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雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Christoph Erbstösser / Vive Les Etrangers

   ↑  2010/11/13 (土)  カテゴリー: Jazz
christoph erbstosserChristoph Erbstösser / Vive Les Etrangers
( amazon.co.jp )
2001 W.E.R.F. 


Christoph Erbstosser (p)
Jos Machtel(b)
Dre Pallemaerts(ds)
recorded: Köln on Aug.8 and 9, 2001


ドイツ人ピアニスト、クリストフ・エルブストッサー ( Christoph Erbstösser, Cologne, 1965~ ) の2001年に録音されたデビュー作。とは言ってもその後アルバム制作した気配がないので、今のところこのデビュー作が唯一の作品なのでしょう。本作が日本の輸入盤店の店頭に並んだ今世紀初めの頃は、ちょうど杉田 宏樹氏の『 ヨーロッパのJAZZレーベル 』が発売された時期でもあり、日本でも俄に欧州ジャズが流行はじめたころでもあります。記憶は確かではありませんが、ディスクユニオンの店頭にも並んでいて、そこそこヒットしていたように思います。その当時はこんな超マイナーピアニストまで買う余裕がなかったのでスルーしてしまいましたが、このブログを初めて間もない2006年11月に、SUIZOKUKANさんという拙ブログの読者の方からこの作品をあらためて教えていただいたのをきかっけに購入した作品です。

すごく巧いとか、美メロ満載とかいうわけではないのですが、なんだかたまにムショウに聴きたくなるアルバムで、この5年近く、夜な夜な棚から引っぱり出しては聴いていた僕の “ こっそり愛聴盤 ” です。ず~と廃盤になっていて中古で偶然出会わない限り、手に入れるのは困難な作品だったのですが、今年の夏頃、突然再プレスされ手に入るようになりました。さすがに現在はどこの輸入盤取り扱い店でも在庫切れのようですが、amazon.co.jp のマーケットプレイスで今も手に入るようですので、思わずここでご紹介させていただきました。

クリストフ・エルブストッサーはドイツのケルンに生まれていますが、まもなくベルギーに移住し、その後の音楽生活もベルギーを拠点に行っていたため、一般的にはベルギーのピアニストとして紹介される機会が多いようです。日本の輸入盤店のポップもすべてベルギーのピアニストといて扱われていますし、ベルギー・ジャズに関するサイト『 Jazz in Belgium 』 の人名カタログにも掲載されています。幼少期からピアノを習い始め、1986年にオランダのヒルフェルスム( Hilversum)音楽院に入学し1992年に “ cum laude ” で卒業。卒業と同時にニューヨークに渡り、リッチーバイラークやジムベアードに師事。帰国後はベルギーのアントワープを拠点に音楽活動を行う傍ら、王立音楽院などで教鞭もとっていました。

また、欧州を代表するビッグバンド、Brussels Jazz Orchestra に参加していた時期もあり、彼の演奏は Moonks Jazz Must 150 でも取り上げられた名盤『 The September Sessions 』(1999 De Werf) ( 前項参照 ) や『 Music of Bert Joris 』( 2002 De Werf ) で聴くことができます。なお現在は生まれ故郷のドイツに戻っているようです。

彼はアフリカ音楽に影響を受けたジャズミュージシャンと紹介されていますし、本作のアートワークがそのことを物語っているわけですが、この作品を聴く限り、アフリカ土着系の匂いは皆無です。わずかにアフロ・リズムを採用した楽曲もありますが、あくまで装飾程度の引用です。ただしブルース・フィーリングは見事に彼の音楽に織り込まれており、甘口一辺倒の匿名的欧州ピアニズムとは一線を画す存在感があります。11曲中6曲が彼のオリジナルですが、どれも見事なまでに上質で、アドリブも無駄をそぎ落とした明瞭、明快なフレーズで構成され、聴いていて非常に心地よい。だから永きに渡り聴き続けられるわけですね。スタンダードもやっていますが、これもまたすばらしく、《 I'm Old Fashioned 》なんか、原曲のメロディーラインと齟齬のないよう配慮された美しいフェイク・ラインが実に見事で、エレガンス&クールなまさに欧州叙情派スタイルの見本のような演奏です。

余談になりますが、本作でドラムを叩いているのは先日、バティスト・トロティニョンのトリオでも来日していたドレ・パレメンツ ( Dre Pallemaerts, Antwerp, 1964~ ) だったんですねぇ。さっき、初めて気がつきました。トロティニョンのライブを観ていた西山瞳さんも、あのドラマーは巧い!とおっしゃってました( by Twitter )。 聴いているぶんにはあまりピンときませんが、手さばき足さばきを直接観ているとかなり小技を効かせて高度なことをやってましたよ。






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2010/11/13 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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