雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Dave Douglas 『 Meaning and Mystery 』

   ↑  2007/06/17 (日)  カテゴリー: 未分類

Dave Douglas Quintet としては 『 The Infinite 』 (2002 bluebird), 『 Strange Liberation 』 (2004 bluebird) に続く通算3作目となるニュー・アルバム。録音は2006年2月とちょっと古く,彼のOfficial Websiteでもだいぶ以前から掲載されていたので今更新作でもないのですが,僕が購入したのがつい先日のこと。Disk Union の新譜コーナーで面置きされていていたので,もしかすると日本に入ってきたのは最近のことなのかもしれません。

ところで,本国ではグラミー賞のノミネートやダウンビート誌での「Trumpet player of the year 」をはじめ,数多くの受賞暦を有するデイブ・ダクラスでありますが,一方の日本ではいまだ知名度は低く,また,フリー・ジャズのトランペッターとして誤解して扱われることも多く,なかなか正当な評価が日本では得られていないミュージシャンであります。

そう言う僕もダグラスに対しては,ジョン・ゾーンの“MASADA”での活動が本業,といった誤った認識をずっと持ってました。そもそも僕はジョン・ゾーンに対してもかなり偏見を持ってましたので。なにしろ始めてジョン・ゾーンを聴いたのがあの『 COBRA 』で,そのジョン・ゾーンのバンドで名をはせたダグラスって,やっぱり尖がった変り者だろうと勝手に思い込んでいたのです。MASADAがフリー・ジャズではなく,クレズマー音楽をゾーンのフィルターを通して再構成した素晴らしく緻密な正真正銘のジャズ,であると知ったのは結構最近の事です。

というわけで,ダグラスが日本で人気がないのは,フリー系のミュージシャンという誤認識の部分が大きいと思うのですが,もうひとつの理由に,そのあまりにも多彩な音楽形態が故,ひとつにカテゴライズできない不可解な活動にも起因するのではないでしょうか。

彼のWebsiteからそのProjectを覗いてみると,リーダーだけでもなんと10以上ものProjectを現在までに遂行していることが分かります。完全な即興活動から民族音楽風なもの,アヴァンギャルド系,あるいはエレクトリックなどなど。最近では-特にトランペッターに多いと思いますが-アコースティックとエレクトリックなProjectを同時進行させるヴァーサタイルなアーティストは珍しくありませんが,こんなに多方面の音楽活動を精力的におこなっている人っていませんよね。

で,それじゃ,いったい彼の現在の主軸活動はどこにあるのか,というと,やっぱり今回取り上げた作品もその中のひとつですが,Dave Douglas Quintet ではないでしょうか。これはユリ・ケイン(p),ジェームス・ジナス(b),クラリス・ペン(ds)という不動のリズム隊に,2管フロントという,ダグラスにしては最もオーソドックスなフォーマットで活動を行っているProject です。ダグラスの相棒は初代がクリス・ポッターでしたが,2005年には現在ブルックリン系では最も勢いのあるドニー・マッキャスリンが後任の座についています。アルバム・ベースではこの2人ですが,ツアーでは一時期リック・マーギッツァが参加したこともあります。そのマーギッツァ参加の2002年の未発表集が最近発売になっています(未聴)。

マーギッツァ参加のライブ盤 『 Live at the Bimhuis 』の試聴はこちら
また,その頃のライブ映像もYouTubeにありますよ。こちらで。

このProjectの特徴としては,鬼才ユリ・ケインが一切ピアノを弾かずにローズだけに専念している,という点です。ダグラスとユリ・ケインの付き合いは長く,ダグラスが90年代初頭にデビューして以来,ずっと競演してきた良き理解者であるのですが,そのケインと1994年に結成し,現在までに3枚の作品を発表してきた“ Sextet ” では,ケインは完全にアコースティック・ピアノを弾いていました。個人的にはその頃の方が好きですし,作品としても最近の “ Quintet ” の作品群よりも出来が良いと思います。( Sextet については後日にお話します。) ただこの Quintet もなかなかカッコよくて,現在ジャズの軌道からは外れたところで必死に磁場に抵抗し新しい音楽を模索する姿が浮かんでくるような,そんなプログレッシブなジャズです。現在までの3作品はどれも甲乙付けがたい出来ですが,個人的にはビル・フリーゼルが客演した 『 Strange Liberation 』が好きです。

ところで,早くもダグラスの最新作の情報が入ってきています。2006年12月にニューヨークのライブハウス 「 The Jazz Standard 」で6日間に渡り行われた現行メンバーでのギグから選曲された2枚組みCDです。発売は7月31日のようです。もともとは6日間,計12セットの演奏を全部録音し,インターネットでMP3で配信販売している音源で,このたびファンからの強い要望もありCD化に踏み切ったとのこと。ぜひとも輸入していただき手に入れたい作品です。

この 『 Live at The Jazz Standard 』 の試聴はこちら

     
Dave Douglas Quintet   『 The Infinite 』 (2002 bluebird)
2000年に結成されたQuintetの第一弾作品。本作は2003年のグラミー賞,「 Best Instrumental Jazz Album 」部門にノミネートされました。(前項あり「2007年3月6日」)

     
Dave Douglas Quintet   『 Strange Liberation 』 (2004 bluebird)
ビル・フリーゼルが客演した Quintet の第二弾。ビルフリのキャラ濃すぎて,まるでビルフリのリーダー作かと錯覚してしまいそうな作品です。


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ダグラスの新作

さっきネット見ていたら,amazonかHMVかで入荷するみたいです。

僕は絶対,買い,ですが,naryさんもよろしかったら聴いてみてください。僕はダグラス,巧いと思うんですけどね~。

criss to nary |  2007/06/20 (水) 22:49 [ 編集 ] No.2754


こちらからもTBさせていただきます

2枚組みのライブ盤とは楽しみです。
ちょっとだけ試聴しましたが、目茶苦茶カッコいいですね。

nary |  2007/06/17 (日) 23:52 [ 編集 ] No.2755

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