雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Seamus Blake Quintet / Live at Smalls

   ↑  2010/07/24 (土)  カテゴリー: tenor
seamus blake_smalls.jpg
Seamus Blake Quintet / Live at Smalls ( amazon )
2010 SMALLS LIVE


Seamus Blake (ts)
Lage Lund (g)
David Kikoski (p)
Matt Clohesy (b)
Bill Stewart (ds)
Recordsed live on Aug. 31 & Sep. 1, 2009


同メンバーよるSmalls での2010年1月のライブ音源は↓をクリック
Jan. 5, 2010
Jan. 6, 2010


ニューヨークで活躍中のコンテンンポラリー系テナー奏者、シーマス・ブレイク ( Seamus Blake , England , 1969~ ) の通算8枚目の新録盤は、お馴染みNYを代表する最もカッティング・エッジなクラブ、スモールズ ( Smalls ) での実況録音盤。

なんの制約もない環境下で、ミュージシャンの心の中から自然に発露する即興演奏をとらえたライブこそが、ジャズの最大の魅力であるし、その演奏に編集を加えずにCD化することが最も重要なんだ、という理念のもとにローンチされたスモールズのジャズレーベル、Smalls Live。既に今年初めに第一弾としてケヴィン・ヘイズ ( 前項あり )ライアン・カイザー ( 前項あり ) 、ピーター・バーンスタイン、デヴィッド・キコスキー、スティーヴ・デイヴィス、そしてイアン・ヘンドリクソン・スミスの計6枚のライブ盤がリリースされている。

そして早くもシリーズ第二弾がリリースされた。この第二弾は、ニール・スミス、プラネット・ジャズ ( スパイク・ウィルナー参加 )、ジム・ロトンディ、イーサン・アイヴァーソン、そしてシーマス・ブレイクらの全5作品であるが、やはりなんと言ってもシーマス・ブレイクの作品が一番の聴きものだろう。

メンバーは デヴィッド・キコスキー、ラージュ・ルンド、ビル・スチュアート、マット・クローシーらからなるクインテットで、Criss Cross からの前作『 Bellwether 』( 前項あり ) と全く同一メンバー。今年にはいってからも同じメンバーで活動しているようなので、シーマスのレギュラー・クインテットと考えてよいだろう。

シーマスのオリジナルが4曲と《 Stranger in Paradise 》 で計5曲。どれもリアルなライブ演奏だけあって10分を超える長尺な演奏がほとんど。冒頭曲の《 Subterfuge 》 は前作『 Bellwether 』に収められていた曲。また最後の《 Fear of Roaming 》 は近年のシーマスの愛奏曲で、2004年にリリースされた “ Sangha Quartet ” の『 Fear of Roaming 』、2007年の『 Way Out Willy 』( criss Cross ) 、そして2009年の『 Live in Italy 』( Jazzeye ) ( 前項あり ) などで聴くことができる。ちなみにアルバム・ジャケットには “ Roaming ( 徘徊 ) ” を “ Rooming ” と誤記されているので注意。

冒頭曲《 Stranger in Paradise 》から疾走感と緊張感あふれる濃密な非フォー・ビートが炸裂し、聴き手を魅了する。最後列か繰り出されるビル・スチュアートの煽情的なパッシング。ビル・スチュ・マニアにはたまらない瞬間だ。テーマ部でシーマスのメロディーにユニゾンで切れ込んでくるラージュ・ルンドも鳥肌もの。で、アドリブ・パートに入るとラージュは一切のバッキングを放棄する。キコスキーとのコンフリクトを避ける意味があるのだろう。それでなくても手数が多く、重厚で独創的なキコスキー。ラージュが絡む隙はないと判断したか。一方で、ラーシュが参加している曲ではキコスキーもやや遠慮がちなプレイに終始しているが、ラーシュが抜ける M-4 《 Stranger in Paradise 》ではモーダルで硬質な素晴らしいソロを披露している。

全体的にリラックスした中にも最後まで弛緩しない心地よい緊張感がある良い演奏だと思う。特に冒頭曲が文句なしの聴きどころだろう。しかし、2曲目以降が曲想がやや大人しい印象を受け、テンションが下がり気味となるのが惜しい。

実は Smalls の Web Site に同メンバーによる2010年1月の音源がアップされているが、それら 2 Days × 2 Set 分の音源を聴いてみると、スピード感のある素晴らし演奏がたくさん含まれている。確かにオフ気味な録音やハウリングが入ったりしてCD化するには難のある音源も多いが、演奏としてはCD内の音源よりも素晴らしい内容のものがいくつもある。そんな訳で、僕個人的には本CDの2009年の演奏よりもWeb Site で聴ける2010年の演奏を評価したいところだ。しかも、本作では聴けないビル・スチュのソロもWeb Site では編集されず収録されているので、ビル・スチュ・ファンは御一聴をお薦めする。

このシリーズの中には、演奏が抜群に良いのに録音状態が悪くて損をしているキコスキーの作品のようなものも含まれているのでちょっと不安はあったが、本作の録音はシリーズの中では悪くはない出来でほっとした。ただし、巷で流行りのPCMレコーダーでオーディエンス録音した隠し撮りブートのようなローファイな音質なので、そのあたりの音質にこだわるファンは覚悟した方がよさそうだ。ある意味リアルで臨場感のある音場なので個人的には不満はないが。


収録曲
1) Subterfuge ( Seamus Blake )
2) Amuse Bouche ( Seamus Blake )
3) Consequence ( Seamus Blake )
4) Stranger in Paradide ( Wright / Forrest )
5) Fear of Roaming ( Seamus Blake )

   中年音楽狂さんのブログ 『 中年音楽狂日記 』 の記事《 Seamus Blakeならば,私もSmalls Liveを... 》 はこちら
関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1383.html

2010/07/24 | Comment (6) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : My Fav Song This Week
この前の記事 : Herbie Hancock / The Imagine Project

Comment


Seamus Blakeはいけていると思います。

crissさん,こんにちは。このアルバム,随分多くの方が記事にされていますが,概ね好評です
よね。バンド・サウンドもよくまとまっているし,Seamusのフレージングもなかなか魅力的ですか
ら,まぁ当然と言えば当然かもしれません。

私はこのアルバムでLage Lundを初めて聞いたのですが,サックスとギターのユニゾンが気持ち
よかったのが印象的でした。いずれにしても,こういう演奏が聞ける環境というのが羨ましくも懐
かしいです。

私がNYCに再度在住する可能性は限りなくゼロに近いでしょうが,昔も私はBradley'sに頻繁に
出没していた頃を思い出させるのが,今のSmallsって感じでしょうか。Bradley'sはもっと落ち着い
た演奏が多かったですが,よく世話になったものです。今だったらSmallsに通っていたのかもしれ
ませんね。

TBも試みますが,多分ダメでしょうから,またURLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2010/06/seamus-blakesma.html

中年音楽狂 |  2010/07/25 (日) 16:20 [ 編集 ] No.4176


中年音楽狂さん、こんばんわ。

>このアルバム,随分多くの方が記事にされていますが,概ね好評です
よね。

「seamus blake smalls 」でググると、一ページ目に、なんと
funky alligatorさん、rhodiaさん、naryさん、ozaさん、そして中年音楽狂さんと、
お知り合いが5人も名を連ねていますよ。10インデックス中、5つがブログ仲間さんですから、
嬉しいのやら、悲しいのやら。局地的に盛り上がっているだけなんでしょうか、シーマスは。

ラージュ・ルンドは変にアウトしまくるわけでもなく、とっても分かり易く、それでいて
十分現代的なギタリストですよね。クレバーな感じが漂っていていいです。
かなり好きかも、こういうの。

というわけで、こちらからもTBさせていただきます。
例によって、中年音楽狂さんからのTBは不発に終わっておりますので、
いつものように文末にリンクを貼らせていただきました。

criss to 中年音楽狂さん |  2010/07/26 (月) 21:00 No.4180


こんばんは。

わたしは、、やはり、クリポタの方が好きなのですが、でも、このアルバムとか、かっこいいと思います。
たしかに、局地的なんでしょうけど、でも、この辺は好きな人が多いですよね。
Lage Lundは、生で聴いてみたいです。

Lage LundとDavid Kikoskiの使い方もとても上手でした。
やはり、うまい人達って、瞬間的な判断も凄いなぁ、って、改めて思いました。

すずっく |  2010/07/29 (木) 23:29 No.4184


crissさんこんばんは。

私もラージュ・ルンド初めてでしたが楽しく聴かせてもらえました。変にアウトせずスマートな印象というのかしら。
ビルスチュもさらりと1拍目からキメて来たり楽しめました。
smallsのtweetでセットリストをウォッチしてると、どこでもドアがほしくなります。

rhodia |  2010/07/30 (金) 22:06 No.4186


suzuckさん、こんにちは。

>Lage LundとDavid Kikoskiの使い方もとても上手でした。
主役をその場その場で変えながら、音楽を進めていくあたりは、やっぱり上手い人達の
余裕からくるものなのでしょうね。俺が俺が、にならない。

僕個人的にはjazzeyeのイタリーでのライブ盤のほうがすごいかなっておもっちましたが、
smallsを応援する身としてはこのsmalls盤も当然買って聞きました。
それ以外は少しづつ買い揃えようと思ってます。

Lage は案外、オーソドックスなのでちょっと驚きましたが、でもクレバーですよね。
このくらいの塩梅が僕は好きです。
正直、この盤で一番惹かれたのでは、Lageです。

criss to suzuck |  2010/08/02 (月) 08:20 No.4190


rhodiaさん、こんばんわ。

楽しい旅行も終わってしまって、また忙しい日々をお過ごしのことと思います。
暑さに負けず、頑張りましょう。
それにしても今日もほんと、暑かったですね。
空は真っ青で、とっても良持ちのイイ空なのに、
不釣り合いなほどの暑さで、もう昼の外出した時にはクラクラしてしまいました。

僕もラージュは本盤で凄く好きになりました。いいですね、派手さを抑えた
正統派スタイルで、知性を感じますね。たぶん、色々と激しいのもできるんでしょう
けどね。


>smallsのtweetでセットリストをウォッチしてると、どこでもドアがほしくなります。

教えていただいてから、僕もフォローしています。smalls がツイッターやっていることって、smallsのサイトみても
掲載されていないんですよね。どうもありがとうございました。

criss to rhodia |  2010/08/03 (火) 20:35 No.4192

コメントを投稿する 記事: Seamus Blake Quintet / Live at Smalls

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback


この記事にトラックバックする

LiveatSmalls/SeamusBlakeQuintet

段々夏が近づいてます。庭の薔薇は盛りを過ぎて、少し、色が白っぽくなってしまった。でも、まだいい季節ですよねぇ。全開に家中を開け放して、新鮮な空気。今日も、パットメセニー...

MySecretRoom 2010/07/29
この次の記事 : My Fav Song This Week
この前の記事 : Herbie Hancock / The Imagine Project
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。