雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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2011年 極私的愛聴盤ベスト20 (その参)

   ↑  2012/01/08 (日)  カテゴリー: Jazz
2011年ベスト25(3)

12) Prysm [ プリズム ] / Five: Live At Opera De Lyon ( amazon.co.jp ) ( 前項参照 )

約9年ぶりとなるプリズムの通算5作目となる最新作。プリズムはピエール・ド・ベスマン ( p ) 、クリストフ・ウォーレム ( b ) 、ベンジャミン・エノック ( ds ) の3人からなるフランス人ユニット。95年のセルフタイトルを冠した 『 Prysm 』 でデビューして以来、仏新興ジャズシーンの牽引役として人気を博したが、僕個人的にも欧州ジャズにのめり込むきっかけとなったバンドなので思い入れも強い。個々のメンバーもそれぞれ巧いのは確かなのだが、この3人がユニットを組むと、1+1+1 ≫ 3  となっちゃうわけで、とんでもないパワーを発揮することろがなんとも不思議なバンドだ。今回はゲスト・ミュージシャンとしてアルティストのロザリオ・ジュリアーニと、エリック・トラファズやミシェル・ベニタらとの共演で近年その知名度を上げてきているギタリスト、エマニュエル・コジャが参加しているが、本当はゲスト抜きで純粋にプリズム3人だけのサウンドが聴きたかった、というのが本心。

13) Antonio Farao / Domi ( amazon.co.jp )

アントニオ・ファラオ ( Antonio Farao, 1965~, Milano ) の3年ぶりとなる最新作。このところずっと CAM JAZZ に吹き込みを続けてきたファラオだが、今作は アルフィオ・オリリオやニコラ・フォルメルらの良質な作品をリリースしているフランスの新興レーベル、Cristal Records からの作品である点に興味が湧く。なにしろ、近年のCAM JAZZ作品、特に『 Encore 』以降の耽美的なイタリア回帰路線には少々物足りなさを感じていた僕としては、そろそろ『 Black Inside 』(1998)や『 Next Stories 』(2001)などのEnja作品で見せた徹頭徹尾シャープでモーダルな硬派路線に戻ってもらいたいと期待していたが、はたして。

タイトルの『 Domi 』とは息子のドミニク ( Dominique ) のことで、つまり本作は息子に捧げられたアルバムとなっている。全10曲すべてがファラオによる自曲。そのうち7曲はCAM JAZZ 作品群を踏襲するような優雅で気品に満ちて、それでいて甘酸っぱい切なさを孕んだような美曲で構成されている。残りの3曲がEnja作品群で見せたモーダルな楽曲で、ファラオの本領発揮といったところ。完璧です。僕個人的には余裕の5点満点。ファラオの格の違いを見せつけた愛すべき傑作ではないでしょうか。


14) Brad Mehldau / Live in Marciac ( amazon.co.jp )

年末にリリースされた Art of The Trio 時代のリイシュー・7枚組ボックス・セットが話題のブラッド・メルドー。Vol.1 からVol.5 まで、既に所有しているが、7枚目の未発表曲集聴きたさに正月に購入。今も聴きながらメルドーの音楽性の豊かさを改めて痛感しているところ。やっぱり Vol3 の 『Songs 』 が一番好きかな。それにしても昨年はメルドーのアタリ年だった。

ひとつはケヴィン・ヘイズとのデュオ作品『 Mordern Mosic 』。現代音楽とジャズの折衷みたいなサウンドなんだが、現代ジャズの最高峰に位置する二人が繰り広げる深淵な音世界は、神秘的かつ敬虔的ですらある。スティーヴ・ライヒの有名な《 Music for 18 MusiciansM 》 をアレンジした《 Except from Music for 18 MusiciansM 》などは度肝を抜かれた。あの限りなき創造性、飽くなき探求心はいったいどこから沸いてくるのだろう。スティーヴ・ライヒのややもすると退屈になりがちなミニマル音楽をここまで刺激的なストーリに仕上げられるなんて・・・。

そしてもうひとつが2006年録音のソロライブ作品『 Live in Marciac 』。こちらも前者に負けず劣らず素晴らしい作品だった。2時間近くもピアノのソロで観衆を惹きつけ魅了し続け、最後に最大級の拍手喝采を受けるとこいうこと。それはとりもなおさず、メルドーが天才であることの証左に他ならない。


15) Jeremy Pelt / Talented Mr. Pelt ( amazon.co.jp )

ジェレミー・ペルトのHigh Note からの第二弾にして最新作。メンバーは2007年から活動を共にしている現レギュラー・クインテット。すなわち、ジェレミー・ペルト、J.D. アレン、ダニー・グリセット、ドウェイン・バーノ、ジェラルド・クリーヴァーの5人。このメンバーでのレコーディングは本作で3作目となる。今月末には4作品目となるタイトル『 Soul 』がやはり High Note からリリース予定であり、そちらも今から楽しみ。アルバム全体に通底するダークなセンスは、60年代のマイルス黄金クインテットを彷彿とさせる。マイルスは60年代終盤、“革新性” という名のもとにエレクトロニクスを呑み込み、急激に肥大化していったが、もしも、マイルスが、ショーター、ハンコック、カーター、ウイリアムスらとともに、“ まっとう ” な緩やかな進化を遂げていたら、70年代にはきっとこんな音楽を演奏していたんじゃないかなぁ~、って思わず空想してまうほど、マイルスの音楽を強烈に感じさせる音だ。


16) Perico Sambeat / Baladas ( amazon MP3 download )

スペイン出身のアルト奏者、ペリコ・サンビートの最新作は全編バラードの意欲作。サンビートと言えばブラッド・メルドーやカート・ローゼンウィッケル、あるいはジャビエ・ベルシェなどとの共演盤などを聴く限り、けっこう現代的なロジックでウネウネ吹きまくるタイプだと思っていたので、本作のようなしっとりとロマンティックなアルバムを作るとは意外。でもこれがかなり心に沁みる作品で壺にはまった。バックを務めるベルナルド・サセッティ ( Bernardo Sassetti )( 前項あり )の繊細にして静謐な響きを湛えるピアノも絶品。

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2011年 極私的愛聴盤ベスト20 (その弐)

   ↑  2012/01/05 (木)  カテゴリー: Jazz
2011年ベスト25 (2)

昨日の「 極私的愛聴盤2011 」 の続きです。

7) SFJAZZ Collective / Live 2010: 7th Annual Concert Tour ( 2011年6月16日アップ )

7年目を迎えた SF Jazz Colective の2010年のライブ盤。題目はホレス・シルバー。フロントがジョー・ロバーノとデイヴ・ダグラスが抜け、代わりにマーク・ターナーとアヴィシャイ・コーエンが加入。ピアノもリニー・ロスネスからエドワード・サイモンに交代。そして、一時期抜けていたヴィブラフォンのステフォン・ハリスが再加入し新編成となっている。この新バンドの方が遥かにサウンドに幅が出ているし、表現力も秀でているように思う。特に冒頭に配された《 Cape Verdean Blues 》 にみるステフォン・ハリスの独創的で緻密さに溢れたアレンジは素晴らしい。昨年の同メンバーによるライブ盤 『 Music of Stevie Wonder and New Compositions: Live in New York 2011 - Season 8 』 も昨年暮れにディスクユニオンなどで手に入るようになっているが、3枚組7,000円はちょっと御高いか。SF Jazz のサイトから購入すれば 35ドル( 2,700円 ) で購入できるし、それがメンドクサイなら、amazon.co.jp の mp3 download で 3,000円で購入できる。

続く4作品はいずれもビッグバンド作品。

8) Chris Potter & The DR Big Band / Transatlantic ( amazon.co.jp ) ( 2011年8月30日アップ )

クリス・ポッターの最新作はデンマーク放送ビッグバンド( Danish Radio Big Band )との共演盤。クリポタはこの共演のために全ての楽曲の作曲・編曲を手掛けている。しかも全曲書き下ろしというガチ本気モード !!  クリポタの演奏だから悪かろうはずがない、という先入観を排して真っさらな気持ちで聴いてみても、やっぱり、クリポタは凄い。壱音壱音の感情の乗せ方がお見事。旋律と対旋律が重層的に絡み合い、徐々に立体感とスケール感が増していき、ブラスの高揚感漲るトゥッティと共にクリポタのソロが爆発する・・・。ホント、最高ぅ~。


9) Stefano Bollani / Big Band! ( amazon.co.jp )

ステファノ・ボラーニの (たぶん) 初となるビッグバンド作品。お相手は NDR Big Band (北ドイツ放送協会ビッグバンド)。5曲すべてがボラーニの自曲だが、ビッグバンドの編曲に力点が置かれていて、ボラーニのソロはけっこう控えめ。その代わり一糸乱れぬ超絶技巧のビッグバンドのサウンドが素晴らしい。これぞ豪華絢爛な音の祭典だ。

10) Joachim Kuhn Trio & hr-Bigband / Out of the Desert Live at JazzFest Berlin ( amazon.co.jp )

ヨアヒム・キューンの最新作は、ドイツのフランクフルトに本部を置くヘッセン放送協会( Hessischer Rundfunk ) 専属のビッグバンド、HR Big Band との共演作品。HR Big Band は時にフランクフルト・ラジオ・ビッグバンド ( Frankfurt Radio Bigband ) と呼称されることがあるので混乱しやすいですが、どちらも同じバンドです。以前に拙ブログでご紹介したデイヴ・ダグラスの『 A Single Sky 』 の時は Frankfurt Radio Bigband の名前が使われていました。どういう理由かはわかりません。本作は正確には “ Joachim Kuhn Trio ” 名義ですが、ダニエル・ユメール、J.F. ジェニー・クラークとのあの超重量級名トリオではないことは言うまでもありません。今回のトリオはゲンブリとウードを演奏するモロッコ人ヴォーカリストのマジド・ベッカスと、スペイン人ドラマー兼タブラ奏者のラモン・ロペスからなるトリオです。

guimbri_player

ウードやタブラに比べてゲンブリ ( guembri ) は馴染みが薄い楽器ですが、このゲンブリとはモロッコの民族音楽であるグワーナ ( Gnawa ) で用いられる弦楽器です。箱型のボディーに円筒形のネックが突き刺さったような外見で、弦は3本。Youtube などで演奏を観る限り、オクターブがやっとの音域で、あまりソロやメロディーには不向きな楽器のようにみえます。どちらかと言うとベースギター的な使われ方が多いみたいです。簡単なリフを繰り返すリズム楽器、とも言えます。なんだかチープで怪しげな楽器で、誰でもベンベンと弾きならせそうではありますが、逆にピアノなどの完全に調律された西洋楽器と合わせるのは難しいんじゃないでしょうか。

キューンはこのトリオで2007年に『 Kalimba 』、2011年には『 Chalaba 』という作品をリリースしています。僕は『 Chalaba 』しか聴いていませんが、ゲンブリが意外に低音がしっかり出ていて、またキューンの左手が強靭なため、普通のピアノトリオを聴いているかのような聴きやすい作品でした。何度も聴きたくなる音ではありませんが、キューンのフリー指向に比べたら、このトリオによるエスニック指向のほうが数倍聴きやすいと思います。

閑話休題。本作は基本的には『 Chalaba 』と同じベクトル上にある作品だと思いますが、曲によってはキューン御得意のフリーに突入したりと、そのアヴァンギャルドでカオティックなスタイルは変わりありません。欧州屈指のヘビー級ピアニストであるキューンと、ドイツ屈指のビッグバンドのガチンコ勝負は圧巻です。怒濤の勢いで押しまくるアンサンブルに一人立ち向かう野獣のごときキューン。許す限りの大音量でその音圧を浴びれば、かなりのユーフォリアが得られるんじゃないでしょうか。


11) Trilok Gurtu with Simon Phillips + NDR Bigband / 21 Spices ( amazon.co.jp )


トリロク・グルトゥとサイモン・フィリップスの共同名義作品。バックを務めるのはWDR Bigband と並びドイツの名門ビッグバンドの一つである NDR Bigband 。本作は2010年5月にドイツのPaderbornで開催された Drums'n'Percussion Festival の企画のライブ音源+スタジオ音源から構成されている。全曲がグルトゥの過去の作品ですでに披露されている曲で、それをビッグバンド用にリアレンジしている。タイトルの『 21 Spices 』は、1995年リリースのグルトゥの作品『 Bad Habits Die Hard 』に収録されていた曲に由来するが、この “21” という数字は偶然にも本作に参加したミュージシャンの総数にもなっている。

メンバー的に興味深いのはベースのミシェル・アリボ (Michel Alibo) でしょうか。拙ブログでもたびたび登場するフランスのフュージョン・グループ、シクサン ( Sixun ) (前項参照 ) のメンバーです。ファウンダーはピアノのジャン=ピエール・コモ。ギターはルイ・ウィンスバーグ。ドラムスはウェザー・リポートにも参加していたパコ・セリ、ということで、メンバーが個々に大活躍ですが、アリボは他のメンバーに比べるとやや地味な存在です。ですが、本作ではけっこう存在感を見せつけていますのでご注目を。

トリロク・グルトゥはジョン・マクラフリンのバンドで叩いているのを昔見て度肝を抜かれ、その後のソロ作品を何枚か聴きましたが、あまりインパクトがなかったのが現実でしたが、本作は企画とメンバーの良さに助けられ、彼の作品の中では一番の愛聴盤になりそうです。

いっぽうのサイモン・フィリップスは、僕個人的には1980年代のジェフ・ベックとの演奏が脳裏に焼き付いていてるので、それに比べると最近の演奏はやや物足りない感じもしますが、それでもデジタルライクな正確無比な超絶技巧はやはり流石。昨年はリー・リトナーやマイク・スターンとブルーノート東京に出演したり、上原ひろみの新作に参加したり、はたまた嵐のレコーディングに参加したりと、日本に急接近しているフィリップスですが、30年前、ジェフ・ベックの『 There And Back 』を興奮して聴いていたときには、フィリップスの今日の八面六臂の大活躍はまったく想像できなかったなぁ。いずれにしてもヘビメタ~ポップス~フュージョン~ジャズ~ポップスと、世に存在するリズムというリズムはなんでも叩けちゃう、プロ中のプロには間違いありません。



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2011年 極私的愛聴盤ベスト20

   ↑  2012/01/04 (水)  カテゴリー: Jazz
2011年ベスト25


恒例の 「極私的愛聴盤2011」 をまとてみました。本来なら年末にアップすべき記事ですが、例年になく今年はバタバタしちゃて、書けませんでした。昨年前半は東日本震災や原発問題などがあって、ジャズを聴く気分にもなれず、陰鬱な日々を過ごしてしまいました。ですので、昨年は新譜買いも例年に比べて極端に少なかったです。ジャズの新譜に限って言えば120~130枚ぐらいでした。でも、ほとんどハズレらいいハズレもなく、意外に豊作の一年だったのではないでしょうか。では、左上から右下に向かって簡単にコメント付けていきましょう。なお、20枚の順番は愛聴度や重要度とは無関係です。

まずは、今年一番の注目新人アルティスト、マリウス・ネセット ( Marius Neset ) のセカンド・アルバム 『 Golden Xplosion 』 から。

マリウス・ネセットは1986年、ノルウェー生まれの26才。2003年にコペンハーゲンの Rhythmic Music Conservatory に入学し、そこで奇才ジャンゴ・ベイツに師事。その後もベイツのビッグバンドのメンバーとして活躍する新人です。本作は彼の二作目になります。ジャンゴ・ベイツ好きの僕としては無条件で買いのアルバム。なにしろベイツもキーボードで参加していますから。完全に期待通りのベイツ遺伝子直系の吹き手です。不規則、無秩序で鋸歯状の音列が変拍子に乗って炸裂。今後も目が離なせません。

ルドレシュ・マハンサッパ ( Rudresh Mahanthappa ) の最新作 『 Samdhi 』もマリウス・ネセット同様、脳髄直撃の刺激的、攻撃的な凄盤でした。最新作と言っても録音は2008年とちょっと古い。

ご存じのようにルドレシュ・マハンサッパはインド系アメリカ人。ヴィジェイ・アイヤーと同じルーツですね。そしてふたりともエリート。ヴィジェイ・アイヤーは名門エール大学卒。対してマハンサッパは世界最高位のジャズ学科をもつノース・テキサス州立大学を卒業しています。それはそれとして、僕が初めてマハンサッパを聴いたのはヴィジェイ・アイヤーの 『 Blood Sutra 』 だから、もう5~6年になるだろうか。どうしてもインド人のジャズという良くも悪くもインド独得の音階やシタールやタブラが入った民族音楽をベースに作られているんだろうと勘繰ってしまうけど、マハンサッパにしろ、アイヤーにしろ、いままであまりインド人であることを意識させるような作風ではなかった。大体において、彼らは生まれも育ちもインドじゃないからね。でも今回は前作群に比べ、お香の匂いが鼻を突く感じが強いかもしれません。そう言えば、今回は触れませんが、アイヤーの新作 『 Tirtha 』 もいつになく中近東路線を強めた作品でしたよ。

でもって、マンサッパ繋がりで聴いてみたら凄く良かったのがパキスタン出身のギタリスト、レズ・アバシ ( Rez Abbasi ) のセカンド・アルバム『 Suno Suno 』。

メンバーのヴィジェイ・アイヤーやルドレシュ・マハンサッパの演奏もカッコいいし、アビシの捩れたアウト・フレーズ全開のソロも抜群にうまいし、なんだかんだいって、楽曲が最高。大きく括れば NYコンテンポラリー系、となるのだろうけど、明らかにニューヨークにあって彼らは新たなる潮流になろうとしている。

以上、ちょっとトンガリ系の重たいジャズを列挙しましたが、続く4枚はいずれも爽快なハードバップ作品です。

今年、実際に最も聴いたハードバップ作品はこのシーン・ジョーンズの最新作 『 No Need for Words 』 ( 前項あり )。

リーダー作としては6作品目となる。元 Lincoln Center Jazz Orchestra のメンバー。最近はウェインショーター、マーカスミラーらのバンドで活躍と、着実にその知名度を上げてきたジョーンズですが、日本ではいまひとつ盛り上がっていませんね。とっても巧いトランペッターなんですけどねぇ。拙ブログで大、大、大プッシュしておきましょう。ドラマーのオベッド・キャルベアも大暴れしてますから、ドラム好きにもマストアイテムでしょう。

ロシア生まれのトランペッター、アレックス・シピアギンの通算12作品目となる最新作 『 Destinations Unknown 』 ( 前項あり )は Criss Cross から。

この人も前述のシーン・ジョーンズと同様、日本での認知度は低いね。やっぱり国内盤がでないと駄目なんでしょうね。「マンデイ満ちるの旦那 」 と説明する大概のジャズファンは思いだす。シピアギン~ポッター~ビーニー の3管フロントラインは鉄壁。安定した高水準な作品。

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2012/01/04 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

2011年の個人的重大ニュース

   ↑  2012/01/03 (火)  カテゴリー: diary



明けましておめでとうございます。4か月もブログを放置しておきながら言うのも失礼な話ですが、本年もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

新年のご挨拶の代りと言ってはなんですが、新年を迎えるにふさわしい爽やかで清々しいピアノの曲を7曲ほどアップしてみました。

僕ら家族は年末、お友達らと一緒に、新潟の六日町でスキーや雪遊びなどをして過ごしました。

31日の早朝。夜明けを待てずに目覚めてしまった僕はひとり宿の玄関先に立ち、音もなくしんしんと降り積もる雪を眺めていました。見渡す限りの白銀の世界。時折吹く風に宙高く舞い上がる粉雪。電線や木々に降り積もる雪。頬を打つう凛とした冷たい空気。東京では決して体験できない幻想的な世界を眺めていると、精神が研ぎ澄まされ、そして心が徐々に浄化されていくような心地よさを感じました。そして、ジャズのいくつかの美しいメロディーが頭の中で鳴りだしました。その時のメロディーが上にアップした曲たちです。


さて、本当なら昨年中にアップすべき内容ですが、「2011年の個人的重大ニュース」を記しておきたいと思います。あくまで「個人的」という条件付きですから、東日本大震災や福島原発事故のことは今回は触れません。今、日記をめくりながら思い起こしてみると、まあ、色々あるにはありますが、ここは思いきって嬉しいニュースと残念なニュースの二つだけ挙げておきましょう。

まずは嬉しいニュースから。

1)息子が私立小学校に合格した。
この一年間、週末の塾通いで個別指導から集団指導、毎月のようにある公開模擬試験、平日は受験に特化した体操教室や絵画教室、さらには話し方教室などなど。もちろん毎日の家庭学習も欠かさずやって、なんとか受験した3校からすべて合格をいただきました。もちろん、ずっと憧れていた第一志望の小学校に進学します。ほんと、よかった。僕自身も受験を何度も経験してきたわけですが、自分自身の受験よりも神経をすり減らしたような気がします。何しろ、相手は6歳の子供ですから。

我が家が私立小学校を受験することを決め、慌てて塾通いを始めたのが昨年の一月後半。息子が年中も終わりかけていた頃のこと。普通は私立を受験するなら準備は幼稚園の年少か、遅くても年中になったらすぐに始めるものらしいのですが、我が家はあまりにもスタートが遅すぎました。ですので、もうこの一年間は遅れを取り戻すのに無我夢中でした。一番大変だったのは妻だと思いますが、ラスト半年は僕も仕事以外は自分の持てるリソースを全て集中投入し、家族一丸となって受験に向けて頑張りました。僕は、都内の私立小学校の全ての過去問を購入し、各校の傾向を分析し、僕自らが受験する学校の出題傾向に即した問題を自作して息子に毎日解かせたりしました。まさに集中と選択の戦略で、ハンディキャップを克服していったように思います。傍から見ると子供もかわいそうだし、親も大変そうに映るかもしれませんが、でも実際は意外に楽しい作業でした。子供って教えれば教えるほど吸収していくし、知っている知識を応用して、未知の問題も解いていったりするものです。そんな子供の日々の成長を目の前で実感しながら勉強を教えられるのって、僕にとってもこの上ない喜びでした。模擬試験を受けるたびに成績が上がり、最後には第一志望の小学校からも判定Aをもらえるようになりましたが、でも、もし不合格に終わったとしても、この一年間の頑張りは将来、必ず芽を吹くであろうと思いながら教えていました。そして、家族三人がこれほどまでに一致団結して一つの目標に向かって頑張ることって、おそらく、これが最初で最後なんだろうなぁ、とも思います。

12月に入り、やっと受験から開放され、今はしばらく休んでいた水泳教室や英語教室を再開し、今までに増して喜んでそれらに通っています。妻は、入学してからの授業に備え、いくつかの数学教室を見学に行ったりしているみたいです。僕としてはこの時期ぐらいはのんびりさせてやってもいいのに、と思ったりするのですが、妻は僕より遥かに教育に厳しいようです。

この4か月間、ブログを一切、自分の中から消し去り、放置していたのも、こんなことがあったからなんですね。ということで、受験もひと段落ついたので、ジャズ聴きをギター弾きはそろそろ再開しようかなぁ。



ついで、かなり凹んだというか、憤慨したニュースは、
2)オリンパスの損失隠し問題で、オリンパス株が急落。大損した。

僕は絶対つぶれないであろう優良企業の株を数社、昔から持っています。具体的にポートフォリオを晒すことはここではできませんが、たとえば、僕は消化器の専門医ですので、日々、お世話になっている超音波や内視鏡、CT や MRI などを扱っている大手の企業、日立や東芝、オリンパスなどの株式を長期保有してきました。実情がある程度わかる分、買いやすい、っていう思いこみがあったんですね。本当は全然不透明だったのに。オリンパスの機材なんて、そりゃもう凄く優秀だし、病院に出入りしているオリンパス社員の方もみなさんいい人ばかりです。まさか、上層部があんなことをしているなんて、僕らはもちろん、社員の方々も寝耳に水だったはずです。忘れもしない10月14日。ネットで「英国人社長、マイケル・ウッドフォードが解任」というニュースがザラ場中に流れました。その瞬間、オリンパス株は派手にガラったのです。僕はあの数日間で小ベンツが一台クラッシュ大破するくらいの損失を出してしまったのです。



オリンパス暴落.



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