雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Olivia Trummer Trio / Nobody Knows

   ↑  2010/04/14 (水)  カテゴリー: piano
Olivia-Trummer_nobody knowOlivia Trummer Trio / Nobody Knows
2010 Neu Klang


Olivia Trummer (p)
Bodek Janke (ds,perc)
Antonio Miguel (b)
Matthias Schriefl (tp, M-3,4,7,9)



ドイツ出身の若き女性ピアニスト、オリヴィア・トルンマー (Olivia Trummer , 1985~ ) の 『 Nach Norden 』( 2006 )、『 Westwind 』 ( 2008 ) に続く第三弾。前二作品はそのアートワークの魅力も相まってけっこう話題になったのも記憶に新しいところ。僕個人的にも大変気に入り、二枚とも今でも愛聴しているアルバムだ。

硬質でクリアーな音感。左手のコードワークは重心が低く奥深く響き、右手は無駄な打鍵が一切みられない明瞭なメロディーを奏でる。如何にもドイツ人らしい重厚にして繊細なサウンドを作り上げていた。

さてそんな彼女の待望の最新作だが、今回は今までは封印されていた彼女のボーカリストとしての側面を強調した内容となっていてる点が聴きどころだ。

メンバー的には前作まで参加していたベーシスト、ジョエル・ロヒャーがアントニオ・ミゲルに交代している以外は不変。前作で3曲でゲスト出演していた WDRビッグバンドでも活躍するトランペッター、マシアス・シュリフル (Matthias Schriefl , 1981~ ) は今作では4曲で参加。その個性的で官能的なソロを披露している。

全10曲で全てオリヴィアのオリジナルだが、作風としては今までとはだいぶ趣を異にしている。なんというか、北欧的な陰翳なムードが漂っているような、あるいは、ニューヨーク・コンテンポラリー系のクールさみたいなものが随所に見られるような・・・。とにかく温度感はだいぶ低い。そのあたりが好き嫌いの分かれるところかもしれない。躍動感あるスイング感は今回は期待しないほうがよい。

しかしながら、変拍子のコンテンポラリー系あり、R&B調あり、スイングありの多彩なスタイルの中にもビッシっと一本背骨が通っているところがやはり流石だ。タブラを導入したエスニック風味の楽曲なども違和感なくアルバムの中に溶け込んでいたりして、無国籍サウンドを発散するなんとも不思議な作品に仕上がっている。

オリヴィアは4曲でその歌声を披露。3曲は英語で1曲はドイツ語で歌っているが、意外にというか、当然というか、ドイツ語の歌 ( M-10 ) が妙に心に響き、心地よい余韻を残す。彼女の歌声は色気や媚を売るような甘ったるさは皆無で、まるで小鳥のさえずりのような可憐で瑞々しい輝きに満ちている。非常に清潔感があり、そこが彼女の魅力であり、かつ弱点かもしれない。

それにしてもまだ20代半ばだというのに、ピアノの腕前も抜群で、作曲力も独創的で、さらには本格的なボーカルまでこなすとは、驚くべき才媛がいたもんだ。相当インテリジェンスも高そうだ。


と云う訳で、やや陰鬱なサウンドではあるが、彼女が放つ不思議な磁場を体感できる魅力ある作品として推挙したい。
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Comment


crissさん ご無沙汰です。 

Olivia嬢の記事ということで、興味深く読ませていただきました。
私も前2作は、気に入って、次はゲストなしのpiano trioのみで
勝負したものをと期待していたのですが、ゲスト入、vocal入という
ことで、とりあえずスルーしてました。
pianoの魅力はあるんだけど、vocalはどうなんだろうというあたりが
一番関心があったところですが、記事を読ませていただき、私が
イメージしてたのと同じかなという印象です。
彼女のことですから、たぶんvocalもうまいでしょう。でも問題は
魅力があるか否かというあたり、crissさんが書かれている
「可憐」「清潔感」というあたりをイメージしてスルーしてました。
どうもvocalには、多少の「汚れ感」という味を求めてしまう不純な私で
あります(笑)。
でも、いずれ自分の耳で実際に聴いて確認してみようと思ってます。

尚、拙ブログの方も、いろいろご心配おかけしましたが、小さいながらも
とりあえす平穏無事にやっており、何となくペースもつかめてきたかな
といったところです。
そんなことで、またよろしく。

J works |  2010/04/15 (木) 08:24 No.3880


J works さん、こんばんわ。

この記事を書くにあたり、オリヴィアをぐぐったら、
J works さんの記事もちゃんとヒットしてきましたよ。
直実にインデックスされてきてますね。

このアルバムは、やっぱりスルーでいいと思います。
ピアノトリオとしては前2作のほうが良いできです。
今回はやや肌触りがひんやりでしていて、癖がありますから。
僕も第一印象は悪かったです。
僕も清潔感のあるボーカルは基本的に敬遠しちゃうのですが、
これはまあ、たまに聞くにはいいかなと。
あまり頻繁には耳にしたくない声ですね。
スルーでよいかと思いますよ。

ということで、作品違いですが、TBさせていただきます。

criss to J works |  2010/04/15 (木) 23:13 No.3882


crissさん おはようございます。

コメントありがとうございます。
TBの方は、まだこの機能を使ったことがなく
記念すべき初TBということになります。
実際には、すずっくさんが先にTBされたようですが
どうも、うまく機能しなかったようです。
当方の設定などに問題があるのかも?

まあ、気長にやってみます。よろしく。

J works |  2010/04/16 (金) 07:45 No.3884


Olivia Trummer

クリスさん、こんばんは。
Olivia Trummer は1stのみ中古で入手しました。2作目は素晴らしい作品だと思うのですが、私的には合わない感じがして、スルーしました。クリスさんのコメントをみると、3作目もスルーした方が良さそうですね。
そう言えば、Swing Journalが休刊だそうですね。しかし昨晩のネットの伝達力はすごいものがありますね。Yahooのトップに載る前に、あっという間に広がりましたね。Swing Journalがなくなると、国内盤やライブ情報を紹介するメディアがなくなりますね。ひとつの時代の終わりを感じますね。

Marty |  2010/05/17 (月) 23:31 [ 編集 ] No.3959


Martyさん、こんばんわ。

>クリスさんのコメントをみると、3作目もスルーした方が良さそうですね。

そうですね。ボーカルがちょっと癖があるので、好き嫌いは分かれると思いますが、多分Martyさんには合わないかと思いますよ。
この人はいまのところファーストだけもっていればいいんじゃないですか。

>そう言えば、Swing Journalが休刊だそうですね。
僕は今日知りました。すでにtwitterでは数日前からうわさになっていたようですね。やっぱり twitter 始めないと駄目かなって、ちょっと思いました。自分でつぶやくというより、情報源として利用価値がありそうかなって、思ってます。

>ひとつの時代の終わりを感じますね。

ほんと、そうですね。ジャズの初心者のころは、20日になるのが待ちどおしくて、隅々まで読んだものですが、ここ数年は立ち読みで、輸入盤情報と山本隆さんの記事に目を通すくらいでした。すでに自分にとっては影響ないのですが、やっぱり自分が好きなジャズのマーケットがそれだけ衰退しているのかと思うと、とっても残念です。iPadでぜひ復活してもらいたいです。

criss to Marty |  2010/05/18 (火) 20:44 No.3964

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