雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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   ↑  2010/07/25 (日)  カテゴリー: alto

Paquito D'Rivera 《 Claudia 》

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2010/07/25 | Comment (11) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Seamus Blake Quintet / Live at Smalls

   ↑  2010/07/24 (土)  カテゴリー: tenor
seamus blake_smalls.jpg
Seamus Blake Quintet / Live at Smalls ( amazon )
2010 SMALLS LIVE


Seamus Blake (ts)
Lage Lund (g)
David Kikoski (p)
Matt Clohesy (b)
Bill Stewart (ds)
Recordsed live on Aug. 31 & Sep. 1, 2009


同メンバーよるSmalls での2010年1月のライブ音源は↓をクリック
Jan. 5, 2010
Jan. 6, 2010


ニューヨークで活躍中のコンテンンポラリー系テナー奏者、シーマス・ブレイク ( Seamus Blake , England , 1969~ ) の通算8枚目の新録盤は、お馴染みNYを代表する最もカッティング・エッジなクラブ、スモールズ ( Smalls ) での実況録音盤。

なんの制約もない環境下で、ミュージシャンの心の中から自然に発露する即興演奏をとらえたライブこそが、ジャズの最大の魅力であるし、その演奏に編集を加えずにCD化することが最も重要なんだ、という理念のもとにローンチされたスモールズのジャズレーベル、Smalls Live。既に今年初めに第一弾としてケヴィン・ヘイズ ( 前項あり )ライアン・カイザー ( 前項あり ) 、ピーター・バーンスタイン、デヴィッド・キコスキー、スティーヴ・デイヴィス、そしてイアン・ヘンドリクソン・スミスの計6枚のライブ盤がリリースされている。

そして早くもシリーズ第二弾がリリースされた。この第二弾は、ニール・スミス、プラネット・ジャズ ( スパイク・ウィルナー参加 )、ジム・ロトンディ、イーサン・アイヴァーソン、そしてシーマス・ブレイクらの全5作品であるが、やはりなんと言ってもシーマス・ブレイクの作品が一番の聴きものだろう。

メンバーは デヴィッド・キコスキー、ラージュ・ルンド、ビル・スチュアート、マット・クローシーらからなるクインテットで、Criss Cross からの前作『 Bellwether 』( 前項あり ) と全く同一メンバー。今年にはいってからも同じメンバーで活動しているようなので、シーマスのレギュラー・クインテットと考えてよいだろう。

シーマスのオリジナルが4曲と《 Stranger in Paradise 》 で計5曲。どれもリアルなライブ演奏だけあって10分を超える長尺な演奏がほとんど。冒頭曲の《 Subterfuge 》 は前作『 Bellwether 』に収められていた曲。また最後の《 Fear of Roaming 》 は近年のシーマスの愛奏曲で、2004年にリリースされた “ Sangha Quartet ” の『 Fear of Roaming 』、2007年の『 Way Out Willy 』( criss Cross ) 、そして2009年の『 Live in Italy 』( Jazzeye ) ( 前項あり ) などで聴くことができる。ちなみにアルバム・ジャケットには “ Roaming ( 徘徊 ) ” を “ Rooming ” と誤記されているので注意。

冒頭曲《 Stranger in Paradise 》から疾走感と緊張感あふれる濃密な非フォー・ビートが炸裂し、聴き手を魅了する。最後列か繰り出されるビル・スチュアートの煽情的なパッシング。ビル・スチュ・マニアにはたまらない瞬間だ。テーマ部でシーマスのメロディーにユニゾンで切れ込んでくるラージュ・ルンドも鳥肌もの。で、アドリブ・パートに入るとラージュは一切のバッキングを放棄する。キコスキーとのコンフリクトを避ける意味があるのだろう。それでなくても手数が多く、重厚で独創的なキコスキー。ラージュが絡む隙はないと判断したか。一方で、ラーシュが参加している曲ではキコスキーもやや遠慮がちなプレイに終始しているが、ラーシュが抜ける M-4 《 Stranger in Paradise 》ではモーダルで硬質な素晴らしいソロを披露している。

全体的にリラックスした中にも最後まで弛緩しない心地よい緊張感がある良い演奏だと思う。特に冒頭曲が文句なしの聴きどころだろう。しかし、2曲目以降が曲想がやや大人しい印象を受け、テンションが下がり気味となるのが惜しい。

実は Smalls の Web Site に同メンバーによる2010年1月の音源がアップされているが、それら 2 Days × 2 Set 分の音源を聴いてみると、スピード感のある素晴らし演奏がたくさん含まれている。確かにオフ気味な録音やハウリングが入ったりしてCD化するには難のある音源も多いが、演奏としてはCD内の音源よりも素晴らしい内容のものがいくつもある。そんな訳で、僕個人的には本CDの2009年の演奏よりもWeb Site で聴ける2010年の演奏を評価したいところだ。しかも、本作では聴けないビル・スチュのソロもWeb Site では編集されず収録されているので、ビル・スチュ・ファンは御一聴をお薦めする。

このシリーズの中には、演奏が抜群に良いのに録音状態が悪くて損をしているキコスキーの作品のようなものも含まれているのでちょっと不安はあったが、本作の録音はシリーズの中では悪くはない出来でほっとした。ただし、巷で流行りのPCMレコーダーでオーディエンス録音した隠し撮りブートのようなローファイな音質なので、そのあたりの音質にこだわるファンは覚悟した方がよさそうだ。ある意味リアルで臨場感のある音場なので個人的には不満はないが。


収録曲
1) Subterfuge ( Seamus Blake )
2) Amuse Bouche ( Seamus Blake )
3) Consequence ( Seamus Blake )
4) Stranger in Paradide ( Wright / Forrest )
5) Fear of Roaming ( Seamus Blake )

   中年音楽狂さんのブログ 『 中年音楽狂日記 』 の記事《 Seamus Blakeならば,私もSmalls Liveを... 》 はこちら
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2010/07/24 | Comment (6) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Herbie Hancock / The Imagine Project

   ↑  2010/07/21 (水)  カテゴリー: piano
Herbie Hancock_The Imagine Project.jpg
Herbie Hancock / The Imagine Project ( amazon )
2010 Hancock Records
  
  Official Web Site から下記の4曲がフル試聴できます!
 Herbie Hancock_The Imagine Project2.jpg

1960年代初頭からドナルド・バードやマイルス・デイヴィスのクインテットに参加し、ソロとしても 《 Watermelon Man 》や《 Maiden Voyage》 などのヒットを飛ばし、新主流派ジャズ・ピアニストとしてのスタイルを確立したハービー・ハンコック。70年代以降はその音楽的好奇心の赴くままにジャズの枠を超えて活動の場を広げていき、73年には『 Head Hunters 』でエレクトリック・ジャズに挑戦しジャズ界を騒然とさせた。さらに83年にはヒップ・ホップを大胆に取り入れた『 Future Shock 』をリリースし、幅広い世代にその名を浸透させることにも成功。以降はグラミー賞の常連として、アメリカ音楽界で確固として評価を得る一方、近年はジャズ以外のミュージシャンを起用したボーカル作品で新境地を切り開く姿勢を打ち出している。前作『 River 』ではグラミー賞主要4部門のひとつである 《 最優秀アルバム賞 》 を受賞し、話題の尽きることのないハービー・ハンコックであるが、そんな彼の待望の最新作が発売になった。

『 イマジン・プロジェクト 』 と題された今作のコンセプトは “ Peace and Global Responsibility ( 平和と国際社会における責任 ) ” 。国際社会の構成員として、ひとりひとりが平和維持のための責任を負わねばならない、という、まるで社会貢献プロジェクトのスローガンのような壮大なテーマ性をもったアルバムだ。もしかして、創価学会インターナショナル ( SGI ) の布教活動の一環なのでは、と下衆の勘繰りをめぐらしてしまったが、ハンコック自身もインタビューで “ the album is infused with his beliefs in Buddhism ” と言っているので、それほど的外れな詮索ではなさそうだ。


盤題の “ Imagine ” とは、もちろんジョン・レノンが国境のない理想の世界を歌った名曲《 Imagine 》に由来している。 今や各国で国歌と同等に歌われている謂わば国際国歌のようなこの曲をプロジェクト名に冠することで、《 Love & Peace 》 を訴えながらも凶弾に倒れたジョンの遺志を受け継ぐ姿勢を表明しているといえるだろう。

本作は収録曲10曲がすべてボーカル物で埋め尽くされている。しかも全曲がジャズとは全く関係ないソウルやロック、ボサノヴァやタンゴなどの名曲のカヴァである。ハンコックの自曲など一切ない。まあ、何事も中途半端はよろしくない。どうせやるなら徹底的にやったほうがすっきりする。もちろんそこには今年のグラミー賞狙いの思惑も見え隠れするわけだが。

“ Global ” を標榜するだけあって、参加ミュージシャンの国籍や言語も様々であり、“ seven countries, five continents, seven Languages ” で録音されている。ハンコックのスタジオにミュージシャンを招聘したのではなく、ハンコックとプロデューサーのラリー・クラインらが自ら各国を巡り録音した超力作なのだ。そして録音と同時に映像も記録されており、その映像監督にはアカデミー賞監督のアレックス・ギブニーが参画している。ハンコックの web site でその一部 ( The Imagine Project DVD Video Teaser ) が視聴できるが、いずれドキュメンタリー作品として正式に発表されるのであろう。

冒頭曲はプロジェクト名にもなっているジョン・レノンの《 Imagine 》。ハンコックの静謐なピアノのイントロからボーカルが入る。歌うのはフィラデルフィア出身の女性シンガーソングライター、ピンク ( P!nk ) とロンドン出身のソウルシンガー、シール ( Seal )。インテンポになるとマーカス・ミラーとヴィニー・カリウタのタイトなリズムが心地よく響く。ジェフ・ベックが間奏部でワンコーラスだけテーマをフェイクして弾いている。が、それだけ。ジェフ・ベックはこのためだに呼ばれたのか!? だとしたら相当金がかかっているアルバムだ。

2曲目は言わずと知れたピーター・ガブリエルの超名曲《 Don't Give Up 》。ピーガブは昔から反戦・平和運動に関わっていたミュージシャンなので、本作の趣旨に適任なのではないだろうか。さて、全編を通してハンコックのアレンジは素晴らしいのだが、この曲だけはガブリエルのオリジナルの方が個人的には好みだ。ジェネシス、あるいはロバート・フィリップとの関わりがあった80年代から大のピーガブ・ファンであった僕としては、彼の偏執的な緻密なスタジオワークから生み出される重層的な音世界に愛着があるので、どうしてもハンコックのあっさりしたアレンジの《 Don't Give Up 》には違和感を覚える。また、サビはやっぱりケイト・ブッシュの歌声で聴きたいし・・・。でもまあ、ここでのピンク&ジョン・レジェンドのデュエットも悪くはない。

3曲目はバーデン・パウエル作の《 Tempo de Amor 》。脱力系のこの曲を歌うのは次世代を担うブラジル音楽界の新星セウ姫 ( Ceu )。間奏部でのハンコックのソロがあまりにも美しい過ぎる。この曲にこのソロがありなのか!! ハンコックは前面に出ることがないので、ハンコックのピアノを聴きたいファンには不評かもしれないが、こんなところでしっかり存在感をアピールしているし、全編にわたりハンコックの強烈な磁場を感じることのできる仕上がりになっていると思う。

4曲目はブリティッシュ・ソウル・シャウター、ジョー・コッカー爺の名曲《 Space Captain 》。歌うのはボストン出身の女性ロッカー、スーザン・テデスキ ( Susan Tedeschi )。夫君のデレク・トラックス ( Derek Trucks ) もギターで参加。

5曲目はボブ・ディランの《 The Times, They Are A Changin' 》。64年にリリースされたサード・アルバム『 時代は変わる 』 に収録されていた名曲。このアルバムは極めて政治的色彩が強い作品だった。このタイトル曲も当時の公民権運動を後押しするプロテスト・ソングとして評価されていた。ただ、ハンコックが掲げる世界規模での平和にふさわしい楽曲としては、この『 時代は変わる 』に収められていた人種差別を皮肉った《 The Lonesome Death of Hattlie Carroll ( ハッティ・キャロルの孤独な死 ) 》 の方がしっくりくると思うが。


6曲目は《 La Tierra 》 というタンゴ。歌うのはコロンビア出身の男性歌手フアネス ( Juanes ) 。僕は全く知らないミュージシャンだが、なんでも昨年、『 Peace without Borders ( 国境なき平和 ) 』と題した大規模なコンサートをハバナで開催するなど、平和運動に携わっているミュージシャンらしい。そんな功績がハンコックの目にとまり、本作への参加となったのだろう。ここでの間奏部でのハンコックのソロが一人ジャズしていて心地よい。

7曲目は西アフリカのマリ共和国の遊牧民グループ、ティナリウェン ( Tinariwen ) の《 Tamatant Tilay 》という曲にボブ・マーリーの《 Exodus 》 のサビ部を引用(サンプリング)した楽曲。歌うのはティナリウェン自身と、ヒスパニシュ系アメリカ人のバンドで、1987年の伝記映画『 La Bamba 』で有名なロス・ロボス ( Los Lobos ) たち。

8曲目はビートルスの《 Tomorrow Never Know》。この曲の歌詞はチベット仏教の経典『 チベットの死者の書 』に触発されてジョン・レノンが書いたもの。やはりその辺が信徒ハンコックの琴線に触れるものがあるのだろうか。歌っているのはアメリカの人気バンド、デイヴ・マシューズ・バンドのリーダー、デイヴ・マシューズ ( Deve Matthews )。

9曲目はソウル・シンガー、サム・クックの《 A Change Is Gonna Come 》。歌うのはイギリス人シンガー・ソングライター、ジェイムス・モリソン ( James Morrison ) 。初めて聴いた歌手だが、ハスキーでソウルフルで、ぐっとくるものがある。サム・クックの表現に近いものを感じる。

最後は《 The Song Goes On 》という曲。誰の曲か不明。ここではラヴィ・シャンカールの娘であるアヌーシュカ・シャンカールのシタールが聴ける。歌うのはチャカ・カーン。バックにはウェイン・ショーターも参加している。本作のなかでは比較的ジャズ色が強い楽曲だ。

『River 』 でグラミー賞《 最優秀アルバム賞 》を受賞したことで、今回の新作制作にあたってはさぞかしプレッシャーがあっただろう。これだけの名誉ある賞を受賞したあとに更に前作を超える傑作を作ることは大変困難なことだと容易に想像できる。しかしハンコックはそんな重圧をものともせず、むしろその受賞によって得られた世界的な評価を利用し、これだけのトップスターを集め超大作を完成させてしまった。流石ハンコック。ミュージシャンとしても一流だが、その発想力、企画力、行動力なども冴えわたっており、そこにビジネスマンとしての才覚を感じる。そして常に大衆を意識したポップでハイセンスな作品作りには今回も脱帽だ。

僕は音楽にイデオロギーを持ち込むのは好きではないし、音楽の政治に対する影響力や世界変革の力なども信じない。そしておそらく僕は無神論者だが、それでも本作は純粋に音楽として楽しむことができた。最高に洗練されたAORを聴いている気分だ。この作品にはリスナーを気持ちの良いところに誘うエッセンスがふんだんに投入されているように思う。まあ、ジャズ原理主義者には当然のように評価は低いだろうが、ロックやソウルやワールド・ミュージックなどを貪欲に雑食する音楽愛好家にはきっと受け入れられるであろう傑作だと思う。



 910さんのブログ 『 ジャズCDの個人ページblog 』の記事《 The Imagine Progect/Herbie Hancock 》 はこちら

   中年音楽狂さんのブログ 『 中年音楽狂日記 』 の記事《 プロデューサーとしてのHerbie Hancockの快作 》 はこちら
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2010/07/21 | Comment (12) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

超絶技巧!! リコーダーでジャズを演る Benoit Sauve

   ↑  2010/07/18 (日)  カテゴリー: etc



小学生の頃、大好きな女の子のリコーダーをこっそり手にとって、舐めたり、匂いをかいだりしましたよねぇ。しませんでしたか?そうですか。

いずれにしてもあの子供の楽器の代名詞のようなリコーダーでジャズの即興をやっちゃう人がいるんですね。フランス人リコーダー奏者、ベノワ・ソーヴェ ( Benoit Sauve ) という人が、コルトレーンの 《 Blue Train 》 や、クリフォード・ブラウンの 《 Donna Lee 》 や、マイケル・ブレッカーの 《 Some Skunk Funk 》 などのアドリブを完コピーした動画を YouTube にアップしています。

音に表情をつけるのが難しく、クレッシェンドしようものなら簡単に音程がぶれてしまうリコーダーでここまで吹けるとはまさに神ワザ。だいたいリコーダーって半音階出せるんだっけ? キーはどうなってるの? やっぱりフィンガリングよりも口周りが難しいんでしょうね。

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2010/07/18 | Comment (8) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

My Fav Song This Week

   ↑  2010/07/18 (日)  カテゴリー: vocal

Eydie Gorme 『 Blame It On The Bossa Nova 』 より 《 Recado Bossa Nova 》
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2010/07/18 | Comment (0) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

North Sea Jazz Festival 2010 は Uitzending Gemist で観よう !!

   ↑  2010/07/16 (金)  カテゴリー: etc
north sea jazz 2010 logo.jpg

毎年恒例のノース・シー・ジャズ・フェスティバル ( North Sea Jazz Festival ) が、今年も7月9日、10日、11日の3日間にわたりロッテルダムで開催され、大盛況のうちに閉幕しました。

超ド級のアーティストを招聘してヨーロッパ最大規模で開催されてきたNSJですが、今年も眼の眩むような豪華アーティストが出演しました。たとえば常連のパット・メセニー、ハービー・ハンコック、マッコイ・タイナーはもちろんのこと、今年はジャズ界の大御所ソニー・ロリンズやオーネット・コールマンもその健在ぶりを披露。またソウル界からもスティービー・ワンダー、Earth Wind & Fire、アル・グリーンらが出演。そのほかにもジョシュア・レッドマン、ジュリアン・レイジ、ノラ・ジョーンズ、ジェイソン・モラン、トマソ・スタンコ、Tower of Power、リー・コニッツ、フィル・ウッズ、シダー・ウォルトン、デヴィッド・サンボーン、スティーブ・リーブマン、クリスチャン・スコット、ボビー・ハッチャーソン・・・と、名前を挙げきれないほどのビッグネームや注目の新人が出演しました。

これだけの超一流アーティスト達が、ロッテルダムの巨大多目的ホール Ahoy の16会場に分散して同時多発的に3日間のマラソンライブを行うわけですから、とってもじゃないけど好きなアーティストを全部観回るのは不可能でしょう。嬉しい悲鳴を上げながらみんな会場間をハシゴして観回るのでしょうね。羨ましいなぁ。ジャズファンにとってはまさに夢の楽園ですね。東京ジャズで喜んでいる自分が情けなくなります。いつかはアムステルダムに休暇をとって行ってみたいとは思うけど、たぶん一生無理だろうなぁ。

Uitzending Gemist

と云う訳で、NSJを観に行く金も時間もないジャズファンに朗報です。実はNSJの動画を配信しているサイトがあるのです。『 Uitzending Gemist ( Missed Broadcast ) 』 という母国オランダの公的なサイトがそれです。

実はオランダでは現在、ほとんどのテレビ番組やラジオ番組をネットで閲覧することが可能です。放映された番組はこの『 Uitzending Gemist 』に保存、アーカイブ化されて、全世界の人々が無料で自由に閲覧することができるのです。

NSJ も一日分のダイジェスト映像、人気のあるアーティストの個別のライブ映像などを公共放送局 NPS を通じて放映しましたが、これらは全て『 Uitzending Gemist 』に保存されています。では、簡単に閲覧方法を記しておきます。

まずは、オランダ国内のテレビ局やラジオ局に関するポータルサイト 『 omroep.nl 』 にアクセスします。ここはオランダの放送事業を管轄する オランダ公共放送 ( Nederlandse Publieke Omroep : NPO ) が運営するサイトです。画面最上部のサイトナビゲーションから [ UITZENDING GEMIST ] タブをクリックすると、目的のサイト 『 Uitzending Gemist 』 に飛べます。そして画面右上の検索窓 [ Zoek ( Search ) ] に “ north sea jazz 2010 ” などと適当に文字列を入力すれば検索結果が表示されますので、そこから好みの番組を視聴してください。因みに NSJ のアーカイブは2009年分からあるようです。

north sea jazz 2010 検索 

検索結果から《NPS verslag van North Sea Jazz 2010 》 をクリックすると、更に詳細な番組が表示されます。1日分のダイジェスト動画が3本、個別のアーティスト動画が20本アップされています。NSJ のライブはすべて75分と決まっているので、どの動画も約70分前後の長時間番組です。Youtube のように10分以内という制限がない動画配信なのでじっくり観られます。


好きな番組をクリックするとメディアプレーヤーを使った埋め込み型のプレーヤーが別ウインドウで立ちあがります。プレーヤーはデフォルトでは Windows Media Player ですが、プレーヤー下の[ Bekijk ( 英 look ) in Silverlight ] をクリックすれば Silverlight player に切り替えられます。このプレーヤー上から別の番組に切り替えたい時は、プレーヤー右半分に縦に並ぶタブから [ Meer afleveringen ( More episodes ) ] をクリックすれば、リストが下に表示されます。ひとつのプログラムが1時間以上あるので、観始めるとあっという間に3.4時間過ぎてしまいます。それにしてもオランダという国は音楽愛好家にとっては住みやすい国ですね。

north sea jazz player

人口1600万人、国土面積は日本の10分の1、GDPも日本の6分の1 (日本:世界2位、オランダ:世界16位 ) しかないオランダが、このような世界のジャズ文化をリードするイヴェントを開催していることに驚きを感じずにはいられません。国をあげて文化や芸術の発展に力を注いでいるオランダが純粋に羨ましいです。音楽芸術にしても、クラシックだけではなく、メトロポール・オーケストラやジャズ・オーケストラ・オブ・コンセルトヘボウのような大衆音楽までも国が援助をしているという、懐の深さを感じますし。ジャズに対する関心や理解は、個人レベルでは日本もオランダに負けてはいないと思いますが、政府の音楽芸術への積極的な支援という点に関しては、日本はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。





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2010/07/16 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

North Sea Jazz Festival 2010

   ↑  2010/07/15 (木)  カテゴリー: etc

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Eli Degibri & Kevin Hays / One Little Song

   ↑  2010/07/14 (水)  カテゴリー: duo
eli degibri kevin hays_one litlle song.jpg
Eli Degibri & Kevin Hays / One Little Song ( amazon )
2005 Eli Degibri / Kevin Hays Duo


Eli Degibri (ts,ss,vo)
Kevin Hays (p,vo)






イーライ・デジブリの作品はFSNTのデビュー作 『 In The Beginning 』 からずっとフォローしてきて、拙ブログでもレビューしてきましたが、ケヴィン・ヘイズとのデュオ作品 『 One Little Song 』 だけは飛ばしてしまっていたので、この機会に簡単にアップだけしておきます。個人的にデュオはあまり聴かないのですが、これはなかなかいい雰囲気をもった好盤です。最後の2曲では二人のヴォーカルを聴くことができます。ニック・デカロ風のケヴィンの歌声が味があってイイ感じです。美メロ満載のしっとりした作品で、このあたりのイーライの多面的な指向性をみると、最新作のビバップ路線もある意味必然なのかと思いたくなります。とにかく、近年、リスナーはますます飽きっぽくなってきてますから、ミュージシャンもバーサタイルな姿勢で音作りをしていかないとリスナーから飽きられてしまう訳ですね。



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Eli Degibri / Israeli Song

   ↑  2010/07/14 (水)  カテゴリー: tenor
Eli Degibri_israeli song.jpg
Eli Degibri / Israeli Song ( amazon )
2010 Anzic Records


Eli Degibri (ts,ss)
Brad Mehldau (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)




イスラエル出身の激情態テナー奏者、イーライ・デジブリ ( Eli Degibri, 1978~ ) の通算5作品目となる最新録音。

イーライは1999年にハービー・ハンコックの『 Gershwin’s World 』 の発売記念ツアーのメンバーに抜擢されたことで一躍有名になり、その後、ロン・カーター・カルテットやアル・フォスター・カルテット、それからミンガス・ビッグ・バンドのメンバーなどで名声をあげてきたアーティストです。

さて今新作ですが、まずはその意外なサポート・メンバーに目を奪われます。ピアノがブラッド・メルドー。ドラムスがアル・フォスターにベースがロン・カーターという新旧折衷の布陣。アル・フォスターとロン・カーターは恩師ですから仕方ないとしても、ブラッド・メルドーはどのような経緯でこのバンドに参加したのでしょう。いずれにしてもやや脈絡に欠けるメンバー構成に一抹の不安もよぎります。果たして、予感的中。まあ、このメンバーじゃこうなるわなぁ~。ちょっとガッカリ。

Fresh Sound New Tarent の 『 In The Beginning 』 ( 前項あり )『 Emotionally Available 』( 前項あり ) でイーライに興味を抱き、ゲイリー・ヴェルサーチとのオルガントリオによるライブ盤 『 Live at Louis 649 』 ( 前項あり ) に吃驚し、アル・フォスターの『 Love, Peace and Jazz! 』 ( 前項あり ) に腰を抜かし、そしてケヴィン・ヘイズとのデュオ 『 One Little Song 』 に胸を熱くしたイーライ・ファンにとっては、今作は激しく物足りない作品かも知れません。最初に断っておきますが、決して悪い仕上がりではありませんので、念のため。

一言でいうと、非常にお行儀のよいイーライを演じてる感じがする作品。全11曲中3曲が他のメンバーとのデュオであり、そのため作品全体として静的な印象を受けてしまうことがまずは残念。またガレスビーの 《 Bebop 》 を取り上げていることが象徴するように、バップ色の強い古典回帰路線が顕著な点も今までのイーライの作風とは異なっていてさらに残念。今まで見せることのなかったイーライのバップ魂を印象つける作品であることは評価できますが、やっぱりイーライの魅力はそこではないような気もします。最初は感情を抑えつつも、徐々に激情的なダイナミズムを加えながら盛り上げていくイーライの歌い回しに強いシンパシーを感じる僕としては、やっぱり本作は微妙な作品と言わざるを得ません。

で、ここからはかなり個人的な偏見があるかもしれませんが、やっぱりロン・カーターの参加がこの作品を完全にスポイルしているのではないでしょうか。メルドーやイーライのような最先端の言語に完全についていけてませんもの。ロンのフレーズはいつものようなノラリクラリの牧歌的なラインばかりで、音色にしてもサンドペーパーで幾度も研磨したかのようなのっぺりしたもので、聴くに堪えない。虫唾が走るとはこういうことなのでしょうか。よく女の子が「あたし~、あいつが生理的に苦手でさぁ~」っていう時の気持ちって、多分こういう感覚なのかもしれません。もう説明できないのですが、どうも僕は苦手です。ロン・カーターのピッチの悪さについては以前からよく話題になっていましたが、今作ではその点はあまり感じません。僕の耳のほうが経年劣化してきたせいかもね。

イーライにしてみれば、ジャズに傾倒するきっかけとなったアイドルであり、また、バークレー音楽大学時代の恩師でもあるロン・カーターへの御礼奉公のつもりで、高いギャラを払って参加してもらったのでしょうから、気持ちはわかりますが、今のイーライとロン・カーターの音楽性は180度方向違いなのですから、無理する必要なかったのに、と思います。イーライは完全にロン・カーターのベース・ラインに迎合するようなフレーズしか吹いていませんからね。それに対してブラッド・メルドーは、ロン・カーターのことなどガン無視!! いつものメルドー節全開です。あくまでマーペース。メルドーらしいです。

曲によってはイーライの魅力ある劇情型のソロが聴かれるし、曲自体もなかなかイイ曲が多いので、総体としては決して悪くはないです。個人的には最終トラックでタイトル曲でもあるメルドーとイーライとのデュオ 《 Israeli Song 》 がお気に入りです。



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2010/07/14 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

超絶技巧!! スラップ・ベーシスト Gianni Serino

   ↑  2010/07/12 (月)  カテゴリー: bass


イタリア出身の超絶技巧の変態6弦スラッパー、ジャンニ・セリーノ ( Gianni Serino ) 。

言語の壁に阻まれ詳細は全く不明ですが、ロック、ジャズ、クラシックの分野で活躍している馬鹿テクベーシストです。Youtube にレッスン・ビデオをいくつかアップしていますが、上掲のビデオは最も簡単な 《 level 1-7 》 初級編 !!! だそうです。僕なんか 《 level 3 》 で既にギブアップです。このビデオシリーズは 《 level 8-12 》 《 level 13-18 》 《 level 19-24 》 《 level 25-30 》 と用意されています。《 level 8-12 》あたりで既に大変なことになってます。ご興味のあるかたはどうぞ。

こんな風なスラップを弾くベーシストでは、アラン・カロン ( Alain Caron ) あたりが以前から有名でしたけど、このセリーニはカロンよりも凄いかもしれません。ただまあ、凄いのは凄いけど、バンドのメンバーとして彼を雇い入れるのはけっこう難しいような気もします。ベーシストってここまで弾ける必要ってないんじゃないかな。ソロならこれでいいけど、バックでこんあスラップやられちゃたまったもんじゃないし。

タッピングだけでこれだけ音が出ているところをみると相当弦高調整をシビアいに行っているんでしょうね。12Fで1.8mmとか。やっぱりこれだけのタッピングやスラップを操るには楽器面の調整や工夫が必要でしょうね。普通のベースではこんなに弾けません。押尾コータローに憧れて1万5千円のモーリス・ギターを買ってきても真似できないのと同じかな。

この人、スラップだけの人かと思ったら、こんなこともできるみたいで、むしろこちらの方がスラップよりも共感できるかもしれない。


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2010/07/12 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

My Fav Song This Week

   ↑  2010/07/11 (日)  カテゴリー: fusion


Kim Pensyl 『 Pensyl Sketches #1 』 ( 1988 Optimism ) より 《 The Moroccan Junction 》
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2010/07/11 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Matt Ray / Lost in New York

   ↑  2010/07/11 (日)  カテゴリー: Jazz
matt ray_lost in NY
Matt Ray / Lost in New York ( HMV )
2007 Cap


Matt Ray (p)
Danton Boller (b)
Quincy Davis (ds)





Smalls のライブ音源アーカイブがインターネット配信されている ことは先日お話しましたが、どんなアーティストの音源がアップされているのかと思い、 [ Audio Archive ] をあれこれ覗いていたら懐かしい名前を見つけたので、思わず聴き入ってしまいました。

マット・レイ ( Mat Ray )。ニューヨーク界隈で活動しているピアニストです。日本では一部のマイナー・ピアノ・トリオ・ファンの間でしか知られていない弾き手です。2008年から2009年にかけて3回だけですが Smalls に出演していたようです。

僕も特別マイナーなピアニストばかり聴いているわけではないので、マット・レイのことは全然知らなかったのですが、5年ぐらい前に一度だけ彼のライブを聴いたことがあります。場所は新宿のパークハイアット東京の52階にあるニューヨーク・バー ( New York Bar )。ここはジャズ・クラブではないのですが、毎日8時から米国で活躍しているアーティストによる演奏が聴けるのです。ただし、ニューヨーク風のおしゃれな空間を演出する小道具としてジャズ・バンド使われているといった感じですので、有名なアーティストが出演していることは皆無ですが。僕も数回、行ったことがありますが、ジャズを聴くためではなく全て仕事絡みでした。

ニューヨークで活躍中のジャズ・ミュージシャンの生演奏が聴ける、と云われると否応なしに期待しちゃいますが、本当にニューヨークの街でミュージシャンとして飯を食っているのかと疑いたくなるようなはっきりって下手なミュージシャンもいます。それこそカクテル・ピアノ以下の酷いピアニストの演奏を1時間以上( 2set ) 聴かされたこともありました。現地の悪徳エージェントにホテルの担当者が騙されたのでしょうね、きっと。

そんな中、このマット・レイだけはしっかりしたジャズ・ピアノを聴かせてくれたので、大変印象に残っているのです。場所が場所だけに静かなカクテル・ピアノ風の演奏ではありましたが、でも生き馬の目を抜くニューヨークで活躍するアクチュアルなアーティストとしての片鱗が随所に垣間見られ、まさにバーの名前に恥じない素晴らしい演奏でした。カクテル・ピアノと一口に言っても、本当に巧い人が弾くカクテル・ピアノはやっぱり何処か違うものですよね。

上掲のアルバム『 Lost in New York 』は、2007年にリリースされたセカンドで、ピアノトリオによる演奏です。デビューアルバムは下掲の『 We Got It! 』です。これは2001年にジェレミー・ペルトやジョン・エリスなどの管入りクインテットで吹き込こまれています。両方ともCap Records からのリリースです。Cap は自らもピアノを弾くマイク・ロンゴ ( Mike Longo ) ( 前項あり ) が主宰する独立系レーベルで、ロンゴ自身がそうであるように、派手ではないけどスインギーで確かな演奏力をもったピアニストのアルバムを作り続けているレーベルです。以前に拙者ブログで紹介したジェイ・ダミコ ( Jay D’Amico ) などの作品も Capでした。

マット・レイのスタイルはいたって普通です。この手の記名性の低いピアノ弾きって世界中に佃煮にして売れるほどいるんじゃないでしょうか。でもまあ、1999年のセロニアス・モンク・ピアノ・コンペティションでセミファイナルまで進んだ実力は持っていますから、聴いてて不安はありませんし、退屈もしません。マイナーなローカル・ピアニスト特有の野暮ったさも感じません。

上掲の『 Lost in New York 』は全10曲の構成。選曲で個人的に惹かれるのはスティービー・ワンダーの《 Where Were You When I Needed You? 》 とカーティス・メイフィールドの《 The Makings of You 》 を演奏しているところ。特にメイフィールドの《 The Makings of You 》は学生時代、死ぬほど聴いた名曲なので感激もひとしお。高校の時に読んだハッピーエンドの松本隆氏のエッセイにカーティス・メイフィールドがよく登場していて、それに影響を受けて彼のアルバムはたくさん聴きました。何処となく孤独を漂よわせるあのファルセットがいいんですよねぇ。スティービー・ワンダーのカヴァはジャズ界でもよく見かけますが、カーティス・メイフィールドのカヴァはなかなかお目にかかれないので新鮮です。


matt ray_we got it.jpg
Matt Ray / We Got It! ( HMV )
2001 Cap


Matt Ray (p)
Rodney Whitaker (b)
Gregory Hutchinson (ds)
Jeremy Pelt (tp)
John Ellis (ts)



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2010/07/11 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

StreamTransport を使って Smalls のストリーミング映像をキャプチャして観る

   ↑  2010/07/09 (金)  カテゴリー: etc

グリニッチ・ヴィレッジにあるジャズクラブ『 Smalls 』のライブ映像がリアルタイムでストリーミング配信されている、ということは以前に拙ブログでもご紹介させていただきました。インターネット時代を生き抜くための新しいジャズクラブのあり方を模索する中で、3代目オーナー、スパイク・ウィルナー氏はこの配信事業を思い立ったとのこと( ダイナーズクラブの会員誌 SIGNATURE 2010年3月号インタビューより)。既にご存じのようにスモールズ・ライブというネット販売専門のレーベルも昨年ローンチし、一方でウェブサイト上に『 Artists + Audio Archive 』  というコーナーを設け、2007年9月以降Smalls で記録された膨大なライブ音源アーカイブを公開するという前代未聞の太っ腹な企画もスタートさせています。いやもう、これには感激です。普段はケチな僕も思わず小額ながらドネイトさせてもらちゃいました。( ウェブサイトの《 live video 》に入るとドネイトのボタンが設置されています。)

目も眩む程の膨大な過去のライブ音源が、自分の部屋にいながらにしていつでも聴けるだけでも相当嬉しいのですが、それに加えてリアルタイムのストリーミング配信ですから、真面目に聴き入ろうものなら寝る時間などありません。というか、仕事する時間がありません。というのも、Smalls の営業時間は午後7時30分から午前3時30分。ニューヨークと東京の時差は13時間。ということは、ライブが始まるのは日本では朝の9時頃なのです。とってもじゃないけど朝からPCにかぶりついて観ていられるほど暇もないし、偉くもありません。

と云う訳で、ストリーミング配信されている動画を保存できるダウンローダーを探してみました。まあ金に糸目をつけずインターナルのMPX Ultimate Edition でも買っちゃえば簡単に解決できそうなのですが、ここはケチってフリーソフトで探してみました。で、なかなか使い勝手が良かったのがこの StreamTransport というダウンローダー。一般的には Ustream やニコ生などのストリーム動画を録画するのに使用している方が多いツールですが、Smalls のストリーミングでも試したら難なくキャプチャできました。ご興味のある方はこちらのホームページからダウンロードしてみてください。


http://www.streamtransport.com/


StreamTransport をダウンロードし起動すると下のようなメイン画面が表示されます。見ての通りブラウザとダンローダーが一体化した作りになっています。Smalls のストリーミング・サイトではブラウザにプレイヤーが埋め込まれており、動画ファイルのURL はJavaScriptに組み込まれているためそのままではファイルの居場所がわかりませんが、このStreamTransport は、目的のサイトを専用のブラウザで表示し、その中の再生された動画のストリーミングURLを解析して、その動画をflvファイルで保存してくれるツールというわけです。



使い方は簡単です。まず、(1) 一番上のURLの入力ボックスに録画したいアドレス、ここではSmalls の[ live video ] のページアドレスをコピペします。そして (2)  URLボックス右にある [ start ] ボタンをクリック。


StreamTransport_blog1


そうすると専用ブラウザにライブ映像 が表示されます。ちょうど今、 Virginia Mayhew のギグ直前の様子が映し出されていますねぇ。(3)  同時に、下のタスク欄に動画のストリーミング・サーバーのアドレスなどのダウンロード情報が表示されます。URL項目を見ると、なるほど、smalls のライブは RTMP プロトコルを使用していたことが分かりますねぇ。どおりで GetASFStream ではダウンロードできなかったわけだ。(4) そして最後に右下の [ download ] ボタンをクリックすればダウンロードが開始されます。

StreamTransport_blog2


ダウンロードの進行状況は、ダイアログボックスが別に現れ、そこで確認できます。どうも同時にいくつかのダウンロードが可能のようです。上にボタンが並んでいますが、[ Locate ] ボタンはエクスプローラーでダウンロード・フォルダを表示してくれるものです。[ play ] ボタンは、ダウンロードしたflvファイルを再生するためのものです。このダイアログボックスはメイン画面の右下にある [ Show Tasks ] ボタンをクリックしても表示されます。

StreamTransport_DL2


最新ヴァージョン 1.0.2.2041 ではダウンロードしたflvファイルの出力フォルダとファイル名を指定することができるようになりました。[ Download ] をクリックする前に、そのボタンのすぐ上にある[ Change Folder ] にチェックを入れれば指定用のダイアログボックスが現れます。

StreamTransport_file rename

出力したflvファイルは、flv対応のプレーヤーで再生してください。GOM PLAYER でもFLV Player でもなんでもいいのですが、僕はシンプルで動作が軽いFLV Still を使っています。このツールが便利なところはflv動画ファイルから音声だけをmp3で抽出してくれる機能が付いているところです。


そんな訳で、とっても便利なダウンローダーなのですが、欲を言えば、タイムスケジュール機能が欲しいところ。忙しい時など、スタートボタンを押すためにPCの前まで行くことすらできないこともあるので。今のところスケジュール機能が付いているストリーミング・ダウンローダーはGetASFStream だけですが、前述したように RTMPプロトコル非対応なので仕方ありません。

余談ですが、今話題の Radiko のサイマル放送も RTMPE プロトコルに対応しているこのStreamTransport でダウンロード可能でした。ただ Radiko だけをダウンロードしたいなら Radiko に特化した専用のダウンローダー Radika がありますので、ふつうはそちらを使うでしょうね。スケジュール機能付きで予約録画できますから。僕もRadika で小川隆夫氏の 『 ジャズ・カンヴァセーション 』 ( インターFM、日曜午後4時~6時 ) を毎週録画しています。でも聴く時間がなくて未聴ファイルが貯まるいっぽうですが。

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2010/07/09 | Comment (10) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Walter Smith III / Live in Paris

   ↑  2010/07/07 (水)  カテゴリー: tenor
walter smith III_paris.jpg
Walter Smith III / Live in Paris ( HMV )
2010 Space Time ( France )


Walter Smith Ⅲ (ts)
Ambrose Akinmusire (tp)
Aaron Goldberg (p)
Matt Brewer (b)
Marcus Gilmore (ds)



おお~っ。これはかなりイイ感じです。ニューヨークを中心としたコンテンポラリー・ジャズ・シーンにおいて最近、めきめきと頭角を現してきたテナー奏者、ウォルター・スミス・三世 ( Walter Smith III, Houston, 1980~ ) の通算3作品目となる最新作。

スミスの名前は日本ではまだまだ浸透していませんが、近頃、僕が贔屓にしているミュージシャンの作品でよく見かけるようになりました。ショーン・ジョーンズ(前項あり)アンブローズ・アーキインムシーレイ(前項あり) 、そしてクリスチャン・スコット(前項あり)らなど、僕が勝手にトランペッター新御三家と呼んでいる彼らの作品のほとんどにスミスは参加しています。さらには現在、テレンス・ブランチャード・バンドのレギュラー・メンバーとしても活躍中で、彼の最新作『 Choices 』 (前項あり) にも参加していましたし、先日、拙ブログで紹介したベーシスト、マイケル・ジャニッシュの素晴らしいデビュー作 『 Purpose Built 』 (前項あり) にも名を連ねていました。兎に角、「おっ、このテナー、いいねぇ~、誰?」とクレジットを見直すとスミスだったりすることがこのところ立て続けにあったので、個人的には今、最も注目しているテナリストなんです。

スミスは1980年生まれですので、世代的には1978年生まれのイーライ・デジブリ (前項あり)や、1979年生まれのマーカス・ストリックランドあたりと同世代になるわけですね。新人ではないものの、これからが多いに期待できる若い世代と云えるでしょう。

さて、今作は待望の実況録音盤です。というのも、最近のNYコンテンポラリー系のミュージシャンって、楽曲の複雑さと緻密なアンサンブルを追求して作り込んだスタジオ録音盤と、ラフな構図でざっくり豪快に演奏した姿をとらえた実況録音盤では明らかに作品の方向性を異にしている場合が多いからです。前述したイーライなんかイイ例で、彼の場合、ライブの方が遥かに勢いがあって出来がイイ。そんなことをこのスミスにも期待しちゃうわけです。

そのライブ会場となったのは、パリの Sunside というライブハウス。この Sunside のあるロンバール通りには他にも Baiser sale (ベゼ・サレ)や Duc des Lombards(デュック・デ・ロンバール)など、ジャズを聴かせるクラブが点在して、いわば “ パリのニューヨーク52番通り ” みたいな通りです。

この Sunside はビルの1階にあるのですが、実は地下にも Sunset というライブ・ハウスがあります。もともとは83年にまず地下の Sunset がオープンし繁盛したため、レストランであった1階部分をライブ・ハウスに改装して2001年にオープンしたのが Sunside です。 Sunset は主にエレクトリック・ジャズやワールド・ミュージックのライブが中心で、 一方の Sunside はアコースティック・ジャズのライブをメインに運営されているようです。

メンバーは盟友アンブローズ・アーキインムシーレイとの2管フロントラインに、ピアノは先日最新作を出したばかりのアーロン・ゴールドバーグ、ベースはグレグ・オスビーやゴンザロ・ルバルカバのバンドで注目されてきたマット・ブルーワー ( Matt Brewer, Oklahoma, 1983~ ) 。そしてドラマーは新進気鋭のマーカス・ギルモア ( Marcus Gilmore, 1983~ )。ギルモアはご存じのようにロイ・ヘインズのお孫さんです。最近よく名前を見かけます。ギラッド・ヘクセルマン、ダニーグリセット、ケヴィン・ヘイズ、ニコラス・ペイトン、ビジーアイヤーなどなど、共演者にも非常に恵まれた若き才能です。

収録曲は、スミスが2曲、アーキンムシーレイとゴールドバーグが1曲づつ、ブルーワーのベースソロが1曲、それからベニー・ゴルソンの 《 Stablemates 》 とサム・リヴァースの 《 Cyclic Episode 》 で全7曲。ライブらしくどの曲も10分以上の長尺な曲。冒頭からいきなりスミスの無伴奏ソロ!! これが圧巻。三次元コークスクリュー・フレーズを連結しながら徐々に高揚していく様にこちらまで身悶えしてしまいそう。ふわふわと浮遊したり、飛翔したり、急降下してみたり、変幻自在に音を操る技術力が素晴らしい。

そして、どんなに複雑なフレーズを吹こうが、全く音痩せしないもの流石。現代のテナリストは、その音列の複雑化を追求する過程で、音量や音圧などの要素を犠牲にせざるを得なかったわけですが、そのあたりの妥協をスミスは許しません。パッセージの最後の一音まで力が漲っていのは、ちょうどクリス・ポッターなどに通じる凄みを感じます。相棒のアーキンムシーレイも、自身のリーダー作では決して見せない豪快な吹きっぷりを披露。こういうアーキンムシーレイの音が聴きたかったんだよ~、と思わず膝を叩いてしまうほど素晴らし吹きっぷりです。

一方、まだ顔つきにあどけなさが残るマーカス・ギルモアも、ひとたびドラムを叩きだすと、おじいちゃんも腰を抜かすほどのしなやかなスティックさばきで場を盛り上げます。幾何学的なポリリズムで時間軸を伸縮させながら巧みにフロントに絡んできます。フロントを激しく煽るような派手さはありませんが、明らかにニューヨーク新世代の新しい息吹を感じるドラミングです。エルビン・ジョーンズやトニー・ウイリアムスからエリック・ハーランドが受け継いだ遺伝子は、さらに新しい世代であるケンドリック・スコット、ナシート・ウェイツ、そしてマーカス・ギルモアらに確実に受け継がれているようです。

アーロン・ゴールドバーグにしてもそうですが、このバンドのメンバーは全員、いつもよりも生き生きしていて演奏のキレがイイです。五つの楽器が上手く絡み合うと予想以上の相乗効果が生まれるものですね。実にイイ演奏だと思います。

総体として、自由度が高いモード・ジャズで、書き込まれたスコアや打ち合わせはあまりなかったのではないでしょうか。あくまでスポンティニアスな化学反応に期待したような演奏で、なんとなく60年代のマイルス・クインテットを彷彿させる演奏だと思いました。久しぶりのアタリです。




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2010/07/07 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jeff Lorber Fusion / Now Is The Time

   ↑  2010/07/04 (日)  カテゴリー: fusion
jeff lorber jusion_now is the time.jpg
Jeff Lorber Fusion / Now Is the Time ( amazon )
2010 Heads Up


Jeff Lorber (p,key), Jimmy Haslip (b), Eric Marienthal (as), Randy Brecker (tp), Paul Jackson Jr. (g), Vinnie Colaiuta (ds), Dave Weckl (ds), IreneB (vo), Alex Al (b), BS&T horns, etc.
Produced by Jeff Lorber, Bobby Colomby and Jimmy Haslip






いまやスムース・ジャズ界の頂点に君臨するキーボーディスト兼プロデューサーのジェフ・ローバー ( Jeff Lorber, Philadelphia, 1952~ ) の通算23作品目 ( コンピ3枚を含む ) となる最新作。

ジェフ・ローバーがデビューしたのは1977年。前年にはちょうど ジョージ・ベンソンの『 Breezin' 』 や Return To Forever の『 浪漫の騎士 』 がリリースされており、同年には Weather Report の傑作 『 Heavy Weather 』 がヒットしていた頃です。いわゆるクロスオーバーと呼ばれた音楽がジャズ界を席巻していた時代です。ジェフ・ローバーもそんな時流に乗りデビューしたわけですが、彼が他のミュージシャンとちょっと違っていたのは当時はまだ誰も使用しなかったフュージョンというタームを用い、自らのバンド名を Jeff Lorber Fusion と名乗ってしまったことです。

誰が最初にフュージョンという言葉を使ったのか不勉強でわかりませんが、僕が知る一番古いフュージョンはジェフの1977年のデビュー作です。もちろん、レトロスペクティブに当時を俯瞰した考察はたくさんあり、有名なのはマイルスの『Bitches Brew 』がフュージョンの原点だとか、いやいやそうじゃなくてウェス・モンゴメリーの『 The Day In The Life 』 がフュージョンの名にふさわしい最初の作品だとか、まあ、後からならなんでも言えるわけですが、そういう雑多な考察に紛れて、本当のフュージョンという言葉の起源が曖昧になってしまっているのが残念です。

ジェフがデビューした70年代後半というと、シンセサイザーで和音が出せた、というだけで驚いていた時代です。そんな時代にいち早くモーグオーバーハイムなどのアナログシンセを導入し、しかもそれらの機材を見事に自身の音楽に組み入れ独自の世界を築きあげてしまいました。もちろん鍵盤の腕前が一流であったからこそ成し得た訳です。R&Bのリズムを基調としながらも、都会的で機微に富んだメロディーラインは、彼の持つ独得のアーティキュレーションの魅力と相まって、僕らの耳にかなり新鮮に響いたものでした。

ジェフはJeff Lorber Fusion 名義で1981年の『 Galaxian 』 まで計5枚のアルバムをリリースしましたが、80年代に入ると、リスナーはより甘口のブラック・コンテンポラリー・ミュージックへの嗜好性を強めるようになり、そのBCM隆盛の流れの中でJLF は惜しくも解散してしまいます。ジェフは以後、ソロとして活動の場を広げていくのですが、自身もBCMの影響を強く受け、1986年にはキャリン・ホワイトをフューチャーした『 Private Passion 』 などでヒットを飛ばしています。また、ソロになってからはプロデューサーとしての手腕を買われ多くの新人アーティストの発掘に関わってきました。一方で、90年代以降は、よりソフィスティケイトされ、ポップで聴きやすいスムースジャズ・ブームの中でも中心的役割を演じており、名実ともに今やスムース・ジャズ界の頂点に君臨するアーティストにまで上り詰めました。

ただ最近ではそんなスムースジャズ一辺倒の作品作りに自ら飽きてきたのか、2007年の Blue Note 作品 『 He Had a Hat 』ではアコースティック・ジャズに接近した作品を作ったりしています。そしてついに今回の新作では、原点回帰とも言うべき JLF 時代の楽曲をセルフ・カヴァしたアルバムを制作してしまいました。

正規メンバーはジェフとジミー・ハスリップとエリック・マリエンサルの三人。ジミー・ハスリップは昔は単にイエロージャケットのベーシストとして認知されていただけですが、最近はいろんなところに顔を出し、ミュージシャンとしてではなくプロデューサーとしても活躍しているベーシストです。本作でも共同プロデューサーとして名を連ねています。

また、 BS&T の初代メンバーで、最近ではクリス・ボッティの一連のヒット作を手がけているプロデューサー、ボビー・コロンビーも、ジェフやジミー・ハスリップとともに共同プロデューサーとしてクレジットされているのが目を引きます。

収録曲は、《 Black Ice 》、《 Rain Dance》、《 Chinese Medicinals Herbs 》、《 Water Sign 》、《 Curtains 》など JLF時代の楽曲のリメイクと、ウェザー・リポート( ウェイン・ショーター作 ) の《 Mysterious Traveller 》、およびジェフの書き下ろし新曲からなる全11曲。

往年の名曲をリメイクしているのは非常に嬉しいのですが、ただ、《 Rain Dance》、《 Water Sign 》、《 Curtains 》の三曲ではオリジナルにはなかった女性ヴォーカルが挿入されているのが残念でなりません。仮にも JLF を標榜するならヴォーカルは入れない方が良かったのではないでしょうか。ヴォーカルが入ることでJLFというよりも80年代のデジタル・ポップ・フュージョンの色彩を帯びてしまっています。なんのための JLF 再結成なのでしょうか。

ついでに言うと、音があまりにも隙がなく、巧すぎて、JLF のあのざっくりしたラフなグルーブ感がスポイルされているのも残念。彼らの技術力の向上、デジタル機材の進歩によって、どんなにファンキーなフュージョンをやろうとしても結局はスムースな心地よいサウンドに帰着してしてしまう、という皮肉な結果に終わっているようです。ポール・ジャクソンJr. もヴィニー・カリウタもデイヴ・ウェックルも、みんな巧すぎるんだよね。

それこそ乱暴に言いきってしまえば、本気でJLFを再演したいなら、ニューヨークの街角にいるストリート・ミュージシャンをスカウトしてきて、機材は当時使用したヴィンテージ・シンセを引っ張り出してきて、ろくなリハーサルもなしに一発撮りすれば、あの頃の空気感がでるんじゃないだろうか。

 中年音楽狂さんの記事 『 祝復活,Jeff Lorber Fusion! 』 はこちら
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2010/07/04 | Comment (15) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

My Fav Song This Week

   ↑  2010/07/04 (日)  カテゴリー: guitar


Eric Gale 『 Blue Horizon 』( 1981 ) より 《 Blue Horizon 》
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2010/07/04 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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