雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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KEF105/3S エッジ交換

   ↑  2007/03/28 (水)  カテゴリー: 未分類

ブログ「Sugarのちょとお寄りなさいよ」の管理人でいらっしゃるSugarさんがメインで使われているスピーカーKEF105/3Sのウレタンエッジの交換をショップに依頼されたという記事をアップされていました。実は僕も同じKEF105/3Sを2セット所有しているんですね。で,ちょっと我が家のKEF君のエッジは今どうなっているのか,いつもはネットで隠れているユニットをちょっくら外して覗いてみました。

ますは,このKEF MODEL 105/3Sについてご紹介しますと, このスピーカーはちょっと面白い構造をしていまして,一見3ユニットのバスレフ構造に見えますが,実は真ん中のユニットは同軸ツー・ウェイ(UNI-Q UNIT)で,その上下にミッド・バス・ドライバを置き,バーチカル・ツイン構造になってます。更にエンクロージャー内部には20cmウーハーが2個,金属棒で連結されツインドライブする構造になっています。全体として4ウェイ・6ユニット構造になっているわけです。定位が非常によく,解像度も優れ,スペースファクターもよく,気に入っています。難点はウーハーのエッジがウレタンなので,流石に10年以上経つとぼろぼろになります。

下の写真は僕の寝室でAV用に使用しているKEF君ですが,2年程前に何気にポートを覗き込み,エッジに触れたら,なんとも脆くウレタンが崩れたではないですか。一瞬,思いもよらない出来事にびっくりしましたが,この崩れる感触が気持ちよく,結局,全周にわたりウレタンを崩してしまったわけです。もう当然,音は出ませんからエッジ交換をするしか選択肢は無かったのですが,KEFジャパンに連絡してもエッジの交換だけは取り扱っておりませんとの返事。しかたなく,ネットで探していくつかのショップに見積もりをとってもらたのですが,一個あたり約2万前後かかるとの返事。ウーハーが4個で計8万~10万。そんなにリペアにコストはかけられないと諦め,よーし,それじゃ一か八か自分でセーム革を買ってきて修理しようじゃないかと決心。秋葉原でオーディオ用のセーム革を買ってきて1万円ほどのコストで張替えたという思い出があります。

          

下の写真がセーム革交換後の状態です。90度づつセーム革を4枚張り合わせるので,重なり部分ができでしまい,見た目は美しくありません。肝心の音は.......よくわかりません。最上の写真にあるリヴィングのKEF君は今でもウレタンのまま使用していますが,両者を聴き比べても,悲しいかな,僕の耳には同じ音に聞こえてしまうのです。マンションのため,あまり音量を上げられないので,小音量ではウレタンと革の違いははっきりしないのでしょうか。まあ,致命的なのは僕の耳が悪いということなのですが。

          

いやー,交換といっても,このスピーカーはエンクロージャー内に2個のウーハーが金属棒で固定されているので,ばらすのに手間がかかり,大変苦労したのを覚えています。ということで,リヴィングのKEF君は交換を断念し,ボロボロのウレタンをくっつけたまま,現在も泣きながら音を出しています。下の写真がリヴィングのKEF君のウーハーですが,1箇所だけですがウレタンが崩れています。おそらく,少しでも触れば,あるいは息を吹きかければ,ドミノ倒しの如く全周が崩壊することでしょう。

          

結局,ウレタンは素材としては優秀だが,僕のようなメインテナンスにコストをかけたくないというケチな人間には不向きだという事を学習し,2年程前に仕事部屋用に購入したサブ・スピーカーにはギャザードエッジであるJBL4318を購入しました。

          

はじめはギャザーだから低音の出にくいのかな,と思っていましたが,僕のようにマンションでしかも夜遅くに聴く人間にはこのくらいが丁度イイです。また,この4318は4312と違って,ウーハーをフルレンジ接続しておらず,ローパスフィルターでウーハー受け持ち域を制御しているので,低音の締まりもよく,気に入っています。

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2007/03/28 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Simona Premazzi 『 Looking For An Exit 』

   ↑  2007/03/25 (日)  カテゴリー: 未分類

昨日もお話したように,最近凄くイイ作品に立て続けに出会えて,気を良くしている私ですが,今日取り上げるイタリアの女性ピアニスト,Simona Premazzi (シモーナ・プレマッツィ)もなかなかの新規優秀盤です。全くの無名でしかもこんな怖いジャケですから,最初,新宿Disk Unionで面置きされていた時はスルーしてしまったのですが,後日,店内で流れていてたのを聴いて一目惚れして購入したアルバムです。

シモーナ・プレマッツィの奏でるジャズは非常にオリジナリティーがあり,誰々的とか,何々派とか,そういうカテゴライズを拒絶するかのような強烈な個性を持っています。表現が難しいのですが(もともと音を文字に置き換えること自体無理があるのですが),強いて言えば,イタリア独特の叙情的ジャズ手法とアメリカのアンダーグラウンド的先進性が融合した不思議な世界,でしょうか。低音を強調した強力な左手の重厚なコード感。音間の跳躍の激しい奇抜な右手のライン。微妙に揺らぐ独特のタイム感。ディテイルを凝視するとやや荒ば見えなくも無いのですが,そんなことも忘れさせるほど豪快にグルーブしていきます。

そして瞠目すべきはコンポーザー&アレンジャーとしての才能の豊かさです。テンポの異なる三拍子パートと四拍子パートからなる斬新なオリジナル曲M-5 《 Ales Dog 》。 《 Autumn Leaves 》《 Just One Those Things 》などの目から鱗のスタンダードの新解釈。数ある《 Autumn Leaves 》のカヴァーの中でもこんなにかっこいいカヴァーは聴いたことありません。

こんな独特のスタイルを若くして築き上げた彼女は,はたしてどんなバックグラウンドをもっているのでしょうか。ちょっとバイオグラフィーを覗いてみると,ミラノに生まれた彼女は1996年まではクラシックの勉強をしていたようで,その後ジャズに目覚め,ミラノの“ Jazz School Academy ”に進学。そこでフランコ・ダントレア,パオロ・ビッロ,アントニオ・ファラオなど錚々たる教師に恵まれ,一方で,数々のサマー・ワークショップに参加し,ケニー・バロン,ステファノ・バターグリア,ステファノ・ボラーニらに学びました。ここまではよくある普通の経歴ですが,彼女はこのあとの2003年11月にニューヨークに渡り,フレッド・ハーシュ,ジェイソン・モラン,そしてジャン・ミッシェル・ピルクらに師事しているんですね。やっぱり!ってな感じです。彼女の一筋縄ではいかない毒舌な個性は,モランやピルクからの影響が大きそうです。2004年9月からは完全にニューヨークに活動の拠点を移し,数々のクラブで精力的に活動しているようです。

最後になりましたが,アリ・ホーニグの変幻自在のドラミングも健在で,彼を聴いているだけでも楽しいです。1曲の中で次々とリズムを微妙に変化させていく彼の引き出しの多さには脱帽です。ホーニグはヴィジュアル的には体の硬そうなギクシャクした動きなのに,出てくる音はどうしてあんなにしなやかなのでしょうかね。全くもって不思議です。

Simona Premazzi 『 Looking For An Exit 』2005録音 2006年発売 PRE001
Simona Premazzi (p)
Joe Sanders (b)
Ari Hoenig (ds)

下記のwebsiteで試聴できます。

CD Baby
jazzitalia
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2007/03/25 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Simona Premazzi / Looking For An Exit

   ↑  2007/03/25 (日)  カテゴリー: piano
Simona Premazzi  『 Looking For An Exit 』
昨日もお話したように,最近凄くイイ作品に立て続けに出会えて,気を良くしている私ですが,今日取り上げるイタリアの女性ピアニスト,Simona Premazzi (シモーナ・プレマッツィ)もなかなかの新規優秀盤です。全くの無名でしかもこんな怖いジャケですから,最初,新宿Disk Unionで面置きされていた時はスルーしてしまったのですが,後日,店内で流れていてたのを聴いて一目惚れして購入したアルバムです。

シモーナ・プレマッツィの奏でるジャズは非常にオリジナリティーがあり,誰々的とか,何々派とか,そういうカテゴライズを拒絶するかのような強烈な個性を持っています。表現が難しいのですが(もともと音を文字に置き換えること自体無理があるのですが),強いて言えば,イタリア独特の叙情的ジャズ手法とアメリカのアンダーグラウンド的先進性が融合した不思議な世界,でしょうか。低音を強調した強力な左手の重厚なコード感。音間の跳躍の激しい奇抜な右手のライン。微妙に揺らぐ独特のタイム感。ディテイルを凝視するとやや荒ば見えなくも無いのですが,そんなことも忘れさせるほど豪快にグルーブしていきます。

そして瞠目すべきはコンポーザー&アレンジャーとしての才能の豊かさです。テンポの異なる三拍子パートと四拍子パートからなる斬新なオリジナル曲M-5 《 Ales Dog 》。 《 Autumn Leaves 》《 Just One Those Things 》などの目から鱗のスタンダードの新解釈。数ある《 Autumn Leaves 》のカヴァーの中でもこんなにかっこいいカヴァーは聴いたことありません。

こんな独特のスタイルを若くして築き上げた彼女は,はたしてどんなバックグラウンドをもっているのでしょうか。ちょっとバイオグラフィーを覗いてみると,ミラノに生まれた彼女は1996年まではクラシックの勉強をしていたようで,その後ジャズに目覚め,ミラノの“ Jazz School Academy ”に進学。そこでフランコ・ダントレア,パオロ・ビッロ,アントニオ・ファラオなど錚々たる教師に恵まれ,一方で,数々のサマー・ワークショップに参加し,ケニー・バロン,ステファノ・バターグリア,ステファノ・ボラーニらに学びました。ここまではよくある普通の経歴ですが,彼女はこのあとの2003年11月にニューヨークに渡り,フレッド・ハーシュ,ジェイソン・モラン,そしてジャン・ミッシェル・ピルクらに師事しているんですね。やっぱり!ってな感じです。彼女の一筋縄ではいかない毒舌な個性は,モランやピルクからの影響が大きそうです。2004年9月からは完全にニューヨークに活動の拠点を移し,数々のクラブで精力的に活動しているようです。

最後になりましたが,アリ・ホーニグの変幻自在のドラミングも健在で,彼を聴いているだけでも楽しいです。1曲の中で次々とリズムを微妙に変化させていく彼の引き出しの多さには脱帽です。ホーニグはヴィジュアル的には体の硬そうなギクシャクした動きなのに,出てくる音はどうしてあんなにしなやかなのでしょうかね。全くもって不思議です。

Simona Premazzi 『 Looking For An Exit 』2005録音 2006年発売 PRE001
Simona Premazzi (p)
Joe Sanders (b)
Ari Hoenig (ds)

下記のwebsiteで試聴できます。

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2007/03/25 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Simon Spillett 『 introducing Simon Spillett 』

   ↑  2007/03/24 (土)  カテゴリー: 未分類

昨年暮れから今年初めにかけて,買う新譜がことごとくはずれてしまい,意気消沈していたのですが,最近になりやっと運気が上向いてきました。この全く無名の Simon Spillett (サイモン・スピレット)のデビュー盤もかなりイケる作品で大当たりでした。

サイモン・スピレットは1974年,イングランドのバッキンガムシャー州に生まれ,10代後半にはディック・モリシーやスパイク・ロビンソンらに弟子入りし,地方のクラブに参加。その後イギリスの伝説的サックス奏者でありクラリネット奏者もであるヴィック・アッシュに2年半師事したようです。プロとしてのデビューは1996年で,当時21歳だった彼は既に自分のバンドを持ち,一方でデュオから大編成のバンドまで手がけ,ロンドンのロニー・スコットをはじめ,数多くのクラブで活躍していたようです。

本作は,彼がロニースコットで演奏していた時のバック・メンバーと一緒に制作したワン・ホーン作品です。スタイル的には完全にBebopやHard Bopです。全くBebop 言語から逸脱することがないのですが,兎に角,Bebopの常套句をこれでもかというくらい超高速で連発していき,もうその饒舌さには唖然とします。古い言語ではありますが,ここまで極めればこれはこれで立派です。音数の多さ,迫力はエリック・アレクサンダー並みです。もちろんエリアレの方がずっとフレーズは新しいですけどね。

“ a fiery saxophonist in the mold of the late Tubby Hayes ”と称されるように,タビー・ヘイズ直系の吹き手で,半世紀の時空を超えて現代に蘇ったタビー・ヘイズ,と言ったところでしょうか。1曲だけですが,タビー・ヘイズの《 Off The Wagon 》も取り上げているあたりも彼への敬意が感じられます。ジョニー・グリフィンやスタン・ゲッツあたりが好みの方には,絶対気に入ってもらえる作品だと思いますよ。

Simon Spillett 『 introducing Simon Spillett 』 2006 Woodville WVCD116
Simon Spillett (ts)
John Critchinson (p)
Andrew Cleyndert (b)
Martin Drew (ds)

Simon Spillett Official Website はこちら
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2007/03/24 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Manuel Rocheman 『 Dance Cactus 』

   ↑  2007/03/21 (水)  カテゴリー: 未分類

フランスの超絶技巧派ピアニスト,Manuel Rocheman (マニュエル・ロシュマン)の4年ぶりの新作が古巣 Nocturne から発売されました。4年ぶりとは言っても2003年の前作『 Alone At Last 』( RDC )がピアノ・ソロ集でしたので,ピアノ・トリオ盤としては前々作『 I’m Old Fashioned 』( 仏SME )以来,7年ぶりのアルバムになります。

ロシュマンは1990年のデビュー・アルバム『 Trio Urbain 』( Nocturne )以来,1作品を除き全て聴いてきました。唯一の未聴作品が例の『 幻のCD 廃盤/レア盤~ 』に掲載されたために一気に手が届かない高額商品に格上げされてしまった1996年の『 Tropic City 』 ( A-Records ) です。以前にも書きましたが,このレア盤,昔は中古店で1000円もしないで捨てられていたCDなんですよ。あぁ~,あの時,拾っておけばよかった。後悔しても仕方ありませんが 《 マニュエル・ロシュマン 》と名前を聞いただけで悔しさに身慄いします。Disk Union でも買取価格が6000円ですからね。DUは買い取り価格の倍値で店頭に並べますから約12.000円の高額商品ということでしょう。オークション・サイトで以前はウォッチしていましたが,やはり10,000円は下らない値段で落札されていました。

Steve Czarnecki の『 When I Dream Of You 』にしろ,Trio Acoustic の 『 All Of You 』にしろ,廃盤/レア盤ということで以前はえらく高かったけど,最近再発されて安く買えるようになったように,このロシュマンのレア盤も早いとこ再発してくれればいいのにね。

話がだいぶ脇道に逸れてしまいましたが,簡単にロシュマンの経歴を紹介しておきますと,ロシュマンは1964年にパリで生まれ,6歳からピアノを弾き始め,パリ高等音楽院に入学。12歳の時にはパリ在住のピアニスト,ボブ・ヴァテールの勧めでパリのジャズ・クラブでジャム・セッションなどに顔を出すようになります。その後ニューヨークに渡り,1980年にはトミー・フラナガンやジャッキー・バイヤードに出会って影響を受け,また同年には,ボブ・ヴァテールの紹介でフランス・ジャズ界の巨匠,マーシャル・ソラールに出会い,なんとソラールの唯一の弟子に受け入れられています。1989年に第一回マーシャル・ソラール国際ジャズ・ピアノコンクール最優秀フランス人ピアニスト賞を獲得し,同年,上記のデビュー・アルバム『 Trio Urbain 』を録音しています。

ちなみにその時の優勝者はJMS盤がレア盤化し人気が出たご存知 Aydin Esen ( アイディン・エッセン)でした。ついでに言うと,1998年の第二回マーシャル・ソラール国際ジャズ・ピアノコンクールでの優勝はアントニオ・ファラオ。準優勝はフランク・アヴィタブレ。三位はピーター・ビーツでした。さらには2002年の第三回のコンクールでの優勝者はバティスト・トロティニョンでした。いずれも超絶技巧の馬鹿テク人ですよね。

と言うことでやっと本作の内容についてですが,正直聴くまでは多少不安がありました。というのも年代を追うごとにロシュマンが軟弱になってきていたからです。デビュー盤『 Trio Urbain 』やムタン兄弟を従えた第二作目の『 White Keys 』の頃は水晶のように硬質で切れ味鋭い,全く隙の無いいかにもマーシャル・ソラール直系の弾き手だったのですが,最近はスタンダードに重点を置いたとっても耳障りのよいジャズに変貌してきていましたからね。もちろん1998年のアル・ファスター,ジョージ・ムラーツを従えて録音されれた『 Come Shine 』( 仏SME )などは完成度は高く,人気があるのも分かりますが,やはりロシュマンにはデビュー当時の饒舌かつ毒舌なジャズを期待しちゃうんですよね。

で,今回は恐る恐るディスクをトレーに乗せたのですが,音が出た瞬間,不安は感動に変わっていきました。これは素晴らしい出来です。まず,音圧があります。スピーカーから勢い良く音が飛び出してくる。名盤の必要条件ですね,これは。

12曲中5曲がロシュマンのオリジナルで,そこでは急速調で畳み掛けるようなユニゾン・プレイを武器に複雑なスコアを軽々こなし,往年の鋭いロシュマンの健在ぶりをアピールしてくれます。その他の楽曲では《 you must believe in spring 》,《 comrade conrad 》,《 I do it for your love 》などのビル・エヴァンスが愛した曲を取り上げているし,キース・ジャレットの《 so tender 》なども演奏しています。まあ,エヴァンスは彼のルーツですからね。

でも全てにおいて evans-style であったり,jarrett-style であったりするわけではなく,どうみてもピーターソン的であったり,フィニアス・ニューボン的であったりする部分もあるわけで,そのあたりが1964年生まれのあらゆるジャズ・ピアノを習得してきた世代特有のスタイル,ていうものがあるのでしょうね。

それにしてもエヴァンス所縁の《 comrade conrad 》,《 I do it for your love 》を取り上げているのは個人的に涙もんでして,《 comrade conrad 》なら『 We Will Meet Again 』でラリー・シュナイダーとトム・ハレルの悲哀感漂うテーマが印象的だったし,《 I do it for your love 》は『 Affinity 』のヴァーションが好きです。ロシュマンの演奏を聴きながらも僕の頭の中ではトゥーツ・シールマンのハーモニカが鳴っています。

最後になってしまいましたが,supporting musicianは Scott Colley (スコット・コリー)に Antonio Sanches (アントニオ・サンチェス)と,現在,米国ジャズ界でもっとも勢いのある 布陣で,そのあたりも本作の新鮮なコンテンポラリー感覚を持った仕上がりに寄与しているのかもしれません。本当はスコット・コリーについても話したかったのですが,長くなってしまったので,そのあたりはまた次回に。それにしてもスコット・コリーは最近いろいろな所に顔を出すな~。


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2007/03/21 | Comment (17) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Manuel Rocheman / Dance Cactus

   ↑  2007/03/21 (水)  カテゴリー: piano
Manuel Rocheman  『 Dance Cactus 』
フランスの超絶技巧派ピアニスト,Manuel Rocheman (マニュエル・ロシュマン)の4年ぶりの新作が古巣 Nocturne から発売されました。4年ぶりとは言っても2003年の前作『 Alone At Last 』( RDC )がピアノ・ソロ集でしたので,ピアノ・トリオ盤としては前々作『 I’m Old Fashioned 』( 仏SME )以来,7年ぶりのアルバムになります。

ロシュマンは1990年のデビュー・アルバム『 Trio Urbain 』( Nocturne )以来,1作品を除き全て聴いてきました。唯一の未聴作品が例の『 幻のCD 廃盤/レア盤~ 』に掲載されたために一気に手が届かない高額商品に格上げされてしまった1996年の『 Tropic City 』 ( A-Records ) です。以前にも書きましたが,このレア盤,昔は中古店で1000円もしないで捨てられていたCDなんですよ。あぁ~,あの時,拾っておけばよかった。後悔しても仕方ありませんが 《 マニュエル・ロシュマン 》と名前を聞いただけで悔しさに身慄いします。Disk Union でも買取価格が6000円ですからね。DUは買い取り価格の倍値で店頭に並べますから約12.000円の高額商品ということでしょう。オークション・サイトで以前はウォッチしていましたが,やはり10,000円は下らない値段で落札されていました。

Steve Czarnecki の『 When I Dream Of You 』にしろ,Trio Acoustic の 『 All Of You 』にしろ,廃盤/レア盤ということで以前はえらく高かったけど,最近再発されて安く買えるようになったように,このロシュマンのレア盤も早いとこ再発してくれればいいのにね。

話がだいぶ脇道に逸れてしまいましたが,簡単にロシュマンの経歴を紹介しておきますと,ロシュマンは1964年にパリで生まれ,6歳からピアノを弾き始め,パリ高等音楽院に入学。12歳の時にはパリ在住のピアニスト,ボブ・ヴァテールの勧めでパリのジャズ・クラブでジャム・セッションなどに顔を出すようになります。その後ニューヨークに渡り,1980年にはトミー・フラナガンやジャッキー・バイヤードに出会って影響を受け,また同年には,ボブ・ヴァテールの紹介でフランス・ジャズ界の巨匠,マーシャル・ソラールに出会い,なんとソラールの唯一の弟子に受け入れられています。1989年に第一回マーシャル・ソラール国際ジャズ・ピアノコンクール最優秀フランス人ピアニスト賞を獲得し,同年,上記のデビュー・アルバム『 Trio Urbain 』を録音しています。

ちなみにその時の優勝者はJMS盤がレア盤化し人気が出たご存知 Aydin Esen ( アイディン・エッセン)でした。ついでに言うと,1998年の第二回マーシャル・ソラール国際ジャズ・ピアノコンクールでの優勝はアントニオ・ファラオ。準優勝はフランク・アヴィタブレ。三位はピーター・ビーツでした。さらには2002年の第三回のコンクールでの優勝者はバティスト・トロティニョンでした。いずれも超絶技巧の馬鹿テク人ですよね。

と言うことでやっと本作の内容についてですが,正直聴くまでは多少不安がありました。というのも年代を追うごとにロシュマンが軟弱になってきていたからです。デビュー盤『 Trio Urbain 』やムタン兄弟を従えた第二作目の『 White Keys 』の頃は水晶のように硬質で切れ味鋭い,全く隙の無いいかにもマーシャル・ソラール直系の弾き手だったのですが,最近はスタンダードに重点を置いたとっても耳障りのよいジャズに変貌してきていましたからね。もちろん1998年のアル・ファスター,ジョージ・ムラーツを従えて録音されれた『 Come Shine 』( 仏SME )などは完成度は高く,人気があるのも分かりますが,やはりロシュマンにはデビュー当時の饒舌かつ毒舌なジャズを期待しちゃうんですよね。

で,今回は恐る恐るディスクをトレーに乗せたのですが,音が出た瞬間,不安は感動に変わっていきました。これは素晴らしい出来です。まず,音圧があります。スピーカーから勢い良く音が飛び出してくる。名盤の必要条件ですね,これは。

12曲中5曲がロシュマンのオリジナルで,そこでは急速調で畳み掛けるようなユニゾン・プレイを武器に複雑なスコアを軽々こなし,往年の鋭いロシュマンの健在ぶりをアピールしてくれます。その他の楽曲では《 you must believe in spring 》,《 comrade conrad 》,《 I do it for your love 》などのビル・エヴァンスが愛した曲を取り上げているし,キース・ジャレットの《 so tender 》なども演奏しています。まあ,エヴァンスは彼のルーツですからね。

でも全てにおいて evans-style であったり,jarrett-style であったりするわけではなく,どうみてもピーターソン的であったり,フィニアス・ニューボン的であったりする部分もあるわけで,そのあたりが1964年生まれのあらゆるジャズ・ピアノを習得してきた世代特有のスタイル,ていうものがあるのでしょうね。

それにしてもエヴァンス所縁の《 comrade conrad 》,《 I do it for your love 》を取り上げているのは個人的に涙もんでして,《 comrade conrad 》なら『 We Will Meet Again 』でラリー・シュナイダーとトム・ハレルの悲哀感漂うテーマが印象的だったし,《 I do it for your love 》は『 Affinity 』のヴァーションが好きです。ロシュマンの演奏を聴きながらも僕の頭の中ではトゥーツ・シールマンのハーモニカが鳴っています。

最後になってしまいましたが,supporting musicianは Scott Colley (スコット・コリー)に Antonio Sanches (アントニオ・サンチェス)と,現在,米国ジャズ界でもっとも勢いのある 布陣で,そのあたりも本作の新鮮なコンテンポラリー感覚を持った仕上がりに寄与しているのかもしれません。本当はスコット・コリーについても話したかったのですが,長くなってしまったので,そのあたりはまた次回に。それにしてもスコット・コリーは最近いろいろな所に顔を出すな~。


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2007/03/21 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Andrea Sabatino 『 Pure Soul 』

   ↑  2007/03/18 (日)  カテゴリー: 未分類

エンリコ・ラヴァ,パオロ・フレス,そしてファブリツィオ・ボッソと,数々の素晴らしトランペッターを輩出させてきたイタリアから,また1人,才能豊かな若き新星が登場しました。1995年発足のイタリアの新興レーベル,DODICILUNEからデビューした,その名は Andrea Sabatino (アンドレア・サバティーノ)。3曲だけですがファブリツィオ・ボッソがゲスト参加しているということにつられて買ったのですが,これがボッソなどいなくても十分素晴らしい作品でした。ボッソとの競演では流石にボッソに軍配が上がりますが,Blue Note 4000番台はじめの頃のフレディー・ハバードやドナルド・バードを髣髴させるファンキーで哀愁感の漂うフレーズは,ボッソには決して出せない魅力ではないでしょうか。これからおそらくは知名度を上げてくるトランペッターだと確信しましたが,なにしろネットで検索をかけても全く彼の情報がありません。ということで,唯一のイタリアン・ジャズの情報源であった Jazzitalia から,彼のBiography を紹介したいと思います。

アンドレア・サバティーノは1981年11月5日,イタリアのガラティーナで生まれました。彼は5歳の時にトランペットのトレーニングを始めたという早熟ぶりで,9歳の時に父親の奨めでレッチェにあるティート・シェッパ音楽学校に進み,ピエトロ・ディ・ミティスに師事しました。

17歳を目前にした1999年に,トランペット科を主席で卒業し,その後,数々のコンテストに参加,クラシック・トランペットのソリストとして,国内外の批評家から絶賛されました。一方で,アメリカ人トランペッターであるマイケル・アップルバウムのレッスンも時々受けていました。

ところが,雑誌「MUSIC JAZZ」において2000年の優秀トランペッターに選ばれた-あの有名なファブリツィオ・ボッソに2000年に出会い,サバティーノはジャズに目覚め,クラシックの世界に別れを告げることになったのでした。ジャズへの愛により彼は別の人生を歩むことになったのです。

「 2001年ウンブリア・ジャズ祭 」の夏季セミナーに参加し,そこで賞賛され,更にはイタリアのラジオ局 Radio Capital の協力のもと,『 Quintetto Jazz 』のヴィデオ収録にも参加しました。(ウェブ・サイトwww.umbriajazz.com で観れます。)

2002年夏の「 シエーナ・ジャズ祭 」では,パオロ・フレス,ブルーノ・トマソ,ジョヴァンニ・トマソ,マッシモ・マンジ,その他と競演し,豊かな才能を披露しました。

2003年には「 国際マッシモ・ウルバニ賞 」にノミネートされ,最終選考まで勝ち残り,「 ヌーオロ・ジャズ2003 」の奨学金を獲得しています。

2003年の夏には,トランペッター,パオロ・フレスが設立したヌーオロのセミナーに参加。「セミナー参加の最優秀学生6人から結成されたグループ」に選ばれました。

2004年には(クラシック・トランペットを学んだ)ティート・シェッパ音楽学校のジャズ科を卒業しています。

そして,その頃から有名なジャズ・ミュージシャン達と共演する機会が増えました。例えば,ファブリツィオ・ボッソ,パオロ・ディ・サバティーノ,ジュゼッペ・バッシ,サルヴァトーレ・ボナフェデ,ダニエル・スカナピエコ,などなどです。一方では,「サンレモ・オスカー・TV 」のようなイタリア国営放送局(RAI)の番組のオーケストラでの仕事もこなしていました。

2005年には,マルコ・レンジが指揮を務める「 イタリアン・ビック・バンド 」に参加し,ソリストを務めました。

2006年5月には,ついに Dodicilune Records からデビュー・アルバム 『 Pure Soul 』を発表しました。そのアルバムには偉大なる教師であり,また親友でもあるファブリツィオ・ボッソもゲスト参加しています。

彼の最新録音は2006年の夏の,セルジオ・カンマリエーレ(vo)の新作『 Il pana, il vino e la visione 』への参加です。

ふー,疲れた。どうですか。吃驚仰天ですね。25歳という年齢にも驚きますが,ジャズをはじめてまだ6年足らずというから驚きです。いくらクラシックの基礎ができていたからとはいえ,そんな短期間にどうしてあれほど巧くジャズを語れるのでしょうかね。しかもファンキー路線の作曲能力も素晴らしいし。この作品,絶対のお薦めです。

本作の一部は こちらで試聴できます。ぜひ試聴を!!

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2007/03/18 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Steve Kuhn  『 LIVE AT BIRDLAND 』

   ↑  2007/03/14 (水)  カテゴリー: 未分類

Steve Kuhn (スティーブ・キューン)の新作はロン・カーター,アル・フォスターらとのトリオ編成によるBIRDLAND でのライブ盤です。実はこのメンバーでのライブ録音は以前に一度行われています。それは1986年の VILLAGE VANGUARD での2枚のライブ盤で,1枚は『 Life’s Magic 』(Black Hawk)であり,もう1枚は『 The Vanguard Date 』(Owl Time Line )であります。共に同日別セットでの録音ですが,前者が比較的容易に手に入るのに対し後者はかなりの高額取引商品になっています。因みに2枚とも例の『幻のCD 廃盤/レア盤~』に掲載されています。

前回のVILLAGE VANGUARD盤からちょうど20年。これは偶然のことではなく,キューンが以前から暖めていた20周年記念企画であったようです。今回取り上げられた曲の約半数は20年前にも演奏された曲で,キューンとしてはあの頃よりも今はずっと進化しているので,ぜひ同曲を再演したかったようです。今回の録音にあたりキューンが一番のお気に入りという Hamburg-D Steinway をわざわざ会場に運び入れ,レコーディング・エンジニアにキャサリン・ミラーを迎い入れたようです。

でも,こんな用意周到な準備をしたわりにはリハーサルはしないんですね。

「我々はバードランドでのライブに先立ち,リハーサルというものをしなかったんだよ。我々はただ本番で演奏するのみ。お互いに最大級のリスペクトをしているからね。我々は全員20歳老い,そして少しばかり円熟みを増したみたいだ。いや本当に楽しい一週間だったよ。」(スティーブ・キューン)。

VILLAGE VANGUARD盤(とは言っても『 Life’s Magic 』しか持っていませんが)の印象が薄かったし,なにしろ苦手なロン・カーターがバックですから一抹の不安はありましたが,はたして内容は素晴らしい出来でした。基本的に20年前の演奏と大きく変わっていませんが,キューンの歌心に益々磨きがかかり,紡ぎ出されるアドリブ・ラインが全て歌っているんです。キューンがこんなにも暖かいメロディー・メイカーに変化していったのは90年代のReservior あたりからだと思うのですが。『 Remembering Tomorrow 』や『 Trance 』の頃はもっと温度感が低く,ナルシスティックだったように感じます。それから,本作の方がロン・カーターのソロ・パートが多めです。速いソロでのピッチの悪さは相変わらすですが,ソロ自体はまあまあ面白いです。

兎に角,全編歌心満載で気持ちよくスウィングしています。そう,あれですね,キューンなんかはどんなに体調が悪かろうが,どんなに泥酔していようが,ピアノを弾きだすと自然に美しいメロディーが出てきちゃうんでしょうね。もう体の隅々まで美旋律が沁み込んでいて,無意味なアドリブ・ラインなど弾こうにも弾けない,みたいな。

ということで,近年のキューンの作品の中では一番の愛聴盤になりそうな傑作ライブだと思いました。

Steve Kuhn  『 LIVE AT BIRDLAND 』 2007 Blue Note
Steve Kuhn (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)

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2007/03/14 | Comment (15) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Fabrizio Bosso 『 You’ve Changed 』

   ↑  2007/03/11 (日)  カテゴリー: 未分類

Fabrizio Bosso (ファブリツィオ・ボッソ)に関してはHIGH FIVE QUINTET のようなハードなプレイが好きだったので,今回のBlue Note からのストリングス物は正直あまり期待していなかったのですが,これが凄く良くて,毎晩のように聴き浸っています。

ストリングス入りだと,どうしてもプレイが甘口になり,pacific のチェット・ベイカーしかり,CTI のフレディー・ハバードしかり,コマーシャルな堕落したプレイに陥り,セールスはそこそこ見込めるものの,ミュージシャンを駄目にするきっかけになりかねません。しかし,ボッソの新作は凄いです。バラードでも吹きまくっています。聴き応え十分です。

しかも選曲が素敵です。M-1《 The Nearness of You 》では思わすマイケル・ブレッカーを思い出し胸が熱くなり,次いでエンリコ・モリコーネのM-2 《 Nuovo Cinema Paradise 》などは,僕の感傷中枢直撃です。〈 ニュー・シネマ・パラダイス 〉と聞いただけで僕は涙腺が緩むんですよね。切ない映画でしたよね。老いたサルヴァトーレが何十年ぶりかに自分の部屋に戻ってくるシーンなど大人げなく涙が出ちゃうんですよ。もうこの2曲を聴き終える頃にはすっかり気持ちよくなっているのですが,さらにM-3 《 You’ve Changed 》とくるからもう溜息しかでません。この僕の大好きな曲をダイアン・リーブスが歌うんですが,なかなか彼女ってイイんですね。今までどちらかというと敬遠していた部類のヴォーカリストだったのですが,意外にイイんじゃないの。こんど中古店で彼女のCDが安く捨てられていたら何か一枚ぐらい買ってもいいかなって,思っちゃいました。

そしてこのアルバムの最大の収穫はなんと言っても《 Estate 》と《 Per Ricordarmi Di Te 》を歌う Sergio Cammariere (セルジオ・カンマリエーレ)です。以前からカンマリエーレの作品にボッソやバティスタが参加していることは知っていたのですが,なにしろ男性ですから,あまり食指が伸びなかったんですね。でもこのヴォーカルは気に入りました。彼のオフィシャルサイトでビデオ・クリップが観れます。ポップス畑の人のようですが,ジャズ寄りの曲もけっこう歌っているようです。以前に紹介したこともあるイタリアの歌えるジャズ・ピアニスト,Larry Franco (ラリー・フランコ)に似ています。イタリア人男性のジャズ・ヴォーカルって,みんなこんな感じに歌うのでしょうか?色気ムンムン,ちょい悪親父のフェロモン発散させてます。ぜひカンマリエーレの作品を手に入れたい,そう思いました。

その他にはイヴァン・リンスの曲やボッソのオリジナルなども演ってます。ステファノ・ディ・バティスタも2曲だけですが参加しています。Blue Noteのお抱えミュージシャンを贅沢に使い,とっても色彩感豊かな娯楽作品に仕上がっていると思います。僕のような軟弱ジャズ・ファンにはたまらない作品でした。

Fabrizio Bosso 『 You’ve Changed 』 2007 Blue Note / EMI
Fabrizio Bosso (tp)
Pietro Lussu (p)
Luca Bulgarelli (b)
Lorenzo Tucci (ds)
Dianne Reeves (vo)
Sergio Cammariere (vo&p)
Stefano Di Battista (ss)
Bebo Ferra (g)
Bruno Marcozzi (perc)
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2007/03/11 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Dave Douglas 『 Keystone 』

   ↑  2007/03/06 (火)  カテゴリー: 未分類

2005年に立ち上げられたデイヴ・ダグラスの現在進行形のもうひとつのProject が “ Keystone ” です。このユニットはトランペット,テナー&ソプラノ・サックス,ウーリッツァー,エレキベース,ドラムス,そしてターンテーブルの6人編成です。ウーリッツァーやエレベ,ターンテーブルが入っているのでかなりエレクトリック色が強い,例えはエリック・トラヴィスみたいなサウンドを想像していましたが,意外にそうでもありませんでした。少なくともダグラスのペットには通電されていないので安心して聴けます。

Keystone 名義では現在までスタジオ盤とライブ盤の2枚が発売されていますが,僕が所有しているのはスタジオ盤の方だけです。

この作品は,20世紀初頭に活躍したサイレント・ムービーの監督兼喜劇役者であったロスコー“ファッティー”アーバックル(1887~1933)にインスパイアーされて作られたものです。

1枚はダグラスのオリジナル集で,クールでグルーヴィーなリズムに乗ってダグラスのミュートがエモーショナルに囁き,DAVE DOUGLAS QUINTET とはまた異なる世界像を提示して見せてくれます。こちらでのテナーはマーカス・ストリックランド。ほらほら,聴きたくなってくるでしょぉ~。カッコイイですよ。

で,もう1枚はアーバックルの監督主演のサイレント・ムービー『 Fatty & Mabel Adrift 』の映像にダグラスの楽曲をかぶせた34分の作品+α で構成されたDVDです。サイレント・ムービーが個人的にはあまり興味がないので一回しか観てませんが,正直あまりしっくりきません。DVDはなくてもいいような気もしますが,この2枚組み,2100円程と安いのでDVDはおまけぐらいに考えておいてよいでしょう。

この作品,ダグラスのトランペットよりも,バックのリズムが凝っていてカッコよくて結構気に入っています。

『 Keystone 』(2005 Greenleaf Music )
Dave Douglas (tp)
Jamie Saft (wulitzer)
Gene Lake (ds)
Marcus Strickland (ts)
Brad Jones (b)
DJ Olive (turntable)

P.S. 先日買ったケニー・ワーナーの新作にもデイヴ・ダグラスが参加していました。しかもクリス・ポッターと一緒に!! ワーナーの初エレクトリック作品で,面白かったですよ。
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2007/03/06 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Dave Douglas 『 The Infinite 』

   ↑  2007/03/06 (火)  カテゴリー: 未分類

Dave Douglas (デイヴ・ダグラス)のHPから彼のProject の項目をクリックしてみると,驚くことに10以上ものProject を立ち上げていることが分かります。その中でも最も現在の活動の主軸になっていると思われるのが,DAVE DOUGLAS QUINTET です。同名義でのファースト・アルバム 『 The Infinite 』( 2000 Bluebird )は,2003年に Best Instrumental Jazz Album 部門でグラミー賞にノミネートもされました。

『 The Infinite 』( 2000 Bluebird )
Dave Douglas (tp)
Chris Potter (ts)
Uri Caine (fender rhodes)
James Genus (b)
Clarence Penn (ds)

初代テナーはクリス・ポッターでしたが,現在は Donny McCaslin (ドニー・マッカスリン)になっているようです。リック・マーギッツァが参加していた時期もあるようで,最近,彼の参加していた2002年の2枚組みライブ盤『 Live at The Bimhuis 』(Greenleaf music )が発売されました。「 Disk Union お茶の水ジャズ館ストアブログ 」の2月20日にエントリーされていますのでそちらをご覧ください。ペーパーバック仕様の廉価盤です。現行のメンバーでの録音は今のところ昨年発売された『 Meaning and Mystery 』(Greenleaf music )だけのようです。

このProject のバックメンバーはユリ・ケイン,ジェームス・ジナス,クラレンス・ペンで,不動です。このバンドの特徴はユリ・ケインがピアノを一切弾かず,ローズだけに専念している所です。そのため独特のあの浮遊感が全編を貫き,なんとも言えないミステリアスな作品に仕上がっています。ちょうど1968年から70年頃のマイルス・バンド ― ハンコックからチック・コリアに,ロン・カーターからデイブ・ホランドに交代していった頃のマイルス ― の世界感に通じる部分も垣間見られます。クールで知的な印象の静かめの楽曲が多く,強烈なインパクトはありませんが,丁寧に仕上げられた楽曲ばかりで聴き応えは十分にあります。
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2007/03/06 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Dave Douglas 『 Soul On Soul 』

   ↑  2007/03/06 (火)  カテゴリー: 未分類

「おいおい,誰だよデイヴ・ダグラスって? ニコラス・ペイトンのトラかよぉ~。」
先週 Blue Note Tokyo で行われたSF JAZZ COLLECTIVEのライブでのオープニング。メンバー一人一人が紹介されながらステージに上がって行く際,デイヴ・ダグラスのアナウンスを聞いてこう呟いた観客がおそらく20~30人はいたのではないでしょうか。幾分彼の時だけ拍手が少なかったものの,しかし,にこやかな表情でステージに上がり,どう見ても40代前半には見えない老け顔からは想像もつかない切れのいいフレーズを連発し,ニコラス・ペイトンをも凌駕するテクニックで観客を沸かせてくれました。

それにしてもデイヴ・ダグラスという人は日本では全く話題にならないトランペッターです。経歴をみると,既に20枚以上のリーダー作を制作し,100以上のアルバムにクレジットされるほど記録物を残しているにもかかわらず,ほとんど日本では認知されていません。ジャズ批評ブックスの『 Jazz トランペット 』やジャズ批評No.124 『 トランペット最前線2005 』などにはちゃんと紹介されてはいますが,はたして彼のCDを持っているジャズファンがどれほどいるでしょうか。

今までの作品を眺めてみると,実に様々なファーマットで,多種多様のジャズの作品を作っているようです。アコースティックなストレートアヘッドなジャズもあればエレクトリックもあり,チェンバー風の作品を出したかとおもうとジョン・ゾーンのMASADAに参加したりと。そのあたりのつかみ所のない節操無さが兎角カテゴライズしたがる日本人には敬遠される所以かもしれません。

さて,そんなヴァーサタイルで一元的には語ることの出来ない彼の作品群から一枚を上げるのは非常に難しいことですが,一番アコースティックで聴きやすく,それでいて適度に刺激的なポスト・バップの作品から選ぶとすれば,2000年のメアリー・ルー・ウイリアムスのトリビュート盤『 Soul On Soul 』(BMG)がベストです。

『 Soul On Soul 』(2000 BMG)
Dave Douglas (tp)
Gregory Tardy (ts cl)
Joshua Roseman (tb)
Chris Cpeed (cl)
Uri Caine (p)
James Genus (b)
Joey Baron (ds)

いつもはそんなに熱くならないグレゴリー・ターディーがジョーイ・バロンに煽られてここではキレています。ジョーイ・バロンも破壊的で快感が背筋を駆け抜けていきます。メアリー・ルー・ウイリアムス作品集とは言っても,彼女の曲は13曲中3曲だけで他はダグラスの曲なので,あまり企画っぽい作風ではありませんのでご安心を。

ということで,地雷を踏みたくなければこのあたりから入るのが妥当かと思います。


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SF JAZZ COLLECTIVE Live at BLUE NOTE TOKYO

   ↑  2007/03/03 (土)  カテゴリー: 未分類

ジョシュア・レッドマンがミュージカル・ディレクターを務めるSF JAZZ COLLECTIVE (前項あり)は,サンフランシスコにあるジャズの発展と教育のために設立されたNPO団体である SF JAZZ が主催する春のイヴェント,「 SF JAZZ spring SEASON 」の中心的ユニットです。2004年に結成されて今年で4年目になりますが,3月から5月のイヴェントにあわせてツアーも行なっており,去る2月27日,28日の2日間,Blue Note Tokyo でのライブが挙行されました。

僕は2月28日(水)のPM7時からの 1st set を観てきました。当日,予約なしにしかもぎりぎりに入場したので立ち見を覚悟していたのですが,意外にも空席が多く拍子抜けしてしまいました。ステージ向かって左側のボビー・ハッチャーソンのすぐそばに陣取り,丁度上の写真のような感じの位置からの鑑賞となりました。

昨年のメンバーは,ジョシュア・レッドマン(ts&ss),ミゲル・ゼノン(as),ニコラス・ペイトン(tp),アンドレ・ヘイワード(tb),ボビー・ハッチャーソン(vib),リニー・ロスネス(p),マット・ペンマン(b),エリック・ハーランド(ds)の8人編成でしたが,今年はニコラス・ペイトンが抜けて,代わりにデイヴ・ダグラス(tp)が参加していました。ニコラス・ペイトンが来ていたら満席になっていたかもしれませんね。ペイトンの大ファンである僕としてはとっても残念ですが,でもデイヴ・ダグラスもなかなか巧かったので良しとしましょう。

今年はセロニアス・モンクの楽曲を取り上げることをジョシュアが簡単に解説した後,演奏が始まりました。計7曲で約1時間の演奏でした。2時間も演奏されると聴く側も疲れちゃいますが,1時間というのは逆に物足りない感じです。「え,もう終わり?」と,隣の女性2人組みが驚いていましたが,僕も同感です。これでチャージ9,450円はちょっとお高いような感じもしますが。しかもBlue Noteって,料理も高いので,ちょっとコースでも食べながら酒を飲むと,1人2マンはかかりますからね。なにしろ南青山にあるので仕方ないと言えばそれまでですが。本当は錦糸町あたりに店を構えてもらえれば安く外タレの演奏が聴けて非常に嬉しいのですが,無理ですかね。

演奏曲目リストは下記の通りでした。
(Blue Note Tokyo のHPには28日のリストが掲載されていなかったので,自分で作ってみました。したがって信頼性に欠けますのでご了承ください。)

1)Brillant Corners
composed by Thelonious Monk, arranged by Renne Rosnes.

2) SF Holiday
composed by Thelonious Monk, arranged by Miguel Zenon.

3) Haast Pass
composed by Matt Penman.

4) Peace Offering
composed by Andre Hayward.

5) Life At The End Of Tunnel
composed by Miguel Zenon.

6) Ugly Beauty
composed by Thelonious Monk, arranged by Joshua Redman.

7) Bright Mississippi
composed by Thelonious Monk, arranged by Matt Penman.

お気づきかもしれませんが,今までアレンジはGil Goldstein(ギル・ゴールドスタイン)が担当していましたが,今年からはメンバー各人がモンクの楽曲をアレンジしているようです。


印象的だったのは,音楽とは全然関係ありませんが,リニー・ロスネスが結構,おばさん体型で太っていたことです。顔が凄く綺麗で小さいのですが,腹周りは凄かった。いつまでも僕の中でのロスネスは『 LIFE ON EARTH 』(前項あり)のジャケットのロスネスであったのに...。

それから失敗したことといえば,ボビハチ観たさに上の写真のような位置に席を取ったため,フロント4人が壁になってしまい,エリック・ハーランドが全然見えなかったこと。ライブの醍醐味はやっぱり太鼓の派手なパフォーマンスですからね。ヘイワードとダグラスの脚の間からバスドラのキックがかろうじて見えるだけで,手さばきは全く隠れてしまいました。完全に席取り失敗でした。

あと,ジョシュアのソロが2回しかなく,これには欲求不満が残りました。ソロ自体はやっぱり凄く巧くて感激しましたが,もうちょっと聴いてみたかったなぁ。

ライブが終わり,トイレで用を足していたら,20代と思われる男性2人が,
「やっぱ,ジョシュアってすげー。初めて4ビート吹いているジョシュア聴いたよ~。」
「そういえば,お前,ハービー聴いたことある?凄いらしいよ。今度買おうぜ!」
なんていう会話をしてました。
彼らが聴いていたジョシュアは『 エラスティック・バンド 』だったのでしょうか。
彼らが今度買うハービー(ハンコック? マンではないよね? まさかシュワルツってことは絶対無いよね?)はやっぱり『 フューチャー・ショック 』なのでしょうか。
ちょっとおしっこしながら倒れそうになりましたが,ジャズの入り口って様々なんだなぁ~と,あらためて感心しました。


SF JAZZ のHPはこちら
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2007/03/03 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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