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Simple Acoustic Trio / Getxo Jazz 96 - XX Festival Internacional de Jazz de Getxo

   ↑  2011/07/10 (日)  カテゴリー: piano
Simple Acoustic Trio _GetxoSimple Acoustic Trio / Getxo Jazz 96 ( amazon MP3 download )
1996 Hilargi Records



Marcin Wasilewski (p)
Slawek Kurkiewicz (b)
Michal Miskiewicz (ds)



欧州の名うての若手ピアニストのなかでも一際輝きを放つポーランド出身のピアニスト、マルチン・ボシレフスキ ( Marcin Wasilewski, 1975~ ) の Simple Acoustic Trio 名義での実況録音盤。

マルチンがベーシストのスワヴォミル・クルキエヴィッツとSimple Acoustic Trio を結成したのは1990年のこと。当時は二人とも音楽高校に通う15歳の少年だった。1993年にドラムスのミハウ・ミスキエヴィッツが加わり、以後、現在に至るまで20年にわたり不動のメンバーで活動を行ってきた。

SAT結成直後の1993年にはポーランド国内のジュニア・ジャズ・コンテストでいきなり三位入賞。その後も数々のコンペティションにエントリーし、いくつもの賞を受賞していった。1996年には二つのコンペティションに参加している。まずひとつはドイツのレバークーゼン・ジャズ・フェスティバルで、もうひとつはスペインのゲッチョで開催されたジャズ・フェスティバルだ。彼らはいづれのコンペティションでも優勝を獲得。マルチン自身も最優秀ソリスト賞の名誉に輝いている。本作はその後者のコンペティション参加時の演奏を収録したもの。

スペイン語でのメンバー紹介の後、ベースとドラムの奏でる揺蕩うリズムに乗せて静かに旋律がその姿を見せる冒頭曲《 Cherry 》は、ポーランドが生んだ偉大なるジャズ・ピアニストであり作曲家でもあるクリストフ・コメダの自作曲。

続いてカーラ・ブレイの《 King Korn 》、オーネット・コールマンの《 Turnaround 》と続くが、決してフリーに傾倒しているわけではなく、あくまでメロディーを素材として用いるだけ。

当時、二十歳そこそこの若者だったのに、その演奏たるや新人の或を超えた完成度をみせ、さらには老練ささえ漂わせる風格。近年はECMから『 Trio 』『 January 』『 Faithful 』と、抒情性溢れる作品を発表。その静謐な世界観を確立し、幅広いファンにアピールしている三人だが、SAT を名乗っていた90年代の彼らは、スケール感があり、ダイナミックで、今よりもずっと大きな世界を目指そうとする意欲があったように思う。別に現在のECM諸作が駄目だというわけではない。勿論いまも素晴らしい演奏なのだが、良きにつけ悪しきにつけ、マンフレッド・アイヒャーの放つ強力な磁場により、彼らの本来の姿がややもすると歪められているような印象を受けるのが少々残念なだけ。

本作を久しぶりにきちんと聴いたが、今とは似ても似つかないかなり骨太な演奏で、それこそリリカルな側面とともにビバップ的な狂騒と興奮みたいな要素も詰め込まれた相当の力作だとあらためて感じた。あえてグループ名にピアニストの名前を冠しないだけのことはあり、三者のインタープレイも刺激的だ。その三者対等にして等価なシステムで稼働するユニット体制は、ちょうどエンリコ・ピエラヌンツィの Space Jazz Trio を彷彿とさせる。欧州に生息するキース・ジャレット単純再生産型のピアニストとは明らかに一線をきす存在だ。

ということで、ECM盤を聴いて彼らを舐めていた方は、本盤を聴いて反省してください。超おすすめ。



ブログ 『 中年音楽狂日記 』 の中年音楽狂さんの記事 『 Simple Acoustic Trio:名前で損しているかもなぁ 』 はこちらから。








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2011/07/10 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


いろいろ考え方が...

crissさん,こんばんは。ECM作に対して結構辛口なんですねぇ。

私はECMの彼らの作品こそがEicherの美学と合致した世界だと思っているので,私はあれでいいかなぁと思っています。それはECM好きか否かの違いもありますから一概には言えないところもあるとは思うのですが,彼らのECMでの3作は十分に我々ECM偏愛家を十分に納得させるものだったと思います。

まぁでも人それぞれってことで。いつものようにTBを試みますが,多分ダメでしょうねぇ。

中年音楽狂 |  2011/07/10 (日) 22:48 No.4433


中年音楽狂さん、こんにちは。

最近のミュージシャンって、ライブとアルバム制作を完全に別物と考えている節がありますよね。ライブは素顔の自分を曝け出し、暴れまくり、一方、アルバムになると一転して、緻密な工程を積み重ねていきながら完成された芸術作品を作り上げる、みたいな。マルチンの作品もそのあたりがはっきり作品に出ているでしょうね。

僕なんかはECMのファンではないので、なんだかどれもこれも似たり寄ったりの音作りでちょっと飽きちゃうんですよね。イイ作品はそりゃすごいんだけど、一人のアーティストの作品をECMでフォローする気にどうしてもなれない。

それにしてもアイヒャーの作り上げるレーベルカラーって強烈ですよね。トマス・スタンコだって、ECM盤だけ聴いていると冷徹で静的な世界感をもった吹き手、というイメージですが、彼の母国盤などを聴くと意外に激しく吹きまくっていたりして、どちらが彼の真の姿なのかわからなくなってきますし。

まっ、このあたりは好き嫌いもあるし、それぞれの好みですからね~、いずれにしても、生き延びるためには常に多様性を用意しておくことが肝心! という生存原理もありますからね、、、。


criss to 中年音楽狂さん |  2011/07/11 (月) 19:11 No.4434

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