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Daniele Scannapieco 『 Lifetime 』

   ↑  2008/06/17 (火)  カテゴリー: tenor

Daniele Scannapieco  『 Lifetime 』 

04年にHigh Five Quintet のセカンド『 Jazz Desire 』が日本に紹介されて以来、彼ら及びその周辺の一挙手一投足が気になってしょうがないイタリアン・ジャズ・ファンは多いのではないか。僕もそのひとりだが、昨年のマリオ・ビオンディとの共作盤(前項あり)を別にすれば、彼ら単体での新作は04年以降、制作されていない。その点が非常に残念なのだが、メンバー全員が超売れっ子となってしまった現在では、スケジュール調整が難しいのであろうことは容易に想像できる。

そんな中、ファブリツィオ・ボッソの女房役として、絶妙なカウンター・バランスを保ってHigh Five Quintet のサウンドに貢献しているサックス奏者、Daniele Scannapieco ダニエレ・スカナピエコの待望の第3弾が発売になった。

しかも今回も前作にもましてメンバーが凄い。 ステファノ・ディ・バティスタ ( ss&as )、フラヴィオ・ボルトロ ( tp )、アンドレ・チェカレリ ( ds )らに加え、High Five Quintet のピアニスト、Julian Oliver Mazzariello ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエロを招いており、否応なしに期待が膨らむ。

それから興味深いのは、今回の発売元であるPicanto Records というイタリアの新興レーベルだ。バティスタ、ボルトロ、それからボッソまでがBlue Noteに移籍する中、スカナピエコは逆に無名のこのレーベルを選んだ。Picanto Records は僕は全然知らなかったが、Vento Azul さんのHPをみると、このレーベルからすでに10枚ほど仕入れているようだ。よく見るとスカナピエコと一緒に買ったDominique Di Piazza ドミニク・ディ・ピアッツァの新譜もこのレーベルの作品だった。 カタログを見る限り、日本では全く無名なアーティストばかりが名を連ねており、知られざるジャズの一大鉱脈がまだまだイタリアには眠っていることを実感させられる。

本作は全9曲。スカナピエコのオリジナルが中心だが、バティスタも3曲提供している。メンバーだけみると3管フロントのハード・バップかと想像されるが、実際にボルトロが参加しているのは2曲だけなので、ほとんどがバティスタとスカナピエコの2管編成の曲だ。一聴して何となくどこかで聴いたことのあるようなアルバムだな~と思っていたら、M-4 ≪ dark light ≫、M-5 ≪ dede’s mood ≫、M-7 ≪ fenomeno ≫ の3曲は、彼のファースト『 Daniele Scanapieco 』(前項あり)で、M-8 ≪ waiting for d. ≫ はHigh Five Quintet の『 Jazz For More… 』で演奏されていた曲であった。ちょっと使い回しし過ぎではないかな。

本作でのバティスタの起用は特に重要だ。作品がきりっとしまってダレない。バティスタを軸にメンバーが刺激し合い、活性度を高め、より高次な世界に昇華していく。4 beat と non 4 beat の楽曲がうまく配置されており、曲調も多彩で一気に聴き終える。ダンサブルな曲を必ず挟み込むのは、最近のクラブ系ジャズの影響なのだろう。

イタリアン・ジャズの魅力は、解りやすい平易な語法、元気と熱気、そしてカンツォーネの血から生み出される哀愁メロディーではないかと思う。米国の60年代ハード・バップへの憧憬に端を発するイタリアン・ハード・バップは、本家がすっかり忘れ去ってしまったジャズ本来の熱気、スイング感、歌う喜びをいまだに持ち続けているのだ。本作にもその精神は生きており、決して新しさがでていて凄いとは思わない作品だが、純粋に無条件で楽しめる。

本当は、五つ星の称号を与えても良いくらいの出来だが、そうするとHigh Five Quintet の作品との差がなくなるから、あえて四つ星半、としておく。

僕の場合、ジャズ・ジャーナリズムにより、いいとか悪いとか裁断されるジャズから縁遠くなって久しいが、こういった自分だけの名盤を地道に拾っていくことが、ジャズを聴く一番の楽しみなんだよな~と、あらためて実感する作品であった。

Daniele Scannapieco  『 Lifetime 』 2008 Picanto Records PIC011
Daniele Scannapieco ( ts )
Stephano Di Battista ( ss & as )
Flavio Boltro ( tp )
Julian Oliver Mazzariello ( p )
Dario Rosciglione ( b )
Andre Ceccarelli ( ds )



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