雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Jazz Orch. of The Concertgebouw / Riffs'n Rhythms

   ↑  2008/06/28 (土)  カテゴリー: 未分類

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Jazz Orchestra of The Concertgebouw 『 Riffs'n Rhythms 』

10月には待望の初来日公演を控えているオランダのビッグバンド“ Jazz Orchestra of The Concertgebouw(以下JOC ) ” 。 来日にあわせて彼らの通算4作目となる新作  『 Riffs’n Rhytjms 』 が発売になった。

オランダにはもう一つ有名なThe Metropole Orchestra というビッグバンドであるが、The Metropole Orchestra が民俗音楽からロック・メタルまで、ジャズの枠に捉われない自由な活動を行っているのに対してJOC は、あくまでジャズに限定した活動を続けてきたビッグバンドだ。ギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーが所属していることでも有名で、彼のファンの間では以前から知られた存在であった。

JOC は編曲・指揮を担当するヘンク・ムトーヘルトやベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストらによって96年に“ The New Concert Big Band ”という名でスタートした。そして地道な活動が実を結び、99年には、クラシック界の殿堂“ Concertgebouw ”の名を冠したJOC という名前に昇格改称している。現在では年間50公演以上、年間観客動員数は35000人を超えており、今後も活動範囲を広げていく予定だ。なお、やはりビッグバンドの運営は他国同様、厳しい状況下におかれており、現在JOCは、オランダ教育・文化・科学省から構造基金を受ける一方、Deloitte および AKD Prinsen Van Wijmen という企業からの支援を受けて運営されている。

このバンドは、トランペットが5人配されているため、通常のビッグバンドよりも1人多い18人編成であるのが特徴的だ。それにより、高域部のエッジが鋭くなり、トランペット・ソリでの抜群の爽快感を生みだしている。メンバーは全員オランダを代表する新進気鋭のエリート・ミュージシャンとのことだが、ホーン・セクションには日本ではほとんど馴染みのないミュージシャンが名を連ねている。それに対してリズム・セクションは強力だ。もしかすると世界最強のリズム隊を有するビッグバンドかもしれない。まずはギターのジェシ・ヴァン・ルーラー。おそらく世界で軽く5本の指にはいる超絶技巧派だろう。日本にもファンは多い。本来ならビッグバンドのギターはそれほど優秀でなくても務まるところなのに、そこにジェシを起用するあたりがこのバンドの特徴だ。そして、ジェジとの活動を通して徐々にその評価を高めているのが、ドラマーのマタイン・ヴィンクとベーシストのフランツ・ヴァン・ヘーストだ。マタインはBrussels Jazz Orchestra や The Metropole Orchestra でも活躍する超売れっ子ドラマー。ピアニストのピーター・ビーツもCriss Cross に多くの吹き込みをもつ日本でも人気のミュージシャンだ。05年には『 Live at The Concertgebouw Vol.1 & 2 』という素晴らしいトリオ作品を発表している。

本作は全9曲。うち7曲が指揮者のヘンク・ムトヘールトのオリジナル曲。のこり2曲がメンバーのオリジナル曲となっている。トラディッショナルなスタイルのものから、かなりコンテンポラリーなものまで多彩な楽曲が並んでいる。印象としては、隣国ベルギーのBrussels Jazz Orchestra ( 前項あり 1, 2, 3 )のスタイルに近い感触だ。リズムを目まぐるしく変化させながら、切れ味鋭いソリを怒涛のごとく決めてくる。アクセントの入れ方も斬新。針の穴を通すような緻密なスコアを正確無比の超人的読譜力と演奏スキルで軽々とこなしていく。僕らが知らないうちにオランダの若手はここまで進化したのかと、今さらながら驚かされる。

ソリストとしては、アルトのアラード・ブワルダ、ヨルク・カーイ、トランペットのヤン・ヴァン・ダウケレン、ルード・ブルルスなど、いずれもケチのつけようがない演奏技量の持ち主であり、このような個が全体をつないで生み出されるダイナミックなサウンドは圧巻である。ジェシのソロ・パートも十分用意されていて、彼のファンも納得の仕上がりをみせている。

今回、初めてJOCを聴いたが、小難しいところがまったくなく、爽快感、疾走感に満ち溢れた予想外の出来のよさであった。これはビッグバンド・ファンらな興奮必至の作品だろう。ところで、8月20日にはジェシ・ヴァン・ルーラー&JOC名義で55 Records から新作も発売予定のようである。ほんと、55 Records はツボをおさえた良い作品を出してくるね。

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2008/06/28 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


おそくなりましたが、

こちらからもTBさせていただきます。
こうなると、8月のジェシの新譜がすごく楽しみです。

ダニロー・ペレス&クラウス・オガーマンは予想外にツボにはまり、毎日、電車の中で聴いています。とっても落ち着くサウンドです。
ただ、naryさんには退屈かもしれませんが。

今日はやっとこれから自由な時間が持てそうなので、久しぶりに更新でもしようかと思ってます。カサンドラの新譜あたり、書こうかな。

では、よい週末を

criss to nary |  2008/07/04 (金) 15:37 [ 編集 ] No.3296


TBさせていただきました

連日のTBですが、もしダニーロ・ペレスも入荷していれば3連荘となるところでしたよ(笑)
でも抱き合わせ品の兼ね合いがあって、入荷はまだまだ先になりそうです。

私もそうだったのですが、本作はリズム・セクション買いする人が多いでしょうね。
サウンドとしてはヨーロッパのビッグバンドというよりは、むしろアメリカの白人ビッグバンドに近い感触でした。
リズムセクションはもちろんですが、ホーン陣のレベルも高くて、とても良いビッグバンドですね。
来日時にはけっこう話題になりそうな感じです。

それはそうとジェシ・ヴァン名義のやつも出るんですか?
さっそくチェックしておきます。

nary |  2008/07/03 (木) 00:15 [ 編集 ] No.3297


テンプレート

いや~、実は全然変える予定なかったのですが、「最近、新しいテンプレートってどんなのがあるんだろう」と思い、いじっていたら、そのまま変更されちゃって、あせったけど後の祭りで、カスタマイズした自身のデザインを保存していなかったものだから、仕方なく、また作り直しました。バナーの写真はそのまま使用して、細部を変更したりして、結局、一晩かかってしまいました。風邪をひいいているのに、馬鹿みたいです。


これ、いじりだすと、きりがないですよね。

それにしても、gooのテンプレートって、子供っぽく、チープな感じのものばかりです。

今さら他社に乗り換えるのも、面倒なので我慢して使ってますけどね。

criss to 中年音楽狂さん |  2008/06/29 (日) 14:34 [ 編集 ] No.3298


試行錯誤

crissさん,こんばんは。テンプレートを変えられたようですね。本日何度かお邪魔しましたが,その変転ぶりに,先日私がテンプレートを変更したときのことを思い出してしまいました。私もいろいろ試行錯誤していますが,いろいろいじりたくなってしまうのが人間の性ってやつでしょうか。

つまらないコメントでごめんなさい。

中年音楽狂 |  2008/06/28 (土) 23:54 [ 編集 ] No.3299

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