雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Eric Harland / Voyager Live by Night

   ↑  2010/11/27 (土)  カテゴリー: drums
Eric Harland _voyagerEric Harland / Voyager
( amazon.co.jp )
2010 Space Time
 

Eric Harland (ds)
Walter Smith Ⅲ (ts)
Julian Lage (g)
Taylor Eigsti (p)
Harish Raghavan (b)
Recorded Live at Sunside Club, Paris
on Oct. 19-22, 2009

最近はiTunes Store限定での楽曲配信をするアーティストもかなり増えてきました。限定配信される楽曲のほとんどがCD化される予定のないライブ音源だったりするので、見つけると思わずポチっとしてしまいたくなりますよね。

先日もロバート・クラスパーの iTunes Store限定のライブ音源や、デイヴ・ホランドの自身のレーベル、Dare2所有の 『 Prime Direction 』 ツアー時のライブ音源(もちろんクリス・ポッター参加 ) など、偶然見つけて思わず購入してしまいまいました。

一方で、iTS 限定ではないけれど、まずは iTS で先行配信しておいてから、あとでCDを発売することもあります。iTSでのダウンロードされる数からCD販売したときの売り上げ数、利益率の計算ができ、CDプレス枚数なども調整もできるというメリットがあるのでしょう。

今回、エリック・ハーランドの初リーダー作 『 Voyager 』 が仏 Space Time Records から満を持してリリースされましたが、これも当初は2010年8月12日に iTS での配信のみで販売を開始されていた音源です。日本で初めてCD発売の情報が掲載されたのがおそらく10月19日の Disk Union のブログだと思うのですが、仏アマゾン ( Amazon.fr ) ではすでに9月24日に発売予定のアナウンスが掲載されていました。

本作が、 iTS限定発売だった音源がファンの強い要望によりCD化されたものなのか、あるいは、はじめからCD販売も予定されていた iTS先行販売なのか、どちらなのかはわかりません。しかし、iTS配信からCD販売まで6週間足らずだったことを考えると、たぶんはじめからCD発売する予定の作品だったのではと、僕は推測します。iTS配信が先行したのはただ単にレーベル側との交渉に手間取っただけではないでしょうか。

eric harland_001のコピー

閑話休題。現代NYジャズ・シーンの本流ど真ん中を疾走するドラマー、エリック・ハーランド ( Eric Harland, Texas, 1976~ ) 。限りなく自由なイマジネーションと無尽蔵のクリエイティビティから産み落とされる彼のドラミングは、生き馬の目を射抜くニューヨークにおいてもひときわ存在感があり、テレンス・ブランチャード、マッコイ・タイナーをはじめ数多くの一流ミュージシャンから重宝がられています。

そんなわけでサポート・メンバーとして超多忙な活動を続けていたこともあり、自身のリーダー作を創作する余裕がなかったのでしょう。90年代半ばから活動してきたハーランドにとっては遅すぎるデビュー作となりました。

今回の録音が行われたのは、パリのロンバール通りにあるSunside Club というライブハウス。アンドレ・チェカレリの名盤『 Live Sunside Session 』( 2008 , Cristal Records ) や、最近ではウォルター・スミス・三世の 『 Live in Paris 』( 2010, Space Time ) などもこのクラブでの実況盤でした。この通りには他にも Baiser sale (ベゼ・サレ)や Duc des Lombards(デュック・デ・ロンバール)など、ジャズを聴かせるクラブが点在しており、いわば “ パリのニューヨーク52番通り ” みたいなジャズ・ストリートです。

Taylor Eigsti_001

メンバーはテナーのウォルター・スミス・三世 ( Walter Smith III, Houston, 1980~ )、ギターのジュリアン・レイジ( Julian Lage, California, 1987~ )、ベースのハリシュ・ラジャン( Harish Raghavan, Illinois, 1982~ )、そしてエリックとは旧知の盟友であるテイラー・アイグスティ(Taylor Eigsti、California、1984~)の5人。ウォルター・スミス・三世以外の4人は、テイラー・アイグスティの旧作『 let It Come To You 』、『 Daylight at Midnight 』などで共演済み。エリック・ハーランドとウォルター・スミス・3世はスミス3世のデビュー作『 Casually Introducing 』と最新作『 III 』( 前項参照 ) で共演している仲。

収録曲はエリック・ハーランドの自曲が8曲、テイラー・アイグスティの自曲 《 Get Your Hopes Up 》とサム・リバースの 《 Cyclic Episode 》 で計10曲。最後に収録されているテイラー・アイグスティの自曲は18分30秒に及ぶ4部構成の組曲ですし、エリック・ハーランドの自曲も自身のドラムソロを挟みながら連続的に演奏されているので、一種の組曲風な仕上がりです。よって、総録音時間78分の作品ですが、大きな二つの組曲を聴いているような印象を受ける作品といえます。

Walter Smith III_001

冒頭曲 《 Treachery 》 は昨年話題を呼んだ The Monterey Quartet ( ホランド、ルバルカバ、ハーランド、ポッター ) の作品 『 Live at The 2007 Monterey Jazz Festival 』 ( 前項参照 ) でも演奏された疾走ネオ・バップ。ここでは The Monterey Quartet の演奏よりも早めのテンポで再演されてます。ポッターのソロと本作でのスミス三世のソロを聴き比べると大変面白いです。ふたりとも現代的で進歩的なロジックを身にまとったテナリストだと思っていましたが、こうして聴き比べると随分とフレーズの組み立て方が違うものです。どちらがイイ演奏かという問題ではありませんけどね。また欲情的でパワフルなハーランドのドラムも炸裂しますが、どちらかと言うと静かに暴れているような印象を受けます。それでも冒頭からライブならではの高揚感が味わえる素晴らしい演奏です。

テイラー・アイグスティの最新作『Daylight at Midnight 』やジュリアン・レイジのデビュー作『 Sounding Point 』などは個人的にはちょっと共感できないなぁ、と感じていたのですが、本作での二人は自身のリーダー作とは全く趣向を異にしたスタイルでガンガン弾きまくっていて爽快です。

僕はドラムの暴力的な爆音に打たれ、しばかれるのが大好きなので、曲間に入るドラムソロはむしろ楽しみなのですが、ドラムにあまり興味のないファンにはちょっと退屈するかもしれません。

Julian Lage_001

78分というCD規格いっぱいいっぱいの演奏でも、まったく飽きずに一気に聴き通せるのはやはり最後まで緊張感の糸が途切れない密度の高い演奏であるからに他なりません。ただ、残念なことに録音の品質がけっこう悪い。まるでオーディエンス録音されたブートレグを聴いているようです。昨年からシリーズが始まった Smalls でのライブ・シリーズと同じような音質で、まあ逆にライブならではの空気感がイイ感じにパッケージされているとも言えますが、でもここまで素晴らしい演奏だとやっぱり高音質で聴きたかったというのが正直な感想です。



 中年音楽狂さんのブログ『 中年音楽狂日記 』の関連記事『これは相当いい:Eric Harlandの初リーダー作







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2010/11/27 | Comment (6) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


これはよかったですよ

crissさん、こんばんは。iPod音楽リスナーの私は、音についてほとんど気にしてませんでしたが、演奏は最高でした。今年のベスト作を考える時期になりましたが、本作も候補リストに載せざるを得ないでしょう。

それにしても大したドラマーです。

中年音楽狂 |  2010/11/29 (月) 21:01 No.4267


中年音楽狂さん、こんばんわ。
いまどろマドリッドでしょうか。
パリではぜひsunside 行けるといいですね。
お仕事(ライブ鑑賞)頑張ってください。


>今年のベスト作を考える時期になりましたが、本作も候補リストに載せざるを得ないでしょう。

もうそんな時期になりましたね。一年あっという間です。クリスマスツリーも出さないといけないし。ディズニーも行かないと行けないし、忘年会もいくつか出席しないといけないし、今年の愛聴盤も選盤しないといけないし、やっぱり師走は忙しくなりそうです。

TBさせていただきますね。中年音楽狂さんの記事はいつものようにブログ末にリンク貼らせていただきます。
では、お気をつけてお仕事頑張ってください。

criss to 中年音楽狂さん |  2010/11/30 (火) 20:16 No.4268


マドリッドは遠かったです

crissさん,こんばんは。TBありがとうございました。こちらは深夜1:30です。自宅を出てからホテルに入るまで,丁度24時間要してしまいました。しばらくは音楽ネタは書けないかもしれませんが,パリのナイト・ライフだけをモチベーションに出張を乗り切りたいと思います。

今年は,私は出張やら年末に予定しているヴァケーションやらで,忘年会は地味かもしれません。まぁ,こればかりはわかりませんが。忘年会はなくても,勝手に飲んでるって話もありますが(爆)。

ではまた。

中年音楽狂 |  2010/12/01 (水) 09:35 [ 編集 ] No.4269


中年音楽狂さん、こんばんわ。
お疲れなのにコメントくださってありがとうございます。
中年音楽狂さんと僕はほとんど同じお歳なのに、中年音楽狂さんはスタミナありますよね~。
僕なんか片道30分ちょっとの通勤だけでつかれちゃうのに、24時間の移動をしながら仕事ですものね。
ビジネスマンは大変です。僕は医者になってよかったと思ってます。周囲からは「医者って忙しくて大変でしょ」って言われますが、都内の大手企業で働くビジネスマンに比べたら
僕らの忙しさなんて大したことないです。

僕の担当している患者さんでも海外出張の多い方ほど、健康状態が悪い傾向にあります。海外出張するたびに太っていく方も多いです。

先日半年ぶりに受診された40代の方は、半年間チェコに赴任していて帰国したのですが、5キロも太っていました。この人は半年チェコに行くたびに5キロ太って、半年日本にいる間に5キロ減量し、またチェコに半年行くと5キロ太る、ということをずっと繰り返しています。どう考えても体に悪いですよね。なんでもチェコは肉とジャガイモしか食べないんだそうです。


中年音楽狂さんもお体には十分お気をつけください。あまりうるさく言うと嫌われそうですが、何だかんだい言って、健康第一ですから。

では、また近いうちに、新年会でもやりましょう。

criss to 中年音楽狂さん |  2010/12/01 (水) 21:52 No.4271


これは凄かったです

crissさん、こんばんは。最近crissさんのJazz記事のペースが上がり目で喜んでいる今日この頃です。
この作品、曲のクオリティとか演奏の熱さとかストレートに伝わってきて気持ちいいこの上ないものです。これで商品としての完成度が高かったら神棚ものです。
TBさせていただきます。

とっつぁん |  2010/12/04 (土) 19:35 No.4281


とっつぁん、こんばんわ。

>最近crissさんのJazz記事のペースが上がり目で喜んでいる今日この頃です。

その分、体を動かす時間を作っていないわけですから、僕としてはあまり好ましくない傾向なのですが(-_-;)
冬はなかなか運動するのが億劫でね。
暖かくなるまで、ブログの更新は続きそうです。

ということで、これね、いいですよね。本当は、もうちょっとガンガンたたいてもらいたいとも思いますが、ライブでひっきりなしに叩いているわけですから、相当疲れそうですものね。いくら頑強な黒人さんでも、あのくらいが限界なんでしょうね。

こちらからもTBさせていただきます。

criss to とっつぁん |  2010/12/05 (日) 00:13 No.4282

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最強か!? Eric Harland / Voyager live by night

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