雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Jon Gordon 『 Within Worlds 』 (1)

   ↑  2008/06/10 (火)  カテゴリー: 未分類

Jon Gordon ジョン・ゴードンの最新作。06年の『 The Things You Are 』同様、Artistshare からのリリースです。ジョン・ゴードンは日本ではあまり馴染みがないテナーリストですが、96年の「セロニアス・モンク・ジャズ・サクソフォン・コンテスト」で優勝の実績をもつエリートです。この事実は意外に知られていないかもしれません。90年に優勝したライアン・カイザーのColumbia との契約や、91年に優勝したジョシュア・レッドマンの Warner Bros. との契約などの例を持ち出すまでもなく、「モンク・コンペティション」での受賞は、すなわちメジャー・レーベルとの契約を意味します。しかし、ジョン・ゴードンにはメジャーからのラブ・コールはありませんでした。結局、Criss Cross と契約を果たしたジョンは、同レーベルから『 Ask Me Now 』( 95年 ) ,『 Witness 』 ( 96年 ) ,『 Along The Way 』( 97年 ) の3作品を制作し、続いてDouble Time Records に移籍し『 Things We Need 』( 99年 ) と『 Possibilities 』( 00年 ) を発表しましたが、それ以降アルバム制作は行っていませんでした。Double Time Records は近年、(たぶん)新規の原盤制作は行っておらず、実質ジョンはフリーターのような状況だったのでしょう。現代の音楽産業は、構造的に一枚の作品を世に送り出すためには、制作費、営業費、宣伝費など巨額な投資を必要とします。ミュージシャンはその投資に見合うだけの収益を上げなければなりません。そんな利益優先の業界で生き残れるミュージシャンはほんの一握りだけです。ジョンはそんな業界に嫌気がさしたのかもしれません。そこで彼が選んだのが ArtistShare という作品制作の場でした。この ArtistShare というレコード会社は、05年にマリア・シュナイダーの『 Concert in The Garden 』が47回グラミー賞の「ベスト・ビッグバンド・ジャズ・アルバム」部門で受賞したことで一躍脚光を浴びた会社です。この作品は完全にネット通販という流通網だけを利用してヒットした作品で、そのビジネス・モデルは今、アメリカで話題になっています。単にネット通販なら今では数多く存在しますが、ArtistShareが他社と違う点は、CDという商品を販売するのではなく、アーティストの作品制作にリスナー自らが参加し、その制作過程を体験することに主眼が置かれていることです。最終的に手にするのはCDというパッケージ、あるいはダウンロードで得られるMP3ファイルですが、その作品が作り上げられる過程を楽しむことができるというインタラクティヴ性がリスナーに受けているのです。詳しくは別な機会にお話しすることにして、簡単に説明しますと、まず、ミュージシャンが ArtistShare のweb site 上に、「今度こんな作品を作りたいのだが」というプロジェクトを提起します。そのプロジェクトに賛同したリスナーは援助金、あるいは協賛金のような形でお金を支払います。いわば投資をするわけです。その投資金の程度により、いろいろなコースが用意されているのです。もっとも安いコースは約12ドル前後で、MP3ファイルがダウンロードできます。その次に安いコースは17~19ドル程度で、最終的にはCDが郵送されてきます。何百ドル、何千ドルのコースでは、実際に録音スタジオに立ち会えたり、個人レッスンを受けられたり、CDのブックレットに協賛者として名前が載ったりと、VIP待遇の特典が用意されています。すべてのコースにおいて、ミュージシャンが作品制作過程を記した日記やリード・シート(曲の構成や進行を簡単に記したスケッチ)を閲覧したり、ストリーミング・コンテンツを視聴したりする権利が含まれています。このストリーミング・コンテンツが非常に面白いのです。過去の未発表曲やアウトテイク、それにラフなセッションの模様など、そのコンテンツの豊富さに圧倒されます。閑話休題。制作前に資金が調達できるこのシステムは、ジョンのようにメジャーからオファーがないアーティストにとっては、まさに福音だったのでしょう。06年にArtistShare から『 Things You Are 』を発表。そして今回、「 2006-2007 Project 」の作品『 Within Worlds 』をリリースしました。そんな中、数日前には僕のもとに「 2008-2009 Project 」の案内メールが届きました。ArtistShare での活動が軌道に乗り、順調に業績を上げている証拠でしょう。

Jon Gordon(as,ss)Ben Monder(g on 1,2,3,4,7,8,9)Kevin Hays(p on 3,4,8)Gary Versace(org on 5)Joe Martin(b on 3,4,6,8)Billy Drummond(ds on 1,2,7)Bill Stewart(ds on 3,4,8)Mark Ferber(ds on 5)Bill Campbell(ds on 6)#1,2,7,9 : 2005710日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音 #3,4,8 : 2002521NYブルックリン録音 #5 : 2007101日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音 #6 : 200526日ペンシルヴァニア州Saylorsburg録音

明日につづく。   今日の歩数 : 8302歩 体重 : 69.6kg   昨日の歩数 : 7242歩 体重 : 69.5kg 一昨日の歩数 : 4468歩 体重 : 69.5kg
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Comment


ArtistShare

>ついこのあいだArtistshare初めて利用しました。
(K.RosenwinkelのRemedy)

僕もIngrid Jensen の「at sea 」をネットで買いました。すぐにダウンロードできるので、とりあえず音源は聴けるから便利ですよね。メールもすぐきたし、流石だなと思いました。

16.95ドル+送料(確か7ドルぐらい)ですから、DiskUnion で3200円だして買うのとほぼ同値段だったように思いました。

ストリーミング・コンテンツの豊富さを考えると、むしろリーズナブルですよね。

criss to DONAX |  2008/06/11 (水) 00:02 [ 編集 ] No.3229


Unknown

>>crissさん

ついこのあいだArtistshare初めて利用しました。
(K.RosenwinkelのRemedy)

CD本体が届くのも早かったし、その前にMP3も
ダウンロードできるのは良いですね。
システムしっかりしている印象です。

Jon Gordonはアルトの演奏をよく目にしますね。
テナー転向? 私もそうですけど多いですね。
テナーに行く人は。

DONAX |  2008/06/10 (火) 23:11 [ 編集 ] No.3230

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