雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Vince Mendoza / Night On Earth

   ↑  2011/09/18 (日)  カテゴリー: large ensemble
vince mendoza nights on earth_256
Vince Mendoza / Night On Earth ( amazon.co.jp )
2011 Ais

John Abercrombie, John Scofield, Peter Erskine, Louis Conte, Larry Goldings, Kenny Werner, Alan Pasqua, Fred Sherry, Bob Mintzer, Joe Lovano, Ambrose Akinmusire, Luciana Souza, Hector Del Curto, Tom Diakite, Nguyen Le, etc.

メトロポール・オーケストラの常任指揮者兼音楽監督をつとめる現代最高のアレンジャー、ヴィンス・メンドゥーサ ( Vince Mendoza ) の通算9作目となるリーダー作。

メンドゥーサは1961年11月17日、コネチカット州ノーウォークの生まれ。オハイオ州立大学で作曲法で学位を取得。卒業後はロサンゼルスに移り、スタジオミュージシャンやテレビ番組の音楽制作などで生計を立てる一方、80年代後半に、南カリフォルニア大学大学院に進学し作曲と指揮を学んでいる。ちょうどその頃、ピーター・アースキンと出会い、彼の作品『 Transition 』に楽曲を提供。そのことがきっかけとなり様々なジャズミュージシャンとの交流が始まった。交流のあるミュージシャンはジャズの分野に留まらず、ジョニ・ミッチェル、スティング、エルビス・コステロ、ビヨークなどなどロック / ポップス界のビッグネームのアルバムに参加し、絶大なる信頼を得てきた。

一方、メンドゥーサは自らもリーダー作をリリースしてきた。89年に晴れて 『 Vince Mendoza 』( 前項あり ) でデビューを飾り、その後も90年に 『 Start Here 』( 前項あり ) 、91年に 『 Instruction Inside 』( 前項あり ) と、立て続けにフュージョン系ビッグバンド作品をリリース。93年にはフラメンコ・ミュージシャンとドイツの WDRビッグバンドらとともに制作した『 Jazzpana 』、続く94年にはデイヴ・リーブマン、チャーリー・マリアーノ、グェン・レなど、豪華なソリストを迎えたWDRビッグバンド共演盤『 Sketch 』、そして97年にはロンドン交響楽団をバックにマイケル・ブレッカーやジョン・アーバクロンビーらがソロをとる壮大なる絵巻物語『 Epiphany 』をリリースし、特にストリングス・アレンジャーとしての名声を確固たるものとしていった。その後しばらくは他ミュージシャンのサポートに徹し、自身のリーダー作は発表しなかったメンドゥーサだったが、2005年には上記のようにメトロポール・オーケストラの常任指揮者兼音楽監督に就任し、2008年に待望のストリングスが入った約15人編成のアンサンブル作品『 Blauklang 』、2009年にはスペインの詩人兼劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカを題材にしたメトロポール・オーケストラ演奏の 『 El Viento 』( 前項あり ) をリリース。

また、厳密にはメンドゥーサのリーダー作ではないが、2010年にジョン・スコフィールドをソリストとしたメトロポール・オーケストラ作品 『 54 』( 前項あり ) やジョー・ザビヌル追悼盤 『 Fast City 』( 前項あり ) などでも編曲&指揮している。

そして今新作は、今までのシンフォニックな大編成とは違い、主役はあくまでジャズ・ミュージシャンから成るコンボであり、ストリングスは味付け程度の役割。 いわば “ Symphonic Orchestra with solist ” から “ Jazz Combo with Strings ” に変わった感じ。

ストリングス・セクションとブラス・セクションが絡み合って壮大なドラマツルギーを演出するメトロポール・オーケストラ作品が好きな僕としては、今作はいまひとつスケール感に欠けるし、ロマンティックな物語を紐解いていくようなワクワク感も乏しいので、ちょっと残念。





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2011/09/18 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

McCoy Tyner & Jackie McLean / It's About Time

   ↑  2011/09/14 (水)  カテゴリー: piano
McCoy Tyner& Jackie Mclean_It's About Time McCoy Tyner& Jackie Mclean / It's About Time  ( amazon.co.jp )
1986 Blue Note

《 You Taught My Heart To Sing 》

McCoy Tyner (p) Jackie McLean (as) Jon Faddis (tp) Ron Carter (b) Marcus Miller (el-b) Al Foster (ds) Steve Thornton (per)
Recording : April 6,7,1985 NYC at Right Track Studios

1時間ほど前のこと。仕事帰りの地下鉄に揺られていたら、頭の中でふと鳴り始めたメロディー。しばらく思いだせなかったけど、ひと駅ほど電車が進むうちにやっと思い出した。このメロディー、それはマッコイ・タイナーの書いたバラード《 You Taught My Haert To Sing 》。邦題は無かったと思うけど、この曲の発売当時の1986年のころ、ラジオで誰か忘れたけどあるジャズ評論家が 《 心のままに歌えと教えた君に》 とか訳していたような気がする。

時々、訳もなく突然あたまの中で鳴りだし、気がつくと鼻歌うたっているようなメロディーってないですか?僕はよくあるんですよ。ただ、これだけ毎日にようにジャズを聴いていながら、鼻歌となって時折溢れ出してくるメロディーってジャズじゃないんですよ。歳がばれちゃいますが、子供の頃にテレビで流れていたいしだあゆみの ♪街の灯りがとてもきれいねヨコハマ~♪ の 《 ブルーライト・ヨコハマ 》 とか、吉田拓郎の ♪流れる雲を追いかけながら本当のことを話してみたい♪ の 《 明日に向かって走れ》なんていうのが定番だったりすのですが、ほんとジャズって鼻歌にならない。ジャズだと唯一《 All of Me 》 ぐらいかな。

そんなわけで急に 《 You Taught My Haert To Sing 》 を聴きたくなり、帰宅早々この曲が収められているアルバム『 It' s About Time 』を引っ張り出して聴いています。

1985年、ブルース・ランドヴァル総統のもと新たな一歩を踏み出した新生ブルーノート。レーベルの記念すべき第一弾作品はスタンリー・ジョーダンの『 Magic Touch 』。そして続く第二弾として発売されたのがこのマッコイ&ジャッキーの『 It's About Time 』だった。しかし、当時はそれなりに話題になりましたが最近は全く話題にのぼることがなくなった新生ブルーノートの初期の作品群。今でも人気の1500番台や4000盤台は廉価盤やらRVGリマスターやら、最新の話題といえばオリジナル盤を忠実に再現した『 プレミアム復刻シリーズ』など、手を変え品を変え次々と再プレスされる一方で、全く再発の気配すらない初期新生ブルーノートですが、中にはなかなか聴きごたえのある作品もあります。この『 It's About Time 』だって良い作品ですしね。ベースがマーカス・ミラーなんですが、この人、スラップ弾きが得意のように思われていますが、指弾きも凄く巧いんです。このバラード《 You Taught My Haert To Sing 》でのマーカスのラインは随所に洒落た小技が効いていて、惚れ惚れする演奏です。ベーシスト必聴でしょう。

例によって 僕の MediaMonkey のライブラリーでこの曲を検索してみましたら、他にも3曲みつかりました。



Eden Atwood_a night in the life_edited-1Eden Atwood / A Night in The Life ( amazon.co.jp )
1996 Concord Records


エデン・アトウッドが歌ってましたね。すっかり忘れていました。この人のコンコード時代のアルバムはどれもレア盤化していて、オークションで高値で取引されていました。僕はあまりこの人に愛着がなかったので、そのうちヤフオクで売り払ってしまおうと考えていたところ、5月にまとめて再発されちゃいました(T_T) 売り抜け失敗! この頃のアトウッドはいかにも日本人親父が好きそうな美人さんでしたね。歌声とビジュアルのギャップが僕はどうも馴染めませんが。



Dianne Reeves_I RememberDianne Reeves / I Remember ( amazon.co.jp )
1991 Blue Note Records

ダイアン・リーブスはマッコイ・タイナーのビッグバンド作品 『 Journey 』 ( 1991 Birdology ) に客演し、この曲を歌ってますが、ダイアン自身の作品でもマルグリュー・ミラーのピアノをバックに歌い上げています。流石に説得力ありますね。うまいです。






McCoy Tyner_RevelationsMcCoy Tyner / Revelations( amazon.co.jp )
1990 Blue Note Records

マッコイ自身もソロやトリオでレコーディングしているみたいですが、僕が持っているのはこのソロ作品だけ。マッコイって昔からモード一辺倒のような印象がありますが、それは間違った認識であると、こういう曲を聴くと思い知らされます。






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2011/09/14 | Comment (9) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Frank Zappa / Jazz from Hell

   ↑  2011/09/12 (月)  カテゴリー: Around Jazz
frank zappa jazz from HellFrank Zappa / Jazz From Hell ( amazon.co.jp )
1986 (原盤) Barking Pumpkin

All compositions executed by Frank Zappa on the Synclavier DMS with the exception of “St. Etienne”.
“St. Etienne”: Frank Zappa (lead guitar), Steve Vai (rhythm guitar), Ray White (rhythm guitar), Tommy Mars (keyboards), bobby Martin (keyboards), Ed Mann (percussion), Scott Thunes (bass), Chad Wackerman (drums)



1986年、フランク・ザッパ ( Frank Zappa, 1940~1993 ) が当時発売されたばかりのシンセサイザー、シンクラヴィア ( Synclavier ) だけを用いて、まるまるアルバム一枚を作ってしまった画期的な宅録作品。シンクラヴィアにはサンプラー、シーケンサー機能も装備されており、しかもおそらく当時では唯一のハードディスクレコーディングが可能な楽器だったと思います。今で言うところのDAWみたいなシステムだったのでしょう。新し物好きな先進的ミュージシャンがこぞって自身の作品に用いた楽器でした。スティービー・ワンダーとかハービー・ハンコックとか、日本だと小室哲哉などが使ってましたが、シンクラヴィアだけで一枚作っちゃったのはザッパ大先生ぐらいじゃないでしょうか。

この『 Jazz from Hell 』はテクノっていうのかな? よくわからないけどとっても心地よいピコピコ音なんですよね。ザッパらしく複雑怪奇な音列が一見無秩序に並んでいるように感じるサウンドなのですが、でもやっぱりいい加減に打ち込んでいたら絶対作れない緻密な幾何学模型のようなサウンド・スケープ。何言っているかわかりませんが、とにかく誕生したばかりのまだまだ不安的で発展途上にあったシンクラヴィアでここまでのサウンドを作り上げるのは流石ザッパ!と唸ってしまう作品です。決してザッパの代表作でも名盤でもありません。むしろ彼の経歴のなかでは異色作といってよい作品ですが、なぜか愛着のわく作品です。

このアルバムは88年のグラミー賞の最優秀ロック・インストゥルメンタル賞を獲得しています。普通なら喜ぶべき受賞ですが、多くのザッパファンにとっては決して諸手を挙げて喜べない受賞です。それまでのアルバムはなんだったの!? 『 Sheik Yerbouti 』や『 One Size Fits All 』がグラミー獲れていないのに何故『 Jazz from Hell 』が獲れちゃうの? ザッパ自身も笑い泣きしていたはず。

ザッパって前立腺がんで53歳の若さで亡くなったんですよね。シンクラヴィアだけでこれだけのサウンドを創作できる人ですから、今生きていたらどんな音楽を聴かせてくれたか。ホント惜しい天才を僕らは失ってしまった。せめてタバコをやらずに、人間ドックを毎年きちんと受けて、PSA ( 前立腺特異抗原 ) を測定していれば死なずに済んだのに。まあ、ザッパが毎年ドックを受けている姿なんで想像できませんけどねぇ。

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2011/09/12 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jacob Karlzon 3 / The Big Picture

   ↑  2011/09/10 (土)  カテゴリー: piano
jacob karlzon big pictureJacob Karlzon 3 / The Big Picture ( amazon.co.jp )
2011 Stunt Records


Jacob Karlzon (piano, Rhodes, organ, keyboards, programming)
Hans Andersson (bass)
Jonas Holgersson (drums, percussion)

スウェーデン出身のピアニスト、ヤコブ・カールゾン ( Jacob Karlzon , 1970~ ) の単独リーダー作としては通算7作目となる最新作。

2009年にリリースされた前作 『 Heat 』 ( 前項あり ) は、ベースのハンス・アンデルッソン、ドラムのヨナス・ホルガーソンから成るレギュラー・トリオ ( ヤコブ・カールゾン・3 ) に、曲によってはトランペットのピーター・アスプルンドやテナーのカール・マーティン・アルムクヴィストが参加したクインテット作品だったが、今回は前作フロントラインの2人が抜けた純然たるトリオ作品。

カールゾンはもともと歌手のヴィクトリア・トルストイのバンドやスウェーデンを代表するビッグバンド Tolvan Big Band などのピアニストとして腕を磨いてきたピアニストであり、キース・ジャレットやビル・エバンスらの系譜に属する、どちらかというと保守的なスタイルを持ち味としてきた弾き手だった。その眼光鋭いスキンヘッドの強面は e.s.t. の故エスビョルン・スヴェンソンを彷彿させるが、しかし、その奏でる音楽はとても対照的で、スヴェンソンに比べかなりコンベンショナルなジャズの伝統に根ざした音楽を創作してきた。ただ、自身の作品を重ねるごとに徐々にそのサウンドは進化し、近年はよりコンテンポラリーなものへと変化してきたようだ。

全8曲中6曲がカールゾンのオリジナル曲。前作では米国メタルバンド Korn の《Hollow Life》や映画 『 指輪物語 』のサントラ 《Gollum's Song》 などをカヴァしていたが、今回もU2 の《In God's Country》や映画『 フラッシュダンス』の主題歌でヒットしたマイケル・センベロの《 Maniac 》などを取り上げ、ロック世代にも幅広くアピールできる選曲となっている。

そして彼の選曲眼にみるポップ感覚は、今回はそのオリジナル曲にもみてとれる。つまり脱4ビート化を鮮明に打ち出した楽曲、シンプルで耳に馴染むメロディー、シンセサイザーやローズ、シーケンサーなどを使用したよりスケール感のある音場などなど、色々なギミックを忍ばせ、カラフルに描きあげた楽曲が並んでいる。

ピアノとベースの奏でる哀愁美漂うテーマから圧倒的な輝きを帯びて迫ってくる後半のソロへとドラマチックに展開するタイトル曲 M-1 《 The Big Picture 》から、しっとりとした聴感がいつまでも耳に残るピアノソロ M-8 《 At The End Of The Day 》まで、実にヴァラエティーに富む楽曲を楽しむことができる。

多分、ジャズ、スウェーデンの民謡、ロック、クラシックなどの様々な音楽性を内包した今回のカールゾンのサウンドは、今までカールゾンに興味のなかったジャズファン層にもウケるのではないだろうか。

2010年にはフランス・ジャズ界最高峰の名誉あるジャンゴ賞の 『 Contemporary Star of Jazz 』を受賞したり、またスウェーデン放送のジャズ批評家による 『 年間最優秀ミュージシャン 』 に選ばれるなど、今、もっとも勢いのあるスウェーデンを代表するピアニストに成長したカールゾン。エスビョルン・スヴェンソン亡き後のスウェーデンのジャズ界を背負って立つ逸材として今後さらなる注目を集めることだろう。そして、本作はそんな彼の新境地を拓した作品として、高く評価されるであろう。



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2011/09/10 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Gentle Giant / Octopus

   ↑  2011/09/07 (水)  カテゴリー: Progressive Rock
GENTLE GIANT Octopus2Gentle Giant / Octopus ( amazon.co.jp )
1972 Vertigo

Gary Green ( g, perc )
Kerry Minnear ( key, vib, perc, cello, Moog, lvo )
Derek Shulman ( vo, as )
Philip Shulman ( sax, tp, mellophone, vo)
Raymond Shulman ( b, vl, g, perc, vo )
John Weathers ( ds, perc, xylophone )

刺身にしても、酢モノにしても、あるいはから揚げにしても美味しい日本人の大好物、ミズダコ。しかしその生涯の最後にとても切なく、そして感動的なドラマを孕んだ生き物だったのです。先日、息子にせがまれて映画館に観に行ったBBC製作の自然ドキュメンタリー映画 『 ライフ- いのちをつなぐ物語』でそのドラマが綴られていました。

ミズダコは生涯に一度だけ産卵をします。オスとの交接(精子を受け取る)後にメスは岩穴や岩礁の陰で産卵します。そして驚くことに孵化するまでの半年間、メスタコは何も食べずにひたすら新鮮な水を漏斗から送り込みながら卵を育てるのです。半年後、孵化して泳ぎ去っていく子供達を見届けながら、メスタコはその場でひっそりと一生を終えます。その稚タコを見つめるメスタコの目が、心なしか微笑んでいるようで美しい。

たかがタコ。されど、なんという究極の犠牲愛。タコの映像で目頭が熱くなるなんて予想もしていなかった。命をつないでいくこと、そのことこそが生物の唯一にして最大の使命、なんだということを、タコから教わった気がした。タコも僕ら人間も生きることの目的は一緒。この地球上に住む全ての生物の目的は子孫を残すことであり、親から受け継いだDNAを子供に受け渡すことなんだと改めて認識させられた。というか、おそらく、子を生み、命をつなぐことを最終目的としない生物は、自然に淘汰され、現在の地球上には生存していない、と考える方が自然かも知れない。

仕事に忙殺され、家に帰って飯食って、ひたすら寝て、朝起きてまた汗だくで仕事に励む。仕事のために生きているのか、それとも、生きるために仕事をしているのかわからないまま、毎日があっという間に過ぎていく。人生の目的なんて考える暇などないくらい慌ただしく日々が過ぎていくけど、ふと立ち止まって人生の目的を考えてみたとき、それはなにも出世することでも、デカイ家に住むことでも、大好きな音楽をたくさん聴きまくることでもなく、ただ一つ、子供を作り、育むことこそ、人生の唯一の目的であり、最大の喜びなんだと、このタコの姿をみて思った。

タコのDNAの最終章に、あんな劇的な儀式がプログラムされていたなんて、、、。あのミズタコははじめから知っていてたのだろうか。この数日間、そのことが頭から離れない。繰り返すけど、たかがタコなんですけどねぇ。息子のおかげでとってもイイ映画を観させてもらいました。この究極の親子愛はきっと息子の心の奥深くにも刻まれたことでしょう。

でもあれですな、この映画観ちゃうと、迂闊にタコ焼きも喰えなくなりますな。

gentle giant octopusということで、タコジャケの作品を一枚。真っ先に思いだされるのがこのジェントル・ジャイアントの1972年リリースのサード・アルバム『 Octopus 』 でしょうか。初期の作品のなかでは一番好きかな。ドラマーがこの作品からジョン・ウェザーズに交代しているんですが、そのことが功を奏しているように思えます。リズムが躍動的になり、またどんな複雑な変拍子やアンサンブルでもしっかりキマっています。管やバイオリンやビブラフォンなどの多彩な楽器編成とジャズや中世音楽のマナーを導入、唯一無比な不思議な音世界に聴き手を誘ってくれます。どの曲も短めでプログレ特有の長尺な曲は一曲もないけれど、アルバム総体としてやっぱりプログレ的なドラマ性、ストーリー展開が感じ取れる名盤だと、思います。

オリジナルのUKジャケは上掲のロジャー・ディーンのアートワークが採用されていますが、US盤では左のように瓶詰めタコのジャケに変更されています。僕個人的にはこのUS盤の方が好みですね。



33分00秒~35分54秒 : ミズダコのチャプターです。厳密には映画と違いますが、大体同じ内容です。

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2011/09/07 | Comment (0) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Max Ionata / Dieci

   ↑  2011/09/02 (金)  カテゴリー: tenor
cover max ionataMax Ionata / Dieci ( amazon.co.jp )
2011 VVJ

Max Ionata (ts)
Luca Mannutza (p)
Nicola Muresu (b)
Nicola Angelucci (ds)
Fabrizio Bosso (tp,flh)


ダニエレ・スカナピエコと並び日本でも人気のイタリア人テナーサックス奏者マックス・イオナータ ( Max Ionata, 1972~ )の通算8作目となる最新作。

イタリアン・ジャズが日本のジャズ市場でも注目されるようになってから6~7年経つでしょうか。そのイタリアン・ジャズ・ブームの火付け役になったのが、ファブリツィオ・ボッソを中心として結成されたクインテット “ High Five ” だったわけですが、彼らが奏でるイタリア独得の哀愁美漂う現代のハードバップは、その後のイタリア・ジャズの雛型として機能し、多くのジャズファンを魅了しました。

2009年に Albore Jazz からリリースされたマックス・イオナータの 『 Inspiration 』 ( 前項あり ) は、そんな“ High Five ” 型に準じたイタリアらしい情熱と哀愁のせめぎ合いが見事に現出された、イオナータのキャリアを代表する素晴らしい作品として記憶に刻まれました。

さて、今新作はその『 Inspiration 』の録音前日に行われたセッションを収めた音源です。勿論メンバーも同じで、ルカ・マンヌッツァ (p) を含むレギュラー・カルテットに加え、ファブリツィオ・ボッソが3曲で客演しています。

ただし、『 Inspiration 』と『 Dieci 』とでは、だいぶ作風が異なります。前者がプリミティブな60年代ハード・バップを基調とした情熱的な演奏であったのに対して後者は、どちらかと言うとリリカルでメローな楽曲を取り上げた作品です。ですので一聴しただけだとどうしてもキャッチーで派手なメロディーが耳に残る前作『 Inspiration 』の方に軍配が上がりそうですが、今作『 Dieci 』も地味ながらもなかなか良いアルバムです。もちろんアドリブの質としては甲乙つけがたい出来です。

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2011/09/02 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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