雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Renato Sellani / O Sole Mio

   ↑  2008/07/13 (日)  カテゴリー: piano
Renato Sellani  O Sole Mio 

今日も真夏日のようですが、僕はといえば、一か月後に控えたとある試験に向けて、朝から自室に籠って勉強をしています。家族は僕の邪魔をしちゃ悪いからという名目で、友達の家に遊びに行ってしまいました。そんなわけで、けっこう気分良く、勉強したり、ジャズを聴いたり、こうしてブロウを書いたりしながら、のんびり過ごしています。

さて、イタリアの最高齢ピアニスト、レナート・セラーニのVenus からの第二弾『 O Sole Mio 』を、朝から繰り返し聴いています。本作は、本邦デビュー盤の前作『 My Foolish Heart 』と同日録音された音源で、あちらがスダンダード集、こちらがカンツォーネ集ということになります。セラーニのスタンダード集は既にPholology から発売になったものを買っているのでスルーしたのですが、今回のカンツォーネは面白そうなので買ってみました。

それにしてもセラーニ翁は御年81歳。普通の男性なら箸を握って介助なしに食事ができるのがやっと、歩いているだけで周囲から元気だね~と褒められる年齢です。僕は仕事柄、毎日、高齢者の患者さんを診ていますが、男性と女性では同じ80歳でも全然元気度は違います。女性だとたとえ90歳でも平気で手術を乗り切れますが、男性の80歳は簡単な手術でも術後に肺炎や体力低下を起こし、回復に難渋する方が多いのです。

男性の平均寿命が78歳、女性が85歳であることは誰でも知っていますよね。でも、病気やけがなどにより自立できず、介護を要するようになってしまった期間を寿命から差し引いた期間、いわば健康自立期間をWHOが“ 平均健康寿命 ”と呼んでいますが、これが日本では男性72歳、女性77歳であることは意外に知られていません。そう考えると、81歳という超高齢でありながらピアノまで弾いちゃうセラーニ翁は、まさにスーパー爺ちゃんと呼ぶにふさわしピアニストなのですね。

もうこの域に達すれば、作品の出来がどうの、フレーズがもたつく、もたつかないなどという評価は無意味です。81歳という、本来なら社会的存在意義をとっくに失っている年齢にもかかわらず、こうして地球の反対側の音楽ファンまでを魅了し、楽しませてくれるだけで、素晴らしいことなのですから。

閑話休題。セラーニは古くはチェット・ベイカーやリー・コニッツ、あるいはバッソ=ヴァルダンブリーニ・セクステットのメンバーとして半世紀以上にわたりイタリア・ジャズ界のトップ・ピアニストとして活躍してきた巨匠ですが、個人的には、二つの作品を通じて以前から馴染んでいたピアニストです。ひとつは99年にCD化されたGiorgio Azzolini ジョルジオ・アゾリーニの名作『 Tribute to Someone 』であり、もうひとつがイタリアのポップス歌手 Renata Mauro レナータ・マウロのスタンダード集『 Ballads 』です。

      
Giorgio Azzolini 
Giorgio Azzolini  /   Tribute to Someone  ( 1964年 Ciao Ragassi )

欧州ジャズ・ファンのバイブル『 ヨーロッパのジャズ・ディスク1800 』( 1998年 ジャズ批評社 )の巻頭カラーで星野秋男氏により“ 入手に苦労したアルバム ”の4枚のうちの1枚として紹介されたジョルジオ・アゾリーニの名盤。やはり目玉は胸のすく溌剌としたプレイが印象的なフランコ・アンブロゼッティとコルトレーン流儀のガトー・バルビエリの意外な組み合わせのフロントでしょうが、ピアノ・トリオで演奏されるM-2 ≪ so what ≫ などは、セラーニの知的で繊細なモーダル・フレーズが味わえる名演です。本作は99年に Schema の傍系レーベルであり、再発系を手がける Rearward からLP&CDで再発されています。凄くイイです。アンブロゼッティの最高の演奏が聴けます。ハード・バップ・ファンの必聴・必携の名盤です。


      
Renata Mauro  
Renata Mauro   /    Ballads  ( 1970年 Dire )

『 ジャズ名盤ベスト1000 』( 安原 顕編 学研文庫 )の中で、杉田宏樹氏により “ 機会があるたびに、僕が褒めたおかげか、ついにCD復刻が実現した本作 ” と紹介された作品。レナータ・マウロはもともとはポップス歌手のようですが、彼女の経歴は謎に包まれています。杉田氏が調べようがないのですから、仕方ありません。ポップス歌手と言ってもかなりジャズ的な発声であり、声質もやや低めのダーク感が心地よいです。編成は基本的にはセラーニのピアノとのデュオですが、ストリングスも控えめに入ります。余談ですが、この『 ジャズ名盤ベスト1000 』の中の、杉田氏が担当した第11章「70年代ジャズにこだわったベスト」で紹介された50枚はすべて名盤です。必読!

意外なことに、日本にセラーニが国内盤として紹介されたのは今回のVenus 盤が初めてなのですね。しかし、実際にはこの10年ほどの間に彼は精力的に録音を行ってきました。そのほとんどがPholology に吹き込まれた作品です。さきほどPholology の Web Site を覗いてみたら、なんとセラーニは1998年以降、リーダーおよびコ・リーダー作を合わせて40作品以上も制作しているのです。1年に4枚ペースは尋常ではありません。僕の手許にも彼のPholology作品が10枚近くあります。半数以上がファブリツィオ・ボッソ絡みで購入したものですが、それ以外では『 Italian Saga 』シリーズというのがあって、これはジャンニ・バッソ、エンリコ・ラヴァ、ブルーノ・マルティーノ、それからもちろんボッソなどと、共演したシリーズ物で、おそらく知る限り12作品までリリースされているはずです。僕は大のセラーニ・ファンではありませんでの、それほど収集しようとは思いませんが、なかなかの秀作揃いです。

さて、店頭で知ったのですが、セラーニ爺さん、なんとダニーロ・レアとデュオ作品をVenusからまた出されたのですね。ダニーロ・レアも大好きだから今度買おうと思いますが、Venusの原氏は、セラーニを第二のエディ・ヒギンズに仕上げようとしているのでしょうか? な~んて驚いていたら、何々、Philology から今度はプッチーニ集を今週に発売するとの情報も入っています。なんだか凄いことになっています。
関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-256.html

2008/07/13 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : Steve Kuhn Live 前夜祭
この前の記事 : Renato Sellani / O Sole Mio

Comment

コメントを投稿する 記事: Renato Sellani / O Sole Mio

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

この次の記事 : Steve Kuhn Live 前夜祭
この前の記事 : Renato Sellani / O Sole Mio
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。