雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Gerald Clayton / Two-Shade

   ↑  2009/07/28 (火)  カテゴリー: piano
gerald clayton2

ジェラルド・クレイトンの満を持してのデビュー作。すでに彼はロイ・ハーグローブのバンドをはじめ、ダイアナ・クラール、ロベルタ・ガンバリーニ、メリッサ・モーガンらの歌伴、さらにはケンドリック・スコットの作品などでの活動歴があり、そのキャリアはベテランの域に達している。その意味では今までリーダー作がなかったのが不思議なくらいだ。

ジェラルド・クレイトン、1984年、オランダはユトレヒト生まれ。父親はベーシスト兼作曲家のジョン・クレイトン、叔父はアルト・サックス奏者のジェフ・クレイトンという正真正銘のジャズ界のサラブレットだ。

幼いころにカリフォルニアに渡り、ジャズ・ピアノにおいてはシェリー・バーグやケニー・バロンらの薫陶を受けた。さらに、多くの著名なミュージシャンを輩出している西海岸屈指の音楽学校、南カリフォルニア大学附属ソーントン音楽学校に入学し、ビリー・チャイルズにも師事した。2006年に同校を卒業後すぐにNYに移住。そこでロイ・ハーグローブのサポートメンバーに抜擢された。その一方で同年のセロニアス・モンク・ジャズ・ピアノ・コンペティションでは準優勝を収めたことで一躍脚光を浴びるようになった。

本作を制作したのは artistShare。同レーベル はアルバム制作資金を一般のファンから出資してもらい、CDの販売は通販とダウンロードだけという新しいビジネスモデルで躍進を続けている2001年に設立された新興レーベルだ。

ファンによる出資の仕組みは拙ブログでもジョン・ゴードンの紹介の時に書いているので興味のある方はこちら ( Jon Gordon 1, 2, 3 ) をご覧いただきたい。投資者( Participants ) はその投資金額によりゴールド、シルバー、ブロンズの三段階のスポンサーシップが用意されていて、出資者の名前がアルバムジャケットに記載されるという名誉が与えられる。

がしかし、本作の裏ジャケには ブロンズ・コースの出資者の名前は12人ほど記載されているものの、ゴールドやシルバーのコースの出資者の記載はない。これはどういうことだろうか。まさかゴールドやシルバーに出資するファンがいなかったわけであるまい。さらに裏ジャケで目を引いたのは Emarcy のロゴマークが記されていることだ。どうも他の独立系レーベル同様に、メジャーレコード会社とディストリビューション( 販売代行 ) 契約を結び、通販と並行して小売販売を委託したようだ。リスナーにとってはCDを今までよりも安く容易に手に入れやすくなったわけで喜ばしいことではあるが、レコード業界最大の規模を持つ Universal Music の資本が artistShare に介入することで、artistShare のミュージシャン主導の自由な制作活動に悪影響を与えなければよいのだが。

閑話休題。本作はベースにジョー・サンダース、ドラムにジャズティン・ブラウンを擁したピアノ・トリオ編成。ジョー・サンダースはシモーナ・プレマッツィ ( Simona Premazzi ) の 『 Looking For An Exit 』 ( 前項あり ) で聴いたのが最初だったと思う。その後も時々クレジットを目にするようになったが、直近ではクリスチャン・スコットの 『 Live at Newport 』 での演奏が記憶に新しい。また、クリスチャン・スコットがプロデュースしたメリッサ・モーガンの 『 Until I Met You 』にはジェラルド・クレイトンやジョー・サンダースが参加していて、このあたりの人脈は現代NY のコンテンポラリー系ジャズの一翼を担う勢力になりうるであろう。ジャスティン・ブラウンは初めて聞く名前だが、ネット上にもほとんど情報がない。探せた範囲ではヨスバニー・テリー、ジェイソン・リンドナーそれからケニー・ギャレットとの映像があった。こちらに彼の略歴が載っている。年齢は不詳だがカリフォルニア生まれでジュリアード音楽院出身らしい。

ジェラルドのオリジナル10曲と ≪Con Alma ≫ 、≪ All of You ≫で全12曲を収録。

The main theme throughout the Two Shade project will be Balance. A balance between the old and the new ~. ~The tune selection will be a balance of old material and newer material.

artistShare のサイトでジェラルドが語っているように、本作に収められた楽曲はハンク・ジョーンズやオスカー・ピーターソンらのクラシカルなスタイルでスインギーに歌いまくる楽曲と、アーロン・パークスらと共通する指向性を持ったポスト・バップ的なバンド・サウンドを全面に出した音作りの楽曲がバランスよく配列されている。さらには M-9 ≪ Sunny Day Go ≫のうような欧州抒情派ピアニストかと勘違いしそうな甘く儚い美旋律も奏でる多芸ぶりである。これが本当にデビュー作なのかと疑いたくなるような試合巧者の堂々たる演奏で、完全に圧倒された。

ベースのジョー・サンダースは特に個性的なスタイルではないが、弦を引っ掻く力が強く、また弦高もそれなりにあるのであろう、アタック感が鋭く、立ち上がりと減衰が鋭角的で音色的にも好ましい印象を受ける。肉体よりは精神に帰依するベーシストが多い現代において、両者のバランスが非常によいベーシストと云ってよいであろう。

ドラムのジャスティン・ブラウンは、ケンドリック・スコッットやエリック・ハーランドを彷彿とさせるコンテンポラリー度の高いドラマーだが、先人たちに比べてやや音列が平面的な印象を受ける。そのあたりが気になりだすとムショウに耳につくが、でも、なかなかカッコいい独創的なフィルインをバシバシ決めくれるので気に入った。

兎に角、本作は都会的で洗練されたサウンドが全編に横溢した素晴らしい出来だ。変に奇をてらったギミックなどもなく好感も持てる。根拠のない世界新記録を狙うのではなく、根拠のなる自己新記録を積み重ねることでファンを増やしていって欲しいものだ。

Gerald Clayton / Two-Shade   ( amazon )  星1つ星1つ星1つ星1つ
2009  artistShare

Gerald Clayton  ( p )
Joe Sanders  ( b )
Justin Brown  ( ds )
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2009/07/28 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Max Ionata Quartet featuring Fabrizio Bosso / Inspiration

   ↑  2009/07/18 (土)  カテゴリー: tenor

max ionata inspration

マックス・イオナータ ( Max Ionata , 1972~ ) の名は一部の熱心なイタリアン・ジャズ・ファンには知られていても、その作品はこれまでほとんど聴かれてこなかっただろう。年齢のわりにはプロとしての活動が今世紀に入ってからと遅咲きだったことや、リーダー作も僅かであったこともあり、同じ世代のテナー奏者であるダニエレ・スカナピエコが High Five Quintet  のメンバーとして日本では既にかなりの知名度を獲得しているのに比べたら、マックスの名前はまだまだ浸透していないのが現実だ。

そんな彼の待望の本邦デビュー作が Albore Jazz よりリリースされた。今回の国内盤リリースによってマックスのファンが急速に拡大することは必至だろう。本作はそう確信できるほど素晴らしいで出来栄えだ。

本作ではマックスのカルテット編成にゲストでファブリツィオ・ボッソが参加しているのも興味が惹かれる。「ファブリツィオ・ボッソ参加!」 みたいな謳い文句に釣られて買ってみるとボッソが参加している曲は1曲だけ、みたいな騙しではなく、ちゃんと5曲で参加しているからご安心を。サポートするリズム隊はピアノがHigh Five Quintet でお馴染みのルーカ・マヌッツァ。ベースはボッソの 『 Mare Mosso 』  ( 前項あり )  で弾いていたニコラ・ムレーズ。ドラムは Roma Trio で叩いていたニコラ・アンジェルッチ。ゲストでもう一人、ジェジェ・テッレンフォロという男性ヴォーカリストが参加しているが、この人は先日拙ブログで取り上げた JAZZLIFE SEXTET にもゲスト参加していたスキャットの名手。スキャットは滅茶苦茶、巧い。一聴の価値は十分にある。この人、イタリアではテレビやラジオの司会者として国民的人気を博しているシンガーのようだ。

マックスのオリジナル2曲とマンヌッツァのオリジナル3曲を含む全10曲で、収録時間は51分30秒と短い。兎に角ノリがいい曲ばかりなので最後まで一気だ。マンヌッツァの3曲には全てボッソが参加しているため、あたかも新生High Five Quintet を聴いているかのような錯覚を覚えいる。むしろ 『 Five For Fun 』  あたりのHigh Five Quintet  よりも High Five Quintet  らしい演奏だ。マンヌッツァというピアニストはソング・ライティング能力に非常に長けた人で、この人のおかげでフロントラインの二人が映えるわけだ。

マックスのスタイルは、50年代から60年代にロリンズ、コルトレーン、あるいはズートらが創作したイディオムを自由自在に使いこなしながらもそこに現代の革新性を織り込んだある意味シンプルでオーソドックスなものだ。しかし伝統のなかに息づく革新性と云うか、革新の中に息づく伝統の重要性と云うか、そういうミクスチャー感覚が絶妙なのだ。やや懐古的なスタイルであることは否めないが、そのあたりの方向性が現代のイタリアン・ジャズの本流であるのかもしれない。


音色について云えば、倍音をたっぷり含んだ豊穣な波長で、野太く、雄弁。しかもフレージングは淀みなく、よく歌い、そして実にしなやか。音の流れに身を浸し、ただただ幸福に酔いしれる快感は言葉では言い尽くせない。流石、カンツォーネとオペラの国、イタリアだ。シンプルなバップ・フレーズの中に哀愁の情念を刻むことが滅法うまい。

また、ボッソもいつになく好調である。僕たちはややもすると彼のテクニックに慣れてしまい、最近は少々のことでは驚かなくなってしまっている。しかしやはり、凄まじいテクニックを必要とするパッセージをさらりと吹き切る技は超人的と言わざるを得ない。ブリブリ吹きまくる本作でのボッソを聴いて、そのことをあらためて思い知った。

イタリアン・ジャズが日本のジャズ市場を席巻してから5年ぐらい経つだろうか。概ねイタリア物は聴いたかのような気でいたが、まだまだ掘り尽くせぬ一大鉱脈がイタリアには眠っているもんだ。 恐れい入りました。それにしてもホント、凄いアルバムだ。

Max Ionata Quartet featuring Fabrizio Bosso / Inspiration ( amazon ) 星1つ星1つ星1つ星1つ星半分
2009  Albore Jazz ALBCD004

Max Ionata  ( ts )
Luca Mannutza  ( p )
Nicola Muresu  ( b )
Nicola Angelucci  ( ds )

< guest >
Fabrizio Bosso  ( tp ) [ M-1,2,4,6,7 ]
Gege Telesforo  ( vo ) [ M-5 ]

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2009/07/18 | Comment (22) | Trackback (4) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

JAZZLIFE SEXTET / Tall Stories

   ↑  2009/07/15 (水)  カテゴリー: group
jazzlife sextet




本年2月に国内初となるイタリアン・ジャズに特化したインディペンデント・レーベル、アルボーレ・ジャズ ( Albore Jazz ) が設立されたばかりだが、3月に今度は国内大手のポニー・キャニオンがデ・ジャヴ・レーベルを主宰するイタリアジャズ界の重要人物パウロ・スコッティをプロデューサーに迎えて、同様のイタリアジャズ専門レーベル、 Norma Blue を発足させた。

ポニー・キャニオンは既に欧州ジャズに強いM&I MUSIC を子会社化しているが( 2009年5月1日付けでM&I MUSICは株式会社ポニーキャニオン音楽出版へ社名を変更 )、Norma Blue はクラブ・ジャズ・ファンをターゲットにした作品づくりでM&I MUSICとは差別化を図っているようである。

Norma Blue からは既に、女性シンガーのステファニア・ラヴァ、ジャンニ・バッソ&イリオ・デ・パウラ、女性シンガーのフランチェスカ・ソルティーノをフィーチャーしたTrain Up というグループなどの作品をリリースしているが、今回、私が初めて手にした作品は、同レーベル第四弾となるJAZZLIFE SEXTET の作品。

JAZZLIFE SEXTET はイタリア北部エミリア・ロマーニャ州で活躍している中堅ミュージシャンらによって結成された3管フロントラインのハードバップ・グループで、メンバー全員が日本では知られていないミュージシャンばかりだ。

彼らの簡単な略歴を見る限り、本国ではそれなりに売れている40代のミュージシャンが中心になっているようだ。パーマネントで活動しているグループではなく、今回の企画のためにパウロ・スコッティによって招聘されたミュージシャン達なのだろう。

パウロ・スコッティに 「彼らの音を聴いたとき、 Idea6 に出逢った時と同じ感動があった!」 と言わしめたらしい。ジャンニ・バッソ、ディノ・ピアナを中心に結成されたIdea6 は実に素晴らしいグループであった。果たしてJAZZLIFE SEXTETはIdea6を体感したときと同様の感動をもたらしてくれるのであろうか。眉に唾をつけて聴いてみたが、確かにイタリアのジャズらしく洒落たアレンジと熱いサウンドでなかなか心地よい作品であった。敢えて比較するのであれば、日本の ROUTINE JAZZ QUINTET  にも似肌ざわりか。ただし、Idea6との格の違いは歴然としていたが。

全12曲で、メンバー作のオリジナル路線を主軸に、ホレス・シルバーの ≪ Nutville ≫、マイルスの≪Sippin' at Bells ≫、ナット・アダレイの≪ Work Song ≫、ジョビンの≪ So Danco Samba ≫ などを織り交ぜた選曲。リー・モーガンの≪The Sidewinder ≫ を彷彿とさせるジャズ・ロックやラテン・ビートも適度に効いていて、曲によってはジェジェ・テレスフォロという男性ボーカルのスキャットがフィーチャーされて、これがまたなかなか達者な歌い手で魅力的である。

基本的にはギミックや難解さを極力排したストレートなハード・バップなのだが、やはりパウロ・スコッティがプロデュースするだけあって、クラブ・ジャズ愛好家にも受け入れられやすい特性、つまり重心が軽く、リズムが軽快で、そして適度にこなれたメロディー感覚が彼らの最大の魅力であろう。一聴してすんなり受け入れられたというのが率直な感想だが、解りやすさを良しとしないジャズ・ファンには少々物足りないかもしれない。

欲を言えば、トランペッターのステファノ・セラフィーニの技量がもう少し高ければ最高だったのだが。どうしてもイタリア人トランペッターはファブリツィオ・ボッソと比較されてしまうので気の毒なのだが、やはりこの手の2管あるいは3管編成では、トランペットが要だからね。

と云う訳で、彼ら自身も決して無理はせず、等身大の演奏に徹しているし、そういった意味で気を抜いて楽しめる作品だと思う。鬱陶しい梅雨も明け、猛暑の日々が始まってしまったが、気が遠くなるよな満員電車通勤の時には、結局、こんなジャズをプレイリストから選んでしまうんだよね。なんだかんだとこのところ毎日電車に揺られながら聴いています。

JAZZLIFE SEXTET / Tall Stories(HQ-CD) ( amazon )  星1つ星1つ星1つ星半分
2009  Norma Blue PCCY-50059

Jazzlife Sextet are :
STEFANO SERAFINI  (TP,FLH)
ALESSANDRO FALISELLI  (TS)
FEDERICO TASSANI  (TB)
MASSIMILIANO ROCCHETTA  (P)
GABRIELE PESARESI  (B)
MASSIMO FERRI  (DS)

Addional Musicians :
GEGE TELESFORO  (VO)
LUCA FLORIAN  (PER)
MAURO OTTOLINI (SOUSAPHONE)
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2009/07/15 | Comment (6) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

機動戦士ガンダム@お台場

   ↑  2009/07/12 (日)  カテゴリー: daily
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お台場の潮風公園に全高18 m の実物大ガンダムが建造された ので、本日夕方、夕食ついでにお台場まで出かけてきた。息子は見る前から興奮状態。実物を見るなり、彼の想像を遥かに超えたそのスケールのデカさに大興奮し、「パパより大きい~」を連呼。周囲の人々の笑いを取っていた。これでまた息子と共通の話題が一つ増えたことがなによりも嬉しい。

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ガンダム 30周年記念サイトはこちら
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2009/07/12 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

雑文 2009-07-12

   ↑  2009/07/12 (日)  カテゴリー: daily

sigma09060771blog

ぎっくり腰と過敏性肺炎の疑いでしばらく調子を崩していたけど、やっと調子が戻ってきた。ほとんど腰も痛くないし、咳も出なくなった。ブログ再開。


昨日、仕事帰りに秋葉の石丸で、ロイ・ハーグローブの ビッグバンド新作 『 Emergence 』、ピエトロ・シアンカグリーニの 『 Reincarnation of A Lovebird 』 、それから JAZZLIFE SEXTET の 『 Tall Stories 』 を買う。マックス・イオナータの新譜を買うのが目的で寄ったのに、肝心のそれがなかった。店員(アルバイトじゃないよ)に、「マックス・イオナータの新譜ありますか?」って聞いたら、首を傾げられた。レーベルはと聞かれて「アルボーレ、A. L. B. O. R. E. でアルボーレです」 と言うと、そんなの知らんといった表情で、「インディーズはわからないんですよね~」 だって。今時、インディーズを知らずにCD屋の店員が務まるのか? 理解に苦しむ。

昨日WOWOW で放映されたマイケル・ジャクソンの追悼番組を録画しておいたので、それを朝から観ていた。楽曲的にはやっぱり 『 Off The Wall 』 のころが好きだな~。あの頃、つまりまだ完成する前のマイケルのまま続けられたら今でも彼のファンでいられたのに。残念。
死因については言及されていなかったが、どう考えても薬物中毒死だろうな。デメロールって、日本ではオピスタンという商品名で出ているが、それを常用していたようだね。僕もオピスタンは毎日のように常用している。もちろん患者さんにだけど。日本では末期がんや大腸内視鏡検査などの苦痛を伴う内視鏡検査でごくふつうに使う薬。通常量でしかも高齢者でなければ死んでしまうような薬ではないんだけど。この薬、気持ちよくなるらしく、その目的で大量に使用したのであれば別だが。それからデュプリパンも眠剤として常用していたみたいだ。デュプリパン(一般名はプロポフォール)は、麻酔の導入時に使用する鎮静剤。メディアでの報道を見たり読んだりしていると、この薬剤を鎮痛剤と報道していることがあるようだが、このデュプリパンは鎮痛作用はない。単に眠くなるだけ。麻酔時に静脈注射するのだが、注射していくと薬剤の血管刺激で患者さんが「イタ~イ」って、唸ることがある。で、「痛いですか?」と尋ねるのだが、その時点ですでに眠っていて返事ができないくらい即効性がある。代謝も早いからすぐ覚める。つまり切れがいい。こんな薬で死ぬとは思えないのだが。 
 
循環器内科の同僚は、マイケル・ジャクソンの死は女性ホルモンの打ちすぎによる心筋梗塞ではないかと、疑っていた。あの高い声を維持するために彼は女性ホルモンを注射していたようだが、長期に使用すると血栓を生じ、心血管疾患の発症を招く危険があると、言っていた。

 

 

 

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2009/07/12 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

平岡正明氏 死去

   ↑  2009/07/12 (日)  カテゴリー: diary
平岡正明2

評論家の平岡正明氏が7月9日に脳梗塞で亡くなられた。

asahi.com より

革命や犯罪を論じる一方、ジャズや映画、歌謡曲、落語などを批評した評論家の平岡正明(ひらおか・まさあき)さんが、9日午前2時50分、脳梗塞(こうそく)のため、横浜市内の病院で死去した。68歳だった。通夜は12日午後6時、葬儀は13日午前11時から横浜市西区元久保町3の13の一休庵久保山式場で。喪主は妻秀子(ひでこ)さん。

 64年に評論家デビュー。70年ごろからは太田竜や竹中労らと世界革命浪人(ゲバリスタ)を名乗り、新左翼系文化人として注目を集めた。
 70年代後半以降は文学や音楽、芸能などに領域を広げ、79年、著書「山口百恵は菩(ぼ)薩(さつ)である」が話題になった。90年に「大歌謡論」で大衆文学研究賞、93年に「浪曲的」で斎藤緑雨賞を受賞。近年は落語論も手がけた。横浜・野毛を活動の拠点に、大道芸や寄席の企画にもかかわった。



ジャズ喫茶巡りの旅エッセイを書いていたのが 『男の隠れ家』 の2008年11月号 ≪ ジャズを巡る旅 Vol.3 ≫ だから、つい最近まで元気に執筆活動されていたわけだ。まったく、人生なんてあっけないものだ。

68才で脳梗塞で死亡。男も80才近くまで長生きすることが珍しくなくなった現代においては、ちょっと亡くなるのが早かったかな。彼は酒は一切飲めなかったと、どこかで読んだことがある。でも、タバコは吸っていたようだ。2007年の著書『 毒血と薔薇 』 の中でこんなタバコに関する一文がある。

たばこは吸い残しがうまい。ことにダッシュボードの灰皿にはいっているのがうまい。運転しながらゆっくりもみ消す余裕はないから、いいかげんにひねって投げ入れ灰皿の蓋をするだけで、自然消火できるように運転席の灰皿は密閉度が高い。するとエンジン熱と密閉された小さな容器に充満する自分の煙で燻されて、からからに乾いた紙巻きたばこの燻製ができる。これがうまいのである。ニコチンが辛くなっていて、肺一杯に吸い込むと指先が痺れるほどだ。



タバコを吸わない僕には読んでいるだけで吐気がしてくる記述だ。彼はタバコばかりか葉巻やパイプに関する記述もあり、それらから察するにかなりのヘヴィー・スモーカーだったのだろう。だからとっくの昔に血管はボロボロだったろうね。タバコを吸い続けるといろいろなところがボロボロになる。肺がボロボロ。歯がボロボロ。粘膜がボロボロ。そして血管がボロボロ。

彼は生前、タバコを吸わない人を強烈に批判し、「タバコを吸わなぬ者の思想は信用しない。あるいは、吸わぬ者には思想がない」と言い放っていた。そんな彼が、愛するタバコ関連病で天敵、寺島靖国氏よりも早死した。よって平岡 VS 寺島 の仁義なき戦いは寺島氏の不戦勝で終焉した。

あまりの偶然にいささか驚いているが、平岡調に云うならば “ 天の振るサイコロは不思議なもので ” となるだろうか、先日発売されたジャズ批評誌 150号記念特別号で、平岡氏のジャズ批評家としての1967年デビュー作 『 ジャズ宣言 』 が掲載されている。完全に僕の読解力を超えた難文で平伏してしまうのだが、あのあらゆる分野における博学ぶりは凄いね。脳内に収納しておけずに止めどなく溢れ出てくる知識を瞬間瞬間に書き留めていくような文体はまさにジャズの即興演奏そのものだ。

僕は平岡氏の熱心なファンではなかったので、『 チャーリー・パーカーの芸術』 や、寺島氏との喧嘩の発端となった『 昭和ジャズ喫茶伝説 』 や、前述した『 毒血と薔薇 』 くらいしか読んだことはないが、最近個人的に興味を抱き始めている落語に関する書物も多く出版されているようなので、これから時間をかけてゆっくり読んでいきたいと思う。

いずれにしても、深く、深く、合唱、黙祷。

平岡正明サイン 
『 毒血と薔薇 』 出版時にいただいた自筆サインです。

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今日のプレイリスト

   ↑  2009/07/07 (火)  カテゴリー: diary

とっても夏なギター・フュージョン5曲

今日のような真夏日にムショウに聴きたくなるギター・サウンドをiPod から抽出してみました。



parashute haere mai2 Parachute
≪ Aresa Koresa ≫
( アルバム 『 HAERE MAI 』 収録 )  

30年近く前の作品で、とっくに聴き飽きているはずなのに、夏になるとこれ聴きながらドライブしたくなる。そう云えば、今剛が29年ぶりにCD出した。買わねば!    





  hurukawa motoaki2
Motoaki Furukawa
≪ Stardust Field ≫
( アルバム 『 Sound Locomotive 』 収録 )

91年の古川氏のファースト。コナミ退社後、伝説のバンド VOYAGER を再結成したので、東京に来た時はぜひ見に行こうと思っているうちに、また活動休止。どうなっているんだろ~。






naniwa exp this is it2 NANIWA EXP
≪ Early Bird ≫
( アルバム 『 This is It !  』 収録 )

羅麗若(ラレイニヤ)とか、このナニワエクスプレスとか、関西系のフュージョンが大好きだった。これは、2003年に再結成してからの第二作目。かれらにしては珍しい軽いラテン・フュージョン。






vincente amigo vivencias2 Vincente Amigo
≪ Limon De Nata ≫
( アルバム 『Vivencias Imaginadas 』 収録 )


ヴィセンテ・アミーゴの95年の作品から。この頃のアミーゴはホント美しかった。パコ・デ・ルシア以来のフラメンコ界のスーパースターです。





prism morning light2 Prism
≪ Morning Light ≫
( アルバム 『PRISM 』 収録 )

あまりにも有名なプリズムの代表曲。最近、渡辺健の姿を見ないけど、どうしているんだろう。








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