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Jazz Orchestra of The Concertgebouw featuring Jesse Van Ruller / Silk Rush

   ↑  2008/12/12 (金)  カテゴリー: large ensemble
JOC JEsse van

欧州のビッグバンド界隈は今や百花繚乱の様相を呈している。長い歴史を誇るドイツの WDR Big Band (西ドイツ放送協会ビッグバンド)やNDR Big Band (北ドイツ放送協会ビッグバンド)、デンマークの Danish Radio Big Band (デンマーク放送ビッグバンド)から、90年代に産声を上げた Brussels Jazz Orchestra ( 以下 BJO )や Paris Jazz Big Band ( 以下 PJBB ) などの新興勢力まで、現在のヨーロッパ大陸は、まさに戦国時代さながらの群雄割拠の勢力争いが繰り広げられている(ちょっと大げさか)。

今日聴いているオランダのビッグバンド、Jazz Orchestra of The Concertgebouw ( 以下JOC )も BJO やPJBB 同様、96年に創立された歴史の浅い集団だ。日本に紹介されたのは今年6月に発売された彼らの5作目の作品『 Riffs’n Rhythms 』(前項あり)が初めてである。そのため最近までほとんど日本では知られていなかったビッグバンドと言ってよい。しかしスローペースながら現在までに計6作品を制作し、着実に知名度をアップさせてきた。

オランダにはストリングス・セクションを有する世界でただ一つのビッグバンド、メトロポール・オーケストラや、比較的コンベンショナルなスタイルで安定したサウンドを奏でる83年設立のDutch Jazz Orchestra などが既に存在しているが、この JOC は地元出身の若き精鋭を中心に結成された新しいビッグバンド・サウンドを模索する集団という点で他との差別化を図っている。

優れたビッグバンドには必ず優れたアレンジャーが存在するものだが、本バンドにはヘンク・モトーヘルトという刺激的でカッコいいアレンジを提供するブレインがいる。彼はバンドの創立者の一人でもあり、指揮や作曲も手がけている。そして JOC の最大のウリは、なんといってもギターのジェシ・ヴァン・ルーラーが参加していることだろう。さらにはピアノは Criss Crossに素晴らし作品をいくつも残しているピーター・ビーツ ( 前任はなんとミケル・ボルストラップ! )。ドラムには BJO や メトロポール にも名を連ねるテクニシャン、マタイン・ヴィンクが籍を置いている。

このように本来なら地味な役割を演じるはずのリズム隊が一番目立っている珍しいビッグバンドだが、無名といえどホーン陣営のレベルも相当高い。テナー&クラリネットのJan Menu ヤン・メユーやトランペットのRuud Breuls ルード・ブルルスなど、オランダ・ジャズの新人賞であるWessel Ilacken Prijs ( Prize ) ヴィッセル・イルケン賞を受賞した精鋭達が終結しているのだ。ルード・ブルルスはMetropole Orchestraや Dutch Jazz Orchestra でも活躍している中堅プレーヤーで、先日発売されたジム・ベアードの『 Revolutions 』(前項あり)でも胸のすく爽快なソロを聴かせていたのが記憶に新しい。

さて、今回の最新作だが、JOCきってのスーパー・スター、ジェシを主役に配した思い切った作品だ。演奏曲もすべてジェシのオリジナル。いわば“ ジェシ・ヴァン・ルーラー・ソングブック集 ”である。デビュー当時はその馬鹿テクぶりに誰もが腰を抜かしたものだが、4ビート一辺倒な単調さとソング・ライティング能力の未熟さを感じずにはいられなかったが、ここでのアレンジを施された彼のオリジナル曲は、そんな過去の先入観を払拭させてくれるのに十分魅力的だ。ディレイもディストーションも通さないクリアなジェシのギター音が、分厚いホーンの音圧にどう対抗できるのかが聴きどころだが、理想的なバランスで両者がブレンドされ、音響的にも非常に心地よい仕上がりをみせている。これがライブ収録とは俄かに信じられない。

それにしてもギターをフューチャーしたビッグバンド作品って、今まであっただろうか。すぐに頭に思い浮かぶのは、Ryan Ferrira ライアン・フェレイラというフランク・ギャンバレ系のギタリストをフューチャーした HR Big Band の『 Three Decades of Steely Dan 』と、スティーブ・ヴァイが Metropole Orchestra と競演した『 Sound Theories I & II 』( YouTube 動画はこちら )ぐらいだ。

ということで、なんと、10月に JOC が初来日し、Blue Note Tokyo で一夜限りのライブを行うのだ。これは、絶対はずせない。仕事をズル休みしても観にいこうと思っている。

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