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Dominique Di Piazza / Princess Sita

   ↑  2008/06/20 (金)  カテゴリー: bass
Dominique Di Piazza 『 Princess Sita 』 

「この人はいったいどうやって弾いているのだろう」と不思議でならないベーシストっているもので、たとえば、ブライアン・ブロンバーグ、ヴィクター・ウッテン、マーク・キングなど、いまでこそネット上に動画がアップされているので、簡単に演奏する姿を見ることができるようになったが、映像のなかった昔は不思議でしかたなかった。今日取り上げるイタリア人ベーシスト、Dominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァもそんな一人だ。

初めて聴いたのは92年に発売されたジョン・マクラフリンの作品『 Que Alegria 』 であった。マクラフリンは、カイ・エクハルトやヨナス・エルボーグなど、馬鹿テク・ベーシストばかりを起用することで有名だ。ドミニクもそんな馬鹿テク・ベーシスト集団の一人だ。そんな彼の初リーダー作品がイタリアの新興レーベル Picanto Records から発売になった。

まずは簡単に彼の経歴を書き記しておく。(彼のOfficial Web Site より)

シチリアで生まれたドミニク(出生日不明)は、ジプシーであった継父に育てられた。そのことが後の音楽性に影響を与えたようだ。彼ははじめギターとベースの両方を学んだが、79年にジャコ・パストリアスを聴いたことがきっかけとなり、ベーシストとしての道を選ぶこととなった。

独学でベースを学んでいったが、独自のプレイスタイルを確立するのに、それほど時間はかからなかった。80年代初めには、彼のドレードマークである親指、人差し指、中指の3フィンガーによる独特の奏法は完成していた。さらにはペダルスチールギター用のピックを指にはめることでその右手の奏法を進化させ、誰にも真似できない独特の音色、フレーズを確立させていった。

彼はまた5弦ベースも導入していった。当時はlow B 弦を加えた5弦ベースが一般的であったが、彼は high C 弦を加えたものを使用し、世界のトップ・ベーシストに影響を与えた。彼のこのようなベースの新たな奏法は、ベース界に波紋を起こし、米国ならびに欧州の数多くのアーティストが、彼の奏法を採用していった。たとえば米国のMatthew Garrison マシュー・ギャリソン(あのジミー・ギャリソンの息子)やフランスの Hadrian Feraud アドリアン・フェローらは、ドミニクのフォロアーである。

87年にはギル・エバンス・ビッグ・バンドのヨーロッパ・ツアーに参加。89年のJean-Pierre Como ジャン・ピエール・コモの『 Padre 』(邦題:父に捧ぐ)への参加を経て、91年にはあのジョン・マクラフリン、トリロク・グルドゥらとトリオを結成し、300回以上の世界公演を挙行した。そのトリオで録音されたのが『 Que Alegria 』である。2000年にはビレリー・ラグレーン、デニス・チェンバースらと“ Front Page ”を結成しツアーを行い、アルバム『 Front Page 』を制作した。

近年の活動としては、今年1月に発売になったアントニオ・ファラオのCAM JAZZからの作品『 Woman’s Perfume 』への参加がある。現在は再び“ John McLaughlin & The 4th Dimension ”の一員としてツアーに参加しているようだ。

さて、この新作はNelson Veras ネルソン・ヴェラス ( g )、Manhu Roche マヌ・ロシュ ( ds ) とのギター・トリオ編成。ヴァラスは若き天才ギタリストとしてフランスではかなり有名。拙ブログでもクリストフ・ウォーレムやアルド・ロマーノのところで取り上げているが、その完成されたテクニックはもちろんのこと、その成熟した歌心に抜群のセンスをみる。

全12曲で、うち8曲がドミニクのオリジナル曲。全体に静かで優雅な曲調が多く、印象的なメロディーも少なく、油断をしているとBGMになってしまいそう。ナイロン弦ギターのヴェラスの音と、high C弦を多用した高音部でのドミニクの音が意外に似ていて、しかもフレーズも近似しているので、今どっちが弾いているのか、迷ってしまうこともある。つまりは、はっきり言って、面白くない。もう少し派手な作品を期待していたが調子抜けした感じだ。もちろんヴェラスもドミニクも滅茶苦茶うまいのだが、ドミニクの独特のロマンチックな曲は、心に訴える力強さに欠けるような気がするし、ギター・トリオという編成にも越え難い限界をみる。なかなかソングライティング・センスの優れたベーシストっていないものだ。やはり、彼のようなテクニックを持ったベーシストは、彼を超える馬鹿テク大物アーティストと共演して初めて真価が発揮されるのではないだろうか。

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