雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Pippo Matino 『 Essential Team 』

   ↑  2007/06/26 (火)  カテゴリー: 未分類

イタリア人ベーシスト,ピッポ・マティーノの13年ぶりの新作です。1993年の初リーダー作『 Bassa Tensione 』(前項あり)は,彼が尊敬して止まないジャコへの傾倒ぶりがかなり明確に表出した,ベース・ファン必聴の隠れ名盤でした。「ジャコそっくり大賞」という企画があれば,間違いなく優勝であろうと思われるその分かりやすい模倣は,「そこまで真似るか~」と苦笑いしてしまう程でした。

今でもたまに棚から取り出しては懐かし思いで聴くことがありますが,すっかり僕の中では過去の人になっていました。この13年の間,フラビオ・ボルトロの『 Road Runner 』(1999 Blue Note)で耳にした意外,まったく消息不明でしたので,突然の新作リリースが飛び込んできて、吃驚仰天しました。

で,慌てて彼のOffical Websiteを覗いてみたのですが,共演者リストにはファブリツィオ・ボッソをはじめ,数多くの有名ミュージシャンが名を連ねていて,イタリア・ジャズ界に確固たる足跡を築き上げていたことを初めて知りました。

さて,今回の新作は“ Essential Team ”という彼がリーダーをつとめるプロジェクト・チームでの録音です。ドラムのクラウディオ・ロマーノ,サックスのジュリオ・マティーノ,トロンボーンのロベルト・スキアーノからなるバンドで,これにゲストでステファノ・ディ・バティスタらが参加しています。ちなみにバティスタが客演しているのは全13曲中3曲だけです。

最初に聴いたときは,兎に角,エフェクター類を多用してベース音を弄くりすぎている,という印象を強く感じました。そして、デジパック仕様の中ジャケを広げてみると,そこには自慢げに何やら2個のエフェクターを持つマティーノの姿が。よく見るとそのエフェクターは AKAI の Head Rush と(たぶん) UniBass でした。

AKAI の Head Rush といえは,目立ちたがりのベースマン御用達のサンプラーです。須藤満をはじめ,結構使用しているプロも多いAKAIの傑作エフェクターですが,マティーノはこの Head Rush のループ機能を使用し,サウンド・オン・サウンドでリフを作成,その上に乗ってソロをとる手法で録音しています。早い話が,昔,ジャコがジョニ・ミッチェルの『 Shadows and Light 』でラックに納められた2台のデジタル・ディレイをいじりながらベース・ソロを演奏したでしょ。あれと同じことを今では小さなこの Head Rush 1台でできてしまうという優れものなわけです。

UniBass の方はピッチシフターですが,4度あるいは5度の音を重ねて出力できる,いわばパワーコード機能も付いているのが売りです。さらにディストーションも付いているので,完全にベースでギターのようなサウンドが出せるので,ライブなどではギターリスト並みに目立つことも可能な便利なエフェクターです(あまり使い過ぎるとギターリストに嫌われます)。

そんなわけで,あまりにも便利な機械が簡単に手に入るものだから,節操ないベーシスト達はこれらを駆使してギタリストの存在意義をも揺るがす派手なパフォーマンスをしでかす訳で,僕はあまり感心しないのですが。ベースはあくまで「生音」で勝負しなきゃね。

閑話休題。マティーノの巧さは更に磨きがかかり,マスターであるジャコを軽く飛び越え,完全に自分のスタイルを築き上げているのですが,あまりにも作り込み過ぎて,昔のようなスリル感はなくなり,よく出来ているけどやや退屈な作品になってしまっています。(でも決して出来が悪いわけではありません。)

それにしても,ザビヌル作曲の《 Night Passage 》では、原曲を遥かに凌ぐ独創的なリフをそれも超高速で繰り広げており,ジャコの遺伝子を色濃く受け継ぎながらも,さらに進化し,前人未到の領域に登りつめよとする強い精神を感じずにはいられません。

時々,ジャコが今でも生きていたらどんなジャズを演奏していたのだろ~,と想像することがあります。もしかすると,こんなジャズもジャコの発展型のひとつとして存在していた可能性があったのかもしれません。
関連記事

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1042.html

2007/06/26 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメントを投稿する 記事: Pippo Matino 『 Essential Team 』

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。