雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Yes / Fly from Here

   ↑  2011/08/19 (金)  カテゴリー: Progressive Rock
Yes_fly from hereYes / Fly from Here ( amazon.co.jp )
2011 Frontiers Records


Chris Squire ( Bass & Vocals )
Steave Howe ( Guitar & Vocals )
Alan White ( Drums )
Geoff Downes ( Keybords )
Benoit David ( Lead Vocals )



スタジオ盤としては2001年のオーケストラとの共演盤『 Magnification 』以来、10年ぶりとなるイエスの最新作。

常に離合集散を繰り返しながら40年のも長きに渡りサバイブしてきたイエス。好きだ嫌いだでくっ付いたり離れたり、そしてまた仲直りしてくっ付いたりして、もう人間関係ドロドロの面々だけに、今回の新作ではどんなメンバーが集結したのか、誰しもが気になるところですが、そのメンバーとは、クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、スティーブ・ハウのオリジナルメンバーに加え、バグルズやエイジアのキーボーディスト、ジェフ・ダウンズが参加。プロデューサーにはこれまたバグルズ組からトレバー・ホーンが起用されたいわば『イエス』+『 バグルズ』の布陣。で、ボーカルには、クリス・スクワイアが Youtube を観ていてたまたま見つけたベノワ・デイヴィッドという新人が抜擢されています。

このベノワ・デイヴィッドという、ジャズファンが聞いたら吹き出しそうな名前のカナダ人の歌い手は、“ Close to Edge ” というイエスのモノマネバンドで歌っていた人らしいです。

プログレ・ファンならご察しの通り、メンバーはイエスの歴史の汚点とも云うべき80年リリースの『 Drama 』時と全く同じ。違いはボーカルがトレバー・ホーンからベノワ・デイヴィッドに代わっただけ。どうして今頃『 Drama 』の続編的な作品に拘泥するのかわかりませんが、あの『 Drama 』って当時、ファンから大顰蹙を買ったアルバムだったですよね。それまでのイエスのファンからはこんなのプログレじゃないし、ジョン・アンダーソンがいないイエスなんてイエスじゃないぞと罵られ、若い世代の音楽ファンからも時代遅れだとソッポを向かれたアルバムでした。元凶はトレバー・ホーン加入だということになり、ライブではステージにモノが飛んできたこともあるとかないとか。

僕個人的には決して悪いアルバムではないし、ちゃんとプログレ的な展開も見られる秀作だと今でも思っていますが、当時の評価はそうじゃなかった。そんなわけで、クリス・スクワイアにとっては『 Drama 』の不当な評価がず~と喉に刺さった小骨のように気になっていたのでしょう。

今では英国プロデューサー界の重鎮として各方面から高い評価を受けているトレバー・ホーンであっても、あの『 Drama 』で受けたトラウマは拭いきれず、いつかはあの屈辱を晴らしたいと思っていたのかもしれません。そのためにはメンバーもあの時と同じで制作しよう、ということになったのかな。ジョン・アンダーソンが喘息の悪化で入院したことをいいことに、クリス・スクワイアはアンダーソンに内緒で前述した新人ボーカルを加入させ、2008年ぐらいからツアーまでやっていたというじゃありませんか。アンダーソンもそりゃ怒るわな。ホント、この人たち、ミュージシャンとしては一流だけど、メンタリティはどうなの? これじゃまるで子供の喧嘩だね。多少の齟齬があっても大人なんだから我慢しなくちゃ。

それはさておき、肝心の内容ですが、メンバー構成から想像できるようにバグルス組のポップ感覚と70年代イエスの変拍子&複雑展開をうまく折衷したようなサウンドです。トレバー・ホーンらしく音響的には重厚で立体感がありますが、曲想のせいかどうもスピード感がなくキレもない。アルバムタイトルにもなっている24分にも及ぶ6部構成の組曲《 Fly From Here》は、トレヴァー&ジェフのバグルズ組が『 Drama 』用に用意していた曲《 We Can Fly From Here》がオリジナル。『 Drama 』のセッションでは演奏されましたが、アルバムには残念ながら収録されなかった。そんなこともあり今回は数分のオリジナル曲を24分にリアレンジしてリベンジ再演です。この曲も含め半分以上がバグルズ組の楽曲のため、トレヴァー&ジェフ主導のポップな仕上がりになってしまっているのが往年のイエスファンにとっては残念ですが、まあそこはマーケットをどうしても意識せざるを得ない彼らの置かれた厳しい状況を考えれば、百歩譲ってやむを得ないとしても、どうしても許せないのがベノワ・デイヴィッドという新人ボーカリスト。

イエスの肝は、ベースのクリス・スクワイア、ギターのスティーヴ・ハウ、そして “ YES of VOICE ” ことジョン・アンダーソンの3人だと個人的には思ってます。ドラムはアラン・ホワイトでなくてもいいし、キーボードだってリック・ウェイクマンじゃなくたってトニー・ケイだってパトリック・モラーツだって立派にイエス・サウンドは成立する。しかし、スクワイア、ハウ、アンダーソンの3人のうち一人でも欠けたらイエス・サウンドはあっけなく崩れてしまうし、イエス度数は激減する。特にアンダーソンの離脱したイエスなんて・・・。もうイエスとは別物です。まあ、世の中広しと言えど、アンダーソンの代役なんかそう簡単に見つからないでしょうが、それにしてもこのベノワ・デイヴィッドというボーカリストによって本作の魅力のかなりの部分をスポイルされているように思います。決してヘタではないのですが、胸にぐっと迫ってくるものが感じられない。高音域もアンダーソンにくらべちゃうとね~。だったら、トレヴァー・ホーンが自ら歌えばよかったのに!! なんで歌わなかったのだろう。もう高齢で高い声域が出ないのだろうか。そりゃそうだりょな、還暦過ぎているもんな。

そんな訳で、ネット上ではこの新作についてけっこう好意的な意見が体勢を占めているようですが、僕個人的には微妙な評価であります。少なくとも元となった『 Drama 』の方が好みですね。


フライ・フロム・ヒア【限定盤 SHM-CD+DVD】
マーキー・インコーポレイティドビクター アーチスト:イエス 価格:3,690円 評価:★★★★★

スペシャル・パッケージ (初回生産限定盤)
【SHM-CD + DVD】

2大特典
●ロジャー・ディーンのイラストによる ポスター(パッケージ封入)
●アルバム・メイキング映像を収録した ボーナスDVD付き

日本盤のみボーナストラック1曲収録



Fly from Here
Frontiers Records アーチスト:Yes 価格:6,168円 評価:★★★★★

Limited box set includes CD, DVD, vinyl LP, large T-shirt, lithograph and poster. 2011 album from the Progressive Rock legends. Mixing the best elements of their '70s and '80s work, Fly From Here is an excellent return to form for the band. Longtime band members Chris Squire, Steve Howe and Alan White are joined by former keyboardist (and Asia/Buggles member) Geoff Downes and new vocalist Benoit David. Produced by Trevor Horn.


関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1479.html

2011/08/19 | Comment (4) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


やっぱり駄目ですか

crissさん,こんにちは。やっぱりこのアルバム駄目でしたか。おっしゃる通り,Jon AndersonのヴォーカルがなければYesは成立しないと私も思います。買おうか買うまいか悩んでいたので,crissさんの感覚を信じてやめておきましょう。

ちなみに私も"Drama"はそんなに言われるほど悪くないとは思っています(笑)。

中年音楽狂 |  2011/08/20 (土) 13:41 No.4465


中年音楽狂さん、こんばんわ。

この新作の評価はおそらく聴き手の年齢にも関係しているのかもしれませんよ。世代間で評価が分かれているんじゃないでしょうかね。僕らの世代はやっぱりアンダーソンに思い入れが強いと思うのですが、若い世代はあまりアンダーソンに思い入れがないんではないかと。

僕なんかは、イエスはまずアンダーソンの詩と歌声ありきで誕生したバンドだと思っているので、アンダーソンのいないイエスは、たとえイエスの看板をしょっていてもイエスではない、と思うのですが。

ジャーニーのスティーブ・ペリーが抜けた後、ニール・ショーンが同じように Youtube で見つけたアーネル・ピネダはけっこうペリーに似ていてボーカルのすり替えに成功したケースですが、イエスのばあいは失敗だったようです。

criss to 中年音楽狂さん |  2011/08/20 (土) 22:58 No.4466


こんにちは

ヴォ-カルが変わってしまうと バンドの雰囲気も違ってきますね。

わたしは 『ロンリ-・ハ-ト』しか聴いたことがないのですが その頃のバンドとメンバ-が変わっているのですね。

シカゴもピ-タ-・セテラがいた頃が一番好きでした。
シカゴは その後もあまり違和感なく聴けましたが それぞれの好みなんでしょうね。

新しい『イエス』も 聴いてみたいような…
レンタルが出れば 聴いてみます。



マ-リン |  2011/08/22 (月) 15:38 No.4468


マーリンさん、こんばんわ。

>わたしは 『ロンリ-・ハ-ト』しか聴いたことがないのですが その頃のバンドとメンバ-が変わっているのですね。
でも、ロンリーハートのボーカルはジョン・アンダーソンですよ。ロンリーハートはイエスの歴史上、もっとも売れた曲ですね。

>シカゴもピ-タ-・セテラがいた頃が一番好きでした。
シカゴは その後もあまり違和感なく聴けましたが それぞれの好みなんでしょうね。

僕は「シカゴV」までが好きですね。まだプログレ、ブラスロックっていう範疇で語られていた頃のシカゴ。何だかんだ言っても、結局一番聴いているのは、デビューアルバムだったります。まだバンド名が、シカゴ・トランジット・オーソリティだったころのやつ。これが最高にカッコよかった。最近は全然聴きませんが。

criss to マーリン |  2011/08/23 (火) 20:36 No.4470

コメントを投稿する 記事: Yes / Fly from Here

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback


この記事にトラックバックする

イエス(3): ニュー・アルバム「YES / FLY FROM HERE」

遂に登場の新生YESのニュー・アルバムは美しかった  前回、このブログで2010

灰とダイアモンドと月の裏側の世界 2011/08/27
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。