雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Steve Kaldestad / Blow - Up

   ↑  2010/03/04 (木)  カテゴリー: tenor
steve kaldestad Steve Kaldestad / Blow - Up ( amazon )
2010 Cellar Live CL053109


Steve Kaldestad ( ts )
Kevin Dean ( tp )
Andre White ( p )
Jodi Proznick ( b )
Jesse Cahill ( ds )


ヴァンクーヴァーにあるジャズカフェ&レストラン、セラー ( Cellar ) のオーナーであり自らもアルトサックス奏者でもあるコリー・ウイーズ ( Cory Weeds )が2001年に設立したジャズレーベル Cellar Live Records は、小さなローカル・レーベルながら、すでに50以上におよぶタイトル数を誇り、何気にレベルの高い作品を世に送り出している隠れた名レーベルです。

先日リリースされたカナダ出身のテナーサックス奏者、スティーヴ・カルデスタッド ( Steve Kaldestad ) のデビュー作も、このCellar Live Records からリリースされた実況録音盤です。カルデスタッドは先日、拙ブログでも取り上げたカナダ人女性ベーシストのジョディ・プロズニック ( Jodi Proznick ) の作品 『 Foundations 』 にも参加していた中堅テナー奏者です。

カルデスタッド はカナダのオンタリオ州ミシサガ ( Mississauga ) 生まれで、年齢は不詳ですが、デュラン・デュランを聴きながら青春時代を過ごし、1994年にモントリオールのマギル大学 ( McGill University ) を卒業している、という記述から推測するに、現在40代ではないでしょうか。

1997年には一時ニューヨークに移住し、リー・コニッツやマーク・ターナーに師事したり、2000年にはロンドンに移住し、マット・ウェイツ、スティーブ・ブラウン、マイク・カー、スティーブ・フィッシュウィックらなどと共演するなど人脈を広げていったようです。その後帰国し、モントリオールに居を構え活躍していましたが、2008年にはヴァンクーヴァーにその活動拠点を移しています。

今作はトランペットとテナーの典型的ハードバップ編成です。演奏スタイルも全く以って痛快ハードバップで、そこにはジャズの未来を予見させるノイエスなど全然ありません。先日、取り上げた大英帝国のバンド、The Osian Roberts & Steve Fishwick Quintet と同列と考えて良いでしょう。50年代~60年代のファンキー・ハード・バップのスタイルを今なお踏襲しているのですが、案外、ローカルにはこの種のバンドが大勢生育しているのかもしれません。僕個人的にはこの手のジャズが一番大好物で、理屈抜きで爽快な気分になれるし、多少の嫌なこともこういうジャズを聴けば忘れてしまいます。ニューヨークのカッティング・エッジなバンドも良いのですが、たまにはこんな古典的バンドも心に沁みます。

こういうジャズを持ちあげると決まって、「こんなの聴くなら 本家本元のBlue Note を聴きゃいいじゃん」と反論する方もいるのですが、そういう方はどうぞ大昔のジャズの名盤を聴いてください。それもありです。ただ、スタイルは古くても、いま、この時代に、地球上の何処かで汗を流しながら夜な夜な懸命に演奏しているミュージシャンを応援したいし、共感したい。ジャズの同時代性を肌で感じならが、ジャズに浸りたい。少なくとも僕はそう思います。

僕がはじめてカルデスタッドを聴いたのは、前述したジョディ・プロズニックの 『 Foundations 』だったのですが、線の細いスイング指向性がちょっと肌に合わず、あまり印象が良くなかったのですが、今作での彼は共演者の刺激もあってか、かなり豪快にブローしています。かなり本気汁が出まくっています。それもそのはず、トランペットのケヴィン・ディーンとピアノのアンドレ・ホワイトは、マギル大学時代の恩師なのです。手を抜く訳にはいかないのですね。

このケヴィン・ディーン ( Kevin Dean , 1954~ )という喇叭、初めて聴きましたが、随所に小技をきかせた味のあるプレイで、一発でファンになりました。 フレーズに歌があります。メカニカルに速いだけで全然歌っていないトランペッターが多い中、こういった吹き手は貴重です。ちょうどサド・ジョーンズとかアート・ファーマーあたりを彷彿とさせる職人的ラッパーです。



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2010/03/04 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


crissさんこんばんは

早速取り上げていただきありがとうございます。
これいいですね。
僕もこの手のものが大好物です。ハイ!
crissさんもこの手が一番大好物とのこと、
普段いろいろな盤を取り上げていらっしゃるので、
少々以外でしたが、やっぱりストレートなものは
聴いていて気持ちいいですよね。
僕も以前はこの手のもの一辺倒でした。
最近は、いろいろな盤を聴くようにしているんですが、
このあたりのものを聞くと、やっぱりいーなーと
思ってしまいますね。

>「こんなの聴くなら 本家本元のBlue Note を聴きゃいいじゃん」と反論する方もいるのですが、そういう方はどうぞ大昔のジャズの名盤を聴いてください。それもありです。ただ、スタイルは古くても、いま、この時代に、地球上の何処かで汗を流しながら夜な夜な懸命に演奏しているミュージシャンを応援したいし、共感したい。ジャズの同時代性を肌で感じならが、ジャズに浸りたい。少なくとも僕はそう思います。

まったく同感です。
僕の周りでもすぐ、昔のミュージシャンと比較される方がいらっしゃいますが、それを言ってしまうと・・・と思ってしまいます。

このトランペッター初めて聴きましたなかなかいいですねー。
フレーズに歌があるミュージシャンは、自然とこちらも乗せられてしまいます。
このトランペッターを聴いてて
日本人トランペッター田中洋一さんを
少し思い浮かべてしまいました。
what's upという
王道ハードバップバンド
(個人的に大好きなのバンドなのですが。)
に参加してらっしゃいますが
歌心あるプレイがとても魅力です。








otto |  2010/03/05 (金) 23:14 No.3727


ottoさん、こんばんわ。

ottoさんもこういうのが好きでしたか。

>普段いろいろな盤を取り上げていらっしゃるので、
少々以外でしたが、やっぱりストレートなものは
聴いていて気持ちいいですよね。

現代の気難しい、肩が凝りそうなジャズをしばらく聴き続けたあとに、
こういうのを聴くと、ほんと、理屈抜きでスカっとしますよね。
心の故郷です、やっぱりこういうジャズに最後には落ち着くというか、
いつ聴いても、ほっとしてしまうのです。

>僕の周りでもすぐ、昔のミュージシャンと比較される方がいらっしゃいますが、それを言ってしまうと・・・と思ってしまいます。

昔のジャズ・ジャイアントと比べられたらたまらないでしょうね、彼らも。
僕は別に昔の偉いミュージシャンを蔑にしているわけではないです。
ただ、いまさら僕がマイルスの「kind of blue 」いいよね~と
云っても、そんなこと地球上で今まで、何千回、何万回と言われ続けて
来たことですから、そこには新たな見識はないわけです。
もし、「kind of blue」に誰も知らない、誰も気がつかなかった何かを
僕が発見できたのなら書く意味があると思うのですが、
残念なことに、そこまで僕の洞察力が及びませんので、書けない。
ただそれだけです。

初心者相手に、往年のジャズの名盤を説くのは簡単ですが、
ある程度、ジャズを聴いてきた人間は誤魔化されない訳ですからね。

>このトランペッター初めて聴きましたなかなかいいですねー。
フレーズに歌があるミュージシャンは、自然とこちらも乗せられてしまいます。
このトランペッターを聴いてて
日本人トランペッター田中洋一さんを
少し思い浮かべてしまいました。


いいですよね。手癖だけで速いフレーズを繋いでいくトランペッターって
けっこう最近は多いきがしますが、この人はちゃんと考えながら、
歌いながら吹いている、ということがよくわかります。

田中洋一さんって全然知りませんでした。
名前がジャズ的でなくて、すぐ忘れそうな名前ですが、
これからちょっとググって、調べてみます。
ぜひ聴いてみたいです。

では、また。

criss to otto |  2010/03/06 (土) 22:02 No.3732

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