雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Danilo Perez / Across The Crystal Sea

   ↑  2008/06/29 (日)  カテゴリー: piano

Danilo Perez  / Across The Crystal Sea 

東京は朝方から小雨が降っています。時折、地面を打ち鳴らすように激しく降る時もありますが、概ね、建物の輪郭をぼかす程度の優しい雨です。数日前から風邪をひき、体の節々が痛く、あまり活動する気も起きないので、ちょうどいいい雨の日曜日です。家族は僕の風邪がうつるのを嫌がり、千葉の実家に帰ってしまいましたので、一人、家で寝ています。少し寂しいけれど、久し振りの落ち着いた休日を過ごしています。窓から空を眺めると、鉛色の暗雲が東京の街をすっぽり覆っていて、これじゃしばらく止む気配はなさそうです。

さて、こんな雨の日にぴったりな作品を見つけてきました。先日発売になったばかりの Danilo Perez ダニーロ・ペレスの『 Across The Crystal Sea 』 です。

 本作は、Claus Ogerman クラウス・オガーマンがストリングス・アレンジを担当し、Tommy LiPuma トミー・リピューマがプロデューサーを務めています。ジョージ・ベンソンの『 Breezin' 』 を作った名コンビですね。

ダニーロ・ペレスと聞くと、陽気なノリのいいラテン系ジャズを想像してしまいますが、本作では全くその面影がありません。ヨーロッパ的な陰影や情感を保った美しい楽曲。彼がこのような世界観を表現してくるとは思ってもいませんでした。こんな日に聴いていると、幾分、メランコリックな気分になってしまいますが、それも含めて、とっても心に沁みるイイ作品です。

6月29日の歩数 : 1863歩 体重 : 67.7kg  BMI 23.2
6月28日の歩数 : 1470歩 体重 : 68.2kg
6月27日の歩数 : 5471歩 体重 : 68.4kg
6月26日の歩数 : 6111歩 体重 : 68.6kg
6月25日の歩数 : 5073歩 体重 : 69.0kg
6月24日の歩数 : 6148歩 体重 : 68.8kg
6月23日の歩数 : 8249歩 体重 : 68.6kg
6月22日の歩数 : 1638歩 体重 : 68.6kg  BMI 23.5
土、日の天気の悪い日は、どうしても外出しなくなるので、歩数が稼げない。
昨日、今日と体調悪く、食欲もないので、ついに67kg台に突入した。
4月初めからすると、この3か月で6kg減量したことになる。

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2008/06/29 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Danilo Perez / Across The Crystal Sea

   ↑  2008/06/29 (日)  カテゴリー: 未分類

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東京は朝方から小雨が降っています。時折、地面を打ち鳴らすように激しく降る時もありますが、概ね、建物の輪郭をぼかす程度の優しい雨です。数日前から風邪をひき、体の節々が痛く、あまり活動する気も起きないので、ちょうどいいい雨の日曜日です。家族は僕の風邪がうつるのを嫌がり、千葉の実家に帰ってしまいましたので、一人、家で寝ています。少し寂しいけれど、久し振りの落ち着いた休日を過ごしています。窓から空を眺めると、鉛色の暗雲が東京の街をすっぽり覆っていて、これじゃしばらく止む気配はなさそうです。

さて、こんな雨の日にぴったりな作品を見つけてきました。先日発売になったばかりの Danilo Perez ダニーロ・ペレスの『 Across The Crystal Sea 』 です。

 本作は、Claus Ogerman クラウス・オガーマンがストリングス・アレンジを担当し、Tommy LiPuma トミー・リピューマがプロデューサーを務めています。ジョージ・ベンソンの『 Breezin' 』 を作った名コンビですね。

ダニーロ・ペレスと聞くと、陽気なノリのいいラテン系ジャズを想像してしまいますが、本作では全くその面影がありません。ヨーロッパ的な陰影や情感を保った美しい楽曲。彼がこのような世界観を表現してくるとは思ってもいませんでした。こんな日に聴いていると、幾分、メランコリックな気分になってしまいますが、それも含めて、とっても心に沁みるイイ作品です。

6月29日の歩数 : 1863歩 体重 : 67.7kg  BMI 23.2
6月28日の歩数 : 1470歩 体重 : 68.2kg
6月27日の歩数 : 5471歩 体重 : 68.4kg
6月26日の歩数 : 6111歩 体重 : 68.6kg
6月25日の歩数 : 5073歩 体重 : 69.0kg
6月24日の歩数 : 6148歩 体重 : 68.8kg
6月23日の歩数 : 8249歩 体重 : 68.6kg
6月22日の歩数 : 1638歩 体重 : 68.6kg  BMI 23.5
土、日の天気の悪い日は、どうしても外出しなくなるので、歩数が稼げない。
昨日、今日と体調悪く、食欲もないので、ついに67kg台に突入した。
4月初めからすると、この3か月で6kg減量したことになる。

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2008/06/29 | Comment (10) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jazz Orch. of The Concertgebouw / Riffs'n Rhythms

   ↑  2008/06/28 (土)  カテゴリー: 未分類

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Jazz Orchestra of The Concertgebouw 『 Riffs'n Rhythms 』

10月には待望の初来日公演を控えているオランダのビッグバンド“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw(以下JOC ) ” 。 来日にあわせて彼らの通算4作目となる新作  『 Riffs’n Rhytjms 』 が発売になった。

オランダにはもう一つ有名なThe Metropole Orchestra というビッグバンドであるが、The Metropole Orchestra が民俗音楽からロック・メタルまで、ジャズの枠に捉われない自由な活動を行っているのに対してJOC は、あくまでジャズに限定した活動を続けてきたビッグバンドだ。ギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーが所属していることでも有名で、彼のファンの間では以前から知られた存在であった。

JOC は編曲・指揮を担当するヘンク・ムトーヘルトやベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストらによって96年に“ The New Concert Big Band ”という名でスタートした。そして地道な活動が実を結び、99年には、クラシック界の殿堂“ Concertgebouw ”の名を冠したJOC という名前に昇格改称している。現在では年間50公演以上、年間観客動員数は35000人を超えており、今後も活動範囲を広げていく予定だ。なお、やはりビッグバンドの運営は他国同様、厳しい状況下におかれており、現在JOCは、オランダ教育・文化・科学省から構造基金を受ける一方、Deloitte および AKD Prinsen Van Wijmen という企業からの支援を受けて運営されている。

このバンドは、トランペットが5人配されているため、通常のビッグバンドよりも1人多い18人編成であるのが特徴的だ。それにより、高域部のエッジが鋭くなり、トランペット・ソリでの抜群の爽快感を生みだしている。メンバーは全員オランダを代表する新進気鋭のエリート・ミュージシャンとのことだが、ホーン・セクションには日本ではほとんど馴染みのないミュージシャンが名を連ねている。それに対してリズム・セクションは強力だ。もしかすると世界最強のリズム隊を有するビッグバンドかもしれない。まずはギターのジェシ・ヴァン・ルーラー。おそらく世界で軽く5本の指にはいる超絶技巧派だろう。日本にもファンは多い。本来ならビッグバンドのギターはそれほど優秀でなくても務まるところなのに、そこにジェシを起用するあたりがこのバンドの特徴だ。そして、ジェジとの活動を通して徐々にその評価を高めているのが、ドラマーのマタイン・ヴィンクとベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストだ。マタインはBrussels Jazz Orchestra や The Metropole Orchestra でも活躍する超売れっ子ドラマー。ピアニストのピーター・ビーツもCriss Cross に多くの吹き込みをもつ日本でも人気のミュージシャンだ。05年には『 Live at The Concertgebouw Vol.1 & 2 』という素晴らしいトリオ作品を発表している。

本作は全9曲。うち7曲が指揮者のヘンク・ムトヘールトのオリジナル曲。のこり2曲がメンバーのオリジナル曲となっている。トラディッショナルなスタイルのものから、かなりコンテンポラリーなものまで多彩な楽曲が並んでいる。印象としては、隣国ベルギーのBrussels Jazz Orchestra ( 前項あり 1, 2, 3 )のスタイルに近い感触だ。リズムを目まぐるしく変化させながら、切れ味鋭いソリを怒涛のごとく決めてくる。アクセントの入れ方も斬新。針の穴を通すような緻密なスコアを正確無比の超人的読譜力と演奏スキルで軽々とこなしていく。僕らが知らないうちにオランダの若手はここまで進化したのかと、今さらながら驚かされる。

ソリストとしては、アルトのアラード・ブワルダ、ヨルク・カーイ、トランペットのヤン・ヴァン・ダウケレン、ルード・ブルルスなど、いずれもケチのつけようがない演奏技量の持ち主であり、このような個が全体をつないで生み出されるダイナミックなサウンドは圧巻である。ジェシのソロ・パートも十分用意されていて、彼のファンも納得の仕上がりをみせている。

今回、初めてJOCを聴いたが、小難しいところがまったくなく、爽快感、疾走感に満ち溢れた予想外の出来のよさであった。これはビッグバンド・ファンらな興奮必至の作品だろう。ところで、8月20日にはジェシ・ヴァン・ルーラー&JOC名義で55 Records から新作も発売予定のようである。ほんと、55 Records はツボをおさえた良い作品を出してくるね。

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2008/06/28 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jazz Orchestra of The Concertgebouw / Riffs'n Rhythms

   ↑  2008/06/28 (土)  カテゴリー: large ensemble
JOC Riffs'n Rhythms

Jazz Orchestra of The Concertgebouw 『 Riffs'n Rhythms 』

10月には待望の初来日公演を控えているオランダのビッグバンド“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw(以下JOC ) ” 。 来日にあわせて彼らの通算4作目となる新作  『 Riffs’n Rhytjms 』 が発売になった。

オランダにはもう一つ有名なThe Metropole Orchestra というビッグバンドであるが、The Metropole Orchestra が民俗音楽からロック・メタルまで、ジャズの枠に捉われない自由な活動を行っているのに対してJOC は、あくまでジャズに限定した活動を続けてきたビッグバンドだ。ギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーが所属していることでも有名で、彼のファンの間では以前から知られた存在であった。

JOC は編曲・指揮を担当するヘンク・ムトーヘルトやベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストらによって96年に“ The New Concert Big Band ”という名でスタートした。そして地道な活動が実を結び、99年には、クラシック界の殿堂“ Concertgebouw ”の名を冠したJOC という名前に昇格改称している。現在では年間50公演以上、年間観客動員数は35000人を超えており、今後も活動範囲を広げていく予定だ。なお、やはりビッグバンドの運営は他国同様、厳しい状況下におかれており、現在JOCは、オランダ教育・文化・科学省から構造基金を受ける一方、Deloitte および AKD Prinsen Van Wijmen という企業からの支援を受けて運営されている。

このバンドは、トランペットが5人配されているため、通常のビッグバンドよりも1人多い18人編成であるのが特徴的だ。それにより、高域部のエッジが鋭くなり、トランペット・ソリでの抜群の爽快感を生みだしている。メンバーは全員オランダを代表する新進気鋭のエリート・ミュージシャンとのことだが、ホーン・セクションには日本ではほとんど馴染みのないミュージシャンが名を連ねている。それに対してリズム・セクションは強力だ。もしかすると世界最強のリズム隊を有するビッグバンドかもしれない。まずはギターのジェシ・ヴァン・ルーラー。おそらく世界で軽く5本の指にはいる超絶技巧派だろう。日本にもファンは多い。本来ならビッグバンドのギターはそれほど優秀でなくても務まるところなのに、そこにジェシを起用するあたりがこのバンドの特徴だ。そして、ジェジとの活動を通して徐々にその評価を高めているのが、ドラマーのマタイン・ヴィンクとベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストだ。マタインはBrussels Jazz Orchestra や The Metropole Orchestra でも活躍する超売れっ子ドラマー。ピアニストのピーター・ビーツもCriss Cross に多くの吹き込みをもつ日本でも人気のミュージシャンだ。05年には『 Live at The Concertgebouw Vol.1 & 2 』という素晴らしいトリオ作品を発表している。

本作は全9曲。うち7曲が指揮者のヘンク・ムトヘールトのオリジナル曲。のこり2曲がメンバーのオリジナル曲となっている。トラディッショナルなスタイルのものから、かなりコンテンポラリーなものまで多彩な楽曲が並んでいる。印象としては、隣国ベルギーのBrussels Jazz Orchestra ( 前項あり 1, 2, 3 )のスタイルに近い感触だ。リズムを目まぐるしく変化させながら、切れ味鋭いソリを怒涛のごとく決めてくる。アクセントの入れ方も斬新。針の穴を通すような緻密なスコアを正確無比の超人的読譜力と演奏スキルで軽々とこなしていく。僕らが知らないうちにオランダの若手はここまで進化したのかと、今さらながら驚かされる。

ソリストとしては、アルトのアラード・ブワルダ、ヨルク・カーイ、トランペットのヤン・ヴァン・ダウケレン、ルード・ブルルスなど、いずれもケチのつけようがない演奏技量の持ち主であり、このような個が全体をつないで生み出されるダイナミックなサウンドは圧巻である。ジェシのソロ・パートも十分用意されていて、彼のファンも納得の仕上がりをみせている。

今回、初めてJOCを聴いたが、小難しいところがまったくなく、爽快感、疾走感に満ち溢れた予想外の出来のよさであった。これはビッグバンド・ファンらな興奮必至の作品だろう。ところで、8月20日にはジェシ・ヴァン・ルーラー&JOC名義で55 Records から新作も発売予定のようである。ほんと、55 Records はツボをおさえた良い作品を出してくるね。
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2008/06/28 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jim Beard 『 Revolutions 』

   ↑  2008/06/25 (水)  カテゴリー: 未分類

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何度も「素晴らしい」を連発していると、その価値は減少してしまうし、最後には嘘っぽく聞こえてくるので、1回だけにしておくが、ホント、このジム・ベアードの新作は素晴らしい。

ジム・ベアードの最新作 『 Revolutions 』 は彼の4作目のリーダー作にあたる。前作 『 Advocate 』 が99年作だから、実に9年ぶりの作品である。僕がジムを意識して聴きだした最初の作品は、新生CTIが90年から91年にかけて制作したクリード・テイラー名義の 『 Rythmstick 』 、ジム・ベアードが中心となって結成された Muisc on The Edge 名義の 『 Chroma 』 、そしてジム・ベアード自身による初リーダー作 『 Song of The Sun 』 の三部作だった。それぞれレーザーディスクでも発売され、 『 Rythmstick 』 はスタジオライブ映像、 『 Chroma 』 は来日時のライブ映像。そして 『 Song of The Sun 』 は、ジムの音楽によく分からないイメージ映像をかぶせた不思議な作品であった。このイメージ映像を昨晩、17年ぶりに観た。当時は全然面白くなくて映像を消して音だけ流していた記憶がある。そう、ジムの音楽は最高にかっこよかったから。時間が経てば感じ方も変わるかと思いもう一度観てみたが、やっぱりつまらなかった。蟻が51分間、これでもかというくらい大勢登場し、気色悪かった。しかも 《 夜中の蟻。方向を見失いクルクル回りだす。 》 なんていう、これまた人を馬鹿にしたような字幕が時々入る。この映像にジムは本当に満足していたのだろうか。疑問である。

それにしてもレーザーディスクの経年劣化は恐ろしい。20年も経たないのにノイズだらけで大画面では見られたもんじゃなかった。発売当時は《半永久的に劣化はしない》とは謳っていたのに。

閑話休題。そんなわけでジム・ベアードである。 『 Song of The Sun 』 で彼を知った僕は、その後、頻繁に彼の名前を超有名アーティストの作品で目にすることになった。ウェイン・ショーター、マイク・スターン、マイケル・ブレッカー、デニス・チェバースなどなど、彼らの作品にはしっかりジムのクレジットが刻まれていた。彼らが、“ここはジョー・ザビヌル風のシンセ・サウンドが欲しい”と思ったとき、さすがにザビヌルを呼び出すわけにもいかないから、それではということで、ジムに声をかける。そして、まさに職人的助っ人ミュージシャンとして次々とセッションをこなし、各方面から少しづつ信頼を獲得していったのだった。

ここで、彼の経歴を簡単に紹介しておこう。
ジム・ベアードは1960年、フィラデルフィア生まれた。両親の薦めで7歳からピアノを始め、クラシックを学ぶ一方であのジョージ・シアリングの個人レッスンも受け、さらにはクラリネット、サックス、ベースなどを習得していった。85年にはニューヨークに移住したが、1年もしないうちに、マハビシュヌ・オーケストラのツアー・メンバーに抜擢された。その頃、あのステップスのイリアーヌ・イリアスがバンドを脱退し、マイケル・ブレッカーらは彼女の後釜を探してオーディションを開いた。そこでジムもオーディションを受けたが、結果的にはキーボーディストではなくギターのマイク・スターンが加入してしまった。しかしそのことがきっかけでジムとマイケルとの交流がはじまり、のちにマイケルの作品にも参加することとなった。86年暮れからはウェイン・ショーターのツアーに参加。ショーターとの関係は2000年まで続いた。その間にもジョン・スコフィールドやパット・メセニーらのサポートを行うなど、常に超一流アーティストのブレインとして第一線で活躍してきた。

さて、今回の最新作は、オーケストラ作品である。しかも世界で唯一ストリングス・セクションを持つオランダのビッグバンド、メトロポール・オーケストラがバックをつとめたているので期待も膨らむ。で、メトロポールと言えば指揮者はヴィンス・メンドゥーサということで、三者そろい踏みの豪華絢爛な絵巻物語のはじまりである。   一聴して何だか初めて聴いた感じのしない、懐かしい気分になった。それもそのはずで、全10曲中4曲が91年の初リーダー作『 Song of The Sun 』からの楽曲であった。それ以外にも過去の作品からの再演が2曲含まれていた。数多く作曲を手がけているジムにしては、セルフ・カヴァーが多すぎる感じもしたが、おそらく、自分の愛着のあるオリジナルをオーケストラ・ヴァージョンで再演したらどうなるか、彼自身も興味があったのだろう。

曲はジムのオリジナルだが、メンドゥーサがアレンジするとその表情は一変する。知的で繊細なジムの楽曲にメンドゥーサのラテンの血が注ぎ込まれ、一気に燃え上がるのだ。メンドゥーサの奇抜な和声とエンターテインメント性が繰り成す独特のグルーブ感は麻薬的であり、聴けば聴くほど彼の虜になっていく。弦と管が複雑に絡み合い、幾重にも音が重なり合い、そして比類稀なるファンタスティックな音世界が構築される。思わず小躍りしたくなるような楽曲が目白押しだ。

ジムはサイドメンとして起用されるときは、シンセサイザーを扱うことがほとんどだが、自己のリーダー作では生ピアノをメインに弾いてきた。今回もほとんどがピアノを弾いている。もともと彼はピアニストであったから当然といえば当然のことだ。シンセを扱えるほうがギャラが高かったためにシンセを弾きはじめたが、皮肉なことにピアニスト・ジムよりも、キーボーディスト・ジムの方が評価されたのだ。

ジムの知的でクールなピアノも流石だが、盟友ボブ・マラックやビル・エバンスの熱きソロにも痺れる。また、メトロポール・オーケストラのメンバーであり、10月に来日する“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw ”のメンバーでもあるトランペッター、Ruud Breuls ルード・ブルルスがなかなか爽やかなソロを聴かせてくれる。そしてドラマーはbrussels Jazz Orchenstraでの活動も並行して行っているマタイン・ヴィンクが7曲を担当。

アレンジはメンドゥーサが7曲担当し、残りはマット・ハリス、ゴードン・グッドウィン(Gordan と表記されているがGordonの間違いだろう)、そしてジム・ベアードがそれぞれ一曲づつ担当している。ゴードン・グッドウィン=Big Phat band という固定観念が僕にはあるので、ちょっと意外。

ビッグバンド物ですから、好き嫌いはあるでしょうが、僕はこの手のドラマティックで重厚なサウンドを偏愛しているので、当然5つ星。ちなみに本作は Super Audio とのハイブリッド仕様。我が家にはSACD プレーヤーがいまだないため、いい音では聴けませんが。

 2 songs upload by criss
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2008/06/25 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jim Beard / Revolutions

   ↑  2008/06/25 (水)  カテゴリー: piano
Jim Beard  『 Revolutions 』 

何度も「素晴らしい」を連発していると、その価値は減少してしまうし、最後には嘘っぽく聞こえてくるので、1回だけにしておくが、ホント、このジム・ベアードの新作は素晴らしい。

ジム・ベアードの最新作 『 Revolutions 』 は彼の4作目のリーダー作にあたる。前作 『 Advocate 』 が99年作だから、実に9年ぶりの作品である。僕がジムを意識して聴きだした最初の作品は、新生CTIが90年から91年にかけて制作したクリード・テイラー名義の 『 Rythmstick 』 、ジム・ベアードが中心となって結成された Muisc on The Edge 名義の 『 Chroma 』 、そしてジム・ベアード自身による初リーダー作 『 Song of The Sun 』 の三部作だった。それぞれレーザーディスクでも発売され、 『 Rythmstick 』 はスタジオライブ映像、 『 Chroma 』 は来日時のライブ映像。そして 『 Song of The Sun 』 は、ジムの音楽によく分からないイメージ映像をかぶせた不思議な作品であった。このイメージ映像を昨晩、17年ぶりに観た。当時は全然面白くなくて映像を消して音だけ流していた記憶がある。そう、ジムの音楽は最高にかっこよかったから。時間が経てば感じ方も変わるかと思いもう一度観てみたが、やっぱりつまらなかった。蟻が51分間、これでもかというくらい大勢登場し、気色悪かった。しかも 《 夜中の蟻。方向を見失いクルクル回りだす。 》 なんていう、これまた人を馬鹿にしたような字幕が時々入る。この映像にジムは本当に満足していたのだろうか。疑問である。

それにしてもレーザーディスクの経年劣化は恐ろしい。20年も経たないのにノイズだらけで大画面では見られたもんじゃなかった。発売当時は《半永久的に劣化はしない》とは謳っていたのに。

閑話休題。そんなわけでジム・ベアードである。 『 Song of The Sun 』 で彼を知った僕は、その後、頻繁に彼の名前を超有名アーティストの作品で目にすることになった。ウェイン・ショーター、マイク・スターン、マイケル・ブレッカー、デニス・チェバースなどなど、彼らの作品にはしっかりジムのクレジットが刻まれていた。彼らが、“ここはジョー・ザビヌル風のシンセ・サウンドが欲しい”と思ったとき、さすがにザビヌルを呼び出すわけにもいかないから、それではということで、ジムに声をかける。そして、まさに職人的助っ人ミュージシャンとして次々とセッションをこなし、各方面から少しづつ信頼を獲得していったのだった。

ここで、彼の経歴を簡単に紹介しておこう。
ジム・ベアードは1960年、フィラデルフィア生まれた。両親の薦めで7歳からピアノを始め、クラシックを学ぶ一方であのジョージ・シアリングの個人レッスンも受け、さらにはクラリネット、サックス、ベースなどを習得していった。85年にはニューヨークに移住したが、1年もしないうちに、マハビシュヌ・オーケストラのツアー・メンバーに抜擢された。その頃、あのステップスのイリアーヌ・イリアスがバンドを脱退し、マイケル・ブレッカーらは彼女の後釜を探してオーディションを開いた。そこでジムもオーディションを受けたが、結果的にはキーボーディストではなくギターのマイク・スターンが加入してしまった。しかしそのことがきっかけでジムとマイケルとの交流がはじまり、のちにマイケルの作品にも参加することとなった。86年暮れからはウェイン・ショーターのツアーに参加。ショーターとの関係は2000年まで続いた。その間にもジョン・スコフィールドやパット・メセニーらのサポートを行うなど、常に超一流アーティストのブレインとして第一線で活躍してきた。

さて、今回の最新作は、オーケストラ作品である。しかも世界で唯一ストリングス・セクションを持つオランダのビッグバンド、メトロポール・オーケストラがバックをつとめたているので期待も膨らむ。で、メトロポールと言えば指揮者はヴィンス・メンドゥーサということで、三者そろい踏みの豪華絢爛な絵巻物語のはじまりである。   一聴して何だか初めて聴いた感じのしない、懐かしい気分になった。それもそのはずで、全10曲中4曲が91年の初リーダー作『 Song of The Sun 』からの楽曲であった。それ以外にも過去の作品からの再演が2曲含まれていた。数多く作曲を手がけているジムにしては、セルフ・カヴァーが多すぎる感じもしたが、おそらく、自分の愛着のあるオリジナルをオーケストラ・ヴァージョンで再演したらどうなるか、彼自身も興味があったのだろう。

曲はジムのオリジナルだが、メンドゥーサがアレンジするとその表情は一変する。知的で繊細なジムの楽曲にメンドゥーサのラテンの血が注ぎ込まれ、一気に燃え上がるのだ。メンドゥーサの奇抜な和声とエンターテインメント性が繰り成す独特のグルーブ感は麻薬的であり、聴けば聴くほど彼の虜になっていく。弦と管が複雑に絡み合い、幾重にも音が重なり合い、そして比類稀なるファンタスティックな音世界が構築される。思わず小躍りしたくなるような楽曲が目白押しだ。

ジムはサイドメンとして起用されるときは、シンセサイザーを扱うことがほとんどだが、自己のリーダー作では生ピアノをメインに弾いてきた。今回もほとんどがピアノを弾いている。もともと彼はピアニストであったから当然といえば当然のことだ。シンセを扱えるほうがギャラが高かったためにシンセを弾きはじめたが、皮肉なことにピアニスト・ジムよりも、キーボーディスト・ジムの方が評価されたのだ。

ジムの知的でクールなピアノも流石だが、盟友ボブ・マラックやビル・エバンスの熱きソロにも痺れる。また、メトロポール・オーケストラのメンバーであり、10月に来日する“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw ”のメンバーでもあるトランペッター、Ruud Breuls ルード・ブルルスがなかなか爽やかなソロを聴かせてくれる。そしてドラマーはbrussels Jazz Orchenstraでの活動も並行して行っているマタイン・ヴィンクが7曲を担当。

アレンジはメンドゥーサが7曲担当し、残りはマット・ハリス、ゴードン・グッドウィン(Gordan と表記されているがGordonの間違いだろう)、そしてジム・ベアードがそれぞれ一曲づつ担当している。ゴードン・グッドウィン=Big Phat band という固定観念が僕にはあるので、ちょっと意外。

ビッグバンド物ですから、好き嫌いはあるでしょうが、僕はこの手のドラマティックで重厚なサウンドを偏愛しているので、当然5つ星。ちなみに本作は Super Audio とのハイブリッド仕様。我が家にはSACD プレーヤーがいまだないため、いい音では聴けませんが。
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2008/06/25 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

土曜深夜のジャズ日記

   ↑  2008/06/21 (土)  カテゴリー: 未分類

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静かに小雨が降る土曜の夜です。


Lars Moller  『 Colours 』  1997 Stunt
こんな静かな雨の夜に、なんだかラーシュ・メラーの≪ Bacharach ≫ が聴きたくなりました。メラーはほぼすべてを聴いてきましたが、本作が一番の好みです。ジョン・アバが泣けます。
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John Klemmer  『 Finesse 』  1983 Elektra
優しいテナーを引き続き聴きたいと思い、久し振りにジョン・クレマーを取り出してきました。本作、なかなかCD化されなかったでの、気がついたらLPを4枚も買いこんでいました。今では『 Magnificent Madness 』とのカップリングでCD化されたので、いつでもどこでも聴けるようになりました。ラッセル・フェレナンテのローズが滅茶苦茶、メロー。睡眠導入剤として、どうぞ。
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Art Porter  『 Straight To The Point 』  1993 PolyGram
先日亡くなられたエスビヨン・スヴェンソンはスキューバ・ダイビング中の事故でしたが、このアート・ポーターもボートの転覆事故で96年に亡くなられたんですよね。世間では全くと言ってよいほど話題にはなりませんでしたが、僕はこの人、大好きでした。今で言うスムース・ジャズなのでしょうが、ソロが薄っぺらにならず、音に感情を乗せるのが非常にうまい人だな、と思っていました。90年代に沢山、この手の音楽を聴きましたが、ほとんどがすぐ飽きて、一枚数十円で処分してしまいましたが、アート・ポーターのCDだけは全部手元に残っています。
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2008/06/21 | Comment (14) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Dominique Di Piazza 『 Princess Sita 』

   ↑  2008/06/20 (金)  カテゴリー: 未分類

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「この人はいったいどうやって弾いているのだろう」と不思議でならないベーシストっているもので、たとえば、ブライアン・ブロンバーグ、ヴィクター・ウッテン、マーク・キングなど、いまでこそネット上に動画がアップされているので、簡単に演奏する姿を見ることができるようになったが、映像のなかった昔は不思議でしかたなかった。今日取り上げるイタリア人ベーシスト、Dominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァもそんな一人だ。

初めて聴いたのは92年に発売されたジョン・マクラフリンの作品『 Que Alegria 』 であった。マクラフリンは、カイ・エクハルトやヨナス・エルボーグなど、馬鹿テク・ベーシストばかりを起用することで有名だ。ドミニクもそんな馬鹿テク・ベーシスト集団の一人だ。そんな彼の初リーダー作品がイタリアの新興レーベル Picanto Records から発売になった。

まずは簡単に彼の経歴を書き記しておく。(彼のOfficial Web Site より)

シチリアで生まれたドミニク(出生日不明)は、ジプシーであった継父に育てられた。そのことが後の音楽性に影響を与えたようだ。彼ははじめギターとベースの両方を学んだが、79年にジャコ・パストリアスを聴いたことがきっかけとなり、ベーシストとしての道を選ぶこととなった。

独学でベースを学んでいったが、独自のプレイスタイルを確立するのに、それほど時間はかからなかった。80年代初めには、彼のドレードマークである親指、人差し指、中指の3フィンガーによる独特の奏法は完成していた。さらにはペダルスチールギター用のピックを指にはめることでその右手の奏法を進化させ、誰にも真似できない独特の音色、フレーズを確立させていった。

彼はまた5弦ベースも導入していった。当時はlow B 弦を加えた5弦ベースが一般的であったが、彼は high C 弦を加えたものを使用し、世界のトップ・ベーシストに影響を与えた。彼のこのようなベースの新たな奏法は、ベース界に波紋を起こし、米国ならびに欧州の数多くのアーティストが、彼の奏法を採用していった。たとえば米国のMatthew Garrison マシュー・ギャリソン(あのジミー・ギャリソンの息子)やフランスの Hadrian Feraud アドリアン・フェローらは、ドミニクのフォロアーである。

87年にはギル・エバンス・ビッグ・バンドのヨーロッパ・ツアーに参加。89年のJean-Pierre Como ジャン・ピエール・コモの『 Padre 』(邦題:父に捧ぐ)への参加を経て、91年にはあのジョン・マクラフリン、トリロク・グルドゥらとトリオを結成し、300回以上の世界公演を挙行した。そのトリオで録音されたのが『 Que Alegria 』である。2000年にはビレリー・ラグレーン、デニス・チェンバースらと“ Front Page ”を結成しツアーを行い、アルバム『 Front Page 』を制作した。

近年の活動としては、今年1月に発売になったアントニオ・ファラオのCAM JAZZからの作品『 Woman’s Perfume 』への参加がある。現在は再び“ John McLaughlin & The 4th Dimension ”の一員としてツアーに参加しているようだ。

さて、この新作はNelson Veras ネルソン・ヴェラス ( g )、Manhu Roche マヌ・ロシュ ( ds ) とのギター・トリオ編成。ヴァラスは若き天才ギタリストとしてフランスではかなり有名。拙ブログでもクリストフ・ウォーレムやアルド・ロマーノのところで取り上げているが、その完成されたテクニックはもちろんのこと、その成熟した歌心に抜群のセンスをみる。

全12曲で、うち8曲がドミニクのオリジナル曲。全体に静かで優雅な曲調が多く、印象的なメロディーも少なく、油断をしているとBGMになってしまいそう。ナイロン弦ギターのヴェラスの音と、high C弦を多用した高音部でのドミニクの音が意外に似ていて、しかもフレーズも近似しているので、今どっちが弾いているのか、迷ってしまうこともある。つまりは、はっきり言って、面白くない。もう少し派手な作品を期待していたが調子抜けした感じだ。もちろんヴェラスもドミニクも滅茶苦茶うまいのだが、ドミニクの独特のロマンチックな曲は、心に訴える力強さに欠けるような気がするし、ギター・トリオという編成にも越え難い限界をみる。なかなかソングライティング・センスの優れたベーシストっていないものだ。やはり、彼のようなテクニックを持ったベーシストは、彼を超える馬鹿テク大物アーティストと共演して初めて真価が発揮されるのではないだろうか。


Dominique Di Piazza 参加作品ならびに新作の中から、5曲をアップロード。
1) Jean-Pierre Como  ≪ someday my prnce will come ≫
2) John McLaughlin Trio  ≪ que alegria ≫
3) Antonio Farao  ≪ la via dei babbuini ≫
4) Front Page  ≪ intro jingle/first step ≫
5) Dominique Di Piazza  ≪ dinello ≫

<おまけ>


マシュー・ギャリソンの驚異の Giant Steps!


アドリアン・フェローを観て、ベースをやめよう!
3分過ぎのクロマチックなソロ、信じられない。


そして、ドミニク。これじゃギターと同じじゃね~か!


中年音楽狂さんの記事はこちら
タイトル: ベーシスト必聴(だろう) Dominique Di Piazzaの初リーダー作

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2008/06/20 | Comment (9) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Dominique Di Piazza / Princess Sita

   ↑  2008/06/20 (金)  カテゴリー: bass
Dominique Di Piazza 『 Princess Sita 』 

「この人はいったいどうやって弾いているのだろう」と不思議でならないベーシストっているもので、たとえば、ブライアン・ブロンバーグ、ヴィクター・ウッテン、マーク・キングなど、いまでこそネット上に動画がアップされているので、簡単に演奏する姿を見ることができるようになったが、映像のなかった昔は不思議でしかたなかった。今日取り上げるイタリア人ベーシスト、Dominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァもそんな一人だ。

初めて聴いたのは92年に発売されたジョン・マクラフリンの作品『 Que Alegria 』 であった。マクラフリンは、カイ・エクハルトやヨナス・エルボーグなど、馬鹿テク・ベーシストばかりを起用することで有名だ。ドミニクもそんな馬鹿テク・ベーシスト集団の一人だ。そんな彼の初リーダー作品がイタリアの新興レーベル Picanto Records から発売になった。

まずは簡単に彼の経歴を書き記しておく。(彼のOfficial Web Site より)

シチリアで生まれたドミニク(出生日不明)は、ジプシーであった継父に育てられた。そのことが後の音楽性に影響を与えたようだ。彼ははじめギターとベースの両方を学んだが、79年にジャコ・パストリアスを聴いたことがきっかけとなり、ベーシストとしての道を選ぶこととなった。

独学でベースを学んでいったが、独自のプレイスタイルを確立するのに、それほど時間はかからなかった。80年代初めには、彼のドレードマークである親指、人差し指、中指の3フィンガーによる独特の奏法は完成していた。さらにはペダルスチールギター用のピックを指にはめることでその右手の奏法を進化させ、誰にも真似できない独特の音色、フレーズを確立させていった。

彼はまた5弦ベースも導入していった。当時はlow B 弦を加えた5弦ベースが一般的であったが、彼は high C 弦を加えたものを使用し、世界のトップ・ベーシストに影響を与えた。彼のこのようなベースの新たな奏法は、ベース界に波紋を起こし、米国ならびに欧州の数多くのアーティストが、彼の奏法を採用していった。たとえば米国のMatthew Garrison マシュー・ギャリソン(あのジミー・ギャリソンの息子)やフランスの Hadrian Feraud アドリアン・フェローらは、ドミニクのフォロアーである。

87年にはギル・エバンス・ビッグ・バンドのヨーロッパ・ツアーに参加。89年のJean-Pierre Como ジャン・ピエール・コモの『 Padre 』(邦題:父に捧ぐ)への参加を経て、91年にはあのジョン・マクラフリン、トリロク・グルドゥらとトリオを結成し、300回以上の世界公演を挙行した。そのトリオで録音されたのが『 Que Alegria 』である。2000年にはビレリー・ラグレーン、デニス・チェンバースらと“ Front Page ”を結成しツアーを行い、アルバム『 Front Page 』を制作した。

近年の活動としては、今年1月に発売になったアントニオ・ファラオのCAM JAZZからの作品『 Woman’s Perfume 』への参加がある。現在は再び“ John McLaughlin & The 4th Dimension ”の一員としてツアーに参加しているようだ。

さて、この新作はNelson Veras ネルソン・ヴェラス ( g )、Manhu Roche マヌ・ロシュ ( ds ) とのギター・トリオ編成。ヴァラスは若き天才ギタリストとしてフランスではかなり有名。拙ブログでもクリストフ・ウォーレムやアルド・ロマーノのところで取り上げているが、その完成されたテクニックはもちろんのこと、その成熟した歌心に抜群のセンスをみる。

全12曲で、うち8曲がドミニクのオリジナル曲。全体に静かで優雅な曲調が多く、印象的なメロディーも少なく、油断をしているとBGMになってしまいそう。ナイロン弦ギターのヴェラスの音と、high C弦を多用した高音部でのドミニクの音が意外に似ていて、しかもフレーズも近似しているので、今どっちが弾いているのか、迷ってしまうこともある。つまりは、はっきり言って、面白くない。もう少し派手な作品を期待していたが調子抜けした感じだ。もちろんヴェラスもドミニクも滅茶苦茶うまいのだが、ドミニクの独特のロマンチックな曲は、心に訴える力強さに欠けるような気がするし、ギター・トリオという編成にも越え難い限界をみる。なかなかソングライティング・センスの優れたベーシストっていないものだ。やはり、彼のようなテクニックを持ったベーシストは、彼を超える馬鹿テク大物アーティストと共演して初めて真価が発揮されるのではないだろうか。

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2008/06/20 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Daniele Scannapieco 『 Lifetime 』

   ↑  2008/06/17 (火)  カテゴリー: 未分類

 新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

04年にHigh Five Quintet のセカンド『 Jazz Desire 』が日本に紹介されて以来、彼ら及びその周辺の一挙手一投足が気になってしょうがないイタリアン・ジャズ・ファンは多いのではないか。僕もそのひとりだが、昨年のマリオ・ビオンディとの共作盤(前項あり)を別にすれば、彼ら単体での新作は04年以降、制作されていない。その点が非常に残念なのだが、メンバー全員が超売れっ子となってしまった現在では、スケジュール調整が難しいのであろうことは容易に想像できる。

そんな中、ファブリツィオ・ボッソの女房役として、絶妙なカウンター・バランスを保ってHigh Five Quintet のサウンドに貢献しているサックス奏者、Daniele Scannapieco ダニエレ・スカナピエコの待望の第3弾が発売になった。

しかも今回も前作にもましてメンバーが凄い。 ステファノ・ディ・バティスタ ( ss&as )、フラヴィオ・ボルトロ ( tp )、アンドレ・チェカレリ ( ds )らに加え、High Five Quintet のピアニスト、Julian Oliver Mazzariello ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエロを招いており、否応なしに期待が膨らむ。

それから興味深いのは、今回の発売元であるPicanto Records というイタリアの新興レーベルだ。バティスタ、ボルトロ、それからボッソまでがBlue Noteに移籍する中、スカナピエコは逆に無名のこのレーベルを選んだ。Picanto Records は僕は全然知らなかったが、Vento Azul さんのHPをみると、このレーベルからすでに10枚ほど仕入れているようだ。よく見るとスカナピエコと一緒に買ったDominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァの新譜もこのレーベルの作品だった。 カタログを見る限り、日本では全く無名なアーティストばかりが名を連ねており、知られざるジャズの一大鉱脈がまだまだイタリアには眠っていることを実感させられる。

本作は全9曲。スカナピエコのオリジナルが中心だが、バティスタも3曲提供している。メンバーだけみると3管フロントのハード・バップかと想像されるが、実際にボルトロが参加しているのは2曲だけなので、ほとんどがバティスタとスカナピエコの2管編成の曲だ。一聴して何となくどこかで聴いたことのあるようなアルバムだな~と思っていたら、M-4 ≪ dark light ≫、M-5 ≪ dede’s mood ≫、M-7 ≪ fenomeno ≫ の3曲は、彼のファースト『 Daniele Scanapieco 』(前項あり)で、M-8 ≪ waiting for d. ≫ はHigh Five Quintet の『 Jazz For More… 』で演奏されていた曲であった。ちょっと使い回しし過ぎではないかな。

本作でのバティスタの起用は特に重要だ。作品がきりっとしまってダレない。バティスタを軸にメンバーが刺激し合い、活性度を高め、より高次な世界に昇華していく。4 beat と non 4 beat の楽曲がうまく配置されており、曲調も多彩で一気に聴き終える。ダンサブルな曲を必ず挟み込むのは、最近のクラブ系ジャズの影響なのだろう。

イタリアン・ジャズの魅力は、解りやすい平易な語法、元気と熱気、そしてカンツォーネの血から生み出される哀愁メロディーではないかと思う。米国の60年代ハード・バップへの憧憬に端を発するイタリアン・ハード・バップは、本家がすっかり忘れ去ってしまったジャズ本来の熱気、スイング感、歌う喜びをいまだに持ち続けているのだ。本作にもその精神は生きており、決して新しさがでていて凄いとは思わない作品だが、純粋に無条件で楽しめる。

本当は、五つ星の称号を与えても良いくらいの出来だが、そうするとHigh Five Quintet の作品との差がなくなるから、あえて四つ星半、としておく。

僕の場合、ジャズ・ジャーナリズムにより、いいとか悪いとか裁断されるジャズから縁遠くなって久しいが、こういった自分だけの名盤を地道に拾っていくことが、ジャズを聴く一番の楽しみなんだよな~と、あらためて実感する作品であった。

Daniele Scannapieco  『 Lifetime 』 2008 Picanto Records PIC011
Daniele Scannapieco ( ts )
Stephano Di Battista ( ss & as )
Flavio Boltro ( tp )
Julian Oliver Mazzariello ( p )
Dario Rosciglione ( b )
Andre Ceccarelli ( ds )

 2 songs upload by criss

今日の歩数 : 11566歩 体重 68.6kg
昨日の歩数 :  8399歩 体重 69.5kg

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2008/06/17 | Comment (20) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Daniele Scannapieco 『 Lifetime 』

   ↑  2008/06/17 (火)  カテゴリー: tenor

Daniele Scannapieco  『 Lifetime 』 

04年にHigh Five Quintet のセカンド『 Jazz Desire 』が日本に紹介されて以来、彼ら及びその周辺の一挙手一投足が気になってしょうがないイタリアン・ジャズ・ファンは多いのではないか。僕もそのひとりだが、昨年のマリオ・ビオンディとの共作盤(前項あり)を別にすれば、彼ら単体での新作は04年以降、制作されていない。その点が非常に残念なのだが、メンバー全員が超売れっ子となってしまった現在では、スケジュール調整が難しいのであろうことは容易に想像できる。

そんな中、ファブリツィオ・ボッソの女房役として、絶妙なカウンター・バランスを保ってHigh Five Quintet のサウンドに貢献しているサックス奏者、Daniele Scannapieco ダニエレ・スカナピエコの待望の第3弾が発売になった。

しかも今回も前作にもましてメンバーが凄い。 ステファノ・ディ・バティスタ ( ss&as )、フラヴィオ・ボルトロ ( tp )、アンドレ・チェカレリ ( ds )らに加え、High Five Quintet のピアニスト、Julian Oliver Mazzariello ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエロを招いており、否応なしに期待が膨らむ。

それから興味深いのは、今回の発売元であるPicanto Records というイタリアの新興レーベルだ。バティスタ、ボルトロ、それからボッソまでがBlue Noteに移籍する中、スカナピエコは逆に無名のこのレーベルを選んだ。Picanto Records は僕は全然知らなかったが、Vento Azul さんのHPをみると、このレーベルからすでに10枚ほど仕入れているようだ。よく見るとスカナピエコと一緒に買ったDominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァの新譜もこのレーベルの作品だった。 カタログを見る限り、日本では全く無名なアーティストばかりが名を連ねており、知られざるジャズの一大鉱脈がまだまだイタリアには眠っていることを実感させられる。

本作は全9曲。スカナピエコのオリジナルが中心だが、バティスタも3曲提供している。メンバーだけみると3管フロントのハード・バップかと想像されるが、実際にボルトロが参加しているのは2曲だけなので、ほとんどがバティスタとスカナピエコの2管編成の曲だ。一聴して何となくどこかで聴いたことのあるようなアルバムだな~と思っていたら、M-4 ≪ dark light ≫、M-5 ≪ dede’s mood ≫、M-7 ≪ fenomeno ≫ の3曲は、彼のファースト『 Daniele Scanapieco 』(前項あり)で、M-8 ≪ waiting for d. ≫ はHigh Five Quintet の『 Jazz For More… 』で演奏されていた曲であった。ちょっと使い回しし過ぎではないかな。

本作でのバティスタの起用は特に重要だ。作品がきりっとしまってダレない。バティスタを軸にメンバーが刺激し合い、活性度を高め、より高次な世界に昇華していく。4 beat と non 4 beat の楽曲がうまく配置されており、曲調も多彩で一気に聴き終える。ダンサブルな曲を必ず挟み込むのは、最近のクラブ系ジャズの影響なのだろう。

イタリアン・ジャズの魅力は、解りやすい平易な語法、元気と熱気、そしてカンツォーネの血から生み出される哀愁メロディーではないかと思う。米国の60年代ハード・バップへの憧憬に端を発するイタリアン・ハード・バップは、本家がすっかり忘れ去ってしまったジャズ本来の熱気、スイング感、歌う喜びをいまだに持ち続けているのだ。本作にもその精神は生きており、決して新しさがでていて凄いとは思わない作品だが、純粋に無条件で楽しめる。

本当は、五つ星の称号を与えても良いくらいの出来だが、そうするとHigh Five Quintet の作品との差がなくなるから、あえて四つ星半、としておく。

僕の場合、ジャズ・ジャーナリズムにより、いいとか悪いとか裁断されるジャズから縁遠くなって久しいが、こういった自分だけの名盤を地道に拾っていくことが、ジャズを聴く一番の楽しみなんだよな~と、あらためて実感する作品であった。

Daniele Scannapieco  『 Lifetime 』 2008 Picanto Records PIC011
Daniele Scannapieco ( ts )
Stephano Di Battista ( ss & as )
Flavio Boltro ( tp )
Julian Oliver Mazzariello ( p )
Dario Rosciglione ( b )
Andre Ceccarelli ( ds )



今日の歩数 : 11566歩 体重 68.6kg
昨日の歩数 :  8399歩 体重 69.5kg

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2008/06/17 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

訃報 Esbjorn Svensson ( E.S.T. )

   ↑  2008/06/16 (月)  カテゴリー: 未分類

Pianist Esbjorn Svensson Dead at 44

Swedish jazz musician Esbjörn Svensson, 44 years old, died during a diving accident yesterday outside of Vrmdö near Stockholm.
( From All About Jazz  Posted 2008-6-15 )

先ほど、ブログ仲間のMartyさんから知らされました。スキューバ・ダイビング中の事故死であったとのこと。44歳という若さでの死。悲劇としか言いようがありません。

現在、警察が詳しい死因を調査中ですが、いったい何が彼の身に振りかかったでしょうか。致命的な不整脈による心臓発作が起きたのか、 水中でのパニックなのか、それともボートなどとの接触があったのか、まだわかっていません。

そして、やはり37歳という若さで交通事故死した同郷のヤン・ヨハンソンを思い出し、そこに運命的な何かを感じずにはいられません。

才能豊かな人が亡くなるということは、その優れた頭脳がこの地球上から消えてなくなることです。スヴェンソンの頭の中には、いまだ作品として具体化されていない無数のアイディアがあったはずです。それらずべてが消え去ってしまったことが、残念でしかたありません。

また、残された家族、バンド・メンバーらの気持ちを察すると、胸が痛みます。

僕もE.S.T. はすごく好きで、彼らの作品をすべて書いてきました。今、記事を読み返しながら、あらためて彼らの業績を振り返ってみたいと思います。

心からエスビョルン・スヴェンソン氏のご冥福をお祈りいたします。

<当ブログ内のe.s.t.関連記事>
『 When Everyone Has Gone 』  2006年12月13日掲載
『 Live ‘95 』  2006年12月13日掲載
『 Plays Monk 』  2006年12月13日掲載
『 Winter In Venice 』  2006年12月19日掲載
『 From Gagarin’s Point of view 』  2006年12月19日掲載
『 Good morning Susie Soho 』  2006年12月21日掲載
『 Strange Place For Snow 』  2006年12月22日掲載
『 Seven Days of Falling 』  2006年12月22日掲載
『 viaticum 』  2006年12月27日掲載
『 Tuesday Wonderland 』  2006年12月13日掲載
『 Live in hamburg 』  2008年1月9日掲載


2 songs upload by criss

北極海から届く風。
フィヨルドの香り。
極寒の地,スヴェーデンの白夜の夢は続く。


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関連記事

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2008/06/16 | Comment (14) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

訃報 Esbjorn Svensson ( E.S.T. )

   ↑  2008/06/16 (月)  カテゴリー: piano

訃報 Esbjorn Svensson ( E.S.T. ) 

Pianist Esbjorn Svensson Dead at 44


Swedish jazz musician Esbjörn Svensson, 44 years old, died during a diving accident yesterday outside of Vrmdö near Stockholm.
( From All About Jazz  Posted 2008-6-15 )

先ほど、ブログ仲間のMartyさんから知らされました。スキューバ・ダイビング中の事故死であったとのこと。44歳という若さでの死。悲劇としか言いようがありません。

現在、警察が詳しい死因を調査中ですが、いったい何が彼の身に振りかかったでしょうか。致命的な不整脈による心臓発作が起きたのか、 水中でのパニックなのか、それともボートなどとの接触があったのか、まだわかっていません。

そして、やはり37歳という若さで交通事故死した同郷のヤン・ヨハンソンを思い出し、そこに運命的な何かを感じずにはいられません。

才能豊かな人が亡くなるということは、その優れた頭脳がこの地球上から消えてなくなることです。スヴェンソンの頭の中には、いまだ作品として具体化されていない無数のアイディアがあったはずです。それらずべてが消え去ってしまったことが、残念でしかたありません。

また、残された家族、バンド・メンバーらの気持ちを察すると、胸が痛みます。

僕もE.S.T. はすごく好きで、彼らの作品をすべて書いてきました。今、記事を読み返しながら、あらためて彼らの業績を振り返ってみたいと思います。

心からエスビョルン・スヴェンソン氏のご冥福をお祈りいたします。

<当ブログ内のe.s.t.関連記事>
『 When Everyone Has Gone 』  2006年12月13日掲載
『 Live ‘95 』  2006年12月13日掲載
『 Plays Monk 』  2006年12月13日掲載
『 Winter In Venice 』  2006年12月19日掲載
『 From Gagarin’s Point of view 』  2006年12月19日掲載
『 Good morning Susie Soho 』  2006年12月21日掲載
『 Strange Place For Snow 』  2006年12月22日掲載
『 Seven Days of Falling 』  2006年12月22日掲載
『 viaticum 』  2006年12月27日掲載
『 Tuesday Wonderland 』  2006年12月13日掲載
『 Live in hamburg 』  2008年1月9日掲載



北極海から届く風。
フィヨルドの香り。
極寒の地,スヴェーデンの白夜の夢は続く。
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2008/06/16 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Brussels Jazz Orch. 『 The Music of Michel Herr 』

   ↑  2008/06/15 (日)  カテゴリー: 未分類

 新ブログhttp://jazzlab.blog67.fc2.com/もご覧ください。

百花繚乱の欧州ビッグバンド界。たとえば、Paris Jazz Big Band、Vienna Art Orchestra、Orchestre National De Jazz、The NDR Big band 、それからBohuslan Big Band など、どれも超絶技巧を駆使した個性的なコンテンポラリー・ビッグバンドであり、長年愛聴してきたが、ここにきてとりわけベルギーのBrussels Jazz Orchestra ( 以下BJO )が群を抜いて面白い。

個人的には99年の『 The September Sessions 』がきっかけでBJOを聴き始めたが、05年の『 Counter move 』( 前項あり )で一気に爆発し、以後、彼らに対する熱き思いは冷めることを知らない。

そんなBJOの通算9枚目の新作がやっと届いた。今年の2月には発売されていたが、日本に入ってきたのは最近のこと。この最新作はタイトルにも冠してあるように、ベルギー・ジャズ界の大御所 Michel Herr ミッシェル・ハーが作曲・編曲から指揮まで、すべてを手がけた渾身の一作だ。昨年リリースされた前作『 Changing Faces 』( 前項あり )がデヴィッド・リンクスのヴォーカルをフューチャーした作品であり、完成度としてはかなりイイ線をいっていたが、BJOのサウンドを楽しむにはやや物足りない印象を受けた作品であっただけに、待ちに待ったBJO待望の新作と言えよう。

ミシェル・ハーとBJO との交流のきっかけは、古くはBJO の前身であるベルギー国営放送( BRT : the Belgian Radio and Television )オーケストラの時代まで遡る。76年に、当時BRTオーケストラのバンドリーダーであったアルト奏者Etienne Verschueren エティエン・ヴァーシューレンに依頼されて、ミシェルがビッグバンドのためのスコアーを書いたのが始まりだった。以降ミシェルは、コンポーザーとしての才能を買われ、ビッグバンドやストリングスのための音楽から、テレビ音楽や映画音楽まで、幅広く活躍することになる。最近でもThe WDR Big Band、The Metropole Orchestra、The NDR Big Band、ACT Big Band など、数多くの第一線で活躍する著名なビッグバンドに曲を提供している。

93年にBRTオーケストラからBJOに変わった後も両者の交流は続き、前述した99年の『 The September Sessions 』でもミシェルは≪ Celebration Suite ≫ という12分にも及ぶ組曲を提供している。なお、この曲は今回の最新作でもリアレンジされ再演されている。また、前作『 Changing Faces 』でも、アレンジャーとして参加したりと、常にBJOのブレインとして関わってきたという歴史がある。

さて、本作はすべてミシェルのオリジナルで固めた2枚組で、それそれ4部構成からなる2つの組曲を含む全11曲。トータル104分にも及ぶ大作である。全てが本作のための書き下ろしというわけではなく、以前に書かれすでにいくつかのアルバムに録音されている楽曲も含まれている。しかし、そのような古い楽曲も最新のアレンジが施され、よりモダンに装いを新たに生まれ変わって再演されているようだ。

卓越した技術をもったBJOのメンバーは、この膨大なスコアーをたった2日半で録音したという。今回、ミシェルの楽曲と聞いて、はじめは優しい哀愁美豊かな楽曲が中心になるのか、と想像していたが、意外に従来のBJO(フランク・ヴェガネ)の作風を踏襲するような、トラディショナルな枠に捉われない創造的な楽曲が多く、非常に楽しく聴くことができた。

珍しくフランク・ヴェガネの静かなエモーショナルを湛えたバラードも聴かれるし、ナタリー・ロリエのピアノもいっそうの冴えを見せているし、なによりも新入りのギターリスト、ピーター・ハートマンズが美しい。それから、BJO からThe Metropole Orchestra に鞍替えしたと思われていたドラムの Martijn Vink マタイン・ヴィンクが再び参加しているのもうれしい。

切れ味鋭い各セクションのソリ、そして高揚感漲る鳥肌モノのトゥッチ。前代未聞の機動力をもって怒涛の如く押し寄せるキメに次ぐキメ。まさにBJOの真価を体感できる究極の一枚ではないか。

このところ毎日聴いているが、聴くたびに心揺さぶられる味わい深い作品だ。

 
3 songs upload by criss

Brussels Jazz Orch.  『 The Music of Michel Herr 』 2008 W.E.R.F. 067-068

Michel Herr(comp,arr,cond)
Frank Vaganee(bandleader,as,ss,fl)
Serge Plume(tp,flh)
Nico Schepers(tp,flh)
Pierre Drevet(tp,flh)
Jeroen Van Malderen(tp,flh)
Marc Godfroid(tb)
Lode Mertens(tb)
Frederik Heirman(tb)
Laurent Hendrick(btb)
Dieter Limbourg(as,fl)
Kurt Van Herck(ts,ss,cl)
Bart Defoort(ts,cl)
Bo Van der Werf(bs,bcl)
Peter Hertmans(g)
Nathalie Loriers(p)
Jos Machtel(b)
Martijn Vink(ds)

  今日の歩数 : 5956歩
  昨日の歩数 : 6331歩
一昨日の歩数 : 4243歩 
二昨日の歩数 : 6694歩
出張のため、体重測定なし

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2008/06/15 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Brussels Jazz Orchestra / The Music of Michel Herr

   ↑  2008/06/15 (日)  カテゴリー: large ensemble
Brussels Jazz Orch.  『 The Music of Michel Herr 』 

百花繚乱の欧州ビッグバンド界。たとえば、Paris Jazz Big Band、Vienna Art Orchestra、Orchestre National De Jazz、The NDR Big band 、それからBohuslan Big Band など、どれも超絶技巧を駆使した個性的なコンテンポラリー・ビッグバンドであり、長年愛聴してきたが、ここにきてとりわけベルギーのBrussels Jazz Orchestra ( 以下BJO )が群を抜いて面白い。

個人的には99年の『 The September Sessions 』がきっかけでBJOを聴き始めたが、05年の『 Counter move 』( 前項あり )で一気に爆発し、以後、彼らに対する熱き思いは冷めることを知らない。

そんなBJOの通算9枚目の新作がやっと届いた。今年の2月には発売されていたが、日本に入ってきたのは最近のこと。この最新作はタイトルにも冠してあるように、ベルギー・ジャズ界の大御所 Michel Herr ミッシェル・ハーが作曲・編曲から指揮まで、すべてを手がけた渾身の一作だ。昨年リリースされた前作『 Changing Faces 』( 前項あり )がデヴィッド・リンクスのヴォーカルをフューチャーした作品であり、完成度としてはかなりイイ線をいっていたが、BJOのサウンドを楽しむにはやや物足りない印象を受けた作品であっただけに、待ちに待ったBJO待望の新作と言えよう。

ミシェル・ハーとBJO との交流のきっかけは、古くはBJO の前身であるベルギー国営放送( BRT : the Belgian Radio and Television )オーケストラの時代まで遡る。76年に、当時BRTオーケストラのバンドリーダーであったアルト奏者Etienne Verschueren エティエン・ヴァーシューレンに依頼されて、ミシェルがビッグバンドのためのスコアーを書いたのが始まりだった。以降ミシェルは、コンポーザーとしての才能を買われ、ビッグバンドやストリングスのための音楽から、テレビ音楽や映画音楽まで、幅広く活躍することになる。最近でもThe WDR Big Band、The Metropole Orchestra、The NDR Big Band、ACT Big Band など、数多くの第一線で活躍する著名なビッグバンドに曲を提供している。

93年にBRTオーケストラからBJOに変わった後も両者の交流は続き、前述した99年の『 The September Sessions 』でもミシェルは≪ Celebration Suite ≫ という12分にも及ぶ組曲を提供している。なお、この曲は今回の最新作でもリアレンジされ再演されている。また、前作『 Changing Faces 』でも、アレンジャーとして参加したりと、常にBJOのブレインとして関わってきたという歴史がある。

さて、本作はすべてミシェルのオリジナルで固めた2枚組で、それそれ4部構成からなる2つの組曲を含む全11曲。トータル104分にも及ぶ大作である。全てが本作のための書き下ろしというわけではなく、以前に書かれすでにいくつかのアルバムに録音されている楽曲も含まれている。しかし、そのような古い楽曲も最新のアレンジが施され、よりモダンに装いを新たに生まれ変わって再演されているようだ。

卓越した技術をもったBJOのメンバーは、この膨大なスコアーをたった2日半で録音したという。今回、ミシェルの楽曲と聞いて、はじめは優しい哀愁美豊かな楽曲が中心になるのか、と想像していたが、意外に従来のBJO(フランク・ヴェガネ)の作風を踏襲するような、トラディショナルな枠に捉われない創造的な楽曲が多く、非常に楽しく聴くことができた。

珍しくフランク・ヴェガネの静かなエモーショナルを湛えたバラードも聴かれるし、ナタリー・ロリエのピアノもいっそうの冴えを見せているし、なによりも新入りのギターリスト、ピーター・ハートマンズが美しい。それから、BJO からThe Metropole Orchestra に鞍替えしたと思われていたドラムの Martijn Vink マタイン・ヴィンクが再び参加しているのもうれしい。

切れ味鋭い各セクションのソリ、そして高揚感漲る鳥肌モノのトゥッチ。前代未聞の機動力をもって怒涛の如く押し寄せるキメに次ぐキメ。まさにBJOの真価を体感できる究極の一枚ではないか。

このところ毎日聴いているが、聴くたびに心揺さぶられる味わい深い作品だ。




Brussels Jazz Orch.  『 The Music of Michel Herr 』 2008 W.E.R.F. 067-068

Michel Herr(comp,arr,cond)
Frank Vaganee(bandleader,as,ss,fl)
Serge Plume(tp,flh)
Nico Schepers(tp,flh)
Pierre Drevet(tp,flh)
Jeroen Van Malderen(tp,flh)
Marc Godfroid(tb)
Lode Mertens(tb)
Frederik Heirman(tb)
Laurent Hendrick(btb)
Dieter Limbourg(as,fl)
Kurt Van Herck(ts,ss,cl)
Bart Defoort(ts,cl)
Bo Van der Werf(bs,bcl)
Peter Hertmans(g)
Nathalie Loriers(p)
Jos Machtel(b)
Martijn Vink(ds)

  今日の歩数 : 5956歩
  昨日の歩数 : 6331歩
一昨日の歩数 : 4243歩 
二昨日の歩数 : 6694歩
出張のため、体重測定なし

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2008/06/15 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jon Gordon 『 Within Worlds 』 (3)

   ↑  2008/06/14 (土)  カテゴリー: 未分類

まず,ジョン・ゴードンの新作 『 Within Worlds 』 についてお話する前に,彼の経歴を簡単に書き記しておきます。とは言ったものの,彼の Official Web Site や MySpace もなく,情報は皆無。唯一ArtistShare にアップされている彼の日記 ( Journal ) だけが情報源です。

ジョンはニューヨークの音楽一家に生まれ,10歳でサックスを始めました。生年月日は不明です。ただ,80年代半ばに高校生活を送っていたことや,96年の「 モンク・コンペティション 」で優勝したときには,同コンペティションの出場規定により,30歳以下であったことなどから,おそらく現在40歳前後であろうと思われます。

84年から88年のマンハッタン音楽院在籍時に,スウィート・ベイジルでライオネル・ハンプトン楽団のテナー奏者として有名なエディ・チャンプリーを聴いて心酔し,彼のバンドで活動を開始しています。ジョンは,いかなる音楽学校での授業よりも,エディ・チャンプリーのバンドでの実践が勉強になったと語っています。また,ロイ・エルドリッジ,レッド・ロドニー,エディー・ロック,メル・ルイス,マイク・ルドン,バーニー・ケッセルらとギグを重ねて修練を積む一方で,2年間にわたりフィル・ウッズにも師事しています。90年代に入ると,マリア・シュナイダーのビッグ・バンドに参加し辣腕を発揮し,そしてついに96年の『 セロニアス・モンク・サクソフォン・コンテスト 』 で優勝を手に入れます( ちなみに準優勝はジミー・グリーン )。

その受賞後はCriss Cross と契約し,ケビン・ヘイズ,マーク・ターナー,ビル・チャーラップらと交友を深めながら前述した3作品を制作します。もともと彼はエディ・ロックジョー・デイヴィスやフィル・ウッズを手本とした正統派バッパーでした。90年代前半にChiaroscuro に録音した 『 Jon Gordon Quartet 』 や 『 Spark 』 は,今では全く聴く事の出来ない流暢なバップ・フレーズが横溢するすばらし作品した。しかし,このCriss Cross 作品の頃より,ブルックリン系の尖った浮遊系ジャズを得意とするようになり,年々その強度を強めて現在にい至っています。

さて,今回の新作ですが,まず眼を惹くのはその多彩な編成です。すなわち,ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビリー・ドラモンド ( ds ) のベース・レス・トリオで4曲。ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ジョー・マーティン ( b ) +ケビン・ヘイズ ( p ) +ビル・スチュワート ( ds ) のクインテットで3曲。ジョン+ゲイリー・ベルサーチ ( org ) +マーク・ファーバー ( ds ) のオルガン・トリオで1曲。そしてジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビル・キャンベル ( ds ) のサックス・トリオで1曲演奏しています。

M-1,M-2 がジョン+ベン・モンダー+ビリー・ドラモンドのベース・レス・トリオであり,これがなんともスカスカの頼りない楽曲であるため,始めは印象が良くなかったのですが,その後の楽曲はなかなかよく出来ていて楽しめます。彼のスタイルはちょうどマーク・ターナーに似ていて,アウト・スケールのくねくね,うねうねの浮遊系パッセージを得意とします。ただし,こういうニューヨーク・アンダーグラウンド臭漂う音列は好き嫌いの分かれるところででしょう。個人的にはビル・マクヘンリーよりは聴きやすく,マーク・ターナーよりは聴きにくい感じがします。まあ,いずれにしても万人に薦められる吹き手ではありません。
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2008/06/14 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jon Gordon / Within Worlds (3)

   ↑  2008/06/14 (土)  カテゴリー: tenor

jon gordon spark 

まず,ジョン・ゴードンの新作 『 Within Worlds 』 についてお話する前に,彼の経歴を簡単に書き記しておきます。とは言ったものの,彼の Official Web Site や MySpace もなく,情報は皆無。唯一ArtistShare にアップされている彼の日記 ( Journal ) だけが情報源です。

ジョンはニューヨークの音楽一家に生まれ,10歳でサックスを始めました。生年月日は不明です。ただ,80年代半ばに高校生活を送っていたことや,96年の「 モンク・コンペティション 」で優勝したときには,同コンペティションの出場規定により,30歳以下であったことなどから,おそらく現在40歳前後であろうと思われます。

84年から88年のマンハッタン音楽院在籍時に,スウィート・ベイジルでライオネル・ハンプトン楽団のテナー奏者として有名なエディ・チャンプリーを聴いて心酔し,彼のバンドで活動を開始しています。ジョンは,いかなる音楽学校での授業よりも,エディ・チャンプリーのバンドでの実践が勉強になったと語っています。また,ロイ・エルドリッジ,レッド・ロドニー,エディー・ロック,メル・ルイス,マイク・ルドン,バーニー・ケッセルらとギグを重ねて修練を積む一方で,2年間にわたりフィル・ウッズにも師事しています。90年代に入ると,マリア・シュナイダーのビッグ・バンドに参加し辣腕を発揮し,そしてついに96年の『 セロニアス・モンク・サクソフォン・コンテスト 』 で優勝を手に入れます( ちなみに準優勝はジミー・グリーン )。

その受賞後はCriss Cross と契約し,ケビン・ヘイズ,マーク・ターナー,ビル・チャーラップらと交友を深めながら前述した3作品を制作します。もともと彼はエディ・ロックジョー・デイヴィスやフィル・ウッズを手本とした正統派バッパーでした。90年代前半にChiaroscuro に録音した 『 Jon Gordon Quartet 』 や 『 Spark 』 は,今では全く聴く事の出来ない流暢なバップ・フレーズが横溢するすばらし作品した。しかし,このCriss Cross 作品の頃より,ブルックリン系の尖った浮遊系ジャズを得意とするようになり,年々その強度を強めて現在にい至っています。

さて,今回の新作ですが,まず眼を惹くのはその多彩な編成です。すなわち,ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビリー・ドラモンド ( ds ) のベース・レス・トリオで4曲。ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ジョー・マーティン ( b ) +ケビン・ヘイズ ( p ) +ビル・スチュワート ( ds ) のクインテットで3曲。ジョン+ゲイリー・ベルサーチ ( org ) +マーク・ファーバー ( ds ) のオルガン・トリオで1曲。そしてジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビル・キャンベル ( ds ) のサックス・トリオで1曲演奏しています。

M-1,M-2 がジョン+ベン・モンダー+ビリー・ドラモンドのベース・レス・トリオであり,これがなんともスカスカの頼りない楽曲であるため,始めは印象が良くなかったのですが,その後の楽曲はなかなかよく出来ていて楽しめます。彼のスタイルはちょうどマーク・ターナーに似ていて,アウト・スケールのくねくね,うねうねの浮遊系パッセージを得意とします。ただし,こういうニューヨーク・アンダーグラウンド臭漂う音列は好き嫌いの分かれるところででしょう。個人的にはビル・マクヘンリーよりは聴きやすく,マーク・ターナーよりは聴きにくい感じがします。まあ,いずれにしても万人に薦められる吹き手ではありません。

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2008/06/14 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jon Gordon 『 Within Worlds 』 (2)

   ↑  2008/06/11 (水)  カテゴリー: 未分類

では、実際にジョン・ゴードンの新プロジェクトがどんなものか覗いてみましょう。

まず、ArtistShare のweb site の [ Home ] から [ Featured Artists ] のタブをクリックし、ジョン・ゴードンのセクションから [ READ MORE ] のタグをクリックします。そうするとジョンのサイトに飛び、[ New Project Launched! ] という記事が出ますので、その記事の [ red more ] からプロジェクト詳細ページに進んでください。



右上にすでに日誌( Project Journal 01 )が公開されています。新規プロジェクトの案内を兼ねているので、参加者でなくても誰でも閲覧できます。しかし、次の日誌( Project Journal 02 )からは、参加者でないと閲覧不可になっていますね。Project Journal 01 によると、今回のプロジェクトの詳細、たとえば演奏曲目や参加ミュージシャンンなどはまだ具体的には決定していないようです。どんな方向にプロジェクトが進展していくかも未知です。しかし、現時点ではっきりしているのは、まず初の2枚組作品となること、つぎにいくつかの異なるメンバー編成で演奏すること、そして今までに経験したことのないような大編成(8人ないし9人編成)での演奏になること、ということです。そのほかにも、どうして ArtistShare から作品を発表しているのかについての説明なども書かれていますので、興味のある方はお読みください。



ページの左下には参加コースの種類が表示されています。全部で6種類。最も安いコースで12.95ドル。最も高いコースでなんと7,500ドル! いったいこの違いはどこからくるのか。それぞれのメニューを簡単に紹介しておきましょう。

1) ArtistShare@ Project download ( 128 kbps MP3 )  12.95ドル
MP3ファイル化された音源やジャケット写真をダウンロードできるコース。また、創作過程を記した彼自身による日誌の閲覧や、ビデオおよびオーディオ・ファイルのダウンロードなども権利も含む。

2) ArtistShare@ LTD Edition CD 18.95ドル
プロジェクト終了時の09年6月1日に、CDが郵送されるコース。1)と同様に、彼の日誌の閲覧や、ビデオおよびオーディオ・ファイルのダウンロードなども権利も含む。

3) ArtistShare@ Bronze Participant  150ドル 100個限定
ジョンのサインとシリアル・ナンバーの入ったCDが郵送されるコース。ブックレットには参加者の名前もクレジットされる。また、このコース参加者限定のビデオも閲覧できる。このビデオは毎月アップデイトされる。さらに、ジョンの音声による曲解説が聞けるのもこのコース限定の特典。

4) ArtistShare@ Silver Participant  2,500ドル 10個限定
Bronze Participant の特典に加えて、(1) ジョンのお気に入りの曲をプレロードされたiPod 。(2) 参加者個別に用意されたメッセージ入りDVD。(3) ジョンが愛聴する5枚のCD(解説付き)。(4) VIP待遇でのライブ招待。

5) ArtistShare@ Gold Participant  5,000ドル 2個限定
Silver Participant の特典に加えて、(1) Gold Participant の2人に別々に書かれた手書きのレター。 (2) レコーディングで実際に使用されたスケッチ(曲の構成や流れをおおざっぱに記した譜面か。リード・シートと同じ?)。(3) ArtistShare からリリースされている過去の2作品のCD 。などが郵送される。さらに、参加者だけのためにヴァーチャル・コンサートを開き、リクエスト曲も演奏し、参加者のために新曲を録音しプレゼントする。

6) ArtistShare@ Executive Producer Participant 7,500ドル 1個限定
Bronze Participant の特典に加えて、(1) たった一人の参加者のために、スタジオ・ライブ・レコーディングを行う。(2) 参加者およびその友人を招いてのプライベート・コンサートの開催。(3) レコーディング、ミキシング、マスタリング現場への招待。(4) VIP待遇での全てのコンサートへの招待(一年間)。

上位レベルのコースは凄いでしょ。金さえあれば好きなミュージシャンとお友達になれる、かもしれないのです。

実際に僕らが選択するのは ArtistShare@ LTD Edition CD でしょうね。以前にIngrid Jensen のCDを この ArtistShare のネット通販で買ったときの送料は、確か7.25ドルか7.50ドルだったと記憶しているので、トータルで26~27ドルで買える計算です。国内の輸入盤店でもArtistShare の作品は3200円程度しますから(最近は2800円ぐらいの商品も目にするようになりましたが)、決して通販で買っても高くはありません。その上、このような特典が楽しめるのすから、一度利用してみる価値はあるのではないでしょうか。

ということで、完全にArtistShare のお話になってしまったので、次回は本題の『 Within Worlds 』 の内容に触れてみたいと思います。


2 songs upload by criss
1) ≪ Spark ≫ from the album 『 Spark 』 ( 1994 )
2) ≪ Sicily ≫  from the album 『 Within Worlds 』 ( 2008 )

今日の歩数 : 7543歩 体重 : 69.4kg

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2008/06/11 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jon Gordon / Within Worlds (2)

   ↑  2008/06/11 (水)  カテゴリー: tenor

では、実際にジョン・ゴードンの新プロジェクトがどんなものか覗いてみましょう。

まず、ArtistShare のweb site の [ Home ] から [ Featured Artists ] のタブをクリックし、ジョン・ゴードンのセクションから [ READ MORE ] のタグをクリックします。そうするとジョンのサイトに飛び、[ New Project Launched! ] という記事が出ますので、その記事の [ red more ] からプロジェクト詳細ページに進んでください。

jon gordon screenshot1 

右上にすでに日誌( Project Journal 01 )が公開されています。新規プロジェクトの案内を兼ねているので、参加者でなくても誰でも閲覧できます。しかし、次の日誌( Project Journal 02 )からは、参加者でないと閲覧不可になっていますね。Project Journal 01 によると、今回のプロジェクトの詳細、たとえば演奏曲目や参加ミュージシャンンなどはまだ具体的には決定していないようです。どんな方向にプロジェクトが進展していくかも未知です。しかし、現時点ではっきりしているのは、まず初の2枚組作品となること、つぎにいくつかの異なるメンバー編成で演奏すること、そして今までに経験したことのないような大編成(8人ないし9人編成)での演奏になること、ということです。そのほかにも、どうして ArtistShare から作品を発表しているのかについての説明なども書かれていますので、興味のある方はお読みください。 

jon gordon screenshot2  

ページの左下には参加コースの種類が表示されています。全部で6種類。最も安いコースで12.95ドル。最も高いコースでなんと7,500ドル! いったいこの違いはどこからくるのか。それぞれのメニューを簡単に紹介しておきましょう。

1) ArtistShare@ Project download ( 128 kbps MP3 )  12.95ドル
MP3ファイル化された音源やジャケット写真をダウンロードできるコース。また、創作過程を記した彼自身による日誌の閲覧や、ビデオおよびオーディオ・ファイルのダウンロードなども権利も含む。

2) ArtistShare@ LTD Edition CD 18.95ドル
プロジェクト終了時の09年6月1日に、CDが郵送されるコース。1)と同様に、彼の日誌の閲覧や、ビデオおよびオーディオ・ファイルのダウンロードなども権利も含む。

3) ArtistShare@ Bronze Participant  150ドル 100個限定
ジョンのサインとシリアル・ナンバーの入ったCDが郵送されるコース。ブックレットには参加者の名前もクレジットされる。また、このコース参加者限定のビデオも閲覧できる。このビデオは毎月アップデイトされる。さらに、ジョンの音声による曲解説が聞けるのもこのコース限定の特典。

4) ArtistShare@ Silver Participant  2,500ドル 10個限定
Bronze Participant の特典に加えて、(1) ジョンのお気に入りの曲をプレロードされたiPod 。(2) 参加者個別に用意されたメッセージ入りDVD。(3) ジョンが愛聴する5枚のCD(解説付き)。(4) VIP待遇でのライブ招待。

5) ArtistShare@ Gold Participant  5,000ドル 2個限定
Silver Participant の特典に加えて、(1) Gold Participant の2人に別々に書かれた手書きのレター。 (2) レコーディングで実際に使用されたスケッチ(曲の構成や流れをおおざっぱに記した譜面か。リード・シートと同じ?)。(3) ArtistShare からリリースされている過去の2作品のCD 。などが郵送される。さらに、参加者だけのためにヴァーチャル・コンサートを開き、リクエスト曲も演奏し、参加者のために新曲を録音しプレゼントする。

6) ArtistShare@ Executive Producer Participant 7,500ドル 1個限定
Bronze Participant の特典に加えて、(1) たった一人の参加者のために、スタジオ・ライブ・レコーディングを行う。(2) 参加者およびその友人を招いてのプライベート・コンサートの開催。(3) レコーディング、ミキシング、マスタリング現場への招待。(4) VIP待遇での全てのコンサートへの招待(一年間)。

上位レベルのコースは凄いでしょ。金さえあれば好きなミュージシャンとお友達になれる、かもしれないのです。

実際に僕らが選択するのは ArtistShare@ LTD Edition CD でしょうね。以前にIngrid Jensen のCDを この ArtistShare のネット通販で買ったときの送料は、確か7.25ドルか7.50ドルだったと記憶しているので、トータルで26~27ドルで買える計算です。国内の輸入盤店でもArtistShare の作品は3200円程度しますから(最近は2800円ぐらいの商品も目にするようになりましたが)、決して通販で買っても高くはありません。その上、このような特典が楽しめるのすから、一度利用してみる価値はあるのではないでしょうか。

ということで、完全にArtistShare のお話になってしまったので、次回は本題の『 Within Worlds 』 の内容に触れてみたいと思います。



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Jon Gordon / Within Worlds (1)

   ↑  2008/06/10 (火)  カテゴリー: tenor
jon gordon within world 

Jon Gordon ジョン・ゴードンの最新作。06年の 『 The Things You Are 』 同様、Artistshare からのリリースです。ジョン・ゴードンは日本ではあまり馴染みがないテナーリストですが、96年の 「セロニアス・モンク・ジャズ・サクソフォン・コンテスト」 で優勝の実績をもつエリートです。この事実は意外に知られていないかもしれません。

90年に優勝したライアン・カイザーのColumbia との契約や、91年に優勝したジョシュア・レッドマンの Warner Bros. との契約などの例を持ち出すまでもなく、「モンク・コンペティション」での受賞は、すなわちメジャー・レーベルとの契約を意味します。しかし、ジョン・ゴードンにはメジャーからのラブ・コールはありませんでした。結局、Criss Cross と契約を果たしたジョンは、同レーベルから 『 Ask Me Now 』 ( 95年 ) , 『 Witness 』  ( 96年 ) , 『 Along The Way 』 ( 97年 )  の3作品を制作し、続いてDouble Time Records に移籍し 『 Things We Need 』 ( 99年 ) と 『 Possibilities 』 ( 00年 ) を発表しましたが、それ以降アルバム制作は行っていませんでした。Double Time Records は近年、(たぶん)新規の原盤制作は行っておらず、実質ジョンはフリーターのような状況だったのでしょう。

現代の音楽産業は、構造的に一枚の作品を世に送り出すためには、制作費、営業費、宣伝費など巨額な投資を必要とします。ミュージシャンはその投資に見合うだけの収益を上げなければなりません。そんな利益優先の業界で生き残れるミュージシャンはほんの一握りだけです。ジョンはそんな業界に嫌気がさしたのかもしれません。

そこで彼が選んだのが ArtistShare という作品制作の場でした。この ArtistShare というレコード会社は、05年にマリア・シュナイダーの 『 Concert in The Garden 』 が47回グラミー賞の「ベスト・ビッグバンド・ジャズ・アルバム」部門で受賞したことで一躍脚光を浴びた会社です。この作品は完全にネット通販という流通網だけを利用してヒットした作品で、そのビジネス・モデルは今、アメリカで話題になっています。単にネット通販なら今では数多く存在しますが、ArtistShareが他社と違う点は、CDという商品を販売するのではなく、アーティストの作品制作にリスナー自らが参加し、その制作過程を体験することに主眼が置かれていることです。最終的に手にするのはCDというパッケージ、あるいはダウンロードで得られるMP3ファイルですが、その作品が作り上げられる過程を楽しむことができるというインタラクティヴ性がリスナーに受けているのです。

詳しくは別な機会にお話しすることにして、簡単に説明しますと、まず、ミュージシャンが ArtistShare のweb site 上に、「今度こんな作品を作りたいのだが」というプロジェクトを提起します。そのプロジェクトに賛同したリスナーは援助金、あるいは協賛金のような形でお金を支払います。いわば投資をするわけです。その投資金の程度により、いろいろなコースが用意されているのです。

もっとも安いコースは約12ドル前後で、MP3ファイルがダウンロードできます。その次に安いコースは17~19ドル程度で、最終的にはCDが郵送されてきます。何百ドル、何千ドルのコースでは、実際に録音スタジオに立ち会えたり、個人レッスンを受けられたり、CDのブックレットに協賛者として名前が載ったりと、VIP待遇の特典が用意されています。すべてのコースにおいて、ミュージシャンが作品制作過程を記した日記やリード・シート(曲の構成や進行を簡単に記したスケッチ)を閲覧したり、ストリーミング・コンテンツを視聴したりする権利が含まれています。このストリーミング・コンテンツが非常に面白いのです。過去の未発表曲やアウトテイク、それにラフなセッションの模様など、そのコンテンツの豊富さに圧倒されます。

閑話休題。制作前に資金が調達できるこのシステムは、ジョンのようにメジャーからオファーがないアーティストにとっては、まさに福音だったのでしょう。06年にArtistShare から『 Things You Are 』を発表。そして今回、「 2006-2007 Project 」の作品『 Within Worlds 』をリリースしました。そんな中、数日前には僕のもとに「 2008-2009 Project 」の案内メールが届きました。ArtistShare での活動が軌道に乗り、順調に業績を上げている証拠でしょう。

Jon Gordon(as,ss)
Ben Monder(g on 1,2,3,4,7,8,9)
Kevin Hays(p on 3,4,8)
Gary Versace(org on 5)
Joe Martin(b on 3,4,6,8)
Billy Drummond(ds on 1,2,7)
Bill Stewart(ds on 3,4,8)
Mark Ferber(ds on 5)
Bill Campbell(ds on 6)
#1,2,7,9 : 2005
710日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音
#3,4,8 : 2002521NYブルックリン録音
#5 : 2007
101日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音
#6 : 2005
26日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音

明日につづく。
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2008/06/10 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jon Gordon 『 Within Worlds 』 (1)

   ↑  2008/06/10 (火)  カテゴリー: 未分類

Jon Gordon ジョン・ゴードンの最新作。06年の『 The Things You Are 』同様、Artistshare からのリリースです。ジョン・ゴードンは日本ではあまり馴染みがないテナーリストですが、96年の「セロニアス・モンク・ジャズ・サクソフォン・コンテスト」で優勝の実績をもつエリートです。この事実は意外に知られていないかもしれません。90年に優勝したライアン・カイザーのColumbia との契約や、91年に優勝したジョシュア・レッドマンの Warner Bros. との契約などの例を持ち出すまでもなく、「モンク・コンペティション」での受賞は、すなわちメジャー・レーベルとの契約を意味します。しかし、ジョン・ゴードンにはメジャーからのラブ・コールはありませんでした。結局、Criss Cross と契約を果たしたジョンは、同レーベルから『 Ask Me Now 』( 95年 ) ,『 Witness 』 ( 96年 ) ,『 Along The Way 』( 97年 ) の3作品を制作し、続いてDouble Time Records に移籍し『 Things We Need 』( 99年 ) と『 Possibilities 』( 00年 ) を発表しましたが、それ以降アルバム制作は行っていませんでした。Double Time Records は近年、(たぶん)新規の原盤制作は行っておらず、実質ジョンはフリーターのような状況だったのでしょう。現代の音楽産業は、構造的に一枚の作品を世に送り出すためには、制作費、営業費、宣伝費など巨額な投資を必要とします。ミュージシャンはその投資に見合うだけの収益を上げなければなりません。そんな利益優先の業界で生き残れるミュージシャンはほんの一握りだけです。ジョンはそんな業界に嫌気がさしたのかもしれません。そこで彼が選んだのが ArtistShare という作品制作の場でした。この ArtistShare というレコード会社は、05年にマリア・シュナイダーの『 Concert in The Garden 』が47回グラミー賞の「ベスト・ビッグバンド・ジャズ・アルバム」部門で受賞したことで一躍脚光を浴びた会社です。この作品は完全にネット通販という流通網だけを利用してヒットした作品で、そのビジネス・モデルは今、アメリカで話題になっています。単にネット通販なら今では数多く存在しますが、ArtistShareが他社と違う点は、CDという商品を販売するのではなく、アーティストの作品制作にリスナー自らが参加し、その制作過程を体験することに主眼が置かれていることです。最終的に手にするのはCDというパッケージ、あるいはダウンロードで得られるMP3ファイルですが、その作品が作り上げられる過程を楽しむことができるというインタラクティヴ性がリスナーに受けているのです。詳しくは別な機会にお話しすることにして、簡単に説明しますと、まず、ミュージシャンが ArtistShare のweb site 上に、「今度こんな作品を作りたいのだが」というプロジェクトを提起します。そのプロジェクトに賛同したリスナーは援助金、あるいは協賛金のような形でお金を支払います。いわば投資をするわけです。その投資金の程度により、いろいろなコースが用意されているのです。もっとも安いコースは約12ドル前後で、MP3ファイルがダウンロードできます。その次に安いコースは17~19ドル程度で、最終的にはCDが郵送されてきます。何百ドル、何千ドルのコースでは、実際に録音スタジオに立ち会えたり、個人レッスンを受けられたり、CDのブックレットに協賛者として名前が載ったりと、VIP待遇の特典が用意されています。すべてのコースにおいて、ミュージシャンが作品制作過程を記した日記やリード・シート(曲の構成や進行を簡単に記したスケッチ)を閲覧したり、ストリーミング・コンテンツを視聴したりする権利が含まれています。このストリーミング・コンテンツが非常に面白いのです。過去の未発表曲やアウトテイク、それにラフなセッションの模様など、そのコンテンツの豊富さに圧倒されます。閑話休題。制作前に資金が調達できるこのシステムは、ジョンのようにメジャーからオファーがないアーティストにとっては、まさに福音だったのでしょう。06年にArtistShare から『 Things You Are 』を発表。そして今回、「 2006-2007 Project 」の作品『 Within Worlds 』をリリースしました。そんな中、数日前には僕のもとに「 2008-2009 Project 」の案内メールが届きました。ArtistShare での活動が軌道に乗り、順調に業績を上げている証拠でしょう。

Jon Gordon(as,ss)Ben Monder(g on 1,2,3,4,7,8,9)Kevin Hays(p on 3,4,8)Gary Versace(org on 5)Joe Martin(b on 3,4,6,8)Billy Drummond(ds on 1,2,7)Bill Stewart(ds on 3,4,8)Mark Ferber(ds on 5)Bill Campbell(ds on 6)#1,2,7,9 : 2005710日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音 #3,4,8 : 2002521NYブルックリン録音 #5 : 2007101日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音 #6 : 200526日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音

明日につづく。   今日の歩数 : 8302歩 体重 : 69.6kg   昨日の歩数 : 7242歩 体重 : 69.5kg 一昨日の歩数 : 4468歩 体重 : 69.5kg
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2008/06/10 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

イクスピアリ

   ↑  2008/06/07 (土)  カテゴリー: daily
イクスピアリ1 

土曜の夜のわりには、人が少なく、こんな風景画のような写真も撮れました。

イクスピアリ2 

夕食は人気のRainforest Cafeで。店内には巨大水槽があり、象やゴリラが動き、雷が轟きます。子供はおおはしゃぎ。料理はおいしいとはいえませんが。
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2008/06/07 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

金曜深夜のジャズ日記

   ↑  2008/06/06 (金)  カテゴリー: 未分類

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先程から過去の自分の書いたものを適当に読み返していたのですが、文章の中に「本当に素晴らしい」とか、「カッコいい」といった表現があまりにも多くて、恥ずかしくなってしまいました。できるだけ「素晴らしい」という褒め言葉は使わず、その作品が“どのように素晴らしのか”を表現しようとつとめてきたのですが、知らず知らずのうちに使ってしまっていたのですね。

以前にも書いた記憶がありますが、料理評論家は、その料理のおいしさを表現するのに、「おいしい」と言ってしまったら評論家失格なのです。評論家はその料理がどのようにおいしいのかを読み手にわかるように説明しなければなりません。音楽も同様であるはずです。

何かを読んだり、聴いたり、食べたり、まあ、何でもいいのですが、表現するとき、とっさに「素晴らしかった」とか、「おもしろかった」とか、「おいしかった」とか言ってしまうのですが、そんな時によく、小学生や中学生のころ書かされた読書感想文を思いだすのです。僕は大の国語嫌いで、とにかく文章を書くのがいやでした。特に読書感想文は苦手で、何を読んでも「すばらしい作品でした。」とか「おもしろかったでした。」なんて言葉しか思い浮かばず、先生を困らせてばかりでした。

でも今思うと、先生の方にもその責任はあったように思います。「川端康成の『雪国』を読んで、その感想を書きなさい。」と言うから難しいのであって、「川端康成の『雪国』は、どんな物語であったかを書きなさい。」と言われれば、ストーリーを要約しながら、所々に感想を交えつつ、ある程度のレベルのレビューが書けていたと思うのです。

今まで約3年間、こうして書き続けてこられたのも、「最低限のデータ」+「ちょっと感想文」というスタイルで書いてきたからだと思っています。まあ、データに逃げる、という見方もあるかもしれませんけどね(笑)。

いすれにしても音を言葉に転換させることは至難の業です。しかも常に新しい修飾語、比喩などを用いて作品を表現し続けるのはやはりアマチュアには無理と言わざるを得ません。やはりプロの方々は凄いですよね。

言葉で簡単に説明できるようなジャズは、当然つまらないジャズであるし、逆に、これは面白いと思ったジャズは、言葉では到底説明できない難解さを内在しているわけですし、これはなかなかややこしい問題です。

さて、くだらない戯言はこのくらいにして、寝るまでの2時間ほどの間、できるだけジャズを聴いて疲れを癒すことにしましょう。なにしろ明日は久し振りの休日ですから。

  

1)Enrico Pieranunzi  『 Parisian Portraits 』 EGEA 1990
エンリコ・ピエラヌンツィのIDA三部作のうちの一枚、『 Parisian Portraits 』 がジャケット新装でEGEAから再発されましたね。『 Untold Story 』 (前項あり)は06年にすでに再発されていますから、残るはマーク・ジョンソンとのデュオ『 The Dream Before Us 』だけです。エンリコのソロ作品って沢山ありすぎて、どれがどれだか分らなくなってしまっています。まあ、そんなにソロばかり買う必要もないのですが、なにしろIDAは幻ですから、買わないと落ち着かなくて。

2)Enrico Pieranunzi  『 Racconti Mediterranei 』 EGEA 2000
もう一枚、エンリコ。ガブリエレ・ミラバッシのクラリネットの優雅さ、ここに極まれり!名曲≪ The Kingdom ≫ をAnywhere.FM で。

3)Carlo Uboldi  『 Free Flight 』 Music Center 2007
カルロ・ウボルティの人気盤。バイク・ジャケの第二弾も出ているんですよね。メランコリックで哀愁漂う≪ Welcome to Nippon ≫ がイイ感じです。

  

4)Alexandra Caselli  『 Out The Aquarium 』2003 moonjumpers
ロサンエルスの女流ピアニスト。マーメイドをあしらった涼しげなジャケットに相応しく、内容もあくまで軽快で端正な佇まいのオリジナル曲が並びます。とりたて秀作というわけではありませんが、耳当たりがよく、つい手が伸びるアルバムです。

5)Mitchel Forman  『 Patience 』 2000 village records
CD棚を眺めていたら、目についたので久しぶりに聴いています。ミッチェル・フォアマンって、最近あまり名前を聞かないけど、どうしてるんでしょうね。凄腕なのに、いま一つ日本で知名度がないですね。ジョン・スコの『ブルー・マター』なんか、凄くカッコイイ(あ、言っちゃった)けどね。

6)David Benoid  『 Waiting For Spring 』 1989 GRP
デヴィッド・ベノワの新譜が出ましたね。と言っても、だれも興味ないかもね。22年程前に、ロサンゼルスでライブを観て以来のファンです。今度、Blue Note Tokyo にも来るのかな?ぜひ行きたい。


 8 songs upload by criss

今日の歩数 : 6470歩 体重 : 68.9kg
昨日の歩数 : 6404歩 体重 : 69.1kg

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2008/06/06 | Comment (5) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Pat Metheny 『 Tokyo Day Trip Live EP 』

   ↑  2008/06/06 (金)  カテゴリー: guitar
Pat Metheny  『 Tokyo Day Trip Live EP 』 

明け方、僕は夢をみました。
生々しい感触が手のひらに残るような、リアルな夢です。
登場人物は僕とパット・メセニーの2人。
その夢の中で僕は、恐ろしいことにパットにギターを教えているのです。
練習曲はサイモン&ガーファンクルの ≪ スカボロ・フェア ≫ 。
ところが、何度教えてもパットは同じ個所で間違えるのです。
そんなパットに向かって僕は苛立ちながら言います。
「ここは小指をもっとストレッチしないとクリアな音は出ないんだよ。何度言ったら分るんだ、パット!」
「 Sorry, but I can’t…… I can’t do this anymore. 」
パットは目を赤く腫らしながら、今にも泣きそうな顔で僕を見ます。
「 Try it again, Pat ! 」
僕はパットの肩を抱きながら励ます、という、とんでもない、
でも何だか妙に気分のいい夢でした。
(ちなみに、≪ スカボロ・フェア ≫のなかには、ストレッチ・フィンガリングしなきゃならないところなどありません。)

こんな日常の出来事とはまったく脈絡のない唐突な夢をみたのも、おそらく買ってきたばかりのパットの新作『 Tokyo Day Trio Live EP 』をかけながら寝てしまったからなのでしょう。

さて、今回のパット・メセニーの新作はジャケット、タイトルからも想像がつくように、今年初めに発売になった『 Day Trio 』(前項あり)のライブ・バージョンです。ただし、曲のダブりは1曲もありません。

『 Day Trio 』のときにも書きましたが、クリスチャン・マクブライトとアントニオ・サンチェスとのトリオでの始動は、2002年まで遡ります。2人とも売れっ子でしたので、タイトなスケジュールの合間をぬって、不定期に世界中をツアーして回ったようです。前作『 Day Trio 』は、そのツアー中の2005年に一日で録音した作品でしたが、今回の新作は、2003年暮れに来日した際のBlue Note Tokyo でのライブ音源です。ただし、正確な録音日の記載はありません(おそらく2003年と思われます)。もともとは『 Day Trio 』のボーナス曲として、ネットで配布する目的で作られたもので、CD化する予定のなかった音源でしたが、ファンの熱い要望に応えて、このたびめでたくCDで聴くことができるようになったわけです。

全5曲で合計40分の演奏。60分以上の作品に馴れてしまった耳には、少々物足りなく感じます。全曲パッとの書き下ろしですが、優しく親しみやすいメロディーを持ったM-3 ≪ Inori ≫ (祈り)は、パットが以前に矢野顕子のために書いた佳曲です。パットは今まで自身で演奏をしたことはありませんでした。矢野顕子は、自身のアルバム『 Super Folk Song 』の中で演奏しています。You Tube でも観られますので、お好きな方はどうぞ。

まず1曲目は、エレクトリック・シタールで奏でられる幻想的なバラード≪ Tromso ≫。

2曲目≪ Traveling Fast ≫ はPMGのサウンドに通じるラテン・フレイバー漂う軽快な曲。高速リズムながら、パットはミストーンもなく完璧に歌っています。早弾きギタリストは星の数ほどいれど、これほどフレーズに歌を乗せることのできるギタリストは彼以外にはいません。そこがまさにパットの人気の秘密なんでしょうね。

ついで3曲目が前述した矢野顕子のために書いた≪ Inori ≫。矢野顕子のアルバムでは≪ Prayer ≫ という題名で演奏されています。彼女は、≪夕暮れの光が溶けて、消えないうちに、あなた名前をよんでみる。~≫ と、なんともロマンティックな詩を書いています。

そして4曲目は一転してディストーション・サウンドによる超高速ハード・コア・フュージョン≪Back Arm & Blackcharge ≫で、観客の度肝を抜きます。『 Trio → Live 』の中で≪ Faith Healer ≫ と ≪ Counting Texas ≫ が、同様の歪系サウンドでしたが、それ以外ではこのようなアプローチはめずらしいように思われます。トリオならではの実験的楽曲といってよいでしょう。なんとなく、スティーブ・ハウっぽくて、個人的には本作中、一番のお気に入りです。

最後はアコギによる静かなバラード≪ The Night Becomes You ≫ で幕が下ります。

これは傑作だー! と大声をあげるような作品ではありませんが、僕を含め、パットのライブに行けなかったファンには、大変うれしいプレゼントになるのではないでしょうか。

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Pat Metheny 『 Tokyo Day Trip Live EP 』

   ↑  2008/06/06 (金)  カテゴリー: 未分類

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明け方、僕は夢をみました。
生々しい感触が手のひらに残るような、リアルな夢です。
登場人物は僕とパット・メセニーの2人。
その夢の中で僕は、恐ろしいことにパットにギターを教えているのです。
練習曲はサイモン&ガーファンクルの ≪ スカボロ・フェア ≫ 。
ところが、何度教えてもパットは同じ個所で間違えるのです。
そんなパットに向かって僕は苛立ちながら言います。
「ここは小指をもっとストレッチしないとクリアな音は出ないんだよ。何度言ったら分るんだ、パット!」
「 Sorry, but I can’t…… I can’t do this anymore. 」
パットは目を赤く腫らしながら、今にも泣きそうな顔で僕を見ます。
「 Try it again, Pat ! 」
僕はパットの肩を抱きながら励ます、という、とんでもない、
でも何だか妙に気分のいい夢でした。
(ちなみに、≪ スカボロ・フェア ≫のなかには、ストレッチ・フィンガリングしなきゃならないところなどありません。)

こんな日常の出来事とはまったく脈絡のない唐突な夢をみたのも、おそらく買ってきたばかりのパットの新作『 Tokyo Day Trio Live EP 』をかけながら寝てしまったからなのでしょう。

さて、今回のパット・メセニーの新作はジャケット、タイトルからも想像がつくように、今年初めに発売になった『 Day Trio 』(前項あり)のライブ・バージョンです。ただし、曲のダブりは1曲もありません。

『 Day Trio 』のときにも書きましたが、クリスチャン・マクブライトとアントニオ・サンチェスとのトリオでの始動は、2002年まで遡ります。2人とも売れっ子でしたので、タイトなスケジュールの合間をぬって、不定期に世界中をツアーして回ったようです。前作『 Day Trio 』は、そのツアー中の2005年に一日で録音した作品でしたが、今回の新作は、2003年暮れに来日した際のBlue Note Tokyo でのライブ音源です。ただし、正確な録音日の記載はありません(おそらく2003年と思われます)。もともとは『 Day Trio 』のボーナス曲として、ネットで配布する目的で作られたもので、CD化する予定のなかった音源でしたが、ファンの熱い要望に応えて、このたびめでたくCDで聴くことができるようになったわけです。

全5曲で合計40分の演奏。60分以上の作品に馴れてしまった耳には、少々物足りなく感じます。全曲パッとの書き下ろしですが、優しく親しみやすいメロディーを持ったM-3 ≪ Inori ≫ (祈り)は、パットが以前に矢野顕子のために書いた佳曲です。パットは今まで自身で演奏をしたことはありませんでした。矢野顕子は、自身のアルバム『 Super Folk Song 』の中で演奏しています。You Tube でも観られますので、お好きな方はどうぞ。

まず1曲目は、エレクトリック・シタールで奏でられる幻想的なバラード≪ Tromso ≫。

2曲目≪ Traveling Fast ≫ はPMGのサウンドに通じるラテン・フレイバー漂う軽快な曲。高速リズムながら、パットはミストーンもなく完璧に歌っています。早弾きギタリストは星の数ほどいれど、これほどフレーズに歌を乗せることのできるギタリストは彼以外にはいません。そこがまさにパットの人気の秘密なんでしょうね。

ついで3曲目が前述した矢野顕子のために書いた≪ Inori ≫。矢野顕子のアルバムでは≪ Prayer ≫ という題名で演奏されています。彼女は、≪夕暮れの光が溶けて、消えないうちに、あなた名前をよんでみる。~≫ と、なんともロマンティックな詩を書いています。

そして4曲目は一転してディストーション・サウンドによる超高速ハード・コア・フュージョン≪Back Arm & Blackcharge ≫で、観客の度肝を抜きます。『 Trio → Live 』の中で≪ Faith Healer ≫ と ≪ Counting Texas ≫ が、同様の歪系サウンドでしたが、それ以外ではこのようなアプローチはめずらしいように思われます。トリオならではの実験的楽曲といってよいでしょう。なんとなく、スティーブ・ハウっぽくて、個人的には本作中、一番のお気に入りです。

最後はアコギによる静かなバラード≪ The Night Becomes You ≫ で幕が下ります。

これは傑作だー! と大声をあげるような作品ではありませんが、僕を含め、パットのライブに行けなかったファンには、大変うれしいプレゼントになるのではないでしょうか。

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金曜深夜のジャズ日記

   ↑  2008/06/06 (金)  カテゴリー: diary
先程から過去の自分の書いたものを適当に読み返していたのですが、文章の中に「本当に素晴らしい」とか、「カッコいい」といった表現があまりにも多くて、恥ずかしくなってしまいました。できるだけ「素晴らしい」という褒め言葉は使わず、その作品が“どのように素晴らしのか”を表現しようとつとめてきたのですが、知らず知らずのうちに使ってしまっていたのですね。 以前にも書いた記憶がありますが、料理評論家は、その料理のおいしさを表現するのに、「おいしい」と言ってしまったら評論家失格なのです。評論家はその料理がどのようにおいしいのかを読み手にわかるように説明しなければなりません。音楽も同様であるはずです。 何かを読んだり、聴いたり、食べたり、まあ、何でもいいのですが、表現するとき、とっさに「素晴らしかった」とか、「おもしろかった」とか、「おいしかった」とか言ってしまうのですが、そんな時によく、小学生や中学生のころ書かされた読書感想文を思いだすのです。僕は大の国語嫌いで、とにかく文章を書くのがいやでした。特に読書感想文は苦手で、何を読んでも「すばらしい作品でした。」とか「おもしろかったでした。」なんて言葉しか思い浮かばず、先生を困らせてばかりでした。 でも今思うと、先生の方にもその責任はあったように思います。「川端康成の『雪国』を読んで、その感想を書きなさい。」と言うから難しいのであって、「川端康成の『雪国』は、どんな物語であったかを書きなさい。」と言われれば、ストーリーを要約しながら、所々に感想を交えつつ、ある程度のレベルのレビューが書けていたと思うのです。 今まで約3年間、こうして書き続けてこられたのも、「最低限のデータ」+「ちょっと感想文」というスタイルで書いてきたからだと思っています。まあ、データに逃げる、という見方もあるかもしれませんけどね(笑)。 いすれにしても音を言葉に転換させることは至難の業です。しかも常に新しい修飾語、比喩などを用いて作品を表現し続けるのはやはりアマチュアには無理と言わざるを得ません。やはりプロの方々は凄いですよね。 言葉で簡単に説明できるようなジャズは、当然つまらないジャズであるし、逆に、これは面白いと思ったジャズは、言葉では到底説明できない難解さを内在しているわけですし、これはなかなかややこしい問題です。 さて、くだらない戯言はこのくらいにして、寝るまでの2時間ほどの間、できるだけジャズを聴いて疲れを癒すことにしましょう。なにしろ明日は久し振りの休日ですから。 1)Enrico Pieranunzi 『 Parisian Portraits 』 EGEA 1990 エンリコ・ピエラヌンツィのIDA三部作のうちの一枚、『 Parisian Portraits 』 がジャケット新装でEGEAから再発されましたね。『 Untold Story 』 (前項あり)は06年にすでに再発されていますから、残るはマーク・ジョンソンとのデュオ『 The Dream Before Us 』だけです。エンリコのソロ作品って沢山ありすぎて、どれがどれだか分らなくなってしまっています。まあ、そんなにソロばかり買う必要もないのですが、なにしろIDAは幻ですから、買わないと落ち着かなくて。 2)Enrico Pieranunzi 『 Racconti Mediterranei 』 EGEA 2000 もう一枚、エンリコ。ガブリエレ・ミラバッシのクラリネットの優雅さ、ここに極まれり!名曲≪ The Kingdom ≫ をAnywhere.FM で。 3)Carlo Uboldi 『 Free Flight 』 Music Center 2007 カルロ・ウボルティの人気盤。バイク・ジャケの第二弾も出ているんですよね。メランコリックで哀愁漂う≪ Welcome to Nippon ≫ がイイ感じです。 4)Alexandra Caselli 『 Out The Aquarium 』2003 moonjumpers ロサンエルスの女流ピアニスト。マーメイドをあしらった涼しげなジャケットに相応しく、内容もあくまで軽快で端正な佇まいのオリジナル曲が並びます。とりたて秀作というわけではありませんが、耳当たりがよく、つい手が伸びるアルバムです。 5)Mitchel Forman 『 Patience 』 2000 village records CD棚を眺めていたら、目についたので久しぶりに聴いています。ミッチェル・フォアマンって、最近あまり名前を聞かないけど、どうしてるんでしょうね。凄腕なのに、いま一つ日本で知名度がないですね。ジョン・スコの『ブルー・マター』なんか、凄くカッコイイ(あ、言っちゃった)けどね。 6)David Benoid 『 Waiting For Spring 』 1989 GRP デヴィッド・ベノワの新譜が出ましたね。と言っても、だれも興味ないかもね。22年程前に、ロサンゼルスでライブを観て以来のファンです。今度、Blue Note Tokyo にも来るのかな?ぜひ行きたい。
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Billy Childs

   ↑  2008/06/03 (火)  カテゴリー: 未分類

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クリス・ボッティのバンドでピアノを弾いているビリー・チャイルズに興味を抱くも、彼のCDがどれも入手困難のため、泣いていらっしゃるひまわりさんの要望にお応えして、今日はビリー・チャイルズのベスト・セレクションをanywhere.FM にアップしてみることにしました。これから、彼のCDを聴きながら順次アップしていきますので、お暇な方はお聴きください。とりあえず彼のディスコグラフィーを紹介しておきます。ビリーのOfficial web site を覗いても、ディスコグラフィーがアップされていませんので、以前に独自に調べたディスコグラフィーを載せておきます。不完全かもしれませんので、お気づきの点がありましたらご指摘ください。

Take for Example This... ( 1988 Windham Hill Jazz )
Twilight is Upon Us ( 1989 Windham Hill Jazz )*
His April Touch ( 1991 Windham Hill Jazz )
Portrait of a Player ( 1993 Windham Hill Jazz )
I've Known Rivers ( 1994 Stretch )*
Child Within ( 1996 Shanachie )
Skim Coat ( 1999 Metropolitan )
Bedtime Stories ( 2000 M&I )
Lyric : Jazz-Chamber Music Vol. 1 ( 2005 Lunacy Music )*

* 印は所有していません。残りの6作品からのセレクトです。

  
  

14歳の時に EL&P を聴いてショックを受け、ピアノを本格的に勉強し始めた、というだけあって、初期の Windham Hill Jazz に吹き込まれた作品などは、プログレっぽいキメが多用され、かっこいいです。特にお気に入りは第3作目の『 His April Touch 』 です。レア盤で高額商品化した『 Portrait of a Player 』 より断然イイです。

 
7 songs upload

以前にもビリー・チャイルズについて書いています。こちらをどうぞ。

今日の歩数 : 8002歩 体重 69.6kg
昨日の歩数 : 6671歩 体重 69.8 kg  土・日で食べすぎた

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あなたは心筋梗塞、大丈夫?

   ↑  2008/06/02 (月)  カテゴリー: 未分類

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高脂血症治療薬を販売しているアステラス製薬とファイザーが、動脈硬化性疾患予防啓発活動『コレステロール甘くみない!!!』の一環として、徳光和夫さん(2001年、急性心筋梗塞で倒れた既往をもつ)を起用したCMを制作し、6月1日より全国で放映が始まりました。僕も昨日、そのCMを偶然みました。

「うわ!高いな、LDLコレステロール。」、「高いねー、LDL。」、「こんなもんでしょ。」、「ま、気にしない、気にしない。」と、健康診断結果を見ながら会話をするサラリーマン。結果を気にしながらも、行動を起こさないサラリーマンを見兼ねて、それまで背中を向けていた徳光さんが「いや!!気にしなくちゃ!!!」と一言、という内容です。

高血圧症により引き起こされるのは脳出血。一方、高コレステロール血症で起きる病気といえば心筋梗塞。最近話題のメタボリックシンドロームも『 第一の臨床的帰結は心血管系疾患である 』と心疾患の重要性を明確にしています。心筋梗塞でぽっくり、というのも家族に迷惑をかけないある意味理想的な死に方ですが、やっぱりできたら罹りたくない。では自分が心筋梗塞や狭心症などの冠動脈性疾患に罹る可能性っていったいどのくらいあるのだろう? 

ということで、簡単なデータ入力だけで「あなたがこれから10年間のうちに、心筋梗塞に罹るリスク」を計算してくれるツールをウェブ上に見つけたので、紹介します。本当ならNHLBI ( National Heart, Lung, and Blood Institute :米国心臓、肺、血液研究所 ) のweb site からいくつか手順を経てたどり着くサイトなのですが、まあ、途中は省略して、いきなり National Cholesterol Education Programに飛んでください。すると下のような画面が現れます。




この四角マスの中にあなたが検診や人間ドックでもらった結果を入力してください。「 Total Cholesterol 」とは「総コレステロール」です。「 HDL Cholesterol 」とは「 HDL(悪玉)コレステロール」です。「 Systolic Blood Pressure 」は「収縮期血圧」といい、血圧の上と下という場合の上のことです。

最近は総コレステロールは測定せず、LDLコレステロールを測定する場合もありますが、そんな場合は、下のような計算式で総コレステロールを求めることがでいます。

総コレステロール=LDLコレステロール+0.2×中性脂肪

最後の質問は「現在、降圧剤を内服中かどうか」という質問です。降圧剤内服中ならYESを、内服していなければNOをチェックです。

僕の場合は、こんな感じです。




すべて入力し終わったら、[ calculate 10-years risk ] をクリックしてください。これで結果がレポートされてきます。



僕の場合は、10年以内の心筋梗塞発症率が 3% でした。0% にならないのが悲しいのですが、まあ、こればかりは仕方ありません。がんばって痩せて、LDLを下げなければ。

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2008/06/02 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

日曜日のジャズ日記

   ↑  2008/06/01 (日)  カテゴリー: 未分類

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窓をあけると、そよそよと優しい風が入ってきました。
空は青く晴れ渡り、とっても気持ちのいい日曜の朝です。
子供が起きてこないうちに掃除でもしてしまいましょう、ジャズでも聴きながら。


idea6  『 Metropole 』  2007 Deja Vu Records
このところクラブ・ジャズについて書いていたので、その流れに乗って、数枚、棚からつまんできました。まずは昨年、立ち上げられたイタリアのプロジェクト、idea6 から。仕掛け人は Deja Vu のプロデューサー兼オーナーのパウロ・スコッティ。というと完全にクラブ系の作品と勘違いされますが、これが素晴らしい生音ジャズです。ニコラ・コンテが Schema で成功したのも刺激になったのでしょうか。フロントを務めるジャンニ・バッソ、ディーノ・ピアーナらの後期高齢者組を、アンドレア・ポッツァら若き精鋭隊が見事にバックアップ。胸のすく爽快なハード・バップ。クラブ・ジャズでは “ ヨーロピアン・ニュー・ジャズ ”と分類されるようです。


Pharoah Sanders  『 Anthology 』  2005  Universal Classics & Jazz
ファラオ・サンダースは、クラブ・ジャズ界隈で絶大な人気を得ているようです。沖野氏も著書の中で、≪ You've Got Have Freedom ≫ を初めて聴いた時の衝撃を忘れることができない、と書いています。僕もファラオは大好きです。スピリチュアル・ジャズという言葉は好きではありませんが、確かにファラオの音楽を聴いていると不思議と高揚感が得られます。国内のクラブ・ジャズシーンに目を向けると、元モンド・グロッソのメンバーで、現在はスリープ・ウォーカーで活躍している中村雅人というテナーマンがいますが、彼はファラオによく似たスタイルを持っています。なかなか上手い吹き手ですが、ファラオと聴き比べるとその差は歴然としています。その格の違いが、とりもなおさず、クラブ・ジャズとリアル・ジャズの違いを象徴しているようです。


Blue Mitchell  『 Down With It 』  1965  Blue Note
踊れるジャズと聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲は、ブルー・ミッチェルの ≪ Hi-Heel Sneakers ≫ のような曲です。R&B のシンガー、トミー・タッカーの64年のヒット曲をカヴァーしたものです。これで踊るなら僕も踊りたいかも


これから葛西臨海公園に散歩に行ってきますので、しばらく中断。



 


The Jazz Convention  『 Up up with The Jazz Convention 』  1998 Schema Records
ファブリツィオ・ボッソ、ステファノ・ボラーニ、ジャンルカ・ペトレラら、今やイタリア・ジャズ・シーンを牽引している精鋭達が、97年に録音したハード・バップ作品。スキーマに吹き込まれたことからもわかるように、アップテンポのラテン系の楽曲、しかも音が薄い。このあたりはフロア・プレイを意識しているレーベルだけに仕方ないのは百も承知ですが、やっぱりボッソもボラーニも不完全燃焼ぎみ。もう一枚の『 Look Out 』 よりはイイ曲が多いけどね。このあたりの系統もクラブジャズ~ヨーロピアンン・ニュー・ジャズの文脈で語られると、ちょっとつらいです。


Basso Valdambrini Sextet  『 The Best Modern Jazz in Italy 1962 』  1962 RCA Italiana
スキーマやデジャヴなどからリリースされるイタリアのニュー・ジャズがクラブ世代に人気を博し、その影響でイタリアの50年代~60年代のハード・バップの復権を求める声が大きくなり、往年のバッソ=ヴァルダンブリーニ楽団の諸作品が次々とCDやVinyl で再発されています。クラブ・ジャズの係る方々の尽力により、こうして安価で貴重な音源を聴けることに感謝です。


Nathan Davis  『 Peace Treaty 』 1965 SFP
ネイサン・デイヴィスのLPはほとんど持っていたけど、オークションで全て売り払ってしまいました。なにしろかなり高額で買い手がついたもので。これもクラブ・ジャズ愛好家のおかげです。感謝多々。本作は再発CDで所有しています。ネイサンのクールなソプラノが美しい≪ sconsolato ≫をアップしました。


Slide Hampton  『 The Fabulous Slide Hampton Quartet 』  1969  EMI-Pathe
以前、浅草のジャズ喫茶 『 がらん 』 で聴かせてもらい、強烈に興奮しました。LPは高くて買えませんでしたが、数年前に紙ジャケCDで再発されやっと手に入れた涙の愛聴盤です。バックのヨアヒム・キューン、ペデルセン、フィリー・ジョー・ジョーンズも熱くてシビれます。こんなのが再発されるのもクラブ系の方々のおかげでしょうか。

ということで、全てクラブ・ジャズ愛好家に人気の盤から聴いてきました。まだまだ沢山ありますが、今日はここまで。



今日聴いたCDの中から、好きな曲をプレイリストにしておきました。お暇なら聴いてみてください。


たた今、8曲アップロード済み。

今日の歩数 : 6067 歩  体重 : 68.8kg  BMI 23.5
昨日の歩数 : 6715 歩  体重 : 69.0kg  BMI 23.8 
公園を散歩したわりに、歩数は伸びず。今週はがんばって歩くぞ
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2008/06/01 | Comment (7) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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