雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Martux_M feat. Fabrizio Bosso / About a Silent Way

   ↑  2010/03/28 (日)  カテゴリー: etc

martux_m Martux_M / About a Silent Way ( amazon )
2010  Itinea

Martux_m (electronics)
Fabrizio Bosso (tp, flh, electronics),
Francesco Bearzatti (ts, cl, electronics)
Eivind Aarset (g, electronics)
Aldo Vigorito (b)



前述したダニーロ・レアとのデュオ作品 『reminiscence 』 でジャズに急接近してきたイタリア人ドラマー兼電子楽器奏者の Martux_M ( 本名:Maurizio Martucelli マウリツィオ・マルトゥシエリ , Napoli , 1961~ ) が、今度はマイルスの69年に制作したエレクトリック時代の傑作 『 In a Silent Way 』 へのオマージュ作品をリリースしました。

最近は、日々遭遇する全ての選択の局面においては、地図にない道には足を踏み入れないことをモットーとして生きているのですが、ジャズのCDを買う場合も、昔と違ってほとんど冒険買いはしなくなりました。今盤だって、あのダニーロ・レアとの作品を聴いていなかったら買わなかったと思うのですが、なにしろダニーロとのデュオがすごく良かったので、二匹目のドジョウを期待して買ってみました。

まずは、その異色なメンバー構成に眼を奪われます。イタリアからファブリツィオ・ボッソ (tp) とフランチェスコ・ベアルザッティ (ts) の2管フロントラインに対して、ニルス・ペッター・モルヴェルのサポート・メンバーとしてその特異な才能を発揮したノルウェーの鬼才アイヴィン・オールセット (g) が参加。伝統と革新。アコースティックとエレクトリック。このおよそ対極にあるアーティスト同士のセッションは、ちょうと 『 In a Silent Way 』の誕生の時と似ています。

個人的にはファブリツィオ・ボッソ とフランチェスコ・ベアルザッティ の顔合わせが嬉しいかな。ジョバンニ・マッツァリーノ ( Giovanni Mazzarino ) というピアニストのリーダー作品でこの二人がフロントを担っているのが2枚あったと思いますが、それがなかなか熱くて良かった。

全7曲で、タイトル曲 ≪ About a Silent Way ≫ とその続編的 ≪ About a Silent Way II ≫、および≪ About a Silent Way ≫のRemix 曲が3バージョン収録されている。基本的にはマウリツィオが作ったエレクトロ、テクノのバックトラック上にフロントの面々がソロを被せていく、といった作風。当然、ボッソはマイルスを意識したフレーズを執拗に繰り返すが、『 In a Silent Way 』というよりは、どちらかと云うと、『 死刑台のイレベーター 』を想起するようなフレーズが多いように感じます。マウリツィオのトラックはテクノとはいってもバスドラが四つ打ちするようなものではなく、もっと軽やかなビートを刻んでいます。トランスに分類されるのだろうか?このあたりは詳しくないのであまり言及しないほうがいいかな。90年代はじめ頃、一時期夢中になったジャーマン・トランスのコズミック・ベイビーをふと思い出したけど、誰も知らんか。まあ、いいや。

マウリツィオの作り出す音群は、小音量で聴いていると分からないけど、大音量でそれなりの装置で聴くと、音が幾重にも重なり合っていて、そのレイヤー同士の絡み合いが実に巧みで面白い。ヘッドフォンで聴いていると文字通り、トランス状態に陥りそう。久しぶりにこういう音を聴いたけど、それほど違和感ない。

フロントのイタリア勢二人のブローが炸裂するのは≪ About This Time ≫ 。なかなか良いソロです。
ボッソは最近、ジャズの範疇を超えて様々なジャンルで活躍しているようです。まあ、プロですからギャラをもらえば何でもやるのは決して悪いことではないし、ミュージシャンならより多くのリスナーに自分の音楽を届けたいと願うのはごく自然なことだと思うのですが、近年は少々節操がないように感じていました。でもやはりそこは天才ボッソだけのことはあります。どんなジャンルの音楽に取り組んでも、その時々に、適切な音を選び抜き、常に高い到達点を目指す姿勢は流石と言わざるをえません。

全編を通して、それほどマイルスの 『 In a Silent Way 』 を意識して創作されたとは思えない。二つの作品を並べて聴いてもその共通点はみてとれない。マウリツィオはマイルスに影響を受けたと語っているが、それはテクニカルな面よりもむしろマイルスの “ A Force of Change ” という本質に共感しているようです。本作を聴くにあたっては、『 In a Silent Way 』 へのオマージュ作品としてどうかというよりもむしろ、単純に個々の嗜好を活かした融合サウンドの面白さを体感することに集中して聴いたほうがよいでしょう。

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