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Lino Brotto All Stars Sextet / Charo di Luna

   ↑  2010/05/11 (火)  カテゴリー: guitar
lino brotto
Lino Brotto / Chiaro Di Luna ( amzon )
2010 philology


Lino Brotto (elg,acg), Fabrizio Bosso (tp,flh), Robert Bonisolo(ts,ss), Bruno Cesselli (p,elp), Ares Tavolazzi (b), Massimo Manzi (ds)







イタリア人の新進気鋭のギタリスト、リノ・ブロット ( Lino Brotto ) のデビュー作。日本での知名度は皆無だろうが、彼が将来を嘱望された有能なミュージシャンであることは、1996年にサレルモで開催されたNational jazz music Contest of Baronissi で優勝し、さらには2004年にはマッシモ・ウルバニ賞を受賞という輝かしい経歴からも察しがつくであろう。

今作は一応ブロットのリーダー作ではあるが、“ All Star Sextet ” を標榜するだけあって、その構成メンバーが素晴らしい。フロントラインを飾るのは欧州トランペット界の頂点に君臨し続けるファブリツィオ・ボッソと、マックス・イオナータの旧師として知られるベテラン・テナー奏者のロベルト・ボニソーロ ( Robert Bonisolo, Niagara Falls, 1966~ ) の二人。ドラムにはボッソやレナート・セラーニらなどのバンドをはじめ数多くのセッションに参加している超売れっ子マッシモ・マンジ。ピアノのブルーノ・セッセリは初見だったがどうもブロットの恩師のようだ。

僕個人的にはテナーのロベルト・ボニソーロの名前に強く惹かれて購入に至った。このボニソーロを聴いたという方はほとんどいないと思うが、実はアントニオ・ファラオの『 Expose 』に参加し、豪快でキレ味鋭い名演を披露していた吹き手だ。 『 Expose 』では “ Robert ” の愛称である “ Bob ” でクレジットされているのでちょっと気付きにくいかもしれない。

その一枚の作品だけで僕の記憶にしっかり刻み込まれ素晴らしい吹き手だったが、その後、耳にする機会が全くなかった。突然の再会。昔、溜池山王駅で一度だけすれ違った超好みの美少女に、数年後に六本木のキャバクラで偶然再会したようなトキメキを感じた ( なんのこっちゃ! でも実話 ) 。

我が愛しきボニソーロは、全編にわたり知的かつ雄々しいソロを披露。『 Expose 』よりは感動薄ではあるが、しかしながらやっぱり巧い。彼は多分に漏れずコルトレーンに傾倒しているらしいが、印象としてはボブ・バーグや古いところではジョー・ヘンダーソンに近いテイストを持っている。重心が低く、説得力のあるフレーズを矢継ぎ早に連発する。彼はイタリア出身かと思っていたが、実はオンタリオ州南西部の都市ナイアガラフォールズ生まれのカナダ人である。バークリー音楽大学で学び、トミー・ドーシー・オーケストラやカーラ・ブレイのバンドでの活動を通して力をつけていった。ここ10年はイタリアに移住しダド・モロニのクインテットなどで活躍しているらしい。

ボッソについては今さら言うことはないが、彼も全ての曲で激しく吹きまくっているのでご安心を。ボッソの露出度がまだまだ低かった頃は “ ボッソ参加作品” な~んて客寄せパンダみたいな扱いをうけ、実際に買って聴いてみるとボッソは一曲ないしは二曲ぐらい吹いて終わりみたいな作品が数多くあった。しかし本作はその点大丈夫。しかし、何というか、ボッソの超絶技巧の高速フレーズを聴いていると、確かに凄いことは凄いのだが、《 スピードの快感 》って、繰り返し聴いていると慣れるもんだなぁ、とつくづく思ってしまう。ボッソのあの速さにこちらの耳が完全に慣れてしまい、当たり前のように享受している自分がいる。《 慣れ 》の次にやってくるのは 《 飽きる 》という感情だ。リスナーってホント身勝手なものだ

あ、そうそう、主役のリノ・ブロットを忘れるところだった。なにしろギタリストのリーダー作としては非常に珍しい編成で、どうしてもこちらの耳はフロントの管二人にいってしまい、なかなかギターに耳が回らない。何故こんな明らかに自分より目立ってしまうことが必至のメンバーを集めたのだろうか。おそらくまだまだ認知度の低いブロットを売り出すための戦略としてボッソらをあえて器用したほうが有利と判断したのだろう。きっとセカンドでは小編成でじっくり聴かせるアルバムを作るはずだ。ブロットのスタイルは乱暴に言いきってしまえばパット・メセニー系。バークリーでミック・グッドリックに師事したくらいだから然もありなん、ってな感じ。確かに巧くて惹かれるものを持っている。幼少期からクラシック・ギターを学んでいただけあって、アコースティック・ギターも見事な腕前だ。もう少し押し出しが強くてもよいと思うが。セカンドに期待する。



なお、“ Bonisolo ” で日本語検索すると拙ブログの古い記事 ( コメント ) が一ページ目ぐらいにインデックスされています。
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Comment


えーーーっ!

Crissさん、こんにちわ。
これは買わねばなりませんかね~!?

Robert Bonisolo、Antonio Faraoの『Expose』に参加してた人でしたか~!これはほぼノーマークでした。ボッソが参加してるのは知ってましたが。。。
でもよく発見されましたね。教えて頂き、ありがとうございました。
『Expose』でのサックス奏者と聞いて、驚きのあまり結構はしゃいでます(笑)
『Expose』は良い作品ですよね。ファラオのモーダルで突っ走るピアノが聴けるだけでも万々歳なのに、プラスこのサックスですから。
余談ですが、このDDQレーベルって意外に穴ですよね。例のFausto Ferraiuoloもそうですし、Luigi Martinale、Emanuel Ciciとか
。。。

Fabrizio Bossoについてのお話、うんうん、分かる分かる、といった感じで読ませて頂きました。リーダー作なら迷わず買うんですが、数曲参加なら躊躇って、結局買ってません。
先日、最近ボッソ聴いてないな、と思い、Splasc(h)から出てるPOSTCARD FROM BRAZIL『Bebedeira De Ritmo』を買って聴いてみました。
知ってる所ではサックスがGianluca Caporale、ピアノがPaolo Di Sabatino、あとは無名?のメンバー。
で、これが良かったです。ジョビンの「Felicidade」以外はPaolo Di Sabatinoが書いた曲。思わずあの、痛快イタリアン・ハードバップとでも言いましょうか『Paolo Di Sabatino』を思い出してしまいました(ここまではいかないですかね、、、)。
Paolo Di Sabatinoが書く曲って、この人ならではの哀愁のラテン・ナンバーが多いじゃないですか。正にそんな感じで、これからの季節にもピッタリと思いました。で、ボッソが吹く「Felicidade」、これがまた新鮮でオツな感じでした。

ところで“Robert”の愛称“Bob”とはどういう意味ですか?教えて下さい。

あっ、それと超好みの女性のお話、大ウケでした(笑)

SINTETIC |  2010/05/12 (水) 11:32 No.3943


SINTETICさん、こんばんわ。

>Robert Bonisolo、Antonio Faraoの『Expose』に参加してた人でしたか~!これはほぼノーマークでした。ボッソが参加してるのは知ってましたが。。。
でもよく発見されましたね。教えて頂き、ありがとうございました。

僕はファラオとフランコ・アンブロゼッティの大ファンなので、この『Expose』は普段からよく聴きますので。

>これは買わねばなりませんかね~!?

買う必要なないんじゃないでしょうか。ついでに申しますと、マックス・イオナータが参加している Gerardo Bartoccini の「 Bye Bye Lazybird 」もスルーでよろしいかと。

>先日、最近ボッソ聴いてないな、と思い、Splasc(h)から出てるPOSTCARD FROM BRAZIL『Bebedeira De Ritmo』を買って聴いてみました。

おぁ~~、これいいですよね。ボッソがいつになくハジけていて最高ですよね。僕も大好きです。これからも熱い季節にはぴったりです。それにしてもSINTETICさんは隅々までよく聴いていますよね。驚きです。ジャズにかなり投資していると思われ。

>ところで“Robert”の愛称“Bob”とはどういう意味ですか?教えて下さい。

英語圏の人は親しく成れば成るほど名前を短く呼びます。 Robert が Rob に変わったのですが Rob は子供にとっては発音が簡単ではありません。Rob を子供に発音させると Bob に成ってしまいました。(yahoo 知恵袋より)

英語圏の人々が日常的に使う名前は、正式名ではなく短縮型であることが多い。(短縮型が本名である人もいる)例えば、ボブ (Bob)、ボビー (Bobby)、バート (Bart) などはいずれも短縮型であり、正式名はロバート (Robert) である。同様に、マイク (Mike)、ミッキー (Micky)、マイキー (Mikey) なども短縮型で、正式名はマイケル (Michael) である。(wiki 「英語人名の短縮形」より)

ということです。こんな説明でどうでしょか。

>あっ、それと超好みの女性のお話、大ウケでした(笑)

光栄です。
仕事をし始めて2年目の時、ちょっとだけ付き合ったナースが、その翌年、池袋の南口ラブホテル街から僕の同僚と出てきたところで偶然遭遇した、っていうのもありましたが、あれはトキメキというより、もしろ怒りでしたが・・・。


criss to SINTETIC |  2010/05/13 (木) 19:41 No.3945


こちらもTBさせていただきます。

Lino Brottoからはパット・メセニーを、Robert Bonisoloからはボブ・バーグをイメージする点や、最近のFabrizio Bosso観についてはなんか記事的に似てしまってますね。
でも自分一人だと、もしかするとピント外れなことを書いているのではと不安になってしまうこともあるので、同じような感性の持ち主のCrissさんがいてくれると心強いです。
こういうオールスターズものもそれなりに楽しめますが、Lino Brottoに関しては次回作はぜひともトリオかカルテットあたりでじっくりと聴いてみたいですよね。

nary |  2010/05/13 (木) 23:57 No.3948


僕もnaryさんの記事を先に読んじゃうと、どうしてもnaryさんに引きずられてしまうので、できるだけ先入観を持たないよう、自分でも書こうと思っているアルバムに関しては、naryさんの記事を読まないようにしているんですよ。ほとんどの場合、僕よりnaryさんのほうが上げるの速いですかね。

ブロットは曲によってはメセニー的なフレーズがバンバンでますよね。逆に曲によってはオーソドックスでモダンな感じもあったり。
結構、タイプ的には好きなギタリストですが、いまひとつ個性に欠けますね。

criss to nary |  2010/05/15 (土) 08:07 No.3950

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Lino Brotto(El-G, Ac-G) Robert Bonisolo(Ts,Ss) Fabrizio Bosso(Tp,Flh) Ares Tavolazzi(B) Massimo Manzi(Ds) Bruno Cesselli(P,Rhodes) Paolo Ghetti(B)8,9 Rec. 2009?, Italy (Philology W435) ??åĥ...

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