雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Tom Harrell / Sail Away

   ↑  2011/06/25 (土)  カテゴリー: trumpet
Hom Harrell_Sail AwayTom Harrell / Sail Away ( amazon.co.jp )
1989 Comtemporary

Tom Harrell (tp)
Joe Lovano (ts)
Dave Liebman (ss)
James Williams (p)
John Abercrombie (g)
Ray Drumond (b)
Adam Nussbaum (ds)
Cheryl Pyle (fl)


トム・ハレルの新譜 『 Time of The Sun 』 を繰り返し聴いていた。以前から感じてはいたが、彼のアルバムって押し出しが強いわけではないので、第一印象はいつもあまりよくない。何度も聴いているうちに徐々に沁みてくる、そんなアルバムが多い。今新作もまさにそんな感じ。今日の東京も朝から暑く蒸しているが、こんな日にぴったりのラテン・アコースティック・フュージョン系でかなりハマって聴いている。

そう言えば、トムの自作曲《 Sail Away 》がボサノバ調の涼しげな曲で、昔はこの季節によく聴いたものだなぁ~、なんて懐かしくなり、このアルバムを引っ張り出して聴いている。ジョンアバの奏でる涼しげなギターが印象的だったなぁ。

この曲、トム自身も気に入っていて、たびたび演奏していたようだが、他のジャズ・ミュージシャンにも人気があり、たくさんカヴァされている。僕の音楽管理ソフト『 MediaMonkey 』で “ Paino” & “ Sail Away ” で検索しただけでも4曲のカヴァがヒットした。




Martin Sasse TrioMartin Sasse Trio / Here We Come ( amazon.co.jp )
2000 Nagel Heyer

Martin Sasse (p)
Henning Gailing (b)
Hendrik Smock (ds)









Phil DeGregPhil DeGreg / Table for Three ( amazon.co.jp )
1994年録音 Prevenienx Music

Phil DeGreg (p)
Eric Sayer (b)
Steve Barnes (ds)
Mike Sharfe (b)
Marc Wolfley (ds)







Dick Fregulia Trio_I'll String Along With YouDick Fregulia Trio / I'll String Along With You ( amazon.co.jp )
2006年録音 Blue Koala

Dick Fregulia (p)
Brandon Robinson (g)
Steve Webber (b)









Sébastien Paindestre_live@Sebastien Paindestre / Live @ duc des lombards

( amazon.co.jp )
2008年録音 ARC

Sebastien Paindestre (p)
Jean-Claude Oleksiak (b)
Antoine Paganotti (ds)


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2011/06/25 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Helge Lien Trio / Natsukashii - 懐かしい -

   ↑  2011/06/22 (水)  カテゴリー: piano
helge lien_natsukashiiHelge Lien / Natsukashii ( amazon.co.jp )
2011 Ozella


Helge Lien (p)
Frode Berg (b)
Knut Aalefjaer (ds)
Recorded: Sep. 24-26 2010



ノルウェー王国出身のピアニスト、ヘルゲ・リエン ( Helge Lien, 1975~ ) の通算7作目となる最新作。

2000年に『 What Are You Doing The Rest Of Your Life 』( curing legs ) でデビューを飾ったヘルゲは、その後も着実にアルバムをリリースしていき、2006年に発表されたスタンダード集『 To The Little Radio 』で多くの日本のファンの心をつかみ、次ぐ通算6作目となる2008年の作品『 Hello Troll』ではついにノルウェーのグラミー賞を獲得。その人気を不動のものとした。

北極海の海氷を想起させる透明感のある音世界。彼の美意識はデビュー以来、一貫している。がしかし、現在までリリースされた作品を鳥瞰してみると、6枚ともそれぞれ微妙に違った音楽性を持っていることに気づく。もちろん、それぞれが興味深く、作品としての優劣を超えたところでの差異なのだが。

ただ、近年の作品はどうも大衆色が鼻につき、もう一歩のところで彼の音楽に陶酔できない。デビューしたころはもう少しアヴァンギャルドな精神の持ち主かと思っていたが、最近はすっかりリスナー・フレンドリーなピアニストに宗旨替えしてしまったようだ。( 面は相変わらず恐いが )

収録曲は全10曲ですべてヘルゲの自作曲。タイトルにもなっている冒頭曲《 Natsukashii 》は日本の古い情景を想起させる詩情溢れるスローバラード。日本から遥か遠く離れた北欧のピアニストに、こんな日本人的な歌メロディーが作れるのか、ちょっと不思議が感じもするが、確かに心に響く旋律を持った曲だ。少ない音数により空間の隙間を活かしたサウンドスケープ。音のない間を最大限に利用し、音楽を創造することのできる彼のセンスにただただ驚くばかりだ。まるで日本古来の “ 詫び” のメンタリティーを持ち合わせているかのようだ。

この《 Natsukashii 》の余韻に浸る間もなく、リズミックで軽快な2曲目《Africapolka 》が始まる。 “ 静 ” から“ 動 ” へ・・・。 部屋の空気が瞬間的に変わる。なんとも心地よい瞬間。このリズムがポルカか否かはよくわからないが、自然と体がリズムを刻みだし、楽しい気分にはさせてくれる。大体において、アフリカにポルカってあるのだろうか?

冒頭に配されたタイトル曲《 Natsukashii 》をはじめ聴いたときは、メルヘンチックで懐古的なコンセプト作品なのかと思ったが、最後まで聴いてみると意外に曲調もカラフルで、飽きない構成になっていた。前作および前々作あたりが、全体的に“静”のイメージが強い仕上がりだったので、その点に関しては良かったと思う。

ただ、本当は適度にゴツゴツした手触りが残されていると良かったのだが・・・。昔はもっと退廃的というか、サイケ的というか、なんだか毒気があったよねぇ。今作にはそれが無い訳。

でも、ピアニストとしての技量は凄い。すさまじく凄い。しかも、特定の型にはまらない独自性も常にキープし続けているし。打鍵の説得力。一音一音の必然性みたいなものも確かに感じるし。

彼の音楽性はキースジャレットなどの影響を通じて成熟していったことは容易に想像できるのだが、その過程で並行して、相当量のリアルなロック体験を積み重ねていったのだろう。そのあたりのロック魂は、欧州に増殖するキース擬ピアニストには絶対みられない。そこが彼の強みだと思う。ほんと、素晴らしいピアニストだと思うよ。それだけに商業ジャズバンドに堕落しないで欲しいと切に願うんだ。

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2011/06/22 | Comment (8) | Trackback (3) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Alex Sipiagin / Destinations Unknown

   ↑  2011/06/20 (月)  カテゴリー: trumpet
Alex Sipiagin_Destinations UnknownAlex Sipiagin / Destinations Unknown ( amazon.co.jp )
2011 Criss Cross


Alex Sipiagin (tp, flh)
Chris Potter (ts)
David Binney (as)
Craig Taborn (P, rhodes)
Boris Kozlov (b)
Eric Harland (ds)



ロシア生まれのトランペッター、アレックス・シピアギン ( Alex Sipiagin, 1967~ ) の通算12作品目、Criss Cross としては9作品目となる最新作。

これだけ多くのリーダー作をリリースしていながら日本での知名度はいまだ低い。Criss Cross からいくらアルバムを出しても日本人リスナーに対する訴求力を発揮できないのは仕方ないことだろうか。日本人には “マンデイ満ちるの旦那” と説明したほうがわかってもらいやすいのが悲しいところ。

アレックス(アレクサンダー)・シピアギンは、1967年6月11日、モスクワにほど近いヤロスラヴリという町に生まれている。12歳からクラシック・トランペットを始め、15歳で地元の音楽大学に進学するが、たまたまカセットテープでロシアのBeBop を聴く機会があり、強く触発されたのがジャズとのはじめての出会いだった。そして、クラシック音楽のキャリアを更に深めるため16歳でモスクワ音楽院に進むが、その一方で、ジャズについても自主的に取り組み、理解を深めていった。20歳時に軍隊に入隊し2年の兵役生活を送ったが、退役後はグネーシン音楽大学に入学し、クラシックを学ぶ傍ら、ポップ・バンドに参加したり、セッション・プレーヤーとして活躍する日々を送っていた。

彼に人生に転機が訪れたのは1989年のこと。第一回ロシア・ジャズ・コンテストで優勝したことがきっかけで、テキサスで開かれたジャズフェス(Corpus Christi Jazz Festival)に学生バンドと一緒に参加するチャンスを得たのだった。そして、テキサス滞在中にセロニアスモンク・コンペティショントのパンフレットを偶然目にし、それにデモテープを送ったところ見事テープ審査をパス。しかも当時としては異例の速さでビザも取得でき、ついにワシントンの地を踏むことができたのである。当時アレックスは英語など全く話せず、ワシントンに着いた時には一銭も持っていなかったというが、それでも幸運は重なるもので、本選では堂々の4位入賞を果たした。ちなみに同コンペ参加者のなかにはライアン・カイザー、スコット・ウェンドホルト、ニコラス・ペイトンらがいた。

ついにジャズの本場アメリカでのキャリアを開始したアレックスは、ギル・エバンスのマンデイ・ナイト・オーケストラ(スイート・ベイジル)、ミンガス・ビッグバンド、スイスのジョルジュ・グルンツ・コンサート・ジャズ・バンドなどに参加し、精力的な活動を展開していった。現在もミンガス・ビッグバンドやデイヴ・ホランド・オクテットなどで活躍中である。

とまあ、こういう経歴からもわかるように、ビッグバンド畑一筋で成功を収めたミュージシャンのように思われるが、意外にも自己のリーダー作も意欲的に制作してきた吹き手なのだ。しかも、ビッグバンドでのコンベンショナルな演奏とはまるで違って、リーダー作では極めて先鋭的でコンテンポラリーなスタイルを貫いているのが面白い。

さて、今新作は Criss Cross からは9作品目となる作品だ。この数はCriss Cross に所属するミュージシャンの中でもかなり多い部類に入る。トランペッターではジョン・スワナが11作品で最多だが、アレックスの9作品はこれに次ぐ作品数だ。プロデューサーであるゲリー・ティーケンスによほど気に入られているのであろう。 Criss Cross 所属のトランペッターとしては、上記したジョン・スワナ以外にも、ジョー・マグナレリ、ジム・ロトンディ、ライアン・カイザーなどなど、錚々たるミュージシャンが名を連ねているが、その中でもアレックスだけはちょいと毛並みが違っているように思う。つまり、他のトランペッターよりもコンテンポラリー度数が高く、モーダルで複雑な演奏を得意としているのだ。そのことは共演するサックス奏者を見ても一目瞭然だ。ジョン・スワナ、ジョー・マグナレリ、ジム・ロトンディらがその相棒としてエリック・アレクサンダーを選ぶのに対してアレックスは、クリス・ポッターやシーマス・ブレイクを好んで起用してきた。

今作のメンバーはクリス・ポッター、デヴィッド・ビニー、クレイグ・タボーン、ボリス・コズロフ、そしてアレックスの作品には始めて参加するエリック・ハーランドの6人。クリス・ポッターとデヴィッド・ビニーは1996年にTCBに吹き込まれたアレックスのデビュー作『 Images 』で既に共演していた旧知の仲。その後もこの2人とはたびたび共演を繰り返してきた。直近では2004年の『 Equilibrium 』でもこの3人はフロントラインを形成していた。クリス・ポッターはアレックスのリーダー作12作品中なんと半数の6作品に名を連ねている。これぞ相思相愛の間柄。

さて、肝心の内容だが、ホント、これは凄くいい。いいアルバムっていうのは始まりの雰囲気でわかるもの。本作はその典型的な例だろう。楽曲の完成度の高さと、各メンバーの驚異的な即興演奏は既出のいかなる作品をも凌ぐものだ。

収録曲はアレックスの自作曲6曲とトニーニョ・オルタの1曲で計7曲。殆どの曲が10分以上と長尺で、各メンバーのアドリブ・パートも大々的に用意されているので、思う存分、贔屓のプレーヤーのソロが堪能できる。アレックスのリーダー作だから彼のソロ・パートに重点が置かれているという訳でもなく、フロント3人にほぼ等価配分でソロ・パートが用意されている。クリス・ポッターのソロは言うに及ばず、デヴィッド・ビニーのソロもかなりウネリまくって心地よい。アレックスの自作曲は、キャリアを重ねたからこそ生み出せる細部への工夫が見られ、流石と言わざるを得ない。そして相変わらずストイックなシリアスな雰囲気が全編に漂っているのはまさにアレックスの世界観そのものだ。

ところで、楽曲はモードを主軸に構成されているように思われるが、中にはモーダル/コーダル間を行き来しながら展開していくような楽曲もあり、まさにNYコンテンポラリー系のサウンドなのだが、こういうスタイルのジャズをどう表現したらいいのか、いつも悩んでしまう。“ ポスト・バップ ” という言葉で括ってしまうと、なんだかわかったようで、実のところなんだか全然わからない。現代NY系ジャズの種々のスタイルを上手に定義してくれる評論家の方っていないものだろうか。

ということで、最近のジャズ界に立ちこめる閉塞感に嫌気がさしていた今日この頃であったが、こういう元気のある刺激的なジャズを聴くと、一気に視界が広がっていくような爽快感が感じられ、気持ちがイイものだ。久しぶりにアレックスの旧作でも聴き返してみようかなぁ。



Alex Sipiagin / Steppin' Zone ( amzon.co.jp )
2001 Criss Cross


Alex Sipiagin (tp)
Chris Potter (ts)
Dave Kikoski (p)
Jeff Watts (ds)
Scott Colley (b)

Criss Cross からの諸作品で一番好きなのはこれかな。2001年の同レーベルのデビュー作。メンバーがメンバーだけに肉感的な絡みあいがすごい。全体的にキリッと締まった仕上がりで、無駄が一切ないところがよい。



Alex Sipiagin _ImagesAlex Sipiagin / Images ( amazon.co.jp )
1998 TCB

Alex Sipiagin (tp, flh)
Dave Binney (as)
Chris Potter (ts)
Josh Roseman (tb)
Gil Goldstein (p, accord)
Adam Rogers (g)
Scott Colley (b)
Jeff Hirshfield (ds)
Kenny Wollesen (perc)

1998年にスイスのTBCに吹き込まれたアレックスのデビュー作。ケニー・ホイーラーやフンラコ・アンブロゼッティのような美しく抒情的な演奏をしていて、アレックスの違った側面が見られる作品。結構面白い曲もあったりして、以前はよく聴いた。ディストーションやワウワウを派手に使ったアダム・ロジャーズには当時たいへん驚いた記憶がある。アレックスもそのアダムに負けじとエフェクターを通した電気トランペットで応戦。みんな若かったんだねぇ~。

ブログ 『 中年音楽狂日記 』 の中年音楽狂さんの記事 『 Alex Sipiagin:ライブも最高,アルバムも最高! 』 はこちらから。













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2011/06/20 | Comment (6) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ヘッドフォン AKG Q701 を買ってみた

   ↑  2011/06/18 (土)  カテゴリー: 未分類
AKG Q701_1

以前から使っていたAKGのヘッドフォン K701 のケーブルが断線し、あっけなくお釈迦になってしまいました。仕方なく飛行機での移動時や外出時用に購入していたノイズキャンセリング・ヘッドフォン Bose QuietComfort 15 ( 前項あり ) を自分の部屋でも使っていたのですが、やっぱり逆位相の波形って脳に悪影響を与えいるのでしょうか。長く耳に当てているとだんだん頭痛がするようになるんですね。それに、騒がしい場所で使用するからノイズキャンセリングのありがたみがあるわけで、静かな自分の部屋で使用するのはナンセンス。そんなわけでこのたびヘッドフォンを新調することにしました。

僕はあまりオーディオ関係に詳しくないので、とりあえずどんなジャンルでもそこそこの音を鳴らしてくれて、あまり機材を選ばない無難なヘッドフォンで、しかも装着感がよく、イヤパッドは合皮ではなくベロア系、値段は大体3~4万ぐらい、という条件を満たすヘッドフォンということで AKG K701 をチョイスし使っていたのですが、低域から広域までそつなく鳴らし、音の分解能も十分すぎるほどあって、別段不自由していなかったので、今回もK701 の後継機であるK702 にでもしようかと思っていました。K702 ならケーブルが脱着式なので、いくらケーブルを引っ張ろうが、脚にひっかけようようが、噛み切ろうが(愛犬がやってくれるんですぅ)へっちゃら。


そしたら知らない間にAKGから更なる新製品が発売になっていたんですね。それが今回購入したQ701 。Q701はあのクインシー・ジョーンズとAKGのコラボレーションにより生まれたヘッドフォン。Q701 はK701 をベースにしているらしいのですが、別にクインシーが自らチューンアップしたモデルではなさそうです。モノ自体はK701 もQ701も全く同じ。ただし、Q701のケーブルはK702と同様、miniXLRプラグを用いた脱着式です。

それからハウジング部のサイドカバーに “Q” のエンブレムと、本革ヘッドバンドに “ Quincy Jones ” のエンボスが入っています。まっ、だからなんだって感じですが。カラーリングはグリーン、ホワイト、ブラックの三種類が用意されています。僕が買ったのはおそらく最も人気のないであろうブラック。僕も歳が20歳若ければグリーンを、10歳若ければホワイトを買っていたと思うのですが・・・。歳をとると全てにおいて地味な色をチョイスするようになってしまうのですねぇ。

Q701 のブラックを買うくらいなら濃紺のK702 とほとんど変わらないように思いますが、実際にモノを手に取ってみると、塗装方法の違いからか、質感はQ701のほうが良い感じがします。僕が買ったときはQ701は3,7000円ほどしましたが、今ではK701 とほぼ同価の3,2000円ほどで買えますので、どうせ買うなら Q701 かなって。

インピーダンスは62Ωもあるので、iPod などではアンプ出力的にかなり無理。ポータブルで使う場合はUSB DAC が必要不可欠となりますが、そもそもオープンエアーなので屋外では使用することもないので問題はないですね。今は Onkyo HDC-2.0 のヘッドフォン端子に刺して聴いていますが、そろそろヘッドフォンアンプで買おうかと物色中です。



AKG オープンエアヘッドフォン Q701BLACK Q701BLK
AKG 価格:31,978円 評価:★★★★★

AKGのヘッドホン新モデルとして、音楽プロデューサー クインシー・ジョーンズとコラボした「Quincy Jones Signature Line」。「K701」をベースに開発されたオープンエアー型ヘッドホン。

testtest
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2011/06/18 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

SFJAZZ Collective / Live 2010: 7th Annual Concert Tour

   ↑  2011/06/16 (木)  カテゴリー: group
SF JAZZ 2010SFJAZZ Collective / Live 2010 ( amazon MP3 ダウンロード )
2010 SFJAZZ Records



Miguel Zenon (as)
Mark Turner (ts)
Avishai Cohen (tp)
Robin Eubanks (tb)
Stefon Harris (vib)
Edward Simon (p)
Matt Penman (b)
Eric Harland (ds)


SFJAZZ COLLECTIVE の2010年米国&欧州ツアーのステージを収録したライブ盤3枚組。

SFJAZZは,ジャズの発展と教育のために1983年に設立されたサンフランシスコに本部を置くNPO団体で,発足当初は 『 Jazz in the City 』 という名称を掲げ、一年のうちのある一定期間のみジャズ・フェスティバルを開催していました。その後、1999年に名称を 『 SFJAZZ 』 に変更するとともに、一年を通じて様々なイベントを主催する団体へと規模を拡大してきました。

最も歴史の古いイベント 『 SAN FRANCISCO JAZZ FESTIVAL 』 は毎年10月から11月にかけて開かれます。そのフェスに先立つ3月から5月には数週間にわたり 『 SFJAZZ spring SEASON 』 というイベントが開催されるのですが、例年、そのイベントにこのオールスターバンドであるSFJAZZ Collective も出演しています。

SFJAZZ COLLECTIVEの結成は2004年で、当初はジョシュア・レッドマンを中心に総勢8名で結成されたユニットでしたが、メンバー交代を繰り返しながら今に至っています。なお、結成当初からのメンバーは、ベースのマット・ペンマンとドラムスのエリック・ハーランドのみとなってしまいました。

このバンドは毎年,偉大なるジャズ・レジェンドの中から一人のミュージシャンに焦点を当てて、そのオリジナル曲をカヴァしてきました。デビューした2004年はオーネット・コールマン。その後はジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、セロニアス・モンク、ウェイン・ショーター、マッコイ・タイナーと、順次、著名なミュージシャンを取り上げてきましたが、第7回を迎えた昨年は、ファンキー・ジャズの立役者であるホレス・シルバーにスポットライトを当てたステージを観せてくれました。

そして今回はメンバーも大幅に変更になりました。まずフロントラインは、ジョー・ロバーノとデイヴ・ダグラスが抜け、代わりにマーク・ターナーとアヴィシャイ・コーエンが加入。ピアノもリニー・ロスネスからエドワード・サイモンに交代。そして、一時期抜けていたヴィブラフォンのステフォン・ハリスが再加入することで、それまでの7人編成から再び8人編成に戻りました。

このメンバーチェンジは結果的に大成功だったのではないかと僕は思います。2004年のデビュー作以来、毎年聴いてきましたが、正直なところ、ジョー・ロバーノが参加した (2007年)~ 2008年~2009年の作品はあまり面白くなかった。個人的にはデイヴ・ダグラスはお気に入りのトランペッターなのですが、SFJAZZ COLLECTIVEの音楽性とは相いれないキャラクターだと思うし、大体においてジョー・ロバーノの相性があまりよくなかった。


さて、今作の収録曲は全16曲。そのうち半数の8曲がホレス・シルバーの楽曲で、残りの8曲がメンバーのオリジナル曲。そして、ラインナップされたホレス・シルバーの8曲をメンバー8人が仲良く1曲づつアレンジを施すという企画で構成されています。各メンバーの個性的で斬新なアレンジにとにかく驚かされるのですが、その中でも最も賞賛すべきはステフォン・ハリスの編曲能力ではないでしょうか。冒頭に配されたハリス編曲による《 Cape Verdean Blues 》を一聴するだけで、聴き手の心は完全に鷲掴みにされてしまいます。テンポを変えつつ、どんどんと展開してく様が圧巻です。

メンバーのオリジナル曲でもステフォン・ハリスの《 The Devil in the Details 》が一際輝きを放っています。でもまあメンバーの曲はいずれもレベル高いですよ。捨て曲など一切ありませんからね。三枚組だと普通なら途中で飽きてしまうところですが本作は、飽きる前に次々に面白いギミックや驚きが提示されるので、最後までダレルことなく一気に聴き通せてしまいます。お題がファンキーでアッパー系なホレス・シルバーなのも効を奏しているでしょうね。個人的には完全にツボなアルバムです。

実はこのCD、SFJAZZ のサイトでしか手に入れることができません。値段は35ドルです。日本国内で手に入れることができるのはDisk Union だけですが、現在、在庫を持っているかどうかはわかりません。しかも価格が7,500円です。現地価格の倍以上の値札をつけて販売されています。まあ仕方ないのかもしれませんが。

で、もっと安く音源を手に入れたいのであれば、Amazon MP3 ダウンロードがおすすめです。最高速度256kbps VBR MP3 ファイルですが、なんと1,380円!! でダウンロードできます。これはかなりお買い得かと思いますが。iTunes Store でも入手可能ですが、こちらはちょっと高めの3,000円。ファイル形式は Plus なので256kbps AAC ( DRMなし ) でのダウンロードとなります。





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2011/06/16 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Avishai Cohen / Seven Seas

   ↑  2011/06/14 (火)  カテゴリー: bass
Avishai Cohen _Sevens Seas Avishai Cohen / Seven Seas ( amazon.co.jp )
2011 Blue Note


Avishai Cohen (vo, b, p)
Karen Malka (vo)
Shai Maestro (p)
Amos Hoffman (oud, el-g)
Itamar Doari (perc, vo)
Jenny Nilsson (vo)
Jimmy Greene (ss, ts)
Lars Nilsson (flh)
Bjorn Samuelsson (tb)
Bjorn Bholin (english horn)

イ スラエル出身で現在はNYで活躍中のベーシスト、アヴィシャイ・コーエン ( Avishai Cohen, 1970~ )の通算12作目となる最新作。前作 『 Aurora 』 同様、 Blue Note からのリリーズとなる。

アヴィシャイは、ウードに代表されるような中近東民族楽器と、それに見合う旋律、リズムにジャズのイディオム加え、精緻なアンサンブルを構築していくというコンセプトで、デビュー以来ずっと、終始一貫して全くブレのないスタイルで進化してきたベーシストです。

ただし、2007年の実況盤 『 As Is...Live at The Blue Note 』 ( 前項あり ) あたりからウードを使わなくなり、2008年の 『 Gently Disturbed 』 ( 前項あり ) では、初のピアノトリオ編成による純粋なジャズ作品で、完全に中東エキゾティズムから脱却したかのように思われましたが、前作『 Aurora 』では再び民族音楽色を強め、大胆に自身のボーカルまで披露、良くも悪くも、初志貫徹の人であることをアピールしていました。

そして待望の今新作ですが、やはりコンセプトは前作を踏襲するもので、メンバーもほぼ同一ですし、曲もいつものアヴィシャ節炸裂で、相変わらずヴォーカル(ヴォイス)もやっていますので、内容は推して知るべし。出来はイイんですけどねぇ。やはり、かなり聴き手を選ぶ作品であることは間違いありませんね。

しかし、今作を聴いて真っ先に感じるのは、なんと言ってもその楽曲の良さ。前作よりも曲自体が優れているように思いますよ。

収録曲はアヴィシャイの自曲7曲を含む全10曲の構成。解析不能な変拍子と哀愁の中東旋律で始まる冒頭曲《 Dreaming 》。いきなり中東砂漠のど真ん中にテレポーテーションされたかのような錯覚を覚えます。灼熱の太陽。頬を打つシムーン。そして、ドラッグが脳髄に沁み渡っていくかのような陶酔感。これぞアヴィシャイの唯一無比の音世界です。

イスラエル民族音楽とアメリカン・ジャズ。両方の伝統的様式を融合させた作曲技法って、絶対、アメリカ人には真似ができないんでしょうね。アヴィシャイの中に眠るセファルディのDNAが成せる業としか言いようがありません。やっぱり中東人がニューヨークで音楽で飯を食っていくためには、演奏力はもちろん、このくらいキャラが立っていないと駄目なんでしょうね。

M-4 《 Halah 》 などはプログレシヴ・ロックに通じる曲調です。そう思って聴いていると、アヴィシャイのヴォーカルがジョン・ウェットンに何処となく似ているように思えてくる。う~ん、確かに似ている。

盟友ジミー・グリーンも参加しているのですが、完全に裏方に徹しているので、彼のソロを期待してはいけません。その代わり EW&F のホーンセクションのようなカッコいい仕事をしています。M-6 《 Ani Aff 》のホーンアレンジなどはとっても洒落てます。

アヴィシャイの頼れる右腕としていつも目の覚めるような鮮やかなソロを聴かせるピアノのシャイ・マエストロも健在。ただし、総体としてはインプロヴィゼーションのパートはあまり用意されていません。あくまでトータルサウンド重視の音作りです。

僕はこういうジャズって面白いと思うんですけどねぇ。一般のジャズファンには概してウケはよろしくないようで。まあ、好きな人だけがこっそり聴くようなアルバムなんでしょうね。


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2011/06/14 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Danny Grissett / Stride

   ↑  2011/06/12 (日)  カテゴリー: piano
Danny Grissett_StrideDanny Grissett / Stride ( amazon.co.jp )
2011 Criss Cross



Danny Grissett (p)
Vincente Archer (b)
Marcus Gilmore (ds)
Recorded: January 17, 2011




もしも、『 クリスクロス人気アーティスト総選挙 』 なるものがあったら、CD5枚ぐらいは買って投票してしまうくらい超大好きなピアニスト、ダニー・グリセット ( Danny Grissett , Los Angeles ) の通算4作目、2年ぶりとなる最新作がリリースされました。

僕としては、ここ数年の間にニューヨークで脚光を浴びた若手ピアニストの中ではダントツに巧いピアニストではないかと思っています。

彼は繊 細で凛とした佇まいを見せる現代的なスタイルを身上とし、ハンコックの流れを汲むモーダルな楽曲も、欧州圏の叙情派ピアニストを連想させるコーダルな楽曲も両 方とも驚くほど巧い。そして黒人でありながらほとんど黒人臭さを感じさせない不思議なインテリジェンスを内包したピアニストです。

2006年のデビュー作 『 Promise 』 ( 前項あり )、2008年のセカンド 『 Encounters 』 とピアノトリオ作品をリリースし、2009年のサードアルバム 『 Form 』 で三管フロントラインのセクステット作品をリリースしましたが、今回はふたたびピアノトリオ作品。やっぱりグリセットはピアノトリオで聴きたい、と思っていたファンも多いはず。僕もその一人。

グリセットはいままでヴィンセント・ハーリング、ジェレミー・ペルト、ニコラス・ペイトン、ラッセル・マローン、トム・ハレルなどなどの第一線級の大物たちのサポートで八面六臂の快進撃を続けてきましたので、管入りフォーマットでの演奏はけっこう聴ける機会が多かった。なので、リーダー作ぐらいピアノトリオで聴きたい、というのが偽らざるファンの気持ちではないでしょうかね。

ということで、今回のピアノトリオですが、今までのレギュラーメンバーだったドラムのケンドリック・スコット( Kendrick Scott , Texas , 1980 ~ ) が脱退。代わりに加わったのがマーカス・ギルモア ( Marcus Gilmore , NY , 1986~ )。ベースはヴィンセント・アーチャー( Vicente Archer , NY )で変わらず。

収録曲は全8曲。グリセットの自曲が2曲、彼がサポートをつとめるトム・ハレルやニコラス・ペイトンの曲を1曲づつ取り上げ、一方で彼の音楽的ルーツでもあるクラシックの楽曲からショパンの《Etude Opus 10: No.6 In E-Flat Minor》を選択、そのほかにはスタンダードの《Some Other Time》と《Two Sleepy People》などをカヴァ。

さて、内容に関して言えば、ドラマーの変更がそのまま今までのアルバムとの違いになって表れたような作品に仕上がっています。つまりは、今までの作品の路線を踏襲しながらも、より繊細でデリケートな方向に舵を切った作品になっていると思われます。柔軟剤をたっぷり沁み込ませた肌触りとでも言いましょうか、柔らかに静かに情景を描いていくような楽曲だけで構成された作品です。

ですから、既出の彼のリーダー作よりも最初に受けるインパクトは確かに弱いかもしれません。ぼ~と聴いているといつの間にかに終わっているような、そんな起伏感に乏しい作品かもしれませんが、でもそこがイイのです。

静かな水面が微かに震えるような浮遊感。気がつくとその不思議な音場に吸い込まれている自分がいます。それにしてもこのなんとも喩えようのない心地よさって、いったい何処からくるのだろう。

すっかり梅雨に入り、鬱陶しい天気が続きますが、雨の日曜日なんかには、家に籠ってこんなアルバムを一日中部屋に流しっぱなしにしながら読書、なんていうのも最高に贅沢かもしれませんね。




ブログ 『 中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar 』 の中年音楽狂さんの記事 『 Danny Grissett:穏やかで繊細なピアノ・トリオ 』 はこちらから。
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2011/06/12 | Comment (8) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

FLAC対応デジタルオーディオプレーヤー COWON J3

   ↑  2011/06/11 (土)  カテゴリー: audio
cowon J3

iTunes Match には興味津津ではありますが、実はすでに iTunes から MediaMonkey に乗り換えているため、せっかくの iTunes Match が公開されても利用することができない、なんてことを昨日書きましたが、今日はそれについてちょっと追記しておきます。とはいっても、興味のある方は少ないと思いますが。

僕も元々は iTunes 一辺倒で、某大な音楽ファイルを iTunes で一括管理するぞぉ! と最初は燃えていたのですが、だんだん管理ファイル数が増えてくると iTunes の動作がもたつくようになり、時に機嫌を損ねてダウンしたりと、iTunes での数万曲の管理の限界が見えてきました。

と同時に mp3 で圧縮して保存していくことに不安も出てきて。mp3 320 kbps とWAV の違いもわからない駄耳のくせして、やっぱりアーカイブを作るには音質劣化は極力避けたい、ということで、たどり着いたのが FLAC というわけ。

FLAC は、音質をまったく劣化させずにファイルサイズを小さくできる “ 可逆圧縮 ” で、 圧縮・展開を行っても音質が変化しないことを特徴とするコーデック。

しかも、《 .flac 》 だけではなく、タグとして 《 .cue 》 《 .jpeg 》 も埋め込めるので大変便利。今や米国ではダウンロード販売の標準規格に採用されているくらいですから、そう簡単に廃れることもないでしょう。

僕も最近は直接アーティストやレーベルのサイトから音源をダウンロードする機会が増えました。たとえば先日も、デイヴ・ダグラスの音源をレーベルの GreenLeaf Music のサイトからダウンロードしたのですが、 mp3 なら8ドル、flac なら10ドル、CDなら12ドル、といった選択肢があります。CD購入となると送料もかかるので、それなら俄然 Flac がお得ということになります。

現在、ファイル管理・再生は MediaMonkey で、リッピングには定番の EAC ( Exact Audio Copy ) を使い、 EAC で CUEシートも作成していますが、MediaMonkey でもスクリプト ( Cue Reader ) の追加で CUEシートの作成ができそうなので、いずれはリッピングも MediaMonkey で行っていこうと思ってます。

ということで、今のところ 『 MediaMonkey で Flac ファイル管理 』 に落ち着いていますが、問題は iPod が当然 Flac に対応していないので、 Flac ファイルを持ち出せない、ということ。

Linux環境があれば、Rythmbox から iPod に Flac ファイルをコピーできるようなのですが、流石に情弱な僕にはそこまではできませんので、手っ取り早く Flac対応のデジタルオーディオプレーヤーを買ってしまおう、ということでいろいろ検討してみました。

本当は音質に定評のあるソニーのウォークマンが Flac に対応していれば何ら問題はなかったのですが、残念ならが非対応。

対応機種をラインナップしているのは、デジタルオーディオプレーヤー界では老舗ともいえるCOWON, Iriver, クリエイティブぐらい。

で、仕事帰りにヨドバシカメラに寄っては、それぞれ試聴してみて、もっとも音質的に納得できたのが COWON J3 でした。筐体の質感も他社に比べ高級感がありましたし。それでも ipod Touch / iPhone には遠く及びませんが。

価格は kakaku.com あたりで探せば20.000円ぐらいで買えますが、それでもスマートフォンやタブレレットPCがだいぶ安くなり、各社がアンドロイド搭載機をどんどん投入していている現在、アンドロイドも搭載しないオーディオプレーヤー専門機に2万も出せるか、というところで逡巡する方も多いでしょうね。
cowon j3 02でも、投資するだけの価値は十分ありますよ。とにかく音がイイです。Flac ファイルでの比較はできませんでが、mp3 192 kbps での iPod Touch と COWON J3 の比較をしてみますと明らかに COWON J3の方が上。Flac ファイルを COWON で聴いているともう他のプレーヤーで聴けなくなります。ポータブルプレーヤーでこれだけ音が良ければ大満足です。( ちなみに今、イヤホンはオーディオテクニカの ATH-CKM99 を使ってますが、これもまたスグレもんのです。)

そして本機のウリは何と言っても多彩なイコライザー機能。39種類の多様なエフェクト効果を持つ「JetEffect3.0」と、原音に近い形で再現させる音響効果「BBE」を向上させた「BBE+」を標準で搭載しています。なかには使い物にならないイコライザーもありますが、かなり楽しめる機能です。

もちろんタッチパネルで、480×272ドットの3.3型有機ELディスプレイを採用。有機ELはやっぱり発色が綺麗。iPod の液晶との差は歴然。

再生時間もかなり長くて、メーカーカタログでは音楽再生64時間とのこと。正確に測ったことはないですが、かなりバッテリーのもちはいいです。64時間は決して嘘ではありません。

難を言えば、タッチセンサーの感度がいまいちなのと、ディレクトリを上下に移動する矢印の意味がちょっと分かりづらく、時々移動ミスしてしまいイラつくこともあります。

取説も殆どなく、サイトにも詳しい使用法も掲載されていないので、とっても不親切。

ラジオの感度も悪いんじゃないだろうか。

でもまあ、余計な機能は使用せず、高音質な音楽を聴くためだけの装置、と割り切れば、なかなか良い製品だと思います。

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2011/06/11 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

iTunes Match なんだかヤバそうなサービスが始まるぞ!!

   ↑  2011/06/09 (木)  カテゴリー: iTunes
iTunes Match


現在開催中のアップル恒例の開発者向けのイベント WWDC 2011でスティーブ・ジョブズ氏は事前告知どおりにiOS5、Mac OS X Lion、iCloudを発表しましたが、僕ら音楽ファンにとっての最重要関心事はやっぱり基調講演のラストに “ one more thing ” としてお披露目されたクラウド音楽サービス『 iTunes Match 』でしょう。

『 iTunes Match 』は、ユーザーのハードディスクの中にある音楽ファイルをクラウド上に保存、ライブラリ管理し、手持ちのiPhone / iPod Touch / iPad などの iOS デバイスで聴くことができる、というサービスです。

すでにこのクラウド音楽サービスの分野では、 Google の 『 Music Beta 』 やAmazon の 『 Cloud Drive 』 などが一足先に公開されています。不覚にも Apple はGoogle やAmazonの後塵を拝するかっこうになってしまったわけですが、Apple もさすがに Google やAmazon と似たサービスは発表できないと、かなりユニークな特徴を打ち出してきて他社との差別化を図ってきました。

1) Scan & Match

Google やAmazonのサービスでは、ユーザーの音楽ファイルそのものをすべてクラウド側にアップロードするのに対して Apple の 『 iTunes Match 』では、Tunesで管理する手持ちのライブラリをスキャンして iTunes Store のカタログ1800万曲と照合。提供されている楽曲と一致した場合はアップロードはせずに、 iTunes Store 所有のファイルをクラウド上に配置する。そして、 iTunes Store にないファイルの場合のみアップロードする。そのため、クラウド環境へアップロードする音楽データの容量をかなり減らすことができる。したがって、Google やAmazon のサービスではアップロードにヘタすると何週間もの時間を要したのに対して『 iTunes Match 』では数分で終了することができるらしい。

2) Upgrade to 256 kbps AAC

Google やAmazonのサービスでは、アップロードする音楽ファイルのビットレートはクラウド側でもそのまま保持されますが、『 iTunes Match 』では、たとえ手持ちの音楽ファイルのビットレートが128 kbps mp3 であっても、クラウド側では 256 kbps AAC ( iTunes Plus と同じだね ) にアップグレードしてくれる、というトンデモナク凄い、そしてなんだかヤバそうな処理をしてくれちゃうのです。

ネット上を探すと、96 kbps や128 kbps の低ビットレートの mp3 ファイルがいくらでも見つかりますよね。まあ具体的にはここでは書きにくいのですが、探せばジャズの新譜などでも 低ビットレートの音源がフルバージョンで無料で試聴(ダウンロード ) できてしまうわけです。そんな試聴用ファイルでも『 iTunes Match 』を通じてアップロードすれば、256 kbps AACという WAVE に限りなく近いファイルに昇華されてしまうのです。本当にこんなことができてしまうのでしょうか?できたらこれは凄いことです。ジョブズが基調講演でこのアップグレード変換について話した時、会場から歓声と拍手が湧きあがったのも納得です。 

iTunes Match Amazon Google2

『 iTunes Match 』の使用料は年間24.99ドルと、サービスの内容を考えたら大変リーズナブルなのですが、個人的に一番気になるのところは、ストレージの容量に制限があるのかないのか、ということ。『 曲数無制限で年間24.99ドル』なのかどうか? いろいろ関連サイトを調べたのですが、いくつかのサイトで “20.000曲まで年間24.99ドル” と記載されています。たとえば、paidContent.org 『Comparing Music Services: Apple vs. Google vs. Amazon 』 と題した記事では“ 上限20.000曲 ” と明記しています。しかし、ジョブズの基調講演をいくら聞き返しても “ Add up to 20,000 songs ” とは言っていないのです。“5000曲だろうが20.000曲だろうが、費用は年間24.99ドルだ ” と言っているだけです。上掲のスライドにもあるようにジョブズは、“ Amazon では20.000曲アップロードすると200ドルのコストがかかるが、Apple なら24.99ドルなんだよ、安いでしょ!” というを言うために20.000曲という数字を挙げ示しただけです。

最大20.000曲というのは、普通の音楽ファンには十分な容量でしょう。でも、既に我が家の音楽プレーヤー内には43.000曲以上蓄積されているので、上限20.000曲では全然足りないのです。 ( しかもまだ所有するCDの1/3ぐらいしかリップできていないし )

とまあ、いろいろ楽しみなサービスではあるのですが、でも個人的に一番問題なのは、僕自身がすでに iTunes を利用していないということです。実は、iTunes って管理曲数が万を超えてくるととっても動作が緩慢になるんですよね。検索や編集機能も弱いし。しかも、当初はCDをリップする際、320 kbps mp3 でエンコードしていたのですが、最近は音質を重視し Flac でエンコードするようになってしまったので、iTunes が使えなくなってしまったのです。現在使用しているプレーヤーは MediaMonkey 。当然ながら iTunes Matchなど利用できません(T_T)

となると、俄然興味が湧いてくるのが FLAC もサポートしている Google Music Beta なのですが、これ、いまのところ米国内のみのサービスなのが残念なところ。日本からサービスを受けるには VPN接続しなきゃならないのでちょっと面倒。というか、そこまでしてクラウドに音楽ファイル貯め込んでなにがしたいの? という疑問も沸いてきて、まあ、いまのところ静観スタンス、です。



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2011/06/09 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Fred Hersch / Alone at the Vanguard

   ↑  2011/06/08 (水)  カテゴリー: piano
fred hersch_alone at the vanguardFred Hersch / Alone at the Vanguard ( amazon.co.jp )
2011 Palmetto Records



Fred Hersch (p)




フレッド・ハーシュ ( Fred Hersch, 1955~, Cincinnati,Ohio ) のヴィレッジ・ヴァンガードでのソロ・ライブ盤。

2008年、エイズ脳症から昏睡状態に陥り、腎不全から人工透析、更には呼吸不全から気管切開、人工呼吸器管理と、生死の境を彷徨いながらも奇跡の生還を果たしたハーシュ。そして生きていることだけでも奇跡的なのに、昨年には復帰第一弾となるトリオ作品 『 Whirl 』 ( 前項あり ) をPalmetto Recordsからリリース。ついで今年初めには某国産レーベルから作品を出してハーシュファンを驚かせた。

そして今回、早くも復帰後第三作がリリースされた。今新作はニューヨークの名門ジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードでのソロパフォーマンスをとらえた一枚。驚くことに、1935年のヴィレッジ・ヴァンガード開店以来、ピアノ・ソロでのブッキングはフレッド・ハーシュただひとりだという。それだけ地元ニューヨークでは彼は高い評価を受けているということだろう。

ハーシュにとっては今回の同クラブでのソロでのギグは二度目であり、2010年11月30日から12月5日まで、計6夜、12セットをこなした。そのギグの間ずっと録音テープは回されたが、採用されたテイクは最終日の最終ステージの音源だったという。

収録曲はアンコールを含め9曲。4曲のオリジナルと5曲のスタンダードから成る。冒頭曲はシナトラのカヴァで有名な《 In The Wee Small Hours of the Morning 》。いきなりバラードで意表 を突かれる。その後はスインギーな曲とバラードが交互に配置されている。オリジナル曲では、リー・コニッツやビル・フリーゼルに捧げた曲などを演奏している。またシューマンに捧げたM-5《 Pastorale 》では、対位法を用いたクラシカルなスタイルを披露。今さらながら、ハーシュの音楽が常にクラシック音楽の深い理解に根ざしたものであることが聴いてとれる。

全編に横溢する凛と張り詰めた深遠なる響き、余韻がたまらなく美しい。脳症からの復帰後、彼の演奏はよりエモーショナルに、より緊張度を高めた、と評するファンもいる。が、僕個人的には、多少タッチに弱さが見られること以外、基本的にハーシュの世界は昔からなんら変わっちゃいない、と思う。逆に、どんなに病魔に襲われても普遍的なスタイルを貫き通せる強靭なメンタリティーに感動してしまう。

どの曲も複雑で予測不能な楽曲の展開なのだが、決して大仰さはない。左手の守備範囲が驚くほど広く、まるで連弾しているかのような音空間の広がりがある。このくらい左手が自由に動かせないと、をソロで聴衆を飽きさせずに惹きつけておくのは難しいだろう。

そんな訳で、内容についてはただただ素晴らしいの一言であり、ハーシュのソロアルバムの傑作 『 In Amsterdam: Live at the Bimhuis 』 ( 前項あり ) に比肩するぐらいの出来の良さだと思う。


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2011/06/08 | Comment (6) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

東電株がストップ安で安値、東証社長の法的整理望ましい発言報道

   ↑  2011/06/06 (月)  カテゴリー: 未分類

東京電力株が大幅続落し、上場来安値を更新。東京証券取引所グループの斉藤惇社長が、東電の再建は法的整理によるものが望ましいとの見解を示した、と一部報道で伝えられた。法的整理、上場廃止の可能性を警戒した売りがかさみ、一時ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)に当たる前週末比80円(28%)安の206円まで下げ幅を広げた。

  4日付の朝日新聞朝刊によると、東証の斉藤社長は同紙の「法と経済のジャーナルAsahi Judiciary」のインタビューに対し、「東電でも日本航空と同様の処理が望ましい」と語り、債務超過だった場合、一時国有化、銀行には債権放棄を求め、いったん上場廃止とした後、数年後に発電会社として再上場する案を示した。また、送電設備の売却や原発の国有化の可能性も指摘した、という。[ Bloomberg.co.jp   2011/06/06 ]

東証の社長斎藤氏が、朝日系のインタビューで、「 東電もJALと同様の処理が望ましい 」なんて思いつきか何かで言っちゃったものだから、そりゃ、東電株を保有している人はみんな売るよね。なんでこんな時期に言っちゃうのか、理解に苦しむが、でも斎藤氏だってバカじゃないんだろうから、何か思惑でもあるんでしょうか。

それはさておき、今日の東電は終値207円と、ストップ安はぎりぎり免れたものの、上場来最安値を更新してしまいました。まあ、最後はカラ売りの買い戻しが入ったのでしょうか。

ディフェンシブ株の最右翼、東電株が200円になっちゃうなんて誰が予測できたでしょう。東電の上場は戦後間もなくのことで、今までの最安値は1951年12月につけた393円でしたが、今回の原発事故でその上場来最安値をあっさり更新。今や200円でですからねぇ。100株単位だから2万もあればあなたも東電の株主になれるわけです。

先ほどネットを見ていたら、「2011年2月23日に付けた年初来最高値の2197円の1/10以下に下落!! 」なんて書いている人がいましたが、ず~と昔に遡ると、東電株ってすごく高かった時代があるんですよね。上場来最高値はバブル全盛期の1987年4月22日に付けたなんと9420円 !! 今じゃ絶対あり得ない値を付けていた頃があったんです。

実は、僕の父親は昔から大の株好きで、僕が生まれる前から株取引をやっていたんですよね。僕が物心つく頃には毎日のように証券会社の担当者が僕の家にやってきて、取引の話をしていたのを覚えています。

僕と弟が大学を卒業する頃には父は「お前ら二人を大学まで出すくらいの金は株でもうけたんだぞ」と自慢げによく話していました。なんでも今まで大きく負けたのはNTT株ぐらいだったとのこと。80年代に、東電が5000円から9000円に暴騰していった時期にも父はよくこう言ってました。「俺はなぁ、東電株を404円で○○○○株買ってるからなぁ~」

父の株人生において、東電は常にポートフォリオの主軸銘柄だったようです。

そんなこともあって、今回の東日本大震災&福島原発事故の直後、両親の安否のつぎに心配だったのが父の保有する東電株のこと。震災後、やっと実家に電話連絡がつき、両親の無事を確認した際、父親に聞いてみたんです。「ところでさぁ、親父の東電株、これから大変なことになるんじゃないかなぁ。」って。そしたら父はあっけらかんとした口調で「大丈夫。今は持ってないから。」って言うんですわ。拍子抜けして詳しく聞いてみたら、なんでも、僕が生まれる前から売買を繰り返しながら保有していた東電株は、1999年に全て売却しててしまい、以後いっさい買っていないらしいのです。

で、重要なのは、1999年に東電株を手放したその理由なんです。覚えている方も多いと思いますが、1999年というのは茨城県東海村で臨界事故が起きた年です。作業員の決死の沈殿槽周囲の冷却水抜きとり作業の結果、臨界後20時間で無事終息。今回の福島第一原発事故のような大惨事には至らずに済みました。そんな報道を見ながら父は決意したといいます。「国の最重要インフラである東電とはいえ、原発がひとたび爆破したら潰れるかもしれんな。」と。それで全ての東電株を売却したというのです。

身内ながら流石だなぁ、って思います。長年、利益を生んできた東電株に対して、冷静に分析し、見切りをつける決断力。損をしてきた銘柄を諦めることってできるのですが、美味しい思いをさせてもらってきた銘柄ってしがみ付きたくなるものです。株をやっている方ならわかると思います。その銘柄惚れを断ち切ることができる父は、おそらく株式売買の適正があるんだろうな。僕も多少、売買していますが、利益が出ている銘柄はひとたび下落してきてもなかなか損切りできない。だからいつになっても株で資産を築けない。まあ、お小遣い程度に儲かっているから良しとしてますが。









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2011/06/06 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Joshua Redman Aaron Rarks Matt Penman Eric Harland / James Farm

   ↑  2011/06/05 (日)  カテゴリー: group
james farmJames Farm ( amazon.co.jp )
2011  Nonesuch Records



Joshua Redman (ts,ss)
Aaron Parks (p, key)
Matt Penman (b)
Eric Harland (ds)


説明するのも面倒くさくなってくるくらい実績と知名度を持つNYコンテンポラリー系ミュージシャンの4人、すなわちジョシュア・レッドマン、アーロン・パークス、マット・ペンマン、そしてエリック・ハーランドというラインナップによる新ユニット、JAMES FARM のデビュー作。

“ 新 ” ユニットといっても、この4人が初めて組んだのは2009年夏のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのこと。超満員の観客に迎えられ好評を博し、その後も約一年間のツアーを行いながら、2010年8月にスタジオ録音されたのが本作。なお、レコーディング後はいったんツアーを休止していたが、現在、アルバム・リリースに合わせたサポート・ツアーを行っているようだ。

ジョシュア・レッドマン、マット・ペンマン、エリック・ハーランドの3人は、2005年から2007年まで、SF Jazz Collective で同じ釜の飯を食った仲であるし、マット・ペンマンとアーロン・パークスも、お互いの最新作でサポートし合っていて、更にそれらのアルバムにはエリック・ハーランドも参加していた。そんなわけで、お互いに腹のうちは全て知り尽くした間柄で結成したユニットということで、内容がイイことはだいたい予想がつくが、果たしてどんなサウンドが飛び出してくるか、非常に興味が持たれるところ。

収録曲は全10曲ですべてメンバーによるオリジナル。レッドマン、パークス、マット・ペンマンらがそれぞれ3曲、ハーランドが1曲、楽曲を持ち寄って作られた作品だ。彼ら全員が作曲できるというところが強みだね。以前にも書いたことがあるが、今を生き抜くアクチュアルなジャズ・ミュージシャンは作曲力が必須条件になっているよね。昔はベーシストとかドラマーは作曲できなくても楽器が上手ければ仕事にありつけたが、今は演奏力だけではだめだ。オリジナルな楽曲をバンドに提供できないとお声がかからない。特にNYではその傾向が顕著じゃないだろうか。

アルバムは神秘的なメロディーをもつペンマン作の《 Coax 》で幕を開ける。パークスの不安感を煽るリフも、聴き手に何か普通じゃないジャズが聴けそうな予感を抱かせる。続く M-2 《 Polliwog 》は一転して軽快なロック調のレッドマンの自曲。とっても耳に馴染みやすいポップな曲だが、アーロンの印象的なメロディーが不思議と耳に残る。牧歌的で全てを浄化していくようなバラード M-3 《 Bijou 》。中近東エスニックな雰囲気を醸し出しながらも各メンバーの渾身のソロが聴ける M-4 《 Chronos 》・・・と、高揚感と優しさに満ちた楽曲が続いていく。

聴く前は、個性がぶつかり合っているサウンドかと思っていたが、意外にもトータルサウンド重視の落ち着いた雰囲気で、統一感もある。全員がバンドサウンドというものをまず念頭において演奏しているのだろう。十分な技術と豊富な音楽性がバランスがよく拮抗していて、聴いていて何とも心地よい。

やっぱり、こういう行間から沸き上がってくる芳醇な音楽性は、そこらの新人アーティストには絶対真似できないだろうな。一朝一夕にはできない芸風であることがすごくよくわかる。

マット・ペンマン曰く、

"James Farm is where we pool our collective knowledge, let run the best of our ideas arising from our varied musical influences, while acknowledging substantial common ground - a love of jazz, a fascination with song and structure, an obsession with groove, a receptivity to contemporary influences. A band where we can be creative composers and improvisers, in step with the rhythm of the times, constantly evolving....."

みんな集まって知識を集約し、様々な音楽的ルールや経験から沸き上がるアイデアを駆使し、楽曲を作り込む、 JAMES FARM とはそんな場所であるとペンマンは捉えているようだ。

そして、作曲と即興演奏のバランスを保ちながら、自分達を創造的に成長させていける場であるとも考えていて、さらにこのバンドは時代とともに進化し続けていくだろう、と語っている。

これは、文句なくイイ気分にさせてくれるアルバムだ。ただ個人的には、彼らの中の湿っぽい部分にも追及した作品であればよかったのに、と思わないでもないが。

いずれにしても、J ( Joshua ) A ( Aaron ) M ( Matt ) E ( Eric ) s の4人が耕す FARM ( 農場 ) は、いま、はじめての収穫期を迎えたばかりだ。今後、どんな芳醇な収穫物を彼らは手に入れるのだろうか。次の収穫祭が楽しみだ。



ブログ 『 ジャズCDの個人ページBlog 』 の910さんの記事
“James Farm/Joshua Redman, Aaron Parks, Matt Penman, Eric Harland” はこちらから。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2011/06/james-farmjoshu.html


ブログ 『 中年音楽狂日記 』 の中年音楽狂さんの記事 『James Farm:Joshua Redmanが今イチ苦手な私もOKの快作』はこちらから。








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2011/06/05 | Comment (12) | Trackback (3) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Prysm [ プリズム ] / Five: Live At Opera De Lyon

   ↑  2011/06/01 (水)  カテゴリー: group
Prysm_fivePrysm / Five  ( amazon.co.jp )
2010 PLUS LOIN MUSIC


Pierre de Bethmann (p, fender-rhodes)
Christophe Wallemme (b)
Benjamin Henocq (ds)
Guest:
Rosario Giuliani (as)
Manu Codjia (g)




やっと出た!! 再結成第一弾にして通算5作目となる Prysm [ プリズム ] の最新作。

90年代後半、欧州への市場拡大を目論んだ Blue Note は、 フランスに新たな Blue Note ( 仏EMI ) を設立し、販売網を充実させた。その一方で、仏Blue Note みずから、自国の優秀なミュージシャンを発掘し、その原盤制作にも精力的に取り組んでいった。そしてその仏BNの記念すべき最初のフランス人アーティストがピエール・ド・ベスマン ( p ) 、クリストフ・ウォーレム ( b ) 、ベンジャミン・エノック ( ds ) の三人からなるユニット、プリズムだった。

95年のセルフタイトルを冠した 『 Prysm 』 ( 現在入手困難 ) でデビューして以来、仏新興ジャズシーンの牽引役として人気を博し、仏BN には計4枚のカタログを残すまでに成長した。がしかし、01年のライブ作品 『 On Tour 』を最後に活動停止状態になっていた。そのため、熱心な欧州ジャズファンの間では、彼らの復活を望む声も多く、今回の9年ぶりとなる満を持しての活動再開&アルバム発表は、ファンにはたまらない感涙ものプレゼントになったんじゃないだろうか。

今新作はリヨンのオペラ座でのライブ盤。過去のBNでの諸作はいづれも素晴らしい出来栄えだった。とりわけ4作目のライブ盤 『 On Tour 』 が鳥肌ものの傑作だっただけに、今回のライブ盤にも期待が高まるというものだ。はたして、細部まできっちり詰めた音づくりのスタジオ盤よりも、ハードにアグレッシブに枠からはみ出したライブ演奏ほうが、彼らの真価が発揮されていて、聴きごたえ十分だった。

そして今回はゲスト・ミュージシャンとしてアルティストのロザリオ・ジュリアーニと、エリック・トラファズやミシェル・ベニタらとの共演で近年その知名度を上げてきているギタリスト、エマニュエル・コジャが参加している。アルバムタイトルの『 Five 』とは、" fifth album " という意味と、" five member " というダブル・ミーニングになっていると思われる。

再結成されたのは正確にはわからなかったが、おそらく2008年暮れか、2009年初め頃だと思われる。はじめは Artist in Residence としてパリのライブハウス、サニーサイドでたっぷりギグを繰り返し、9年間のブランクを少しづつ埋めながら結束力を強めていった。そして2009年の5月に、舞台をリヨンのオペラ座に移し、レコーディングされた。

収録曲はぜんぶで8曲。すべてメンバーの自曲で、ベスマンが2曲、ウォーレムとエノックが3曲づつ曲提供しているが、殆どの曲が90年代に演奏されていたものの再演だ。ただし、曲によってはロザリオ・ジュリアーニのサックスや、エマニュエル・コジャのギターが入るため、過去の音源とはだいぶ雰囲気が違っていて、意外に既聴感はない。

7/8拍子の冒頭曲《 Reflexion 》からジュリアーニのアルトが火を噴く。いきなりトップギアにシフトしたかのようなこの疾走感がなんとも心地よい。鍵盤を縦横無尽に昇降しながら洗練されたパッセージを連発するベスマンのセンスも健在。ベスマンはやっぱりプリズムのベスマンが最高だ。ベスマン自身のリーダー作も透明感と浮遊感に彩られた独自の世界観でなかなか良かったが、やや甘美過ぎる感が拭えず、いま一つだったので、このプリズムのベスマンには思わず鼻息が荒くなってしまった。

続く M-2 《 Secret World 》 も変拍子を用いたミディアムスローな曲。『 Second Rthysm 』( 1998 ) や『 On Tour 』 ( 2001 ) にも納められていた曲だ。この曲は11拍子 ( 6/4+5/4 ) だろうか。プログレの世界では同じパターンの8ビートで 6/8+5/8 拍子が使われることがよくあるが、メロディーの善し悪しに関わらず、このリズムパターンだけでカッコいいと感じでしまうね。そう言えば、一昨年、惜しくも現役引退してしまったドラマー、ビル・ブラッフォードが、『ストレンジデイズ』か何かの雑誌のインタビューで、「何かカッコいい曲と書きたいと思ったら、まずはリズムを変拍子にしちゃえばいいんだよねぇ~」と言っていたのを思い出した。

ロザリオ・ジュリアーニは、上記の2曲と最後の M-8 《 Un Des Sens 》でソロをとっているのだが、その緊張感、本気度たるや凄いのもがある。ジュリアーニはもともと熱くブローするタイプの吹き手だが、ここでのソロは彼のベスト・パフォーマンスと呼んでいいくらい素晴らしい。ただし、ジュリアーニが入ると、なんだか本来のプリズムらしさが希薄になるんだよね。ちょうど、ハービー・ハンコック・トリオ( ハンコック=ロン・カーター=トニー・ウイリアムス )にゲストでショーターが入って吹き出すと、ショーターはゲストの枠を超えて目立っちゃって、まるで V.S.O.P. クインテットを聴いているような錯覚に陥るのと同じかな。

3曲目は《 Reflexion 》同様、彼らの十八番ある《 Temps Dense 》。高速4ビート。ベースのピチカートとピアノの左手のユニゾンが繰り出すイカしたテーマ。これぞプリズム・サウンドとも言うべき超硬質な神速反応型のインタープレイ。そこには欧州ジャズにありがちな取って付けたような抒情性など微塵もない。個人的にはいちばん好きだなぁ、これが。

以後の楽曲については省略するが、とにかく、全編を通じて -たとえベースソロであっても- 一瞬たりとも演奏のテンションを落とさずにハイな状態をキープし続ける持続力にはただただ感服する。録音もいいのでライブ独得の高揚感もモノの見事に伝わってくるし、かなり完成度の高い作品だと感じた。最近、どうしても観たいライブというものがなかなか無いのだが、もしプリズムが来日したら、万難を排して観に行きたい! そう思わせる傑作だ。

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