雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Rosario Giuliani / Lennie's Pennies

   ↑  2010/04/18 (日)  カテゴリー: alto
Rosario Giuliani_lennies-penniesRosario Giuliani / Lennie's Pennies ( amazon )
2010  Dreyfus Jazz


Rosario Giuliani (as)
Pierre De Bethmann (p, Rhodes),
Darryl Hall (b),
Joe La Barbera (ds)






イタリアの巨匠ピアニスト、フランコ・ダンドレアから高く評価され、90年代からめきめきと頭角を現し、今やステファノ・ディ・バティスタ並んでイタリアンジャズ界の中核を担うアルティストに成長したロザリオ・ジュリアーニ ( Rosario Giuliani , Terracina , 1967~ ) の通算11作品目となる最新作。

昨年、ロザリオ・ジュリアーニ、ピッポ・マティーノ、ベンジャミン・エノクからなるトリオ、Trio Ostiko 名義でコンテンポラリーなハード・フュージョン作品をリリースしたのも記憶に新しいところですが、今作は一転してレニー・トリスターノへのオマージュを捧げた内容となっています。

レニー・トリスターノは云わずと知れたクール・ジャズの第一人者で、独自の理論を展開し、リー・コニッツやウォーン・マーシュらなどの優秀な弟子を輩出したことで有名ですね。90年代以降のブルックリン派と揶揄されたアーティストの殆どがトリスターノから影響を受けたといわれるように、現代でもなお彼の影響力は保たれています。

チャーリー・パーカーの伝統をしっかり継承しながらも、コルトレーンのモード奏法をアルトサックスにトランスレートしたようなフレーズで激情的に吹きまくる二反背律的なスタイルを身上とするジュリアーニが、なんで今頃トリスターノなの? という疑問はありますが、ジュリアーニに限らずイタリア人って米国ジャズ・ジャイアントへのトリビュートがもともと好きですよね。ジュリアーニだって今までにも、コルトレーンへ捧げた『 Duets for Train 』、マイルス・トリビュートの実況盤 『 Jazz Italiano Live 2007 』 、Schema Sextet 名義でバッソ=ヴァルダンブリーニへのオマージュを贈った『 Look Out 』 などいろいろ制作していますし。

そう云えば、トリスターノってイタリア系移民だったんですよね。そんな因縁も今作制作のきっかけにあったのかも。

 
さて内容ですが、11曲中、トリスターノの自曲は冒頭に配された彼の代表曲≪ Lennie's Pennies ≫ のみ。それ以外は≪ Love Letters ≫ や ≪ How Deep Is The Ocean ≫ などのスタンダードや、ジミー・ロウルズのお馴染み≪ The Peacocks ≫やザビヌルの≪ 74 MIles Away ≫などのミュージシャン・オリジナル、そしてジュリアーニが4曲とピエール・ドゥ・ベスマンが2曲を提供。
 
と云う訳で、トリスターノ恐怖症で夜も眠れないあたなでも安心して聴ける作品に仕上がっています。

でも流石にトリスターノの≪ Lennie's Pennies ≫では、インテンシヴに蜿蜒とウネる音列でトリスターノっぽさを演出しています。ジャズを聴き始めた頃は、こういうフレーズの連鎖に虫唾が走ったものですが、マーク・ターナーらの音楽を経過してきた我が耳には、それほど違和感はありません。2曲目以降はホリゾンタールにクネるトリスターノらしさは影をひそめます。

ですが、音色は今までと随分と違う印象です。ジュリアーニは高揚してくるとファズトーンに近い音色で < 音を割って > くるのですが、今回は全くそれがありません。澄み渡るクリアな音色で一枚通しているのは初めてのことで、そのあたりはやはりトリスターノへのオマージュを意識しているのでしょう。マウスピースも変えているのかもしれませんね。

 脇を固めるサポート陣も素晴らしい仕事をしています。ピエール・ドゥ・ベスマン ( Pierre de Bethmann ) は今回は生ピアノとローズを半々ぐらいで弾き分けていますが、僕個人的には生ピアノを弾くベスマンに強いシンパシーを感じます。一昨年のステファン・ウシャール ( Stephane Huchard )の 『 African Tribute to Art Blakey 』 、今年になってからの Moutin Reunion の『 Soul Dancer 』 などでも歌心溢れつつも切れ味鋭いソロでその非凡な才能を発揮していましたが、今作でもその存在感は絶大です。

ベースのダリル・ホール ( 1963~ ) とドラムスのジョー・ラバーベラ ( 1948~ ) をわざわざ米国から招聘した理由はわかりませんが、グローバル化した現代社会においては米国とヨーロッパ間の行き来など極々日常的なことなのでしょう。それにしてもラバーベラのダイナミックでしなやかなドラミングを聴いていると、還暦過ぎた初老が叩いているとは俄かには信じられません。老成円熟とは無縁の溌剌とした見事な演奏です。
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2010/04/18 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


こちらからもTBさせていただきます

本作を聴く前はドラマーがジョー・ラバーバラなので、はたして相性的にどうかなと不安だったのですが、何の違和感なくバッチリと嵌っていて、さすがにアメリカからわざわざ呼び寄せただけのことはあるなと思いました。
もちろんジュリアーニとベスマンも文句なしに素晴らしくて、ジュリアーニのアルバムの中では本作が一番気に入りました。

nary |  2010/04/19 (月) 19:25 No.3893


naryさん、こんにちは。

>ジュリアーニのアルバムの中では本作が一番気に入りました。

てっきりnaryさんの趣味からいったら Dreyfus の初期の作品のほうが好みなのかなっておもったりしますが意外ですね。

僕としてはこれもいいのですが、やっぱり Dreyfusの「Luggage」とか、「 Mr. Dodo」あたりが好きですね。

ジョー・ラバーバラって、エバンスと一緒にやっていたイメージが強いので、過去の人みたいな先入観がりますが、まだ63歳なんですね。まだまだ現役でがんばれそうですね。

criss to nary |  2010/04/20 (火) 17:52 No.3896

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