雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Mike Mainieri & Friends 『 White Elephant 』

   ↑  2008/01/02 (水)  カテゴリー: etc
Mike Mainieri & Friends  『 White Elephant 』
昨日、今剛の唯一のリーダー作『 Studio Cat 』(1980)が昨年、紙ジャケ仕様で再発になっているというお話をしましたが、この70年代から80年代の旧作のリマスター、紙ジャケ仕様での再発という流れは近年顕著になっている傾向ですよね。特にロックの分野ではその傾向が強いように思いますが。個人的にも、昨年はリトル・フィートやロキシー・ミュージックなどのリマスター・紙ジャケ盤の一挙リリースに対して大人買いしてしまった、なんてこともありました。

さて、ジャズ界でも「フュージョン界最大の幻の名盤」と称されているマイク・マイニエリ&フレンドの『 White Elephant 』が、K2 マスタリング、特殊エンボス紙ジャケ仕様、さらに未発表音源2曲追加でリイシューされました。

本作はもともとはウッド・ストックのプロモーターで有名なマイケル・ラング氏が興したJust Sunshine Recordsから72年にLP2枚組でリリースされた作品ですが、当時のプレス数がわずか1100セットという希少性もあり、一気に幻化した作品です。その後、90年代に2回ほどCD化され再発されています。

まず94年にビデオアーツからVol.1 とVol.2 の2枚分売で発売されました。内容は、オリジナルLP2枚に収録されていた13曲に未発表音源4曲を加えた全17曲を2枚に分けて収録された作品でした。次いで96年にNYCから内容はそのままで2枚組でリイシューされました。

今回の再発にあたっては、オリジナルLPで採用されていたエンボス処理(中央の像とタイトルが飛び出している)を忠実に施し、音源はK2 リマスターし、さらに未発表音源 である≪ Prelude To Sunshine Clean ≫、≪ Drum Percussion Groove ≫の2曲を追加収録しています。

60年代後半のサイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロックの台頭に危機感を抱いたのは、なにもマイルス・デイビスばかりではありませんでした。ニューヨークでセッション・プレーヤーとして活躍していたジャズ系のミュージシャンたちも、ロックとジャズの融合による新しい音楽の創造を模索していました。そんな中、マイク・マイニエリが立ち上げたリハーサル・バンドがホワイト・エレファントでした。最初はウォーレン・バーンハートやスティーブ・ガットら数人で始めたバンドでしたが、噂を嗅ぎつけたミュージシャンたちが夜な夜なスタジオに集結していき、最終的には20人ほどのミュージシャンがこの作品に参加することになります。当時20歳そこそこのマイケル・ブレッカーをはじめ、今では超一流のセッション・マンが名を連ねています。

こうなると否応なしに期待が膨らむのですが、実際、今回初めて本作を聴いてみると、意外に普通っぽいロックなので拍子抜けしてしまった、というのが本音です。オリジナルの13曲は全てヴォーカル物。中途半端なブラス・ロックあり、フォーク調の楽曲あり、AOR風ありの作品で、実験的ではあるのかもしれないが、今一つ革新的な情熱が伝わってこないのですね。

たとえば、72年にタイムスリップしてみると、プログレ界では、キング・クリムゾンが既にデビューしており、『 太陽と戦慄 』のリリース直前であるわけですし、イエスは名盤『 こわれもの 』や『 危機 』をすでに世に送りだしている頃です。それらと比べると本作が何とも頼りない作品に思えて仕方ありません。少なくとも“ Fusion (融合) ”という視点で考えると、ジャンルのミクスチャー度はプログレ集団の方がはるかに優っていたように思えます。

僕はマイク・マイニエリの『 Love Play 』(1977 Arista )あたりの音を想像していたのですが、全く別モノでした。第一、マイニエリは殆どヴィブラフォンを弾いていませんでしたし(笑)。Steps Ahead でマイク・マイニエリのファンになった方が本作を聴いたらガッカリするでしょう。

たとえばスター・ウォーズの『 クローンの攻撃 』や『 シスの復讐 』をはじめに観てファンになった若者が、77年の『 エピソードⅣ 』を観て笑っちゃうように。ただ、『 エピソードⅣ 』も『 White Elephant 』もすばらしい作品であることは間違いないのですが、現代の刺激的な映像、音に慣れてしまうと、あまりにも70年代のそれは貧弱に見えちゃうものです。

まあ、しかし、現代のフュージョン/スムース・ジャズという大河の源流を探っていてば、おそらく、この作品あたりに行く着くことは間違いないのでしょうが。

マイケル・ブレッカーは、本作の録音と同時期にビリー・コブハムのバンド『 Dreams 』(前項あり)にも参加しています。しかし、『 White Elephant 』や『 Dreams 』で聴かれるマイケルの音は、流石に技術的に未熟さが目立ちます。

また、今回初お目見えの2曲≪ Prelude To Sunshine Clean ≫、≪ Drum Percussion Groove ≫ですが、≪ Prelude To Sunshine Clean ≫は気の抜けたブラス・ロック調で、まるでヴォーカル吹き込み前のバッキング・トラックのようでもありますし、≪ Drum Percussion Groove ≫はクレジットがないので誰が叩いているのか分りませんが、2分30秒のパーカッション・ソロです。すでにLP あるいは再発CDをお持ちの方が、このためにわざわざ買い直すほどの未発表曲ではないかと思います。


今回、初めて収められた未発表フォト(リーフレット)。これが一番面白かったりして。マイケル、若い!! トニー・レビンはまだ髪の毛があったのね。

Mike Mainieri(key,vo,per,ulcers,arr)
Joe Beck(g)
Warren Bernhardt(key)
Michael Brecker(ts)
Randy Brecker(tp)
Sam Brown(g)
Ronnie Cuber(bs)
Jon Faddis(tp)
Steve Gadd(ds)
Nick Holmes(vo,g)
Tony Levin(b)
Sue Manchester(vo)
Bob Mann(g)
Hugh McCracken(g)
Donald MacDonald(ds)
Paul Metzke(g)
Nat Pavone(tp)
Jon Pierson(btb,vo)
Barry Rodgers(ttb)
Lew Soloff(tp)
David Spinozza(el-g,ac-g)
Ann E. Sutton(vo)
Frank Vicari(ts)
George Young(as)
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