雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Toots Thielemans / European Quartet Live

   ↑  2010/12/10 (金)  カテゴリー: etc
Toots Thielemans_European Quartet LiveToots Thielemans / European Quartet Live
( amazon.co.jp )
2010 Challenge
 


Toots Thielemans (hamonica)
Karel Boehlee (p, syn)
Hein Van de Geyn (b)
Hans van Oosterhout (ds)
Recorded: Live in 2006, 2007, 2008


ジャズ界のカールじいさんこと、ハーモニカの名手、トゥーツ・シールマンス ( Toots Thielemans, Brussel, 1922~ ) の最新作。御年88歳とかなりの高齢ですので大抵のジャズファンは、まだ吹けるの? と思うかもしれません。がしかし、そうした危惧は一曲聴けばすぐ払拭されます。そりゃ80年代~90年代頃の演奏と比べればアドリブは音数少なくシンプルにはなりましたが、一音一音の音圧はしっかりしていて、老齢による衰えなど微塵も感じられません。

1952年にアメリカに移住したのをきっかけに本格的にジャズの分野で活動を開始したシールマンスですが、その活動のフィールドはジャズ界にとどまることを知らず、ポール・サイモンやビリー・ジョエルをはじめとする多くのポップ歌手との共演、あるいはCM音楽の分野やテレビ番組『セサミストリート』の主題歌を作曲したりと、その音楽的許容度の広さと音楽的汎用性の高さには心底驚かされます。

そんな膨大な音源を残しているシールマンスですが、僕個人的に特に印象深かった作品といえばそれは、ビル・エバンスの1978年作品『Affinity』です。エバンスの名盤として推挙する人は流石にいないと思いますが、でも意外に『Affinity』を隠れて聴いているエバンス・ファンっているんじゃないかって、推測するのですが、どうでしょう。

話はちょっと横道に逸れますが、この盤を僕は、22歳の冬、新潟市西堀通りにあるバー『 アル・カポネ』で始めて聴きました。軽音楽部の仲間4,5人と何件か飲み屋をハシゴし、午前3時も過ぎた頃にやっと『 アル・カポネ』に到着。みんなかなり酔いが回っていたので殆ど会話もなく、僕は通りで点滅する赤信号をぼ~と眺めていました。その時、マスターがかけたレコードがこの『Affinity』でした。今考えるとお恥ずかしい話ですが、当時のけいおんの仲間でこの『Affinity』を知っている奴はいなかったのです。すぐさま「ハーモニカはシールマンスだけど、さて、このピアノを弾いているのは誰だ?」という話題で静かに盛り上がったのです。いろいろなピアニストの名前が挙がる中、誰かが「エバンスではないな」と言ってみんな大きくうなずいたのを覚えています。それくらいこの盤でのエバンスは僕らがそれまで知っていたエバンスとは大きくかけ離れたピアノを弾いていたんですね。最後にマスターに答えを聴いて部員一同びっくり。翌日、二日酔いのなかレコード屋に駆け込み、この『Affinity』を買ったのを今でも鮮明に覚えています。因みにこの『 アル・カポネ』というバーですが、今でもちゃんと営業されています。嬉しいなぁ。

もう一枚忘れられないアルバムを挙げるとすれば、90年に入ってからブラジル音楽に急接近した『 Brasil Project 』ですね。始めて聴いたときは、チョコとバナナの相性がいいことを初めて知ったときのような新鮮な感動を覚えたものでした。冬に聴けば心を温めてくれるし、夏に聴けば爽やかな気分にさせてくれるシールマンスのハーモニカって、不思議な魅力をもっているんですよね。

今作は、カレル・ボエリーのレギュラー・トリオ ( カレル・ボエリー、ヘイン・ヴァン・ダヘイン、ハンス・ヴァン・オーシュタハウトゥ )  とシールマンスが組んだ “ ヨーロピアン・カルテット ” 名義での実況録音盤です。このカルテットは2006年結成以来、現在も活動を続けていますが、アルバムに収められている音源は2006年から2008年までの間に演奏されたものからのベストテイク集です。

カレル・ボエリー ( Karel Boehlee,1960~ ) は“ ヨーロピアン・ジャズ・トリオ ” やその後の木全信氏プロデュースのM&I 作品などで日本に紹介されたオランダ人ピアニストですが、プロデューサー主導による軟弱路線とエロエロ外装により、真摯なジャズファンから黙殺されたちょいとかわいそうなピアニストです。でも今回は本来の彼の魅力がかなりいい形で現出しているように思われます。このトリオは決して熱くはなりませんからね。紳士的に常に淡々とジャズを演奏しますから、老境のシールマンスには非常にマッチングが良いようです。

収録曲は、《 Summertime 》《 The Days of Wine and Roses 》《 On Green Dolphin Steet 》《 枯葉 》などのスタンダードと、イヴァン・リンスの《 Comecar de Novo 》、そして彼が作曲した名曲《 Bluesette 》と《 For My Lady 》などで全12曲。どの曲も今まで何度となく演奏してきた愛奏曲ばかりです。

中年音楽狂さんの記事 『想定外の素晴らしさ:Toots Thielemansのライブ盤 』 はこちら
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2010/12/10 | Comment (4) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Toots老いてなお恐るべし

crissさん,こんばんは。このアルバム多くの人の琴線に触れてますよねぇ。私も結構感動してしまったクチです。是非,これからも活躍して欲しいですよね。

"Affinity"の逸話,大変面白く読ませて頂きました。別に隠れて聞く必要はないですが,フェイヴァリットと言うには躊躇しつつも,"I Do It for Your Love"好きって言う人,私も結構いると思います。

Karel Boheleeについてのコメントも全く同感です。やればできるんですよ。悪いのはプロデューサーです。今度,Fred Herschの新譜がVenusから出るらしく,心配している私です。おかしなことにならなければいいんですが。

中年音楽狂 |  2010/12/11 (土) 23:23 [ 編集 ] No.4291


中年音楽l狂さん、こんにちは。

欧州でのお仕事、お疲れさまでした。
サンセットでリーブマンも観れて良かったですね。

>Karel Boheleeについてのコメントも全く同感です。やればできるんですよ。

この人、見るからに弱々しくて頼りなさそうな人なんですよね。でてくる音もそんな感じなんですが、テクニックは抜群にいいので、もったいないです。

数年前、横浜プロムナードに来られた際、ライブ終了後、サイン会を開いていたのですが、彼の列に並んでいる人がたった4、5人だったのが印象的でした。寂しそうにしてなた~。なんだからあれ以来、ますます好きになってしまいました。きっと人間的にも優しい人なんだろうなぁと思います。

フレッドハーシュの新譜がvenusからとは知りませんでした。たしかにどうなることやら心配です。今年のはじめにでた「Whirl」はすばらしかったでしょ。僕はまだアップしていないのですが、あまりにもすばらしくて、文章にできないんですよ。今年中にはアップしたいのですが。そろそろ今年の愛聴盤を選盤しなけりゃならない時期ですが、この「whirl」は間違いなくベスト10内に入る名盤だと思いました。

ニューヨークタイムズのマガジンか日曜版に彼の長文記事が掲載されていて、ネットでも当然見れるのですが、それを読むと、ほんと、エイズ脳症、エイズ認知症からの奇跡の生還、ってな感じですよ。人工透析し、気管切開され人工呼吸器管理で、二ヶ月の昏睡状態でしょ、そこから蘇ってあの演奏ですからね。これはやっぱり奇跡といっていいんじゃないでしょうかね。普通はそこまで重篤な状態に陥ると、家族も医者も諦めちゃいますけど、そこを諦めずに頑張った担当医陣に拍手を送りたいです。

ということで、今回も中年音楽狂さんの記事を僕の本文の最後にリンクさせていただきますね。
では、また。

criss to 中年音楽狂さん |  2010/12/13 (月) 08:10 No.4293


これ、よかったですよね

わたし、Affinityはお気に入りです。
Affinityのお野菜シリーズの曲が好きなんですよ。(笑)

で、そのお話し、新潟で直接聞きました。
楽しい想い出になりました。

>アドリブは音数少なくシンプルにはなりましたが、一音一音の音圧はしっかりしていて、老齢による衰えなど微塵も感じられません。

なるほど。。
優しいですねぇ。
わたしは、衰えとは思わなかったけど、、まさに、お歳を召した方の話し方のように、、ゆっくりで、でも、味わい深いなぁ。。って、思いました。
確かに、衰えとは違いますよね。

わたし、、残りの人生、あまり余分なものはいらない、って、思うんですが、、でも、いまだに未練がたらたらです。

ハーシュのお話しもとても興味深く読ませて頂きました。
トラバいたしました。



すずっく |  2010/12/15 (水) 21:04 [ 編集 ] No.4297


suzuckさん、こんばんわ。

落ち着きましたか? って、落ち着くわけありませんよね。
大丈夫でしょうか? こんな時は色々は方、色々は方面からメールやら電話やらあって大変だと思うので、こんな私のブログなんかにコメント入れてくださらなくてよかったのに。
ほんと、落ち着いたころにtwitter でDMさせていただきます。あんまり無理なさらないように。ブログなんて心に余裕が出てきてからでいいなじゃいのかなぁ。

>で、そのお話し、新潟で直接聞きました。
楽しい想い出になりました。

あれ、話しましたっけ? 泥酔していてcat House 出てからの記憶がほとんどありません(-_-;)

>わたし、、残りの人生、あまり余分なものはいらない、って、思うんですが、、

僕も残りの人生は家族の元気な姿と、好きなジャズぐらいあればイイと思ってます。

それにしても、最近のすずっくさんの発言には人生の悲哀を感じてしまうのですが、僕ら(失礼)もそんな人生の秋、というか晩秋なんですかね。あ~あ、人生は短い。竹内まりあの「人生の扉」を最近はつい口ずさんでしまいます。

criss to suzuck |  2010/12/15 (水) 21:32 No.4298

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