雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Ryan Kisor 『 Cool and Hot 』

   ↑  2008/05/04 (日)  カテゴリー: 未分類

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 90年代初頭にジャズ・シーンに颯爽と登場し、絶大な人気を博したトランペッターといえば、Roy Hargrove ロイ・ハーグローブ( 1969年生まれ )、Nicholas Payton ニコラス・ペイトン( 1973年生まれ )、Ryan Kisor ライアン・カイザー ( 1973年生まれ )の三人が思い浮かぶ。あれから約20年、それそれが独自のスタイルを確立し、常に第一線で活躍してきた。そして、名実ともにトップ・アーティストに成長した現在、彼らは円熟期を迎えようとしている。そんな3人が偶然にもほぼ同時期に新作を発表した。しかも3人とも新レーベル移籍第一弾、というおまけ付で。

  まず、ロイ・ハーグローブは古巣 Verve Records から Emarcy Records ( 同じuniversal music group )に移籍し4月29日に『 Earfood 』をリリース。また、所属していた Warner Brothers が04年にジャズ部門を閉鎖して以来、路頭に迷うのではないかと心配されていたニコラス・ペイトンは、やっとNonesuch に拾われる形で、5年ぶりとなる新作『 Into The Blue 』を4月22日にリリースした。そして、ライアン・カイザーも Video Arts Records から平行移動的にBirds Records に移籍し、新作『 Cool and Hot 』を4月23日に発売した。

  そんな中から今日はライアン・カイザーの新作を聴いている。結論から言うと、近年の作品群と同等の平均的できばえ、と思う。「近年」というのは Video Arts に作品を残した時期ということ。個人的にはライアンの旬はColumbia から Criss Cross に吹き込んだ時期であったという思いが強い。そのころの作品に比べるとどうしても日本人主導で製作された企画っぽい作品は、力強さや瞬発力に欠ける。

  でも、まあ、それなりに聴きごたえはある。要は、聴く前からライアンに期待しすぎるために起きる失望がある分、評価が下がってしまうだけなのだ。ライアンは90年のモンク・コンペティションで優勝した経歴をもつ、いわば《 選ばれし者 》であったはず。当然、期待して聴くわけだが、近年の作品はそれに答えるだけのレベルに達していない、ように思える。ピーター・バーンスタイン~サム・ヤエルの変則トリオをバックに吹き込まれた作品群や、隠れた名手ピーター・ザックを擁した作品群など、どれも魅力的な音であったが、何処かよそよそしい響きが秘められていた。

  ライアンは巧い。めちゃくちゃ巧い。ロイのような器用さもないし、ニコラスのようなドライブ感もない。しかし、ライアンには端正で繊細な音と清清しく歌う美フレーズがあり、彼独特の音世界を持っている。

   彼はリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ( LCJO )をはじめ、いくつもの米国トップ・ビッグバンドで長年活躍してきた。ソロもアンサンブルも巧いからビッグバンドからの需要は非常に多かった。しかしそのビッグバンドでの長年の活動が彼をこじんまりしたミュージシャンに仕上げてしまったのかもしれない。

   全7曲中オリジナルは1曲のみ。ジェリー・マリガンの《 Line for Lyons 》 やジョージ・シアリングの《 Conception 》などがいかにもウエスト・コースト風の “ Cool ” な雰囲気を醸し出している。そのため、全体にエネルギー度数は低めで、決して “ Hot ” な感触はない。アルト・サックスを操る Sherman Irby シャーマン・アービーを意識して聴くのは初めてだが、なかなかイイ感じでライアンと絡んでいる。シャーマンもLCJO のメンバーだ。流石、LCJO のメンバーにはずれなしだ。LCJOの好き嫌いは別として。

Ryan Kisor  『 Cool and Hot 』 2008 Birds Records
Ryan Kisor  ( tp )
Sherman Irby  ( as )
Peter Zak  ( p )
John Webber  ( b )
Willie Jones III  ( ds )




『 Minor Munity 』  1992 Columbia
もっとも先鋭的て刺激的な作品が皮肉にもデビュー作なのね。
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Comment


ありがとうございます。

最近、「お! かっこいいドラマーだな~」と思ってクレジットを見ると、ジョーンズIIIであることがたびたびあります。naryさんの影響もあり、彼に注目しています。

ジャーマン・アービーもロイ・ハーグローヴの作品にも登場していたのですね、今まで知りませんでした。
ウォッチしていきたいですね。

criss to nary |  2008/05/10 (土) 23:12 [ 編集 ] No.3148


こちらからもTBさせていただきました

本作はせっかくウィリー・ジョーンズ?が復帰したというのに、クール&ホットというタイトルのわりにはホットな部分が少なくて、その辺にはかなり不満を感じています。
次回作はぜひとも「企画性」はナシでやって欲しいものです。

シャーマン・アービーを意識して聴いたのは私も本作が初めてですが、なかなか良いアルト奏者ですね。
今後も注目してみようと思います。

nary |  2008/05/07 (水) 22:42 [ 編集 ] No.3149

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