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Branford Marsalis & Joey Calderazzo / Songs of Mirth & Melancholy

   ↑  2011/08/17 (水)  カテゴリー: duo
Branford Marsalis & Joey CalderazzoBranford Marsalis & Joey Calderazzo / Songs of Mirth & Melancholy ( amazon.co.jp )
2011 Marsalis Music


Branford Marsalis (ts,ss)
Joey Calderazzo (p)

ブランフォード・マリサリスとジョーイ・カルデラッツォのデュオによる最新作。

この二人の共同作業で作り上げる音楽ですから、悪いはずがないのですが、でもまあ、個人的には愚痴の吐露に終始してしまいそうなので、まずは先に誉めるべきところを誉めておきたいと思います。

90年代初頭から絶えることなく活動を共にしてきた二人ですから、そんじょそこらの即席デュオとはレベルが違います。二人の感性が幾重にも交叉し、目眩く展開の中で、更に二人の絆が深まっていく様子が聴いてとれそうです。リスナーに向いた音楽というよりも、二人のインティメイトな関係性の中で閉じた音楽とでも言えそうなエモーショナルで気品ある音空間です。

収録曲はブランフォードの自曲が3曲、ジョーイの自曲が4曲。それからショーターとブラームスの曲が1曲ずつで計9曲の構成。音をぶつけあうジャズのインタープレイというよりは、クラシカルで予定調和に根ざしたチェンバージャズ的な雰囲気が全体的に漂っています。

それは EGEA 的なサウンドとも云えなくもない。「ピエトロ・トノロとダニーロ・レアのデュオによるEGEA からの新譜だよ、これ。」と言われれば、納得してしまいそうな、そんなサウンドです。

でもですね、僕個人的にはこういった類のデュオ作品は好みではないんですよね。曲想にしても、こういうチェンバージャズは欧州圏では聴きなれたサウンドですし。

デビュー当時にBlue Note からリリースされたジョーイの三部作、『 In the Door 』、『 To Know One 』、『 The Traveler 』 で彼の大ファンになった僕としては、どうも今新作のような静的な芸風は物足りなく感じてしまいます。やっぱりジョーイはマッコイ・タイナーの1.5倍ぐらいのスピードでモーダルなラインをガンガン弾きまくる方が似合っていると思うのですが。

思い返せば、2004年にマルサリス・ミュージックに移籍し、同年のソロ・ピアノ作品『 Haiku 』、2007年の 『 Amanecer 』 と立て続けに抒情派路線の作品をリリースしたあたりからジョーイはおかしくなっていったわけです。

つづく

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