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Terje Gewelt / Oslo

   ↑  2009/01/17 (土)  カテゴリー: bass
terje gewelt oslo

ノルウェーのジャズレーベルResonant Music の主催者でもあるベーシストTerje Gewelt ( テリエ・ゲヴェルト ) は、Christian Jcob (クリスチャン・ジェイコブ)とのデュオ三部作や、Dag Arnesen ( ダグ・アーネセン ) との共演盤を通じて、日本でもコアなファンの間で非常に人気があります。そんな彼の最新作が発売になりました。今回は何と Enrico Pieranunzi ( エンリコ・ピエラヌンツィ ) を迎えてのトリオ作品と云うのですから驚きです。二人の接点って今までなかったのではと思ったら、92年にオスロで共演していたようですね。その時エンリコの演奏に惚れこんだテリエは、以来、ずっと共演盤の制作を熱望していたようですが、今回その夢がついにかなったという訳です。ドラムはラーシュ・ヤンソンやボボ・ステイン、それから西山瞳さんともやっているスウェーデン人 Anders Kjellberg ( アンダーシュ・シュルベリ ) です。

正直なところ、一聴しただけでは心に響かなかったのですが、数回聴いているうちにその静かな抒情性に徐々に魅かれていきました。一発で打ちのめされなかった理由は、エンリコの抑制的な演奏スタイルのためです。もし、ブラインド・ホールド・テストをしたら、ピアノを言い当てられる人って少ないんじゃないでしょうか。それくらい本作でのエンリコは優しく静かな表情を湛えています。ちょうど2006年に Cam Jazz に吹き込んだ 『 Ballads 』 に近似した印象を受けます。テリエの音楽的意匠を理解した上でのこのような演奏スタイルの調整をすかさず行うあたりは、やはりエンリコの天才的演奏能力の成せる技でしょう。

全12曲で、M-9 からM-11 は3人共作の組曲編成になっています。そのほかはテリエのオリジナルが6曲、エンリコのオリジナルが3曲。耳に馴染みやすいキャッチーなメロディーを持つ楽曲や、派手なリフで引っ張っていくようなアレンジものが少ない分、何回聴いても聴き飽きない適度の分かりにくさがあります。本来の持ち味であるノーブル性を抑えた優しい表情のエンリコと、厳寒の地ノルウェーで培われた温かいメロディー感覚を持つテリエの音楽性が巧く混ざり合い、ジェイコブとの ≪ 奇跡の三部作 ≫ に迫る高い完成度を持った作品に仕上がっています。

また、エンリコに対する “ 洗練された欧州リリシズムの極致 ”という一般的なイメージとはまた違った彼の内面が表出した作品としても面白いのではないでしょうか。僕は結構、適度に力が抜けた優しいエンリコが好きです。    

ただ一言だけ苦言を呈するなら、楽曲の流れからすると、フリー・フォームに近い組曲は収録する必要がなかったように思うのですが、いかがでしょうか。



Terje Gewelt  /  Oslo      星1つ星1つ星1つ星1つ
2009  Resonant Music  RM21-2
Terje Gewelt   ( b )
Enrico Pieranunzi   ( p )
Anders Kjellberg   ( ds )




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Comment


Re: Terje Gewelt / Oslo

Crissさん こんばんは

この盤を取り上げるとはお早いですね。

テリエ=エンリコ、前評判とファンの内部増殖した期待度に応える流石な盤ですね、もうメロメロ、グチャグチャです。…誰かの評みたいでした(笑)

15万円の神棚盤より遥かに好いかも。

山帽子 |  2009/01/17 (土) 23:06 No.84


Re: Terje Gewelt / Oslo

>15万円の神棚盤より遥かに好いかも。

そう云えば、まだ飾ってあるんでしょうか?
最近はあまり新宿に用事もなくて、新宿DUには
ご無沙汰なのでわかりませんが。

DUにしろ、石○にしろ、廃盤CDに対する異常な
値段設定には、みんな呆れていますよね。
僕は絶対、5000円以上出してまでCDは買わない、と
決めています。最近は3000円ぐらいの廃盤でも
買うのを躊躇するくらいですから。

「CDである以上、いつかは必ず再発されるはず。特に人気のなる高額取引商品は。」

というのが僕の信条です(笑)。

criss to 山帽子さん |  2009/01/18 (日) 01:31 No.86


Oslo

先に違うアルバムをあげる予定だったのですが、これを聴いちゃったら、こっちが先になってしましました。

クリスさんの洞察力に感心しながら、トラバしちゃいました。

>CDである以上、いつかは必ず再発されるはず。

そうですよねぇ。。。
聴きたい、って純真な気持ちだけなら、、わからないでも無いんですが。。
ネットも含めて情報が氾濫してる世の中でしょう?
自分自身がわかんなくなってる、、んじゃ無いかしら。。

Suzuck |  2009/01/19 (月) 17:21 [ 編集 ] No.89


Re: Terje Gewelt / Oslo

エンリコ・ピエラヌンツィが絶対君主のようで、息が詰まるというのは、僕も凄くよくわかります。

作品の評価としては常にイイし、僕も40枚ほど持っていて、お気に入りはお気に入りなのですが、意外に何か聴こうとするとき、エンリコの棚に手が伸びないの。

でも最近の作品は聴きやすくなったなあ~って思ったりもします。特にCamJazzのは。

本作なんかは、大分、北欧ぽいですし、聴きやすいですね。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

新潟、寒いでしょう。こちらも滅茶苦茶寒いです。
昨年までは車通勤だったので、あまり防寒対策はしたことがありませんでしたが、今年は電車通勤なので、ヒートテックの下着に股引? 手袋、マスク、マフラー、それからニット帽で通勤です。流石にニット帽は恥ずかしいので家から駅までしかかぶりませんが。

criss to Suzuck |  2009/01/19 (月) 23:38 No.92


あらぁ。。。。

>エンリコ・ピエラヌンツィが絶対君主のようで、息が詰まるというのは、僕も凄くよくわかります。

これだけ読むと、なんだか、高飛車ですよねぇ。
でも、ご理解ありがとうございますです。
本当に彼の実力は認めてます。

通勤電車、、この季節怖いですよねぇ。。
毛糸の帽子もかわいいじゃん。
でも、クリスさんならハンティングなんか似合いそう。
お会いしたこと無いけど、頭の中で大きくなったチサトくんに帽子、、かぶせてみました。。。



Suzuck |  2009/01/20 (火) 09:41 [ 編集 ] No.93


Re: Terje Gewelt / Oslo

>頭の中で大きくなったチサトくんに帽子、、かぶせてみました。。。

チサトが帽子をかぶるととっても可愛いのですが、
僕がかぶると怪しい親父になっちゃって似合いません。

suzuckさんの「Oslo 」の記事、拝読させていただきましたが、流石、詩人ですね~。同じCD聴いても、こうもイメージの膨らませ方に差がでるもんかと、悲しくなってきます。

音を文章に置き換える作業って、ホント難しいですね。

criss to Suzuck |  2009/01/20 (火) 22:53 No.94


Re: Terje Gewelt / Oslo

はじめまして。
小生ジャズを聴き始めて30年超ですが、
北欧ジャズはあまり詳しくありません。
で、浅学にてテリエ・ゲヴェルトなるベーシストも、
全く知らないのですが、ドラムのアンダーシュさんは
知ってます。
(姓のほうは、シュルベリって読むんですかぁ?
北欧の言葉は難しそう@_@;)

確か、ラーシュ・ヤンソンや森泰人さんが3年ほど前に
来日ツアーを組んでやってきた時に帯同していたドラマー
だったかと思うのですが・・・。

私は、桜木町「ドルフィー」で、この3人のライブを
聴きました。
席は、丁度ドラムのすぐ前の「砂被り」の席で、
切れ味鋭いアンダーシュのドラミングを存分に
堪能できました。

しかし、その日のライブの混みようったら、凄かった!
平日なのに、立ち見がでるくらいの大盛況。
休憩時間にはトイレは、長蛇の列。
(僕はとうとう、トイレ行けないまま店を出ました)
そして驚いたのは、ラーシュの教則本が飛ぶように
売れていたこと!
「そうか、キーワードは教則本かぁ!」
と、一緒に行った友人と顔を見合わせて、ニンマリ
したのを覚えています。

お薦めのゲヴェルト盤、私もゲットしようと思います!

25-25 |  2009/01/22 (木) 08:57 [ 編集 ] No.95


Re: Terje Gewelt / Oslo

25-25さん、はじめまして。
ご訪問、ありがとうございます。

僕はシュルベリには特別思い入れはないのですが、
ブログ仲間の『My Secret Room』管理人、suzuck
さんは、シュルベリファンですよ。
本作もシュルベリ買いだったようですし。

ラーシュのライブはどこも大盛況ですよね。
僕も北欧ジャズファンでですが、
ラーシュとESTだけは別格です。

ところで25-25さんは厚木で整形外科の開業を
されているんですね。
僕も以前、海老名に住んで勤務医していたことが
あります。15年ほど前ですが。
その当時は厚木にDiskunionがあったように
記憶してますが、今もあるのかな?

整形外科の開業医ですと、日中はめちゃくちゃ
忙しいですが、仕事が終われば救急とかも
ないので、ライブを思う存分楽しめますよね。

僕も昨年までは外科救急の現場にいたので、
オフの日でも呼び出しが多くて、とってもじゃない
けど、ライブに行く余裕がなかったのですが、
今は救急もやめ、外科もほとんどやめてしまったので、
いつでもライブに行って、お酒も飲めるようになりました。

と、言っている間に8時を過ぎてしまったので、
この辺で失礼します。8時から内視鏡なので。

criss to 25-25さん |  2009/01/23 (金) 08:06 No.96


Re: Terje Gewelt / Oslo

おはようございます。

>僕も以前、海老名に住んで勤務医していたことが
あります。15年ほど前ですが。

お、そうでしたか!
海老名総合・・・かな?

>その当時は厚木にDiskunionがあったように
記憶してますが、今もあるのかな?

残念ながら5年ほど前に閉店になりました。
もっと以前にはヴィブレ(現サティ)内に
HMV厚木店もあったのですが、こちらは10年ほど前に
撤退しています。
どうやら、神奈川県央地区はレコード業界にとっては、
ハズレのエリアのようですね(笑)。


>整形外科の開業医ですと、日中はめちゃくちゃ
忙しいですが、仕事が終われば救急とかも
ないので、ライブを思う存分楽しめますよね。

午前中はそこそこ忙しいですが、午後は
のんびりしていますよ。
ライブは、以前は桜木町「ドルフィー」や
関内「エアジン」なんかによく行ってましたが、
最近は数ヶ月に1回程度ですね。


25-25 |  2009/01/23 (金) 08:57 [ 編集 ] No.97


Re: Terje Gewelt / Oslo

crissさん、こんにちはmonakaです。
このアルバム出ることを誌ってちょっと驚いて、聴いてみてまた少し驚きました。
でもGewletのリーダーとしてはうなずけるし、好きな感じでした。

monaka |  2009/01/25 (日) 21:19 No.100


Re: Terje Gewelt / Oslo

これが売れて、エンリコとの第二弾が吹き込まれるといいですね。

個人的にはクリスチャン・ジェイコブとの三部作の方が若干好きかもしれません。

それにしても、あーゆう傑作を作っちゃうと、そのあとが大変ですよね。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

P.S. ジェフ・ガードナー、イイですよね~。

criss to monaka |  2009/01/27 (火) 17:42 No.101


こちらからもTBさせていただきました

わたし的にはむしろ組曲があったからこそ、最後まで退屈することなく集中して聴くことができました。
もしこれがなければ4つ星止まりだったですね。
まあ音楽の聴き方は人それぞれってことで(笑)。
それにしても本作の録音の良さには感服しました。
特にベースの音が素晴らしかったです。

nary |  2009/02/01 (日) 13:18 No.112


遅ればせながら

crissさん,こんばんは。やっとこのアルバムを聞けました。

私は彼らの演奏を楽しめましたが,これがPieranunziの本質とは思えなかったというのが正直なところです。

これは期待値が高過ぎたということもあるのかもしれませんね。でもcrissさんのおっしゃる通り,私もフリーなアプローチは蛇足だったように思います。

TBさせて頂きます。

中年音楽狂 |  2009/02/03 (火) 00:50 [ 編集 ] No.114


Re: Terje Gewelt / Oslo

>特にベースの音が素晴らしかったです。

この人、ウッドベース以外にも
フェンダー・ジャズベースを弾くのですが、
これがまたいい音するんですよ。

ぜひ、クリスチャン・ジェイコブとの
デュオも聴いてみてください。

あまり旧作を買わないnaryさんのことですから、
無理にとは言いませんが、
ほんと、絶品ですよ。

criss to nary |  2009/02/03 (火) 23:02 No.117


Re: Terje Gewelt / Oslo


やっぱりこれはエンリコの本来のスタイルから
すると、かなり緩い方ですよね。

フリーの組曲が、全体の流れをせき止める異物ととらえるか、この組曲が良いアクセントととらえるかによって、評価が真っ二つに分かれますね。

ヴィンディングは強く自己主張するベーシストでは
ないでの、『 The Kingdom 』のような、エンリコの傑作みたいな作品ができたのでしょうね。
あれはよかったですよね~。懐かしいです。

criss to 中年音楽狂さん |  2009/02/03 (火) 23:23 No.119


Re: Terje Gewelt / Oslo

TBさせていただきます。

Enrico Pieranunziの演奏をどう感じるかが、最初の関門(?)って感じになるんでしょうかねぇ。
あまり、Enrico Pieranunziに強烈な先入観(「こうあって欲しい」という思い入れ)がない分だけ、素直に演奏を受け取れて、違和感なく良い感じで聴けてました。
でも、組曲については、同感なんですよね..

oza。 |  2009/02/24 (火) 22:07 [ 編集 ] No.213


Re: Terje Gewelt / Oslo

僕も「なくても良いかな派」です。
まあ、あそこだけ切り取れば、なかなか
面白いですが、全体の流れからするとちょっと微妙かな。

あれを、「いいアクセント」ととるか、
「流れを遮る不純物」ととるかで、
評価が真っ二つに分かれる訳ですね。

ということで、それ以外は最高の一枚です。
TBさせていただきます。

criss to oza |  2009/02/25 (水) 23:25 No.218


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