雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Kurt Elling / The Gate

   ↑  2011/08/16 (火)  カテゴリー: vocal
kurt-elling-the-gateKurt Elling / The Gate ( amazon.co.jp )
2011 Concord Records

Kurt Elling (vo)
John McLean (g)
Bob Mintzer (ts)
Laurence Hobgood (p)
Terreon Gully (ds)



カート・エリング ( Kurt Elling, chicago, 1967~ ) の最新作は全曲カヴァ集。キング・クリムゾンの《 Matte Kudasai 》、レノン・マッカートニーの 《 Norwegian Wood 》、ジョー・ジャクソンの 《 Steppin' Out 》、ドン・グロルニックの 《 Nighttown, Lady Bright 》 などなど、ビートルズからロック、ポップス、プログレ、ジャズと、ジャンルの垣根を越えたその色彩豊かな選曲センスも抜群。もちろんカート・エリングを長年にわたり支えてきたアレンジャー兼ピアニスト、ローレンス・ホブウッドも参加。そして、プロデューサーにはローリング・ストーンズやボブ・ディランなど、多くのビックネームを手掛けて成功を収めたドン・ウォズ ( Don Was ) が起用されている。バックメンバーもボブ・ミュンツァーやジョン・パティトゥッチ、テリオン・ガリーなど、安定感のある名手を揃えている。男性ボーカルはちょっと苦手な分野なのだが、このカート・エリングだけは別格。同性ながら惚れ惚れする歌声。初めてエリングを聴かれる方でも絶対気に入るであろう秀作。


Electric Light Orchestra - Out Of The Blue

全く関係ないけど、このカート・エリングのジャケットって、エレクトリック・ライト・オーケストラのアルバム・ジャケットに登場する宇宙船に似てないか。





ウェザー・リポートの1978年のオッフェンバッハでのライブ盤 『Live in Offenbach 1978 』 が凄くよかったので、同ライブの映像を含む3枚組DVD 『 ベスト・ライヴ・セレクション~ザ・ジャーマン・コンサーツ 』 をアマゾンで注文してたが、先ほど届いたので、ちょっと観始めたが、これがメチャクチャカッコいいですわ。ウェザーリポートはやっぱりライブバンドなんだと、改めて実感。

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2011/08/16 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Michael Franks / Time Together

   ↑  2011/08/11 (木)  カテゴリー: vocal
MichaelFranksTimeTogether Michael Franks / Time Together ( amazon.co.jp )
2011 Shanachie

Chuck Loeb, Gil Goldstein, Mark Egan, Charles Blenzig, Scott Petito, Veronica Nunn, Billy Kilson, Mike Manieri, David Spinozza, Romero Lubambo, Till Brönner, Beth Nielsen Chapman and Eric Marienthal



ジャズ系AORの権化とも云うべきマイケル・フランクスの通算18作目となる最新作がヒッソリとリリースされた。前作『 Rendezvous in Rio 』 から5年ぶり。すっかり忘れちゃっていたよ。まだまだ現役で頑張るのねぇ。

バックミュージシャンに超一流ジャズミュージシャンを毎度起用して制作されるのでジャズファンからも愛される歌手だけど、サウンドは上質なポップス。だから、ジャズやロックと違ってメッセージ性は全くない。ただただ美しいメロディーとクリアで透明感のある演奏に身を委ねるだけ。あ~~気持ちええわ。

さっき仕事から帰ってきて家族3人で夕ご飯を食べて、いつもなら自室で音楽を聴くところだけど、今晩はちょっとベランダに出て、このマイケル・フランクスの新譜を小さく鳴らしながら Mac Book Air を叩いて書いています。本当ならビールで喉を潤したいところですが、実は昨年5月より健康のため酒を止めているので、そのかわりにライムの輪切りを入れたペリエを呑みながら涼んでいます。

で、マイケルの新譜ですが、まあ、夏の夕方から夜にかけて、なんとはなしにBGMとして流すには最高にハマるサウンドなのですね。何しろオープニングが 《 Now That the Summer's Here 》 というくらいですから。でもですね、歌詞を知るととっても悲しくなる曲もはいっていたりします。

その曲とはタイトル曲の 《 Time Together 》。“ 一緒に過ごした時” ということで、なるほど、メルヘン画家 Kristina Swarner の絵には肩を寄せ合いボートを漕いでいる男女2人が描かれていてわけですが、おっ、ちょっと待てよ! 膝の上に真っ黒い胴長の犬が! おそらくブラック・アンド・タンのミニュチュア・ダックスフンドか? 一体この犬の意味することろは・・・

実はこの 《 Time Together 》 という曲はマイケルが以前に飼っていた愛犬 Flora のために書いた曲なのですね。Flora と過ごした日々を切々と歌った曲だというわけで、歌詞を知るととっても悲しくなりますので、知らないほうが聴き流しやすいかも。

マイケルは昔から絵画が好きで、自身のアルバムのジャケットにもよく絵画を用いていました。

Kristina Swarner

ポール・ゴーギャンの『 二人のタヒチ人女性 』 を用いた 『 Objects of Desire 』 ( 1982 ) やアンリ・ルソーの『 虎と熱帯の嵐 』 を用いた 『Tiger in the Rain 』 ( 1979 ) などなど。今回も前述したようにカナダ在住のイラストレーター、クリスティーナ・スワーナーの絵を拝借しているのですが、もしかすると今回のアートワークは、右のオリジナルの絵を元に、マイケルの要望(ジャケットにぜひ使いたいので、愛犬を書き加えてくれませんかね~)にクリスティーナが答えたものなのではないでしょうか。あくまで僕の推測ですが。

それにしてもライム入りのペリエは夏にはぴったりだなぁ。最近は初めからライムの入った “ ペリエライム ” っていうのも売っているけど、ありゃライムが薄くて物足りない。やっぱりライムの分厚い輪切りを3,4枚入れて、スプーンで潰して飲むのがいいや。これにラズベリーなんかも入れるのもいいかも。今度やってみよっ。



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2011/08/11 | Comment (8) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

極私的愛聴盤2010_ボーカル編

   ↑  2010/12/25 (土)  カテゴリー: vocal
 
winterplay_songs of colored love.jpgsidsel storm?swedishSinne Eeg_remembering yousilje nergaad_thousandHalie Loren_After Dark 
 

1) WINTERPLAY / Songs of Colored Love  ( amazon )
2) Sidsel Storm / Swedish Lullaby ( HMV )
3) Sinne Eeg / Remembering You ( amazon MP3 Store )
4) Silje Nergaard / A Thousand True Stories ( amazon )
5) Halie Loren / After Dark ( amazon )



1)のウインタープレイは、女性ヴォーカルのヘウォンと、トランペット奏者のジュハン・リーによる韓国のジャズ・ユニット。この『 Songs of Colored Love 』 は実は昨年の夏に発売になったデビュー作で、今年の2月には『 Sunshines 』というタイトルでセカンドも発売済みですが、今年の愛聴盤ということで言うなら迷うことなくデビュー作ということになります。今年も僕の iPod に常駐し続け、疲れた心を癒してくれました。そろそろサード発売のアナウンスがあってもいい頃だけどなぁ。

2) はデンマークの超美形歌姫、シゼル・ストーム の最新作。もちろん美人は美人なのですが、このジャケはちょっと出来過ぎ。明らかにフォトショ美人。それはともかくとして、清涼感溢れるセジルの美声とラーシュ・ヤンソンのピアノがとてもマッチングがよくて惚れ惚れします。あなたのささくれた心を桃源郷へ心地よく拉致してくれますよ。

3)のシーネ・エイはデンマークの歌姫ですが、今まで日本では入手困難であった Red Dot Music に吹き込んだ2枚 『 Don't Be So Blue 』と 『 Remembering You 』 が国内で流通しはじめました。両方とも素晴らしい出来ですが、どちらかと言うとこちらの『 Remembering You 』のほうが好きかな。ピアノのヤコブ・クリストファーセンのサポートも見事。彼女の歌声も癖がなく、歌唱力も抜群によいので、何度聴いても飽きないところがよろしい。個人的には今、一番好きな歌声です。やっぱりボーカルというのは、声そのものに惚れるかどうかがポイントだよなぁ、と彼女を聴いていると思います。

4) はノルウェーを代表するジャズ&ポップス・ヴォーカリスト、セリア・ネルゴード の最新作。今作ではヴィンス・メンドゥーサ率いるメトロポール・オーケストラ ( ただしストリングス・セクションのみ )と共演しています。曲想としてはやはり前作を踏襲するようなポップな作りで、ジャズ色はあまり濃くありません。もともとスウェディッシュ・ポップ畑の歌い手でしたが、前作ぐらいから再びその色合いを強めてきているようです。ただ理屈抜きに彼女のチャーミングな歌声に惚れてしまっている僕としては、ジャズか否かはあまり気になりません。

5) 最後はアメリカ人歌手、ヘイリー・ロレンの最新作。ブルース寄りの趣向があまり僕は好きでなかったし、前作のライブ盤もいまいちだったので、今作も期待はしていなかったのですが、これはなかなか聴きやすい感じです。ボサノバ系の選曲とリキみのない自然な発声がよかったみたいです。


上記5枚以外ではリグモア・グスタフソン が弦楽四重奏団をバックに歌った最新作『 Calling You 』や、フェイ・クラーセンの WDR Big Band との共演作『 Sing! 』などもよく聴きました。

Rigmor Gustafsson_Calling Youfay_claassen_sing.jpg

6) Rigmor Gustafsson / Calling You ( amazon )
7) Fay Claassen / Sing! ( amazon )






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2010/12/25 | Comment (8) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

《 My Fav Song This Week 》

   ↑  2010/12/08 (水)  カテゴリー: vocal
Toots Thielemans with Silje Nergaard 《 Last Night When We Were Young 》
from Album 『 One More for the Road 』 ( 2006 Verve )



トゥーツ・シールマンスの新譜『 European Quartet Live 』( 2010 Challenge ) がとっても沁みる。聴けば聴くほど沁みてくる。決して新しくはないけれど、忘れてはならないものが彼のこの作品には込められているような気がする。こういう音楽は時を経ても決して風化することはないだろう。そんなことを考えながら、古いシールマンスのアルバムを引っ張り出しては片っ端からい聴いている。やっぱりシンプルにピアノトリオをバックに吹くシールマンスがいい。フレッド・ハーシュ、ジョーイ・バロン、マーク・ジョンソンとの共演作『 Do Not Leave Me 』( 1986 Milan )とか『 Only Trust Your Heart 』( 1990 Concord )とか。




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2010/12/08 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Sinne Eeg / Don't Be So Blue

   ↑  2010/12/01 (水)  カテゴリー: vocal
sinne eeg_Don't Be So BlueSinne Eeg / Don't Be So Blue
( HMV )
2010 Red Dot Music



Sinne Eeg (vo)
Jacob Christoffersen (p)
Morten Toftgard Ramsbol (b)
Morten Lund (ds)
Jesper Riis (tp on M-7)

今朝起きて、いつものように顔を洗うために洗面所に行ったら、妻 ( 37歳 ) が鏡に向かって化粧をしているんですよ。珍しいこともあるもんだと思いながらも、あまり気にも留めずに僕はトイレに行って、歯を磨いて、シャワーを浴びて、洗面所に戻ると、おっと、彼女はまだ化粧をしているのですわ。もともと妻はそんなに化粧に時間をかける人ではないのに、今日はどうしたものかと顔を覗きこんだら、あら、なんと別人のように綺麗ではありませんか。何処がどう違うかはすぐピンときました。目がデカくなっているんです。「どうしたの?」って恐る恐るたずねたら、「つけまつ毛をつけたのよ。どう?綺麗?」と目をパチクリさせているのです。

彼女と付き合って18年になりますが、つけまつ毛など付けた彼女を見るのははじめて。そして不覚にも、結婚してはじめて自分を妻を綺麗だと思ってしまった。まぁ、汚いよりは綺麗なほうがイイに決まっている。そう何事もね。

歌手だってそりゃ綺麗に越したことはありません。音楽は顔で聴くもんじゃないとはわかっていても、やっぱり綺麗な女性が奏でる音はそれだけで魅力的に響くものです。そんなわけで少々強引な話の持っていきかたでありますが、今日はとっても美しいボーカリストの新譜のお話です。今宵、トレーに乗って回っていただいているのはデンマークの歌姫、シーネ・エイ ( Sinne Eeg  , born in Lemvig ) 。

sinne-eeg-03

彼女にとっては5作目となる最新作『 Don't Be So Blue 』 のジャケットは上掲のようにいまひとつその美しさがわかりませんが、右の写真をご覧になれば、その美貌に納得されるでしょう。

まるでモデルさんのようです。でもまあ、Youtube などで実際のライブ映像などを観ますと、ちょっとこの写真とはギャップが無きにしも非ずのような。最近では画像処理が発達していますからね。「写真の君は本当の君ではない」ってことがたびたびありますよね。フォトショでいくらでも別人に加工できちゃう時代ですから。

2003年のセルフタイトルを冠したデビュー作 『 Sinne Eeg 』 にはマーティン・シャックが、2007年のセカンド 『 Wating For Dawn 』 にはラーシュ・ヤンソンが参加しており、いずれも素晴らしい伴奏を披露してくれましたが、今作でもヤコブ・クリストファーセン ( Jacob Christoffersen ) ( 前項参照 ) が伴奏はもちろん、随所で目を見張るソロを聴かせてくれています。彼女のボーカルだけでも十分楽しめますが、北欧ジャズ・ピアノのファンにも訴求できる付加価値十分な作品です。

全10曲収録で、彼女のオリジナル曲が中心になっています。このオリジナル曲がとっても耳い馴染む美しいメロディーを湛えていて心地よいのです。変にアーティスティックに構えたソングライターが多い時代にあって、とても好感が持てる曲作りだと思います。

オリジナルに混じって映画 『 サウンド・オブ・ミュージック 』 のサントラ 《 The Sound of Muisc 》 と《 My Favorite Things 》 をやっているのですが、この《 My Favorite Things 》 には鳥肌が立ちました。こんな《 My Favorite Things 》は聴いたことがありません。僕はこの曲が昔からあまり好きではなかったのですが、始めて胸が熱くなるカヴァを見つけた感じがしました。今まで類を見ない斬新で希少なアレンジと、彼女のフェイクの妙味が実にすばらしい。この一曲だけでも買う価値があります。

彼女の歌声からはあまり強い個性は感じられませんが、音程の寸分の狂いもなく、無理なく広い音域を出せ、歌唱力は抜群に良い歌い手です。まさにプロを感じさせる正真正銘の正統派ジャズ・ボーカリストと言えるでしょう。10人の聴者がいたとしたら、10人全員に好感がもたれ、そのうち2,3人に熱狂的に支持されるような歌手です。何処を突いても嫌われる要素が見当たらないような完成されたスタイルを持っているようです。こう書いているうちに、彼女は何処となくダイアナ・クラールに似ているような気もしてきました。






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Fay Claassen with WDR Big Band / Sing!

   ↑  2010/11/24 (水)  カテゴリー: vocal
fay_claassen_singFay Claassen / Sing!
( amazon.co.jp )
2010 Challenge Records



Fay Claassen ( vo )
WDR Rundfunkorchester Köln
WDR Big Band Köln
Michael Abene ( Conduct and Arrangement )
Recorded : Dec. 7 - 11, 2009

今や欧州ジャズ界を代表する正統派ボーカリストに成長したオランダの歌姫、フェイ・クラーセン ( Fay Claassen, Nimwegen in Netherlands, 1969~ ) の通算6作目となる最新作。

2008年リリースの前作 『 Red, Hot and Blue 』 はピアノトリオをバックにしっとり歌ったコール・ポーター作品集でしたが、今作は一転してビッグバンドとの共演盤です。彼女をサポートするのは世界中の一流アーティストから絶大なる信頼を得ているドイツのWDR Big Band 。言うまでもなくケルンに本部を置く西ドイツ放送局専属のビッグバンドです。ジャズ・ファンならブレッカー・ブラザーズの 『 Some Skunk Funk 』 やジョー・ザビヌルの『 Brown Street 』 ( 前項参照 ) などがすぐに思い浮かぶことでしょう。

アーティストにとってはビッグバンドをバックに演奏あるいは歌うことは夢ですし、それが WDR Big Band となればそれはそれは気合いが入るというものです。なにしろ WDR Big Band と共演できるということは一流であることの証明みたいなものですから。

アムステルダムの溜息と形容されるハスキーな美声をもつフェイ。歌唱力も抜群に優れていて、巷に溢れるコマーシャル・ベースの疑似ジャズ歌手とは一線を画す正真正銘のジャズ・ボーカリストです。 《 Fay Claassen is to singing what Audrey Hepburn was to the movies 》 との喩えもあるように、優雅で気品に満ち溢れた佇まいが多くのファンの心を癒してくれます。以前は高音域で透明感があり、やや線が細い感じがしましたが、最近の彼女の歌声は以前よりも深みが増し、ハスキー度も一段と高くなり、流石に貫禄が出てきた感じです。


収録曲は全部で12曲。ビリー・ストレイホーンやベティー・カーターらのスタンダード・ナンバーからアビー・リンカーンのニュー・スタンダード、さらにはジョニ・ミッチェルの《 Be Cool 》やビヨークの《 Cover Me 》 など、新旧織り交ぜた楽しい選曲になっています。しかしながら、どんなジャンルの楽曲を歌ってもしっかりジャズに仕上げてしまうのは流石はフェイ。そしてそのフェイにも増して素晴らしい仕事をしているのが WDR Big Band の指揮者兼編曲を担うマイケル・アベネ ( Michael Abene, Blooklyn, 1942~ ) 。

その昔、GRP All-Star Big Band という GRP Records の10周年を記念して結成された所属アーティスト達によるビッグ・バンドがありました。トム・スコット、リー・リトナー、デイヴ・バレンティン、デヴィッド・ベノワ、デイヴ・ウェックル、ジョン・パティトゥッチなどなど、錚々たるアーティストを惜しげもなく投入して制作されたアルバムを世に送り出しましたが、当時はその一糸乱れぬ精密機械のようなアンサンブルと、それまで聴いたことのない都会的で洒落たアレンジに腰を抜かした覚えがあります。そのビッグバンドで比類なき編曲の才能を発揮していたのがこのアベネでした。彼はこのGRP All-Star Big Bandの 『 All Blues 』 でグラミー賞もとったわけですが、あれから20年が経ち、活動の場がアメリカからドイツに変わっても彼の天才的な編曲能力は健在です。

今作では18ピースのWDR Big Band がおもにバックを務めているのですが、12曲中3曲では WDR 交響楽団も参加しています。その数、なんと総勢120人以上!! ( source : All About Jazz ) えぇ~、そんなにオケって大所帯なの?ってちょっと疑いたくなる人数です。 Brussels Jazz Orchestra がRoyal Flemish Philharmonic と共演した大スペクタクル巨編『 Dangerous Liaison 』( 2006 ) ( 前項参照 ) が総勢100人ということで度肝を抜かれましたがそれ以上というわけですから、どんな音が飛び出してくるかドキドキしていのですが、実際は大した迫力はありませんでした。それでもビッグバンドと交響楽団をまとめてコントロールするアベネって、ホント凄い。彼みたいアレンジャーを天才と呼ぶのでしょうね。メトローポール・オーケストラのヴィンス・メンドゥーサと比べてもまったく遜色ない豪華で都会的で機微に富んだアレンジ力。素晴らしいです。



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2010/11/24 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

My Fav Song This Week

   ↑  2010/07/18 (日)  カテゴリー: vocal

Eydie Gorme 『 Blame It On The Bossa Nova 』 より 《 Recado Bossa Nova 》

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2010/07/18 | Comment (0) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Silje Nergaard / Tell Me Where You're Going

   ↑  2010/06/01 (火)  カテゴリー: vocal
Silje Nergaard_ tell me where.jpg
Silje Nergaard / Tell Me Where You're Going ( やさしい光につつまれて ) ( amazon )
1990 EMI/Lifetime Records

Silje Nergaard (vo)
Nils E. Vinjor (g)
Reidar Skar (p,synth)
Neal Wilkinson (ds)
Knut Reiersrud (g,mandorin, harmonica)
Audun Erlien (b)
Pat Metheny (electric and acoustic guitar on 11)


セリア・ネルゴードの新譜のことを書いたので、ついでに彼女の作品の中から個人的な愛聴盤を一枚ご紹介しておきます。先日もこちらで書きましたが、一番好きなアルバムは2000年にリリースされたかなりジャズ寄りの作品『 Port of Call 』なのですが、その次に好きなのがこの1990年のデビューアルバム『 Tell Me Where You're Going 』です。

本盤の話題は何と言ってもパット・メセニーの後押しで制作されたアルバムであり、メセニーもタイトル曲に参加していることで話題になりました。メセニー・ファンならたぶん持っている方も多いでしょう。僕も当時はセリアのことなど知らずにメセニー参加に惹かれて購入しました。たとえセリアの名前を知らなくても、このタイトル曲を聴けば誰しもが思い出すのではないでしょうか。90年当時、FM ラジオ(特にJーWave などが多かったかな ) から頻繁に流れていました。セリアは当時はおそらくイギリスで音楽活動をしていたのだと思います。僕の中では、ワークシャイ ( Workshy ) やシャーデー (Sade ) などと同列として、おしゃれな英国 AOR と捉えて愛聴していました。よく女の子とドライブするときに利用させてもらったので、今聴いてもその頃の甘酸っぱい思い出が蘇ってきます、、、(#^.^#)。

メセニーとセリアの出会いは80年代末のことでした。セリアがメセニーに『 Tell Me Where ~ 』のデモテープを送り、それを聴いたメセニーが気に入り、メセニーのバークレー音楽院時代の友人である音楽プロデューサーであるリチャード・ナイルズ ( Richard Niles ) を紹介したのが始まりだったようです。この曲のどの部分がメセニーの琴線に触れたのか、ちょっと理解に苦しみますが、確かにポップでフックに富んだ展開もあり、ヒット性のある楽曲ではあります。一度聴いたら耳に残りますよね。

彼女は17歳の時にジャコ・パストリアスの《 World of Mouth Band 》 のフェスティバル・ライブのセッションに飛び入りしているらしいのですが、このエピソードも何故そんな突拍子もないことが起きたのか、理解に苦しみます。なぜなら、その頃の彼女の歌声は決してジャズ的ではなかったからです。ハスキー・ボイスで躍動感があり、フォルセット域になると突然澄み渡る美しい声に変調するあたりは確かに魅力的ではありますが、だからと云ってジャズ・ファンを魅了するような特性を身につけているわけではありませんからね。彼女はデビュー当時から作曲は自らが行っていましたが、いま聴くと同時から既にジョニ・ミッチェルの影響が作曲に現れていたようです。フォーキーで何処か牧歌的な雰囲気が漂う曲を書いています。

このデビュー作、現在はなんでも入手が困難な模様。amazon でも4,000円ぐらいの高値で売られていますね。国内盤も確か出たと思うのですが、知らないうちにそんなにレアになっちゃったのか~。意外にこういうCDって、ブックオフでロックに仕分けられて500円ぐらいで売っていたりしてね。

この記事に含まれるタグ : スウェーデン 4.0point 90' 旧譜 

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Silje Nergaard / A Thousand True Stories

   ↑  2010/05/31 (月)  カテゴリー: vocal
silje nergaad_thousand.jpg
Silje Nerdaard / A Thousand True Stories ( Tower Reocrds )
2009 Columnia

Silje Nergaard (vo)
Helge Lien (p)
Finn Guttormsen (b)
Jarle Vespestad (ds)
Mathias Eick (tp)
Metropole Orchestra Strings
Conducted and arranged by Vince Mendoza



ノルウェーを代表するジャズ&ポップス・ヴォーカリスト、セリア・ネルゴード (   Silje Nergaard , Steinkjer, 1966~ ) の最新作は、ヴィンス・メンドゥーサ率いるメトロポール・オーケストラ ( The Metropole Orchestra )との共演盤。

セリアは1990年にパット・メセニーの後押しを受けて『 Tell Me Where You're Going 』 でデビュー。当初はフォーキーで透明感のある北欧ポップス系のスタイルで売っていたがいまひとつパッとしなかったため、2000年に起死回生を狙って純ジャズ作品『 Port of Call 』( 前項あり ) を発表。これが大当たりして一躍有名となった。その後もコンスタントにアルバムを制作しているが、近年は再びポップス色を強めている。

一方のメトロポール・オーケストラは1945年創立のオランダを代表するビッグバンドで、世界で唯一、ストリングス・セクションをもつ総勢60人からなる巨大アンサンブル集団である。ジャズはもとより、民族音楽からポップス、果てはヘヴィ・メタルまで幅広いレパートリーをもち、今までにエラ・フィッツジェラルド、ハンク・ジョーンズ、スタン・ゲッツ、ハービー・ハンコック、ジノ・ヴァネリ、ブライアン・イーノ、エルビス・コステロ、スティーヴ・ヴァイなど、世界的に有名な多くのアーティストと共演を果たしている。近年の活動の中では、昨年リリースされたイヴァン・リンスとの共演盤 『 Ivan Lins & The Metropole Orchestra 』 がラテン・グラミー賞の《 Best Brasilian Album 》 賞を受賞して話題となった。ヴィンス・メンドゥーサは90年代半ばから同オーケストラとしばしば活動を共にしてきたが、2005年には常任指揮者&音楽監督の座についている。

さて内容だが、全9曲収録されており、すべてセリアの作曲である。そしてマイク・マガークという作詞家が詩を書いているのは前作と変わらない。メトロポール・オーケストラのサポートしているが今回はそのストリングス・セクションのみの参加だ。

曲想としてはやはり前作を踏襲するようなポップな作りで、ジャズ色は薄い。もともとスウェディッシュ・ポップ畑の歌い手だが、前作ぐらいから再びその色合いを強めてきているようだ。ただ理屈抜きに彼女の歌声に惚れてしまっている僕としては、聴いているうちにジャズか否かはどうでもよくなってくる。

その彼女のチャーミングで切ない歌声を、極上の弦楽器が幾重にも重なりありながら静かにエモーショナルに包みこんでいく。更には要所要所でヘルゲ・リエンの鳥肌モノのソロが挿入される。至福の音世界。それにしても彼女のソングライティング力は大したものだ。デビュー以来ずっと作曲は自らが行っているが、曲自体の求心力が圧倒的に強いので、どんなフォーマットでどんな企画で演奏されてもその魅力は変わらない。ということで、本盤はセジル・ストームの『 Swedish Lullaby 』以来のヴォーカルの愛聴盤になりそうだ。


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Silje Nergaard / Port of Call

   ↑  2010/05/09 (日)  カテゴリー: vocal
Silje Nergaard_port of call
Silje Nergaard / Port of Call
2000 Universal


Silje Nergaard (vo)
Tord Gustavsen (p)
Harald Johnsen(b)
Jarle Vespestad(ds)






16歳のときにジャコ・パストリアスと共演し、1990年にパット・メセニーの後押しを受けデビュー。今やノルウェーを代表するジャズ&ポップス・ヴォーカリストとなった歌姫セリア・ネルゴー( シリエ・ネルゴール?  Silje Nergaard , Steinkjer, 1966~ ) が新作をリリースしました。


とは云ってもリリースされたのは昨年のこと。実はつい先日、拙ブログの読者でいらっしゃるアニキさんから教えていただき、初めて最新作がリリースされていることを知った次第です。で、喜びいそんで注文しようとしたけどこれがDisk Unionにも、HMVにも、Amaoznにもない。唯一、取扱っていたのがいつもはほどんど利用しない Tower Records Online のみ。しかも本国から取り寄せで4週間待ちらしい。通りで情報が入ってこなかったわけです。


10年来の大ファンの僕としては大変楽しみな新作ですが、これがなんとメトロポール・オーケストラとの共演盤なのです。当然、ヴィンス・メンドゥーサが指揮。ということで今から一人で盛り上がっています。


そんな訳で久しぶりに今日は僕が特に愛聴している2000年にリリースされた作品 『 Port of Call 』を聴いています。爽やかな微風が心地よい今の季節にはぴったりの快作です。と云うか、あんまり大きな声では云えませんが、これ、大名盤です(きっぱり)。


デビュー以来、どちらかというとポップス系のフィールドで活躍していたセリアでしたが、いまひとつパッとしなかったため、起死回生を狙って制作されたのがこのジャズ路線の 『 Port of Call 』です。バックはノルウェーのキース・ジャレットの異名をもつピアニスト、トルド・グスタフセン ( Tord Gustavsen , 1970~ ) のトリオで、曲によってはストリングスが入るシンプルな構成。彼女の透明感のあるキュートな声質が北欧の詩情性とうまく溶け合い、なんとも心地よい音空間を創造しています。純ジャズ作品と云っても、もともとポップな資質が備わっている彼女ですから、非常に聴きやすく、いわゆる“ イヤー・キャンディー ( Ear Candy ) ” 的なサウンドです。


スタンダード9曲とオリジナル3曲の計12曲という構成。スティングの≪ If You Love Somebody ≫ なんかも洒落たアレンジで演奏しています。この作品が素晴らしいのは一曲として駄曲がなくどれもイイ曲であるいこと。捨て曲なしの完璧な曲構成なのです。そのなかでも一番のハイライトはオリジナル曲の M-6 ≪ The Waltz ≫。優雅に響くストリングスのさざ波に乗ってセリアの甘くチャーミングな歌声が微かに震える。そこには現在の路線の礎が見られます。


この作品は当時、ジャズチャートでもかなりいいところまでいってヒットしたようです。ジャズ・ヴォーカリストとしての自信をつけたセリアは、その後もコンスタントに作品をリリースしてきましたが、近作は作風としてやや単調な印象も拭いきれません。最新作はレーベルを 古巣Emarcy / Universal Norway からColumbia に乗換え、心機一転、どんなジャズを聴かせてくれるのか大変楽しみです。


Silje Nergaard / A Thousand True Stories

この記事に含まれるタグ : 4.5point ノルウェー  

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2010/05/09 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Diane Hubka / You Inspire Me

   ↑  2010/04/04 (日)  カテゴリー: vocal
diane hubka_ you inspire meDiane Hubka / You Inspire Me  ( amazon )
2002 Vsojaz Records


Diane Hubka (vo,g), Bucky Pizzarelli (g), Gene Bertoncini (g), Paul Bollenback (g), John Hart (g), Romero Lubambo (g), Franck Vignola (g), Jack Wilkins (g), John Hebert (b), Nilson Matta (b), Jeff Hirschfield (ds), Duduka Da Fonseca (ds)




直近のエントリーで紹介したハリー・アレンのボサノヴァ作品『 I Can See Forever 』を聴いていたら、ムショウに聴きたくなってきたダイアン・ハブカ ( Diane Hubka , Maryland MD ) の初期の作品。

このアルバムもハリー・アレンの作品同様、冒頭曲がジョビンの《 Wave 》です。冒頭に《 Wave 》を持ってくると、すごく印象に残り効果的。掴みはOK! と云ったところでしょうか。

本作は7人のギタリストを取っ換え引っ換えしながら共演した洒落た企画。バックもピアノレスのギタートリオか、あるいはギターのみというシンプルな構成で、ハブカの優しい歌声をよりいっそうひきたてています。

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2010/04/04 | Comment (13) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jeanette Lindstrom / Walk

   ↑  2010/03/28 (日)  カテゴリー: vocal
jeanettelindstrom_walk  Jeanette Lindstrom / Walk  ( amazon )
2003 Amigo AMCD895


Jeanette Lindström (vo) Staffan Svensson (tp) Peter Nylander (g) Daniel Karlsson (p) Severi Pyysalo (vib) Christian Spering (b) Peter Danemo (ds,perc) Ale Möller (lute, hammered dulcimer)




スウェーデンの歌姫 シャネット・リンドストレム ( Jeanette Lindstrom , 1971~) の2003年にリリースされたアルバム。

彼女は正真正銘のジャズ・ヴォーカリストで、あのクインシー・ジョーンズをして “ An old soul in a young singer ”さらには “ She really understands what jazz is all about! ” と言わしめたヴォーカリストとして有名。

何処までも澄んだ妖精のような歌声で、時折、ちょっとだけ鼻にかかったような何とも言えないチャーミングな歌い方をするのが、これまた堪らない訳で、夜な夜な引っ張り出して聴いている大好きなヴォーカリストです。

このほど新作が出ました。『 Attitude & Orbit Control 』 というタイトルで、なんとロバート・ワイアットもヴォーカル&トランペットで参加という話題性もあります。今年1月に開かれたスウェディッシュ・グラミー・アワードではジャズ・カテゴリーで見事グラミーを受賞し、名実ともにスウェーデンのトップ・ヴォーカリストに上り詰めた感のあるジャネット。早く新作が聴きたい。先ほど Amazon にオーダーしたけど、1~3週間後の発送みたいだ。

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2010/03/28 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Susanna Stivali / A Secret Place

   ↑  2010/03/15 (月)  カテゴリー: vocal

SUSANNA STIVALISusanna Stivali / A Secret Place  ( HMV )
2003  Alfa Music


Susanna Stivali (vo)
Luca Mannutza (p)
Marco Loddo (b)
Nicola Angelucci (ds)
Rosario Giuliani (as)


イタリア人女性ボーカリスト、スザンナ・スティヴァリ ( Susanna Stivali ) のデビュー作。2003年リリース。本盤の魅力は何と言ってもサポートメンバーとして参加しているルカ・マンヌッツァとロザリオ・ジュリアーニ。この二人が歌盤をするのは極めて稀。その意味でも貴重な作品。

主役のボーカルは透明感が魅力の美声であるが、やや神経質そうな雰囲気を漂わせている。また、ジャズ・ボーカリストであることを主張しようと、ボイス・パーカッションやスキャットを披露しているが、技術的に今一つの感が否めない。声質も好き嫌いがあるだろう。しかし、ルカやジュリアーニの熱く激しいソロを聴くためだけでも本作を買う価値は十分ある秀作だ。

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2010/03/15 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Sidsel Storm / Swedish Lullaby

   ↑  2010/02/27 (土)  カテゴリー: vocal
sidsel storm _SWEDISH LULLABY

Sidsel Storm / Swedish Lullaby ( HMV )
2010 Calibrate CALI106


Sidsel Storm ( vo ), Lars Jansson ( p, rhodes ),
Morten Lund ( ds ), Jesper Thorn ( b ),
Gunnar Halle ( tp ),  Alexander Kraglund ( violin, harm )
Carl-Oscar Osterlind ( cello ),  Peter Otto ( org )




デンマークの超美形歌姫、シゼル・ストーム ( Sidsel Storm ) の最新作。2008年のデビュー作 『 Sidsel Storm 』 ( 前項あり ) に続く第2作品目です。 清涼感溢れる美声はデビュー作で確認済ですが、今作はピアノのラーシュ・ヤンソンらの多大なる貢献もあり、文句なしの素晴らしい作品に仕上がっています。ご覧のようなルックスですのでどうしても贔屓目に見てしまいがちですが、それを抜きにしても素晴らしいアルバムです。

何度も “ 素晴らしい ” を連発すると嘘っぽく聞えてくるのであまり言いたくありませんが、ホント、聴いていてそこはかとなく幸せな気分になってくる素晴らしい作品です。これぞ、ジャズの楽園、エデンの園、あるいは極楽浄土。

全10曲で 《 All Or Nothing At All 》 や 《 Emily 》 などのスタンダードを一方に、ラーシュの書いたメロディーにストームが詩をのせた美曲が違和感なく並んでいます。コペンハーゲンを拠点にドラマー兼作詞作曲家として活躍しているヨナス・デュホルムや、本アルバムにオルガン奏者として参加しているピーター・オットらの自曲も歌われていますが、やはり圧倒的にラーシュ・ヤンソンの楽曲の出来がイイ。

僕はラーシュが大好きで、彼のピアノを聴くたびに、この美しく優しいメロディーに詩が付いたらどんな曲になるんだろうと思っていたけど、その願いがやっとかなった感じがします。ラーシュに対するそのような希求って、僕だけじゃないと思うんだけど。

楽曲のクレジットを見ていて面白いなと思ったのは、《 Emily 》 の1曲だけですが、マグナス・ヨルト ( Magnus Hjorth )がアレンジを担当しているんです。マグナス・ヨルトはコペンハーゲンを拠点に活躍している若きピアニストで、日本にも来日したことがあります。昨年リリースされた『 Old New Borrowed Blue 』 ( stant ) が輸入盤店でけっこう売れて人気が出てきました。今年2月24日には国内盤『 Someday. Live in Japan 』 が発売され、日本でもこれから注目されていくであろう若き俊英です。

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2010/02/27 | Comment (18) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Sidsel Storm / Sidsel Storm

   ↑  2010/02/12 (金)  カテゴリー: vocal
SidselStormSidsel Storm / Sidsel Storm (HMV )
2008  Calibrated CALI072


Sidsel Storm (vo), Morten Lund (ds), Jacob Karlzon (p),
Jesper Thorn (b,cello), Gunnar Halle (tp),
Alexander Kraglund (vln)  
 






デンマークの歌姫、シゼル・ストーム ( Sidsel Storm ) のセルフタイトルを冠した2008年のデビュー作。

デンマークの女性ヴォーカル界には、セシリア・ノービーやマレン・モーテンセンなど、モデル並みの美貌の方々がいますが、このシゼル・ストームもご覧のように彼女らに負けず劣らずのルックスの持ち主です。プルンプルンした唇の隙間から覗かせる前歯が愛らしく、思わず手にとってみたくなる綺麗なアートワークです。

 で、ここまでルックスがイイと、どうせ歌は下手なんだろうなぁ~と下種の勘繰りをいれてみたくなる心の貧しいわたくしですが、実は予想に反してこれがなかなかの美声を聴かせてくれる女性でありまして、思わず添い寝したくなるような好盤なのです。でも、ここははっきりさせておきたい大事なことですが、別にジャケットに惹かれて買ったわけじゃなく、バックでピアノを弾いているヤコブ・カールゾン買いですけどね(きっぱり)。

全11曲中、4曲が彼女のオリジナル。25歳という若さながら既に作曲にその才能を開花させています。父親がフォーク・シンガーだったこともあるのでしょうか、彼女のオリジナルはジャズというよりポップスに近いテイストを持っています。彼女の歌声には凛とした美しさが自然に漂っています。ちょうど逆浸透膜フィルターで不純物を完全に取り除いた純水のようなピュアでクリアな歌声がとっても気持ちイイです。このどこか線の細さを漂わせているところが、よい意味で北欧のヴォーカリストらしいのですが、もう少し押し出しが強くてもいいような感じもしますが。

と云うのも、曲によっては完全にバックのカールゾンに主役の座を奪われていたりするからです。M-10 ≪ My Favorite Things ≫ なんか、カールゾンのソロが凄過ぎて、誰のリーダー作を聴いているのか分からなくなってしまうような展開です。カールゾンの間奏が始まると、もう誰にも彼を止められません。歌伴をしているんだ、ということを完全に忘れているかのような暴走間奏です。まあ、そこがカールゾン・ファンにはたまらなく魅力的に映る訳ですが。

ベーシストのイェスパー・トーン ( Jesper Thorn ) も箱鳴りを生かした重厚でウッディーな生音で、なかなかの名手です。シゼルとのデュオで≪Blame it on My Youth ≫ を演奏してますが、ここでのベースソロは圧巻です。彼についての詳細はわかりませんが、マイスペを見る限りかなり若い感じです。おそらく同国のアンデルス・クリステンセン ( Anders Christensen ) ( 前項あり ) と同世代ではないでしょうか。さすがはベース大国デンマークです。つい最近までイェスパー・ボディルセン ( Jesper Bodilsen ) が若手ナンバーワンと思っていましたが、すでにその次の世代が育っているんですね。

sidsel storm _SWEDISH LULLABY
 
ということで、近日中に彼女の1年半ぶりとなる第二弾作品がリリースされる予定です。『 Swedish Lullaby 』 と題したこのアルバムでは、ヤコブ・カールゾンに代わってラーシュ・ヤンソンが参加しているので、非常に楽しみ。主役のセジルに興味がなくても、サイドメン買いで十分モトが取れそうです。

Disk Union のこちらで試聴できますし、セジルのOfficial Web Site の Top Page でもストリーミングで試聴できます。

試聴したかぎりでは、デビュー作よりもさらにポップになっているみたいです。

Sidsel Storm / Swedish Lullaby
  ( HMV )
2010  Calibrate CALI106

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2010/02/12 | Comment (8) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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