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高脂血症治療薬を販売しているアステラス製薬とファイザーが、動脈硬化性疾患予防啓発活動『コレステロール甘くみない!!!』の一環として、徳光和夫さん(2001年、急性心筋梗塞で倒れた既往をもつ)を起用したCMを制作し、6月1日より全国で放映が始まりました。僕も昨日、そのCMを偶然みました。
「うわ!高いな、LDLコレステロール。」、「高いねー、LDL。」、「こんなもんでしょ。」、「ま、気にしない、気にしない。」と、健康診断結果を見ながら会話をするサラリーマン。結果を気にしながらも、行動を起こさないサラリーマンを見兼ねて、それまで背中を向けていた徳光さんが「いや!!気にしなくちゃ!!!」と一言、という内容です。
高血圧症により引き起こされるのは脳出血。一方、高コレステロール血症で起きる病気といえば心筋梗塞。最近話題のメタボリックシンドロームも『 第一の臨床的帰結は心血管系疾患である 』と心疾患の重要性を明確にしています。心筋梗塞でぽっくり、というのも家族に迷惑をかけないある意味理想的な死に方ですが、やっぱりできたら罹りたくない。では自分が心筋梗塞や狭心症などの冠動脈性疾患に罹る可能性っていったいどのくらいあるのだろう?
ということで、簡単なデータ入力だけで「あなたがこれから10年間のうちに、心筋梗塞に罹るリスク」を計算してくれるツールをウェブ上に見つけたので、紹介します。本当ならNHLBI ( National Heart, Lung, and Blood Institute :米国心臓、肺、血液研究所 ) のweb site からいくつか手順を経てたどり着くサイトなのですが、まあ、途中は省略して、いきなり National Cholesterol Education Programに飛んでください。すると下のような画面が現れます。
この四角マスの中にあなたが検診や人間ドックでもらった結果を入力してください。「 Total Cholesterol 」とは「総コレステロール」です。「 HDL Cholesterol 」とは「 HDL(悪玉)コレステロール」です。「 Systolic Blood Pressure 」は「収縮期血圧」といい、血圧の上と下という場合の上のことです。
最近は総コレステロールは測定せず、LDLコレステロールを測定する場合もありますが、そんな場合は、下のような計算式で総コレステロールを求めることがでいます。
総コレステロール=LDLコレステロール+0.2×中性脂肪
最後の質問は「現在、降圧剤を内服中かどうか」という質問です。降圧剤内服中ならYESを、内服していなければNOをチェックです。
僕の場合は、こんな感じです。
すべて入力し終わったら、[ calculate 10-years risk ] をクリックしてください。これで結果がレポートされてきます。
僕の場合は、10年以内の心筋梗塞発症率が 3% でした。0% にならないのが悲しいのですが、まあ、こればかりは仕方ありません。がんばって痩せて、LDLを下げなければ。
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2008/06/02 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |とはいっても、monakaさんのところでお名前は拝見させていただいていました。どうぞこれからも宜しくお願いいたします。
>3年前の冬に突然血圧が高く(SBP150.DBP95)
検診で引っかかり、降圧剤をすすめられましたが、これを頑張りますと拒み、WALKING.減塩.減量(10KG)にて130-85ぐらいには改善することが出来ました。
1okgも減量されるとはご立派ですね。
冬はだれしも血圧は上昇しますよね。冬と夏で降圧剤の量を変える患者さんもいます。
ふつう、検診で一発で「降圧剤要」の判定を下すのは、血圧上が180以上、下が105以上です。mbaikinmannさんの150/95では、すぐには薬はだしませんけどね。まあ、詳しい情報がないと何ともいえませんが。心臓疾患をもているとか、いろいろあると、150/95でも処方しますから。
>から揚げと発泡酒(糖質70%OFF)をやりすぎてしまいます。
いくら糖質offとはいっても、ビールはアルコールがカロリー源ですから、飲めば太りますよね。最近よく「糖質ゼロのビールならのんでいいんでしょ?」と患者さんが訊いてきますが、それは完全に間違いですから、注意してください。
ということで、これからもよろしくおねがいします。
crissさんはじめまして
いつも記事拝見させていただいております。
ところで私もメタボが気になっているところです。
結婚が遅く子供がまだ小さい(下の息子が4歳)のでまだ倒れるわけにはいきません。
3年前の冬に突然血圧が高く(SBP150.DBP95)
検診で引っかかり、降圧剤をすすめられましたが、これを頑張りますと拒み、WALKING.減塩.減量(10KG)にて130-85ぐらいには改善することが出来ました。
このところ油断してまたBMI25を超えてきたのでまた頑張ることとしBMI24まで戻しました。
悩みは、おへその周りです。こちらはなかなか87~89と減らず85cmをきるのに難航しております。
まあ、すぐにというのは無理な話なので努力をくじけず継続しようと心に決めてますが、すぐにくじけ、から揚げと発泡酒(糖質70%OFF)をやりすぎてしまいます。
おなかの脂肪は、なかなかの強敵のようです。
微妙な値ですね(笑)。
一応、10%以下なら大丈夫みたいですよ。
根拠はよくわかりませんが。
体重は、4月の1か月で3キロ~4キロ減りましたが、
このところ横ばいです。
なかなか歩数を増やすのは難しです。
でも、以前よりは確実に増えています。
駅のエスカレーターは使わず、階段をつかってますが、以前なら息切れするところ、今では全然
息切れもありません。
体重も減ったので、体が軽いです。
今までのパンツがウエスト82cmだったのですが、
ゆるくなってしまったので、今日、79cmのパンツを
買ってきました。
これから梅雨で、ますます歩く機会が減りますが、
めげずに頑張ります。
クリス先生、こんにちは、monakaです。
クリスさんの毎日の体重を見るのは、2重に付加がかかるようで、ちょっと重たいですが、頑張ってください。
私、罹患している疾患がまるで改善しないので、精神的には段々と下降線をたどっています。希望が併走することはいいことですね。
しかし命に影響があるわけではないのでそれはそれで良しとしなければいけませんね。
先生の簡易的な確立算出してみました。
私7%でした。クリスさんの倍以上ですが、年も2割増し、どんなもんでしょうね。
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