雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Peter Asplund 『 As Knights Concur 』

   ↑  2008/03/30 (日)  カテゴリー: trumpet
Peter Asplund  『 As Knights Concur 』 

スウェーデンの中堅トランペッター Peter Asplund (ピーター・アスプランド)の通算5作目となる新作です。

前作『 Lochiel’s Warning 』( 前項あり )が2004年の発売でしたから実に4年ぶりとなります。彼の新作が出るのを首を長くして待っておられた方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。この新作、期待を裏切らない出来のよさです。前作も素晴らしい作品でしたが、それを上回る高品位です。またまた惚れてしまいました。

そう思うと昨年末に原宿クエストホールに「 Swedish Beauty Live 」のバック・メンバーとして来日していたのに観れなかったのが悔やまれます。

ますは簡単に経歴を。69年にストックホルムの郊外の町、セデルティエに生まれた Peter は、両親が音楽教師であったこともあり、音楽的に恵まれた幼少期を過ごしました。そして何と4歳の時に聴いたルイ・アームストロングに衝撃を受け、将来ジャズ・ミュージシャンになろうと決心したそうです。10歳になる頃には地元のクラブ・バンドやジャズ・コンボに入り演奏するようになり、16歳で地元の音楽学校に入学。2年間のストックホルムでの学生生活を経て、名門である王立ストックホルム音楽院に入学しています。スウェーデン国内では非常に高い評価を得ており、ジャズに限らずポップスやソウル系などの各方面からオフャーが殺到しているようです。

現在はスウェーデンの3大名門ビッグバンドのうちの2つ、 Tolvan Big BandStockholm Jazz Orchestra ( 以下SJO )に在籍し、一方で自己のバンドやJacob karlzon のバンドなど、数多くのプロジェクトに参加しているようです。

おそらく、僕らが彼の演奏を始めて耳にしたのは Jan Lundgen and Peter Asplundの共同名儀による 『 California Connection 』 ( 1997 Four Leaf Clover )ではないでしょうか。( 1999 年に Jan Lundgren の単独名義で Fresh Sound からリイシューされています。) 当時はまだPeter は10代でしたから仕方ないのですが、やはり米国のハード・バッパー(特にクリフォード・ブラウンが好きだったようです)を手本にしたような精悍闊達な折り目正しい正統派バッパーでした。

しかしまあ、巧いけどそれほど印象には残らない作品だったのです。そのため個人的には当時の彼のリーダー作には全然興味がありませんでした。『 Open Mind 』( 1995 Dragon )、『 Melos 』( 1999 Sittle )、そして『 Satch as Such 』( 2000 Sittle )と、コンスタントに作品をリリースしています。

Peter 聴きたさに SJO の作品を買い漁っているのですが、ひとつの作品中、彼のソロはせいぜい1回、ないしは2回ですのでどうしても欲求不満になっちゃいます。 SJOのリーダーは≪北欧のアート・ブレイキー≫の異名を持つトランペットの Fredrik Noren ( フレデリック・ノーレン )ですからどうしても Peter のソロは控えめになるのは仕方ありません。

そうそう、Atomic の Mangus Broo もいるし。それに SJO には看板ソリスト Karl-Martin Almqvist もいますしね。

閑話休題。今回の新作は前回同様、レギュラー・メンバーである Jacob Karlson ( p )、Hans Andersson ( b )、Johan Loferantz Ramsay ( ds ) の4tet 編成です。全8曲中彼のオリジナルは3曲と、前作に比べてやや少なめです。その他はスタンダードとなるわけですが、ありきたりの定型的スタンダード演奏ではなく、かなり刺激的なアレンジが施されています。そしてその要はやはり Jacob Karlson でしょうね。

Karlson は 2002年に『 Today 』( Prophone ) という尖がったスタンダード集を出していますが、彼の手にかかるとスタンダードといえど、聴きごたえがあります。硬質で先鋭的、時にアヴァンギャルドでさえあるスタイルながらも、浮き立つような美しいメロディーが時折表出してくる、いわば攻撃的抒情派ピアニスト、Karlson。彼の存在なくしてこの名盤は生まれ得なかったと断言します。恐るべし Karlson !

1曲目≪ In a Pensive Place ≫ はいかにも北欧的な静謐な空気感を漂わせるバラード。その空気感を受け継ぎ静かに始まる2曲目は≪ Days of Wine and Roses ≫。この手垢にまみれたスタンダードが鮮やかな色彩を放ちながら蘇ります。特に Karlson のソロが凄いです。≪ Days of Wine and Roses ≫ のピアノソロでは、Pat Martino の『 Exit 』におさめられた Gil Goldstein のそれがベストだと思っていましたが、この Karlson のソロはそれよりも美しい。Peter にしても、情感の音への溶け込ませ方が以前にも増してうまくなっています。北欧版詫び寂びの世界観。

Peter Asplund、イイ感じに仕上がってきていますね~。至極当然のことですが、プロといえど技術的に巧くなっていくわけで、その意味では彼は非常に将来が楽しみなアーティストです。必聴・必携の大推薦盤です。


Peter Asplund の Official Web Site はこちら


Jacob Karlzon 『 Big 5 』 2003 Prophone PCD069

いつか紹介しようと思いつつも今まで機会がなかったので、この際、ここで紹介しておきます。Peter Asplund と Karl-Martin Almqvist ( ts ) の2管フロント。2人ともSJO のメンバーですね。全編 Karlzon のオリジナルで、激しく興奮する質の高い楽曲が並んでいます。めちゃくちゃカッコいいです。
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2008/03/30 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Peter Asplund 『 As Knights Concur 』

   ↑  2008/03/30 (日)  カテゴリー: 未分類

ブログもご覧ください。

Anywhere.FM by Criss  スウェーデンの中堅トランペッター Peter Asplund (ピーター・アスプランド)の通算5作目となる新作です。前作『 Lochiel’s Warning 』( 前項あり )が2004年の発売でしたから実に4年ぶりとなります。彼の新作が出るのを首を長くして待っておられた方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。この新作、期待を裏切らない出来のよさです。前作も素晴らしい作品でしたが、それを上回る高品位です。またまた惚れてしまいました。そう思うと昨年末に原宿クエストホールに「 Swedish Beauty Live 」のバック・メンバーとして来日していたのに観れなかったのが悔やまれます。ますは簡単に経歴を。69年にストックホルムの郊外の町、セデルティエに生まれた Peter は、両親が音楽教師であったこともあり、音楽的に恵まれた幼少期を過ごしました。そして何と4歳の時に聴いたルイ・アームストロングに衝撃を受け、将来ジャズ・ミュージシャンになろうと決心したそうです。10歳になる頃には地元のクラブ・バンドやジャズ・コンボに入り演奏するようになり、16歳で地元の音楽学校に入学。2年間のストックホルムでの学生生活を経て、名門である王立ストックホルム音楽院に入学しています。スウェーデン国内では非常に高い評価を得ており、ジャズに限らずポップスやソウル系などの各方面からオフャーが殺到しているようです。現在はスウェーデンの3大名門ビッグバンドのうちの2つ、 Tolvan Big BandStockholm Jazz Orchestra ( 以下SJO )に在籍し、一方で自己のバンドやJacob karlzon のバンドなど、数多くのプロジェクトに参加しているようです。 おそらく、僕らが彼の演奏を始めて耳にしたのは Jan Lundgen and Peter Asplundの共同名儀による『 California Connection 』( 1997 Four Leaf Clover )ではないでしょうか。( 1999 年に Jan Lundgren の単独名義で Fresh Sound からリイシューされています。)当時はまだPeter は10代でしたから仕方ないのですが、やはり米国のハード・バッパー(特にクリフォード・ブラウンが好きだったようです)を手本にしたような精悍闊達な折り目正しい正統派バッパーでした。しかしまあ、巧いけどそれほど印象には残らない作品だったのです。そのため個人的には当時の彼のリーダー作には全然興味がありませんでした。『 Open Mind 』( 1995 Dragon )、『 Melos 』( 1999 Sittle )、そして『 Satch as Such 』( 2000 Sittle )と、コンスタントに作品をリリースしていたものの、すべて見逃しています。やっと彼の作品を聴いたのが2004年の前作『 Lochiel’s Warning 』というわけで、以来、Peter 聴きたさに SJO の作品を買い漁っているのですが、ひとつの作品中、彼のソロはせいぜい1回、ないしは2回ですのでどうしても欲求不満になっちゃいます。 まあ、SJOのリーダーは≪北欧のアート・ブレイキー≫の異名を持つトランペットの Fredrik Noren ( フレデリック・ノーレン )ですからどうしても Peter のソロは控えめになるのは仕方ありません。そうそう、Atomic の Mangus Broo もいるし。それに SJO には看板ソリスト Karl-Martin Almqvist もいますしね。 閑話休題。今回の新作は前回同様、レギュラー・メンバーである Jacob Karlson ( p )、Hans Andersson ( b )、Johan Loferantz Ramsay ( ds ) の4tet 編成です。全8曲中彼のオリジナルは3曲と、前作に比べてやや少なめです。その他はスタンダードとなるわけですが、ありきたりの定型的スタンダード演奏ではなく、かなり刺激的なアレンジが施されています。そしてその要はやはり Jacob Karlson でしょうね。Karlson は 2002年に『 Today 』( Prophone ) という尖がったスタンダード集を出していますが、彼の手にかかるとスタンダードといえど、聴きごたえがあります。硬質で先鋭的、時にアヴァンギャルドでさえあるスタイルながらも、浮き立つような美しいメロディーが時折表出してくる、いわば攻撃的抒情派ピアニスト、Karlson。彼の存在なくしてこの名盤は生まれ得なかったと断言します。恐るべし Karlson ! 1曲目≪ In a Pensive Place ≫ はいかにも北欧的な静謐な空気感を漂わせるバラード。その空気感を受け継ぎ静かに始まる2曲目は≪ Days of Wine and Roses ≫。この手垢にまみれたスタンダードが鮮やかな色彩を放ちながら蘇ります。特に Karlson のソロが凄いです。≪ Days of Wine and Roses ≫ のピアノソロでは、Pat Martino の『 Exit 』におさめられた Gil Goldstein のそれがベストだと思っていましたが、この Karlson のソロはそれよりも美しい。Peter にしても、情感の音への溶け込ませ方が以前にも増してうまくなっています。北欧版詫び寂びの世界観。Peter Asplund、イイ感じに仕上がってきていますね~。至極当然のことですが、プロといえど技術的に巧くなっていくわけで、その意味では彼は非常に将来が楽しみなアーティストです。必聴・必携の大推薦盤です。Peter Asplund の Official Web Site はこちらJacob Karlzon  『 Big 5 』 2003 Prophone PCD069いつか紹介しようと思いつつも今まで機会がなかったので、この際、ここで紹介しておきます。Peter Asplund と Karl-Martin Almqvist ( ts ) の2管フロント。2人ともSJO のメンバーですね。全編 Karlzon のオリジナルで、激しく興奮する質の高い楽曲が並んでいます。めちゃくちゃカッコいいです。 Anywhere.FM by Criss 
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2008/03/30 | Comment (10) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Stephane Guillaume 『 Soul Role 』

   ↑  2008/03/29 (土)  カテゴリー: 未分類

新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

ビッグバンドというと、形式としてはアンサンブル中心の音楽で、ソリストとしては稼げないB級ジャズメンの集合体、というイメージが昔からあり、どうしても敬遠しがちなジャズ・ファンも多いのではないでしょうか。確かに昔はそうだったかもしれませんが、最近は違いますよね。例えは米国のMingus Big Band や Maria Schneider Orchestra 、あるいは Bob Mintzer Big Band にしたって、メンバーの多くが自己のグループを率い、一国一城の主として活動しているトップ・ミュージシャンであったりするわけです。

このところ拙ブログで取り上げているParis Jazz Beg Band にしたって、Herve Meschinet ( as fl )、Stephane Chausse ( as fl )、Alfio Origlio ( p )、Fabien Mary ( tp )、Stephane Huchard ( ds ) などなど、フランス・ジャズ界の一流どころが集結しちゃっているのですから、単にビッグバンドとして片付けられない凄さ、豪華さがあります。

そんな中でも異様な輝きを放っているのが、今日取り上げる Stephane Guillaume ( ステファン・ギョーム )です。彼はソプラノ、アルト、テナーはもちろん、クラリネット、バスクラ、各種フルートまでも扱う超絶技巧のマルチリード奏者です。Pierre De Bethmann がライナーの中で、“ Stephane can play an incalculable number of wind instruments, ~ ”と書いているところをみると、もしかすると、、、オカリナや尺八も吹けるのかもしれません(笑)。

で、この方、一度その音を聴けば誰しも腰を抜かすぐらい巧いのに、何故か全然日本では話題になりません。今回記事を書くにあたりGoogle で検索をかけてみたものの、国内でヒットするのはブログ『 晴れ時々ジャズ 』のアーティチョークさん、『 オラシオ主催万国音楽博覧会 』のオラシオさん、そして『 Jazz & Drummer 』のnary さんの記事ぐらいです。ほとんどは仏語の記事(しかしそれほど多くはない)で、英語で彼を取り上げた記事は皆無です。今日これだけ世界がグローバル化しているにもかかわらず、やはりジャズの世界はまだまだニューヨークがその中心軸であって、フランチ・ジャズが世界で認められるにはまだしばらくの時間を要するみたいです。これだけ実力があるのだからJean-Michel Pilc のようにニューヨークで行ってしまえばいいのに、と思ったりしますが、何故か海を渡ろうとしないのですね。ちょっと不思議。

さて、経歴に関してはすでにアーティチョークさんが詳しく書かれていますから(こちら)、ここでは簡単に記すだけにしておきます。Stephane Guillaume (出生地、出生日ともに不明)は17歳でジャズの世界に飛び込み、Jean Bonal、Jacques Vidal らのサイドメンとして活動する一方で、パリ国立音楽院でクラシック音楽を学び、その時期に最優秀賞も受賞しています。94年から97年には『 ギル・エバンス音楽的生涯 』の著者として有名なLaurent Cugny ( ローラン・キュニー)が音楽監督を務めた時期の Orchestre National de Jazz (国立ジャズ・オーケストラ)に参加しています。96年には初リーダー作『 Maiga 』をリリース。その後も『 Soul Role #1 』 ( 2004 0+music )、『 Intra-Muros 』( 2006 0+music )と、現在までに3作品を制作しています。近年の活動としては、Didier Rockwood の4tet、Benoit Sourisse and Andre Charlier のグループ、Christophe Wallemme の5tet、および PJBBの要として腕を揮っています。

本作『 Soul Role #1 』は彼の第二作目の作品です。僕は第三作目の『 Intra-Muros 』よりも好きです。単純にフロント1管よりも2管が好きだからですが。嬉しいことに本作には前述した トランペットのClaude Egea ( クラウド・エジャ )が入っているんです。全10曲中、8曲が Stephane のオリジナル。タイトル曲は我が敬愛する Hein Van De Geyn 様のオリジナルです。

一聴しただけではほとんどメロディーの余韻が残らない楽曲ばかりですが、数回聴き込むうちに彼らの凄さが体感できるはずです。ドラムの Antoine Banville と Claude Egea 以外は全く知らないミュージシャンですが、みんな非常に巧いです。特にギターの Frederic Favarel にはかなり魅かれます。Stephane はテーマ部で木管楽器を オーバーダブしたりと工夫を凝らしていますが、やや作り込みい過ぎている感じがありスリルに欠けますが、流石にサックスでのソロは鳥肌ものです。徐々にエキサイティングしていき、最後には臨界点を超えて全く制御不能な野獣のごとく慟哭を繰り返し、、、果てる。そんな野性的なサックスに対してフルートを手にした楽曲では、抒情的で繊細な美しい美旋律を奏でるという、清潔と猥雑が併存した複雑なスタイルにどうしようもない魅力を感じます。

ジャケットにペタペタと貼られたMEZZOの推薦シール、JAZZMANの最高評価★★★★、そして Telerama の最高評価 ffff は伊達ではありませんぞ。みんなでこの超絶技巧を遺憾なくみせつけた傑作を楽しもうではありませんか。
http://anywhere.fm/criss/stephane_guillaume

Stephane Guillaume  『 Soul Role 』  2004  0+music  OP104
Stephane Guillaume  ( sax, cl, fl )
Antonie Banville  ( ds )
Marc Buronfosse  ( b )
Paul-Christian Staicu  ( p )
Claude Egea  ( tp )
David Patrois  ( vib )
Frederic Favarel  ( g )
Daniel Yvinec  ( b )


Stephane Guillaume  『 Intra-muros 』  2006  0+music OP116
彼の最新作。ギターの Frederic Favarel が輝いています。Jean-Philippe Viret のトリオでも素晴らし演奏を披露していたドラムの Antoine Banville も参加。


Antoine Herve  『 Road Movie 』  2006  nocturne  NTCD391
手元のディスクの中で、ステファンの一番新しい演奏が聴けるのがおそらくこれ。フランス・ジャズ界のサラブレット、アントワン・エルヴェの最新作。Michel Portal が2曲、Stephane が4曲で参加しています。弦楽4重奏も加わり、シンフォニック・プログレに通じるドラマ性のある作品です。アントワンの作曲力に焦点をあてた作品ですが、時折発せられるアントワンの鋭角的なソロも実にカッコいいです。壮大な音空間が繰り広げられるM-7 ≪ Demons Tares ≫ が白眉。(私 criss の anywhere.FM で聴けます。どうぞこちらへ→http://anywhere.fm/criss/antonie_herve )


Philip Catherine  『 I Remember you 』  1991  criss cross 1048
タイトル曲≪ Soul Role ≫ のオリジナル・ヴァージョンが収められているフィリップ・カテリーンの作品。思わず口笛を吹きたくなるような美しいバラードです。結構、これ、愛聴してます。
Phiilip Catherine  ( g ) Tom Harrell  ( tp )  Hein Van De Geyn  ( b )

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2008/03/29 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Stephane Guillaume / Soul Role

   ↑  2008/03/29 (土)  カテゴリー: tenor

ビッグバンドというと、形式としてはアンサンブル中心の音楽で、ソリストとしては稼げないB級ジャズメンの集合体、というイメージが昔からあり、どうしても敬遠しがちなジャズ・ファンも多いのではないでしょうか。確かに昔はそうだったかもしれませんが、最近は違いますよね。例えは米国のMingus Big Band や Maria Schneider Orchestra 、あるいは Bob Mintzer Big Band にしたって、メンバーの多くが自己のグループを率い、一国一城の主として活動しているトップ・ミュージシャンであったりするわけです。

このところ拙ブログで取り上げているParis Jazz Beg Band にしたって、Herve Meschinet ( as fl )、Stephane Chausse ( as fl )、Alfio Origlio ( p )、Fabien Mary ( tp )、Stephane Huchard ( ds ) などなど、フランス・ジャズ界の一流どころが集結しちゃっているのですから、単にビッグバンドとして片付けられない凄さ、豪華さがあります。

そんな中でも異様な輝きを放っているのが、今日取り上げる Stephane Guillaume ( ステファン・ギョーム )です。彼はソプラノ、アルト、テナーはもちろん、クラリネット、バスクラ、各種フルートまでも扱う超絶技巧のマルチリード奏者です。Pierre De Bethmann がライナーの中で、“ Stephane can play an incalculable number of wind instruments, ~ ”と書いているところをみると、もしかすると、、、オカリナや尺八も吹けるのかもしれません(笑)。

で、この方、一度その音を聴けば誰しも腰を抜かすぐらい巧いのに、何故か全然日本では話題になりません。今回記事を書くにあたりGoogle で検索をかけてみたものの、国内でヒットするのはブログ『 晴れ時々ジャズ 』のアーティチョークさん、『 オラシオ主催万国音楽博覧会 』のオラシオさん、そして『 Jazz & Drummer 』のnary さんの記事ぐらいです。ほとんどは仏語の記事(しかしそれほど多くはない)で、英語で彼を取り上げた記事は皆無です。今日これだけ世界がグローバル化しているにもかかわらず、やはりジャズの世界はまだまだニューヨークがその中心軸であって、フランチ・ジャズが世界で認められるにはまだしばらくの時間を要するみたいです。これだけ実力があるのだからJean-Michel Pilc のようにニューヨークで行ってしまえばいいのに、と思ったりしますが、何故か海を渡ろうとしないのですね。ちょっと不思議。

さて、経歴に関してはすでにアーティチョークさんが詳しく書かれていますから(こちら)、ここでは簡単に記すだけにしておきます。Stephane Guillaume (出生地、出生日ともに不明)は17歳でジャズの世界に飛び込み、Jean Bonal、Jacques Vidal らのサイドメンとして活動する一方で、パリ国立音楽院でクラシック音楽を学び、その時期に最優秀賞も受賞しています。94年から97年には『 ギル・エバンス音楽的生涯 』の著者として有名なLaurent Cugny ( ローラン・キュニー)が音楽監督を務めた時期の Orchestre National de Jazz (国立ジャズ・オーケストラ)に参加しています。96年には初リーダー作『 Maiga 』をリリース。その後も『 Soul Role #1 』 ( 2004 0+music )、『 Intra-Muros 』( 2006 0+music )と、現在までに3作品を制作しています。近年の活動としては、Didier Rockwood の4tet、Benoit Sourisse and Andre Charlier のグループ、Christophe Wallemme の5tet、および PJBBの要として腕を揮っています。

本作『 Soul Role #1 』は彼の第二作目の作品です。僕は第三作目の『 Intra-Muros 』よりも好きです。単純にフロント1管よりも2管が好きだからですが。嬉しいことに本作には前述した トランペットのClaude Egea ( クラウド・エジャ )が入っているんです。全10曲中、8曲が Stephane のオリジナル。タイトル曲は我が敬愛する Hein Van De Geyn 様のオリジナルです。

一聴しただけではほとんどメロディーの余韻が残らない楽曲ばかりですが、数回聴き込むうちに彼らの凄さが体感できるはずです。ドラムの Antoine Banville と Claude Egea 以外は全く知らないミュージシャンですが、みんな非常に巧いです。特にギターの Frederic Favarel にはかなり魅かれます。Stephane はテーマ部で木管楽器を オーバーダブしたりと工夫を凝らしていますが、やや作り込みい過ぎている感じがありスリルに欠けますが、流石にサックスでのソロは鳥肌ものです。徐々にエキサイティングしていき、最後には臨界点を超えて全く制御不能な野獣のごとく慟哭を繰り返し、、、果てる。そんな野性的なサックスに対してフルートを手にした楽曲では、抒情的で繊細な美しい美旋律を奏でるという、清潔と猥雑が併存した複雑なスタイルにどうしようもない魅力を感じます。

ジャケットにペタペタと貼られたMEZZOの推薦シール、JAZZMANの最高評価★★★★、そして Telerama の最高評価 ffff は伊達ではありませんぞ。みんなでこの超絶技巧を遺憾なくみせつけた傑作を楽しもうではありませんか。
http://anywhere.fm/criss/stephane_guillaume

Stephane Guillaume  『 Soul Role 』  2004  0+music  OP104
Stephane Guillaume  ( sax, cl, fl )
Antonie Banville  ( ds )
Marc Buronfosse  ( b )
Paul-Christian Staicu  ( p )
Claude Egea  ( tp )
David Patrois  ( vib )
Frederic Favarel  ( g )
Daniel Yvinec  ( b )


Stephane Guillaume  『 Intra-muros 』  2006  0+music OP116
彼の最新作。ギターの Frederic Favarel が輝いています。Jean-Philippe Viret のトリオでも素晴らし演奏を披露していたドラムの Antoine Banville も参加。


Antoine Herve  『 Road Movie 』  2006  nocturne  NTCD391
手元のディスクの中で、ステファンの一番新しい演奏が聴けるのがおそらくこれ。フランス・ジャズ界のサラブレット、アントワン・エルヴェの最新作。Michel Portal が2曲、Stephane が4曲で参加しています。弦楽4重奏も加わり、シンフォニック・プログレに通じるドラマ性のある作品です。アントワンの作曲力に焦点をあてた作品ですが、時折発せられるアントワンの鋭角的なソロも実にカッコいいです。壮大な音空間が繰り広げられるM-7 ≪ Demons Tares ≫ が白眉。(私 criss の anywhere.FM で聴けます。どうぞこちらへ→http://anywhere.fm/criss/antonie_herve )


Philip Catherine  『 I Remember you 』  1991  criss cross 1048
タイトル曲≪ Soul Role ≫ のオリジナル・ヴァージョンが収められているフィリップ・カテリーンの作品。思わず口笛を吹きたくなるような美しいバラードです。結構、これ、愛聴してます。
Phiilip Catherine  ( g ) Tom Harrell  ( tp )  Hein Van De Geyn  ( b )

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2008/03/29 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Herve Meschinet 『 Night In Tokyo 』

   ↑  2008/03/27 (木)  カテゴリー: 未分類

新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

以前、僕は欧州圏もアメリカ圏もジャズにおいてはまったく分け隔てなく聴いていたのですが、気がつくとどうしても欧州圏音楽に夢中になっている自分がいたりします。有名無名にかかわらず、良いジャズを偏見なく見極める聴解力を身につけ、アメリカ、欧州、日本にかかわらず、世界中の素晴らしいジャズをずっと聴いていきたいと思っているのですが、不思議と魅かれる音楽は欧州圏に集中していたりします。僕にとって欧州圏のジャズは、おそらく≪何かわくわくする新しい音楽≫を探検するにはもってこいの、未開拓の広大な原野だからなのかもしれません。

そんなわけで、今日も懲りずに前回に引き続き“ Paris Jazz Big Band ”(以下PJBB)関連の作品ということで、アルト・サックス兼フルート奏者の Herve Meschinet ( エルヴェ・メシネ )の『 Night in Tokyo 』( 2006 Cristal Records )を引っ張り出して聴いております。

本作は全編フルートを演奏していますが、一般的には Michel Legrand ( ミシェル・ルグラン )の諸作品でのアルティストとしてのイメージが強いかと思います。僕が彼を初めて知ったのもミシェル・ルグランの久々のビッグバンド作品として話題を呼んだ97年の作品『 Big Band 』(オリジナル・タイトルは『 Le Petit Journal 』)での彼の演奏でした。その作品の中でルグランがフィル・ウッズのために書いた名曲 ≪ Images ≫ をビッグ・バンド・アレンジで再演しているのですが、そこでフィル・ウッズをも凌駕する素晴らしソロを披露していたのがこのエルヴェ・メシネというアルティストだったのです。

ちなみにこの『 Big Band 』、近年のルグランの作品の中では最高に乗りがよく、ビッグバンド好きには絶対のお薦め作品ですよ。

エルヴェ・メシネ(出生地、出生日とも不明)は、70年から77年までサンテティエンヌ音楽院でまずフルートを学び、次いで81年から84年にかけてサロン・デ・プロバンスにある IMFP ( Music Institute for the Vocational Education:プロ養成のための音楽学院 )でサックスを習得しています。その後パリに移住し、Rene Urtreger ( ルネ・ウルトルジェ )や Luigi Trusssardi ( ルイジ・トラサルディ )らとの活動を開始し、さらに90年代に入るとミシェル・ルグランの数多くの映画音楽の作品に参加するにようになり名声を得ています。2000年からはPJBBの主要メンバーとして3作品すべてに参加しています。

個人名義での作品は、ピアニスト William Lecomte ( ウィリアム・ルコント )が参加した97年の『 Canonblues 』がデビュー作で、これは98年の Django D’or ( ジャンゴ金賞 )を獲得しています。
(詳しい Biographie はこちら。ただし仏語ですけど。)

本作『 Night in Tokyo 』は、彼にとっては実に9年ぶりとなる第二弾で、潔く全編フルートで勝負した作品です。メンバーは、前回取り上げたやはりPJBBの ピアニストであるAlfio Origlio ( アルフィオ・オリリオ )のほかに、Christophe Levan ( b )、Christophe Bras ( dr )、Xavier Sanchez ( perc )、Gilles Renne ( key, g )、Aly Keita ( balafon )、Christophe Gaussent ( g )、DJ Cheers ( programming & Drum Machines ) らが参加しています。

イザビエ・サンチェスはアルフィオ・オリリオの『 Ascnedances 』にも参加していたパーカッショニストですが、ここで扱っている楽器は Cajon ( カホン )と呼ばれるフラメンコなどでよく用いられるペルー発祥の四角い打楽器です。また、アリ・ケイタが弾く Balafon ( バラフォン )はアフリカの木琴です。曲者なのは、DJ Cheers というプログラマーで、打ち込み系の(しかもなにやらチープな感じでひと昔前の打ち込みっぽい)曲を2曲演奏しているのですが、これがアルバム全体の統一感を希薄にしている感が否めません。

軽やかで心地よいフルートの音色は、ラテン、ブラシル系のジャズによく似合うし、また爽やかさを求めるライト・フュージョンとの相性も良いですよね。本作でもサンバやタンゴ調のオリジナルを演奏していて、いかにも南仏プロヴァンスの薫り漂う爽やかでクールな感触が心地よいですが、一方で、4ビートの楽曲に正面から向かい合い、丁々発止な素晴らしインタープレイで聴き手を魅了してくれます。表向きはBGM的軽薄さを装いながらも、実は凄いことをしてるんだぞ、という職人気質が随所に感じられるなかなかの快作ではないでしょうか。


Michel Legrand  『 Big Band 』  2000 Verve
もともとは97年にミシェル・ルグランの自己レーベルから『 Le Petit Journal 』というタイトルで発売されたものですが、プレス数極少のため2000年に Verve からリイシューされた作品です。ルグランは永きに渡りほとんど映画音楽だけに携わってきたため、本作は64年の『 Legrand Big Band Jazz For Rechard Rogers 』以来、何と33年ぶりとなるビッグバンド作品となりました。本作にはエルヴェ・メシネ以外にも、ベルモント・ブラザーズ(ステファン&ライオネル)やクロード・エジャ( tp )など、当時のフランス界の精鋭達も名を連ねており、各人のソロはどれも素晴らしいものばかりです。
クロード・エジャって、ご存じない方も多いと思いますが、Captain Mercier のメンバーで、Stephane Guillame (ステファン・ギョーム)の作品やにも参加している凄腕です。(ギョームは次回アップ予定)
エジャの動画が少しですがYouTube にアップされてましたので、ぜひご覧ください。

<!-- Captain Mercier -->

キャプテン・マルシエの映像もついでに貼っておきます。
フランスの Power of Tpwer とも言うべきブラス・ロック、ファンク・ソウル系のバンドです。

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2008/03/27 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Herve Meschinet / Night In Tokyo

   ↑  2008/03/27 (木)  カテゴリー: alto
Herve Meschinet  『 Night In Tokyo 』

以前、僕は欧州圏もアメリカ圏もジャズにおいてはまったく分け隔てなく聴いていたのですが、気がつくとどうしても欧州圏音楽に夢中になっている自分がいたりします。有名無名にかかわらず、良いジャズを偏見なく見極める聴解力を身につけ、アメリカ、欧州、日本にかかわらず、世界中の素晴らしいジャズをずっと聴いていきたいと思っているのですが、不思議と魅かれる音楽は欧州圏に集中していたりします。僕にとって欧州圏のジャズは、おそらく≪何かわくわくする新しい音楽≫を探検するにはもってこいの、未開拓の広大な原野だからなのかもしれません。

そんなわけで、今日も懲りずに前回に引き続き“ Paris Jazz Big Band ”(以下PJBB)関連の作品ということで、アルト・サックス兼フルート奏者の Herve Meschinet ( エルヴェ・メシネ )の『 Night in Tokyo 』( 2006 Cristal Records )を引っ張り出して聴いております。

本作は全編フルートを演奏していますが、一般的には Michel Legrand ( ミシェル・ルグラン )の諸作品でのアルティストとしてのイメージが強いかと思います。僕が彼を初めて知ったのもミシェル・ルグランの久々のビッグバンド作品として話題を呼んだ97年の作品『 Big Band 』(オリジナル・タイトルは『 Le Petit Journal 』)での彼の演奏でした。その作品の中でルグランがフィル・ウッズのために書いた名曲 ≪ Images ≫ をビッグ・バンド・アレンジで再演しているのですが、そこでフィル・ウッズをも凌駕する素晴らしソロを披露していたのがこのエルヴェ・メシネというアルティストだったのです。

ちなみにこの『 Big Band 』、近年のルグランの作品の中では最高に乗りがよく、ビッグバンド好きには絶対のお薦め作品ですよ。

エルヴェ・メシネ(出生地、出生日とも不明)は、70年から77年までサンテティエンヌ音楽院でまずフルートを学び、次いで81年から84年にかけてサロン・デ・プロバンスにある IMFP ( Music Institute for the Vocational Education:プロ養成のための音楽学院 )でサックスを習得しています。その後パリに移住し、Rene Urtreger ( ルネ・ウルトルジェ )や Luigi Trusssardi ( ルイジ・トラサルディ )らとの活動を開始し、さらに90年代に入るとミシェル・ルグランの数多くの映画音楽の作品に参加するにようになり名声を得ています。2000年からはPJBBの主要メンバーとして3作品すべてに参加しています。

個人名義での作品は、ピアニスト William Lecomte ( ウィリアム・ルコント )が参加した97年の『 Canonblues 』がデビュー作で、これは98年の Django D’or ( ジャンゴ金賞 )を獲得しています。
(詳しい Biographie はこちら。ただし仏語ですけど。)

本作『 Night in Tokyo 』は、彼にとっては実に9年ぶりとなる第二弾で、潔く全編フルートで勝負した作品です。メンバーは、前回取り上げたやはりPJBBの ピアニストであるAlfio Origlio ( アルフィオ・オリリオ )のほかに、Christophe Levan ( b )、Christophe Bras ( dr )、Xavier Sanchez ( perc )、Gilles Renne ( key, g )、Aly Keita ( balafon )、Christophe Gaussent ( g )、DJ Cheers ( programming & Drum Machines ) らが参加しています。

イザビエ・サンチェスはアルフィオ・オリリオの『 Ascnedances 』にも参加していたパーカッショニストですが、ここで扱っている楽器は Cajon ( カホン )と呼ばれるフラメンコなどでよく用いられるペルー発祥の四角い打楽器です。また、アリ・ケイタが弾く Balafon ( バラフォン )はアフリカの木琴です。曲者なのは、DJ Cheers というプログラマーで、打ち込み系の(しかもなにやらチープな感じでひと昔前の打ち込みっぽい)曲を2曲演奏しているのですが、これがアルバム全体の統一感を希薄にしている感が否めません。

軽やかで心地よいフルートの音色は、ラテン、ブラシル系のジャズによく似合うし、また爽やかさを求めるライト・フュージョンとの相性も良いですよね。本作でもサンバやタンゴ調のオリジナルを演奏していて、いかにも南仏プロヴァンスの薫り漂う爽やかでクールな感触が心地よいですが、一方で、4ビートの楽曲に正面から向かい合い、丁々発止な素晴らしインタープレイで聴き手を魅了してくれます。表向きはBGM的軽薄さを装いながらも、実は凄いことをしてるんだぞ、という職人気質が随所に感じられるなかなかの快作ではないでしょうか。


Michel Legrand  『 Big Band 』  2000 Verve
もともとは97年にミシェル・ルグランの自己レーベルから『 Le Petit Journal 』というタイトルで発売されたものですが、プレス数極少のため2000年に Verve からリイシューされた作品です。ルグランは永きに渡りほとんど映画音楽だけに携わってきたため、本作は64年の『 Legrand Big Band Jazz For Rechard Rogers 』以来、何と33年ぶりとなるビッグバンド作品となりました。本作にはエルヴェ・メシネ以外にも、ベルモント・ブラザーズ(ステファン&ライオネル)やクロード・エジャ( tp )など、当時のフランス界の精鋭達も名を連ねており、各人のソロはどれも素晴らしいものばかりです。
クロード・エジャって、ご存じない方も多いと思いますが、Captain Mercier のメンバーで、Stephane Guillame (ステファン・ギョーム)の作品やにも参加している凄腕です。(ギョームは次回アップ予定)
エジャの動画が少しですがYouTube にアップされてましたので、ぜひご覧ください。
>キャプテン・マルシエの映像もついでに貼っておきます。
フランスの Power of Tpwer とも言うべきブラス・ロック、ファンク・ソウル系のバンドです。

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2008/03/27 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Alfio Origlio 『 Ricordo 』

   ↑  2008/03/25 (火)  カテゴリー: 未分類

ブログもご覧ください。

先週の木曜日から春休みをいただき、家族で3泊4日の沖縄旅行に出かけてきました。自宅から羽田まで30分、飛行機に乗って2時間と、手軽に行けることもあってもう10回以上は訪れている沖縄ですが、決して僕自身、海好きというわけではありません。むしろ背の立たない海は怖いし、船酔いはひどいし、全くもって海とは縁遠い人間なのです。ただ完全に仕事を忘れ去るためには物理的、空間的に東京から遠く離れることが最も重要であって、箱根や熱海では何かあったら車を飛ばして仕事場まで戻れてしまうという気持ちがどうしても付き纏い、休暇の意味をなさないのです。かといってハワイじゃ遠すぎるし、ちょうどいいのが沖縄本島や石垣島なんですよね。

宿泊はいつものANA系のラグナガーデンホテル。このホテルは飛行場からのアクセスが良く、何処へ移動するにも便利なのでよく利用しています。クラブ会員になるとかなりお得です。

いつものように妻や子供がプールで遊んでいるのを眺めながら、時折、奇麗なお姉さんの水着姿もチラ見しながら、一日中プールサイドで読書をして過ごし、腹がへれば沖縄そばを食べ、オリオンビールを飲み、夜は寝たいだけ寝て、しっかり2キロも太って帰ってきました。

さて、今日は前回予告したように“ Paris Jazz Big Band ”(以下PJBB)関連の作品ということで、PJBBのピアニストAlfio Origlio(アルフィオ・オリリオ) の2001年の作品を聴いてみることにしょう。

PJBB初代ピアニストのEric Legnini(エリック・レニーニ)の後任として2000年頃からPJBBに参加しています。PJBBの創立は1999年で、2000年録音のPJBBデビュー作『 A Suivre! 』ですでにAlfioは1曲だけですが参加しているところをみると、Eric Legniniの在籍期間はほんの僅かであったと思われます。

ところでAlfioは南仏グルノーブルの生まれですが出生日は不明です。インターネットで検索してみましたがどうしてもわかりません。しかし、プロとして20年近くのキャリアがあることと、メタボリックな恰幅の良い外見から勝手に想像すると、Baptiste Trotignon( 1975~ )よりは少し上の世代で、Jean-Pierre Como( 1963~ )やpierre de bethmann( 1965~ )よりは若い年齢、つまり40歳前後ではないかと想像します。

まずは簡単に彼の経歴を記しておきますと、グルノーブルおよびアヌシー音楽院でクラシック音楽を学んだ後、独学でジャズや現代音楽を習得した Alfio は、さらにはBernard Maury、Martial Solal、Richie Beirach らの薫陶をうけました。そしてモントリオールやモントルーなどの数多くの名立たるフェスティバルに出演する一方で、現在はPJBB の専任ピアニストとして活動中です。ウイーンやパリのジャズ祭での受賞歴もあり、また、Salif Keita、Henri Salvador、Marcia Maria らなど、ワールド・ミュージック界の大物達のツアーに参加したりと、その民俗音楽にも精通した幅広い音楽性とテクニックを武器に精力的に活躍しています。

現在までに制作された彼のリーダー作品は3枚。2000年リリースされた『 Passeggiata 』 が初リーダー作で、2001年に本作、2006年に『 Ascendances 』を発表してきています。レーベルはいずれもフランスの新興インディーズ・レーベルのCristal Records です。『 Ascendances 』は拙ブログでも『 2006年極私的愛聴盤ピアノ20選 』で紹介させていただいています。

本作はシンプルなピアノ・トリオ編成ですが、そのメンバーが凄いのです。ベースが Remy Vignolo、ドラムスが Andre Ceccarelli、と、およそ考えうるフランスジャズ界最高の布陣なのです。

収録曲は全8曲で、ビージーズのヒット曲≪ How Deep is Your Love ≫ とRemy Vignolo のオリジナル曲≪ Per Alfio ≫ 以外は Alfio のオリジナルで構成されています。そして、M-2 ≪ Zebulon ≫ は親友である Dominique Di Piazza へ、M-3 ≪ Lola ≫ は Kenny Kirkland へ、M-6 ≪ Mauresque ≫ は 恩師であるBernard maury へ、M-7 ≪ Didonade ≫ は敬愛する Michel Petrucciani へそれそれ捧げられたオマージュ集です。

その楽曲は溜息がでるほど美しくエレガントなのですが、僕が彼に最も魅力を感じるのはそのアドリブでの比類なきメロディー・センスです。うっとりするような耽美なメロディー・センスというものは、いくら修練を積んでも身に付くものではありません。

まあ、欧州耽美派ピアニストも玉石混淆の世界で、そんな中からいかに「玉」を見出すかが難しいわけですが、彼のような極上の「玉」を見つけ出したときの喜びは格別です。柔らかに静かに情景を描いていくような楽曲に思わず陶酔させられてしまうこと必至です。もちろん Remy Vignolo と Andre Ceccarelli との呼吸を感じ取りながら進行する有機的な絡みも素晴らしいです。

フランスのポスト・モダン抒情派路線の王道を行く新世代ピアニストとして、これからも絶対目が離せないアーティストだと思われます。

P.S. ヘンリ・サルヴァドールといえば、2月13日に脳動脈瘤破裂による脳出血で
亡くなられていたのですね。享年90歳でした。僕はある方の影響で80年代前半に少しばかりフランス・ポップスにのめり込んだ時期があり、セルジュ・ゲンスブール(&ゲーン・バーキン)からシャグラン・ダムールまで節操なく聴いていたのですが、そんな中でヘンリ・サルバドールも数枚LPを買ってよく聴いたものです。今では手元にはベスト盤CDが1枚しかありませんが、絶対手元に置いておきたい歌声です。ご冥福をお祈りします。


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2008/03/25 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Alfio Origlio / Ricordo

   ↑  2008/03/25 (火)  カテゴリー: piano
alfio orgilio ricordo1
先週の木曜日から春休みをいただき、家族で3泊4日の沖縄旅行に出かけてきました。自宅から羽田まで30分、飛行機に乗って2時間と、手軽に行けることもあってもう10回以上は訪れている沖縄ですが、決して僕自身、海好きというわけではありません。むしろ背の立たない海は怖いし、船酔いはひどいし、全くもって海とは縁遠い人間なのです。ただ完全に仕事を忘れ去るためには物理的、空間的に東京から遠く離れることが最も重要であって、箱根や熱海では何かあったら車を飛ばして仕事場まで戻れてしまうという気持ちがどうしても付き纏い、休暇の意味をなさないのです。かといってハワイじゃ遠すぎるし、ちょうどいいのが沖縄本島や石垣島なんですよね。

宿泊はいつものANA系のラグナガーデンホテル。このホテルは飛行場からのアクセスが良く、何処へ移動するにも便利なのでよく利用しています。クラブ会員になるとかなりお得です。

いつものように妻や子供がプールで遊んでいるのを眺めながら、時折、奇麗なお姉さんの水着姿もチラ見しながら、一日中プールサイドで読書をして過ごし、腹がへれば沖縄そばを食べ、オリオンビールを飲み、夜は寝たいだけ寝て、しっかり2キロも太って帰ってきました。

さて、今日は前回予告したように“ Paris Jazz Big Band ”(以下PJBB)関連の作品ということで、PJBBのピアニストAlfio Origlio(アルフィオ・オリリオ) の2001年の作品を聴いてみることにしょう。

PJBB初代ピアニストのEric Legnini(エリック・レニーニ)の後任として2000年頃からPJBBに参加しています。PJBBの創立は1999年で、2000年録音のPJBBデビュー作『 A Suivre! 』ですでにAlfioは1曲だけですが参加しているところをみると、Eric Legniniの在籍期間はほんの僅かであったと思われます。

ところでAlfioは南仏グルノーブルの生まれですが出生日は不明です。インターネットで検索してみましたがどうしてもわかりません。しかし、プロとして20年近くのキャリアがあることと、メタボリックな恰幅の良い外見から勝手に想像すると、Baptiste Trotignon( 1975~ )よりは少し上の世代で、Jean-Pierre Como( 1963~ )やpierre de bethmann( 1965~ )よりは若い年齢、つまり40歳前後ではないかと想像します。

まずは簡単に彼の経歴を記しておきますと、グルノーブルおよびアヌシー音楽院でクラシック音楽を学んだ後、独学でジャズや現代音楽を習得した Alfio は、さらにはBernard Maury、Martial Solal、Richie Beirach らの薫陶をうけました。そしてモントリオールやモントルーなどの数多くの名立たるフェスティバルに出演する一方で、現在はPJBB の専任ピアニストとして活動中です。ウイーンやパリのジャズ祭での受賞歴もあり、また、Salif Keita、Henri Salvador、Marcia Maria らなど、ワールド・ミュージック界の大物達のツアーに参加したりと、その民俗音楽にも精通した幅広い音楽性とテクニックを武器に精力的に活躍しています。

現在までに制作された彼のリーダー作品は3枚。2000年リリースされた『 Passeggiata 』 が初リーダー作で、2001年に本作、2006年に『 Ascendances 』を発表してきています。レーベルはいずれもフランスの新興インディーズ・レーベルのCristal Records です。『 Ascendances 』は拙ブログでも『 2006年極私的愛聴盤ピアノ20選 』で紹介させていただいています。

本作はシンプルなピアノ・トリオ編成ですが、そのメンバーが凄いのです。ベースが Remy Vignolo、ドラムスが Andre Ceccarelli、と、およそ考えうるフランスジャズ界最高の布陣なのです。

収録曲は全8曲で、ビージーズのヒット曲≪ How Deep is Your Love ≫ とRemy Vignolo のオリジナル曲≪ Per Alfio ≫ 以外は Alfio のオリジナルで構成されています。そして、M-2 ≪ Zebulon ≫ は親友である Dominique Di Piazza へ、M-3 ≪ Lola ≫ は Kenny Kirkland へ、M-6 ≪ Mauresque ≫ は 恩師であるBernard maury へ、M-7 ≪ Didonade ≫ は敬愛する Michel Petrucciani へそれそれ捧げられたオマージュ集です。

その楽曲は溜息がでるほど美しくエレガントなのですが、僕が彼に最も魅力を感じるのはそのアドリブでの比類なきメロディー・センスです。うっとりするような耽美なメロディー・センスというものは、いくら修練を積んでも身に付くものではありません。

まあ、欧州耽美派ピアニストも玉石混淆の世界で、そんな中からいかに「玉」を見出すかが難しいわけですが、彼のような極上の「玉」を見つけ出したときの喜びは格別です。柔らかに静かに情景を描いていくような楽曲に思わず陶酔させられてしまうこと必至です。もちろん Remy Vignolo と Andre Ceccarelli との呼吸を感じ取りながら進行する有機的な絡みも素晴らしいです。

フランスのポスト・モダン抒情派路線の王道を行く新世代ピアニストとして、これからも絶対目が離せないアーティストだと思われます。

P.S. ヘンリ・サルヴァドールといえば、2月13日に脳動脈瘤破裂による脳出血で
亡くなられていたのですね。享年90歳でした。僕はある方の影響で80年代前半に少しばかりフランス・ポップスにのめり込んだ時期があり、セルジュ・ゲンスブール(&ゲーン・バーキン)からシャグラン・ダムールまで節操なく聴いていたのですが、そんな中でヘンリ・サルバドールも数枚LPを買ってよく聴いたものです。今では手元にはベスト盤CDが1枚しかありませんが、絶対手元に置いておきたい歌声です。ご冥福をお祈りします。


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2008/03/25 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Nicolas Folmer 『 I Comme I Care 』

   ↑  2008/03/19 (水)  カテゴリー: 未分類

ブログもご覧ください。

今日から断続的にはなるかもしれませんが数回にわたり、先述した“ Paris Jazz Big Band ”関連の作品を紹介していこうと思っています。

まずは、同バンドのリーダーである Nicolas Folmer (ニコラ・フォルメル)の04年のデビュー作『 I COMME I CARE 』( Cristal Records ) から聴いてみることにしましょう。発売当時に本邦で輸入盤として出回っていたのかはわかりませんが、僕が本作を手にしたのは昨年8月に発売された国内盤(発売:Influence 販売BounDEE )です。実際に購入したのは今年に入ってからで、以後、“ Paris Jazz Big Band ”の『 Paris 24H 』と並び、超愛聴盤です。よくよく彼のディスコグラフィーを見てみますと、Stephane Huchard や Dee Dee Bridgwater らの作品で耳にしてはいたようですが、ちゃんと向かい合って聴くのは本作が初めて。あらためてディー・ディーのNorth Sea JazzでのライブDVDを観てみますと、ちゃんとDanielle Scannapiecoの隣にいました。あまりソロがなかったので目立ちませんがやはり巧いですね。(ちなみにこのDVD、バックミュージシャンが凄いですよ。フランス・ジャズ・ファンは必見です。)

まずは、彼の簡単な経歴を紹介しますと、パリ国立高等音楽院のジャズ学科を首席で卒業し、97年から2000年までDidier Levallet が音楽監督を務めた時期のOrchestre National de Jazz ( ONJ ) に参加。98年にはジャズ最優秀作曲賞を受賞しています。その一方で、Natalie Cole 、Diana Krall 、Dee Dee Bridgwater らなどのサポート・メンバーにも抜擢されています。99年には前述したように Pierre Bertrand と二人で“ Paris Jazz Big Band ”を結成し、数多くのフェスティバルに参加するとともに、現在はトゥーロン音楽院のジャズ学部で教鞭もとっているようです。

現在までにリーダー作は3枚。本作に次いで2006年に『 Fluide 』( Cristal)、2008年2月に『 Plays Michel Legrand 』( Cristal)を発売したばかりです。(ともに未聴。VENTO AZULさんに注文中。)

本作は、Andre Ceccarelli (ds)、Ira Coleman (b)、Alfio Origlio (p) から成る 4tet を基本に、曲によって Stephane Guilaume がテナーやフルートでゲスト参加するといった編成です。Ira Coleman 以外は全員“ Paris Jazz Big Band ”のメンバーですね。まさにフランス・ジャズ界の腕利き達が一堂に会した、といった感じで、若手精鋭Folmer への期待が感じられる豪華さです。一聴してまずはFolmer の超絶技巧ぶりに圧倒されます。Fabrizio Bosso をも凌駕する怒涛のマシンガン奏法。ほんと、凄いです。しかし本当に瞠目すべき点は、彼のずば抜けた作曲センスの良さ、です。絶対に米国ジャズメンの系譜からは生まれ得ぬ独特のメロディー感覚、リズム感がそこにはあります。また、音色も実に美しく、特にM-6 ≪ Les Naiades ≫ やM-10 ≪ Ballad a Leo ≫ などで聴かれる、ミュートの繊細な質感の心地よさは筆舌に尽くしがたい。

そしてFolmerの巧緻な楽曲の良さを際立たせる役を演じているのが、重鎮 Andre Ceccarelli です。チェカ爺の巧さは今さら語る必要もありませんが、ここでの彼のプレイには誰にでも“チェカ爺は凄い!”と唸らせる分かりやすさがあります。多彩なフィルイン、息をのむスリルあるプレス・ロール、時折ポリリズミックにリズム変化して意表を突き、楽曲に感動的なダイナミズムを与えていきます。

 フランスで活躍中のトランペッターというと、Paolo Presu やFlavio Boltro らが真っ先に思い浮かびますが、当然彼らはイタリア人。Erik Truffaz (エリック・トラファズ)だってフランス系スイス人ですからね。純然たるフランス人トランペッターでは、中堅のEric Le Lann (エリック・ルラン)と若手のFebien Mary (フェビアン・マリー) ぐらいしか思い浮かばないのですが、他にいますでしょうか?ま、そんなフランス・ジャズ界に登場した新世代を担うスターFolmerなのですが、日本ではいまだ話題にすらならないことが不思議で仕方ありません。

これぞまさに、≪ フランスの最先端のメインストリーム・ジャズを伝える珠玉のナンバーが詰まった名盤 ≫ ではないでしょうか。買って損はしませんよ。
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2008/03/19 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Nicolas Folmer 『 I Comme I Care 』

   ↑  2008/03/19 (水)  カテゴリー: trumpet
Nicolas Folmer  『 I Comme I Care 』
今日から断続的にはなるかもしれませんが数回にわたり、先述した“ Paris Jazz Big Band ”関連の作品を紹介していこうと思っています。

まずは、同バンドのリーダーである Nicolas Folmer (ニコラ・フォルメル)の04年のデビュー作『 I COMME I CARE 』( Cristal Records ) から聴いてみることにしましょう。発売当時に本邦で輸入盤として出回っていたのかはわかりませんが、僕が本作を手にしたのは昨年8月に発売された国内盤(発売:Influence 販売BounDEE )です。実際に購入したのは今年に入ってからで、以後、“ Paris Jazz Big Band ”の『 Paris 24H 』と並び、超愛聴盤です。よくよく彼のディスコグラフィーを見てみますと、Stephane Huchard や Dee Dee Bridgwater らの作品で耳にしてはいたようですが、ちゃんと向かい合って聴くのは本作が初めて。あらためてディー・ディーのNorth Sea JazzでのライブDVDを観てみますと、ちゃんとDanielle Scannapiecoの隣にいました。あまりソロがなかったので目立ちませんがやはり巧いですね。(ちなみにこのDVD、バックミュージシャンが凄いですよ。フランス・ジャズ・ファンは必見です。)

まずは、彼の簡単な経歴を紹介しますと、パリ国立高等音楽院のジャズ学科を首席で卒業し、97年から2000年までDidier Levallet が音楽監督を務めた時期のOrchestre National de Jazz ( ONJ ) に参加。98年にはジャズ最優秀作曲賞を受賞しています。その一方で、Natalie Cole 、Diana Krall 、Dee Dee Bridgwater らなどのサポート・メンバーにも抜擢されています。99年には前述したように Pierre Bertrand と二人で“ Paris Jazz Big Band ”を結成し、数多くのフェスティバルに参加するとともに、現在はトゥーロン音楽院のジャズ学部で教鞭もとっているようです。

現在までにリーダー作は3枚。本作に次いで2006年に『 Fluide 』( Cristal)、2008年2月に『 Plays Michel Legrand 』( Cristal)を発売したばかりです。(ともに未聴。VENTO AZULさんに注文中。)

本作は、Andre Ceccarelli (ds)、Ira Coleman (b)、Alfio Origlio (p) から成る 4tet を基本に、曲によって Stephane Guilaume がテナーやフルートでゲスト参加するといった編成です。Ira Coleman 以外は全員“ Paris Jazz Big Band ”のメンバーですね。まさにフランス・ジャズ界の腕利き達が一堂に会した、といった感じで、若手精鋭Folmer への期待が感じられる豪華さです。一聴してまずはFolmer の超絶技巧ぶりに圧倒されます。Fabrizio Bosso をも凌駕する怒涛のマシンガン奏法。ほんと、凄いです。しかし本当に瞠目すべき点は、彼のずば抜けた作曲センスの良さ、です。絶対に米国ジャズメンの系譜からは生まれ得ぬ独特のメロディー感覚、リズム感がそこにはあります。また、音色も実に美しく、特にM-6 ≪ Les Naiades ≫ やM-10 ≪ Ballad a Leo ≫ などで聴かれる、ミュートの繊細な質感の心地よさは筆舌に尽くしがたい。

そしてFolmerの巧緻な楽曲の良さを際立たせる役を演じているのが、重鎮 Andre Ceccarelli です。チェカ爺の巧さは今さら語る必要もありませんが、ここでの彼のプレイには誰にでも“チェカ爺は凄い!”と唸らせる分かりやすさがあります。多彩なフィルイン、息をのむスリルあるプレス・ロール、時折ポリリズミックにリズム変化して意表を突き、楽曲に感動的なダイナミズムを与えていきます。

 フランスで活躍中のトランペッターというと、Paolo Presu やFlavio Boltro らが真っ先に思い浮かびますが、当然彼らはイタリア人。Erik Truffaz (エリック・トラファズ)だってフランス系スイス人ですからね。純然たるフランス人トランペッターでは、中堅のEric Le Lann (エリック・ルラン)と若手のFebien Mary (フェビアン・マリー) ぐらいしか思い浮かばないのですが、他にいますでしょうか?ま、そんなフランス・ジャズ界に登場した新世代を担うスターFolmerなのですが、日本ではいまだ話題にすらならないことが不思議で仕方ありません。

これぞまさに、≪ フランスの最先端のメインストリーム・ジャズを伝える珠玉のナンバーが詰まった名盤 ≫ ではないでしょうか。買って損はしませんよ。
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2008/03/19 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jeff Lorber Live @ Blue Note Tokyo

   ↑  2008/03/16 (日)  カテゴリー: 未分類

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3月14日(金)、Blue Note 東京での Jeff Lorber のライブを観てきました。20年以上も彼のファンだったのに、生で観るのは今回が初めて。ただし、最近はあまり彼のCDを買うこともなかったですが、第50回グラミー賞で≪ Best Contemporary Jazz Album ≫( category45 ) に最新作『 He Had A Hat 』がノミネートされたのを知り、久し振りに思い出し買ってみたのです。そしたらこれがなかなか素敵なアコースティック・ベースの作品で、原点回帰と言うか、温故知新と言うか、70年代末から80年代前半頃のAritsa時代を彷彿させる打ち込みなしのファンキーな楽曲もあり、一曲だけですが4 Beat (しかもバップ!)などもやっていて、凄く良かったのですね。青春時代―特に女性にモテたいシチュエーションの時―にあれほどお世話になったのですから、お礼の気持ちも込めてライブを観るにはイイ時期かと思い、大雨の中、南青山まで車を飛ばして行ってきました。

今回のツアー・メンバーはNate Phillips (b)、Ricky Lawson (ds)、Eric Darius (as) の4人。ベースのNate Phillips は全く知りませんでしたが、ネットで調べたところ Dazz Band のメンバーだったとのこと。ドラムスのRicky Lawson はご存じYellowjacket の初代ドラマーで、Steely Dan の作品(たとえは『 Two Against Nature 』など)にも参加している凄腕で、なんでもMichael Jackson のサポートも務めた経歴を持つそうです。会場からの拍手が一段と多かったのも彼でした。Eric Darius は若干21歳のサックス奏者で、Art Porter ~ David Coz系譜の典型的なSmooth Jazz系の吹き手です。

この日の演奏曲目は以下の通りです。

< Set List > 2008. 3. 14. PM9:30~ 2nd Stage
1. NIGHT SKY( 新曲? たぶん )
2. ANTHEM FOR A NEW AMERICAN( from Album 『 He Had A Hat 』 )
3. NIGHT ON THE TOWN ( from Album 『 Night on The Town 』by Eric Darius )
4. TUNE 88 ( from Album 『 Water Sign 』 )
5. BC BOP( from Album 『 He Had A Hat 』 )
6. STEPPIN' UP ( from Album 『 Just Getting Started 』by Eric Darius )
7. HE HAD A HAT ( from Album 『 He Had A Hat 』 )
8. WATER SIGN ( from Album 『 Water Sign 』 )
9. THE UNDERGROUND ( from Album 『 Worth Waiting For 』 )
Encore
10. TOAD'S PLACE ( from Album 『 Water Sign 』 )

やっぱりと言うか、最新作『 He Had A Hat 』からは3曲だけで、なんと“ Jeff Lorber Fusion ” 時代の名盤『 Water Sign 』( 1979 Arista )から3曲も演奏してくれました。さらにはこれまた90年代を代表する名盤『 Worth Waiting For 』から≪The Underground ≫ もアナログで再演してくれるし、個人的には期待通りと言うか、期待以上の選曲に大満足。終始にやけっ放しで、傍から見たらさぞや気持ち悪いおやじだったでしょうね。

ただ、衝撃的だったのが、Jeffのギター! そう、彼はなんとギターもステージで弾いてしまったのですよ。これには吃驚。そしてそのテクニックがビミョーなのです。どう表現していいかわかりませんが、二日酔いの上に持病のキレ痔が悪化して演奏どころではないのにマイルスに頼まれたから仕方なしにスタジオ入りしたPete Cosey、、、のよう。しきりにカッティング・ギターをやるのですが (^-^;)。本人は完全に気分は Paul Jackson.Jr. のつもりかな。Jeff は90年代から時折、自分の作品の中でギターリストとして参加していましたから、弾けるのは知ってましたが、、、いや~参りました。でも楽しそうに弾いているその姿は愛らしく親近感が湧いてしまいました。

意外だったのが彼の機材で、グランドピアノとYamaha のシンセ S90ES のみと、いたってシンプル。たくさんのシンセやコンピューターを持ち込むのかと思っていたので、やや拍子抜けしましたが、彼が70~80年代にMINI-MOOGなどの多くのアナログ・シンセやローズを駆使して作り上げたサウンドは、今、たった一台のS90ES でいとも簡単にできちゃうのですね。90年代の一世を風靡し、数多くの彼のフォロアーを生み出した打ち込み系のサウンドは聴かれませんでしたが、個人的には昔懐かし “ Jeff Lorber Fusion ”がタイムスリップして蘇ってくれた楽しい一夜でした。

77年のデビュー以来、現在までに3枚のCompilation Alubum を含む計21枚の作品を制作しています。レーベル移籍も頻繁で、Inner City から始まり、Arista、Warner Brothers、Verve Forecast、Zebra、Samson、Narada、そして最新作を発表した Blue Noteと、渡り歩いてきました。噂によると既にBlue Note を離れ、Peak Records に移籍したとか。 そんな30年に及ぶキャリアの中で、個人的に愛着のある作品を数枚、ピックアップしてみました。

 
左:『 Water Sign 』  1979 Arista  右:『 Wizard island 』  1980 Arista
洗練される前の、フュージョンの名にふさわしいゴリゴリのファンク作品。Dennis Bradford という、どこかで聞いたことのあるような名前のドラマーと、Danny Wilson というベーシストが作りだすノリは凄まじかった。後にも先にもこんな強力ビートは聴いたことがない。この二人、いったい何処へ消えてしまったのだろうか。『 Water Sign 』 は第三作目で、『 Wizard island 』は第四作目ですが、最近やっとCD化されましたので、容易にしかも安く(1800円)手に入ります。絶対お勧め。なお、デビュー作『 Jeff Lorber Fusion 』(1977 Inner City)と第二作目の『 Soft Space 』(1978 Inner City)は、未だCD化されていません。


『 In The Heat of The Night 』  1984 Arista
僕がリアル・タイムで聴き始めたのが本作です。恥ずかしい話ですが、当時、『 Beppin' 』 という男性誌があったのですが、その雑誌の女性グラビアの隅の方に本作が紹介されていたのです。シタゴコロいっぱいで買った覚えがあります。よく女の子に聴かせました。結構、、、使えました。82年にJLFを解散後、急速にポップ化路線を推し進めたころの傑作です。


『 Worth Waiting For 』  1993 Verve Forecast
86年の『 Private Passion 』 が大ヒット作品したおかげで、各方面からオファーが殺到。一方、音楽の世界でも日進月歩のテクノロジー化の波が押し寄せ、それに乗ってますますJeff の音楽性は開花していったのでした。そして、多くのアーティストのプロデューサー業がひと段落ついた93年にやっとリリースされたのが本作。実に7年ぶりの新作でした。90年代には4枚の作品をリリースしていますが、どれも似たり寄ったりの作風で、ややマンネリ感が否めないのですが、その中でも本作は楽曲の出来がよく、何か聴こうという時にまず手が伸びる作品です。とにかく、爽やかでカッコいい。こんな作品を威張って「好きだ」とは言えませんが、車の10連奏チェンジャーの中にこっそり1枚ぐらい忍ばせておくにはもってこいの音楽です。


『 He Had A Hat 』 2007 Blue Note
昨年リリースされた最新作。先述したように、打ち込みに頼らないアナログ感に好感が持てる作品です。楽曲も良いし、何と言っても参加メンバーが凄いです。RandyBreaker, Chris Botti, Tom Scott, Kirk Whalum, Gerald Albright, Ada Rovatti, Bob Sheppard, Hubert Laws, Paul Brown, Paul Jackson.Jr, Russell Malone, Alex Al, Brian Bromberg, Abraham Laboriel. Jr, Vinne Colaiuta, Dave Weckl, Lenny Castro. その上、Blood, Seat & Tears のホーン陣が5曲で参加しています。
Randy と Ada、夫婦揃っての出演です。ドラマーのAbraham Laboriel. Jr はベースのAbraham Laboriel の子供さんなのでしょうね。
録音はいつものように、ロスのマリブ・ビーチ近くの高級住宅地に自宅を構えるjeff のハウス・スタジオ“ JHL Sound ” で行われています。当然、音質は最高です。
レーベル(Blue Note)の意向なのか、打ち込み系に飽きてきたのか、わかりませんが、なかなかジャズっぽくて、イイ感じです。あ、それから、全然知らなかったベーシストですが、Alex Al という人、かなり巧いです。

Jef Lorber の Official Web Site はこちら

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2008/03/16 | Comment (18) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jeff Lorber Live @ Blue Note Tokyo

   ↑  2008/03/16 (日)  カテゴリー: live report
Jeff Lorber Live @ Blue Note Tokyo

3月14日(金)、Blue Note 東京での Jeff Lorber のライブを観てきました。20年以上も彼のファンだったのに、生で観るのは今回が初めて。ただし、最近はあまり彼のCDを買うこともなかったですが、第50回グラミー賞で≪ Best Contemporary Jazz Album ≫( category45 ) に最新作『 He Had A Hat 』がノミネートされたのを知り、久し振りに思い出し買ってみたのです。そしたらこれがなかなか素敵なアコースティック・ベースの作品で、原点回帰と言うか、温故知新と言うか、70年代末から80年代前半頃のAritsa時代を彷彿させる打ち込みなしのファンキーな楽曲もあり、一曲だけですが4 Beat (しかもバップ!)などもやっていて、凄く良かったのですね。青春時代―特に女性にモテたいシチュエーションの時―にあれほどお世話になったのですから、お礼の気持ちも込めてライブを観るにはイイ時期かと思い、大雨の中、南青山まで車を飛ばして行ってきました。

今回のツアー・メンバーはNate Phillips (b)、Ricky Lawson (ds)、Eric Darius (as) の4人。ベースのNate Phillips は全く知りませんでしたが、ネットで調べたところ Dazz Band のメンバーだったとのこと。ドラムスのRicky Lawson はご存じYellowjacket の初代ドラマーで、Steely Dan の作品(たとえは『 Two Against Nature 』など)にも参加している凄腕で、なんでもMichael Jackson のサポートも務めた経歴を持つそうです。会場からの拍手が一段と多かったのも彼でした。Eric Darius は若干21歳のサックス奏者で、Art Porter ~ David Coz系譜の典型的なSmooth Jazz系の吹き手です。

この日の演奏曲目は以下の通りです。

< Set List > 2008. 3. 14. PM9:30~ 2nd Stage
1. NIGHT SKY( 新曲? たぶん )
2. ANTHEM FOR A NEW AMERICAN( from Album 『 He Had A Hat 』 )
3. NIGHT ON THE TOWN ( from Album 『 Night on The Town 』by Eric Darius )
4. TUNE 88 ( from Album 『 Water Sign 』 )
5. BC BOP( from Album 『 He Had A Hat 』 )
6. STEPPIN' UP ( from Album 『 Just Getting Started 』by Eric Darius )
7. HE HAD A HAT ( from Album 『 He Had A Hat 』 )
8. WATER SIGN ( from Album 『 Water Sign 』 )
9. THE UNDERGROUND ( from Album 『 Worth Waiting For 』 )
Encore
10. TOAD'S PLACE ( from Album 『 Water Sign 』 )

やっぱりと言うか、最新作『 He Had A Hat 』からは3曲だけで、なんと“ Jeff Lorber Fusion ” 時代の名盤『 Water Sign 』( 1979 Arista )から3曲も演奏してくれました。さらにはこれまた90年代を代表する名盤『 Worth Waiting For 』から≪The Underground ≫ もアナログで再演してくれるし、個人的には期待通りと言うか、期待以上の選曲に大満足。終始にやけっ放しで、傍から見たらさぞや気持ち悪いおやじだったでしょうね。

ただ、衝撃的だったのが、Jeffのギター! そう、彼はなんとギターもステージで弾いてしまったのですよ。これには吃驚。そしてそのテクニックがビミョーなのです。どう表現していいかわかりませんが、二日酔いの上に持病のキレ痔が悪化して演奏どころではないのにマイルスに頼まれたから仕方なしにスタジオ入りしたPete Cosey、、、のよう。しきりにカッティング・ギターをやるのですが (^-^;)。本人は完全に気分は Paul Jackson.Jr. のつもりかな。Jeff は90年代から時折、自分の作品の中でギターリストとして参加していましたから、弾けるのは知ってましたが、、、いや~参りました。でも楽しそうに弾いているその姿は愛らしく親近感が湧いてしまいました。

意外だったのが彼の機材で、グランドピアノとYamaha のシンセ S90ES のみと、いたってシンプル。たくさんのシンセやコンピューターを持ち込むのかと思っていたので、やや拍子抜けしましたが、彼が70~80年代にMINI-MOOGなどの多くのアナログ・シンセやローズを駆使して作り上げたサウンドは、今、たった一台のS90ES でいとも簡単にできちゃうのですね。90年代の一世を風靡し、数多くの彼のフォロアーを生み出した打ち込み系のサウンドは聴かれませんでしたが、個人的には昔懐かし “ Jeff Lorber Fusion ”がタイムスリップして蘇ってくれた楽しい一夜でした。

77年のデビュー以来、現在までに3枚のCompilation Alubum を含む計21枚の作品を制作しています。レーベル移籍も頻繁で、Inner City から始まり、Arista、Warner Brothers、Verve Forecast、Zebra、Samson、Narada、そして最新作を発表した Blue Noteと、渡り歩いてきました。噂によると既にBlue Note を離れ、Peak Records に移籍したとか。 そんな30年に及ぶキャリアの中で、個人的に愛着のある作品を数枚、ピックアップしてみました。

 
左:『 Water Sign 』  1979 Arista  右:『 Wizard island 』  1980 Arista
洗練される前の、フュージョンの名にふさわしいゴリゴリのファンク作品。Dennis Bradford という、どこかで聞いたことのあるような名前のドラマーと、Danny Wilson というベーシストが作りだすノリは凄まじかった。後にも先にもこんな強力ビートは聴いたことがない。この二人、いったい何処へ消えてしまったのだろうか。『 Water Sign 』 は第三作目で、『 Wizard island 』は第四作目ですが、最近やっとCD化されましたので、容易にしかも安く(1800円)手に入ります。絶対お勧め。なお、デビュー作『 Jeff Lorber Fusion 』(1977 Inner City)と第二作目の『 Soft Space 』(1978 Inner City)は、未だCD化されていません。


『 In The Heat of The Night 』  1984 Arista
僕がリアル・タイムで聴き始めたのが本作です。恥ずかしい話ですが、当時、『 Beppin' 』 という男性誌があったのですが、その雑誌の女性グラビアの隅の方に本作が紹介されていたのです。シタゴコロいっぱいで買った覚えがあります。よく女の子に聴かせました。結構、、、使えました。82年にJLFを解散後、急速にポップ化路線を推し進めたころの傑作です。


『 Worth Waiting For 』  1993 Verve Forecast
86年の『 Private Passion 』 が大ヒット作品したおかげで、各方面からオファーが殺到。一方、音楽の世界でも日進月歩のテクノロジー化の波が押し寄せ、それに乗ってますますJeff の音楽性は開花していったのでした。そして、多くのアーティストのプロデューサー業がひと段落ついた93年にやっとリリースされたのが本作。実に7年ぶりの新作でした。90年代には4枚の作品をリリースしていますが、どれも似たり寄ったりの作風で、ややマンネリ感が否めないのですが、その中でも本作は楽曲の出来がよく、何か聴こうという時にまず手が伸びる作品です。とにかく、爽やかでカッコいい。こんな作品を威張って「好きだ」とは言えませんが、車の10連奏チェンジャーの中にこっそり1枚ぐらい忍ばせておくにはもってこいの音楽です。


『 He Had A Hat 』 2007 Blue Note
昨年リリースされた最新作。先述したように、打ち込みに頼らないアナログ感に好感が持てる作品です。楽曲も良いし、何と言っても参加メンバーが凄いです。RandyBreaker, Chris Botti, Tom Scott, Kirk Whalum, Gerald Albright, Ada Rovatti, Bob Sheppard, Hubert Laws, Paul Brown, Paul Jackson.Jr, Russell Malone, Alex Al, Brian Bromberg, Abraham Laboriel. Jr, Vinne Colaiuta, Dave Weckl, Lenny Castro. その上、Blood, Seat & Tears のホーン陣が5曲で参加しています。
Randy と Ada、夫婦揃っての出演です。ドラマーのAbraham Laboriel. Jr はベースのAbraham Laboriel の子供さんなのでしょうね。
録音はいつものように、ロスのマリブ・ビーチ近くの高級住宅地に自宅を構えるjeff のハウス・スタジオ“ JHL Sound ” で行われています。当然、音質は最高です。
レーベル(Blue Note)の意向なのか、打ち込み系に飽きてきたのか、わかりませんが、なかなかジャズっぽくて、イイ感じです。あ、それから、全然知らなかったベーシストですが、Alex Al という人、かなり巧いです。

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Paquito D’Rivera 『 Blowin’ 』

   ↑  2008/03/12 (水)  カテゴリー: 未分類

ブログもご覧ください。

Paquito D’Rivera が81年にアメリカに亡命直後にCBSと契約しリリースした第一弾『 Blowin’ 』が、ついにSony BMG France からリマスターでリイシューされました。

既に昨年暮れには店頭に並んでいたようなので、“されました”というよりもむしろ“されていた”と過去完了形で言った方が正しいのですが、僕が知ったのは今日。仕事帰りに秋葉原のTower Records を覗いたら見つけちゃったのです。この盤、永遠の愛聴盤だったのですが、超レア盤の怒涛CDリイシュー・ラッシュが続く昨今でありながら、長らくCD化されずに放置されていました。おかげで我が家のLPは溝も擦り減り、ぼろぼろ。本作の何曲かはベスト盤などのCDで聴けるとはいうものの、やはりアルバム単位で聴きたいと願い続けて、27年。やっとこうして安心してCDで聴けるようになりました。しかもリマスターと謳われているだけあって音質最高で、今迄になくEddie Gomez の哀愁感漂うソロに鳥肌がたちます。

クラブ系の方々のディスク・ガイド『 Jazz Next Standard 』( Rittor Music )でも紹介されているので、そちらの方々にも人気があるようです。なんでも彼らに人気の曲はLPで言うところのA面一曲目≪ Waltz For Moe ≫(6/8拍子)だそうです。僕はむしろ、≪ On Green Dolphin Street ≫ から始まるB面の4曲が好きで、特にキューバに残してきた息子への思いが込められたバラード≪ Song To My Son ≫ がベストだと思っています。

惜しむらくは、この『 Blowin’ 』の翌年、82年にリリースされたCBS第二弾『 Mariel 』も一緒に再発してくれればよかったのにね。この『 Blowin’ 』と『 Mariel 』が僕にとってのPaquito D’Rivera の最大の全盛期だったと、今でも思っています。

以前に拙ブログで本盤について書いていますので、詳しくはこちらで。


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Paquito D’Rivera / Blowin’

   ↑  2008/03/12 (水)  カテゴリー: alto
Paquito D’Rivera 『 Blowin’
Paquito D’Rivera が81年にアメリカに亡命直後にCBSと契約しリリースした第一弾『 Blowin’ 』が、ついにSony BMG France からリマスターでリイシューされました。

既に昨年暮れには店頭に並んでいたようなので、“されました”というよりもむしろ“されていた”と過去完了形で言った方が正しいのですが、僕が知ったのは今日。仕事帰りに秋葉原のTower Records を覗いたら見つけちゃったのです。この盤、永遠の愛聴盤だったのですが、超レア盤の怒涛CDリイシュー・ラッシュが続く昨今でありながら、長らくCD化されずに放置されていました。おかげで我が家のLPは溝も擦り減り、ぼろぼろ。本作の何曲かはベスト盤などのCDで聴けるとはいうものの、やはりアルバム単位で聴きたいと願い続けて、27年。やっとこうして安心してCDで聴けるようになりました。しかもリマスターと謳われているだけあって音質最高で、今迄になくEddie Gomez の哀愁感漂うソロに鳥肌がたちます。

クラブ系の方々のディスク・ガイド『 Jazz Next Standard 』( Rittor Music )でも紹介されているので、そちらの方々にも人気があるようです。なんでも彼らに人気の曲はLPで言うところのA面一曲目≪ Waltz For Moe ≫(6/8拍子)だそうです。僕はむしろ、≪ On Green Dolphin Street ≫ から始まるB面の4曲が好きで、特にキューバに残してきた息子への思いが込められたバラード≪ Song To My Son ≫ がベストだと思っています。

惜しむらくは、この『 Blowin’ 』の翌年、82年にリリースされたCBS第二弾『 Mariel 』も一緒に再発してくれればよかったのにね。この『 Blowin’ 』と『 Mariel 』が僕にとってのPaquito D’Rivera の最大の全盛期だったと、今でも思っています。

以前に拙ブログで本盤について書いていますので、詳しくはこちらで。


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土曜深夜のジャズ日記

   ↑  2008/03/08 (土)  カテゴリー: 未分類
ブログもご覧ください。

3月8日土曜日。晴れ。仕事は休み。午後から日本人間ドック学会主催の「人間ドック認定医研修会」に出席する。会場は日比谷公会堂。消化器外科医としての将来に不安もあり、また、多少は開業のことも考えての研修会参加。流石は内科系の学会はアカデミックだ。本屋で『チーム・バチスタの栄光』(著書:海堂 尊 宝島社)を買って帰る。 Viktoria Tolstoy  『 Blame It On My Youth 』  2001 EMI昔から ≪ Blame It On My Youth ≫ が好きでした。甘酸っぱく切ない恋心。Jacob Karlzon のピアノだけをバックに切々と歌うViktoria 。このアルバム、この曲だけ、よく聴きんですよね。Brad Mehldau  『 Art of the Trio Volume One 』  1997 Warner Bros.≪ Blame It On My Youth ≫ で真っ先に思い出すカヴァーが、Keith Jarrett の『 The Melody at Night with You 』 に入っているそれと、この Mehldau がカヴァったやつです。カッコつけずに正直に告白すると、Mehldauは最近のスタイルよりも、90年代のこの頃の方がずっと好き。特にこのCDは最も愛着があるんですよ。Alfio Origlio  『 Ascendances 』 2005 Cristal Records 昨夜お話した“ Paris Jazz Big Band ” のピアニストが彼。ビッグバンドでも演奏とは対極の欧州抒情派路線の王道を行くスタイル。ピアノ・トリオなのですが、ドラムではなくパーカッションが入っているのが肝。パーカッションの音色が耽美で、まるで深海の暗闇に引きずり込まれていくかのような麻薬的サウンドです。VENTO AZUL さんちでまだ売っているかな? 大推薦盤!!Duido Manusardi Trio  『 Introduction 』  1987 Penta Flowersご存じ Moonks の『 幻のCD 廃盤~ 』に掲載されていたレア盤の、奇跡のリイシュー。VENTO AZUL さんちからだいぶ以前に到着していたのに、ちゃんと聴いたのは今日が初めてです。典型的な“手に入れて安心してしまうタイプ”です、私。でもいざ聴き始めると、流石に Manusardi はうまい。なんというか、自信に満ち溢れた顔つきが素敵なんですよね。Oscar Peterson と Bill Evans が交互に顔を出すようなアドリブ・スタイルが相変わらず楽しい。タイトル曲≪ Introduction ≫ が美しすぎ。この時期のManusardi の作品では、本作以外にもSoul Note からの『 Down Town 』も洒落ていて素敵な作品ですよ。Karel Krautgartner Orchestra  『 Jazz Kolem Karla Krautgartnera 』 1965 ライナーより 「 ≪31°ve stinu ≫ のイントロ何秒で本作の凄味を察知できるかで直観力が試される。」僕は全く、その凄味が察知できませんでした。Karel Krautgartner は60年代に活躍したチェコのアルティストのようです。ライナーに書かれているような“強靭なスリル”とか“鳥肌の立つスリル”は、残念ながら鈍感な僕には感じられませんでした。ネットで本作の情報を少しばかり収集してみたところ、≪31°ve stinu ≫はフロアで人気! との事です。以上。Ove Ingemarsson Quartet  『 New Blues 』 2003 Spice of lifeスカンジナビア・コネクションの一員として Ove が来日するのはご存じかと思いますが、僕も4月26日の青山Body & Soul のライブを予約しまして、初Oveを体験できることになりました。今からワクワクしておりますが、それまでに彼の参加作品をおさらいしておこうと、今日は 『 New Blues 』 を引っ張り出して聴いております。これ、2002年のBody & Soul でのライブ盤です。2002年のBody & Soul でのライブは僕は残念ながら観ていない、というか、そのころはまだLars Jansson すら知らなかったからな~。今度こそ、見逃しませんよ。Jeff Lorber  『 Water Sign 』  1979  Arista来週、Blue Note 東京に Jeff Lorber を観に行ってきます。メンバーが今一なのが残念ですが、スムース・ジャズ一辺倒にならず、できるだけ70~80年代の楽曲を演奏してくれると嬉しいのですが。近年、デイヴ・ウェックル、ブライアン・ブロンバーグ、エリック・マリエンサルらとギグっていたので、そのメンバーを引き連れてくれたら最高だったのにね。

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土曜深夜のジャズ日記

   ↑  2008/03/08 (土)  カテゴリー: diary

3月8日土曜日。晴れ。仕事は休み。午後から日本人間ドック学会主催の「人間ドック認定医研修会」に出席する。会場は日比谷公会堂。消化器外科医としての将来に不安もあり、また、多少は開業のことも考えての研修会参加。流石は内科系の学会はアカデミックだ。本屋で『チーム・バチスタの栄光』(著書:海堂 尊 宝島社)を買って帰る。 Viktoria Tolstoy 『 Blame It On My Youth 』 2001 EMI昔から ≪ Blame It On My Youth ≫ が好きでした。甘酸っぱく切ない恋心。Jacob Karlzon のピアノだけをバックに切々と歌うViktoria 。このアルバム、この曲だけ、よく聴きんですよね。Brad Mehldau 『 Art of the Trio Volume One 』 1997 Warner Bros.≪ Blame It On My Youth ≫ で真っ先に思い出すカヴァーが、Keith Jarrett の『 The Melody at Night with You 』 に入っているそれと、この Mehldau がカヴァったやつです。カッコつけずに正直に告白すると、Mehldauは最近のスタイルよりも、90年代のこの頃の方がずっと好き。特にこのCDは最も愛着があるんですよ。Alfio Origlio 『 Ascendances 』 2005 Cristal Records 昨夜お話した“ Paris Jazz Big Band ” のピアニストが彼。ビッグバンドでも演奏とは対極の欧州抒情派路線の王道を行くスタイル。ピアノ・トリオなのですが、ドラムではなくパーカッションが入っているのが肝。パーカッションの音色が耽美で、まるで深海の暗闇に引きずり込まれていくかのような麻薬的サウンドです。VENTO AZUL さんちでまだ売っているかな? 大推薦盤!!Duido Manusardi Trio 『 Introduction 』 1987 Penta Flowersご存じ Moonks の『 幻のCD 廃盤~ 』に掲載されていたレア盤の、奇跡のリイシュー。VENTO AZUL さんちからだいぶ以前に到着していたのに、ちゃんと聴いたのは今日が初めてです。典型的な“手に入れて安心してしまうタイプ”です、私。でもいざ聴き始めると、流石に Manusardi はうまい。なんというか、自信に満ち溢れた顔つきが素敵なんですよね。Oscar Peterson と Bill Evans が交互に顔を出すようなアドリブ・スタイルが相変わらず楽しい。タイトル曲≪ Introduction ≫ が美しすぎ。この時期のManusardi の作品では、本作以外にもSoul Note からの『 Down Town 』も洒落ていて素敵な作品ですよ。Karel Krautgartner Orchestra 『 Jazz Kolem Karla Krautgartnera 』 1965 ライナーより 「 ≪31°ve stinu ≫ のイントロ何秒で本作の凄味を察知できるかで直観力が試される。」僕は全く、その凄味が察知できませんでした。Karel Krautgartner は60年代に活躍したチェコのアルティストのようです。ライナーに書かれているような“強靭なスリル”とか“鳥肌の立つスリル”は、残念ながら鈍感な僕には感じられませんでした。ネットで本作の情報を少しばかり収集してみたところ、≪31°ve stinu ≫はフロアで人気! との事です。以上。Ove Ingemarsson Quartet 『 New Blues 』 2003 Spice of lifeスカンジナビア・コネクションの一員として Ove が来日するのはご存じかと思いますが、僕も4月26日の青山Body & Soul のライブを予約しまして、初Oveを体験できることになりました。今からワクワクしておりますが、それまでに彼の参加作品をおさらいしておこうと、今日は 『 New Blues 』 を引っ張り出して聴いております。これ、2002年のBody & Soul でのライブ盤です。2002年のBody & Soul でのライブは僕は残念ながら観ていない、というか、そのころはまだLars Jansson すら知らなかったからな~。今度こそ、見逃しませんよ。Jeff Lorber 『 Water Sign 』 1979 Arista来週、Blue Note 東京に Jeff Lorber を観に行ってきます。メンバーが今一なのが残念ですが、スムース・ジャズ一辺倒にならず、できるだけ70~80年代の楽曲を演奏してくれると嬉しいのですが。近年、デイヴ・ウェックル、ブライアン・ブロンバーグ、エリック・マリエンサルらとギグっていたので、そのメンバーを引き連れてくれたら最高だったのにね。

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2008/03/08 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Paris Jazz Big Band 『 Paris 24H 』

   ↑  2008/03/07 (金)  カテゴリー: 未分類
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久し振りにビッグバンド作品から一枚、今年になりハマりにハマっている超愛聴盤を紹介したいと思います。何はともあれ、Youtube にアップされているこのライブ映像を見てください。




どうですか? 凄いでしょ。演奏しているのはフランスの“ Paris Jazz Big Band ”というビッグバンドで、この曲は彼らの通算3作目にあたる最新作『 Paris 24H 』に収められている≪ Galeries ≫という曲です。

“ Paris Jazz Big Band  ”は、サックスの Pierre Bertrand ( ピエール・ベルトラン ) と トランペットの Nicolas Folmer ( ニコラ・フォルメル )が中心となり、フランス国内の若き新鋭達と中堅実力者を集めて1999年1月に結成された新興ビッグバンドです。フランスには“ Orchestre National De Jazz ( ONJ 1986~ ) ”という政府の資金援助で運営されている名門ビッグバンドがありますが、PJBBもSpedidam(アーティストの権利保護を目的とした音楽業界団体)、BNP Paribas (フランスの大手銀行グループ)、それからSelmer などの企業バックアップのもとで運営されているビッグバンドです。流石は芸術大国フランスですね。


Paris Jazz Big Band  『 Paris 24H 』 2004 Cristal Records

本作は2003年録音され、2004年にフランスのCristal Records から発売になっていた作品ですが、昨年 Influence というレーベルから本作品も含めPJBBの3作品すべてがリイシューされ、日本盤としてもバウンディ株式会社がディストリビューターとなり、国内盤が手軽に手に入るようになりました(しかも1800円)。ちなみにInfluence から昨年、David El Malek の諸作品もリイシューされていました。

聴いてお分かりのように、昔懐かしスイング系でも、気難しいコンテンポラリー系でもないロックビートを基調とした、言わばフュージョン系のビッグバンド・サウンドを特徴とするバンドです。Herbie Hancook の Head Hunters、Weather Report、Brecker Brothers などを聴いて青春を過ごした世代には絶対共感してもらえるサウンドだと思うのですが。ビッグバンドではBob Mintzer Big Band に近いテイストがあるかもしれません。

基本的には16人編成で、その都度、ゲスト・ミュージシャンを招いてライブ活動を行っているようです。メンバーも流動的で、たとえば創立当時はピアニストはEric Legnini でしたが、現在は日本でもファンの多い Alfio Origlio に代わってますし、ドラマーも初代 Andre Ceccarelli からよりタイトなフュージョン系を得意とする Stephane Huchard に交代しています。

管楽器奏者に目を向けてみると、Michel Legrand のバンドメンバーであるフルート奏者 Herve Meschinet 、フランス・ジャズ・ファンに絶大な人気を誇る Stephaane Guillaume 、それから日本盤もリリースされているフランスの次世代を担う若きトランペッター Fabien Mary など、信じられない豪華凄腕ミュージシャンが名を連ねています。

この素晴らしい作品は、2005年の ≪ Django d'Or Award ≫  (ジャンゴ金賞)およびフランスの権威ある音楽賞 ≪ Les Victories Du Jazz ≫ を獲得しています。また、フランスのジャズ専門誌 JAZZMAN で最高評価の四つ星を、テレビ情報誌 Telerama でもやはり最高評価の “ ffff ” を受けるという実績を得ています。

2000年のデビュー作『 A Suivre 』や2002年の第二作『 Meditrrraneo 』よりも個人的にはよりフュージョン色を強めた本作の方が好みですが、前2作も地中海風の爽やかなノリで、タンゴあり、スパニッシュありの色彩感豊かな好盤です。が、一枚買うなら、絶対、この 『 Paris 24H 』がイイですよ。

Paris Jazz Big Band の Official Web Site はこちら

Biographyに関しては、ブログ『 晴れ時々ジャズ 』のアーティチョークさんのこちらの記事に詳しく載ってますので、参照してみてください。

最後に、この映像もカッコいいですよ。


P.S.  Nicolas Folmer の第三作目となる作品が発売されたようです。VENTO AZUL RECORDS さんで入手できます。僕は既にオーダー済みです。
それから、Official Web Site のこちらを見ますと、 『 Paris 24H 』のDVD作品が3月13日にリリースされるようですね。詳細は不明ですが。これは楽しみです。

関連記事

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2008/03/07 | Comment (8) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Paris Jazz Big Band 『 Paris 24H 』

   ↑  2008/03/07 (金)  カテゴリー: large ensemble
Paris Jazz Big Band  『 Paris 24H 』
久し振りにビッグバンド作品から一枚、今年になりハマりにハマっている超愛聴盤を紹介したいと思います。何はともあれ、Youtube にアップされているこのライブ映像を見てください。


[parts:eNozsDJkhAMmJhMjUyZjU1NGJgszSyPTNEsLTy8D7woDX8Ng30AmGDDGIQ/VzMSEpBIAn2kOMg==]

どうですか? 凄いでしょ。演奏しているのはフランスの“ Paris Jazz Big Band ”というビッグバンドで、この曲は彼らの通算3作目にあたる最新作『 Paris 24H 』に収められている≪ Galeries ≫という曲です。

“ Paris Jazz Big Band  ”は、サックスの Pierre Bertrand ( ピエール・ベルトラン ) と トランペットの Nicolas Folmer ( ニコラ・フォルメル )が中心となり、フランス国内の若き新鋭達と中堅実力者を集めて1999年1月に結成された新興ビッグバンドです。フランスには“ Orchestre National De Jazz ( ONJ 1986~ ) ”という政府の資金援助で運営されている名門ビッグバンドがありますが、PJBBもSpedidam(アーティストの権利保護を目的とした音楽業界団体)、BNP Paribas (フランスの大手銀行グループ)、それからSelmer などの企業バックアップのもとで運営されているビッグバンドです。流石は芸術大国フランスですね。


Paris Jazz Big Band  『 Paris 24H 』 2004 Cristal Records

本作は2003年録音され、2004年にフランスのCristal Records から発売になっていた作品ですが、昨年 Influence というレーベルから本作品も含めPJBBの3作品すべてがリイシューされ、日本盤としてもバウンディ株式会社がディストリビューターとなり、国内盤が手軽に手に入るようになりました(しかも1800円)。ちなみにInfluence から昨年、David El Malek の諸作品もリイシューされていました。

聴いてお分かりのように、昔懐かしスイング系でも、気難しいコンテンポラリー系でもないロックビートを基調とした、言わばフュージョン系のビッグバンド・サウンドを特徴とするバンドです。Herbie Hancook の Head Hunters、Weather Report、Brecker Brothers などを聴いて青春を過ごした世代には絶対共感してもらえるサウンドだと思うのですが。ビッグバンドではBob Mintzer Big Band に近いテイストがあるかもしれません。

基本的には16人編成で、その都度、ゲスト・ミュージシャンを招いてライブ活動を行っているようです。メンバーも流動的で、たとえば創立当時はピアニストはEric Legnini でしたが、現在は日本でもファンの多い Alfio Origlio に代わってますし、ドラマーも初代 Andre Ceccarelli からよりタイトなフュージョン系を得意とする Stephane Huchard に交代しています。

管楽器奏者に目を向けてみると、Michel Legrand のバンドメンバーであるフルート奏者 Herve Meschinet 、フランス・ジャズ・ファンに絶大な人気を誇る Stephaane Guillaume 、それから日本盤もリリースされているフランスの次世代を担う若きトランペッター Fabien Mary など、信じられない豪華凄腕ミュージシャンが名を連ねています。

この素晴らしい作品は、2005年の ≪ Django d'Or Award ≫  (ジャンゴ金賞)およびフランスの権威ある音楽賞 ≪ Les Victories Du Jazz ≫ を獲得しています。また、フランスのジャズ専門誌 JAZZMAN で最高評価の四つ星を、テレビ情報誌 Telerama でもやはり最高評価の “ ffff ” を受けるという実績を得ています。

2000年のデビュー作『 A Suivre 』や2002年の第二作『 Meditrrraneo 』よりも個人的にはよりフュージョン色を強めた本作の方が好みですが、前2作も地中海風の爽やかなノリで、タンゴあり、スパニッシュありの色彩感豊かな好盤です。が、一枚買うなら、絶対、この 『 Paris 24H 』がイイですよ。

Paris Jazz Big Band の Official Web Site はこちら

Biographyに関しては、ブログ『 晴れ時々ジャズ 』のアーティチョークさんのこちらの記事に詳しく載ってますので、参照してみてください。

最後に、この映像もカッコいいですよ。
[parts:eNozsDJkhAMmJhMjUyZjU1NGJgszSyPTNEuLlLwMJxfdCA+vPAMmGDDGIQ/VzMSEpBIAvUEO0g==]

P.S.  Nicolas Folmer の第三作目となる作品が発売されたようです。VENTO AZUL RECORDS さんで入手できます。僕は既にオーダー済みです。
それから、Official Web Site のこちらを見ますと、 『 Paris 24H 』のDVD作品が3月13日にリリースされるようですね。詳細は不明ですが。これは楽しみです。

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Traincha 『 Who'll Speak For Love』

   ↑  2008/03/05 (水)  カテゴリー: 未分類

 新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

ジョン・レノン&ポール・マッカートニー、アントニオ・カルロス・ジョビンと並び、ポップス界における20世紀の偉大なる作曲家バート・バカラック。彼もまた他の二人と同様、ジャズ・ミュージシャンによって頻繁にカヴァーされるアーティストです。その複雑な構成とテンション・コードの多用に加え、変拍子や転調などの技法も駆使し、ボッサやR&Bの要素もとり得れた上質なポップ・ミュージックは、“バカラック・サウンド”あるいは、“バカラック・マジック”と呼び称され、今でもジャンルの枠を超えて多くの音楽ファンに愛されています。

今日聴いているオランダ人歌手、Traincha Oosterhuis (トレインチャ・オースタルハウス)の新作『 Who’ll Speak For Love 』もそんなバカラックへのオマージュに満ち溢れた素晴らしカヴァー集です。実は本作は彼女にとってはバカラック・カヴァーとしては2作目となる作品で、すでに2006年に『 The Look of Love 』が発売されていて好評を博していました。前作のノーツの中で彼女は“ This album contains fourteen of my favorite songs and still there are so many more to be sung ” と発言し、暗に第二弾カヴァー集を予定していることを匂わせていましたが、それが実現したというわけです。

僕は彼女のことを『 The Look of Love 』を聴くまでは全く知らなかったのですが、すでにオランダでは国民的歌手であるようです。松永尚久氏のライナーノーツによれば、これまでにハービー・ハンコック、キャンディー・ダルファー、ライオネル・リッチー、アンドレア・ボッチェリ、パット・メセニー、ミケル・ボルストラップらなど、ジャズ/ポップス系の一流アーティストとの共演も果たしており、国内でも数々のショーを成功されているようです。

そんなスター的存在の彼女のバカラック集ということで、Blue NoteのCD制作に対する力の入れようは相当なものです。かなりお金がかかっている作品です。プロデュースにパトリック・ウイリアムス、バック・オーケストラはMetropole Jazz Orchstra (メトロポール・ジャズ・オーケストラ)、指揮はヴィンス・メンドゥーサ、そしてエンジニアにアル・シュミット、という鉄壁の頭脳集団が彼女をサポートします。

第一集『 The Look of Love 』と今回の新作である第二集『 Who’ll Speak For Love 』は編成からミュージシャンまで全て同じですから、二枚組として発売しても全然おかしくない作品ですが、第一集にはバカラックの代表作である≪ The Look of Love ≫、≪ Alfi e≫、≪ I Say Little Prayer ≫、≪ Close to You ≫など、比較的ヒットした馴染み深い曲が取り上げられているのに対し、第二集は≪ Raindrops Keep Falling on My Head ≫ 以外はややマニアック向きの選曲となっています。個人的にはエルビス・コステロとバカラックが共演した1998年の作品『 Pained From Memory 』で演奏された≪ God Give Me Strength ≫ と ≪ Pained From Memory ≫ が再演されているのが嬉しいです。バカラック初心者には第一集が、バカラック通には第二集がお薦めです。

彼女の声はそれほど個性的ではないですが、歌唱力は流石に抜群です。低音部ではややハスキーで、高音部では澄み切った伸びの良い響きが魅力的で、真摯に歌い上げる様に否応なしに惹き込まれてしまいます。バカラックと共演した大物女性シンガーには、デュオンヌ・ワーウィックやバーバラ・ストライザンドらなどがいますが、トレインチャの歌声は彼女らと比べても全く遜色ありません。ただし、器楽奏者と同等の立場でコード・プレグレッションの上での自由にアドリブ(大体はスキャットを用いるわけですが)できるヴォーカルを“ ジャズ・ヴォーカル”と呼ぶのであれば、明らかにトレインチャの声は“ ジャズ・ヴォーカル”ではありません。エラ・フィッシェジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ、ビリー・ホリデイらなどの黒人歌手しか認めないファンには、トレインチャの歌声はポップス歌謡にしか聞こえないでしょう。まあ、ジャズ・ヴォーカルか否か、などという議論は最近ではほとんどなされませんが。第一、“ ジャズ・ヴォーカリスト”など現在では絶滅危惧種ですからね。

バカラック・サウンドに魅せられたアーティスト達が各々、様々なアレンジを施してバカラックの楽曲を演奏することにより、そのバリエーションがフィードバックされ、更にバカラックの魅力が際立っていく。そんな循環作業の中で、永遠にバカラック・サウンドは生き続ける。まさに時代を超えるエバー・グリーン・ミュージックなのでしょうね。


Trijntje Oosterhuis  『 The look of Love 』  2006 Blue Note
バカラック集の第一弾。この時はまだ、Traincha ではなく Trijntje と表記されていました。


Elvis Costello with Burt Bacharach  『 Pained from Memory 』  1998 Mercury
必聴、必携の感動の大名盤。大推薦盤。


Antonella Vitale  『 The look of love 』  2003 Alfa Records (Italia)
最近手に入れたバカラック・カヴァー集ではかなり気に入っているのが、イタリア人歌手、アントネッラ・ヴィターレの本作。バカラックのポップ色を廃し、ジャズ的なアレンジでアーティスティックな作品に仕上がっている秀作。バックを務めるピアニスト Andrea Beneventano (アンドレア・ベネヴェンターノ)はジャズ批評誌No.133 『 ピアノ・トリオ vol.3 』の中で、河内氏によっても紹介された人。かなりかっこいいです。

<!-- Traincha with Metropole Orchestra -->

You Tube上にも結構彼女の映像がアップされています。ヴィンス・メンドゥーサ指揮のメトロポール・オーケストラの貴重な映像に感激。このライブ映像を見ていると、彼女の歌声ってかなりソウルフルで迫力ありますね。

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2008/03/05 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Traincha 『 Who'll Speak For Love』

   ↑  2008/03/05 (水)  カテゴリー: vocal
Traincha   『 Who'll Speak For Love』

ジョン・レノン&ポール・マッカートニー、アントニオ・カルロス・ジョビンと並び、ポップス界における20世紀の偉大なる作曲家バート・バカラック。彼もまた他の二人と同様、ジャズ・ミュージシャンによって頻繁にカヴァーされるアーティストです。その複雑な構成とテンション・コードの多用に加え、変拍子や転調などの技法も駆使し、ボッサやR&Bの要素もとり得れた上質なポップ・ミュージックは、“バカラック・サウンド”あるいは、“バカラック・マジック”と呼び称され、今でもジャンルの枠を超えて多くの音楽ファンに愛されています。

今日聴いているオランダ人歌手、Traincha Oosterhuis (トレインチャ・オースタルハウス)の新作『 Who’ll Speak For Love 』もそんなバカラックへのオマージュに満ち溢れた素晴らしカヴァー集です。実は本作は彼女にとってはバカラック・カヴァーとしては2作目となる作品で、すでに2006年に『 The Look of Love 』が発売されていて好評を博していました。前作のノーツの中で彼女は“ This album contains fourteen of my favorite songs and still there are so many more to be sung ” と発言し、暗に第二弾カヴァー集を予定していることを匂わせていましたが、それが実現したというわけです。

僕は彼女のことを『 The Look of Love 』を聴くまでは全く知らなかったのですが、すでにオランダでは国民的歌手であるようです。松永尚久氏のライナーノーツによれば、これまでにハービー・ハンコック、キャンディー・ダルファー、ライオネル・リッチー、アンドレア・ボッチェリ、パット・メセニー、ミケル・ボルストラップらなど、ジャズ/ポップス系の一流アーティストとの共演も果たしており、国内でも数々のショーを成功されているようです。

そんなスター的存在の彼女のバカラック集ということで、Blue NoteのCD制作に対する力の入れようは相当なものです。かなりお金がかかっている作品です。プロデュースにパトリック・ウイリアムス、バック・オーケストラはMetropole Jazz Orchstra (メトロポール・ジャズ・オーケストラ)、指揮はヴィンス・メンドゥーサ、そしてエンジニアにアル・シュミット、という鉄壁の頭脳集団が彼女をサポートします。

第一集『 The Look of Love 』と今回の新作である第二集『 Who’ll Speak For Love 』は編成からミュージシャンまで全て同じですから、二枚組として発売しても全然おかしくない作品ですが、第一集にはバカラックの代表作である≪ The Look of Love ≫、≪ Alfi e≫、≪ I Say Little Prayer ≫、≪ Close to You ≫など、比較的ヒットした馴染み深い曲が取り上げられているのに対し、第二集は≪ Raindrops Keep Falling on My Head ≫ 以外はややマニアック向きの選曲となっています。個人的にはエルビス・コステロとバカラックが共演した1998年の作品『 Pained From Memory 』で演奏された≪ God Give Me Strength ≫ と ≪ Pained From Memory ≫ が再演されているのが嬉しいです。バカラック初心者には第一集が、バカラック通には第二集がお薦めです。

彼女の声はそれほど個性的ではないですが、歌唱力は流石に抜群です。低音部ではややハスキーで、高音部では澄み切った伸びの良い響きが魅力的で、真摯に歌い上げる様に否応なしに惹き込まれてしまいます。バカラックと共演した大物女性シンガーには、デュオンヌ・ワーウィックやバーバラ・ストライザンドらなどがいますが、トレインチャの歌声は彼女らと比べても全く遜色ありません。ただし、器楽奏者と同等の立場でコード・プレグレッションの上での自由にアドリブ(大体はスキャットを用いるわけですが)できるヴォーカルを“ ジャズ・ヴォーカル”と呼ぶのであれば、明らかにトレインチャの声は“ ジャズ・ヴォーカル”ではありません。エラ・フィッシェジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ、ビリー・ホリデイらなどの黒人歌手しか認めないファンには、トレインチャの歌声はポップス歌謡にしか聞こえないでしょう。まあ、ジャズ・ヴォーカルか否か、などという議論は最近ではほとんどなされませんが。第一、“ ジャズ・ヴォーカリスト”など現在では絶滅危惧種ですからね。

バカラック・サウンドに魅せられたアーティスト達が各々、様々なアレンジを施してバカラックの楽曲を演奏することにより、そのバリエーションがフィードバックされ、更にバカラックの魅力が際立っていく。そんな循環作業の中で、永遠にバカラック・サウンドは生き続ける。まさに時代を超えるエバー・グリーン・ミュージックなのでしょうね。


Trijntje Oosterhuis  『 The look of Love 』  2006 Blue Note
バカラック集の第一弾。この時はまだ、Traincha ではなく Trijntje と表記されていました。


Elvis Costello with Burt Bacharach  『 Pained from Memory 』  1998 Mercury
必聴、必携の感動の大名盤。大推薦盤。


Antonella Vitale  『 The look of love 』  2003 Alfa Records (Italia)
最近手に入れたバカラック・カヴァー集ではかなり気に入っているのが、イタリア人歌手、アントネッラ・ヴィターレの本作。バカラックのポップ色を廃し、ジャズ的なアレンジでアーティスティックな作品に仕上がっている秀作。バックを務めるピアニスト Andrea Beneventano (アンドレア・ベネヴェンターノ)はジャズ批評誌No.133 『 ピアノ・トリオ vol.3 』の中で、河内氏によっても紹介された人。かなりかっこいいです。

<!-- Traincha with Metropole Orchestra -->
[parts:eNozsDJkhAMmJhMjUyZjU1NGJgszSyPTNEuLpKqiKFcPD1d/y2ImGDDGIQ/VzMSEpBIA1XMPYg==]
You Tube上にも結構彼女の映像がアップされています。ヴィンス・メンドゥーサ指揮のメトロポール・オーケストラの貴重な映像に感激。このライブ映像を見ていると、彼女の歌声ってかなりソウルフルで迫力ありますね。

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Chick Corea & Gary Burton /The New Crystal Silence

   ↑  2008/03/01 (土)  カテゴリー: 未分類

 新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

60年代初頭にジャズ・シーンに颯爽と登場し、以後アコースティックからエレクトリック、フュージョン、果てはフリー・ジャズまでその守備範囲を広げ、八面六臂な活動で常にオーディエンスを楽しませてきたチック・コリア。その多岐に渡る作品群を今、俯瞰してみた時、70年代に始動したゲイリー・バートンとのコラボレーションは、彼の音楽史の中にあって一大潮流を築いた重要プロジェクトであったと理解できるのではないでしょうか。

そんな2人の名盤『 Crystal Silence 』から35年の月日が流れ、今回彼らのパートナーシップ35周年を記念して2枚組CDが発売されました。

Disc1 は、昨年創立75周年を迎えたシドニー交響楽団との共演ライブ。録音は2007年5月10日、12日に、指揮者にベルリン在住のアメリカ人,ジョナサン・ストックハマーを招き、シドニー・オペラハウスで行われました。オーケストラのためのスコアは、当初はチックとゲイリーで書く予定でしたが、あまりにも二人のスケジュールがタイトであったため、止むを得ずチックが全幅の信頼を寄せているサックス奏者、ティム・ガーランド(チックのOriginやビル・ブラッフォードとのEarthworksでも有名)に一任したようです。演奏曲目は、以前に2人で演奏経験のあるチックのオリジナル曲、≪ Duende ≫、≪ love Castle ≫、≪ Brasilia ≫、≪ Crystal Silence ≫、≪ La Fiesta ≫など。

Disc2は、2人のデュオで≪ Senor Mouse ≫や≪ La Fiesta ≫などの涙もんの名曲に加え、エバンスの≪ Waltz for Debby ≫、ガーシュインの≪ I Love You, Porgy ≫などを演奏しています。ゲイリー曰く。「今回の35周年記念ツアーの目的は、ファンの方々と一緒にこの35年という月日を振り返ることだったからね(こんな選曲になったんだよ)。」2人のライブは75か所にも及んだため、どの音源を採用するか迷ったようですが、最終的には2007年7月に行われたノルウェーでのTHE MOLDE JAZZ FESTIVALでのライブが採用されました。このフェスティバルが開催されたホールは、400から500人収容の比較的小規模のホールで、録音には理想的であったといいます。しかも基本的に2人は暗譜で演奏していたため、たびたびミスすることもあったようですが、このフェスティバルでの演奏はミスもなく完璧であったとのこと。ただし、≪ Senor Mouse ≫だけはミスがあったため、スペインのカナリア諸島、テネリフェでのライブ音源に差し替えたそうです。

さて、肝心の内容ですが、もうテキストにするのが虚しくなるほど、素晴らしい演奏です。こんなブログを読んでいる暇があったら、今すぐ、3000円握りしめてCD屋さんに駆け込みましょう。そしてできる限り高価な装置で、許す限り大音量で彼らの音楽に身を任せることをお薦めします。

と言ってしまうと身も蓋もありませんので簡単にインプレッションを記します。

シドニー交響楽団との共演では、チックのオリジナル曲が壮大なスペクタクル作品に生まれ変わり圧倒的なスケール感をもって迫ってきます。言葉に言い表せないくらい素晴らしい演奏です。オーケストラと二人の相互の音楽に対する信頼、リスペクト、綿密なリハーサル、これらがあって初めて実現するコラボレーションなのでしょう。個人的にはこのDisc1 が好きです(きっぱり)。もう完全に鳥肌ものです。M-2 ≪ love Castle ≫やM-5≪ La Fiesta ≫の終盤に向かうにつれて何重にも畳み掛けるようなオーケストレーション。高まる高揚感。完全にジャズというジャンルの枠を超えた音世界。世の中に星の数ほど多種多様な音楽があれど、これほどの名作は私は知らない(ちょっと言い過ぎ)。

Disc2 は基本的には『 In Concert, Zurich, October 28, 1979 』を踏襲する内容ですが、『 In Concert, ~ 』が最初の3曲≪ Senor Mouse ≫、≪Bud Powell≫、≪ Crystal Silence ≫が素晴らしい出来ではあるものの、後半はやや緩慢な印象が拭いきれない作品であったのに対して今回の新作は、全8曲、終始、緊張関係が持続し、無尽蔵のクリエイティビティーとイマジネーションが止めどなく発露し、『 In Concert, ~ 』よりもスケール感のある硬質なロマンチシズムに貫かれた音世界が繰り広げられています。

いや~、実は今日、お昼頃に本作を含め山中千尋の『 after hours 』、Karel Krautgartner Ochestra、Peter Madsenの『 Three of a kind 』などなど、10枚程買ってきたのですが、この『 The New Crystal Silence 』を最初に聴いたら嵌ってしまい、繰り返しず~と聴いていて、他のCDを聴く気になれません。ホント、感動的な作品をチックは作ってくれました。キース・ジャレットが霞んで見えます。ハンコックなど遥か彼方に遠退いてしまい姿すら見えません。やっぱりチックは凄いわ。


Chick Corea & Gary Burton  『 In Concert, Zurich, October 28, 1979 』 ECM 1980
個人的にはチック・コリアをリアルタイムで聴き始めた最初の作品なので、並々ならぬ思い入れがあります。大学1年の蒸し暑い夏の日、エアコンもないアパートの一室で初めて聴いた時の衝撃と感動は今でも忘れられません。数多くの記憶とリンクする本作。今でもLPで持ってますよ。
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2008/03/01 | Comment (15) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Chick Corea & Gary Burton /The New Crystal Silence

   ↑  2008/03/01 (土)  カテゴリー: 未分類
Chick Corea & Gary Burton /The New Crystal Silence
60年代初頭にジャズ・シーンに颯爽と登場し、以後アコースティックからエレクトリック、フュージョン、果てはフリー・ジャズまでその守備範囲を広げ、八面六臂な活動で常にオーディエンスを楽しませてきたチック・コリア。その多岐に渡る作品群を今、俯瞰してみた時、70年代に始動したゲイリー・バートンとのコラボレーションは、彼の音楽史の中にあって一大潮流を築いた重要プロジェクトであったと理解できるのではないでしょうか。

そんな2人の名盤『 Crystal Silence 』から35年の月日が流れ、今回彼らのパートナーシップ35周年を記念して2枚組CDが発売されました。

Disc1 は、昨年創立75周年を迎えたシドニー交響楽団との共演ライブ。録音は2007年5月10日、12日に、指揮者にベルリン在住のアメリカ人,ジョナサン・ストックハマーを招き、シドニー・オペラハウスで行われました。オーケストラのためのスコアは、当初はチックとゲイリーで書く予定でしたが、あまりにも二人のスケジュールがタイトであったため、止むを得ずチックが全幅の信頼を寄せているサックス奏者、ティム・ガーランド(チックのOriginやビル・ブラッフォードとのEarthworksでも有名)に一任したようです。演奏曲目は、以前に2人で演奏経験のあるチックのオリジナル曲、≪ Duende ≫、≪ love Castle ≫、≪ Brasilia ≫、≪ Crystal Silence ≫、≪ La Fiesta ≫など。

Disc2は、2人のデュオで≪ Senor Mouse ≫や≪ La Fiesta ≫などの涙もんの名曲に加え、エバンスの≪ Waltz for Debby ≫、ガーシュインの≪ I Love You, Porgy ≫などを演奏しています。ゲイリー曰く。「今回の35周年記念ツアーの目的は、ファンの方々と一緒にこの35年という月日を振り返ることだったからね(こんな選曲になったんだよ)。」2人のライブは75か所にも及んだため、どの音源を採用するか迷ったようですが、最終的には2007年7月に行われたノルウェーでのTHE MOLDE JAZZ FESTIVALでのライブが採用されました。このフェスティバルが開催されたホールは、400から500人収容の比較的小規模のホールで、録音には理想的であったといいます。しかも基本的に2人は暗譜で演奏していたため、たびたびミスすることもあったようですが、このフェスティバルでの演奏はミスもなく完璧であったとのこと。ただし、≪ Senor Mouse ≫だけはミスがあったため、スペインのカナリア諸島、テネリフェでのライブ音源に差し替えたそうです。

さて、肝心の内容ですが、もうテキストにするのが虚しくなるほど、素晴らしい演奏です。こんなブログを読んでいる暇があったら、今すぐ、3000円握りしめてCD屋さんに駆け込みましょう。そしてできる限り高価な装置で、許す限り大音量で彼らの音楽に身を任せることをお薦めします。

と言ってしまうと身も蓋もありませんので簡単にインプレッションを記します。

シドニー交響楽団との共演では、チックのオリジナル曲が壮大なスペクタクル作品に生まれ変わり圧倒的なスケール感をもって迫ってきます。言葉に言い表せないくらい素晴らしい演奏です。オーケストラと二人の相互の音楽に対する信頼、リスペクト、綿密なリハーサル、これらがあって初めて実現するコラボレーションなのでしょう。個人的にはこのDisc1 が好きです(きっぱり)。もう完全に鳥肌ものです。M-2 ≪ love Castle ≫やM-5≪ La Fiesta ≫の終盤に向かうにつれて何重にも畳み掛けるようなオーケストレーション。高まる高揚感。完全にジャズというジャンルの枠を超えた音世界。世の中に星の数ほど多種多様な音楽があれど、これほどの名作は私は知らない(ちょっと言い過ぎ)。

Disc2 は基本的には『 In Concert, Zurich, October 28, 1979 』を踏襲する内容ですが、『 In Concert, ~ 』が最初の3曲≪ Senor Mouse ≫、≪Bud Powell≫、≪ Crystal Silence ≫が素晴らしい出来ではあるものの、後半はやや緩慢な印象が拭いきれない作品であったのに対して今回の新作は、全8曲、終始、緊張関係が持続し、無尽蔵のクリエイティビティーとイマジネーションが止めどなく発露し、『 In Concert, ~ 』よりもスケール感のある硬質なロマンチシズムに貫かれた音世界が繰り広げられています。

いや~、実は今日、お昼頃に本作を含め山中千尋の『 after hours 』、Karel Krautgartner Ochestra、Peter Madsenの『 Three of a kind 』などなど、10枚程買ってきたのですが、この『 The New Crystal Silence 』を最初に聴いたら嵌ってしまい、繰り返しず~と聴いていて、他のCDを聴く気になれません。ホント、感動的な作品をチックは作ってくれました。キース・ジャレットが霞んで見えます。ハンコックなど遥か彼方に遠退いてしまい姿すら見えません。やっぱりチックは凄いわ。


Chick Corea & Gary Burton  『 In Concert, Zurich, October 28, 1979 』 ECM 1980
個人的にはチック・コリアをリアルタイムで聴き始めた最初の作品なので、並々ならぬ思い入れがあります。大学1年の蒸し暑い夏の日、エアコンもないアパートの一室で初めて聴いた時の衝撃と感動は今でも忘れられません。数多くの記憶とリンクする本作。今でもLPで持ってますよ。
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