雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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e.s.t. 『 Live in hamburg 』

   ↑  2008/01/09 (水)  カテゴリー: 未分類


ブログもご覧ください。

e.s.t. の通算11作目となる新作『 Live in hamburg』は,彼らとしては12年ぶりとなるライブ盤(2枚組)です。本作は前作『 Tuesday Wonderland 』の24カ国に及ぶ発売記念ワールド・ツアーの中で、最も話題になったハンブルグでの実況録音であるため,収録曲のほとんどが『 Tuesday Wonderland 』からの楽曲となっており,新曲は一曲も含まれていません。ですから本作を実際に聴くまではそれほど期待はしていなかったのですが、これが素晴らしい出来の良さで感激しております。ライブならではの各楽器の浮き立つような生々しい存在感が優れた録音技術によって再現されています。

ちょうど、ウェザーリポートの名曲≪ブラックマーケット≫が、76年の『ブラックマーケット』に収録されたスタジオ・ヴァージョンよりも、79年の傑作『 8:30 』でのライブ・ヴァージョンの方が優れているように、単なる『 Tuesday Wonderland 』の焼き回しいに終わっていないところが素晴らしいです。

収録曲は以下の通りです。

CD1
Tuesday Wonderland (『 Tuesday Wonderland 』より)
The Rube Thing (『 Live in ’95 』
Where We Used To Live (『 Tuesday Wonderland 』より)
800 Streets by Feet (『 Tuesday Wonderland 』より)
Definition of A Dog (『 From Gagarin's Point of View 』より)

CD2
The Goldhearted Miner (『 Tuesday Wonderland 』より)
Dolores in a Shoestand  (『 Tuesday Wonderland 』より)
Sipping on The Solid Ground (『 Tuesday Wonderland 』より)
Goldwrap (『 Tuesday Wonderland 』より)
Behind The Yashmak  (『 Strange Place for Snow 』より)

僕の中では,1999年の『 From Gagarin’s Point of view 』をe.s.t. の頂点として,以後の作品は結成当初の北欧の風土に根ざした独特のリリシズムや即興性から徐々に遠退いていき,古典的ジャズファンはもとより、クラブ系ジャズファンやロックファンにもアピールする,最大公約数的ポップ・ミュージックに変異していったように思われて,興味が薄れていったというのが正直な所です。しかし、さすがはe.s.t. です。今でも『 When Everyone Has Gone 』(1993 Dragon )を制作した時と同じ研ぎ澄まされたリリシズムが息づいており、ライブならではの拡大された即興パートでは、ジャズ職人としての本領が遺憾なく発揮されています。たとえば、≪ Dolores in a Shoestand ≫や≪ Behind The Yashmak ≫のアドリブなど、オリジナルよりも本作の方が遙かに魅力的です。

詰まる所,元々ロック好きでキース・ジャレットに憧れてピアノ・トリオを組んだ3人は,ひょんなことから試した「アコースティック楽器の電気化」という遊戯が,思いのほか観衆に受けたため,まるでその「アコースティック楽器の電気化」が自分達のアイデンティティーであるかのように勘違いし,あるいは,これぞ自分達の求める真の音楽であるかのように妄信し,大きな音楽産業の罠に嵌まってしまったわけです。しかし、そこらのクラブ・ジャズ系、フューチャー・ジャズ系の似非ジャズマンと違い、やはり、もともとは素晴らしい技量を持った優れたジャズ・ミュージシャンですので、ライブとなると無尽蔵のクリエイティビティーに溢れる即興を披露してくれるんですね。

荒涼とした大地とフィヨルドの香り。
深い藍色の水を湛える北極海から吹きよせる肌を突き刺す風。
そんな極寒の地,ストックホルムの静謐な空気感が伝わってくる傑作ではないでしょうか。

<当ブログ内のe.s.t.関連記事>

『 When Everyone Has Gone 』2006年12月13日掲載
『 Live ‘95 』2006年12月13日掲載
『 Plays Monk 』2006年12月13日掲載
『 Winter In Venice 』2006年12月19日掲載
『 From Gagarin’s Point of view 』2006年12月19日掲載
『 Good morning Susie Soho 』2006年12月21日掲載
『 Strange Place For Snow 』2006年12月22日掲載
『 Seven Days of Falling 』2006年12月22日掲載
『 viaticum 』2006年12月27日掲載
『 Tuesday Wonderland 』2006年12月13日掲載
関連記事

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2008/01/09 | Comment (3) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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Comment


Re:信じられん!

同感です。
私自身e.s.t.のコアなファンではありませんが、「When Everyone Has Gone」は愛聴盤のひとつです。クリスさんのお勧めで「Winter in Vienice」を買い、他にも何か買おうかと森さんのblogを見た時、驚きのあまり声が出ませんでした。未だ44歳。これからもっともっと素晴らしい作品を生み出すアーティストだったはずなのに・・・。
「When Svensson Has Gone」
合掌。

Unknown |  2008/06/16 (月) 23:11 [ 編集 ] No.2975


信じられん!


いつも最新情報をいち早く届けてくれるMartyさんなので、今回もe.s.t.の新譜情報かな? って思いながらコメント開いたので、心臓が飛び出すほどびっくりしました。

だれしも明日の保障はないけれど、よりによってあんなに才能のあるアーティストの身に事故が起きるなんて、あまりにも悲劇です。

残された家族や、メンバーのことを思うとやり切れません。

いつでも観に行けるからと、いままで来日公演をスルーしていたので、個人的にも悔いが残ります。せめて一度だけでも観ておけばよかった。

criss to Marty |  2008/06/16 (月) 22:45 [ 編集 ] No.2976


エースビョン・スヴェンソン事故死

クリスさん、こんばんは。
ESTのエースビョン・スヴェンソンが事故で亡くなったそうです。
http://morimusic.exblog.jp/" target=_blank>http://morimusic.exblog.jp/
まだ44歳で、これからというところなのに。
御冥福をお祈りします。

Marty |  2008/06/16 (月) 20:53 [ 編集 ] No.2977

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