雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jacob Karlzon 3 / The Big Picture

   ↑  2011/09/10 (土)  カテゴリー: piano
jacob karlzon big pictureJacob Karlzon 3 / The Big Picture ( amazon.co.jp )
2011 Stunt Records


Jacob Karlzon (piano, Rhodes, organ, keyboards, programming)
Hans Andersson (bass)
Jonas Holgersson (drums, percussion)

スウェーデン出身のピアニスト、ヤコブ・カールゾン ( Jacob Karlzon , 1970~ ) の単独リーダー作としては通算7作目となる最新作。

2009年にリリースされた前作 『 Heat 』 ( 前項あり ) は、ベースのハンス・アンデルッソン、ドラムのヨナス・ホルガーソンから成るレギュラー・トリオ ( ヤコブ・カールゾン・3 ) に、曲によってはトランペットのピーター・アスプルンドやテナーのカール・マーティン・アルムクヴィストが参加したクインテット作品だったが、今回は前作フロントラインの2人が抜けた純然たるトリオ作品。

カールゾンはもともと歌手のヴィクトリア・トルストイのバンドやスウェーデンを代表するビッグバンド Tolvan Big Band などのピアニストとして腕を磨いてきたピアニストであり、キース・ジャレットやビル・エバンスらの系譜に属する、どちらかというと保守的なスタイルを持ち味としてきた弾き手だった。その眼光鋭いスキンヘッドの強面は e.s.t. の故エスビョルン・スヴェンソンを彷彿させるが、しかし、その奏でる音楽はとても対照的で、スヴェンソンに比べかなりコンベンショナルなジャズの伝統に根ざした音楽を創作してきた。ただ、自身の作品を重ねるごとに徐々にそのサウンドは進化し、近年はよりコンテンポラリーなものへと変化してきたようだ。

全8曲中6曲がカールゾンのオリジナル曲。前作では米国メタルバンド Korn の《Hollow Life》や映画 『 指輪物語 』のサントラ 《Gollum's Song》 などをカヴァしていたが、今回もU2 の《In God's Country》や映画『 フラッシュダンス』の主題歌でヒットしたマイケル・センベロの《 Maniac 》などを取り上げ、ロック世代にも幅広くアピールできる選曲となっている。

そして彼の選曲眼にみるポップ感覚は、今回はそのオリジナル曲にもみてとれる。つまり脱4ビート化を鮮明に打ち出した楽曲、シンプルで耳に馴染むメロディー、シンセサイザーやローズ、シーケンサーなどを使用したよりスケール感のある音場などなど、色々なギミックを忍ばせ、カラフルに描きあげた楽曲が並んでいる。

ピアノとベースの奏でる哀愁美漂うテーマから圧倒的な輝きを帯びて迫ってくる後半のソロへとドラマチックに展開するタイトル曲 M-1 《 The Big Picture 》から、しっとりとした聴感がいつまでも耳に残るピアノソロ M-8 《 At The End Of The Day 》まで、実にヴァラエティーに富む楽曲を楽しむことができる。

多分、ジャズ、スウェーデンの民謡、ロック、クラシックなどの様々な音楽性を内包した今回のカールゾンのサウンドは、今までカールゾンに興味のなかったジャズファン層にもウケるのではないだろうか。

2010年にはフランス・ジャズ界最高峰の名誉あるジャンゴ賞の 『 Contemporary Star of Jazz 』を受賞したり、またスウェーデン放送のジャズ批評家による 『 年間最優秀ミュージシャン 』 に選ばれるなど、今、もっとも勢いのあるスウェーデンを代表するピアニストに成長したカールゾン。エスビョルン・スヴェンソン亡き後のスウェーデンのジャズ界を背負って立つ逸材として今後さらなる注目を集めることだろう。そして、本作はそんな彼の新境地を拓した作品として、高く評価されるであろう。



関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-1498.html

2011/09/10 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : Frank Zappa / Jazz from Hell
この前の記事 : Gentle Giant / Octopus

Comment


crissさん、こんにちは。

記事にされているヤコブ・カールソンという方の名前は、確か、以前にも、crissさんのブログでだった思うのですが、取り上げられていたせいか、名前は覚えていたんです。

それで、ここ何年か何となくチェックしていたジャズフェスのサイトにも出ていたな、と思って、今、チェックして見たら、やっぱり出ていました♪ サイトをクリックして、スクロールして頂くと、御覧になれます。(11月7日分の演奏日分です。)

http://www.leverkusener-jazztage.de/programm/programm_jazztage.php

大体自宅から、車で一時間以内の場所なら、一応、見に行ける可能な範囲、として私達は考えているんです。レーバークーゼンもその一つなのですが、チケットが、このカールソン氏の場合、前売りで48、当日券で55ユーロするので、迷わず、見送りにしました(苦笑)。せめて、この半額くらいなら、行って見たいと思うのですが。。

同じサイトの最初に、ランディー・クラフォードの演奏枠があると思うのですが、主人が好きで、行きたいと、と言っていたのですが、やはり、チケットが高すぎるよね~!ということで、こちらも見送りです(笑)。

自宅ステッパーをする際に、crissさんが記事に紹介して下さっている曲を聞かせて頂いているんですよ。ブログの一番下の記事から順番に聞かせてもらっています。有難うございます!

今、医師の南木佳士さんの家族という本を読んでいます。何冊かブックオフでゲットして持って来てはいたのですが、中々読めず仕舞いで、今、ようやく。。という感じです。

日本は野田新政権になりましたね。良いスタートだったようですが、発言問題で、残念です。

残暑は如何でしょうか。体調を崩されませんよう、毎日をお過ごし下さい。

Laie |  2011/09/11 (日) 15:45 No.4482


Laieさん、こんばんわ。

>チケットが、このカールソン氏の場合、前売りで48、当日券で55ユーロするので、迷わず、見送りにしました(苦笑)。

いやいや、これはカールゾンだけじゃなくて、ゴンザロ・ルバルカバ、アル・ディ・メオラ、Tingvall Trio、ヴィジェイ・アイヤーらのライブも込みで48ユーロでしょ。めちゃくちゃ安いですよ。迷わず買いです。ほんとそちらはライブ安いですよね。日本じゃこのメンツを集めてフェスすることすら夢のまた夢です。こういうフェスのスケールのデカサをみるとやっぱり日本のジャズ事情は寂しいなぁと思います。

>同じサイトの最初に、ランディー・クラフォードの演奏枠があると思うのですが、主人が好きで、行きたいと、と言っていたのですが、やはり、チケットが高すぎるよね~!

ランディー・クロフォードは昨年来日した際、観ています。あの顔であの声か! と驚きました。良い意味で。

>日本は野田新政権になりましたね。良いスタートだったようですが、発言問題で、残念です。

ほんと恥ずかしいですよね。福島の「死の町」発言は仕方ないにしても「放射能くつけちゃうぞ~」はまるで小学生レベルの遊びですよね。一国の大臣の発言だと思うと情けなくなります。またこんなくだらないことで多くのリソースが消費されると思うと勿体ないです。早く東北の具体的な復興計画を立ててもらいたいですね。

criss to Laie |  2011/09/12 (月) 21:21 No.4484

コメントを投稿する 記事: Jacob Karlzon 3 / The Big Picture

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

この次の記事 : Frank Zappa / Jazz from Hell
この前の記事 : Gentle Giant / Octopus
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。