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Chris Potter & The DR Big Band / Transatlantic

   ↑  2011/08/30 (火)  カテゴリー: large ensemble
Chris Potter & The DR Big BandChris Potter & The DR Big Band / Transatlantic ( amazon.co.jp )
2011 Red Dot Music

Chris Potter ( ts,ss,conductor ), Anders Gustafsson ( tp ), Christer Gustafsson ( tp ), Thomas Kjærgaar ( tp ), Mads la Cour ( tp ), Gerard Presencer ( tp ), Vincent Nilsson ( tb ), Steen Hansen ( tb ), Peter Jensen ( tb ), Jakob Munck ( tb ), Nicolai Schultz ( reed ), Peter Fuglsang ( reed ), Lars Møller ( reed ), Uffe Markussen ( reed ), Pelle Fridell ( reed ), Magnus Hjort ( p ), Kaspar Vadsholt ( b ), Søren Frost ( ds ), Per Gade ( g )



クリス・ポッターの最新作はデンマーク放送ビッグバンド( Danish Radio Big Band )との共演盤。

DR Big Band が世界初の政府支援のジャズ・ビッグバンドとして旗揚げされたのは1964年のこと。現在までに同楽団で指揮ならびにソリストとして客演したミュージシャンは100人を超え、誰もが認めるヨーッロッパを代表する名門バンドとして、ビッグバンド界に君臨しています。

そんな同楽団の歴史の中で、ビッグバンド・ファンならずとも思い出される出来事が2つあります。ひとつはサド=メル・オーケストラを辞めたサド・ジョーンズがその活動拠点をコペンハーゲンに移し、そこで同楽団のバンド・リーダーとして活躍したこと。そしてもうひとつは、1985年、コペンハーゲンのレオニ・ソンング音楽賞を受賞したマイルス・デイビスを招いて開催されたDRビッグバンド20周年記念コンサートの模様が、『 Aura 』という作品としてリリースされ、2つのグラミー賞を受賞したことです。

ところで、同楽団をDanish Radio Big Band ( DRBB ) と呼んだり、また、Danish Radio Jazz Orchestra ( DRJO ) と呼んだりと、統一されていないのを不思議に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれは、バンド・マネージャーの交代に伴い2回、名称変更がなされたためなのです。

64年の発足当初は ビッグバンド ( DBBB ) という名称でした。しかし、92年にピーター・H・ハーセンがプロデュサー兼バンド・マネージャーに就任した際、それまでのメインストリーム系の既存の曲を演奏するビッグバンドから、今後は自己のオリジナル曲を演奏することに主眼を置くオーケストラとして活動していくことを強調するため、ジャズ・オーケストラ ( DRJO ) という名称に変更したのでした。

しかし、01年にロックやポップス業界での業績を高く評価されマネージャーに抜擢されたモルテン・ヴィルヘルムが、再び DRJO から DRBB に名称を戻したのでした。その裏には公的なバンドであってもある程度の収益を上げなければ経営存続できないという台所事情が関係していたようです。高踏的でアーティスティックなサウンドでは客が呼び込めない。より大衆にアピールする、分かりやすいビッグバンド・サウンドを奏でることが同楽団に課せられた課題だったのです。そのため、“ Jazz Orchestra ”ではなく“ Big Band ”と変更し、冬になるとせっせとクリスマス・コンサートの巡業を行い、往年のスイング・ジャズも演奏し、普段はジャズを聴かない人々にもホールに足を運んでもらうことに成功したのでした。それでも03年には同楽団への政府予算は削減されたようです。ますます営業に精を出さなければ存続が危うい、そんな苦境に立たされているのが現状のようです。

閑話休題。今作ではクリス・ポッターは単にソリストとして招聘されたのではありません。なんと彼が全ての楽曲の作曲・編曲を手掛けているのです。しかも全曲がこのコラボのために書き下ろした曲というのですから、クリポタ、超本気モードです。

対する DRBB もいつになく張り切っています。スコアがイイからでしょうかね。DRBB をちょっと見なおしました。 DRBB って上述したようにかなりの歴史があるにも関わらず近年は、オランダのJazz Orchestra Of The Concertgebouw やMetropole Orchestra、ベルギーのBrussels Jazz Orchestra、フランスのParis Jazz Big Band などなどの近隣諸国の新興勢力に押されっぱなしで、あまりいいところがなかったのですが、今回は汚名返上とも云ってよいであろう素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれています。

欧州のビッグバンドは概して米国のトップミュージシャンをソリストとして招いて作品を作ることが多いのですが、その場合、ソリスト対ビッグバンドのバランスが崩れていて興ざめすることもしばしばあります。数の優位性からどうしてもビッグバンドの扇動的な大音響に圧倒され、ソリストが目立たなくなったり、かと思えば、ビッグバンドがソリストの引き立て役としてちょこっとアンサンブルで参加するだけのようなものもあったりと、意外にそのあたりのバランス感覚って難しかったりするのですが、今作ではクリポタとビッグバンドのサウンドがイイ感じで調和し、バランスもイイ塩梅で、非常に聴いていて安定感があります。旋律と対旋律が重層的に絡み合い、徐々に立体感とスケール感が増していき、ブラスの高揚感漲るトゥッティと共にクリポタのソロが爆発する・・・。ホント、気持ちええわ。もうちょっとスピード感のある曲が用意されていれば更によかったけど、でもまあ、十分に楽しませてもらいました。最高!!

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2011/08/30 | Comment (2) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
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Comment


これいいですよねぇ

バランスもいいし、単にソリストとして招かれただけでないので、、
男気を感じる1枚になったかなぁ、、と。。
単純なんで、、やっぱ。クリポタ最高♪って、思ったです。

今日は、独りでごはんだったので、あっという間に終了!
これから、楽しみにしてた本を読もうか、、ぼんやりしようか、、、
ちょっと、悩んでます。(笑)

Suzuck |  2011/08/31 (水) 20:04 [ 編集 ] No.4475


suzuckさん、こんばんわ。

最近、テナーでほんと面白いと思えるのがクリポタしかいなくなった感じ。あまりにもクリポタの巧さが突出していて、他のテナーが全部つまらなく思えてしまうのです。ちょっと極端ですが、少なくともクリポタを聴いているときはそんなこと考えながら聴いています。

criss to suzuck |  2011/09/02 (金) 22:35 No.4477

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