雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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E.S.T. / Leucocyte

   ↑  2008/09/09 (火)  カテゴリー: 未分類

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エスビョルン・スヴェンソンの悲劇的な死から3か月を経て、生前にオーストラリアで吹き込んでいた音源が発売された。結果的には遺作となってしまった本作は、当初発売は10月に予定されていたが、エスビョルンの死を受けて、急遽、前倒しで8月末に発売されたのだ。すでに巷の大型量販店などでは美辞麗句を並べて賞賛している。なかには「遺作にして最高傑作」と紹介している店もある。果たして、その言葉通りの内容だろうか。

音楽ビジネス界に色目を使わず、ジャズの価値体系から距離を置いたところで、独自の自己探求をひたすら推し進めてきた彼らの意志は、確かに本作の中にも汲み取ることができる。が、しかし、E.S.T. のファンの方々からの反論は承知で言わせてもらうと、どうも心に迫るものが感じられないのだ。作曲・編曲のクオリティーも、今までの彼らの水準からすると落ちていると言わざるを得ない。決して手を抜いた作品ではないのだが、何か新しい方向性を模索しているかのような、いわば習作デッサン集的作品なのだ。あるいは、過渡期的作品と言い換えてもよいかもしれない。次に待ち受けているであろう未知なる音楽の予感は感じられるが、まだ具現化できない曖昧な輪郭がこの作品には詰め込まれている。

収録されている曲は全部で7曲。そのうち、M-2≪ Premonition ≫ は2部構成で、M-7 ≪ Leucocyte≫ は4部構成となっている。展開のないコード上で繰り返される単調な旋律。その旋律を解体、再構築しながら新しい音楽を模索しているような楽曲が並ぶ。攻撃的な面と内省的な面が交互に表出しながら物語は進行する。そう、強烈なヴィジュアル・イメージを次々と想起させる力を持った楽曲ではあるのだ。また、冷徹でアヴァンギャルドな作風は、今まで以上に顕著だ。深海まで届きそうな深いエコーがかかったエスビョルン・スヴェンソンのピアノ。ありったけのエフェクター・フッド・ペダルを踏み込んだようなノイジーでスペイシーなベース音を発するダン・ベルグルンド。

徹頭徹尾、E.S.T. の世界に染め上げられた作品なのだが、やっぱり、本作は問題作であっても、決して傑作ではない。悲しいことに。

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2008/09/09 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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Comment


こんなこと大きな声では言えませんが、

もしかすると、遺作にして、最大の駄作かも、しれません。

>特にラストの組曲のパート2からがかったるすぎって、早く終わってくれないかなぁと思ってしまいましたよ。

同感!

criss to nary |  2008/10/09 (木) 16:59 [ 編集 ] No.3486


e.s.t.

これもTBさせていただきます。
e.s.t.は元々あまり肌に合わなくて、それでも映像作品の「Live in Stockholm」だけはけっこう楽しめたのですが、本作を聴いたらやっぱり駄目でした(苦笑)。
特にラストの組曲のパート2からがかったるすぎって、早く終わってくれないかなぁと思ってしまいましたよ。

nary |  2008/09/25 (木) 00:02 [ 編集 ] No.3487


焦燥感?


ほんと、この先を聴いてみたかったですよね。ものすごい中途半端な時期に亡くなられてしまって、天国のスヴェンソンもさぞかし後悔しれているでしょう。

先日、某大型店でこの作品のPOPをみましたが、
そこには、「聴き終えたあと、焦燥感を感じる」みたいな文章がありました。
焦燥感を聴き手に植えつける音楽というもの
怖いですね。

さて、今日は台風の真っ只中の沖縄に来ています。
最悪の天候で、iPod に入れて、本作品も持ってきているのですが、絶対、この状況では聴きたくない音楽です。

朝早くから、暗い海を見ながら、ヘンリ・サルバドールを聴いています。

criss to oza |  2008/09/13 (土) 07:58 [ 編集 ] No.3488


TBさせていただきます。

傑作か?と言われれば、たしかに微妙ですが

過渡期の作品として、この先が気になるユニットと思わせるには充分な作品だと感じました。

先がないのがなにより残念です。

oza。 |  2008/09/12 (金) 06:24 [ 編集 ] No.3489


Unknown

こんばんわ、monakaさん。
やっぱりちょっと微妙な作品ですよね。
聴きようによっては、最大の駄作のような
気もしないでもない。
う~ん、
なんだか、欲求不満です。
これで終わりじゃ、物足りないです。
ブートですごいの出るといいんですけどね。

criss to monaka |  2008/09/12 (金) 00:18 [ 編集 ] No.3490


同じ日でいした

クリスさん、こんにちは、monakaです。
記事UPしてみてみれば同じ日になりましたね。
そして多分受け止め方も同じよですね。
どちらにしても残念な現実には変わりありません。
突然に断ち切られた感がとても残念です。

monaka |  2008/09/10 (水) 20:53 [ 編集 ] No.3491

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