雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Jon Gordon 『 Within Worlds 』 (3)

   ↑  2008/06/14 (土)  カテゴリー: 未分類

まず,ジョン・ゴードンの新作 『 Within Worlds 』 についてお話する前に,彼の経歴を簡単に書き記しておきます。とは言ったものの,彼の Official Web Site や MySpace もなく,情報は皆無。唯一ArtistShare にアップされている彼の日記 ( Journal ) だけが情報源です。

ジョンはニューヨークの音楽一家に生まれ,10歳でサックスを始めました。生年月日は不明です。ただ,80年代半ばに高校生活を送っていたことや,96年の「 モンク・コンペティション 」で優勝したときには,同コンペティションの出場規定により,30歳以下であったことなどから,おそらく現在40歳前後であろうと思われます。

84年から88年のマンハッタン音楽院在籍時に,スウィート・ベイジルでライオネル・ハンプトン楽団のテナー奏者として有名なエディ・チャンプリーを聴いて心酔し,彼のバンドで活動を開始しています。ジョンは,いかなる音楽学校での授業よりも,エディ・チャンプリーのバンドでの実践が勉強になったと語っています。また,ロイ・エルドリッジ,レッド・ロドニー,エディー・ロック,メル・ルイス,マイク・ルドン,バーニー・ケッセルらとギグを重ねて修練を積む一方で,2年間にわたりフィル・ウッズにも師事しています。90年代に入ると,マリア・シュナイダーのビッグ・バンドに参加し辣腕を発揮し,そしてついに96年の『 セロニアス・モンク・サクソフォン・コンテスト 』 で優勝を手に入れます( ちなみに準優勝はジミー・グリーン )。

その受賞後はCriss Cross と契約し,ケビン・ヘイズ,マーク・ターナー,ビル・チャーラップらと交友を深めながら前述した3作品を制作します。もともと彼はエディ・ロックジョー・デイヴィスやフィル・ウッズを手本とした正統派バッパーでした。90年代前半にChiaroscuro に録音した 『 Jon Gordon Quartet 』 や 『 Spark 』 は,今では全く聴く事の出来ない流暢なバップ・フレーズが横溢するすばらし作品した。しかし,このCriss Cross 作品の頃より,ブルックリン系の尖った浮遊系ジャズを得意とするようになり,年々その強度を強めて現在にい至っています。

さて,今回の新作ですが,まず眼を惹くのはその多彩な編成です。すなわち,ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビリー・ドラモンド ( ds ) のベース・レス・トリオで4曲。ジョン+ベン・モンダー ( g ) +ジョー・マーティン ( b ) +ケビン・ヘイズ ( p ) +ビル・スチュワート ( ds ) のクインテットで3曲。ジョン+ゲイリー・ベルサーチ ( org ) +マーク・ファーバー ( ds ) のオルガン・トリオで1曲。そしてジョン+ベン・モンダー ( g ) +ビル・キャンベル ( ds ) のサックス・トリオで1曲演奏しています。

M-1,M-2 がジョン+ベン・モンダー+ビリー・ドラモンドのベース・レス・トリオであり,これがなんともスカスカの頼りない楽曲であるため,始めは印象が良くなかったのですが,その後の楽曲はなかなかよく出来ていて楽しめます。彼のスタイルはちょうどマーク・ターナーに似ていて,アウト・スケールのくねくね,うねうねの浮遊系パッセージを得意とします。ただし,こういうニューヨーク・アンダーグラウンド臭漂う音列は好き嫌いの分かれるところででしょう。個人的にはビル・マクヘンリーよりは聴きやすく,マーク・ターナーよりは聴きにくい感じがします。まあ,いずれにしても万人に薦められる吹き手ではありません。
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2008/06/14 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


ビルスチュ

>特にビルスチュ入りのトラックが最高でした。

以前からnaryさんが、ビルスチュを褒めていたのですが、今ひとつ他者との違いが理解できませんでした。でも、こうして、4人のドラマーを比較できると、かなりその違いが確認でき、その点でも面白い作品だったと思います。

ベースレスはやっぱり生理的にだめです、僕は。あのスカスカの不安定な音の響きは、脳にもよくなさそうだし。

criss to nary |  2008/06/16 (月) 22:26 [ 編集 ] No.3231


こちらからもTBさせていただきました

3回に分けてのジョン・ゴードン及びArtistShareに関する連載記事、どうもお疲れ様でした。
おかげで彼の経歴等とても勉強になりました。
またお金が余っていればぜひともArtistShareでプロデュースをして見たいものですね(笑)

私もベース・レス・トリオの1~2曲目はイマイチだったのですが、それ以外の曲はなかなか良かったです。
特にビルスチュ入りのトラックが最高でした。

nary |  2008/06/16 (月) 18:09 [ 編集 ] No.3232

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