雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Jef Neve Trio / Imaginary Road

   ↑  2010/10/31 (日)  カテゴリー: piano
Jeff Neve_Imaginary RoadJef Neve Trio / Imaginary Road ( amazon )
Universal Music 2010


Jef Neve (p)
Teun Verbruggen (ds)
Ruben Samama (b)







ジェフ・ニーヴの通算5作品目、Universal Music 移籍後3作目となる最新作。本作はこのところ僕が密かに愛聴している好盤です。

ジェフ・ニーヴは1977年、ベルギーのフランダース地方の街、チュルンフートに生まれています。中世以降、地理的な好条件に恵まれ海運や貿易などを通じて発展し、またヨーロッパ文化の十字路として、多くの有名芸術家を輩出してきたフランダースは、ベルギーのジャズを語る上でも非常に重要なキーワードとして機能しています。

たとえば、ジャズ・ハーモニカの巨匠トゥーツ・シールマンスをはじめ、今やベルギー・ジャズの要として大活躍中のトランペッター、バート・ヨリス、さらにはDeWerf の諸作品でお馴染みのテナー奏者イェルーン・ヴァン・ヘルゼーレや、あるいは、フランドール出身のミュージシャンによって設立された欧州を代表するビッグバンド Brussels Jazz Orchestra ( 前項参照 ) など、多くの優秀なミュージシャンを輩出し、ベルギー・ジャズの発展に貢献しているのです。

フランダース地方出身のミュージシャンに通底するものは、翳りを内包しながらも知的な薫りを放つ美意識です。それは時に官能的ともいえる程、魅力に満ち溢れた感性で、ベルギージャズの本幹をなすものだと僕は思っています。

簡単に彼の経歴を記しておきます。レーヴェンに所在するレマンス音楽院に進学したニーヴは、同院在学中にブラッド・メルドー、マーシャル・ソラール、ビル・キャロザーズ、ケニー・ワーナー、ブルース・バースらのマスター・クラスを受講しながら音楽家としての腕を磨いていきます。非凡な才能を開花させたニーヴはわずか13歳で同院のジャズ科とクラシック・ピアノ科の修士号を取得し、great distinctionで卒業。その後はフリーのピアニストとして、劇場やスタジオのセッション・プレーヤーとして活動を開始する一方、、ファンク、ポップからクラシックまで、幅広い分野のアーティストと共演を重ね、ベルギー国内でその確固たる地位を築きあげてきました。今では同国のイヴァン・パドゥアをも凌駕する人気ぶりだとの噂もあります。

CDデビューは2003年。デビュー作『 Blue Saga 』はいきなりベストセラーとなり、世間の注視を集めました。翌年の2004年リリースのセカンドも、ベルギー国内の “ Best Solid Jazz Album ” に選定されるなど、新人としては順調なスタートを切っています。2006年には Universal Music と契約、第三作目となる『 Nobody Is Illegal 』で晴れてメジャーデビューを果たしています。

収録曲は全11曲。すべてニーヴのオリジナルかメンバーとの共作曲。今作では、デビュー以来の活動を共にしてきたベーシストのピート・ベルビストが抜け、新メンバーとしてニューヨークを拠点に活躍中の若手、ルーベン・サママ ( Ruben Samama , 1985~ )が加入しています。ドラマーは引き続きテューン・フェアブリュッヘンです。

プロローグ的な短い冒頭曲。ここでは幻想世界に鳴り響く鐘のようなシンセサイザーの音色が使われています。この深遠なるシンセサイザーの効果音はこの一曲だけにしか使われていないのですが、作品全体を通奏低音のように支配しています。総体としては今までの作品を踏襲する作風です。つまりクラシック音楽の香りを強烈に漂よわせた曲作りで、彼の出自を色濃く感じさせる作品です。

彼のジャズには、4ビートを基調としたスウィンギーな伝統芸能としてのジャズの要素など微塵も感じられません。ビバップの狂騒感とは対極に位置するサウンドです。

M-2《 The Space Road 》に見られる、非4ビートで紡んでいく危く仄暗い叙情的スタイルは、ニューヨーク・コンテンポラリー系のピアニスト、例えばアーロン・パークスあたりを彷彿とさせるものです。ちなみにこの曲ではドラムスがオーバーダブでツイン・ドラムのように演奏しています。

M-8 《 For The People 》は7/8拍子のポップな楽曲です。彼の基本はクラシック音楽であることは前述した通りですが、ポップやロックも演奏できるヴァーサタイルな才能の持ち主であることは、この曲を聴いただけでもよくわかります。

新加入したベースのルーベン・サママはまだ20代半ばと若いのですが、そのテクニックには目を見張るものがあります。エッジの立った切れ味鋭い音で、しかもしなやかにグルーヴして楽曲を盛り上げます。エコーをかけた美しいボーイングを披露したり、Loop Station でソロをとったりするあたりなど、いかにもアクチュアルな生きのいいミュージシャン、ってな感じで今後が楽しみです。






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2010/10/31 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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お元気ですか

crissさん、こんにちはmonakaです。
お元気ですか、久しぶりの記事をみて安心しました。
私も仕事が異常な状態で、余裕をもってJAZZが聞けません。
そうすると上手くアルバムが解らず、なかなか記事を書く気が起こりませんん。
最近では旅行記みたいになってしまいました。
でも昨日はmadameさんのオフ会に参加して910さんと初めてあいました。
このアルバム、欲しいとおもっています。
そんなのが増えているのに、鬱憤を空港のレストランで高いもの飲んだり、現地の失敗は当然自分で払ったらりで、何故か運転資金が変になってしまいました。
感想いつの日か書きたいと思います。

monaka |  2010/10/31 (日) 21:07 [ 編集 ] No.4231


元気は元気ですが...

monakaさん、お久しぶりです。
時々ではありますが、お邪魔はしています。
お忙しそうですが、でも、僕よりはずっと更新してますね。
僕もmonakaさん同様、仕事がどんどんと忙しくなって、
なかなかブログまで手が回りません。
歳をとっていくに従い、仕事上でも背負うものが多くなって
いくようです。
そろそろ仕事でも楽をしたいとは思っているのですが、
職場はそう簡単には楽をさせてくれません。

そうですか、madameさんのオフ会があったんですね。
今度、お誘いいただけるオフ会があれば、僕も参加したい
ですねぇ。ぜひその際はお声をかけていただけると嬉しいです。

台風が去ったのに都内は今日も小雨が降っています。
今年も気候の変化が激しく、体調を崩しやすいですから、お体にはお気をつけてお仕事、がんばってください。
なんだかんだ言って、健康がすべての基本ですから。
では、また。

criss to monaka |  2010/11/01 (月) 07:56 No.4233

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