雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Eddie Gomez  『 Palermo 』

   ↑  2007/04/16 (月)  カテゴリー: 未分類

90年代後半に「 Live at Vartan Jazz 」というシリーズがあったのをご存知でしょうか。これはヴァルタン・トノイアン氏が経営するコロラド州デンバーにあるライブ・ハウス「 Vartan's Jazz Club & Restaurant 」で繰り広げられたライブ・パフォーマンスを記録した自主制作盤のシリーズで,テディー・エドワーズ,ハル・ギャルパー,ヴァレリー・ポノマレフなどの,数多くのライブ演奏をカタログに持つ素晴らしシリーズでした。ジャケットはヤン・ザクシェウスキという画家が描いた現代抽象絵画で統一されたデザインで,ジャズっぽさは希薄でしたが非常に印象的なジャケットでした。

実はこのシリーズの中でも特に愛着があり今でも時々聴いている愛聴盤が2枚ほどあるのです。一枚はモスクワ出身のピアニスト,Andrei Kitaev (アンドレイ・キタエフ)のトリオ盤で,もう一枚がスウェーデン出身のピアニスト,Stefan Karlsson (ステファン・カールソン)のトリオ盤です。この2枚,面白いことにサポート・ミュージシャンがエディー・ゴメスとエリオット・ジグモンドで同じなんです。ビル・エヴァンスのバックをつとめた2人がサポートするとなると,当然エヴァンスを意識した作風となるわけで,両作品ともエヴァンスの愛した曲をまさにエヴァンス風に表現しています。特にステファン・カールソンの演奏などは,エヴァンスにそっくりで,疑似エヴァンス体験的な好盤でした。(人によっては似非エヴァンスと酷評されるかもしれませんが)

ちなみにアンドレイ・キタエフの作品は例の『 幻のCD 廃盤/レア盤~ 』に掲載されるほど現在では入手困難なCDになってしました。カット盤なら某関西系の通信販売業者から入手可能かもしれませんが。一方,ステファン・カールソンの作品は長らく廃盤でしたが,最近 NORMAから再発され,入手可能だと思います。

閑話休題。この二人とも,すばらしい演奏を聴かせてもらったわりに,それ以後,全く音沙汰知らずで,今日まで何処で何しているのか分かりませんでした。まあ,そんなに夢中に追っかけするほどのめり込んだ訳でもないので。それどころか完全にアンドレイ・キタエフもステファン・カールソンも“ 一発屋 ”だと思っていました。

ところがつい先日購入したエディー・ゴメスのリーダー作『 Palermo 』のピアノを弾いていたのがなんとこのステファン・カールソンだったのです。これにはびっくり。昔,田舎でつき合っていた彼女が,ある日突然,六本木交差点で奇麗な純白のミニのワンピースを着て歩いているのを見てしまったような,そんな感じです。元気だったのね~,それもエディー・ゴメスと競演されているとは,出世したのね~。と,まあ,嬉しかったわけです。“ 一発屋 ”だなんて,失礼しました。

で,彼のBioを調べてみましたら,1996年以降,エディー・ゴメスのトリオ&カルテットのレギュラー・ピアニストをつとめており,現在までに7枚のリーダー作と47のレコーディング歴があるようで,しっかり活動していたようです。

エディー・ゴメスの作品にカールソンが参加したのはおそらく今回で5枚目になると思われますが,正直なところ,ゴメスのリーダー作を買ったのは初めてでした。ゴメスは好きだけど,ベーシストがリーダーになると気難しくてつまらない作品に陥りやすい印象が強く,どうしても食指が伸びないんですよね。今回珍しくゴメスのCDを買ったその理由は,《 jazz eyes 》というイタリアはシチリア島の都市,パレルモにオフィスを構える新興レーベルからのリリースだったからです。このレーベル,新興もいいところで,まだ2枚しかカタログがありません。もう一枚は昨年にヒットしたケビン・ヘイズの『 For Heaven's Sake 』でした。この作品が凄く良かったので,第二弾であるこのゴメスの作品にも期待したという訳です。

肝心の内容ですが,カールソンのピアノは昔のエヴァンス一辺倒だった頃の面影は全くなく,セオリカルにはより進化した手法を身につけた,どちらかというとリッチー・バイラークを想起させるジャズで,これまたびっくり。「 Live at Vartan Jazz 」でも演奏した《 We will meet again 》も完全にエヴァンスの呪縛から解き放たれた自由な発想で構築されており,スケール感もあり感動的です。

ゴメスはどうかというと,これがnaryさんも言われているように,録音が悪いのか何なのかわかりませんが,とにかくペニャペニャ,ベチャベチャ音で,聴くに耐えません。ゴメスのように弦高を恐ろしく低くしてアンプに頼った奏法をするベーシストは,録音機材や技術者の優劣によりその音の出来具合が左右されるので,時にこんな最悪な事態に陥ってしまうのでしょう。

ということで,カールソンの今後の活躍に期待する一方で,やっぱりゴメスは80年代がベストだと確信した一枚でした。 おしまい。

Eddie Gomez  『 Palermo 』 2006 jazzeyes002
Stefan Karlsson (p)
Eddie Gomez (b)
Nasheet Waits (ds)



関連記事

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1019.html

2007/04/16 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


クリスさん、こんばんは

本作は演奏そのものはまあまあ良かったですが、ベースの音が気に入らなくてミソクソにけなしてしまってます。
その点はクリスさんはどうお感じになりましたか?
って今記事を読み直したら後半部分で付け足しになっていたんですね。
同じ感想を持たれたようでホッとしてます(笑)

TBさせていただきます。

nary |  2007/04/17 (火) 23:47 [ 編集 ] No.2681


本日急にKarlsson

クリスさん、こんにちは、monakaです。
夜にお邪魔したらKarlssonって記事に書いたばかり。
急遽TBさせていただきます。アルバムは違うけど。
エバンスの代わりみたいなポジションですが、これがエバンスにはならず(無理もあるか)エバンスににながら、さっぱりとした仕上がりでよかったです。
日本の小さなレーベルであまり流通していないと思いますが、結構凄いアルバムですた。

monaka |  2007/04/16 (月) 22:15 [ 編集 ] No.2682

コメントを投稿する 記事: Eddie Gomez  『 Palermo 』

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。