雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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このページの記事目次 (カテゴリー: live report

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外山安樹子トリオ @ 上野アリエス

   ↑  2009/10/21 (水)  カテゴリー: live report
 091021_外山安樹子blog1    

= ライブ・メモ =

上野 ARIES 2009.10.21 ( 水 ) 19:20 ~ 21:30 2 set

外山安樹子 ( p )
関口宗之 ( b )
金井塚秀洋 ( ds )

飲食: アサヒ黒生、アーリータイムズ


正直なところ、たいへんびっぐりしている。

山中千尋や上原ひろみの名前を持ち出すまでもなく、昨今の日本ジャズ界の女性ピアニストのレベル向上には驚かされるが、今夜、彼女のピアノを聴いてその思いをさらに強くした。彼女の9月1日に発売されたセカンド『 All is in The Sky 』 を十分聴きこんで予習していったつもりだったが、その驚くべき演奏力に圧倒された。

云っちゃ悪いが、上野の風俗店が立ち並ぶ雑居ビルの一室で、こんな素晴らしいジャズが聴けるなんて・・・、一昔前にはとても考えられないことだった。

50分のステージを2セット観る。彼女のアルバムからオリジナル曲 ≪ Standing Alone ≫、≪ Calm Days ≫、≪ Springlake ≫などを演奏。そのほかはスタンダードの≪ Smile ≫、≪ Amapola ≫、≪ Alone Together ≫、≪ Autum Leaves ≫、それからガレスビーの≪Manteca ≫ などを、いずれも凝ったアレンジを施し披露した。とにかく、予想以上に巧い。打鍵も相当強く、流石にクラシックで鍛えられただけあって指の運びに曖昧さやひ弱さが微塵もない。オリジナルの美旋律はイヴァン・パドゥアを彷彿とさせる。ちょうどポリスターの『 Trio Live, Live at I' Espace Paul Delvaux 』 を聴いているような感じか。

休憩時間に外山さんと関口さんにごあいさつ。関口さんは僕と同年代。関口さんとドラムの金井塚さんは大学のジャズ研時代から一緒に演奏されているそうだ。


絶対、また観に行こう。わざわざ高いチャージを払って来日ミュージシャンを観に行かなくたって、こうしてスゴイ日本人の演奏が聴けるんだから、しあわせ。

最新作 『 All is in The Sky 』 の試聴はこちらから


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2009/10/21 | Comment (13) | Trackback (5) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

椎名豊トリオ @ Tokyo TUC

   ↑  2009/10/07 (水)  カテゴリー: live report


= ライブ・メモ =

Tokyo TUC 2009.10.7  19:30~22:15 2 set

椎名 豊  ( p )
David Grossman  ( b )
広瀬  潤次  ( ds )
本川悠平  ( b )

091007_shiina yotaka live2
椎名豊さんのライブを 彼のホームグラウンドでもある Toyo TUC で聴く。

ベースは現在ニューヨーク・フィルの公演で来日中のベーシスト、デヴィッド・グロスマン ( David Grossman ) 。

クラシックとジャズの両方のフィールドで活躍するプレーヤーらしいが、僕は初めて聴いた。

ピチカートも巧くてよく歌うソロを聴かせてくれたが、やはりクラシック界の一流ミュージシャンだけあって、ボーイングの美しさはずば抜けている。

ジャズの世界ではこんなに美しいボーイングは聴くことができない。

さすがはクラシックのベーシストだ。

ドラマーはいつもと変わらず広瀬潤次さん。相変わらず地味で真面目そうな外見とは裏腹に、アグレッシブなソロを叩いていた。いつもながら巧い。

現在のレギュラー・ベーシストの本川悠平さんも急遽、出演。

グロスマンと本川さんのダブル・ベースで大いに盛り上がる。

リハーサル不足なのか、苦笑いで乗り切る場面も多かったが、それがまたスリリングで大変面白かった。

本川さんの演奏は初めて聴いたが、アンプに頼らない力強いピチカートで、弦がブリブリ言っていた。なんだか、チャーネット・モフェットみたいでかっこいい。まだ20代だからこれからが楽しみ。フォローしていこう。

お客は30人足らず。ほとんど女性。しかも若いファンばかりでちょっと居心地悪かった。

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2009/10/07 | Comment (0) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Benjamin Herman Quartet @ 東京ジャズ2009 Circuit

   ↑  2009/09/05 (土)  カテゴリー: live report

 Tokyo Jazz 2009Benjamin Herman_DIM0229

東京国際フォーラムの広場で開かれている東京ジャズ2009 CIRCUIT に、今日夕方、家族3人で行ってきました。

ネオ屋台村で妻と息子が夕ごはんを食べている間に、僕はライブ鑑賞だ~、という魂胆だったのですが、思惑は無残にも打ち砕かれ、10分もしないうちに子供が飽きてしまい、ライブどころじゃなかった。

結局、近くのレストランで食事をして帰ってきてしまいました。子供には屋台に並ぶエスニックな得体のしれない食べ物が怖かったらしく、全然食べなかった。まあ、仕方ないね。

この写真をステージ後方からとっていたら、隣をピーター・ビーツが通り抜けた。すれ違いざまに目が合ってしビビってしまったけど、すげ~デカい人で、身長2mぐらいありそうだった。あれならピアノ巧いのも当然だよな~。

東京ジャズcircuit3_SDIM0252

 今日の東京ジャズの昼の部と夜の部をぶっ通しでNHK FM で放送しているので、雑用をこなしながら聴いているけど、やっぱり今年は観に行かなくてよかったと胸を撫で下ろしています。

たぶん、午後の部のジョン・スコの演奏で眠気が襲い、東京スカパラで腹が立ち、ジョージ・クリントンを聴きながら呆れかえり、夜の部のオープニングで登場したメロディー・ガルドの陰気くさい歌声を聴きながら、熟睡してしまい、隣の人に迷惑をかけていただろうから。

車で銀座を通り抜けているころ、FMから聞こえてきたジョージ・クリントンの音楽に対して妻が、「これもジャズなの?」 と聞いてきたから、さあ大変。どうして 『 東京ジャズ 』 に古希まじかのPファンクの御大が登場しなければならないのかを、熱く語ってしまいました。

今頃、バティスト・トロティニョン様も、この日本のジャズ・イベントの奇妙な出演者を見て、怒っておられることでしょう。なんで上原が5000人の観客の前で演奏できるのに、この私が100人足らずの通行人相手に演奏しなきゃならないんだ!ってね。

国際フォーラム_SDIM0258



今、FMではマイク・マイニエリ、スティーブ・ガッド、トニー・レビン、ウォーレン・バーンハート、デヴィッド・スピノザによるセッション・バンド( だろう, どうせ ) 、L' Image ( リマージュ ) の演奏を放送しています。
ヌルい。強烈にヌルい。ガッドはもう昔のようには叩けないのか!?  ガッドの体力に合わせた選曲だな、これは。考えて見たら、若作りなのでつい年齢を忘れてしまうけど、マイニエリだって70歳すぎたおじいちゃんだもんね。これも仕方ないことだね。 


国際フォーラム案内所2_SDIM0262
SIGMA DP2  F3.2 1/50秒 ISO400  プログラムAE 24.2mm HI Auto  SSP3.5

  
東京ジャズ2009  テレビ放映予定

BS hi :  9月28日~10月1日
BS 2  :  10月6日~10月9日

 

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2009/09/05 | Comment (12) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Baptiste Trotignon Trio @ Marubiru 東京JAZZ 2009 CIRCUIT

   ↑  2009/09/04 (金)  カテゴリー: live report

090905_東京ジャズSDIM0183

  
毎年、この季節になると楽しみなのが有楽町の国際フォーラムで開かれる 『東京JAZZフェスティバル』

今年も今日から始まっていますが、個人的には今年のプログラムは魅力に欠けるような気がしているので、パスしようかと思っています。

でも、 『 東京JAZZ 』 の関連イベントとして開催される 『東京JAZZ  CIRCUIT 』  は欧州のマイナーなミュージシャンが毎回登場するので、むしろこちらのほうが秘かな楽しみだったりします。

昨年はフランスのビッグバンド、Paris Jazz Big Band のニコラ・フォルメルが来日して、ごくごく一部のファンの熱い声援に応えて、馬鹿テクぶりを披露してくれました。

今年はなんとバティスト・トロティニョン  ( Baptiste Trotignon, 1974~ ) ( 前項 )が来日し、今日と明日の二日間、丸ビルのキューブ広場でミニ・ライブを開いてくれました。

本日は7時からでしたので、仕事を6時40分に終わらせてタクシーで駆けつけ、ぎりぎりセーフ。立ち見になってしまったのは仕方ありませんが、大好きなトロティニョンが聴けて大満足でした。しかも無料ですからね。感謝です。

会場はショッピング・フロアのど真ん中ですので、音楽を聴く環境としては最悪で、まあ、話し出すと怒りがこみ上げてきてしまうので全てやめておきますが、なんといってもあの悪環境の中で演奏しなければならないトロティニョンが気の毒で仕方ありません。

明日と明後日はオランダのミュ-ジシャンが国際フォーラムの広場でライブを開きます。ティネカ・ポスマ、ニュー・クール・コレクティヴ、ベンジャミン・ハーマン、ピーター・ビーツ、ロブ・ヴァン・バヴェルらが出演します。これはもう凄すぎのプログラムですね。

個人的にはベンジャミン・ハーマンとニュー・クール・コレクティヴをぜひ観てみたい。本当はいくらはらってもいいからちゃんとした小さな箱で観てみたいです。

ところで、明日の『東京JAZZフェスティバル』 をNHK-FM で午後時15分から午後11時まで生放送しますね。毎年やっているのですが、今までなかなか録音 (  今でもエアチェックって云うのかな? )  することもできなかったのですが、今年はぜひぶっ通しで録音したいと思います。

090905_USB Radio_SDIM0201



というのも、半年ほど前に このUSB Radio チューナーを買ったのです。いろいろ検討してこれが一番感度が良さそうだったので買ったのですが、ほとんどノイズも乗らず、とりあえず満足しています。F型端子からミニプラグへ変換するアンテナ整合器を買ってきて、本体と部屋に来ているテレビのアンテナ端子を繋いで使っているのですが、こうして使うとノイズが入らず非常にきれいに録音できます。

もともとNHKの英語番組を録音するために買ったのですが、FMの音楽でも十分使えます。


    

    

USB Radio

付属ソフトのインターフェイスこんな感じ。いたってシンプル。DVDレコーダーのように番組予約ができます。再生スピードも ×0.5,×0.8,×1.0,×1.2,×1.5 と変えられますので、語学勉強にも便利です。S/N比も右上に表示されます。

このノバックの 『 FM Mate 』 は、VHFアンテナをFMアンテナ代わりに使えることが重要で、それにより室内での安定した受信が可能となるわけだね。屋外で使うには大きいので向かないけど、室内限定で使うには一番よいかも。

この種の USB Radio では ブリンストン・テクノロジーの 『 デジ蔵Radio 版 』 、ロジテックの 『 PCラヂオ 』 などもありますが、そのあたりの比較レポートは ASCHII のこちら にありますので、興味のある方はどうぞ。



 



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2009/09/04 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

The Kevin Hays Trio Live @ Body & Soul

   ↑  2009/06/07 (日)  カテゴリー: live report

70人から80人は入るBody & Soul だが、昨夜は50人足らずの入りだった。すでに終了しているPit Inn でのライブは超満員だったようだが。やはり盛り上がり方はPit Inn の方が凄いんだろうな。ジャズを語りたいオヤジ( 僕も含め ) は Body & Soul よりもPit Inn で観たがる傾向にあるみたいだし。 実際、昨夜のBody & Soul の客の大半は20代から30代の若い人だった。

ケビンのオリジナル新曲を立て続けに3曲。そのあとに 『 You've Got A Friend 』 にも収録されていたガス・アルムハイムの≪ Sweet & Lovely ≫ や第二ステージではパーカーの ≪ Cheryl ≫ なども演奏していたが、それほど 『 You've Got A Friend 』 のサポートツアーという趣はなかった。何しろあのCDが録音されたのは2年も前のことだからね。やはりCDとは違い、非常にアグレッシブな演奏でその凄さを魅せ付けていた。

でも個人的にはケビンの演奏よりもビル・スチュアートのドラミングに眼は釘付けだった。痩身で色白、神経質そうな外見とは裏腹に演奏し出すとかなり激しく叩きまくっていた。とび跳ねたり、体をゆさぶったり。とにかく斬新で創造的なリズムが次から次へと飛び出し、3時間まったく飽きることがなかった。≪ あの音はあ~やって出していたのね~≫と、まるでイリュージョン・マジックの種明かしを見ているような気分で終始、驚きの連続だった。ほんと、この人は天才だな。ダグ・ワイスはほとんどサム・ポジション(ハイ・ポジション)を使わない今時珍しいベーシストだった。指も速くは動かないし、あれでもプロとしてやっていけるわけだからベースって不思議な楽器だ。まあ、いわばチャーリー・ヘイデン・タイプかな。安定感、歌心、音色だけで飯を食ってるベーシストだね。

第二ステージも終盤の11時ころ、突然、トランペッターのエディ・ヘンダーソンが来店。≪ Straight No Chaser ≫ と ≪ Round Midnight ≫ の2曲に参加し、会場を沸かせた。ちょうど赤坂 B♭での演奏があったらしく、終了後にケビンに会いに来たようだ。ケヴィンとエディって91年のSteeeple chase 作 『 Sweet Ear 』 ( ↓ ) で共演している仲だ。エディの≪Round Midnight  ≫ のフリューゲルのソロに体の奥底まで痺れた。最後にはトミー・キャンベルも来店してニコニコしながらケビンの演奏に耳を傾けていた。

それにしてもエディが連れてきた東洋系の美女は誰なんだろう。007のボンド・ガールにでもなれそうなグラマラスな美女だった。どんな関係であれ、あのような女性と一緒にツアーができるなんてホント、うらやましい。

kevin hays sweetEar 
Kevin Hays Quintet  『 SweetEar 』  1991 Steeplechase
Eddie Henderson 参加作品

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2009/06/07 | Comment (10) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

日本医科大学 MIDNIGHT SOUNDS JAZZ ORCHESTRA 第43回定期演奏会 @ 新橋ヤクルトホール

   ↑  2009/05/31 (日)  カテゴリー: live report
日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ

日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ(以下ミッド)は、50年の歴史を誇る伝統ある大学ビッグバンドで、毎年夏に開かれる山野ビッグバンド・コンテストにも常に名を連ねる医科系大学で唯一の出場校として有名です。そのミッドの第43回定期演奏会が昨日、新橋ヤクルトホールで開催されたので観に行ってきました。

実は、今の職場で一緒に働いている女性スタッフが、ミッドのOB会会長さんであるM 先生とお知り合いで、その関係で誘われたのです。開演前に M 先生に御挨拶。M 先生もOB バンドで2曲ドラムを叩くという。「僕ら昭和卒のメンバーは4ビートばかりやっていたけど、今の平成卒のやつらは8ビートとか16ビートとかばかりやりたがるんだよねぇ」 と嘆いていました。

確かに演奏された曲はコンテンポラリー・ジャズが大半を占めていました。M 先生には悪いがそのことは個人的にはとても喜ばしいことです。3時間に及ぶ長丁場のステージでしたが、最後までわくわくしながら鑑賞させてもらいました。なにしろ、ラーシュ・ヤンソン&ボーヒュースレン・ビッグバンドの≪ No Doubt ≫、≪ Waltz for Bill ≫ や、WDR ビッグバンドの ≪You'll Have To Swing It ≫、ギル・エバンスの≪ Groove from The Louvre ≫ などをさらっとやってのけるわけですから、たいしたものです。最後はブリュッセル・ジャズ・オーケストラの 『 The Music of Bert Joris 』 に収められていた≪Mr.Dodo ≫ で締めくくるあたり、彼らの選曲センスにも脱帽です。

慶応や早稲田のように大規模大学でビッグバンドを運営するのはそれほど難しいことではないとおもうのですが、ミッドの場合は医学部という元々の母数が小さい訳ですから、50年も継続して運営されてくるには想像以上の苦労があったにちがいありません。

それにしても、ホント皆さん巧い。各セクションのソリ、あるいはホール全体を揺さぶるうかのような怒涛のトゥッティなど、プロのバンドに引けを取らない素晴らしい音を響かせていました。ソロではやはりアマチュアっぽさが表出してしまうのは仕方ないとしても、、中にはプロでも通用しそうなくらい巧い方もいました。

6年生で今年が最後の演奏会となるテナーのN君など、楽器を完全にコントロールできていたし、感情の乗せ方もうまかった。すでに老境の域にあるような渋い演奏で、いや~驚きました。また、アルトの N 君も信じられないくらい巧かった。4ビートももちろん巧いけど、フュージョン系もかなり自己のスタイルが完成されていて、アドリブの構成も魅力的だし、しかも、(ここが重要)かなりのイケメン。こりゃ~世の女性が放っておきませんな。

OB バンドでは≪april in paris ≫など3曲を披露。どう考えたって練習する時間などなかっただろうに、素晴らしアンサンブルでした。途中でベースの小児科のドクターが急患で呼び出されてため途中退場するあたり、いかにも医学部のバンドらしくて面白かった。それからOB バンドに日本医科大の現役の主任教授が二人(テナー&アルト)もいるのには驚きました。

話はちょっと変わりますが、2011年4月8日~10日に東京国際フォーラムその他で第28回医学会総会が開催されます。この学会は107の分科会をもつ医学会の総本山で、四年に一度開催されているのですが、そのイベントの一環として学会最終日の4月10日 ( 日 )に六本木スイートベイジル を借り切って全国の医師によるライブ・イベントを開催する予定だそすです。当然ミッドも出演するらしいです。どんなライブになるのやら、今から楽しみです。

Brussels Jazz Orchestra bert joris 
≪Mr.Dodo ≫
Brussels Jazz Orchestra / The Music of Bert Joris 

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2009/05/31 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Charles Tolliver Big Band @ Tokyo TUC

   ↑  2009/01/25 (日)  カテゴリー: live report
charles tolliver big band090124@tokyoTUC !

charles tolliver big band090124@tokyoTUC !!!

Tokyo TUC は都内のライブハウスでは一番好きな箱です。

まず、食事をしながらライブを聴くといった“ ながら聴き ”のお客は皆無で、純粋にジャズを聴きにやってくるファンしかいないのが良いところです。大体、店内奥のカウンターに並んで注文できるものといったら、ビールと簡単なツマミやピザ、せいぜいカレーぐらいで、値の張る食事など用意していません。まあ、店自体が小さく、テーブル席がほんのわずかしかないため、席についてゆっくり食べられないというのが実情のようですが。

それから、店内が終日禁煙であるというのも嬉しいです。B♭ や NARU なんかも好きなライブハウスなのですが、なにしろタバコの臭いがきつくて長時間座っていられないのがつらい。特に NARU などは換気扇の効きが悪いのか、1 stageが終わるころには頭痛がひどくなり、いい演奏でも最後まで聴き通せないので、ホント、何とかしてほしいものです。

さて、そんなお気に入りのTUCでの今年初のライブは35年ぶりの来日となるチャールズ・トリヴァー・ビッグ・バンドです。トリヴァーはとっくに昔に現役引退してしまっているのかと思いきや、2007年に突如、Blue Note からビッグバンド作品 『 With Love 』 をリリースし、今回、なんと73年の来日以来、35年ぶりとなる再来日を果たしました。トリヴァーと云えば、個人的には60年代のジャッキー・マクリーンとの共演盤や70年代前半の STRATA-EAST 時代が印象的ですが、正直なところ、その後の活動は全く知りませんでした。第一線から退いたのか、それとも単に売れなかったから日本まで情報が届かなかったのかは分かりませんが、とにかく、すっかり過去の人になっていました。今回、その空白の30年間について知りたいと思い、トリヴァーの web site を覗いてみたのですが、 Biography にもその時期のことが記載されていないのです。一体、空白の30年に何があったのでしょうか?謎です。

僕が観たのは1月24日(土)の3時30分からの 1st stage 。当然満員となるかと思いきや、意外にも空席が目立つ客入りでした。こんなに素晴らしいライブなのに客が疎らと云うのは本当にもったいなく、悲しい話なのですが、そこがまた超マイノリティーのジャズの面白さでもあります。

まずはジャズ評論家である児山紀芳氏の挨拶から始まりました。「 35年ほど前にNYに出向き、その頃ロフトで活躍していたルーファス・リード、ビリー・ハーパー、チャ-ルズ・トリヴァー、スタンリー・カウエルにインタビューし、スイングジャーナルを通じて初めて新進気鋭の彼らを日本に紹介したのが、この私です。」 というお話でした。児山氏のお話のあとにメンバーがステージに登場。トリヴァーは黒の革ジャケットにベレー帽というファッションで最後にステージにあがり、「 郵便貯金ホールのライブ以来、35年と1か月ぶりの来日になりますね~。」とボソボソと簡単に挨拶して演奏に入りました。   

一曲目は、STRATA-EAST の第一弾『 Music Inc. 』に収められていた6/8拍子のモーダルな楽曲 ≪ On The Nile ≫。その後の演奏曲は下記の通りです。それぞれの曲が長尺なため、実質70分の演奏で4曲だけでした。2曲目の ≪ Right Now ≫ と4曲目の ≪‘Round Midnight ≫ は最新作『 With Love 』に収められていました。3曲目 の ≪ Emperor March ≫ は、数年前にテレビ番組で観た皇帝ペンギンのドキュメンタリー番組に感化されて書いた曲だと、そんなことを言ってました。

メンバー的にはテナーのビリー・ハーパー、ビル・サクストン、アルトのブルース・ウイリアムスあたりがお目当でした。ビル・サクストンは84年の『 Beneath The Surface 』が印象的だった極太テナーマンですが、意外にもクラリネット、フルート、ソプラノとマルチリード奏者ぶりを発揮していたのには驚きました。でもソロがなかったのがちょっと残念ではありました。そのかわりビリー・ハーパーは長いソロパートが用意されていて、往年のシャープなフレーズは健在で、見た目も若々しく、笑顔が素敵なナイスガイでした。

ブルース・ウイリアムスは知らない方も多いと思いますが、個人的にはトランペッターのラッセル・ガンの作品などでよくウネる捻じれたフレーズをブリブリ吹きまくっているので好感を持って聴いていましたが、やっぱり生で観ても巧かった。先日アップしたシャーマン・アービーといい、ジャスティン・ロビンソンといいい、このブルース・ウイリアムスといい、NYCには若手の素晴らしいアルティストが沢山いますね。

そうそう、このブルース・ウイリアムスとトロンボーンのジェイソン・ジャクソンは、昨年、ロイ・ハーグローブ・ビッグ・バンドのメンバーとしても来日してますね。いわば職人ミュージシャンです。

当日、メンバー紹介されるまで気が付かなかったのですが、 4th トランペッターとしてデヴィッド・ウェイスがいました。先日、拙ブログでフレディ・ハバードの晩年の話をしましたが、その晩年のフレディを公私ともに支えたのがこのデヴィッド・ウェイスというトランペッターだったのです。

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2009/01/25 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Aaron Parks @ Cotton Club

   ↑  2008/11/24 (月)  カテゴリー: live report
patrick cornelius4

Aaron Parks ( アーロン・パークス )のライブを、丸の内 コットンクラブに観に行ってきました。今回の公演は19日から22日までの4日間。僕が観たのは最終日22日の2nd show 。いくらメジャー・デビューしたとはいえ、まだまだ日本では知名度の低いアーロンですので、当日ぎりぎりの予約でも余裕で間に合うだろうと高を括っていたらどんでもない。当日に電話したらすでに 1st show は満席とのこと。仕方なく9時30分開演の 2nd show を観ることにしました。

あとでわかったのですが、どうやら某企業社員や某カード会員に優待券が大量に配られたようです。僕も Blue Note から送られてきた割引券( チャージ料金6.825円が4.200円に )を利用しました。おそらく正規料金で観た方はほとんどいないのではないでしょうか。

今回のメンバーは、最新作 『 Invisible Cinema 』 ( 前項あり )にも参加していた Mike Moreno ( g )、Matt Penman ( b ) を含むギター・カルテット編成。ドラマーだけが Eric Harland ではなくJochen Rueckert ( ヨッヘン・ルカート )に代わっている。

ヨッヘン・ルカートはほとんど馴染みのないドラマーですが、古くはマーク・コープランド、最近ではカート・ローゼンウィンケルのサポートをしています。NYの気鋭ギタリストMisja Fitzgerald Michel ( ミシャ・フィッシェジェラルド・ミシェル )の『 Encounter 』( 2006 ) でも叩いていました。75年ドイツ生まれのヨッヘンはNY のロック界でも活躍中で、しかもドラマーとしてではなく、ベーシスト、プログラマー、プロデューサーとしても名を馳せているようです。

アーロンがメンバーを簡単に紹介のあと演奏が始まりました。アーロンはどことなくニューハーフっぽいしゃべり口調で、ちょっと意外。ほとんどMCなく淡々とアーロンの世界観を綴っていくステージです。ガレスビーの ≪ Con Alma ≫ を除きすべて『 Invisible Cinema 』からの楽曲。アンコールにはタイトルは失念しましたがBe-Bop の曲を演奏してくれました。やっぱり全編にマイク・モレノの宇宙系ギター・サウンドが効いています。たとえアーロンのソロに短いオブリガートつけるだけでも、瞬時にホール内の空気を変えてしまう存在感が彼にはあります。やはりアーロンの理想とする音世界にはマイクのギター・サウンドは不可欠な要素なのだということが実感されるステージです。アルコールにより全身の知覚神経が軽く麻痺していることもあり、心地よいトランス感に浸れることができました。特に4曲目に披露した ≪ After Glow ≫ は、アーロンのテンポ・ルバートで始まるのですが、この導入部がただただゆっくりと聴き手を陶酔の花畑に誘うkeithy な美旋律満載で、うっとりしてしまいました。約80分のステージは全く退屈することなく、浮遊感漂う音場に身を任せながら、最高の時間を過ごさせていただきました。

というわけで、帰宅後、ライブの感動を思い起こしながら『 Invisible Cinema 』を聴き直していましたが、もう一枚、アーロンの名演が聴ける作品として、 Patrick Cornelius ( パトリック・コーネリウス )の『 Lucid Dream 』 ( 2006 ) を引っ張り出して聴いています。パトリックはNYで活躍中の新進気鋭のアルティストで、昨年、アーロン周辺のミュージシャンとしてマイク・モレノやローガン・リチャードソンなどの新譜を拙ブログで紹介した際、ブログ『 ジャズ新譜ナビゲーター 』のナカーラさんから教えてもらったミュージシャンです。ここでのアーロンのソロもかなり出来が良いです。

patrick cornelius

ちょっと話は逸れますが、12月号のSwing Journal にアーロンの記事が掲載されていましたが、その中で、彼は「 以前の4枚のリーダー作( Keynote の諸作品のこと )は、誰も掘り出せないような地中の奥深くに埋めてしまいたい気持ちだ。」と話しています。彼の若い頃の折り目正しいスタイルも僕は好きですが、自身としては許せない過去なのでしょうね。なんだか気持ちは分かるような気がします。

Set List ( October 22, 2008 at Cotton Club, MARUNOUCHI , 21:35~ )

1) Nemesis
2) Con Alma
3) Riddle Me This
4) After Glow 
5) Harvesting Dance
6) Praise
< Encore >
7) Be-Bop の曲。タイトル失念。

Aaron Parks (p)
Mike Moreno (g)
Matt Penman (b)
Jochen Rueckert (ds)

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2008/11/24 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Bohuslan Big Band feat. Nils Landgren @ B flat

   ↑  2008/10/28 (火)  カテゴリー: live report


Bohuslan Big Band feat. Nils Landgren & Jaqee
Friday, October 24, 2008. at B flat Akasaka, Tokyo
19:30~

2nd set
1) Watermelon man ( Herbie Hancock )
2) Walk Tall ( Joe Zawinul )  
3) Sticks ( Cannonball Adderley )
4) Little Lullaby ?
5) Fragile ( Sting )
6) Red Horn ( Nils Landgren )
7) アルゼンチンの曲?
8) There was a Time ( James Brown )
9) Blues ( Everything I Have is Blues ~の歌詞で始まる曲 )
10) Soulful な曲
Encore
11) Nils' solo

休憩をはさんで第二ステージ。一曲目が始まる前にちょっとしたハプニングがあり会場が大いに盛り上がる。一曲目はハンコックの ≪ Watermelon Man ≫。BBBはラーシュ・ヤンソンとの活動が長かったためジャズ・ファンクを演奏するイメージがなかったが、やはり何をやらせても巧いもんだ。

二曲目から今回の主役、ニルス・ラングレンが登場。キャノンボール・アダレイ・クインテットの名曲 ≪ Sticks ≫ と ≪ Walk Tall ≫ を立て続けに演奏し、観客は全員大興奮。ニルスは96年に FUNK UNIT 名義で『 Paint It Blue 』というタイトルのキャノンボール・アダレイへ捧げた作品を制作しているくらいキャノンボール好きである。二曲目の≪ Walk Tall ≫ と 六曲目のニルスのオリジナル≪ Red Horn ≫ では観客として観に来ていた村田陽一氏が飛び入り参加してニルスと熱いバトルを披露してくれた。美しいバラードやスティングの ≪ Fragile ≫ でお得意のヴォーカルを披露するなど緩急付けながら観客を飽きさせないステージは、トロンボーン奏者として一流であるばかりではなく、エンターテイナーとしても素晴らしかった。全体としては FUNK UNIT のビッグバンドアレンジ版といった趣向のステージだった。

アンコールではニルスのソロを披露してくれた。演奏しながらベル管を外し、ついでスライド管を外し、さらにマウスピースだけで演奏し、最後には口唇だけを震わせ音をだすという、まあ、大道芸人的なパフォーマンスで観客を沸かせた。このパフォーマンスは You Tube でもほとんど同じ映像が見ることができるところをみると、おそらく、いつもやっているお得意の十八番なのだろう。大きなホールと違って、B flat に集まるような観客はけっこうコアなファンなので、休憩時間には「誰々のトロンボーンはウイリアムス製みたいだね」とか「 彼の楽器は62年製らしいよ」などといった楽器ネタの会話があちこちで聞こえていた。ビッグバンド・ファンやアマチュアのトロンボーン奏者も大勢観に来ていたのだろう。だから盛り上がり方も凄くて、やっぱりジャズは生が一番! をあらためて実感させられた。

そもそも、ビッグバンドなどは、CDというパッケージに収めることは不可能なのだろう。何千万もするハイエンド・オーディオと完全防音室を持っている人ならまだしも、僕のようにマンションの隣人を気にしながら、陳腐な装置で聴いていたら、ビッグバンドの醍醐味の十分の一も享受できないのだろう。やっぱりビッグバンドだけはライブ・ハウスに行かねば駄目だね。でも、都内でいつでもビッグバンドが聴けるところなんて東京ディズニーシーの「ビッグバンドビート」ぐらいしかないからなぁ。

余談だけど「ビッグバンドビート」は子供だけでなく大人も楽しめるよ。最後にミッキーマウスがドラムソロやるんだけど、結構上手くてびっくりする。あんな動きにくい着ぐるみ着て、よくバスドラのキックとか、できるよなぁ。僕はもうすでに4、5回観ているけど、いつ観ても興奮する。踊り子さんも可愛いしね。

ということで、今回のライブに関連したCDをちょっと紹介しておく。

  
Nils Landgren with Funk Unit  ( A Tribute to Cannonball Adderley )
『 Paint It Blue 』  1996 ACT
今回のライブでも演奏した≪ Walk Tall ≫が収録されたキャノンボール作品集。
ニルスの Funk Unit は94年に結成され、現在までに2枚のライブ盤を含む計7枚の作品がリリースされている。本作は96 ( 97 ) 年にリリースされた第2作目。
キーボードを弾いているのはE.S.T.の故エスビョルン・スヴェンソン。
ファンキーで強烈にグルーヴするフェンダー・ジャズ・ベースを弾いているのは、なんとラーシュ・ダニエルソン。めちゃくちゃカッコいい。
ゲストでブレッカー・ブラザーズが参加しているのも本作の魅力。
≪ Walk Tall ≫と、ブレッカー・ブラザーズ+ニルスの3管フロントが超レアな≪ You Dig ≫ を Anywhere.FM にアップしておきました。

   
The Cannonball Adderley Quintet ( Live at Operation Breadbasket )
『 Country Preacher 』 1969 Capitol
ニルスが演奏している≪ Walk Tall ≫ ( ジョー・ザビヌル作 )の原曲が収められているキャノンボールの後期の作品。キャノンボールというと、どうしても Riverside あたりに人気が集中してしまうが、Capitol 期にもなかなか良い作品を残している。
名盤 『 Mercy, Mercy, Mercy 』 の3年後のやはりライブ盤。
当時マーティン・ルーサー・キング・Jr の後継者として目されていたジェシー・ジャクソンの主催による 『 ブレッドバスケット運動 』 ( パン籠運動 )という民権運動大会でのライブ。ジェシー・ジャクソンの演説が冒頭に収録されている。ニルスの作品にもこれが使われているし、詳しくは知らないが、クラブ・ジャズ系の方にも声ネタとして抜かれたことがあるようだ。
このジェシー・ジャクソン氏、最近、あのオバマ氏にテレビのインタビューで、
Obama. He's talking down to black people. I want to cut his nuts off.
と言ってしまったことで大騒動になったのが記憶に新しいところ、ですね ( 記事はこちら )。

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2008/10/28 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jazz Orchestra of The Concertgebouw @ Blue Note Tokyo

   ↑  2008/10/20 (月)  カテゴリー: live report
Jazz Orchestra of The Concertgebouw @ Blue Note 

2008年は日本とオランダの外交関係が樹立してからちょうど150周年にあたり、さらに2009年は両国の通商関係が400周年を迎える年であることから、現在 “Nederland in Japan 2008-2009(日本オランダ年2008-2009 ) ”と題した祝賀行事が行われている。そのイヴェントの一環としてこのたびオランダの新鋭ビッグバンド“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw ”が初来日を果たした。

10月12日のホテルオークラをかわきりに、13日の三島文化会館(静岡)、15日のBlue Note Tokyo の計3回の公演が行われた。

私が観たのは15日のBlue Note Tokyo の 1st set 。ホテルオークラの公演は、6月にオープンしたばかりの本館1階の新宴会場である曙の間を使用して、2ドリンク、2オードブル、サービス料込で16000円。オークラにしては良心的な値段設定だったので、Blue Note にするかオークラにするか迷ったが、オークラはたぶんオランダ大使館の招待客で堅苦しい雰囲気だろうと思い、結局Blue Note のライブを観ることにした。

さて、いつものように30分前に入店したのだが、客席はすでに満員に近い状態だったため、不本意な席に案内されてしまった。予想以上に人気があるようで( ただ、ほとんどの客はヴァン・ルーラー目当てだと思うが )、ライブ開始時には超満員となり、立ち見のお客さんもでるくらいだった。

このビッグバンドはトランペットが5人の上にジェシー・ヴァン・ルーラーのギター、それに指揮者のヘンク・ムトーヘルトもステージに立つので、計18人の大所帯BBであり、ホーン・セクションの一番はじの人が小さなステージからこぼれおちそうなくらいだった。余談だが、ヘンク・ムトーヘルトのメンバー紹介を聞いていると、ヴァン・ルーラーは“ ジェシー ” ではなく 、 “ イェセ ”と発音されているように聞こえた。

選曲は昨年発売されたJOC の『 Riffs’n Rhythms 』から2曲。今年発売された JOC featuring Jesse van Ruller の『 Silk Rush 』から5曲と、ヴァン・ルーラーにスポットライトをあてたライブであった。 アンコールの“ Tokyo Jazz Party ”という曲は単純なテーマのB♭ブルースなので、即席で作った曲であろう。

圧巻は最後に演奏してくれた ≪ The Secret Champ ≫ だ。キーCのI-VI-II-V の循環コードによるブーガルーっぽい軽快な曲で、ヴァン・ルーラーの 『 Circles 』 や 『 Catch 』 でも演奏しているが、断然このビッグバンドのヴァージョンがカッコいい。まさにフィナーレに相応しい熱い演奏であった。

ヴァン・ルーラー以外にもソリストはみな凄腕そろいで、しかも非常に個性的なミュージシャンばかりだった。たとえば、アルトサックスで言えば、淡く憂いを含んだ乾いた音色をもつヨルク・カーイに対して、艶やかでスピード感溢れるマルコ・ケーゲルの対比。トランペットで言えば、メロディアスで抒情的なフレーズが持ち味のヤン・ヴァン・ダウケレンに対して、メカニカルで瞬発力のあるルート・ブルルスの対比。しかし、そんな超個性的なミュージシャンが個を殺して、一致団結して一つの曲を作り上げることに全神経を集中されることから生まれる強烈なスイング感は、どうしようもなく魅力的だった。

ヴァン・ルーラーを観るのは初めてだったが、期待どおりに素晴らしいテクニックを披露してくれた。注意深く音を追って聴き入ったが、ミストーンは皆無だったと思う。音色もクリアで太く、ホーン陣に負けない力強さがあった。また、ピーター・ビーツの体のデカさには少々驚いた。体型はもちろん違うが、オースカー・ピーターソンが弾いているようにピアノが小さく見えた。残念だったのは、ドラマーのマタイン・フィンクではなく、ロイ・ダッカスという人に変わっていたことか。

Jazz Orchestra of The Concertgebouw
Wed. October 15 in 2008 at Blue Note Tokyo 19:00~

1) Riffs & Rhythms ( Henk Meutgeert )
   solo :  Ruud Breuls ( tp ) Bert Boeren ( tb ) Jorg kaaij ( as )
            Peter beets ( p ) Simon Rigter ( ts )
2) Amsterdam ( Jesse van Ruller )
   solo : Jesse van Ruller ( g )
3) Silk Rush ( Jesse van Ruller )
   solo : Marco Kegel ( as ) Jesse van Ruller ( g )
4) Vienna Night Express ( Jesse van Ruller )
   solo : Jesse van Ruller ( g )
5) Here Comes The Sun ( Jesse van Ruller )
   solo : Jesse van Ruller ( g ) Bert Boeren ( tb )
6) Somewhere Between The Stars ( Jan Van Duikeren )
   solo : Jan Van Duikeren ( flh )
7) The Secret Champ   ( Jesse van Ruller )  
   solo : Jan Van Duikeren ( flh )  Jesse van Ruller ( g )
<ENCORE>
8) Tokyo Jazz Party  
   solo : Peter beets ( p ) Juan Martinez ( bs ) Hansjorg Fink ( tb )
           Frans van Geest ( b )

Orchestra of The Concertgebouw については過去に拙ブログで二回取り上げているのでこちらをご覧ください。
『 Riffs’n Rhythms 』  2008年6月28日掲載
『 Silk Rush 』  2008年9月2日掲載

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2008/10/20 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Nicholas Folmer Quartet @ Marunouchi Building

   ↑  2008/08/26 (火)  カテゴリー: live report
Nicholas Folmer@maru building2008 001blog1.jpg Nicholas Folmer@maru building2008 002blog2.jpg
仕事帰りに丸の内の丸ビルで行われたニコラ・フォルメルのミニ・ライブを観てきました。

メンバーの事前告知はありませんでしたので、どんなメンバーを連れてくるのか楽しみにしていたのですが、ベースとドラムはベルモンド兄弟のバンド・メンバーであるシルヴァン・ロマーノとドレ・パルメルトでした。で、ピアノはローラン・フィッケルソンかと思いきや、なんと、椎名豊さんが座っているではありませんか! これには思わず雄たけびを上げそうになりましたが、回りに座っているOLさん達に変な人と思われそうなので、叫ぶのだけはやめました。

椎名さんと言えば、ライブは何度も観ていますが、アルバムでいうとレジナルド・ヴィール、ハーリン・ライリーと組んだ『 Hittin' The Spirit 』 なんかは愛聴盤の一つです。全然話は横道に逸れますが、来月、大西順子さんがこのレジナルド・ヴィール、ハーリン・ライリーと組んで、Blue Note でライブやるんですよね。絶対、行きたい。なんとかせねば。

というわけで、馬鹿テクぶりを遺憾なく発揮して、丸の内美人OLさん達を魅了したニコラですが、演奏曲目は、これまでのリーダー作3枚から比較的スローテンポで美旋律をもった聴きやすい楽曲を5曲ほど演奏してくれました。まあ、TPOを考慮した選曲と言ってよいでしょう。壁一面のガラス窓に反射する綺麗な街中のイルミネーションを眺めながら、ニコラの超美メロを聴いて、一日の疲れも癒されました。

[ 演奏曲目 ]
≪ Iona ≫  from  1st album 『 I Comme I Care 』
≪ Le Chateau de Guillaumes ≫  from 2nd album 『 Fluid 』
≪ You Must Believe In Spring ≫  from 3rd album 『 Plays Michel Legrand 』
など。

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2008/08/26 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Steve Kuhn Live at Tokyo TUC

   ↑  2008/07/20 (日)  カテゴリー: live report

Steve Kuhn Live at Tokyo TUC 

July 19th 2008
Steve Kuhn (p)
Eddie Gomez (b)
Billy Drummond (ds)

※曲目については、公式のものではありません。

< 1st set >
01. If I Were A Bell
02. Two By Two
03. La Plus Que Lente / Passion Flower
04. Pavane pour une infante défunte (亡き王女のためのパヴァーヌ)
05. Round About Midnight ( intro ) / I Thought About You
06. Ocean In The Sky

< 2nd set >
07. Lotus Blossom
08. Love Letter To My Father
09. Slow Hot Wind
10. Poem For #15
11. Airegin

< encore >
12. Stella By Staright

日本のジャズ・ファンに愛され、毎年のように来日されているピアニスト、スティーブ・キューンのライブを、先週の土曜日、神田のTokyo TUC に聴きに行ってきました。

平日はビジネスマンで活気ある神田岩本町も、土曜日となるとたいへん静かな街に変わります。Tokyo TUCは、秋葉原駅から徒歩で5分ほど、初めて訪れる人は大概迷子になってしまうだろう裏路地に、ひっそり佇んでいます。

同店は、事前に料金を郵便振り込みした時点で予約成立となり、その順番で店内に案内されるというシステムです。僕は仕事の都合もあり、直前予約だったので74番でした。ですから良い席ははじめから諦めていたのですが、上手い具合にピアノの近くの席にすわることができてラッキーでした。

会場を見渡すとそれほど大きくない空間にもかかわらずざっくり計算して100人以上はお客が入っています。ギュウギュウ詰めの地下室は、酸欠を起こしそうなくらい熱気にあふれ、雰囲気も上々。ここは、Blue Note Tokyo や Cotton Club のように、入店してからライブが始まるまでの時間が長くなく、しかも食事のオーダーをせずに済むので非常に良心的で合理的です。

ビールを飲みながら待つこと15分。薄暗いステージにライトがあたり3人が静かに登場です。キューンは一曲目の≪ If I Were A Bell ≫ のあのイントロを弾きながらモニター音量を軽くチェックし、そのまま演奏に入っていきます。

演奏曲目は上記のごとくですが、M-01 ≪If I Were A Bell ≫、M-02 ≪Two By Two≫、M-03 ≪La Plus Que Lente / Passion Flower≫、M-07 ≪Lotus Blossom≫、M-09 ≪Slow Hot Wind≫、そしてアンコールの ≪Stella By Staright≫ などすべて、昨年発売された作品『 Live at Birdland 』( 2007 Blue Note ) でも演奏されていた曲です。ですので、大体の雰囲気は『 Live at Birdland 』と同じだと思ってもらって結構です。

M-4 ≪亡き王女のためのパヴァーヌ≫ は同名のVenus 盤からの選曲。M-06 ≪Ocean In The Sky≫ は言わずと知れたキューンの代表作ですし、ロリンズの M-11 ≪Airegin≫もたびたび演奏する彼の愛奏曲です。唯一M-08≪Love Letter To My Father≫ だけがエディー・ゴメスのオリジナルで、彼のリーダー作『 Next Future 』( 1993 Stretch ) に収められていたバラードです。普段はあまり観られないゴメスの美しいボウイングによるメロディーが聴かれました。

M-05 ≪Round About Midnight ( intro ) / I Thought About You≫ は、僕が勝手に曲名をつけてしまいましたが、≪I Thought About You≫に≪Round About Midnight≫のイントロを引用した曲です。途中に≪Round About Midnight≫のあのブリッジ部分も引用されたり、また≪ My One and Only Love ≫ を大々的に引用したりして不思議な世界を演出していました。このような引用(いわゆるコーテーション Quotation )のさりげない使い方は彼の得意技ですね。

M-10 ≪Poem For #15≫ はやはりキューンのオリジナルで、スティーブ・スワローとのデュオ作品『 Two by Two 』( 1995 Owl ) や、デヴィッド・フィンク、ビリー・ドラモンドとのトリオ作品『 The Best Things 』( 2000 Reservoir ) に収められていました。前者ではメロディーをバックにキューンが詩を朗読するといったヴァージョンでしたが、後者には詩の朗読は入っていません。今回のステージでは詩の朗読ではなく、詩をメロディーに乗せて歌っていました。誰しも彼の歌は上手いと思わないでしょうが、なかなか味があり、僕は嫌いではありません。僕の隣にいた中年の男性は、いきなりキューンが歌いだしたので吃驚していました。Venus あたりからキューンのファンになった方にはキューンのヴォーカルは驚きかもしれませんね。

この曲についてキューンは、「この曲は元ニューヨーク・ヤンキースの野球選手に捧げて書いた曲です。彼はキャッチャーをしていて、またチームのキャプテンも務めていましたが、不幸にも飛行機事後で亡くなられてしまいました。25年以上も前の話です(正確には79年のことです)。彼の名前はサーマン・マンソンといいます。」と話されていました。

全12曲。休憩をいれて、約70分のセットを2回。70歳のキューンにはかなりハードだったのではないでしょうか。アンコールの演奏の前に深く溜息をつかれていました。終演後にサイン会があり、大勢のファンが残っていましたが、僕は私用のためそれには参加せず、帰ってきました。ホント素敵な一夜を過ごすことができました。キューン、ありがとう。

Steve Kuhn Live at Tokyo TUC2 

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2008/07/20 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Roberto Gatto Quintet @ Blue Note Tokyo

   ↑  2008/05/18 (日)  カテゴリー: live report
Roberto Gatto @Blue Note 2008

  5月12日、月曜日。ウンブリア・ジャズが提供する 『 Top Italian Jazz 』 の一環として催された Roberto Gatto ロベルト・ガットのライブを Blue Note Tokyo に観に行ってきました。

    正式には 『 Italian Cultural Institute and Umbria Jazz present Top Italian Jazz 』 という名称で、今回はItalian Cultural Institute(イタリア文化会館、九段にあるあの赤い建物ですね )も主催者に名を連ねています。イタリアのミュージシャンが来日すると、都内のライブハウスでの演奏以外に、この文化会館でもライブを行うことが多いのですが、今回はなかったようです。ただし、京都にあるイタリア文化会館ではロベルト・ガット、ロザリオ・ボナッコルソ、ダニエレ・スカナピエコのサックス・トリオでライブをやったようです。

    ウンブリア・ジャズ・フェスティバルは、ウンブリア州の州都ペルージャで、毎年7月上旬の10日間開かれているイタリア最大のジャズ・イベントです。40年以上もの歴史をもち、チケット売り上げ枚数45万枚! 10日間でのべ300回のライブが街中で繰り広げられます。メイン・ステージは、8,000人収容の野外ステージ、サンタ・ジュリアーナで、今年は、マリオ・ビオンディ、ハービー・ハンコック、ゲイリー・バートン・カルテット( with パット・メセニー)、ジェラルド・クレイトン、ソニー・ロリンズ、ステファノ・ボラーニ、その他大勢の国内外のトップ・ミュージシャンがそのステージを飾る予定です。ところが、ネットでプログラムを眺めていて気がついたのですが、ロベルト・ガット・クインテットの名前が何処にもない! これってちょっとおかしくない?

  僕が見たのは7時からのファースト・ステージ。Blue Note は来店順に好きな席に座れる自由席制なのですが、6時30分に到着したのにもかかわらず、何と16番目に案内されてしまうという客入りの悪さ。完全にガラガラです。これじゃ客もミュージシャンも盛り上がれないな~と心配しているうちに、徐々に客が入ってきて、結局70席ほどが埋まりました。それでもこんな寂しいBlue Note のライブは、初めての経験かもしれない。月曜日で、しかもロベルト・ガットですから、仕方ないか。

   今回のテーマは ≪ Tribute to Miles Davis 1964 – 1968 ≫ 。つまり、ウェイン・ショーターが加わったの黄金のクインテット時代へ捧げたステージということで、当日演奏された曲目は次の通り。

1.JOSHUA
2.THERE IS NO GREATER LOVE
3.FOOTPRINTS
4.STELLA BY STARLIGHT ~ The Theme
5.SEVEN STEPS TO HEAVEN ~ The Theme
<ENCORE>
6.SO WHAT

     どの曲もマイルスの代表曲で、選曲としては非常にわかりやすい。みんなが知っているし。でも、僕が観る前にイメージしていた、あるいは期待していた楽曲とはちょっと違っていました。60年代黄金のクインテットといえば、やっぱりショーターの≪ E.S.P. ≫ とか、 ≪ Nefertiti ≫ とか、≪ Masqualero ≫ とか、ハンコックの≪ Riot ≫ とかがまっさきに思い浮かぶんですけどね。そのあたりは完全にスルーされちゃっているのがちょっと物足りなかったです。≪ So What ≫ や≪ Footprints ≫ はもちろんイイです。でも≪ Joshua ≫ や ≪ Seven Steps to Heaven ≫ はいくらマイルスのレパートリーといえど、ビクター・フェルドマンの曲ですからね。≪ There is No Greater Love ≫ に至っては、おそらく、ショーター加入後は演奏していないんじゃないでしょうか。( 『 Four & More 』 での≪ There is No Greater Love ≫はジョージ・コールマンでした。)別の日の演奏曲目はわかりませんが、もう少し、ショーター色の強い楽曲が聴きたかったというのが、正直な感想です。

    曲が曲だけに、ジャム・セッション風のノリで各人、伸び伸びとソロをとっていました。やっぱりダト・モローニは巧かった。そして体もデカかった。頭を前後左右に揺さぶりながら鮮やかなフレーズを連発していました。ボルトロは、昨年に銀座プロムナードで観た時とは別人のように素晴しい吹きっぷりで、これぞ本当のボルトロなんだと惚れ直しました。ただ、やや手癖フレーズが多い感じもしましたが、ライブですから仕方ないでしょう。黄金のマイルス・クインテットの、奔放でミステリアスな雰囲気は皆無で、全曲、元気いっぱいのイタリアン・ハードバップ化されていて、どこがマイルス・トリビュートなんだと、突っ込みを入れたい気持ちもありましたけど。

     ≪ Stella by Starlight ≫ だけは、とってもマイルス・バンドっぽい、ダーク&クールな演奏で感動的でした。ダト・モローニのソロから、2ビートでまずボルトロが緩やかにテーマを奏で、次いでサビでダニエレが受け継ぎ、4ビートで盛り上がる、というマイルスの生み出した手法をそのまま踏襲した劇的な構成に、思わず身震いしてしまいました。

飲食: 白州ロック・ダブル、一番搾りスタウト、スウィンギン・ポテト

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2008/05/18 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jeff Lorber Live @ Blue Note Tokyo

   ↑  2008/03/16 (日)  カテゴリー: live report
Jeff Lorber Live @ Blue Note Tokyo

3月14日(金)、Blue Note 東京での Jeff Lorber のライブを観てきました。20年以上も彼のファンだったのに、生で観るのは今回が初めて。ただし、最近はあまり彼のCDを買うこともなかったですが、第50回グラミー賞で≪ Best Contemporary Jazz Album ≫( category45 ) に最新作『 He Had A Hat 』がノミネートされたのを知り、久し振りに思い出し買ってみたのです。そしたらこれがなかなか素敵なアコースティック・ベースの作品で、原点回帰と言うか、温故知新と言うか、70年代末から80年代前半頃のAritsa時代を彷彿させる打ち込みなしのファンキーな楽曲もあり、一曲だけですが4 Beat (しかもバップ!)などもやっていて、凄く良かったのですね。青春時代―特に女性にモテたいシチュエーションの時―にあれほどお世話になったのですから、お礼の気持ちも込めてライブを観るにはイイ時期かと思い、大雨の中、南青山まで車を飛ばして行ってきました。

今回のツアー・メンバーはNate Phillips (b)、Ricky Lawson (ds)、Eric Darius (as) の4人。ベースのNate Phillips は全く知りませんでしたが、ネットで調べたところ Dazz Band のメンバーだったとのこと。ドラムスのRicky Lawson はご存じYellowjacket の初代ドラマーで、Steely Dan の作品(たとえは『 Two Against Nature 』など)にも参加している凄腕で、なんでもMichael Jackson のサポートも務めた経歴を持つそうです。会場からの拍手が一段と多かったのも彼でした。Eric Darius は若干21歳のサックス奏者で、Art Porter ~ David Coz系譜の典型的なSmooth Jazz系の吹き手です。

この日の演奏曲目は以下の通りです。

< Set List > 2008. 3. 14. PM9:30~ 2nd Stage
1. NIGHT SKY( 新曲? たぶん )
2. ANTHEM FOR A NEW AMERICAN( from Album 『 He Had A Hat 』 )
3. NIGHT ON THE TOWN ( from Album 『 Night on The Town 』by Eric Darius )
4. TUNE 88 ( from Album 『 Water Sign 』 )
5. BC BOP( from Album 『 He Had A Hat 』 )
6. STEPPIN' UP ( from Album 『 Just Getting Started 』by Eric Darius )
7. HE HAD A HAT ( from Album 『 He Had A Hat 』 )
8. WATER SIGN ( from Album 『 Water Sign 』 )
9. THE UNDERGROUND ( from Album 『 Worth Waiting For 』 )
Encore
10. TOAD'S PLACE ( from Album 『 Water Sign 』 )

やっぱりと言うか、最新作『 He Had A Hat 』からは3曲だけで、なんと“ Jeff Lorber Fusion ” 時代の名盤『 Water Sign 』( 1979 Arista )から3曲も演奏してくれました。さらにはこれまた90年代を代表する名盤『 Worth Waiting For 』から≪The Underground ≫ もアナログで再演してくれるし、個人的には期待通りと言うか、期待以上の選曲に大満足。終始にやけっ放しで、傍から見たらさぞや気持ち悪いおやじだったでしょうね。

ただ、衝撃的だったのが、Jeffのギター! そう、彼はなんとギターもステージで弾いてしまったのですよ。これには吃驚。そしてそのテクニックがビミョーなのです。どう表現していいかわかりませんが、二日酔いの上に持病のキレ痔が悪化して演奏どころではないのにマイルスに頼まれたから仕方なしにスタジオ入りしたPete Cosey、、、のよう。しきりにカッティング・ギターをやるのですが (^-^;)。本人は完全に気分は Paul Jackson.Jr. のつもりかな。Jeff は90年代から時折、自分の作品の中でギターリストとして参加していましたから、弾けるのは知ってましたが、、、いや~参りました。でも楽しそうに弾いているその姿は愛らしく親近感が湧いてしまいました。

意外だったのが彼の機材で、グランドピアノとYamaha のシンセ S90ES のみと、いたってシンプル。たくさんのシンセやコンピューターを持ち込むのかと思っていたので、やや拍子抜けしましたが、彼が70~80年代にMINI-MOOGなどの多くのアナログ・シンセやローズを駆使して作り上げたサウンドは、今、たった一台のS90ES でいとも簡単にできちゃうのですね。90年代の一世を風靡し、数多くの彼のフォロアーを生み出した打ち込み系のサウンドは聴かれませんでしたが、個人的には昔懐かし “ Jeff Lorber Fusion ”がタイムスリップして蘇ってくれた楽しい一夜でした。

77年のデビュー以来、現在までに3枚のCompilation Alubum を含む計21枚の作品を制作しています。レーベル移籍も頻繁で、Inner City から始まり、Arista、Warner Brothers、Verve Forecast、Zebra、Samson、Narada、そして最新作を発表した Blue Noteと、渡り歩いてきました。噂によると既にBlue Note を離れ、Peak Records に移籍したとか。 そんな30年に及ぶキャリアの中で、個人的に愛着のある作品を数枚、ピックアップしてみました。

 
左:『 Water Sign 』  1979 Arista  右:『 Wizard island 』  1980 Arista
洗練される前の、フュージョンの名にふさわしいゴリゴリのファンク作品。Dennis Bradford という、どこかで聞いたことのあるような名前のドラマーと、Danny Wilson というベーシストが作りだすノリは凄まじかった。後にも先にもこんな強力ビートは聴いたことがない。この二人、いったい何処へ消えてしまったのだろうか。『 Water Sign 』 は第三作目で、『 Wizard island 』は第四作目ですが、最近やっとCD化されましたので、容易にしかも安く(1800円)手に入ります。絶対お勧め。なお、デビュー作『 Jeff Lorber Fusion 』(1977 Inner City)と第二作目の『 Soft Space 』(1978 Inner City)は、未だCD化されていません。


『 In The Heat of The Night 』  1984 Arista
僕がリアル・タイムで聴き始めたのが本作です。恥ずかしい話ですが、当時、『 Beppin' 』 という男性誌があったのですが、その雑誌の女性グラビアの隅の方に本作が紹介されていたのです。シタゴコロいっぱいで買った覚えがあります。よく女の子に聴かせました。結構、、、使えました。82年にJLFを解散後、急速にポップ化路線を推し進めたころの傑作です。


『 Worth Waiting For 』  1993 Verve Forecast
86年の『 Private Passion 』 が大ヒット作品したおかげで、各方面からオファーが殺到。一方、音楽の世界でも日進月歩のテクノロジー化の波が押し寄せ、それに乗ってますますJeff の音楽性は開花していったのでした。そして、多くのアーティストのプロデューサー業がひと段落ついた93年にやっとリリースされたのが本作。実に7年ぶりの新作でした。90年代には4枚の作品をリリースしていますが、どれも似たり寄ったりの作風で、ややマンネリ感が否めないのですが、その中でも本作は楽曲の出来がよく、何か聴こうという時にまず手が伸びる作品です。とにかく、爽やかでカッコいい。こんな作品を威張って「好きだ」とは言えませんが、車の10連奏チェンジャーの中にこっそり1枚ぐらい忍ばせておくにはもってこいの音楽です。


『 He Had A Hat 』 2007 Blue Note
昨年リリースされた最新作。先述したように、打ち込みに頼らないアナログ感に好感が持てる作品です。楽曲も良いし、何と言っても参加メンバーが凄いです。RandyBreaker, Chris Botti, Tom Scott, Kirk Whalum, Gerald Albright, Ada Rovatti, Bob Sheppard, Hubert Laws, Paul Brown, Paul Jackson.Jr, Russell Malone, Alex Al, Brian Bromberg, Abraham Laboriel. Jr, Vinne Colaiuta, Dave Weckl, Lenny Castro. その上、Blood, Seat & Tears のホーン陣が5曲で参加しています。
Randy と Ada、夫婦揃っての出演です。ドラマーのAbraham Laboriel. Jr はベースのAbraham Laboriel の子供さんなのでしょうね。
録音はいつものように、ロスのマリブ・ビーチ近くの高級住宅地に自宅を構えるjeff のハウス・スタジオ“ JHL Sound ” で行われています。当然、音質は最高です。
レーベル(Blue Note)の意向なのか、打ち込み系に飽きてきたのか、わかりませんが、なかなかジャズっぽくて、イイ感じです。あ、それから、全然知らなかったベーシストですが、Alex Al という人、かなり巧いです。

Jef Lorber の Official Web Site はこちら

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2008/03/16 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル2007 (2)

   ↑  2007/11/08 (木)  カテゴリー: live report
GINZA 071103 LEGNINI

山野楽器本店のでエリック・レニーニのライブまで2時間程あったので,まずは久しぶりに松坂屋屋上ライブ会場すぐ隣の「銀座松坂屋屋上熱帯魚売場」を覗いてみました。興味の無い方には全然お分かりにならないと思いますが,熱帯魚や水草ファンにはまさにこのお店は聖地であります。南米から直接採取してきたワイルドのアピストグラマや超レア水草の品揃えは日本一です。でも値段も日本最高ですけどね。

さて,松坂屋を後にして向かったのは山野楽器本店。年に2,3回しか銀座に出向かない僕にとって,山野楽器での珍しいビッグバンド物を物色するのは至福の喜びです。今回は,Vienna Art Orchestra の『 All That Strauss 』 Big Phat Band の『 The Phat Pack 』を購入。ライブ会場への入場は整理番号順なので,早くから並ぶ必要も無く,銀座の街をブラブラして時間をつぶし,6時きっかりに山野に戻り入場。整理番号9番の僕はなんと最前列に案内されました。しかも中央。ベルモンドの唾がかかるほどの近距離での鑑賞が可能なポジションでした。この山野楽器本店7階のイベントスペースは思ったより小さく、客席は100席ほどしかなく、大勢の方が立ち見状態でした。薄暗いステージにライトがあたり,まずはエリック・レニーニ,マティアス・アラマンヌ,フランク・アギュロンが静かに登場。そして銀座松坂屋屋上でのライブと同様,レニーニの新曲《 New Boogaloo 》で幕を開けました。結局,演奏曲は前ステージから≪ Mojito Forever ≫を除いただけで、それ以外は曲順も構成も全く同じでした。しかし、小さなホールでしかも最前列で聴く演奏はまさにライブ。興奮度も全然違う別モノです。また、レニーニやベルモンドと何度も目が合って、凄く嬉しかったし。最初の2曲は,トリオでの演奏だったため、ベルモンドはステージの袖のイスに座って出番を待っていたのですが、旅の疲れからか眠ってしまい、3曲目でレニーニがベルモンドを呼んでもなかなか目を覚まさない。会場爆笑。というハプニングもあったりして、なかなか楽しいライブでした。

2007年11月3日(土)Eric Legnini Quartet @山野楽器本店 Jam Spot
18:30 ~ 19:40

1. New Boogaloo
2. Trastevere
3. Soul Brother
4. Darn That Dream
5. Unknown ( Fm7 one mode )
6. Big Boogaloo

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