雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Christian Scott / Yesterday You Said Tomorrow

   ↑  2010/02/09 (火)  カテゴリー: trumpet
Christian-Scott-_Yesterday Christian Scott / Yesterday You Said Tomorrow 
( amazon )
2010 Concord


Christian Scott ( tp )  Matthew Stevens ( g )
Milton Fletcher Jr. ( p )  Kristopher Keith Funn ( b )
Jamire Williams ( ds )



ルイ・アームストロングから、ウイントン・マルサリスを経て、テレンス・ブランチャード、さらにはニコラス・ペイトンに至るまで、綿々と受け継がれてきたニューオリンズ・ジャズの血統を未来に繋ぐトランペッター、 クリスチャン・スコット ( Christian Scott , New Orleans , 1983~ ) の通算4作品目となる最新作。

バークリーを卒業と同時に名門 Concord Records と契約し、以後、コンスタントにアルバムをリリースしてきているところを見ると、本国ではそれなりの評価され、商業的にも成功しているのでしょう。バリバリのハードバッパーぶりを披露したのはデビュー作 『Rewind That 』 だけで、以後は社会派アーティストぶりを発揮して、自己の独創的な音世界を築く一方で、ファッション・モデルなどでも活躍するといったマルチな才能を見せてきました。既に20代にして売れるためのスキームを構築しちゃっている訳で、トランペットが巧いだけではなく、なかなかのヤリ手、商売上手な方のようです。

ただ、個人的には彼のような社会的メッセージを振りかざして訴えかけるミュージシャンはあまり好きではありません。所詮、黄色人種に黒人の苦悩は理解できないものですので、そのあたりは致し方ないのですが。 第二作目の『 Anthem 』 などは本国では高い評価を得ていたようですが、なにしろ “ ニューオーリンズを襲ったカトリーナ・ハリケーン被災に対して政府がとった対応への怒り ” をテーマにしているメッセージ・ソング集でしたから、ドン引きしてしました。ちょうど、グラミー賞をとったテレンス・ブランチャードの『 A Tale of God's Will 』 が、こと日本においては( 一般のジャズ・ファンの間では) 不評だったと同様に、そこには人種の壁が歴然と横たわっているのです。

さて、今作ですが、メンバーは前作から引き続きギターのマシュー・スティーブンスとドラムのジャマイア・ウィリアムスが参加。マシューはクリスチャンが全幅の信頼を寄せている盟友であり、クリスチャンの音楽のコアとなる存在。ジャマイア・ウイリアムスは前作 『 Live at Newport 』 ( 前項あり ) からの参加ですが、ステージではそのクレイジーぶりを遺憾なく発揮し、存在感バツグンのドラマーでした。最近は結構オファーが多いらしく、知っているだけでも、ロバート・グラスパー、ジャッキー・テラソン、あとケニー・ギャレットらともやっていました。

ピアノはアーロン・パークスが抜け、ミルトン・フレッチャーという新人が加入しています。この人がなかなかの弾き手で前任のアーロン・パークスをも凌駕する鋭いフレーズを連発しています。誰が集めたか分かりませんが、このメンバーはクリスチャン・スコットの描く音楽をものの見事に具現化してますね。とってもイイ人選なのではないでしょうか。

クリスチャンのオリジナルが7曲、マット・スティーヴンスの曲が1曲、クリスチャンとマットの共作が1曲、そしてラジオヘッドの≪The Eraser ≫ のカヴァで全10曲。前作のライブ盤でも披露していたバラード ≪Isadora ≫ を再演している以外は初レコーディングの曲です。スタジオはVan Gelder Studio を使用し、もちろんエンジニアはヴァンゲルが担当しています。曲の内容としては相変わらず沈鬱な曲想が大半を占めています。なんでこんなに暗いんだろう。テーマが黒人を差別する警察風刺、冤罪問題、大統領選挙にまつわる問題などなど、どれもシリアスな社会問題ばかりです。クリスチャンもミュートを多用し、抑制的なスタイルで通すものだから、どうしても聴いているこちらとしては欲求不満になってしまうし、気が滅入ってくる。

でもまあ、生き馬の目を抜くニューヨークのジャズシーンでは、これくらい個性的でないと生きていけないのでしょうか。それに品行方正なジャズ・ミュージシャンばかりになってしまった現在のシーンにあっては、彼くらい刺激的で突き抜けた存在のほうが面白いことは確か。たまに引っ張りだして聴くにはイイかも。でも通勤時に iPod でジャズを聴くことが多い僕にとっては、それでなくても仕事に行くのが憂鬱なのに、こんなのを通勤時には聴く気には到底なれないなぁ。
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2010/02/09 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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Comment


 今日、ジェフ・ローバーの日本のファンに向けたサイトを見たら、昨年、クリスチャン・スコットと共演したBC BOPの演奏がアップされていました。
ジャズアレイのシリーズは、NIGHT SKY、SURREPTITIOUSを昨年も見つけて観ましたが、何かハラハラします。
 ドラムのトニーさんは、全力で支えていて、好感が持てるのだけど、マシューさんは、ほとんど弾いていないし、この曲を感じているのだろうか?と心配になります。
 そんな中で、ジェフさんが、クリスチャンの良いフレーズには、拍手を送っていろので、こういう先生いた、と、恩師の顔が浮かびます。

ひまわり |  2010/02/14 (日) 19:01 No.3660


ひまわりさん、今晩わ。

こりゃ、面白いですわ。
こんなメンバーでのギグってあるんですね。誰も想像したことのないメンバーですよね。

>マシューさんは、ほとんど弾いていないし、この曲を感じているのだろうか?と心配になります。

マシューはね、おそらくバップは弾けないんじゃないのかな。バッキングすらできないと思いますよ。クリスチャンはやっぱりルーツはビバップだからそこそこふけるけど、マシューはバップの教育を受けていないと思うんですけどね。

トニー・ムーアが意外にフォービートが巧いのには驚きましたが、やっぱりプロは凄いな~と感心しちゃいます。

ジェフだっけ、やっぱり今でもバップ弾けるのも大したものだし、いやー、このyoutube は凄いです。面白かったです。どうもありがとうございます。

criss to ひまわりさん |  2010/02/15 (月) 20:03 No.3664

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