雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey

   ↑  2008/12/13 (土)  カテゴリー: piano
enrico & chet soft 003


エンリコ・ピエラヌンツィはその長いキャリアのわりには、日本で注目されたのが遅かったため、80年代の作品の中には既に廃盤となり、入手困難な作品も多々あります。その筆頭が幻の仏レーベルIDAに吹き込まれた諸作品です。

IDAには、ソロの 『 Parisian Portrait 』 (1990),マーク・ジョンソンとデュオで羽の生えたウサギ?のジャケが印象的な 『 The Dream Before Us 』 (1990),マーク・ジョンソン,ポール・モチアンとのトリオ 『 Untold Story 』 (1993)、そしてチェット・ベイカーを加えたクインテット作品 『 Soft Journey 』 ( 1980 ) の計4作品が残されていますが、全て廃盤のうえに、IDAそのものが短命だったため流通量も極端に少なく、たまにオークションに出品されても超高額で取引される商品でした。

そんなファン垂涎の作品をペルージャに本部を置くEGEA がここにきて復刻再発してくれているのは既にエンリコ・ファンならずとも周知していると思います。まず2006年7月に 『 Untold Story 』 が、ついで2008年5月に 『 Parisian Portrait 』 が再発されました。そしてこのたび EGEA Histrical Collection の pieranunzi series 第三弾として復刻されたのは、大方の予想に反して、チェット・ベイカーとの共演盤 『 Soft Journey 』 でした。

本作はフロントにチェット・ベイカーとマウリツィオ・ジャンマルコ( ts )、リズム隊にエンリコ、リカルド・デル・フラ、ロベルト・ガトーを配した最高のメンバーで臨んだ力作です。6曲中4曲がエンリコのオリジナルで、その陰影深いエンリコの楽曲が全体の雰囲気を支配しています。10分以上に及ぶエンリコとチェット・ベイカーのデュオ≪ My Funny Valentine ≫ では、翳りと孤独を内包したチェット・ベイカーのボーカルに心酔すること必至です。何故か古色蒼然とした香りが立ち込めてくるのは不思議です。レア盤というだけで中身を伴わない作品も多いなか、本作は非常に充実した内容だと思います。

惜しむらくは、前作同様、アートワークがオリジナルではなかったことです。本作は、もともと1979年に Edizione Pan からLPで発売されました。その時ジャケットがこれ↓。
enrico & chet soft journey original 001
そして、これを1995年に IDA がCDで復刻した際に使用されたジャケットがこれ↓。
enrico chet soft journey CD ori
本来なら復刻されただけで感謝しなければならないのですが、できたらアートワークもオリジナルに忠実に復刻してもらいたかったですね。権利の問題もあるのでしょうが、体裁に異常なくらい拘りを持つ日本と、そんなことに全く拘りのないイタリアとの文化の違いもあるのでしょうね。でも、このCDは6面デジパック仕様なのですが、観音開きの内ジャケに、オリジナルLPのジャケット写真が使用しれているのが、ちょっと嬉しいかも。

と云う訳で、残るはあと一枚。マーク・ジョンソンとのデュオ『 The Dream Before Us 』だけです。楽しみだ~。
enrico pieranunzi the dream
あと、チェット・ベイカーとエンリコ・ピエラヌンツィの共演盤で復刻が望まれる作品は2枚。Philology の『 The Heart of The Ballad 』と、Space Jazz trio 名義の『 Little Girl Blue 』 でしょうか。「CDである以上、いつかは再発される!」という言葉を信じて、気長に待つとしましょう。
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2008/12/13 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Re: Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey

クリスさん、こんばんは。
最近は忙しくてあまりCDを聴く時間がないのですが、ポツポツと購入しております。この盤も買いに行く時間がないので、ネット注文しました。
今日は、Enricoの「JAZZ IN STUDIO」,Alex Riel「GET RIEL」,Bosso/Girotto「SOL」,Primary Colours「PAST PRESENT FUTURE」,Tim Lyddon「SHADOWS OF PEOPLE」が届きました。
週末には、中川ワニさんとジャズのミムラ店主の2008年度のベスト盤の講演に行ってきます。今から幻の珈琲が楽しみです・・・。

# Rochemn「come shine」をYahooオークションで落札し、やっとRochemanが揃いました。

では、また。

Marty |  2009/01/28 (水) 00:56 [ 編集 ] No.103


Re: Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey

>最近は忙しくてあまりCDを聴く時間がないのですが、ポツポツと購入しております。

僕も家に帰ってくると子供と遊ばなきゃならないので、ゆっくり自室にこもることがなかなかできないです。ちょっとブログ記事を書くと、子供が僕を呼びに来るので、その都度中断せざるを得なくなり、まとまった文章がかけません。仕方ありませんが。

エンリコ・イントラは「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」の巻頭ページに載っていた時から欲しかったのに、いざ再発されると急激に興味を失ってしまった作品です。でも、買います。近日中に。

Primary ColoursとTim Lyddonは有名なのですか?
ちょっと検索したけど、ほとんどヒットしなかったのですが。教えてくださいね、感想を。

criss to Marty |  2009/01/28 (水) 23:59 No.106


Re: Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey

クリスさん、こんにちは。

>Primary ColoursとTim Lyddonは有名なのですか?

Primary Coloursは、私の知る限り一枚しか出てないと思います。PianoのGerard D'Angelo名義では何枚か出しているようですが・・・。ちなみにこのCD、1円で購入、送料が647円かかりましたが(笑)。私的には、Afro Blue、Jeannine、Reflectionの3曲だけで買う価値があると思います。詳しくは、山帽子さんのblogで
http://jammin.blog82.fc2.com/blog-date-20070516.html
Tim Lyddonは、現在までに2枚は出していると思いますが、小粒ながら名演奏ができるピアニストですね。詳しくは、以下に
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6421/shelf-83/jazzlibrary-83.htm

ところで、先週の中川ワニさんのジャズ漫談会は、コーヒーを戴きながら、昨年のベスト3の紹介でした。ワニさんのベスト3は、1..Sebastian Paindestre「ECOUTEZ moi」,2.Magnus Hjorth「locomotif」,3.クリスさんのblogでも紹介されたStefano Sabatini「melodies」,番外編として、4.Ronnie Lynn Patterson「FREEDOM FIGHTERS」,5.Tiann Hall & Mexico Jazz Trio「lost in the stars」でした。1と2は私も持っていて今年のベスト10に入ると思う作品ですが、4がとても良いと思ったので、早速購入リストに加えました。

上記は、以下に詳しく・・・
http://tipografia.blog99.fc2.com/

では、また。

Marty |  2009/02/07 (土) 11:31 [ 編集 ] No.127


Re: Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey

そうですか~、山帽子さん、じゃず温故知新のぷーらんさん経由の情報なんですね。参考になります。
ジャズ・ピアノの世界は、掘れば掘るほどいろんなのが出てきますね。フォローしきれませんです。

Ronnie Lynn Pattersonは、ジャズ最中のmonakaさんやジャズカバ日記のジャズカバさんも取り上げてましたね。ジャズカバさんはべた褒めしてました。

僕もしっかり名前を覚えて、今度ゲットします。
どうもありがとうございました。

criss to Marty |  2009/02/09 (月) 16:46 No.135

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