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Jeremy Taylor / Reggae Interpretation Of Kind Of Blue

   ↑  2011/07/28 (木)  カテゴリー: etc
Reggae Interpretation Of Kind Of BlueJeremy Taylor / Reggae Interpretation Of Kind Of Blue ( amazon.co.jp )
2011 SECRET STASH / ZOUNDS



1981年、当時ニューヨーク州立大学で教鞭をとっていたジャズ・ミュージシャンのジェレミー・テイラー氏が、ジャマイカのミュージシャンとともに制作したマイルス・デイヴィスの 『 Kind of Blue 』 のカヴァ集。タイトルが示すように 『 Kind of Blue 』 のレゲエ解釈であり、収録曲もすべて 『 Kind of Blue 』 のまま。ただし、各曲のダブヴァージョンも収録されている。

不運なことにテイラー氏は、このレコーディングの数週間後、公演のために訪れていたパリのホテルで客死。そのためこの音源は長い間お蔵入りになっていたが、『 Kind of Blue 』リリース50周年を迎えた2009年に Seacret Stash よりヴァイナル盤のみの仕様で発売され、クラブ系の一部のファンの間で話題になった (らしい)。

ヴァイナル盤発売当時、僕はたまたま本屋で立ち読みしたクラブ・ミュージックの専門誌でこのアルバムを存在を知り、聴いてみたい衝動に駆られたが、その頃は既にヴァイナル盤からは足を洗って、いかなる場合もLPは買わないと決めていたため、泣く泣く購入を断念した思い出のある作品だ。《 どうせすぐにCDも発売されるだろう 》 と高を括っていたが、一向にCD化される気配もなく、あっという間に2年の歳月が流れ、完全にその存在すら忘れてしまっていたが、今回、突然のCD発売となった。発売してくださったお方は、やっぱりというか、彼しかいないというか、レコード番長こと須永辰緒氏。

7月20日発売のインタビュー系音楽雑誌 『 SWITCH 』 2011年8月号に 『 新訳ジャズ ( もっと。まだ見ぬ発見と驚き )』 と題した特集記事が掲載されているが、その記事のなかで須永氏自身が本作について次のように語っている。氏によると、

いつまで経ってもCD化されないのでレーベルに連絡したんです。そうしたらジェレミーの遺族との約束で、アナログは出してもいいけれと、二年間はCD化しないでほしいと言われたらしくて。そうしているうちにアメリカのCDセールス状況がが酷いことになっちゃって、そのレーベルもCD化を諦めていたんです。それなら日本でやらせてくれないかって、二年間交渉して、自分で出すことにしたんです。

ということらしい。2年もの間CD化されなかったその謎が氷解したのはいいのだが、では遺族は何故、CD化を拒んでいたのか、そのことは謎のままだ。CD化を先送りにしたほうが、最終的にトータルとしての売り上げ数が稼げるのでは、という思惑でもあったのだろうか。

さて、期待の内容だが、なんとも微妙なんだな、これが。須永氏は、《 これはぜひ聴いてもらいたい。本当に最高だから。》 と、絶賛しているが(そりゃ、自分のレベールから出しているんだから誉めるのは当然だが)・・・。

やっぱりユルユルのレゲエのリズムには根本的にジャズの旋律は乗りにくいのかな。 ボサノバとジャズは相性が凄くイイのにね。これがスカになると俄然ジャズとの相性がよくなるわけだが。

リズムがユルい上に、フロントのテナーとトランペットのソロも妙に間伸びしてノリが悪い。というか、リズムがユルい “ ので ” フロントのソロまでユルくなるんだろう。ちょっと聴くに堪えられないアドリブだ。言い過ぎかもしれないが、フロントの二人は素人レベルの演奏力ではないだろうか。リズム隊はジャマイカから招聘してもよいが、フロント陣営はニューヨークのジャズ・ミュージシャンを起用すれば、かなり締まった聴きごたえのあるジャズ・レゲイ作品ができたであろうに・・・。しかしながら考えてみたら、このアルバムを買い求めて聴くようなファンは真性ジャズファンではないのだろうから、そういうクラブ系のファンにとってはアドリブの質なんか眼中にないのだろうな。

そして、このミュージシャンのジャズ気質のなさだけでも激しく物足りないのだが、さらには録音がこれまた痛いのだ。全編エコーがかかり過ぎ!! まるで風呂場でラジカセ聴いているみたいだ。エコーのかかったサウンドが聴きたければ、リスナー側の機材 ( AVアンプなど ) でどうにでもなる時代なのだから、制作者サイドは変な装飾を加えなくていいのではないだろうか。

でもまあ、脳みそが融解するくらいの猛暑続きの今年の夏には、確かにマイルスの『 Kind of Blue 』よりはこのレゲエ盤のほうがフィットするかもしれない。そして、氏も云っているように、このアルバムをきっかけに一人でも多くの人がマイルスの『 Kind of Blue 』を聴く気になってくれれば、それはそれで嬉しいことではあると思う。



SWITCH Vol.29 No.8(2011年8月号) 特集:新訳ジャズ
スイッチパブリッシング 著者:新井敏記 価格:819円 評価:★★★★★


巻頭特集 上原ひろみ
今年、自身が参加したアルバムがグラミー賞を受賞した世界的ジャズピアニスト、上原ひろみ。
理論、それとも直感? ジョシュア・レッドマン×平野啓一郎
鼎談|naomi&goro&菊地成孔 ジャズ/ボサノヴァの愛憎史
須永辰緒 ジャズ発、レゲエ経由マイルス行き?


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