雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Jason Moran / Ten

   ↑  2010/12/15 (水)  カテゴリー: Jazz
jason moran_tenJason Moran / Ten
( amazon.co.jp )
2010 Blue Note



Jason Moran (p)
Tarus Mateen (b)
Nasheet Waits (ds)



1999年、BLUE NOTE創立60周年特別企画として、ブル-・ノ-ト所属のグレック・オズビ-を中心として、優秀な若手ブラックミュージシャン6人によって編成されたユニットが “ New Directions ”。そのユニットでピアノを担当していたジェイソン・モランが、やはり同ユニットのメンバーだったベースのタラス・マティーンとドラムスのナシート・ウェイツと結成したトリオが “ Bandwagon ”です。今作はBandwagon名義としては2006年の『 Artist In Residence 』以来4年ぶり、通算8作品目となる作品で、そしてBandwagon結成10年目に当たる記念すべき作品ということでタイトルも『 Ten 』と名付けられています。

90年代後半に M-BASE派の中心的存在であったグレッグ・オスビーの腹心として颯爽とニューヨーク・ジャズ・シーンに登場したジェイソン・モラン ( Jason Moran, Houston, 1975~ ) 。1997年にはそのグレッグ・オスビーのプロデュースで Blue Note からデビューし一躍表舞台に登場し、その後カサンドラ・ウイルソンのサポートを務めるなどして徐々に頭角を現してきました。

当時はニューヨークのダウンタウンにおける新進気鋭のミュージシャンが集う梁山泊として注目を集めたクラブ『 ニッティング・ファクトリー 』などに出演し、その先鋭的な腕前を披露し注目を集めていました。僕個人的にはこの ニッティング・ファクトリー 系のミュージシャン、たとえば、ジョーイ・バロンとかデヴィッド・マレイとかブッチ・モリスとかスティーヴ・コールマンとか、まあこのあたりがあまり好きではなのですが(唯一好きなのがデイヴ・ダグラスかな)、このジェイソン・モランもどちらかと言うと今まで心理的に避けてきたピアニストでした。

グレッグ・オスビー門下であり、しかも自身のリーダー作 『 Facing Left ( 邦題 :ゴォラ!! にーちゃん。左向けっっちゅーてんねん! )』 のジャケでのモランなんかメチャクチャ恐い顔してるし、まあ、そんな先入観で喰わず嫌いになるのは良くないと思っていましたが、どうもCD棚に手が伸びないんですよね。

そんな訳で、オリジナリティーを発揮してこそ誇れる世界がニューヨークのジャズシーンであるわけですから、モランぐらいのトンガリ君でないとサバイブできないのは承知していながらも、どうも彼の音楽に賛同できずに今まで来てしまったのですが、最近、なんだかモランのピアノがぐぐっと僕の胸に突き刺さるような瞬間がたびたびあり、彼をあらためて凄い奴だと再認識しているところです。具体的には、モランがこのところ参加しているチャールス・ロイドやポール・モチアンのバンドでの彼の演奏に痺れてしまったのです。チャールス・ロイドのECM盤『 Rabo De Nube 』や『 Mirror 』、ポール・モチアンの『 Lost in A Dream 』などでのモランの演奏は素晴らしいんですよ。大体においてピアニストを自身のバンドに入れることがほとんどなかったポール・モチアンが敢えてモランを起用したぐらいですから、モチアンは相当にモランの腕を買っているのでしょう。

jazz09_13-Overtone-alle_LISTEQUER 昨年にはデイヴ・ホランドが 新たなプロジェクト “ Overtone Quartet ” を始動しましたが、そのプロジェクトにもクリス・ポッター、エリック・ハーランドらとともにジェイソン・モランが参加しています。既にネット上では2009年の“ London Jazz Festival ” での演奏がアップされていますが、やはり自身のアヴァンギャルドでオルタナ的な訳のわからん演奏とは別人のような正統化コンテンポラリー系の緊張感漲る素晴らしい演奏を披露してます。クリポタも超カッコイイです。ご興味のある方は探してみてください。

さて、今回の最新作ですが、基本的には従来のバンド・サウンドを踏襲するスタイルです。ブルース、R&B、ヒップ・ホップ、オールドジャズ、ジャムバンドなど、多彩なスタイルを混合攪拌したかのようなオルタナな楽曲が並んでいますが、ただし、今まで僕が聴いてきた『 Facing Left 』『 Same Mother 』『 Black Stars 』『 The Bandwagon 』『 Artist in Residence 』などの彼の作品群に比べると、気色悪いヴォーカルや詩の朗読もないし、不気味なサンプリング音もほとんどないので、おそらく一番聴き易い作品だと思います。まあ、相変わらずモランは終始一貫して忙しく鍵盤を叩きまくっているし、それに輪をかけてナシートが全編フィルインのような、重心が軽いのにもかかわらず五月蠅いドラムを叩いています。あまり体調がよくない時に聴くと益々具合が悪くなりそうなサウンドです。その代わり、元気のいい時に聴くとかなりのトリップ感が得られるかもしれません。

収録曲はモランの自曲が7曲、マティーンの自曲が1曲、ジャッキー・バイアードの《 To Bob Vatel of Paris 》、レナード・バーンスタインの《 Big Stuff 》、セロニアス・モンクの《 Crepuscule with Nellie 》、そして現代音楽の作曲家 コンロン・ナンカロウ(Conlon Nancarrow) の《 Study No. 6 》 が2ヴァージョンで、計13曲。

フィラデルフィア美術館の委嘱によりモランが作曲した M-1 《 Blue Blocks 》。ロバート・ケネディーが1966年に南アフリカ共和国を訪問した際のドキュメンタリー作品『 RFK In the Land of Apartheid 』のテーマ曲としてモランが作曲した M-2 《 RFK in the Land of Apartheid 》。ジミ・ヘンドリックスの1967年の“ Monterey Pop Festival ” での演奏にインスパイアされ作曲した M-3 《 Feedback Pt. 2 》 。ここでは “ じ~~じ~~” と効果音が挿入されていますが、これはジミヘンのギターをサンプリングしたものだそうです。アブラゼミの鳴き声かと思いましたが。コンテンポラリー系の舞踏家アロンゾ・キングが主宰する“ LINES Ballet ” のために書かれた M-6 《 Pas de Deux - Lines Ballet 》 などなど。





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