雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Eli Degibri / Israeli Song

   ↑  2010/07/14 (水)  カテゴリー: tenor
Eli Degibri_israeli song.jpg
Eli Degibri / Israeli Song ( amazon )
2010 Anzic Records


Eli Degibri (ts,ss)
Brad Mehldau (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)




イスラエル出身の激情態テナー奏者、イーライ・デジブリ ( Eli Degibri, 1978~ ) の通算5作品目となる最新録音。

イーライは1999年にハービー・ハンコックの『 Gershwin’s World 』 の発売記念ツアーのメンバーに抜擢されたことで一躍有名になり、その後、ロン・カーター・カルテットやアル・フォスター・カルテット、それからミンガス・ビッグ・バンドのメンバーなどで名声をあげてきたアーティストです。

さて今新作ですが、まずはその意外なサポート・メンバーに目を奪われます。ピアノがブラッド・メルドー。ドラムスがアル・フォスターにベースがロン・カーターという新旧折衷の布陣。アル・フォスターとロン・カーターは恩師ですから仕方ないとしても、ブラッド・メルドーはどのような経緯でこのバンドに参加したのでしょう。いずれにしてもやや脈絡に欠けるメンバー構成に一抹の不安もよぎります。果たして、予感的中。まあ、このメンバーじゃこうなるわなぁ~。ちょっとガッカリ。

Fresh Sound New Tarent の 『 In The Beginning 』 ( 前項あり )『 Emotionally Available 』( 前項あり ) でイーライに興味を抱き、ゲイリー・ヴェルサーチとのオルガントリオによるライブ盤 『 Live at Louis 649 』 ( 前項あり ) に吃驚し、アル・フォスターの『 Love, Peace and Jazz! 』 ( 前項あり ) に腰を抜かし、そしてケヴィン・ヘイズとのデュオ 『 One Little Song 』 に胸を熱くしたイーライ・ファンにとっては、今作は激しく物足りない作品かも知れません。最初に断っておきますが、決して悪い仕上がりではありませんので、念のため。

一言でいうと、非常にお行儀のよいイーライを演じてる感じがする作品。全11曲中3曲が他のメンバーとのデュオであり、そのため作品全体として静的な印象を受けてしまうことがまずは残念。またガレスビーの 《 Bebop 》 を取り上げていることが象徴するように、バップ色の強い古典回帰路線が顕著な点も今までのイーライの作風とは異なっていてさらに残念。今まで見せることのなかったイーライのバップ魂を印象つける作品であることは評価できますが、やっぱりイーライの魅力はそこではないような気もします。最初は感情を抑えつつも、徐々に激情的なダイナミズムを加えながら盛り上げていくイーライの歌い回しに強いシンパシーを感じる僕としては、やっぱり本作は微妙な作品と言わざるを得ません。

で、ここからはかなり個人的な偏見があるかもしれませんが、やっぱりロン・カーターの参加がこの作品を完全にスポイルしているのではないでしょうか。メルドーやイーライのような最先端の言語に完全についていけてませんもの。ロンのフレーズはいつものようなノラリクラリの牧歌的なラインばかりで、音色にしてもサンドペーパーで幾度も研磨したかのようなのっぺりしたもので、聴くに堪えない。虫唾が走るとはこういうことなのでしょうか。よく女の子が「あたし~、あいつが生理的に苦手でさぁ~」っていう時の気持ちって、多分こういう感覚なのかもしれません。もう説明できないのですが、どうも僕は苦手です。ロン・カーターのピッチの悪さについては以前からよく話題になっていましたが、今作ではその点はあまり感じません。僕の耳のほうが経年劣化してきたせいかもね。

イーライにしてみれば、ジャズに傾倒するきっかけとなったアイドルであり、また、バークレー音楽大学時代の恩師でもあるロン・カーターへの御礼奉公のつもりで、高いギャラを払って参加してもらったのでしょうから、気持ちはわかりますが、今のイーライとロン・カーターの音楽性は180度方向違いなのですから、無理する必要なかったのに、と思います。イーライは完全にロン・カーターのベース・ラインに迎合するようなフレーズしか吹いていませんからね。それに対してブラッド・メルドーは、ロン・カーターのことなどガン無視!! いつものメルドー節全開です。あくまでマーペース。メルドーらしいです。

曲によってはイーライの魅力ある劇情型のソロが聴かれるし、曲自体もなかなかイイ曲が多いので、総体としては決して悪くはないです。個人的には最終トラックでタイトル曲でもあるメルドーとイーライとのデュオ 《 Israeli Song 》 がお気に入りです。



関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1376.html

2010/07/14 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


TBさせて頂きます。

crissさん,こんばんは。Ron Carter嫌いの私としては,大きく頷ける記事ですね。やはりこれまでEli Degibri
をお聞きになっているcrissさんにとっても,やはり微妙でしたか。私もなんだか感じが違うなぁとは思っていま
した。

確かにAl Fosterはさておき,Ron Carterでは,こうした年代のミュージシャンをサポートするのは難しいのか
なぁとも思いますが,やはりもっとブリブリと吹いて欲しかったという気がします。Mehldauはマイ・ペースって
感じで,フレージングは魅力的だったので,Mehldauを聞く分にはいいんですが,全体ではやはり...という
ところでしょうね。

ということでこちらからもTBさせて頂きます。今回もうまくいくでしょうかね。

中年音楽狂 |  2010/07/15 (木) 22:37 [ 編集 ] No.4144

コメントを投稿する 記事: Eli Degibri / Israeli Song

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。