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雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Nicolas Folmer meets Bob Mintzer / Off The Beaten Tracks Vol.1_ Live au Duc des Lombards

   ↑  2010/04/08 (木)  カテゴリー: trumpet

nicolasa folmer bob mintzerNicolas Folmer meets Bob Mintzer / Off The Beaten Tracks Vol.1 (HMV)
2010 Cristal Records


NicolasFolmer (tp), Bob Mintzer (ts), Antonio Farao (p), Jerome Regard (b), Benjamin Henocq (ds), Phil Markowitz (p M4,7), Jay Anderson (b M4,7), John Riley(ds M4,7)




Paris Jazz Big Band のリーダーも務めるフランス人トランペッター、ニコラ・フォルメル ( Nicolas Folmer ) の通算4作品目となる最新作。

今作はボブ・ミュンツァー ( Bob Mintzer , 1953~ ) を招いての実況録音盤。ニコラ・フォルメルとボブ・ミンツァーの顔合わせは意外に感じるが、ニコラにとっては同じビッグバンドを運営する身としてボブは憧れの存在なのではないだろうか。

会場となったのはパリの中心街にある Duc des Lombards ( デュック・デ・ロンバール ) というクラブ。このDuc des Lombards があるロンバール通りにはこのクラブの他にもBaiser sale (ベゼ・サレ)や、アンドレ・チェカレリの『 Live Sunside Session 』( 2008 , Cristal Records ) が録音された Sunside などもある、喩えるなら “ パリのニューヨーク52番通り ” みたいなところだ。

今回のGig はニコラ・フォルメルをリーダーとするフランス人からなるカルテットに単にボブ・ミンツァーがゲスト出演したのではなく、ボブ・ミンツァー自身も自己のレギュラー・バンドを引き連れて訪仏している点が面白い。Gig が行われたのは2009年6月の4日間で、前半2日がニコラのレギュラー・カルテットにボブが参加した編成で、後半2日がボブのカルテットにニコラが客演した編成で行われた。収録曲は全8曲で、うち6曲がフランス人のリズム隊によるもので、残り2曲がアメリカ人のリズム隊によるものだ。8曲中6曲がニコラの筆によるもので、あくまでニコラ主導の作品といえる。この企画自体がニコラがこのDuc des Lombards 側に持ちかけたものだったようだ。


まずは誰しもその豪華なメンバーに鼻息も荒くなることだろう。特にフランスチームのリズム隊は最強だ。ベースのジェローム・ルギャーは PJBB の同僚でニコラ・カルテットのレギュラーメンバーとして近年一緒に活動している。90年代にあの Prysm で大活躍したドラマー、ベンジャミン・エノクも最近、各方面で耳にするが、現ニコラ・カルテットのレギュラーとしても活動している。そしてピアノは意表をついてアントニオ・ファラオだ。本来ならティエリー・エリス ( Thierry Eliez ) が座るところだが、どのような事情があったのだろうか。兎に角、フロントの二人の顔合わせだけでも興奮モノなのに、バックがこれだから鼻息に交じって鼻血も吹き出してきそうだ。

ノリのよいハードバップから哀愁感いっぱいのスロー・チューンまでバラエティーに富んだ楽曲が並ぶが、中でも聴きモノなのが冒頭に配された爽快なタイトル曲 ≪ Off The Beaten Tracks ≫ と末尾に配されたアントニオ・ファラオのオリジナル曲 ≪ Black Inside ≫だろう。

前者は16ビートの痛快ハードバップ。何処となくブレッカー・ブラザーズを彷彿とさせる楽曲だ。この曲に限らずニコラの曲作りは相変わらずうまい。フロントの二人ともアグレッシブ&ダイナミックなソロを展開する。特にボブ・ミンツァーのソロは圧巻。やっぱり巧い。最近は自己のビッグバンドの運営に軸足を置いた活動が目立つだけに、こんな気持ちの良い吹きっぷりを見るのは久しぶりのような気がする。

後者はファラオの98年の作品 『 Black Inside 』 に収められていたタイトル曲。Cm の高速ブルースだが、ファラオはモーダルなラインでソロを構築していくので、ブルース臭さはない。ファラオだって最近は Cam Jazz から甘口な作品ばかり出しているので、こんな激しいソロは久しぶりだ。やっぱりファラオはこうじゃなくちゃ。

一方で、M-7 ≪ Le chateau de Guillaumes ≫ のような哀愁ラテン・バラードでのソロでは情感豊かな美メロを惜しげもなく披露。まったくニコラは緩急自由自在でテクニックは完璧だし、日の打ちどころがない。それこそイタリアのファブリツィオ・ボッソと比較してもまったく遜色ない技術力だ。

そう云えば、フランス人トランペッターって、巧い人少ないような気がする。思い浮かぶのは中堅のエリック・ルラン ( Eric Le Lann )と若手の フェビアン・マリー( Febien Mary ) ぐらいだろうか。エリック・トラファズ ( Erik Truffaz ) だってフランス系スイス人だし、フランスで活躍しているから一瞬勘違いしてしまうがパオロ・フレズ ( Paolo Fresu ) やフラビオ・ボルトロ ( Flavio Boltro ) はイタリア人だ。そう云った意味でもニコラ・フォルメルにはいっそう頑張ってもらいたいものだ。

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2010/04/08 | Comment (9) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Pierrick Pedron / Deep In A Dream

   ↑  2009/05/06 (水)  カテゴリー: alto
Pierrick PEDRON deep in dream



引き続きピエリック・ペルドン の超お薦め盤を一枚。

MOONKS 本でも大河内善宏氏が絶賛されていた名盤の誉れ高き2006年の作品。

ブルックリンの Systems Two Recording Studio に乗り込み、マルグリュー・ミラーのピアノ・トリオをバックに饒舌流麗な語り口で圧倒的なパフォーマンスを繰り広げる。本作は徹頭徹尾、アンプラグドだ。フレーズの至る所にパーカーの遺伝子がものの見事に融解して、まさにパーカーの理想的な発展形の一人と言ってよいだろう。同世代の欧州圏のアルティストではイタリアのロザリオ・ジュリアーニに非常に似たテイストを持ってる。フィル・ウッズのファンなら100%満足できる内容だと思う。
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2009/05/06 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Pierrick Pedron / Omry

   ↑  2009/05/06 (水)  カテゴリー: alto
pierrick pedron omry2


Moogoo


フランス人アルトサックス奏者、ピエリック・ペドロン ( Pierrick Pedron b.1969 ) の通算4作目となる最新作。日本ではあまり馴染みがないミュージシャンだが、本国ではかなり評価の高い。2000年のデビュー作 『 Cherokee 』 ( Elabeth ) は当時天才と騒がれた若きフランス人ピアニスト、バティスト・トロティニョン ( Baptiste Trotignon b.1974 ) が参加していたこともあり、日本でも話題になった。作品としては1996年にアラン・ジャン・マリーのサイドメンとして “ ラ・デファンス・ジャズ・コンサート” に参加したときの実況盤がデビューであり、意外に遅咲きのミュージシャンなのかもしれない。

ペドロンはフランスの独立系レーベル Nocturne の今や看板アーティストであり、前2作も同レーベルからリリースされていたが、今回は Plus Lion Music という新興レーベルからのリリースである。先日取り上げたティグラン・ハマシアンや、デヴィッド・エルマレク、ムタン・リユニオンなどの作品もこのレーベルの作品だ。

さて、肝心の内容だが、これがびっくり仰天!! エレクトリックなのだ。エリック・レニーニやローラン・コックがフェンダー・ローズ&ウーリッツァーを操り、クリス・デ・ポウがノイジー&スペイシーな電気音を発しているのには驚きを禁じ得ない。ペルドンさん、どうしちゃったの?と問いかけたくなる。今までの彼の活動からは想像できない方向性だ。音作りはどことなくNYコンテンポラリー系っぽくて、楽器こそ違え、クリスチャン・スコットやアーロン・パークスあたりを彷彿とさせるところがある。最初はドン引きしたが、しかし、繰り返し聴いているとそれほど悪くはない。ジャケットから連想されるようなクールで洗練された触感は意外に心地よい。来るべき夏を先取りした音かもしれない。


でもまあ熟聴すればするほど、彼の本質であるバピッシュな魂は随所に感じられるわけで、表面的なスタイルだけに耳を奪われてはいけない。大局的には過去の作品となんら変わっていない、のかもね。

と云う訳で、時代に則していろいろやりたいのはわかるし、やらなければならない大人の事情というものもあるのだろうけど、こういうエレクトロ指向はこれっきりにしてもらいたい、というのが偽らざる僕の気持ちだ。

Pierrick Pedron  /  Omry    星1つ星1つ星1つ
Plus Loin Music  PL4512

Pierrick Pedron  (as)
Laurent Coq  (p, fender whodes, wurlitzer)
Chris de Pauw  (g)
Vincent Artaud  (b)
Franck Agulhon  (ds)
Fabrice Moreau( ds)
Eric Legnini  (key)
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2009/05/06 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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