雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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2011年の個人的重大ニュース

   ↑  2012/01/03 (火)  カテゴリー: diary



明けましておめでとうございます。4か月もブログを放置しておきながら言うのも失礼な話ですが、本年もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

新年のご挨拶の代りと言ってはなんですが、新年を迎えるにふさわしい爽やかで清々しいピアノの曲を7曲ほどアップしてみました。

僕ら家族は年末、お友達らと一緒に、新潟の六日町でスキーや雪遊びなどをして過ごしました。

31日の早朝。夜明けを待てずに目覚めてしまった僕はひとり宿の玄関先に立ち、音もなくしんしんと降り積もる雪を眺めていました。見渡す限りの白銀の世界。時折吹く風に宙高く舞い上がる粉雪。電線や木々に降り積もる雪。頬を打つう凛とした冷たい空気。東京では決して体験できない幻想的な世界を眺めていると、精神が研ぎ澄まされ、そして心が徐々に浄化されていくような心地よさを感じました。そして、ジャズのいくつかの美しいメロディーが頭の中で鳴りだしました。その時のメロディーが上にアップした曲たちです。


さて、本当なら昨年中にアップすべき内容ですが、「2011年の個人的重大ニュース」を記しておきたいと思います。あくまで「個人的」という条件付きですから、東日本大震災や福島原発事故のことは今回は触れません。今、日記をめくりながら思い起こしてみると、まあ、色々あるにはありますが、ここは思いきって嬉しいニュースと残念なニュースの二つだけ挙げておきましょう。

まずは嬉しいニュースから。

1)息子が私立小学校に合格した。
この一年間、週末の塾通いで個別指導から集団指導、毎月のようにある公開模擬試験、平日は受験に特化した体操教室や絵画教室、さらには話し方教室などなど。もちろん毎日の家庭学習も欠かさずやって、なんとか受験した3校からすべて合格をいただきました。もちろん、ずっと憧れていた第一志望の小学校に進学します。ほんと、よかった。僕自身も受験を何度も経験してきたわけですが、自分自身の受験よりも神経をすり減らしたような気がします。何しろ、相手は6歳の子供ですから。

我が家が私立小学校を受験することを決め、慌てて塾通いを始めたのが昨年の一月後半。息子が年中も終わりかけていた頃のこと。普通は私立を受験するなら準備は幼稚園の年少か、遅くても年中になったらすぐに始めるものらしいのですが、我が家はあまりにもスタートが遅すぎました。ですので、もうこの一年間は遅れを取り戻すのに無我夢中でした。一番大変だったのは妻だと思いますが、ラスト半年は僕も仕事以外は自分の持てるリソースを全て集中投入し、家族一丸となって受験に向けて頑張りました。僕は、都内の私立小学校の全ての過去問を購入し、各校の傾向を分析し、僕自らが受験する学校の出題傾向に即した問題を自作して息子に毎日解かせたりしました。まさに集中と選択の戦略で、ハンディキャップを克服していったように思います。傍から見ると子供もかわいそうだし、親も大変そうに映るかもしれませんが、でも実際は意外に楽しい作業でした。子供って教えれば教えるほど吸収していくし、知っている知識を応用して、未知の問題も解いていったりするものです。そんな子供の日々の成長を目の前で実感しながら勉強を教えられるのって、僕にとってもこの上ない喜びでした。模擬試験を受けるたびに成績が上がり、最後には第一志望の小学校からも判定Aをもらえるようになりましたが、でも、もし不合格に終わったとしても、この一年間の頑張りは将来、必ず芽を吹くであろうと思いながら教えていました。そして、家族三人がこれほどまでに一致団結して一つの目標に向かって頑張ることって、おそらく、これが最初で最後なんだろうなぁ、とも思います。

12月に入り、やっと受験から開放され、今はしばらく休んでいた水泳教室や英語教室を再開し、今までに増して喜んでそれらに通っています。妻は、入学してからの授業に備え、いくつかの数学教室を見学に行ったりしているみたいです。僕としてはこの時期ぐらいはのんびりさせてやってもいいのに、と思ったりするのですが、妻は僕より遥かに教育に厳しいようです。

この4か月間、ブログを一切、自分の中から消し去り、放置していたのも、こんなことがあったからなんですね。ということで、受験もひと段落ついたので、ジャズ聴きをギター弾きはそろそろ再開しようかなぁ。



ついで、かなり凹んだというか、憤慨したニュースは、
2)オリンパスの損失隠し問題で、オリンパス株が急落。大損した。

僕は絶対つぶれないであろう優良企業の株を数社、昔から持っています。具体的にポートフォリオを晒すことはここではできませんが、たとえば、僕は消化器の専門医ですので、日々、お世話になっている超音波や内視鏡、CT や MRI などを扱っている大手の企業、日立や東芝、オリンパスなどの株式を長期保有してきました。実情がある程度わかる分、買いやすい、っていう思いこみがあったんですね。本当は全然不透明だったのに。オリンパスの機材なんて、そりゃもう凄く優秀だし、病院に出入りしているオリンパス社員の方もみなさんいい人ばかりです。まさか、上層部があんなことをしているなんて、僕らはもちろん、社員の方々も寝耳に水だったはずです。忘れもしない10月14日。ネットで「英国人社長、マイケル・ウッドフォードが解任」というニュースがザラ場中に流れました。その瞬間、オリンパス株は派手にガラったのです。僕はあの数日間で小ベンツが一台クラッシュ大破するくらいの損失を出してしまったのです。



オリンパス暴落.



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2012/01/03 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

明けましておめでとうございます

   ↑  2011/01/03 (月)  カテゴリー: diary
ブログ年賀05


気づけばあっという間に2011年も3日目。皆様、明けましておめでとうございます。
昨年暮れからボルネオ島のコタキナバルを訪れ、年末年始をプールと海とジャングルで楽しんでいたので、ごあいさつが今頃になってしまいました。

いつもなら家族三人だけでプールに入ったり、オプショナル・ツアーに参加したりしていたのですが、今回は宿泊したホテルで、同年代の子供を持つ家族と知り合いになり、パパ達はみんなでゴルフをやったり、ママ達は揃ってスパに行ったりしてとってもにぎやかで退屈しない休暇を過ごすことができました。久しぶりにゴルフをやったけど、やっぱり楽しいね。ボルネオのゴルフ場なんかあまり期待していなかったけど、アンギュレーションが実に美しく、よく手入れされていて感激しました。借り物のクラブとシュージュだったのでスコアはボロボロでしたが、気分は最高。今年はゴルフを頑張ろうかと思いながら帰国しましたが、都内のゴルフ練習場の状況はとっても厳しくて、僕が利用していた近隣のゴルフ練習場は2箇所とも閉店してしまい、マンションやショッピングモールに変わってしまいました。僕も含め、今、ゴルフ人口は減っているのかもしれませんね。

そんな楽しい旅行もあっという間に終わってしまい、昨夜帰国。今日は年末にバタバタしていてできなかった大掃除をやっているところです。旅行中、ほとんどジャズを聴いていなかったので、久しぶりにジャズに浸っています。掃除をしながら今日は「極私的愛聴盤2010_ピアノ編」でもアップしていこうかと考えています。

今年も仕事がさらに忙しくなりそうなので、今まで以上にブログに費やす時間がないと心配しています。最近はなかなか納得のいくジャズの記事を書くことができなく、なんだかブログもめんどくさくなってきてしまっているのが現状なのですが、それでも時々、素晴らしい作品に出会えることがあると、書きたい騒動にかれらます。そんな時は心の赴くままに書きなぐっていこうと思っています。ということで、今年もお暇な時は拙ブログを覗いてやってくださいませ。


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《 My Fav Song This Week 》

   ↑  2010/12/13 (月)  カテゴリー: diary

Dominique Fillon with Youn Sun Nah 《 Life after You 》
from Album 『 Americas 』( Verita Note, 2010 )




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2010/12/13 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

土曜深夜のジャズ日記

   ↑  2010/12/04 (土)  カテゴリー: diary

久しぶりにのんびりできそうな土曜日の夜なので、ゆっくりジャズでも聴きながらブログを更新しようかな。今聴いている音楽をリアルタイムでアップしていきます。今晩は5枚ぐらいは聴けるかな。

sixun live 2009sixun / Live in Marciac
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2010 Futur Acoustic
 

フランスのテクニカル・フュージョン・バンド、シクサンの最新作。2009年の夏に開かれたMarciac jazz festival の実況盤です。2008年リリースのスタジオ盤『Palabre 』のサポート・ツアーの一環ですね。ライブだけあってパコ・セリ (ds)ソロも聴けたりシクサン・ファン、ザビヌル・シンジケートのファンには見どこ万歳だけど、まあ一曲を除いて基本的に『Palabre 』と同じなので、どちらか一枚でもOKかな。やっぱりシクサンを聴くなら『 Nouvelle Vague 』( 1998 ) か『 Nomad's Land 』( 1993 ) がカッコイイねぇ。




fabrizio bosso jazzitaliano2009 Fabrizio Bsso / Jazzitaliano Live 2009
2009 LESPRESSO

ご存じローマのジャズ・クラブCasa Del Jazzでのライブ音源シリーズ、JAZZ ITALIANOの2009年盤からボッソのライブ。以前はこのシリーズはディスクユニオンでも4500円ぐらいで販売されていたのですが、今年は2000円で購入可能でした。わざわざ海外サイトに注文せずに済んでホットしていますが、Vento Azulさんの情報では、もともとこのシリーズはイタリアの駅の売店などで売られている雑誌の付録として流通していたもので、海外への流通は全くなかったものだそうです。それで異様に高価だったのですね。今年のボッソの出来はまずまず。いつものように巧いのは言うまでもありませんが、これまたいつものように全くノイエスがない。イタリア人ってやっぱりこういう暖かいサウンドをジャズにも求めるんでしょうかね。ボッソもこれだけ巧いなら一度ぐらい単身渡米でして、ニューヨーク・アンダーグラウンド界隈の危ない奴らとギグってもらいたいものです。


tim bowman_collection02Tim Bowman / Collection
( amazon.co.jp )
2010 Trippin & Rhythm



スムースジャズ界のギタリスト、ティム・ボーマンの最新作。新曲3曲を含むベスト盤。いつの間にかボーマンも中堅ですね。90年代半ばから活動しているから15年になります。ジェフ・ローバー絡みで聴いてきましたが、最近はちょっとご無沙汰でした。ノーマン・ブラウンと非常によく似たスタイルで、いわゆる《 Benson's Children 》なんて呼ばれてきましたが、ノーマン・ブラウンよりも癖がなく聴きやすいかも。この夏よく聴いたCDを久しぶりに引っ張り出して聴いています。




dave liebman _trio liveDavid Liebman Trio / Lieb Plays the Blues a La Trane
( amazon.co.jp )
2010 Daybreak



ブログ仲間の中年音楽狂さんがリーブマンの最高作と賞していたので、普段はあまりリーブマンを聴かない僕ですが、試しに買ってみました。本日到着したばかりの新譜です。ピアノレスのサックス・トリオという聴く前から身構えてしまう編成。しかもコルトレーン所縁のブルースばかりの一発撮り。いや~、やっぱり気合いが半端じゃありませんね。今は夜も遅いので大音量では聴けませんが、ぜひ日中に環境が許す限りの爆音でこのアルバムは聴いてみたい。うねるベースと爆発するドラム,そこに切れ込む鋭いリーブマン。リーブマンっていつもこんなに凄いのだろうか。ここらでちょっと集中的にリーブマンを漁ってみようかなぁ~。



Jeremy Pelt_Men of HonorJeremy Pelt / Men of Honor
( amazon.co.jp )
2010 High Note



ジェレミー・ペルトの最新作。とは言っても今年の1月に店頭に並んだアルバムだからちょっと古い。でもこの一年を通してよく聴いたアルバムです。ぺルトは Max Jazz からHigh Note に移籍したんですね。でもメンバーは、J.D.アレン、ダニー・グリセット、ジェラルド・クリーヴァーと変わらず、僕の大好物ばかりです。ジャケットのメンバーは狂暴性に満ち満ちたお姿ですが、出てくる音はクールで知的で、とってもスカしたカッコよさがあります。それにしてもダニー・グリセットのモーダルな浮遊感はたまらんなぁ。











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2010/12/04 | Comment (9) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2009年極私的愛聴盤_その六_その他の楽器編

   ↑  2010/01/02 (土)  カテゴリー: diary

chris potter coming together Chris Potter, Steve Wilson, Terell Stafford, etc. / Coming Together  ( amazon )  2009  Inarhyme
将来を嘱望されながらも2005年4月、交通事故により24歳という若さで急逝したテナー奏者 Brendan Romaneck に捧げられた作品。 本来ならこの作品は ブレンダンのデビュー作になるはずで、曲もスタジオもメンバーも決定していた矢先に亡ってしまったのです。しかし、彼の家族と恩師であるピアニスト Keith Javors がブレンダンの意思を受け継ぎ、プロジェクトを完成させました。ブレンダンの代わりにはクリス・ポッターが参加し、渾身のソロを披露してます。リスナーの心に強く刻まれるであろう入魂のソロです。クリポタ参加は前半の6曲。後半はスティーヴ・ウイルソン+テレル・スタッフォード参加のクインテットによる演奏です。非常に出来がイイです。クリポタ・ファンならずとも必聴です。


Monterey quartet 2007 The Monterey Quartet / Live at the 2007 Jazz Festival ( amazon )
2009  Monterey Jazz Festival Records
2007年9月に開催されたモンタレー・ジャズ・フェスティバルの50周年記念イベントのために結成されたオールスター・バンドによる実況録音盤。メンバーはデイヴ・ホランドをリーダーに、ゴンザロ・ルバルカバ、エリック・ハーランド、そしてクリス・ポッターという、とんでもなく豪華なドリーム・バンド。この演奏、滅茶苦茶スゴイです。特にクリポタのソロは近年の彼のソロの中では最高ではないかと。本盤は強烈に推挙したいです。まさに神盤です。

 

 




joe_martin2 Joe Martin / Not by Chance  (amazon )
2009   Anzic
ニューヨークで活躍中のベーシスト、ジョー・マーティンの最新作。 とは云うものの、買う人は、クリス・ポッター・ファンかブラッド・メルドー・ファンか、あるいは両方のファンだろう。2009年はまさにクリポタ豊穣の一年でした。ここでも百戦錬磨のクリポタは、他の誰にも真似できない斬新なパッセージを矢継ぎ早に繰り出し、聴く者を圧倒します。 思うに、サックスの機能的構造の制約下のもとでは、吹きやすいフレーズと、指順の関係で極めて吹くのが困難なフレーズがあると思う。その結果、長いジャズ・サックスの歴史の中で頻繁に用いられるフレーズと淘汰されていくフレーズ、さらには歴史上、まったく吹かれることのなかった音列などがあるのではないか。クリポタの凄いところは、そのようなサックスの構造的制約あるいは限界をさらっと超えたところでアドリブを構築できることだと思うのです。



ANDERS CHRISTENSEN Dear Someone2 Anders Christensen / Dear Someone ( amazon )
2009  Stunt
ポール・モチアンのエレクトリック・ビバップ・バンドのベーシストとし俄かに注目を集めてきたデンマークの若き精鋭アンデルス・クリステンセン のデビュー作。個人的にはモチアン・バンドでのエレクトリック・ベースを弾いていたクリステンセンよりも、ヤコブ・ダイネセン ( Jakob Dinesen ) との一連の作品で聴かれる温かみのあるウッドベースの弾き手としてのクリステンセンが印象深い。先日取り上げたジョージ・ガゾーンの 『 Among Friends 』 にも名を連ねていました。ヴァーチュオーソと云うよりも音色とセンスの良さでここまで喰ってこれた感じがします。ここではむしろピアノのアーロン・パークスに注目したいですね。NYコンテンポラリー系の最先端というイメージがあるアーロンですが、ここでは力の抜けたとてもりらっくすした雰囲気の演奏をしています。





dana hallDana Hall / Into the Light ( amazon )
2009  Origin
ブルックリン生まれでフィラデルフィア育ち、90年代からはシカゴを拠点に活動を続けている中堅ドラマー、ダナ・ホール のデビュー作。最近ではテレル・スタッフォード・クインテットのメンバーとして活動していますね。以前からその爆音炸裂プレーには定評がありましが、やはり自身の記念すべきデビュー作だけあって、さらに激しさを増しています。トニー・ウイリアムス、ラルフ・ピーターソン、ジェフ・ワッツあたりが好物だというファンには絶対、共感が得られると思いますよ。


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2010/01/02 | Comment (11) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2009年極私的愛聴盤_その参_サックス編

   ↑  2009/12/30 (水)  カテゴリー: diary

george garzone_among friends. George Garzone / Among Friends ( amazon )
2009  stunt 
 
全体にスローからミディアムの静かで優しい曲で構成されたボストン派の重鎮、ジョージ・ガゾーンの最新作。 ガゾーンの深みのあるテナーとスティーブ・キューンの繊細なピアノの対比が美しく、ポール・モチアンが奏でるデジタル化不能な有機的シンバル・ワークも見事。兎にも角にも、この3人の古色蒼然とした滋味溢れる音色にうっとりさせられる。 ベースがデンマーク出身の今話題の精鋭、アンダース・クリステンセンというのも魅力的です。デビュー作にして最高傑作である 『 Alone 』 に匹敵する出来の良さだと感じました。



Donny_McCaslin--Declaration Donny McCaslin / Declaration ( amazon )  
2009  Sunnyside 
ドニー・マッキャスリン の通算8作目、 Sunnyside からの第3作目となる最新作。 ブルックリン派(今や死語か)の急先鋒としてややメインストリームから外れたポジションで活躍してきた彼を意識しだしたのは、デイヴ・ダグラスの 2007年盤 『 Meaning & Mystery 』 を聴いたころから。身悶えするようなコークスクリュー・フレーズ炸裂のソロを聴いて、一気にマッキャスリンのファンになりました。現代NYテナー界において、マーク・ターナーやクリス・ポッターがファースト・ラインだとすれば、シェイマス・ブレイクやこのマッカスリンがセカンド・ラインといったところでしょうか。要注意。



chris potter underground Chris Potter Underground / Ultrahang  ( HMV )
2009  artistShare
ベースレス変則編成のファンク・ユニット  “ Underground ” 名義の第三作目。多言無用。兎に角メチャクチャかっこいい。ある程度ジャズを聴いてきて、でも最近はマンネリでジャズを聴くモチベーションがちょっと萎んじゃっている倦怠するジャズ・ファンがもしも 「 僕はこの先、何を聴いたら幸せになれますか? 」 と尋ねてきたら、何も言わずにクリポタの作品を2,3枚渡すことにしている。まあ、そんな奴は今だ現れないけどね。クリポタが凄いな~と感じたのは2004年のヴァンガードでのライブ盤 『 Life 』 あたりからだけど、レトロスペクティブに視ると、あれは単なるエピローグに過ぎなかったのね。現代最高のテナリストだわね~。やっぱ。クネクネ、ウネウネ、ク~、タマラン!!


SeamusBlake-LiveInItalySeamus Blake / Live in Italy  
2008  jazz eyes
シェイマス・ブレイクの通算7作目となるイタリア・ツアーの実況盤2枚組。 混沌と秩序の間を行き来しながら進化し続けるNYコンテンポラリー・ジャズの今の音が聴ける極めて刺激的なライブ音源であり、本作は間違いなくシーマス・ブレイクの最高傑作だ。一度聴いたら病みつきになること必至 !! 今年はCriss Cross からも新作 『 Bellwether 』 を出していて、そちらも出来はイイのですが、やっぱりこのライブの高揚した演奏にはかないません。個人的には今年は茶水のNARUでシェイマスを観られたのが嬉しかったです。EWI が巧く鳴らず、苦戦する姿がけっこう可愛かったな~。シェイマスもひとの子だぁ~。
 


max ionata inspirationMax Ionata Quartet featuring Fabrizio Bosso / Inspiration ( amazon ) 2009  Albore Jazz
今までは一部の熱心なイタリアン・ジャズ・ファンの間ででしか語られえtこなかったマックス・イオナータの本邦デビュー盤。紹介してくれたのはイタリア・ジャズ専門レーベル Albore Jazz 。カルテットを謳っているけど、5曲でファブリツィオ・ボッソが客演しているのが嬉しい ( 一部、嬉しくないファンもいますが ) 。マックスのスタイルは、50年代から60年代にロリンズ、コルトレーン、あるいはズートらが創作したイディオムを自由自在に使いこなしながらもそこに現代の革新性を織り込んだある意味シンプルでオーソドックスなものです。しかし伝統のなかに息づく革新性と云うか、革新の中に息づく伝統の重要性と云うか、そういうミクスチャー感覚が絶妙なのです。やや懐古的なスタイルであることは否めませんが、そのあたりの方向性が現代のイタリアン・ジャズの本流であるのかもしれません。







“ サックス編 ” と云いながら全部テナーでした。今年はアルトで目立って良かった作品はなかったです。なにかあったら教えてください。 上記以外では、先日ちょっと取り上げた ヤン・ハルベック ( Jan Herbeck ) の 『 In The Still of The Night 』 や フレデリク・リンドバーグ ( Fredrik Lindborg ) の 『 The One 』 などが良かったです。両方とも極めてオーソドックスなスタイルで刺激は皆無ですが、たまに聴くと心の芯から温まってくる感じがして、なかなか良いです。

個人的には今年出たジョシュア・レッドマンやブランフォード・マルサリスの新譜は、凄いとは思いますが、実際にトレーに乗る機会は少なかったのでここでは取り上げませんでした。

ということで、明日はトランペット編とその他編に行きます。

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2009/12/30 | Comment (11) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2009年極私的愛聴盤_その弐_ピアノ編

   ↑  2009/12/29 (火)  カテゴリー: diary

 
                                                                         vincenzo danise     Vincenzo Danise  /  Immaginando un trio, vol.1 ( HMV )
2009  Egea RADER
DU山本隆氏が熱く紹介していたので買ってみたら、これが今年一番の大当たり!!。ナポリ生まれの若手らしいのですが、詳細は不明。ジャズのキャリアは10年ちょっとあるようです。何処かに「ピエラヌンツィ文脈の抒情溢れる~」と書かれていましたが、絶対違うと思う。むしろジョバンニ・ミラバッシに近いテイストを持っていると思うのだが。澤野でもアルボーレでもいいから、ぜひぜひ、国内盤を出してくれ~。 ちなみに、保存用、友人配布用にもう2,3枚買おうと思って、今日、茶水のDU行ったけど、すでに品切れでした。



enrico pieranunzi dream dance3 Enrico Pieranunzi / Dream Dance ( amazon )
2009  CAM JAZZ
Cam Jazz におけるピエラヌンツィの作品は、音楽的にも音質的にも甘い作品が多く物足りなかったのですが、今作はだいぶ骨っぽくなって聴きごたえが出てきました。サウンドの質感もより硬質です。 フリーっぽい展開をみせるM-1。凛と張り詰めた余韻がたたまらなく美しいバラード M-3。マーク・ジョンソンの素晴らしソロが印象的な哀愁ラテン・ナンバーM-4。ノーブルでエレガントな香りを放つワルツ M-5 。まさにエンリコ芸術の真骨頂ともいうべき陰影深き静謐な音世界が繰り広げられる M-6 ・・・と、曲調が多彩で、しかも捨て曲なし。これはエンリコ・ファンならずとも必携・必聴の大名盤です。家宝になること間違いなし!!! 


eric reed stand2Eric Reed / Stand!  ( amazon )
2009 WJ3
年末恒例の 『 Jazz Bar 2009 』 を買ったら、このアルバムから ≪ Adoration ≫ が選曲されていました。軽快なラテン・ナンバーですが、このアルバムから一曲を選ぶとき、この軽快なラテン・ナンバーを選ぶとは、いかにも寺島氏らしいな~と思いながら楽しませてもらいました。  寺島氏が云うように、いつもはまじめ一辺倒のエリック・リードが、今回はとっても色気があります。マッコイ風なイケイケ・モードもあれば、哀愁美溢れるラテンや、しんみりバラードありと、とっても色彩感豊かな作品で、きっと万人が楽しめる作品だと思います。 個人的にはエリック・リードの最高傑作と考えます。

 

jeremie ternoy2Jeremie Ternoy / Bloc  ( amazon )  
2008  Zig Zag Territoires
フランス人ピアニスト、ジェレミー・テルノイも、上記のヴィンチェツォ・デニース同様、今年の最大の収穫です。彼にとっては第二作目となる本作は2008年の作品です。でも僕は今年知ったのでここで取り上げます。重厚でアグレッシブな演奏をするピアニストで、変拍子を多用した複雑怪奇な曲展開はプログレッシブ・ロックの要素も窺えます。テクニック偏重主義のファンに大ウケするはずです。ヘルゲ・リエン、ティグラン・ハマシアン、エヴジェニー・レベデフなどの演奏を彷彿させるハードコアなスタイルで、その手が好きなファンには大推薦です。

 

jan lundgren european3 Jan Lundgren Trio  /  European Standards 
2009  ACT 
スウェーデンの貴公子、ヤン・ラングレン の ACT第三弾にして初のピアノトリオ作品となる最新作。 彼に対しては“自己のスタイルを変えられない優等生”という先入観があったが、今回はそんな既成の殻を見事に、しかもスマートにカッコよく脱ぎ捨てることに成功しています。「 ラングレンは好きだけど、最近の彼はマンネリでちょっとねェ 」 と思われているファンも必ずや満足されるであろう出来の良さです。今までの代表作と賞されていた『 Swedish Standards 』や『 Landscapes 』よりも断然イイです。






上記の5枚以外でも頻繁に聴いたアルバムはたくさんあります。いくつか挙げると、

ケビン・ヘイズ ( Kevin Hays ) の 『 You've Got A Friend 』 ( Jazz Eye ) 、
ジェームズ・ピアソン ( James Pearson ) の 『 Swing The Club 』 ( diving Duck ) 、
ミシェル・ビスチェリア ( Michel Bisceglia )  の 『 Invisible Light 』 ( Prova ) 、
外山安樹子 の 『 All Is In The Sky 』 ( YPM ) 、
マイク・ロンゴ ( Mike Longo ) の 『 Sting Like A Bee  』 、

など、どれも素晴らしい作品でした。

今、現在聴いているのは昨日、HMVからやっと届いたばかりのエルンスト・グレルム ( Ernst Glerum ) の “ レトロなバス” の第三弾 『 57 Variations 』 です。今回はピアノを弾かずに、本業のベースに専念しています。ピアノはリューベン・ハイン  ( Ruben Hein ) という若手ですね。今回も出来はイイです。ちょっと硬質かつ重厚で、しなやかさに欠ける作風ですが。
録音もよくて、しばらくは飽きないで聴けそうです。

ernst glerum 57variations 

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2009/12/29 | Comment (21) | Trackback (3) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

訃報 : ジャンニ・バッソ  Italian Jazz Legend Gianni Basso dies at 78

   ↑  2009/08/24 (月)  カテゴリー: diary

gianni basso cojazz


アルバム 『 Live at Down Town 』 収録 ≪ I Close My Eyes ≫ .
Guido Mansardi ( p ) Stefano Travaglini ( b ) Massimo Manzi ( ds )


イタリアが誇るジャズ界の至宝、ジャンニ・バッソ ( Gianni Basso , 1931~ ) が8月17日朝、故郷のアスティにある病院で逝去されました。享年78歳でした。近年はファブリツィオ・ボッソら若手らと積極的に共演したり、また Idea6 などの活動を通じてクラブ・ジャズ・シーンでも高い人気を得ていただけに突然の訃報が残念でなりません。地元紙 Asti Notizie のオンライン・ジャーナルによると、このところ体調を崩し、3か月前より演奏活動を休止していたそうです。逝去される数日前に地元の病院に入院され、そのまま息を引き取ったとのこと。死因については記載されていません。

訃報記事はすべてイタリア語によるものばかりで、英文で検索しても全くヒットしません。アメリカなどではバッソの知名度はどの程度なのでしょうか。仕方ないので、私の拙い英語力で簡単な記事を書いておきます。英文の間違いがありましたら、ご指摘ください。



August 17, 2009 - Gianni Basso, the greatest Italian saxophosist and composer, has died at the hospital in Asti at the age of 78.

He was Born on 24 May 1931 in Asti and spent his early childhood in Belgium, where he primarily studied the clarinet and then he also played saxophone at 15. He came back to Italy, where he began to lead Basso-Valdambrini Quintet in the '50s and '60s with trumpeter Oscar Valdambrini. His group was without a doubt the most popular jazz band in Italy in the '50s.

Furthermore he  collaboreted with many touring jazz luminaries such as Billie Holiday, Lionel Hampton, Gerry Mulligan, Slide Hampton, and Chet Baker.

In the late '70s he founded the band Saxes Machine and subsequently fronted the Gianni Basso Big Band.

In recent years, he has coopereted with Italian young lion such as Fabrizio Bosso, and  took part and performed in Idea 6 - the cool Italian combo who features Gianni Basso on tenor, Guido Pistocchi on trumpet, Dino Piana on valve trombone, and Andrea Pozza on piano.

He became sick about three months ago and has avoided being seen. Finally he was admitted to the hospital, where he spent a few days before death.


 

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2009/08/24 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

今日のプレイリスト

   ↑  2009/08/18 (火)  カテゴリー: diary
090801_沖ノ島3
千葉県 館山港にて 2009.08.01.



気温が高くムシ暑い昼間に比べると、
夜はずいぶんと涼しくなってきました。
こうして自室でひとりPCに向かっていると、
時折、やわらかな微風が窓から入ってきて、
秋がもうそこまで来ていることを実感します。
いわゆる “ 夜の秋 ” と呼ばれるこの晩夏の季節が、
歳をとるごとに好きになってきました。
夏は恋愛の季節、なんていうのは、とっくの昔の話で、
40代の中年にとって夏は拷問の季節でしかありません。
その意味では今年の夏はほんと、過ごしやすい夏でした。

そんなわけで、山下達郎の 『 さよなら夏の日 』 でも聴きながら
夏の後姿に思いを馳せるのもいいかもしれませんが、
今晩はちょっと寂しくなるような夏っぽい曲を
僕の iPod プレイリストからアップしてみました。


聴くときは、一曲目から順番に最後まで聴いてね。

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2009/08/18 | Comment (7) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

平岡正明氏 死去

   ↑  2009/07/12 (日)  カテゴリー: diary
平岡正明2

評論家の平岡正明氏が7月9日に脳梗塞で亡くなられた。

asahi.com より

革命や犯罪を論じる一方、ジャズや映画、歌謡曲、落語などを批評した評論家の平岡正明(ひらおか・まさあき)さんが、9日午前2時50分、脳梗塞(こうそく)のため、横浜市内の病院で死去した。68歳だった。通夜は12日午後6時、葬儀は13日午前11時から横浜市西区元久保町3の13の一休庵久保山式場で。喪主は妻秀子(ひでこ)さん。

 64年に評論家デビュー。70年ごろからは太田竜や竹中労らと世界革命浪人(ゲバリスタ)を名乗り、新左翼系文化人として注目を集めた。
 70年代後半以降は文学や音楽、芸能などに領域を広げ、79年、著書「山口百恵は菩(ぼ)薩(さつ)である」が話題になった。90年に「大歌謡論」で大衆文学研究賞、93年に「浪曲的」で斎藤緑雨賞を受賞。近年は落語論も手がけた。横浜・野毛を活動の拠点に、大道芸や寄席の企画にもかかわった。



ジャズ喫茶巡りの旅エッセイを書いていたのが 『男の隠れ家』 の2008年11月号 ≪ ジャズを巡る旅 Vol.3 ≫ だから、つい最近まで元気に執筆活動されていたわけだ。まったく、人生なんてあっけないものだ。

68才で脳梗塞で死亡。男も80才近くまで長生きすることが珍しくなくなった現代においては、ちょっと亡くなるのが早かったかな。彼は酒は一切飲めなかったと、どこかで読んだことがある。でも、タバコは吸っていたようだ。2007年の著書『 毒血と薔薇 』 の中でこんなタバコに関する一文がある。

たばこは吸い残しがうまい。ことにダッシュボードの灰皿にはいっているのがうまい。運転しながらゆっくりもみ消す余裕はないから、いいかげんにひねって投げ入れ灰皿の蓋をするだけで、自然消火できるように運転席の灰皿は密閉度が高い。するとエンジン熱と密閉された小さな容器に充満する自分の煙で燻されて、からからに乾いた紙巻きたばこの燻製ができる。これがうまいのである。ニコチンが辛くなっていて、肺一杯に吸い込むと指先が痺れるほどだ。



タバコを吸わない僕には読んでいるだけで吐気がしてくる記述だ。彼はタバコばかりか葉巻やパイプに関する記述もあり、それらから察するにかなりのヘヴィー・スモーカーだったのだろう。だからとっくの昔に血管はボロボロだったろうね。タバコを吸い続けるといろいろなところがボロボロになる。肺がボロボロ。歯がボロボロ。粘膜がボロボロ。そして血管がボロボロ。

彼は生前、タバコを吸わない人を強烈に批判し、「タバコを吸わなぬ者の思想は信用しない。あるいは、吸わぬ者には思想がない」と言い放っていた。そんな彼が、愛するタバコ関連病で天敵、寺島靖国氏よりも早死した。よって平岡 VS 寺島 の仁義なき戦いは寺島氏の不戦勝で終焉した。

あまりの偶然にいささか驚いているが、平岡調に云うならば “ 天の振るサイコロは不思議なもので ” となるだろうか、先日発売されたジャズ批評誌 150号記念特別号で、平岡氏のジャズ批評家としての1967年デビュー作 『 ジャズ宣言 』 が掲載されている。完全に僕の読解力を超えた難文で平伏してしまうのだが、あのあらゆる分野における博学ぶりは凄いね。脳内に収納しておけずに止めどなく溢れ出てくる知識を瞬間瞬間に書き留めていくような文体はまさにジャズの即興演奏そのものだ。

僕は平岡氏の熱心なファンではなかったので、『 チャーリー・パーカーの芸術』 や、寺島氏との喧嘩の発端となった『 昭和ジャズ喫茶伝説 』 や、前述した『 毒血と薔薇 』 くらいしか読んだことはないが、最近個人的に興味を抱き始めている落語に関する書物も多く出版されているようなので、これから時間をかけてゆっくり読んでいきたいと思う。

いずれにしても、深く、深く、合唱、黙祷。

平岡正明サイン 
『 毒血と薔薇 』 出版時にいただいた自筆サインです。

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2009/07/12 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

今日のプレイリスト

   ↑  2009/07/07 (火)  カテゴリー: diary

とっても夏なギター・フュージョン5曲

今日のような真夏日にムショウに聴きたくなるギター・サウンドをiPod から抽出してみました。



parashute haere mai2 Parachute
≪ Aresa Koresa ≫
( アルバム 『 HAERE MAI 』 収録 )  

30年近く前の作品で、とっくに聴き飽きているはずなのに、夏になるとこれ聴きながらドライブしたくなる。そう云えば、今剛が29年ぶりにCD出した。買わねば!    





  hurukawa motoaki2
Motoaki Furukawa
≪ Stardust Field ≫
( アルバム 『 Sound Locomotive 』 収録 )

91年の古川氏のファースト。コナミ退社後、伝説のバンド VOYAGER を再結成したので、東京に来た時はぜひ見に行こうと思っているうちに、また活動休止。どうなっているんだろ~。






naniwa exp this is it2 NANIWA EXP
≪ Early Bird ≫
( アルバム 『 This is It !  』 収録 )

羅麗若(ラレイニヤ)とか、このナニワエクスプレスとか、関西系のフュージョンが大好きだった。これは、2003年に再結成してからの第二作目。かれらにしては珍しい軽いラテン・フュージョン。






vincente amigo vivencias2 Vincente Amigo
≪ Limon De Nata ≫
( アルバム 『Vivencias Imaginadas 』 収録 )


ヴィセンテ・アミーゴの95年の作品から。この頃のアミーゴはホント美しかった。パコ・デ・ルシア以来のフラメンコ界のスーパースターです。





prism morning light2 Prism
≪ Morning Light ≫
( アルバム 『PRISM 』 収録 )

あまりにも有名なプリズムの代表曲。最近、渡辺健の姿を見ないけど、どうしているんだろう。








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2009/07/07 | Comment (7) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

土曜深夜のジャズ日記

   ↑  2009/01/31 (土)  カテゴリー: diary
christian scott photo     昨夜、Blue Note Tokyo で行われたクリスチャン・スコットのライブを観てきました。まだまだ日本での知名度は低いからお客の入りは悪いだろうと思っていたら、意外にも満席状態だったのでますは驚きました。 
    実は今日、友人から聴いたのですが、1月中旬に Blue Note のメンバーにはメールで無料招待券の通知があったそうです。え~、そんなの知らないよ~と思い、慌てて ( と云っても今更なのですが ) メールチェックしてみましたが、やっぱりそんな通知メールはありませんでした。僕がライブの予約を入れたのは年初めだったから、既に予約を入れてあるメンバーには招待券のメールを出さなかったのですね。 
    どうみてもBlue Note のメンバーじゃないと思われる年配のご婦人もいたので、おそらく 『 ○○カード会員ご優待 』 とか、関係各所への優待券配布などもあったに違いありませんね。なんだか釈然としない気持ちでいっぱいです。いくら人気のないアーティストのライブだからと云って、優待券やタダ券をばらまくのはよくないでしょ。アーティストにとっても失礼だし。

kawashima tetsuro aika と云う訳で、今日は気を取り直して、仕事帰りにTokyo TUC に川嶋哲郎カルテットを観に行ってきました。『 ご招待券 』を利用して。川嶋さんに関して云えば、90年代の原=大坂クインテット以来のファンなので、何だかんだと10回近くはライブを観ていますが、最近はサックス・ソロでの完全フリー・ライブや、デュオでのライブなどが多くて、正直なところあまり聴かなくなっていました。最後に聴いたのが4、5年前に大坂さんのトリオ(オルガン入り)だったような。兎に角、あまりコンベンショナルなフォーマットで演奏しなくなってしまったので、ちょっと疎遠になっていました。それが昨年の11月に久しぶりのワン・ホーン・カルテットでの作品『 哀歌 』をリリースされ、その発売記念ライブ・ツアーを行っているとのことで、タダ、、、でなくて招待券を頂いたこともあり久しぶりにあの雄々しい骨太テナーを浴びに行ってきました。川嶋はソロもイイけど、やっぱりカルテットで聴きたい。これが僕の本音です。今回のアルバム制作に合わせて組まれたメンバーは、今売り出し中の新進気鋭の若手ミュージシャンで、ピアノの田中信正さんはそれなりに歳を食っていそうですが、ベースの安田幸司さんとドラムの長谷川学さんは30歳前後ぐらいじゃないでしょうか。とっても若い。なかなかアグレッシヴで迫力のある演奏で楽しませてもらいました。アルバムの出来も素晴らしく、特にタイトル曲の ≪AIKA ≫ と、M-3 ≪ VEGA ≫ が僕の琴線に触れる名曲でした。 
 川嶋哲郎クインテット / 哀歌 星1つ 星1つ  星1つ  星1つ  
                                      kawashima teturo emotion
川嶋哲郎カルテットと云えば、個人的には、石井彰 ( p )、安ヵ川大樹 ( b )、力武誠 ( ds ) らと組んで2000年頃から制作した『 My Soul 』や『 Emotion 』あたりが好きですね。このカルテットはメンバーも最高で大好きだったのですが、いつの間にか自然消滅しちゃったのかな? 本当はこのメンバーでもう一度聴きたい。結局、川嶋さんの作品群の中での一番の愛聴盤は、 『 Emotion 』 あたりになっちゃいますね。結構バラード系の曲が多くて、深夜に酒を啜りながら聴くと、とっても、心に沁みます。でもね、川嶋さんの良さって、絶対ライブなんですよね。CDで聴くと何だかお行儀よくこじんまりした音に聴こえ、いま一つ凄味が伝わってこないんです。




richard whiteman grooveyard
さて、全く脈絡ありませんが、最近買ったけれども未開封だったアルバムを先程から聴いていますので、ちょっとご紹介。まずはカナダのピアニスト、リチャード・ホワイトマンの『 Grooveyard 』。寺島靖国氏も何かで褒めてましたね。今どき珍しいよくスイングする王道ピアニストです。こういうジャズに理屈は不要。いつの時代にも通用する定番スタイルでしょうね。前から欲しかったのですが、DUがやっと再入荷してくれました。
Richard Whiteman Trio / Grooveyard 星1つ 星1つ 星1つ








joris roelofs
オランダ人アルティスト、ヨリス・ルーロス( b. 1984 ) のデビュー作です。 55 records から発売になりましたが、原盤は material records で既に輸入盤でも手に入ります。ちなみに僕は国内盤を先日買いました。彼はVienna Jazz orchestra や Jazz Orchestra of The Concertogebouw などに参加している新進気鋭の吹き手でですが、残念なことに昨年の JOC の来日公演には来ませんでした。本作はヨリスがNYCに出向いて、現地のアーロン・ゴールドバーグ、マット・ペンマン、アリ・ホーニックらと競演した作品です。これだけのメンバーですから当然、NYコンテンポラリー系のジャズで、メンバー各人もとっても良い演奏でサポートしているので、全体として非常に完成度の高い作品に仕上がっています。55 records の審美眼によって選び抜かれた作品は、どれも素晴らしですね。流石です。
Joris Roelofs / Introducing Joris Roelofs 星1つ星1つ星1つ星1つ

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2009/01/31 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2008年極私的愛聴盤+20

   ↑  2008/12/30 (火)  カテゴリー: diary

2008年極私的愛聴盤+20(縮小) 

今年一年を振り返って 思い出に残った愛聴盤を選盤し 『 2008年極私的愛聴盤20選 』 をアップしましたが、どう考えても20枚に収まるはずがなく、仕方ないので更に20枚の愛聴盤を選び、『 2008年極私的愛聴盤+20 』 としてアップしておきます。『 20選 』 程でないにしても、日頃、時あるごとに引っ張り出しては聴いたり、iPod に常時入れておいて聴いたりした作品ばかりです。こうしてあらためて眺めてみると、管モノやビッグバンドが多く、ピアノトリオが少なめですね。評判のいい無名ピアニストの作品も時々拾ってはいるのですが、ほどほどにイイ作品はあっても、何故か飽きるのも早くて、ここに挙げるに至る作品はありませんでした。でも、あま、Carlo Uboldi の 『 Free Flight 』、Phil Aaron Trio の 『 I Love Paris 』、それから Robert Schonherr Trio の 『 The Blue Side of Flipper 』 なんかは、なかなか素敵なピアノ作品でした。

左上から右下に向かって

  1)  Nicolas Folmer  /  Plays Michel Legrand 

Paris Jazz Big Band の中心メンバー、ニコラス・フォルメル ( tp ) の三作目は、ミシェル・ルグラン集。まだまだ日本では知名度は低いが、ボッソに肉薄する技術を持ち、時に最大瞬間風速ではボッソを超えているんじゃないかと思える凄腕だ。


  2)  Christian Scott  /  Live at The Newport
  3)  Roy Hargrove  /  Earfood
  4)  Nicholas Payton  /  In to The Blue
  5)  Jef Neve  /  Soul in a Picture
  6)  Enrico Pieranunzi  /  As Never Before
  7)  Giovanni Mirabassi  /  Out of Track
  8)  Igor Prochazka  /  Easy Route
  9)  Simon Spillett  /  Sienna Red
10)  The Nuttree Quartet  /  Standards
11)  Seamus Blake  /  Live in Italy

これは凄い。シーマスの伊国でのライブ。デヴィッド・キコスキもロドニー・グリーンも完全に突き抜けている。シーマスにしろ、マッカスリンにしろ、ストリックランドにしろ、イーライにしろ、このあたりのNYコンテンポラリーの吹き手は、スタジオ盤で聴くと、少々こじんまりしていて線が細い印象をうけるが、ライブ盤で聴くとやっぱり迫力があって流石に上手い。ところで、この jazz eyes という伊国の新興レーベルからの作品はいずれも素晴らしい音源ばかりだ。要注目!


12)  Donny McCaslin  /  Recommended Tools
13)  Vince Menodza  /  Blauklang
14)  Nils Wogram and The NDR Bigband  /  Portrait of a Band
15)  Steve Swallow & Bohuslan Big Band  /  Swallow Songs
16)  Brussels Jazz Orchestra  /  The Music of Michel Herr
17)  Joe Lovano  /  Symphonica
18)  Moutin Reunion Quartet  /  Sharp Turns
19)  Ivan Paduart  /  In Exile of Dreams
20)  Brian Blade & The Fellowship Band  /  Season of Changes

フェローシップ名義の8年ぶりに制作された第三弾。ドラマー職人としてのブライアンよりは、むしろ作曲家、サウンド・クリエーターとしての才能を発揮する場として立ち上げたバンドだけに、いつもよりはおとなしめ。全体としてドラマティックな展開もあり、コンセイプチュアル作品のような趣がある。今のNYの音とはこんな感じなのかな~と思いを馳せながら気持よく聴ける秀作。

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2008/12/30 | Comment (7) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2008年極私的愛聴盤20選 ( 新譜 )

   ↑  2008/12/28 (日)  カテゴリー: diary

  2008愛聴盤20!!!!# 

左上から右下に( アルファベット順 )

  1)   Aaron Parks  /  Invisible cinema  

NY革新派本流を突き進むピアニスト、アーロン・パークスのBlue Note からのメジャー・デビュー盤。幾分内省的で、ダークで陰鬱な楽曲が多いが、しかし、彼独自の異世界音空間は麻薬的魅力を放っている。ギターのマイク・モレノの存在もアーロンの音楽創造に大きく影響しているようだ。2008年11月の Cotton Club でのライブを観て、ますますファンになった。


  2)   Antonio Farao  /  Woman's Perfume 

アントニオ・ファラオのCAM JAZZからの第4弾。今回は、イタリア映画音楽の巨匠、アルマンド・トロヴァヨーリへのオマージュ作品。話題は何と言ってもドミニク・ディ・ピアッツァ(b)とアンドレ・チェカレリ(ds)という豪華ミュージシャンの参加だろう。モード一発勝負でイケイケ・モードだった Enja 時代とは似ても似つかない抒情的作品だ。でもこんなイタリア回帰路線も悪くはない。無限の美しさを放つ甘酸っぱい旋律。確かな余韻を残すから、また、聴きたくなる、そんな作品だ。


  3)   Avishai Cohen  /  Gently Disturbed 

イスラエル出身で現在はNYで活躍中のベーシスト、アヴィシャイ・コーエンの通算9作目となる最新作。前作あたりからウードなども使わなくなり、だいぶ民族音楽臭さは薄らいできが、今回は初のピアノ・トリオ編成だ。メランコリックで哀愁美漂うメロディーと超難解な変拍子は健在で、カッコよくて痺れるけど何だか悲しくなってくるような楽曲が目白押しだ。今までアヴィシャイに苦手意識をもっていた方にもお薦め。


  4)   Chick Corea & Gary Burton  /  The New Crystal Silence 

チック・コリアとゲイリー・バートンのパートナーシップ35周年を記念して制作された2枚組CD。Disc-1 はシドニー交響楽団との共演ライブ。Disc-2 はデュオ曲。個人的にはDisc-1 が気にいっている。壮大なスペクタクル映画を観ているような圧倒的なスケール感。M-2 ≪ love Castle ≫やM-5≪ La Fiesta ≫の終盤に向かうにつれて何重にも畳み掛けるようなオーケストレーションで否応なしに胸が高まる。これは完全にジャズというジャンルの枠を超えた音世界だ!。世の中に星の数ほど多種多様な音楽があれど、これほどの名作を私は知らない。


  5)   Cholet-Kanzig-Papaux Trio  /  Beyond The Circle 

Jean-Christophe Cholet (p)、Heiri Kaenzig (b)、Marcel Papaux (ds) によるトリオ作品。ピアノの J.C. ショーレは、62年生まれのフランス人。このメンバーでは3作品を制作している。いずれも彼のOfficial HP で試聴可。ジャケットがいかにも夏向きで涼しげだが、内容は清涼感漂う演奏というよりは、中世王宮神殿の大理石廊下を素足で歩いて行くような感触をもったECM的サウンドだ。


  6)   Daniele Scannapieco  /  Lifetime 

今や伊太利亜ジャズ・ファンならずとも誰でも知っている温故知新派ハード・バップ・ユニット、High Five Quintet のフロントラインを務めるテナリスト、ダニエレ・スカナピエコの最新作。ほとんどの曲がバティスタとの2管フロンド。2曲だけだがフラヴィオ・ボルトロが参加している。元気と熱気がいっぱい詰まった痛快ハード・バップの名作だ。


  7)   Danilo Perez  /  Across The Crystal Sea 

ダニーロ・ペレスには、陽気でノリのいいラテン系ジャズ・ピアニストというイメージがあったが、本作のようなヨーロッパ的な陰影や情感を保った美しい楽曲も書けるのだと、大変驚いた作品。クラウス・オガーマンがストリングス・アレンジを担当し、トミー・リピューマがプロデューサーを務める。今年の梅雨どきに、ひたすら聴いた思い出の作品。私の場合、ジャズ・ジャーナリズムにより、いいとか悪いとか裁断されるジャズから縁遠くなって久しいが、こういった自分だけの名盤を地道に拾っていくことが、ジャズを聴く一番の楽しみなんだよなぁ~と、あらためて実感する作品であった。


  8)   Dave Douglas & Keystone  /  MoonShine

デイヴ・ダグラスの現在、“ Dave Douglas Quintet ” と“ keystone” を活動の主軸に置いている。前者にはドニー・マッキャスリン、後者にはマーカス・ストリックランドが加入している。本作は“ keystone” 名義では3作目にあたる。DJ や怪しげなローズがアングラ臭を発散させているエレクトリック・バンドだ。白眉はM-7≪Kitten≫。メタル・ソリッドな弾丸16ビートに乗って、超カッコいいテーマが炸裂する。

  9)   Eli Degibri Trio  /  Live at Louis 649

イスラエル人テナリスト、イーライ・デジブリの4作目にあたる最新作。今年の夏に発売されたアル・フォスター・クインテットの『 Love, Peace and Jazz 』でのイーライも素晴らしく、優劣はつけ難い。あとは好みの問題だろう。本作は自己のトリオでのライブ録音盤で、メンバーは知性派オルガニスト、ゲイリー・ヴェルサーチ )と、最近売り出し中の馬鹿テクドラマー、オーベッド・カルヴェール 。 とにかく、不思議なエキゾ風味漂う情熱的なソロが炸裂する凄盤だ。


10)   e.s.t.  /  Live in Hamburg

最新作にして遺作となってしまった『 Leucocyte 』は、何か新しい方向性を模索しているかのような、いわば習作デッサン集的作品だった。未知なる音楽の予感は感じられるが、まだ具現化できない曖昧な輪郭に終始し、決して傑作とは呼べる出来ではなかったと思っている。それに対して本盤は、『 Tuesday Wonderland 』の24カ国に及ぶ発売記念ワールド・ツアーの中でもファンの間で語り草となったハンブルグでの名演が収められた実況録音盤だけに内容は折り紙つきだ。新曲は一曲もないが、ライブならではの拡大された即興パートでは、ジャズ職人としての本領が遺憾なく発揮されて、オリジナル・ヴァージョンとは一味も二味も違った魅力ある曲に仕上がっている。


11)   Fernec Nemeth  /  Night Songs

本作のリーダー、フェレンク・ネメスはハンガリー出身のドラマーで、同じセロニアス・モンク・インスティチュート出身のリオーネル・ルエケ(g)、マッシモ・ビオルカティ(b)と結成したバンド≪ Gilfema ≫で脚光を浴びたアーティスト。フロント陣は、クリス・チークと先月に指を二本切断し手術を受けたマーク・ターナーの仲良し2人組。ピアノはアーロン・パークス。魑魅魍魎が跋扈する霧深き森の中にまぎれこんだようなダークで陰鬱な曲が目白押しの秀作だ。


12)   Gianluca Caporale  /  Un Lungo Viaggio

Gianluca Caporale ?  あ~あ~、トロンボーンの人ね。あ、あれは Gianluca Petrella か。 そうだ!!  ピアニストの・・・あれは Gianni Cappielo だったか┏(_ _;)┓。  ということで、結局、初見のテナリスト、ジャンルカ・カポラルの作品。ファブリツィオ・ボッソが2曲のみ参加。でも、そんな付加価値抜きにしても素晴らしい出来具合。まさにロリンズ系の極太体育会系ハード・バップだ。


13)   High Five  /  Five For Fun

High Five Quintet の4年ぶりとなる最新作は、古巣V.V.J.を離れて新たに契約したBlue Note からのリリースだ。メンバーは不動。ボッソは今まで以上に饒舌によく歌っている。キュートな色気も相変わらずで、要所要所で信じがたい馬鹿テク・フレーズを披露。技術的には今だ進化の過程にあるのか! 白眉は作曲者不明のバラード≪ Estudio Misterioso ≫。


14)   Jazz Orchestra of The Concertgebouw  /  Silk Rush

96年に創立された和蘭のビッグバンド、Jazz Orchestra of The Concertgebouw の通算6作目となる最新作。Brussels Jazz Orchestra や Paris Jazz Big Band などと共に、今一番勢いに乗っている欧州ビッグバンドだ。今回は同バンドきっての人気スターであるジェシ・ヴァン・ルーラーにスポットを当てた企画で、彼のオリジナル曲が素晴らしいアレンジで蘇っている。


15)   Jim Beard  /  Revolutions

ジム・ベアードの9年ぶり、4作目となる最新作。本作はオランダのビッグバンド、メトロポール・オーケストラとの共演盤。指揮者はもちろんヴィンス・メンドゥーサ。曲は全てジムのオリジナルだが、メンドゥーサがアレンジするとその表情は一変する。知的で繊細なジムの楽曲にメンドゥーサのラテンの血が注ぎ込まれ、一気に燃え上がるのだ。メンドゥーサの奇抜な和声とエンターテインメント性が繰り成す独特のグルーブ感は麻薬的であり、聴けば聴くほど彼の虜になっていく。弦と管が複雑に絡み合い、幾重にも音が重なり合い、そして比類稀なるファンタスティックな音世界が構築される。思わず小躍りしたくなるような楽曲が目白押しだ。


16)   John McLaughlin  /  Floating Point

馬鹿テク・ハードコア・フュージョン界の総統閣下、ジョン・マクラフリンの最新作。マクラフリンは今まで、その時代時代で最も指が速く動くベーシストを起用してきたが、現在のレギュラー・ベーシストは、25歳のフランス人、アドリアン・フェロー。指板上を蜘蛛の脚のように器用に動きまわる様は実に奇妙だ。本作は、米国ジャズ専門誌『 Downbeat 』のレビューで、五つ星を獲得している。ちなみに昨年の五つ星を獲得した作品は、チャーリー・ヘイデンの『 Family and Friends 』をはじめ、5作品だけだ。


17)   Lars Jansson Trio  /  Worship of Self

ラーシュ・ヤンソンの4年ぶりとなる最新作はアンサンブル・ミッドヴェスト9重奏団の共演だ。一本のピアノの奏でるメロディーに、ストリングスの複数の線が幾重にも重なりあう。さらに、浮き上がる木管のオブリガードが立体的な音像を結び、繊細な音世界が、淡く広がる。なんと幽玄な音空間なのだろうか。弦や木管をふんだんに使ったオーヴァー・プロデュース気味のアレンジは、好き嫌いがあるだろうが、個人的には完全にツボにハマってしまった作品だった。


18)   Michiel Borstlap  /  Eldorado

オランダ人の馬鹿テク・ピアニスト、ミケル・ボルストラップの最新作は、エレクトリック、打ち込みなどを多用したクラブ・ジャズ系サウンドだ。即興演奏家としてのボルストラップの姿はここには皆無だが、サウンド・クリエーターとしての非凡な才能を見せ付けた隠れ名盤だと、思っている。完全にiPod 向き。


19)   Paolo Di Sabatino  /  Atellier of Melody

伊太利亜の技巧派ピアニスト、パオロ・ディ・サバティーノの最新盤は意外にもAtelier Sawano からのリリース。ラテン気質全開の熱いプレイは身を潜めながらも、情熱と抒情のミクスチャー感覚は絶妙。サバティーノの右手から綺羅星のごとく繰り出される音連射は、ヴィヴィッドに聴き手の心を揺さぶるはずだ。2008年澤野のベスト。


20)   Peter Asplund  /  As Knights Concur

スウェーデンの中堅トランペッター、ピーター・アスプランドの前作から実に4年ぶりとなる通算5作目となる最新作。聴いてみての第一印象は、とにかく巧くなった!ということ。北欧版≪詫び寂びの世界観≫が見事に表現されている。また、硬質で先鋭的、時にアヴァンギャルドでさえあるスタイルながらも、浮き立つような美しいメロディーが時折表出してくる、いわば攻撃的抒情派ピアニスト、ヤコブ・カールソンの名演が花を添える。彼の存在なくしてこの名盤は生まれ得なかったはず。


 


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2008/12/28 | Comment (8) | Trackback (5) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Friday night, 9 : 15 p.m.

   ↑  2008/08/15 (金)  カテゴリー: diary
蒸し暑い夏の夜を涼しく過ごすための音楽を、棚からひとつかみ。
今宵も冷えた缶ビール片手に、いかがですか。

Jack Lee with Toninho Horta 
Jack Lee with Toninho Horta 『 From  Belo To Deoul 』  1997 Truspace
やっぱり夏といえばトニーニョ! 乾いたナイロン弦ギターの音色は、リオ・デ・ジャネイロの香りを運んできます。

joice 
Joyce 『 Music For Sunday Lovers 』  2006 
夏になると聴きたくなるのがボサノヴァ。なかでもジョイスは大のお気に入りです。本作はオーマガトキ時代の音源からのコンピレーションです。よくできています。お買い得です。彼女の透きとおった歌声を耳にすれば、きっと、暑い夏も涼しく過ごせるはずです。

nara leao 
Nara Leao  『 Meus Sonhos Dourados 』  1987 Philips
ナラ・レオンがジャズのスタンダードにポルトガル語の詩をつけて歌った作品。この季節になると毎年ひっぱり出してきて聴いている愛聴盤。僕にとっては夏の友達みたいな作品です。



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2008/08/15 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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