雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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High Five Quintet / Five For Fun

   ↑  2008/08/11 (月)  カテゴリー: 未分類

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昨日、パシフィコ横浜での専門医試験を終えたあと、せっかくなので帰りに関内のDisk Unionを覗いてきました。

関内のDUは一見すごく広く感じるのですが、すべてのジャンルがワンフロアにいっしょくたんに収められているため、実際にはジャズの売り場などそれほど広くはありません。そのあたりはちょうど池袋店と似ています。ただし、ドンキホーテを連想させるその煩雑で無秩序なディスプレイは、池袋店と決定的に違っています。

入荷した中古盤の多くは地面に直置きされた段ボールにぎっしり詰められ、新譜CDもフリーマーケットの露天のように陳列され、さらに、出窓のほんのわずかのスペースまでも商品を並べるという徹底したスペース活用にただただ驚いてしまうばかりです。ただ、あまりに通路が狭く、終始前傾姿勢での漁盤を強いられるため、ぼくのように腰痛持ちには耐えがたいものがあります。昨日も結局、Orchestre National De Jazz のCD を1枚だけ購入しただけで、そそくさと退散してきてしまいました。

それにしてもあのジャズCDの量の多さって、今に始まったことではないにしろ、いつも溜息がでてしまいます。あれは明らかに供給過剰ではないでしょうか。頼んでもいないのに、次々と新譜は出るし、誰が買うのか分からない超マイナーな旧作の復刻盤もでるし、米国のジャズを追っかけるだけでも体力がいるのに、最近は欧州モノもこれでもかというくらい入ってくるし、国内に目を向けてみても、和ジャズとかいう、ハッキリ言って犬も食わないような駄盤を再発してくるし、更には紙ジャケだ、果てはSHM-CDだと、膨大な量のCDを前に、眩暈を感じることもしばしば。

いったい自分は何を聴きたいのかすら分からなくなり、店内で完全に頭の中が真っ白になってしまうのです。自分の聴きたい音楽を自らの手で探し出し、積極的に選択し購入する、というごくあたりまえのことが、最近ではできなくなりつつあり、向こう側から押し寄せる膨大な情報の波にのまれ、つい望んでいないCDまでも買わされていることも多いのです。

そんな惰性的漁盤生活をただただ送っていましたが、やっと“待ちに待った”作品が登場しました。これは久しぶりに心底欲しいと思った作品です。2002年にファブリツィオ・ボッソを中心とするイタリアの精鋭たちが結成した High Five Quintet の4年ぶりの新作が遂にリリースされたのです。いや~、ホント、待たされました。前作『 Jazz Desire 』で一気にブレイクした彼らですが、以来、メンバー各人の活動が忙しくなり、バンドとしての活動が困難であったのでしょう。

さて、この待望の新作ですが、古巣V.V.J.を離れ、初のBlue Note からのリリースとなります。Blue Note からの発売と聞くと、万人受けする良質のジャズであることは保障されても、なんとなく荒々しさを奪われ、去勢されてしまったサウンドに変わっちゃうのではないかと心配してしまうのですが、まあ、なんとかHigh Five Quintet らしさは保持できたようです。

メンバーはファブリツィオ・ボッソ ( tp ) 、ダニエレ・スカナピエコ ( ts ) をはじめ、ベンバーは不動の5人です。楽曲は、メンバーのオリジナルが7曲のほかに、シダー・ウォルトンのマイナー・ラテン・ナンバー ≪ Ojos De Rojo ≫ やマッコイ・タイナーの≪ Inception ≫ などを取り上げています。個人的にはスカナピエコのオリジナルが1曲だけなのが少々寂しく思いますが、今回は5人のメンバーが平等にそれぞれ1曲から2曲づつ持ち寄って作った作品のようです。

リー・モーガン風のジャズ・ロックなタイトル曲M-1≪ Five For Fun ≫。作曲者不明の美メロ・バラード M-6 ≪ Estudio Misterioso ≫。マッコイ作曲の高速ハード・バップM-7 ≪ Inception ≫。それからシダー・ウォルトンのM-2 ≪ Ojos De Rojo ≫ など、これらの曲は、07年暮れにマリオ・ビオンディのバックバンドで彼らが来日 (前項あり) した際にも演奏されていました。本作の録音は08年の1月ですから、マリオ・ビオンディのツアーで散々演奏した曲を、その直後に録音しただけあって、どれもソロがよくこなれていて素晴らしです。特に、ボッソのソロなど、ライブで聴いたソロより、断然CDでのソロのほうが歌っています。

この機会に旧作2作品も聴き直してみました。あくまで個人的な感想ですが、旧作と比べて今回の新作は、それぞれのメンバーのオリジナル曲が弱い印象を受けました。皮肉にも一番盛り上がったのはマッコイの≪ Inception ≫であり、一番心に沁みたのが作曲者不明のバラード≪ Estudio Misterioso ≫でした。ボッソは今まで以上に饒舌によく歌っています。キュートな色気も相変わらずで、要所要所で信じがたい馬鹿テク・フレーズを披露し、技術的にはまだまだ進化の過程にあるのでは、と思ったりしまいた。ほんと、この人は凄いです。

最後にジャケットについて触れておきます。3人の子供が川に飛び込む一瞬をとらえた綺麗な写真が使われていますが、全くジャズとは無関係なジャケット・デザインですよね。High Five のCDでなかったらあまり所有したいと思わないデザインです。この写真はなんだろうと思い、リーフレットのクレジットを見ましたら“ Cover Photo : Corbis ”とありました。な~んだ、コービス社から仕入れた写真をそのまま貼りつけただけなんですね。リード・マイルスやフランシス・ウルフがこんなBlue Note のジャケットを見たら、ガッカリするでしょうね。
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Comment


いえいえ、

遠慮せずにどんどんコメントいれてください。

なかなか仕事が忙しくて、すぐに
返事ができないことも多いのですけどね。

本州もあちこちで大雪が降っているみたいです。
北海道はなおさらでしょうね。

北海道には何度も行ってますが、いつも
ゴルフ+ススキノ飲食だけなので、
あまり観光らしい観光はしたことがありません。

なにしろ、雪が大の苦手で、そのため、
大学は新潟だったのに、卒業後、東京に
出てきてしまったくらいですから。

そんなわけで、これからもどうぞよろしく。

あ、それから、勝手ながら、ブックマーク
つけさせてもらいました。

criss to Bosso |  2008/11/24 (月) 21:45 [ 編集 ] No.3416


僭越ながら・・・

トラバしてから気がついたのですが、凄い方々のコメントの数々で・・・腰が・・・苦笑
生Bossoの記事ですがよろしくお願いします。

Bosso |  2008/11/24 (月) 17:45 [ 編集 ] No.3417


おそくなってすみません

反応が遅くなってすみません。
父のことでいろいろあって。

現代の進行形のジャズと言っても、米国と欧州では全然違うし、
欧州の中でも国々によって、少しづつ指向が違うので、
その違いを楽しむのが面白いですよね。

イタリアは温故知新的なハード・バップが主流のようですが、
ジャズの未来を見据えた演奏というよりは、
今が楽しければいいじゃん的な、楽天的スタイルが、
とくに若い世代にうけているんでしょうね。

criss to oza |  2008/10/15 (水) 13:09 [ 編集 ] No.3418


もろハードバップ

自blogのコメントで
>alex riel(Live at STARS)が枯淡の味わいの古いスタイルで、
>これは萌芽の味わい的古いスタイル
なんて書いてみたのですが(笑)
古いけど若いという感じなんでしょうかね。
"新しくて老いている"演奏というのはあまり無いと思うので、"若さ"に魅せられるんですかね

TBさせていただきます。

oza。 |  2008/10/10 (金) 06:51 [ 編集 ] No.3419


Unknown

>7曲目のようなアップテンポでガンガンくる曲がもう1曲ぐらいあってもよかったような気がします。

そうですね、同感です。いまひとつ勢いがあってもよかったかなって、思っちゃいますが、
そのあたりが現在のBlue Noteらしさなのかも
しれませんね。耳障りはいいけど、荒々しさが感じられないのですよね。

それから、音楽的にいったら、もちろんジェレミー・ペルトらのジャズの方が新しいですよね。というか、イタリアのジャズが最近人気あるけど、スタイル的には古いハード・バップですから。やはり最先端のジャズはニューヨークから発せられているのは確かです。どちらも美味しいですけどね。

criss to nary |  2008/08/27 (水) 16:11 [ 編集 ] No.3420


こちらからもTBさせていただきました

本作は期待通りの作品だったのですが、7曲目のようなアップテンポでガンガンくる曲がもう1曲ぐらいあってもよかったような気がします。
それと1曲目に軽快な8ビートを持ってきたのが、わたし的にはイマイチでした。
でもさすがにいいバンドですね。

nary |  2008/08/23 (土) 14:21 [ 編集 ] No.3421


Unknown

>お?crissさん英語を始めるんですね。

とは言っても、平日に学校に通うほど暇はないしね~。休日は家族サービスでいっぱいいっぱいだし。なかなか無理ですよね。

とりあえず、イングリッシュ・ジャーナルを買ってきて寝る前に付属のCD聴いてヒアリングの練習をしています。

criss to rhodia |  2008/08/22 (金) 22:10 [ 編集 ] No.3422


おっ

お?crissさん英語を始めるんですね。素晴らしい。私は週1で90分の授業に出ていて、授業終了時にはいつもぐったりです(笑)
平日夜に勉強時間を割くのが大変です。i-podの中はイタリア語会話とイタリアジャズでぐちゃぐちゃです。ご存知の通り、マイスペを駆使していますけど、英語とイタリア語でメールをもらったり書いたりするのが一番勉強になっています。ハイ
がんばってください。^^

rhodia |  2008/08/18 (月) 11:00 [ 編集 ] No.3423


お盆というのに、

新幹線でのご出張、ごくろうさまです。
僕もお盆休みもなく働いています。

それにしても蒸し暑い日が続きますね。

>できれば野外でビールを飲みながら聞きたいものです。

気温が上がれば上がるほど、消費量が増えるのがですよね。
僕もずっとダイエットしてるのですが、この季節だけはビールでやや太り気味です。

さて、High Five の新譜ですが、中年音楽狂さんのレビューを読む限り、4つ星のわりには、ドラマーに不満なようですね。
全く、同感です。
このドラマー以前から気になっていたのですが、ちょっと重心高いんですよね。よくできている作品ではありますが、ドラマーが変われば満点です、個人的には。チェカ爺あたりなら文句ないけど、あまりに世代格差がありすぎて、現実味ありませんが(笑)。

ラルフ・ピーターソンは僕も大好きで、意味もなく手数が多くて、フロントを煽るというか、脅すというか、なんだか野獣的な凶暴性がたまらなくスリリングですよね。

久し振りにこれから聴いちゃおうかな。

criss to 中年音楽狂さん |  2008/08/15 (金) 20:58 [ 編集 ] No.3424


暑いときには熱いジャズですね

crissさん,こんにちは。毎日暑いですねぇ。

こういう暑いときにはこうした爽快感のある音楽を,できれば野外でビールを飲みながら聞きたいものです。

イタリア人は野外ではワインでも飲みながらライブを聞いているんですかねぇ。それもいいですが。

TBさせて頂きます。

中年音楽狂 |  2008/08/15 (金) 10:01 [ 編集 ] No.3425


Unknown

>皆さんが、絶賛するの良くわかりました。

でも、まあ、やっぱりファーストが一番好きかな。曲イイし。

でも、ボッソはますます巧くなったような感じがします。ボッソ関連作品は可能な限り買っているのですが(他人の作品に1曲だけ参加なんていうのも含めて)、やっぱりHigh Five のボッソが一番ノッテいるみたい。

ということで、すっずくさんも、お忙しそうですが、夏バテしないよう、頑張ってください。

そうそう、夏バテって、ほとんどが激しい温度の高低差からくる夏風邪ですから、エアコンのかけすぎには注意です。

criss to suzuck |  2008/08/14 (木) 22:50 [ 編集 ] No.3426


Unknown

「ア、オンっ」で全員がテンポが合っちゃうなんて、やっぱりプロはすごいな~、と思って聞いていました。

>waiting for Dの件、たぶん既に知っているんじゃいかな。。。あれ気になりますよね

プレスミスなのか、マスターの障害なのかわかりませんが、ちょと、出荷前に気づいてほしいですよね。でも、一番怒っているのはスカナピエコ自身かもしれません。

rhodiaさんは、イタリア語教室通っていらっしゃるとのことですが、ボクもいま、英語教室に通うための資料を集めているところです、いま、実際に足を運ばなくても、ネットを使ったり、電話で会話練習できたり、いろいろあるんですね。

criss to rhodia |  2008/08/14 (木) 16:17 [ 編集 ] No.3427


これもやっときました。

皆さんが、絶賛するの良くわかりました。

ジャケットも許してあげましょうよ。

でも、お盆は、人の出入りが多く、ゆっくり、きけないだろうなあ。。

すずっく |  2008/08/13 (水) 08:33 [ 編集 ] No.3428


トラックバックありがとうございます

crissさん
コメントとトラックバックありがとうございます! (submitの件、大丈夫ですよ)
本当に、全てにおいて満足するアルバムで嬉しいですね。
monakaさんも仰っている、「ア、オンっ」で始まる1曲目から引き込まれます(笑)

追伸:
waiting for Dの件、たぶん既に知っているんじゃいかな。。。あれ気になりますよね

rhodia |  2008/08/12 (火) 01:36 [ 編集 ] No.3429


ありがとうございます。

やっと憂鬱な日々も終わったので、
これからまた、ガンガン聴きますよ~。


>独自性をしっかり持って私あと1,2枚でいいかと思う完成度です。

いやいや、monakaさん、僕はまだまだ聴き足りないです.
今後、末永くこのユニットで活動してもらいたいです。


>ブルーノートで上手く雰囲気あっています。

やっぱり、Blue Noteが作ったっていう感じが漂っていますよね。楽曲のしなやかさ、緩急の付け方など、作品としての聴きやすさはやはり流石です。

ということでこちらからもTBさせていただきます。

P.S. この試験勉強中、ずっと、ラーシュの新譜を流しながら勉強してました。あれもイイ作品ですね。naryさんは、きっと、ダメ出しすると思いますが(笑)。

criss to monaka |  2008/08/11 (月) 23:44 [ 編集 ] No.3430


お疲れ様でした

試験大変でしたね。お疲れ様でした。
これからお休みがあるでしょうからゆっくりしてください。
このアルバムを聴く前に、ゆったりトリオなど聴いたて、コレで盛り上がってください。
このアルバム、ブルーノートで上手く雰囲気あっています。独自性をしっかり持って私あと1,2枚でいいかと思う完成度です。
もう一度TBしますよ。

monaka |  2008/08/11 (月) 22:53 [ 編集 ] No.3431

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