雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Stefano Di Battista 『 Trouble Shootin' 』

   ↑  2007/10/11 (木)  カテゴリー: 未分類

イタリア・ジャズ界が生んだ夭折の天才アルティスト,マッシモ・ウルバニの財産を今に受け継ぐステファノ・ディ・バティスタの待望の最新作『 Trouble Shootin’ 』。本作は彼のソロ作品としては6作目であり,仏Blue Note からの5作目になります。

「なんだかメンバーがかなり豪華なのです!」とはDisk Union の店員さんが書いたポップの賞賛句です。確かにラッセル・マーロン,エリック・ハーランド,バティスト・トロティニョン,そしてファブリツィオ・ボッソと,超豪華布陣ではあるのですが,僕はその「豪華」さよりも,むしろ,「レアな組み合わせ」に驚かされました。おそらくここに招集させられた5人はお互いがそれぞれ初対面だったのではないでしょうか,少なくとも録音ベースでは。バティスタとボッソの競演もありそうでなかったと思いますし(あったらお教えください)。


そして,アメリカ人のラッセル・マローンとエリック・ハーランドを加える事で,今までとは一風変わった作品に仕上がっているのですね。つまり,メンバーが欧州陣と米国陣の競演ならば,演奏曲もバティスタのオリジナルとケニー・バレル,ホレス・シルバー,ボビー・ティモンズらのファンキー・チューンの混成で,泥臭い中にも洗練されたイタリアン・ハード・バップの血脈が流れる,折衷美溢れる作品に仕上がっています。

さらには,バティスト・トロティニョンにハモンドB3を弾かせることで,全体にファンキー色が全面に表出した独特の世界感に溢れた作品となっています。楽器編成がオルガン,ギターの加わった2管フロントで,コテコテ・ファンキー・チューンを演奏されると,60年代末にルー・ドナルドソンがBlue Noteに残した作品群(たとえは,『 Hot Dog 』,『 Say It Loud 』,『 Everything I Play Is Funky 』などなど)を連想してしまいますが,それらよりはもちろんぐっと現代的で洗練されているのですが,今回,彼らが狙っているのは,そのあたりのソウル・ジャズではないのかと勘ぐってしまいそうです。

ただ少々残念なのが,トロティニョンのベースライン(左手)がどうしても本職でないので弱いのですね。録音レベルも低いせいもあるのですが,スイング感,グルーブ感が希薄なのです。通常,ジャズのオルガン奏者は左手でベースラインを弾きながら,左足で足鍵盤(ペダル)をスタカートで踏み,あのグルーブ感を出しているのですが,おそらくトロティニョンはペダルを使用していないのでしょうね。まあ,仕方ないことですが。

余談ですが,ジャズ・ファンの中には,オルガン奏者は足鍵盤でベースを弾いていると勘違いしている方がたまにいますが,それは間違いです。エレクトーン奏者は足でベースラインを弾いちゃいますけどね。

02年の前々作『 Round About Rome 』,04年の前作『 Parker’s Mood 』が個人的には今ひとつの出来具合だったので,今回はかなり期待していたのですが,はたして期待を裏切らないクオリティーの高い作品であったと思います。でも,一番好きなのは『 Volare 』ですけどね。

Stefano Di Battista 『 Trouble Shootin' 』2007年 Blue Note /EMI 5099950291120
Stefano Di Battista (as,ss)
Baptiste Trotignon (B3)
Eric Harland (ds)
Fabrizio Bosso (tp) 2,4,5,8,9,10
Russell Malone (g) 1,5,6,7,11
Nicola Stilo (fl) 3,6
Eric Lignini (p) 11
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2007/10/11 | Comment (10) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


そうね~

バティスタも今一、物足りなかったけど、
トロティニョンも、物足りなかったかな。

トロティニョンって、デビュー当時は
かなり生真面目な剛腕ピアニストかなって
思っていたけど、ロマーノといっしょに
往年のポップスのカヴァー集つくったり、
今回のように、慣れないハモンド弾いたりして、
意外にお茶目な性格なんだな~って、
親近感はわきましたが、このあたりで
ガツンとシリアスなピアノ作品出してもらい
たいです、個人的には。

criss to monaka |  2007/12/02 (日) 02:29 [ 編集 ] No.2867


TB多くつけたので失礼

naryさん、音楽狂さん、クリスさん、すずっくさん、ozaさん、こんにちは、monakaです。
このアルバムフランスからも大推薦で、皆様の話題作絵の収穫に敬意を感じます。
最後にみなさんの記事を読んで感想させていただきました。
一般的、グローバルな推薦盤ということで、少しマニアな皆様にはそれなりに、ということでしょうか。

monaka |  2007/11/30 (金) 23:22 [ 編集 ] No.2868


TBありがとうございます。

ozaさん、こんばんわ。crissです。
TBありがとうございました。

やっぱりBlue Noteからのリリースとなると適度にポップで受けがよく、セールス的にも失敗しない路線の妥協作品になりやすいんでしょうね。それはボッソにも言えるかと思いますが。
やっぱり、ボッソやバティスタらには、マイナー・レーベルで
荒々しくガンガン吹きまくってもらいたいものです。

criss to oza |  2007/11/17 (土) 23:47 [ 編集 ] No.2869


Unknown

>トロティニョンのB3
たしかに、驚嘆するような演奏とは感じなかったです。
が、挑戦する(させる)意欲は買いたいという気もちょっとだけ

と、ちょっとだけ弁護をしつつ、でも全体的には大絶賛にはあと一歩という感は否めず..。

やっぱり次作に期待を残したいと思います。
TBさせていただきます。

oza。 |  2007/11/17 (土) 21:23 [ 編集 ] No.2870


はじめまして。

>行きつけの美容院のオニイさんに「イタリアのジャズはエエのよ、ホンマ」と教えてもらったりと、

そうなんですよ。イタリアのジャズが今、熱い、のですよ。僕のブログもけっこうイタリア物を取り上げていますので、なにか気になるイタリア人がいたら、ブログ内検索かけてみてくださいね。

すこしでも貴殿のお役にたてれば、ブログを運営している甲斐があります。

今後とも宜しく。そしてたまには足跡付けていってくださいね。

では、また。

criss to 読み専人さん |  2007/10/15 (月) 23:52 [ 編集 ] No.2871


初めまして。遅レスすみません

吹きモノ習ってみたい!と奮起して1年経過、無我夢中でテナーサックスと格闘中の三十代です。
師匠おすすめのステファノが取り上げられてる!ということで足跡付けに参りました。

某地方の古楽音楽祭でトリオが突然ジャズを吹きはじめる、という場面に出くわしたり
(リコーダーとチェンバロとバロックチェロ!)
行きつけの美容院のオニイさんに「イタリアのジャズはエエのよ、ホンマ」と教えてもらったりと、
いい感じで周囲がジャズづいてます。

今後も、こちらで紹介されているアーティストを、まず名前を覚えて、楽しく勉強したいと思います!
お邪魔しました!

読み専人 |  2007/10/14 (日) 14:39 [ 編集 ] No.2872


あ、忘れてました。

そうですね、ボッソの新譜で共演していましたね。足元をすくわれた感じです。

でも、このボッソの作品は個人的には甘すぎて好きになれませんでした。バティスタは良かったけどね。

criss to nary |  2007/10/14 (日) 06:50 [ 編集 ] No.2873


そうでしたか

CDを持っていないのでそうなっているとは知りませんでした。
ところでボッソの「Fabrizio Bosso with Strings/You've Changed 」にもソプラノで2曲クレジットされてますよね。
あとで現物を聴いてちゃんと競演しているのかどうか確認してみます。

nary |  2007/10/12 (金) 07:10 [ 編集 ] No.2874


いえいえ,

naryさん,「Daniele Scannapieco / Daniele Scannapieco」では一曲だけバティスタが参加していますが(m-8 deja-vu),その曲にはボッソは抜けているんですよ。だから,クレジットではボッソとバティスタの2人が並んでいますが,競演曲は一曲もないんですよ。

criss to nary |  2007/10/12 (金) 01:19 [ 編集 ] No.2875


こちらからもTBさせていただきました

そういえばバティスタとボッソの共演って少ないですよね。
私の方の記事は直すのがおっくうなのでそのままにしておきますが、とりあえず「Daniele Scannapieco / Daniele Scannapieco」では一緒にやっているようです。

nary |  2007/10/12 (金) 00:17 [ 編集 ] No.2876

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